JP4042181B2 - 電動送風機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用電気掃除機などに用いられる電動送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動送風機は特開平5−76153号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
図7に従来の電動送風機の構造を示す半断面図、図8に従来のファンケースとファンケーススペーサの取り付け状態を示す平面図、図9は上記構成を示す半断面図である。図7,図8,図9において、1は内部にステータ2、および高速回転するロータ3を有するモータ、4はロータ3の回転軸3aに固定されロータ3とともに回転する回転ファン、5は回転ファン4の前方に位置し、中央部に回転ファン4側へ突出した略円筒状の吸い込み口6aとシーリング部6bを有する樹脂よりなるファンケーススペーサ6を有するファンケースにより構成されている。また、ファンケース5とファンケーススペーサ6はファンケーススペーサ6より突出した複数の凸部6cを溶融変形させて固定されている。
【0004】
以上のように構成された送風機について、以下その動作について説明する。モータ1に
電源が印加されるとロータ3が高速で回転する。次にロータ3が回転することにより回転軸3aに固定された回転ファン4が回転する。よって、回転ファン4が高速回転することによりファンケーススペーサ6aから空気を吸い込み、回転ファン4の内部を通ってモータ1の内部へ導かれる。その後、モータ1の内部へ導かれた空気はモータ1を冷却しながら外部へ排出される。
【0005】
しかしながら、上記のような構成では、ファンケースとファンケーススペーサの固定がファンケーススペーサの複数の凸部をファンケースとの間で溶融変形させて固定した構成となっていることや部品の加工寸法精度および組立寸法精度の関係上、溶融変形させて固定した以外の当接部の固定が不安定となり、ファンケースとファンケーススペーサの気密性が低下し、図9のように当接部の隙間からファンケースの外側へ空気が漏れて送風効率が低下するという課題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来例の課題点を鑑み、ファンケースとファンケーススペーサの固定に際し、ファンケースとファンケーススペーサとの間の気密性を確実に確保し、ファンケーススペーサの溶融変形させて固定した固定部以外のファンケースとの当接部よりファンケース側へ漏れる空気の流れを減少させて送風効率を高められるようにした電動送風機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題点を解決するために本発明の電動送風機は、ファンケーススペーサに設けたファンケースに嵌合する環状の凸部を全周にわたって溶融変形させ、ファンケースとの間を隙間なく固定するものである。
【0008】
以上により、従来のようなファンケースとファンケーススペーサとの溶融変形させて固定した固定部以外のファンケースとの当接部よりファンケース側へ漏れる空気の流れをなくして送風効率の高い電動送風機が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、高速で回転するモータの軸に取り付けられた複数の羽根を有する円板形状の回転ファンと、前記モータのフレームに圧入固定され前記回転ファンを覆うように取り付けられかつ回転ファンの中心部に対向する位置に吸気用孔を有する椀型形状のファンケースと、前記吸気用孔に取り付けられて吸入された気体を前記回転ファンの羽根に導く略円筒形状のシーリング部を有する合成樹脂性のファンケーススペーサとからなる電動送風機のファン組立において、前記ファンケースと前記ファンケーススペーサとの隙間から前記ファンケースの外側へ空気が漏れないようにするために、前記ファンケーススペーサは前記吸気用孔に嵌合する環状の凸部を有し、前記環状の凸部を前記吸気用孔に嵌合した後に全周にわたって溶融変形させることによりファンケーススペーサとファンケースとを隙間なく固定して結合するものであり、全周にわたって環状にファンケースとの間を隙間なく固定するのでファンケーススペーサからファンケースへの空気の漏れを無くして送風効率を高められるという作用を有する。
【0010】
なお、ファンケースとファンケーススペーサとの間に吸気用孔を包囲するリング形状で気密性の高い弾性体を介して固定する構成では、各部品の加工精度のばらつきを吸収し、かつファンケーススペーサからファンケースへの空気の漏れをなくすことができるので送風効率を高めるとともに電動送風機の吸い込み力のばらつきを抑えることができる。
【0011】
なお、高速で回転するモータの軸に取り付けられた複数の羽根を有する円板形状の回転ファンと、前記モータのフレームに圧入固定され前記回転ファンを覆うように取り付けられ且つ回転ファンの中心部に対向する位置に回転ファンの入り口径より大なる径の吸気用孔を有する椀型形状のファンケースと、前記吸気用孔に取り付けられて吸入された気体を前記回転ファンの羽根に導く略円筒形状のシーリング部を有する合成樹脂性のファンケーススペーサとからなる電動送風機のファン組立において、前記吸気用孔は複数の切り欠き部を有し、前記ファンケーススペーサを前記ファンケースに一体成形により直接形成することによりファンケーススペーサとファンケースとを隙間なく結合する構成では、一体成型によりファンケースとの気密性が向上することで送風効率を高めることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0013】
(実施例1)
図1は本発明の電動送風機の構成を示す半断面図で、図2は上記構成の詳細を表す断面拡大図で、図3は本発明のファンケースとファンケーススペーサの取り付け状態を示す平面図で、図4は本発明の別の実施例における電動送風機の構成の詳細を表す拡大断面図である。図1,図2,図3,図4において、1はモータ、2はステータ、3はロータ、4は回転ファン、5はファンケースであり、これらは従来例と同一である。7はファンケーススペーサであり、中央部に回転ファン4側へ突出した略円筒状の吸い込み口7aとシーリング部7bを有する樹脂よりなり、ファンケーススペーサ7とファンケース5との固定はファンケーススペーサ7から突出した環状の凸部7cを溶融変形させてファンケース5に固定している。
【0014】
以上のような実施例1の構成のもとで、モータ1に電源が印加されるとロータ3が高速で回転する。次にロータ3が回転することにより回転軸3aに固定された回転ファン4が回転する。よって、回転ファン4が高速回転することによりファンケーススペーサ7の吸い込み口7aから空気を吸い込み、回転ファン4の内部を通ってモータ1内部へ導かれる。ここで、回転ファン4の出口から排出された空気は、ファンケース5とファンケーススペーサ7の固定がファンケーススペーサの環状の凸部7cを溶融変形させて固定して気密性を確保しているので、当接部の隙間からファンケース側への空気の逆流ができず、回転ファン4の出口からモータ1内部へ漏れることなくスムーズに導かれるようになる。また、環状に溶融変形させて固定しているので固定強度も強化することができる。
【0015】
(参考例1)
なお、図5は参考例1の電動送風機の構成の詳細を示す断面拡大図である。図5において1はモータ、4は回転ファン、5はファンケース、6はファンケーススペーサであり、これらは従来例と同一である。8は気密性の高い弾性体で、好ましくはポリテトラフロロエチレン(PTFE)樹脂等により構成される。弾性体8はファンケース5とファンケーススペーサ6との間に介して固定している。
【0016】
以上のような参考例1の構成のもとでは、ファンケースとファンケーススペーサとの間を気密性の高い弾性体を介して気密性を確保しているので、従来のようなファンケースとファンケーススペーサとの当接部の隙間からファンケース側への空気の逆流ができず、回転ファン4の出口からモータ1内部へ漏れることなくスムーズに導かれるようになる。
【0017】
(参考例2)
なお、図6は参考例2の電動送風機の構成の詳細を示す断面拡大図である。図6において1はモータ、4は回転ファン、9はファンケースで中央に回転ファン4の入口径より大きい孔とその孔の外周部に複数の切り欠き部9aより構成されている。10はファンケース9の複数の切り欠き部9aを覆い、一体成型により形成固定された樹脂よりなるファンケーススペーサである。
【0018】
以上のような参考例2の構成のもとでは、ファンケースとファンケーススペーサを一体成型にて形成固定し、気密性を確保しているので、従来のようなファンケースとファンケーススペーサとの当接部の隙間からファンケース側への空気の逆流ができず、回転ファン4の出口からモータ1内部へ漏れることなくスムーズに導かれるようになる。また、従来のようにファンケースとファンケーススペーサを組み付ける必要がなく組立によるばらつきもなくすことができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、ファンケースとファンケーススペーサとの固定に際し、溶融変形させて固定した固定部を従来のような複数箇所だけでなく環状に溶融変形させて固定する構成となっているため、ファンケースとファンケーススペーサとの間の固定が確実となり、固定部における空気の漏れを防ぐことができるため、真空圧が高くなり、高出力の電動送風機を得ることができる。更には、環状に固定しているのでファンケースとファンケーススペーサの取り付け強度が増加し信頼度の高い電動送風機を提供できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電動送風機の構成を示す半断面図
【図2】 本発明の電動送風機の構成の詳細を表す断面拡大図
【図3】 本発明のファンケースとファンケーススペーサの取り付け状態を示す平面図
【図4】 本発明の別の実施例における電動送風機の構成の詳細を表す断面拡大図
【図5】 参考例1の電動送風機の構成の詳細を示す断面拡大図
【図6】 参考例2の電動送風機の構成の詳細を示す断面拡大図
【図7】 従来の電動送風機の構造を示す半断面図
【図8】 従来のファンケースとファンケーススペーサの取り付け状態を示す平面図
【図9】 従来の電動送風機のファンケーススペーサの非溶融変形固定部を示す拡大断面図
【符号の説明】
1 モータ
4 回転ファン
5 ファンケース
7c 環状の凸部
8 弾性体
9a 切り欠き部
10 ファンケーススペーサ
Claims (1)
- 高速で回転するモータの軸に取り付けられた複数の羽根を有する円板形状の回転ファンと、前記モータのフレームに圧入固定され前記回転ファンを覆うように取り付けられかつ前記回転ファンの中心部に対向する位置に吸気用孔を有する椀型形状のファンケースと、前記吸気用孔に取り付けられて吸入された気体を前記回転ファンの羽根に導く略円筒形状のシーリング部を有する合成樹脂性のファンケーススペーサとを備え、
前記ファンケースと前記ファンケーススペーサとの隙間から前記ファンケースの外側へ空気が漏れないようにするために、前記ファンケーススペーサは前記吸気用孔に嵌合する環状の凸部を有し、前記環状の凸部を前記吸気用孔に嵌合した後に全周にわたって溶融変形させて前記ファンケーススペーサと前記ファンケースとを隙間なく固定して結合させることを特徴とする電動送風機。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP18106297A JP4042181B2 (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 電動送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18106297A JP4042181B2 (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 電動送風機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1122697A JPH1122697A (ja) | 1999-01-26 |
| JP4042181B2 true JP4042181B2 (ja) | 2008-02-06 |
Family
ID=16094130
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18106297A Expired - Fee Related JP4042181B2 (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 電動送風機 |
Country Status (1)
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1997
- 1997-07-07 JP JP18106297A patent/JP4042181B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH1122697A (ja) | 1999-01-26 |
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