JP4043935B2 - 車両通行用媒体セット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の場所へ入場する車両の通行管理を行う際に用いる車両通行用媒体セットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、国内外で開催されるイベントとして、例えば、国際会議、スポーツ国際大会、国際展示会、博覧会などの国際イベントや、国内での各種スポーツイベント、展示会、セミナーなど様々なイベントが開催されている。
また、このようなイベントが開催される場合には、その会場に様々な業務関係者の車両が多数出入りする。
これらの車両としては、例えば、会場建設中においては、建設資材を搬入したり、残土を搬出するトラック、建設現場の工事関係者の車両、会場の運営スタッフの車両、協賛企業の視察団などの車両、また開催中においては、会場内の売店に食料や飲料水を搬入する食品提供業者の車両などがある。
【0003】
近年、これらの車両の入場管理を効率的に行うシステムとして、入場者に非接触方式のIC記憶媒体からなる車両通行用媒体を発行し、入場者が入場する際にこれを所持し、入場口に設置された入場ゲートの非接触リーダーで無線により入場者が所持する非接触方式の車両通行用媒体から識別IDを読み取り、更に予め登録された識別IDと、読み取られた識別IDとを照合処理することで、入場許可の判定を行うシステムがある。
これらの車両通行用媒体としては、本人の顔写真や個人情報を表示して目視によりチェックするものや、機械的な処理が行われるようにするために、ICカードやICタグなどの記憶媒体を用いた車両通行用媒体が知られている。(例えば、特許文献1乃至3参照)
【0004】
しかしながら、これらの記憶媒体による車両通行用媒体は、確認のための処理効率が向上するという利点がある反面、コストが高くまた資源的により多くの資源を消費するという問題がある。
特に、1日や数日間などの短期間だけの入場を行う場合でも、入場者毎に個人情報を書き換えできないように表示して車両通行用媒体を発行するために、その一定期間が経過した場合でも、この車両通行用媒体を他の者にリサイクル化して再使用できないため、廃棄することになり、省資源上の無駄が生じるという問題があり好ましくない。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−89284号公報
【特許文献2】
特開平6−299799号公報
【特許文献3】
特開2001−146899号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、記憶手段を有する車両通行用媒体においても、1度使用された車両通行用媒体でも、その後に回収して何回でも異なる人に再発行して使用できるようにして、省資源化を図ることを可能にした車両通行用媒体セットを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両通行用媒体セットは、2つの車両通行用媒体を組み合わせて、特定の場所へ入場する車両の通行管理を行う際に用いる車両通行用媒体セットであって、前記2つの車両通行用媒体の内、第1の車両通行用媒体には、基材シートに記憶手段を有する非接触ICタグが内蔵され、前記記憶手段に車両通行用媒体毎に異なる識別番号と、車両通行用媒体の有効期間に関する情報とが記憶され、また、第2の車両通行用媒体には、前記識別番号と、前記有効期間に関する情報と、通行が許可された車両の車種及び車ナンバーとが表示されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の車両通行用媒体セットは、前記有効期間に関する情報が、有効期間及び有効期間の区分であることを特徴とする。
【0009】
更に、本発明の車両通行用媒体セットは、前記第1の車両通行用媒体が、カード形状を有していることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両通行用媒体セットにおける第1の車両通行用媒体の平面図、図2は、図1のA−A線断面図、図3は、非接触ICタグの一例を示す平面図、図4は、本発明の実施形態に係る車両通行用媒体セットにおける第2の車両通行用媒体の平面図、図5は、本発明の実施形態に係る車両通行用媒体セットの使用方法を説明する図である。
【0011】
本発明の実施形態に係る車両通行用媒体セットは、第1の車両通行用媒体1aと第2の車両通行用媒体1bからなり、これらの2つの車両通行用媒体を組み合わせて使用する車両通行用媒体セットであり、図1に示す第1の車両通行用媒体1aを車両12の運転手が所持し、また、図4に示す第2の車両通行用媒体1bを、車両12の窓部内側における外部から目視しやすい位置に設けることで使用するものである。
【0012】
第1の車両通行用媒体1aは、図1に示すように、全体形状が略矩形状からなるカード形状を有し、その基材シート2a,2bとしては、プラスチック等の合成樹脂のシートが複数枚重合されて構成されている。
また、各々の基材シート2a,2b上に透明保護フィルムを積層させて設けてもよい。
【0013】
基材シート2aの表面には、車両通行用媒体毎に定められた固有の識別番号4と、その第1の車両通行用媒体1aを使用して入場可能な有効期間の種別を示す種別情報5と、「業務入場証」の文字6などが表示されている印字部を有している。
ここで、有効期間の種別を示す種別情報5とは、例えば、「一定期間」などのように、その車両通行用媒体1a自体は、複数の人間に対して再発行して用いられ、随時、その車両通行用媒体1aが発行された人間が、予め定められた一定期間だけ、その車両通行用媒体1aを使用できることを示す表示が印字されているものである。
【0014】
この一定期間とは、例えば、1日間、1週間、1ヶ月間など車両通行用媒体1aの発行者側が、入場者の業務などで入場の必要性に応じて随時判断して定めた期間である。
例えば、イベント会場の建設工事のために、工事関係者に車両通行用媒体1aを発行して入場管理を行う必要がある全期間が1年間あったとすると、この全期間の間を通して入場を行う必要がある特定の業者担当者に対しては、車両通行用媒体1aの有効期間の種別を示す種別情報5として、「全期間」の表示を行ない、また、上記したように、全期間の1年間の内に、所定の期間だけを定めて資材の搬入などを行う業者の運転手などに発行する車両通行用媒体には、「一定期間」の表示を行う。
このように、有効期間の種別情報5は、車両通行用媒体1aの有効期間として一定期間であるか否かの種別を定めた情報である。
【0015】
したがって、第1の車両通行用媒体1aに「一定期間」の表示が行われている第1の車両通行用媒体1aは、発行された人間の業務が終了した際に、回収して再度リサイクルして、別の人間に発行できるように、有効期間の表示領域に「一定期間」の表示を行うことで、その車両通行用媒体1aが一時的に発行される車両通行用媒体であることがわかるようにしてある。
この「一定期間」の表示が行われている第1の車両通行用媒体1aは、複数の人間に再利用可能とするために、発行された人間の氏名などの個人情報は一切表示されていない。
【0016】
また、第1の車両通行用媒体1aの基材シート2a,2bの間には、非接触ICタグ3が内蔵されている。
非接触ICタグ3を内蔵する構成については、特に限定されたものではないが、基材シート2bの表面に非接触ICタグ3を埋設させるための凹部7を形成し、この凹部7内に非接触ICタグ3を設置させた状態で、2枚の基材シート2a,2bを重ね合わせて接着させると、車両通行用媒体1の厚みが均一となり、また非接触ICタグ3が外部から保護されて好ましい。
【0017】
この非接触ICタグ3の一例を図3に示す。
非接触ICタグ3は、非接触データキャリアやFR−IDともいわれ、プラスチック等の基材31にコイルパターン33を形成し、当該コイルと容量素子とにより共振回路を形成して一定周波数の電波を受信し送信することができる。
また、他の方式として、リーダライタからの搬送波の電磁誘導により電力伝送及びデータ伝送を行うようにしてもよい。
一般的には135kHz(中波)、13.56MHz、2.45GHz(マイクロ波)の周波数帯が使用される。
図示した例の場合、コイルパターン33は、導通部材34により基材31の裏面でジャンピング回路を形成してコイル接続端子33CによりICチップ32の裏面のバンプに接続している。
【0018】
図示した例では、容量素子はICチップ32に内蔵されている。
このような非接触ICタグ3は、樹脂基材にラミネートしたアルミ箔等の金属箔をフォトエッチングやレジスト印刷後のエッチングによりコイルパターン33を形成し、ICチップ32を装着し、保護用の被覆を設けることにより形成することができる。
【0019】
非接触ICタグ3に使用する樹脂基材31としては、PETやポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン等の各種材料を使用することができ紙であってもよい。
厚みは15〜300μmが使用できるが、強度、加工作業性、コスト等の点から20〜100μmがより好ましい。
金属箔としては、銅箔やアルミ箔あるいは鉄箔を使用できるが、コスト、加工性からアルミ箔が好ましく、その厚みは6〜50μm程度が好ましい。
【0020】
これらの記録した情報の読み取りは、非接触ICタグ3対して共振する呼び出し信号を発信し、数cmから数十cmの距離で非接触ICタグ3からの応答信号を読み、且つ非接触ICタグ3に記録することができる。
装置としては固定した常設のリーダライタ付きターミナルやのほか、無線式のハンディー端末等を使用することができる。
【0021】
非接触ICタグ3の記憶手段には、第1の車両通行用媒体1a毎に異なる識別番号と、第1の車両通行用媒体1aの有効期間に関する情報とが記憶されている。
この識別番号は、第1の車両通行用媒体1aの表面に表示されている識別番号4と同一の情報であり、第1の車両通行用媒体1aの有効期間に関する情報とは、この第1の車両通行用媒体が発行された人間に対して発行者側から入場を許可した期間に関する情報である。
この発行者側から入場を許可した期間は、暦による日付に基づいて特定され、識別番号と関連付けられてデータベースに登録され、管理用のコンピュータによる確認処理が可能になっている。
【0022】
第2の車両通行用媒体1bは、図4に示すように、紙や合成紙等からなる表示可能なシートであれば、特に限定されない。
この第2の車両通行用媒体1bには、第1の車両通行用媒体1aに記憶された識別番号と同じ識別番号8と、有効期間に関する情報9と、通行が許可された車両12の車種10及び車ナンバー11とが表示されている。
【0023】
次に、本発明の実施形態に係る車両通行用媒体セットの使用方法について説明する。
車両12の運転手が車両通行用媒体セットを使用して、通行管理された場所に入場する場合には、第1の車両通行用媒体1aを携帯するか、または車内に搭載して、いつでも取り出せるようにしておく。
また、第2の車両通行用媒体1bは、テープ等で車両12のフロントガラスの内側に貼り付けたり、またはクリアケース等に入れてフロントガラスの内側に立て掛けておき、外部から目視で印字部の表示を見られる状態にしておく。
【0024】
そして、車両12が入場口ゲートにさしかかると、運転手は、第1の車両通行用媒体1aを取り出して、入場口ゲートに設けられているアンテナに第1の車両通行用媒体1aを近づける。
これにより、第1の車両通行用媒体1aに記憶されている識別情報が読み取られて、予め登録されている照合用の識別情報及び有効期間と照合され、識別情報の照合一致と、有効期間が予め登録された期間内であると判定された場合に、入場口ゲートがオープン状態となりそのまま通過することができる。
また、もしも識別情報の照合が不一致であったり、有効期間が予め登録された期間外であると判定された場合には、入場口ゲートのゲートが降りて車両12の通行を阻止する。
【0025】
入場口ゲート付近には、通行する車両12を監視する守衛が、通行する車両12のフロントガラス内に設けられている第2の車両通行用媒体1bを目視することで、車両12の簡単なチェックを行なっている。
また、システムが正常で、異常表示がされた場合は、第1の車両通行用媒体1aに故障があると想定して、守衛は、運転手に第1の車両通行用媒体1aの提示を求める。
守衛は、運転手から渡された第1の車両通行用媒体1aと、車両内の第2の車両通行用媒体1bとに表示されている識別情報が一致されているか否か、更に第2の車両通行用媒体1bに表示されている車両12の車種と車ナンバーを、実物の車両12を見て一致するか否か、を確認する。
【0026】
そして、守衛は、第1の車両通行用媒体1aに記憶された識別情報をハンディ型読取器で読み取りを行なってみて、読み取れた場合には、その車両12の通行を許可し、読み取った情報をサーバに記憶させる。
また、ハンディ型読取器で読み取れない場合には、守衛は、その車両12の通行を拒否する。
【0027】
また、システムが故障している場合には、守衛が運転手に、第1の車両通行用媒体1aの提示を求めて、運転手から渡された第1の車両通行用媒体1aと、車両内の第2の車両通行用媒体1bとに表示されている識別情報が一致されているか否か、更に第2の車両通行用媒体1bに表示されている車両12の車種と車ナンバーを、実物の車両12を見て一致するか否か、を確認し、これらが一致することを確認して、第2の車両通行用媒体1bに表示されている有効期間を基準に、その車両12の通行の許諾を判断して運転手に指示する。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両通行用媒体セットは、第1の車両通行用媒体だけに記憶手段を設けているので、何回でも異なる人に再発行することが可能であり、省資源化を図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両通行用媒体セットにおける第1の車両通行用媒体の平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】非接触ICタグの一例を示す平面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る車両通行用媒体セットにおける第2の車両通行用媒体の平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る車両通行用媒体セットの使用方法を説明する図である。
【符号の説明】
1a 第1の車両通行用媒体
1b 第2の車両通行用媒体
2a,2b 基材シート
3 非接触ICタグ
4,8 識別番号
5 種別情報
6 文字
7 凹部
9 有効期間に関する情報
10 車種
11 車ナンバー
12 車両
31 基材
32 ICチップ
33 コイルパターン
33C コイル接続端子
34 導通部材
Claims (3)
- 2つの車両通行用媒体を組み合わせて、特定の場所へ入場する車両の通行管理を行う際に用いる車両通行用媒体セットであって、
前記2つの車両通行用媒体の内、第1の車両通行用媒体には、基材シートに記憶手段を有する非接触ICタグが内蔵され、前記記憶手段に車両通行用媒体毎に異なる識別番号と、車両通行用媒体の有効期間に関する情報とが記憶され、
また、第2の車両通行用媒体には、前記識別番号と、前記有効期間に関する情報と、通行が許可された車両の車種及び車ナンバーとが表示されていることを特徴とする車両通行用媒体セット。 - 前記有効期間に関する情報が、有効期間及び有効期間の区分であることを特徴とする請求項1記載の車両通行用媒体セット。
- 前記第1の車両通行用媒体が、カード形状を有していることを特徴とする請求項1記載の車両通行用媒体セット。
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