JP4046366B2 - 布の処理 - Google Patents
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Description
本発明は、布処理用組成物、特に蛍光増白剤を含有する組成物、および当該組成物を用いて処理された紡織繊維材料の日光防護率(SPF)改良のために上記組成物を用いて布を処理する方法に関する。
【0002】
波長280〜400nmの光線が表皮の褐色化(tanning)を起すことは知られている。また、波長280〜320nm(UV−B放射線と呼ばれる)の光線が、皮膚の褐色化を抑制できる紅斑および日焼け(skin burning) を起すことも知られている。
波長320〜400nmの放射線(UV−A放射線と呼ばれる)は、皮膚の褐色化を誘発するが、また特に長時間日光にさらされる敏感な皮膚に対して、皮膚障害を起す可能性があることが知られている。このような障害の例は、皮膚弾性の消失、しわの発生、紅斑反応の開始の促進、光毒反応または光アレルギー反応の誘起を含む。日光への過度の露出による障害から皮膚を有効に保護する手段は、日光のUV−AおよびUV−B両成分が皮膚表面に達する前に、それらを吸収する手段を包含する必要があることは明らかである。
【0003】
従来、日光中のUV成分による潜在的障害から露出したヒトの皮膚を保護するためには、UV吸収剤を含有する製剤を皮膚に直接塗布することが行なわれてきた。特に陽光がさんさんと注ぐ、たとえばオーストラリアおよびアメリカのような地域においては、オゾン層破壊の結果に対する恐れにより輪をかけられて、日光への過度の露出による潜在的危険についての認識が著しく増加している。無防備な日光への過度の露出によってひき起される皮膚障害のきわめて悲惨な例の幾つかは、皮膚の黒色腫またはがん腫の発生である。
【0004】
日光に対する皮膚の保護レベルを高めるという要求の一つの局面は、皮膚の直接的保護のほからに取るべき追加的手段を考慮することであった。たとえば、衣類で蔽って日光に直接さらされないようにして皮膚を保護することが、考慮された。
大部分の天然および合成繊維材料は、日光のUV成分に対して少なくとも部分的に透過性である。従って、単に衣類を着るだけでは、その下の皮膚をUV放射線による障害から十分に保護することにはならない。濃色の染料および(または)緻密に織った生地を有する衣類は、その下の皮膚をある程度保護することができるが、着用者の個人的快適さの見地からは、上記の衣類は陽光の強い地方においては実用的でない。
【0005】
従って、染色されていないか、またはごく淡色に染色されている軽量の夏衣類を含めて、衣類の下の皮膚を紫外線から保護することが必要である。染料の種類によっては、若干濃色に染色された衣類で蔽われている皮膚でも紫外線に対する保護が必要となる場合もありうる。
このような軽量の夏衣料は、通常200g/m2未満の密度を有し、衣類を製造する繊維のタイプにもよるが、1.5〜20の日光防護率を有している。
日焼け防止手段(日焼け止めクリームまたは衣類)のSPF評価値は、日焼け防止手段を身につけている平均的人間が平均的日光被曝条件下において日焼け症にかかるまでの時間の倍数として定義できる。たとえば、平均的人間が標準的露出条件下において通常30分後には日焼け症にかかる場合、SPF評価が5である日焼け防止手段は、保護時間を30分から2時間30分までに延長できる。日中の最も暑い時間帯において、平均的色白皮膚の人に対し、平均日焼け時間が最小、たとえばわずか15分間である、特に日差しの強い地域に住む人々に対しては、軽量の衣類に対しては、少なくとも20のSPF等級が望ましい。
【0006】
驚くべきことに、布保護成分(fabric care ingrudient) と相容性(相溶性)がある蛍光増白剤、好ましくは陽イオン、両性、または陰イオン蛍光増白剤を含有するゆすぎサイクル布保護調合物(rinse cycle fabric care formulation)、特に布柔軟剤成分と相容性である蛍光増白剤、好ましくは陽イオン、両性、または陰イオン蛍光増白剤を、従来のゆすぎサイクル布保護調合物において使うよりも多量に含んでいるゆすぎサイクル布柔軟剤を、衣類の洗った物品に適用した時に、このように処理された繊維材料に優れた白色度と日光防護率とを与えることが見いだされた。
【0007】
従って、第1の特徴として、本発明は、布保護成分と相容性があり、好ましくは陽イオン、両性、または陰イオン蛍光増白剤を、組成物の全重量を基準として、0.3〜10重量%、好ましくは0.3〜3重量%と、所望により布保護成分、好ましくは布柔軟剤、しみ除去成分またはしみ防止成分、または防水剤とを含み、残部が実質的に水である、安定で濃厚な布ゆすぎ組成物を提供する。
布保護成分は、組成物の全重量を基準として2〜25重量%、好ましくは5〜20重量%の量で存在する。
【0008】
第2の特徴として、本発明は、布保護成分、好ましくは陽イオン布柔軟剤を2〜25重量%、好ましくは5〜20重量%と、布保護成分と相容性がある蛍光増白剤、好ましくは陽イオン、両性または陰イオン蛍光増白剤を0.3〜10重量%、好ましくは0.3〜3重量%とを含み、残部が実質的に水である安定で濃厚なゆすぎサイクル布柔軟剤組成物を提供する。
【0009】
陽イオン布柔軟剤の好ましい例はイミダゾリン、四級アンモニウム化合物、エステルアミドアミン塩、およびそれらの混合物である。
好ましいイミダゾリン陽イオン布柔軟剤は、次式を有するものである。
【化20】
式中、Rは水素またはC1−C4アルキルであり、R1はC8-C30脂肪族残基であり、R2は-C2H4-O(C=O)-R1 または-C2H4-NH(C=O)-R1であり、A- は陰イオンである。好ましくは、Rは水素またはメチルであり、R1はC14-C18 アルキルまたはC14-C18 アルケニルであり、R2は-C2H4-O(C=O)−C14-C18 アルキルまたは-C2H4-O(C=O)−C14-C18 アルケニル、または-C2H4-NH(C=O)-C14-C18 アルキル、または-C2H4-NH(C=O)-C14-C18 アルケニルである。
【0010】
他の好ましいイミダゾリン陽イオン布柔軟剤は、次式を有するものである。
【化21】
式中、R1およびA- は前記の意味を有し、R3とR4とは独立的にC8-C30脂肪族残基、C1−C4アルキル、C1−C4ハロゲノアルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル、または-C2H4-N(R5)-C(=O)-R6である(ここにおいてR5は水素またはC8-C30アルキルであり、R6は水素またはC1−C4アルキルである)。
好ましくは、R1はC14-C18 アルキルまたはC14-C18 アルケニルであり、R3はC14-C18 アルキル、C14-C18 アルケニル、C1−C4アルキル、C1−C4ハロゲノアルキル、またはC1−C4ヒドロキシアルキルであり、R4は-C2H4-N(R5)-C(=O)-R6である(ここにおいてR5は水素またはC8-C30アルキルであり、R6は水素またはC1−C4アルキルである)。
好ましい陰イオンA- は、塩化物、臭化物、ヨウ化物、フッ化物、硫酸塩、メト硫酸塩、亜硝酸塩、硝酸塩、またはリン酸塩の陰イオン、および酢酸塩、アジピン酸塩、フタル酸塩、安息香酸塩、ステアリン酸塩、またはオレイン酸塩の陰イオンのようなカルボン酸塩の陰イオンを含む。
【0011】
式(1)の好ましい特別の化合物の例として、以下のものが挙げられる。
2−獣脂−1−(2−ステアロイルオキシエチル)−イミダゾリンクロリド、
2−獣脂−1−(2−ステアロイルオキシエチル)−イミダゾリンスルファート、 2−獣脂−1−(2−ステアロイルオキシエチル)−イミダゾリンメトスルファート、
2−獣脂−1−メチル−3−(2−ステアロイルアミドエチル)−イミダゾリンクロリド、
2−獣脂−1−メチル−3−(2−ステアロイルアミドエチル)−イミダゾリンスルファート、
2−獣脂−1−メチル−3−(2−ステアロイルアミドエチル)−イミダゾリンメトスルファート。
【0012】
式(2)の好ましい化合物の特別の例として、以下のものが挙げられる。
2−ヘプタデシル−1−メチル−1−オレイルアミドエチル−イミダゾリニウムメトスルファート、
2−ヘプタデシル−1−メチル−1−(2−ステアロイルアミド)エチル−イミダゾリニウムメトスルファート、
2−ヘプタデシル−1−メチル−1−(2−ステアロイルアミド)エチル−イミダゾリニウムクロリド、
2−ココ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−ベンジル−イミダゾリニウムクロリド、
2−ココ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−(4−クロロブチル)−イミダゾリニウムクロリド、
2−ココ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−オクタデセニル−イミダゾリニウムクロリド、
2−獣脂−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−ベンジル−イミダゾリニウムクロリド、
2−獣脂−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−(4−クロロブチル)−イミダゾリニウムクロリド、
2−ヘプタデセニル−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−(4−クロロブチル)−イミダゾリニウムクロリド、
2−ヘプタデセニル−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−ベンジル−イミダゾリニウムクロリド、
2−ヘプタデセニル−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−オクタデシル−イミダゾリニウムクロリド。
【0013】
好ましい四級アンモニウム化合物の1つのクラスは、次式を有するものである。
【化22】
式中、R7はC8-C30脂肪族残基であり、R8、R9、R10 、R11 およびR12 は独立的に水素、C1−C4アルキル、またはC1−C4ヒドロキシアルキルであり、A- は前記の意味をもち、mは1〜5の整数であり、nは2〜6の整数である。
式(3)の好ましい化合物は、R7がC12-C18 アルキルであり、R8、R9、R10 、R11 およびR12 が独立的にC1−C4アルキル、特にメチルである化合物である。
【0014】
式(3)の好ましい化合物の特別の例として、以下のものが挙げられる。
N−(獣脂)−N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−プロパンジアンモニウムジメトスルファート、
N−(獣脂)−N,N′,N′−トリメチル−1,3−プロパンジアンモニウムジメトスルファート、
N−(獣脂)−N,N,N′,N′,N′−ペンタメチル−1,3−プロパンジアンモニウムジメトスルファート、
N−オレイル−N,N,N′,N′,N′−ペンタメチル−1,3−プロパンジアンモニウムジメトスルファート、
N−ステアリル−N,N,N′,N′,N′−ペンタメチル−1,3−プロパンジアンモニウムジメトスルファート、
N−ステアリルオキシプロピル−N,N′,N′−トリス(3−ヒドロキシプロピル)−1,3−プロパンジアンモニウムアセタート。
【0015】
好ましい四級アンモニウム化合物の別のクラスは、次式を有するものである。
【化23】
式中、A- は前記の意味を有し、R13 は同一かまたは異なることができ、それぞれC1−C30 脂肪族残基、C1−C4ヒドロキシアルキル、-C2H4OC(=O)-R1、-C2H4NHC(=O)-R1 、または-CH2CH〔OC(=O)-R1 〕〔CH2OC(=O)-R1〕である。ただし、少なくとも一個のR13 、好ましくは二個のR13 はC14-C30 アルキル、-C2H4OC(=O)-C14-C30 アルキル、-C2H4NHC(=O)−C14-C30 アルキル、または-CH2CH〔OC(=O)−C14-C30 アルキル〕〔CH2OC(=O)-C14-C30 アルキル〕である。好ましくは、残りのR13 はC1−C4アルキル、特にメチルまたはエチル、またはC1−C4ヒドロキシアルキル、特にヒドロキシメチルまたはヒドロキシエチルである。
【0016】
式(4)の好ましい化合物の特別の例として、以下のものが挙げられる。
ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、
ジラウリルジメチルアンモニウムクロリド、
ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリド、
ジステアリルジメチルアンモニウムブロミド、
ジステアリルジメチルアンモニウムメトスルファート、
ジステアリルジ(イソプロピル)アンモニウムクロリド、
ジステアロイル(ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムメトスルファート。
【0017】
好ましいエステルアミドアミン陽イオン布柔軟剤は次式を有するものである。
【化24】
式中、R13 は前記の意味を有し、A1は陰イオンA- がそれから誘導される無機酸または有機酸であり、A- は前記の意味を有する。ただし少なくとも一個のR13 、好ましくは二個のR13 はC14-C30 アルキル、 (CH2)n OC(=O)-C14-C30アルキル、 (CH2)n NHC(=O)-C14-C30 アルキル、または CH2CH〔OC(=O)-C14-C30アルキル〕〔CH2OC(=O)-C14-C30 アルキル〕であり、nは前記の意味を有する。好ましくは、残りのR13 はC1−C4アルキル、特にメチルまたはエチル、またはC1−C4ヒドロキシアルキル、特にヒドロキシメチルまたはヒドロキシエチルである。
式(5)の好ましい化合物は、3−ステアロイルアミドプロピル−2−ステアロイルオキシメチル−メチルアミン塩酸塩である。
【0018】
使用される陽イオン、両性、または陰イオン蛍光増白剤は、広い範囲の陽イオン、両性、または陰イオン蛍光増白剤の1種またはそれ以上であることができ、特にλ=280〜400nmの範囲の紫外線を容易に吸収し、吸収したエネルギーを化学中間反応によって、非妨害性の安定な化合物またはエネルギーの非妨害性形に変えるものである。陽イオン、両性、または陰イオン蛍光増白剤は、好ましくはゆすぎサイクル布保護剤と相容性であるべきであり、またゆすぎサイクル布保護処理中に、洗った繊維材料上に吸収され得るべきである。
【0019】
陽イオン蛍光増白剤は、好ましくはビスチリルフェニルのクラスまたはホスフィン酸塩のクラスのものであり、両性蛍光増白剤は、好ましくはスチレンまたはアミンオキシドのクラスのものであり、陰イオン蛍光増白剤は、好ましくはアミノスチルベン、ジベンゾフラニルビフェニルまたはビスチリルフェニルのクラスのものである。
【0020】
陽イオンビスチリルフェニル蛍光増白剤の一つの好ましいクラスは、次式を有するものである。
【化25】
式中、Yはアリーレン、好ましくは1,4−フェニレンまたは4,4′−ジフェニレンであり、それぞれは所望によりクロロ、メチル、またはメトキシによって置換されており、qは1または2であり、R14 は水素、クロロ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、シアノ、またはC1−C4アルコキシカルボニルであり、R15 およびR16 はC1−C4アルキル、クロロエチル、メトキシエチル、β−エトキシエチル、β−アセトキシエチルまたはβ−シアノエチル、ベンジル、またはフェニルエチルであり、R17 はC1−C4アルキル、C2−C3ヒドロキシアルキル、β−ヒドロキシ−γ−クロロプロピル、β−シアノエチル、またはC1−C4アルコキシカルボニルエチルであり、A- は陰イオンであり、R17 がC1−C4アルキルであるときは、A- は好ましくは塩化物、臭化物、ヨウ化物、メト硫酸塩、エト硫酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、またはp−トルエンスルホン酸塩の陰イオンであり、またはR17 がβ−ヒドロキシ−γ−クロロプロピル、β−シアノエチルまたはC1−C4アルコキシカルボニルエチルであるときは、好ましくはA- はギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、または安息香酸塩の陰イオンである。
【0021】
式(6)の好ましい化合物は、Yが1,4−フェニレンまたは4,4′−ジフェニレンであり、R14 が水素、メチル、またはシアノであり、R15 およびR16 が各々メチルまたはシアノであり、R17 とAとが上記の好ましい意味をもつものである。
式(6)の一つの特に好ましい化合物は次の式を有するものである。
【化26】
式(6)の化合物およびその製法は、米国特許第4009193号に記載されている。
【0022】
陽イオンビスチリルフェニル蛍光増白剤のさらに好ましいクラスは、次式を有するものである。
【化27】
式中、R14 およびqは前記の意味を有し、Y1はC2−C4アルキレンまたはヒドロキシプロピレンであり、R18 はC1−C4アルキルであるか、またはR19 およびR18 とR19 とが結合している窒素と共にピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、またはモルホリン環を形成し、R19 はC1−C4アルキルであるか、またはR18 およびR18 とR19 とが結合している窒素と共にピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、またはモルホリン環を形成し、R20 は水素、C1−C4アルキル、C3−C4アルケニル、C1−C4アルコキシカルボニルメチル、ベンジル、C2−C4ヒドロキシアルキル、C2−C4シアノアルキルであるか、またはR18 およびR19 およびこれらが結合している窒素原子と共にピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、またはモルホリン環を形成し、Aは前記意味を有し、pは0または1である。
【0023】
式(8)の好ましい化合物は、qが1であり、R14 が水素、塩素、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシであり、Y1で(CH2)2であり、R18 およびR19 が同一であって、それぞれがメチルまたはエチルであり、R20 でメチルまたはエチルであり、pが1であり、AがCH3OSO3 またはC2H5OSO3である化合物である。
式(8)の化合物およびその製法は、米国特許第4339393号に記載されている。
【0024】
陽イオンビスチリルフェニル蛍光増白剤のさらに好ましいクラスは、次式を有するものである。
【化28】
式中、R14 、Y1、A、pおよびqは前記の意味を有し、R21 およびR22 は独立的にC1−C4アルキルまたはC2−C3アルケニルであるか、またはR21 とR22 とは、それらが結合している窒素原子と共にピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、またはモルホリン環を形成し、R23 は水素、C1−C4アルキル、またはC2−C3アルケニルであるか、またはR21 、R22 およびR23 は、それらが結合している窒素原子と共にピリジンまたはピコリン環を形成し、Zは硫黄、-SO2- 、-SO2NH- 、 -O-C1−C4アルキレン-COO- 、または-OCO- である。
【0025】
式(9)の好ましい化合物は、R14 が水素、塩素、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシであり、R21 およびR22 が独立的にC1−C4アルキルであるか、またはそれらが結合している窒素原子と共にピロリジン、ピペリジン、またはモルホリン環を形成し、R23 は水素、C1−C4アルキル、またはC3−C4アルケニルであるか、またはR21 、R22 およびR23 は、それらが結合している窒素原子と共にピリジン環を形成し、Zは硫黄、-SO2- 、または-SO2NH- である化合物である。
式(9)の化合物およびその製法は、米国特許第4486352号に記載されている。
【0026】
陽イオンビスチリルフェニル蛍光増白剤のさらに好ましいクラスは、次式を有するものである。
【化29】
式中、R14 、R21 、R22 、R23 、Y1、A、pおよびqは前記の意味をもつ。
式(10)の好ましい化合物は、qが1であり、R14 が水素、塩素、C1-4アルキル、またはC1−C4アルコキシであり、R21 とR22 とが独立的にC1−C4アルキルであるか、またはこれらが結合している窒素原子と共にピロリジン、ピペリジン、またはモルホリン環を形成し、R23 は水素、C1−C4アルキル、またはC3−C4アルケニルであるか、またはR21 、R22 およびR23 は、それらが結合している窒素原子と共にピリジン環を形成する化合物である。
式(10)の化合物およびその製法は、米国特許第4602087号に記載されている。
【0027】
両性スチレン蛍光増白剤の一つの好ましいクラスは、次式を有するものである。
【化30】
式中、R14 、R21 、R22 、Y1およびqは前記の意味を有し、Z1は酸素、硫黄、直接結合、-COO- 、-CON(R24)-、または -SO2N(R24)-であり、ここにおいてR24 は水素、C1−C4アルキル、またはシアノエチルであり、Qは-COO- または-SO3- である。
式(11)の好ましい化合物は、Z1が酸素、直接結合、-CONH-、-SO2NH- 、または-COO- 、特に酸素であり、qが1であり、R21 が水素、C1−C4アルキル、メトキシ、または塩素であり、R22 、R23 、Y1およびQが前記意味を有する化合物である。
式(11)の化合物およびその製法は、米国特許第4478598号に記載されている。
【0028】
アミンオキシド蛍光増白剤の一つの好ましいクラスは、次式を有するものである。
【化31】
式中、qは前記の意味を有し、Bは4,4′−ジスチリルビフェニル、4,4′−ジビニルスチルベン、1,4′−ジスチリルベンゼンから選ばれた増白剤基であり、それぞれは所望によりハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル、C1−C4ハロゲノアルキル、C1−C4シアノアルキル、C1−C4アルコキシ−C1−C4アルキル、フェニル−C1−C4アルキル、カルボキシ−C1−C4アルキル、カルボ−C1−C4アルコキシ−C1−C4アルキル、C1−C4アルケニル、C5−C8シクロアルキル、C1−C4アルコキシ、C2−C4アルケノキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、カルバモイル、シアノ、C1−C4アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、C1−C4アルコキシスルホニル、スルファモイル、ヒドロキシル、カルボキシル、スルホおよびトリフルオロメチルから選ばれた1個乃至4個の置換基によって置換され、Z2はBとY2との間の直接結合、酸素原子、硫黄原子、-SO2- 、-SO2O-、-COO- 、-CON(R27)-、または-SO2N(R27)- であり、ここにおいてR27 は水素、または所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C2−C5カルボアルコキシ、C1−C4アルコキシ、フェニル、クロロフェニル、メチルフェニル、メトキシフェニル、カルバモイル、またはスルファモイルによって置換されたC1−C4アルキルであり、Y2はC2−C4アルキレンまたはC2−C4アルキレンオキシ−C2−C4アルキレンであり、それぞれは所望によりハロゲン、ヒドロキシル、C2−C5カルボアルコキシ、C1−C4アルコキシ、フェニル、クロロフェニル、メチルフェニル、メトキシフェニル、カルバモイル、またはスルファモイルによって置換され、R25 およびR26 は独立的にC5−C8シクロアルキル、C1−C4アルキル、またはフェニルであり、それぞれは所望によりハロゲン、ヒドロキシル、C2−C5カルボアルコキシ、C1−C4アルコキシ、フェニル、クロロフェニル、メチルフェニル、メトキシフェニル、カルバモイル、またはスルファモイルによって置換され、前記において総てのカルバモイルまたはスルファモイル基において、その窒素原子は所望により1個または2個のC1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル、C2−C5シアノアルキル、C1−C4ハロゲノアルキル、ベンジル、またはフェニル基によって置換されている。
【0029】
好ましい増白剤基Bは次式を有するものである。
【化32】
式中、qは前記の意味を有し、環は所望により上記のように置換される。
好ましいZ2は酸素、-SO2- 、または-SO2N(R28)- であり、ここにおいてR28 は水素、または所望によりヒドロキシル、ハロゲン、またはシアノによって置換されたC1−C4アルキルであり、R25 およびR26 は独立的に、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C1−C4アルコキシ、フェニル、クロロフェニル、メチルフェニル、メトキシフェニル、またはC2−C5アルコキシカルボニルによって置換されたC1−C4アルキルである。式(10)の他の好ましい化合物は、Z2が酸素、硫黄、-SO2- 、-CON(R28)-、または-SO2N(R28)- であって、R28 が水素、または所望によりヒドロキシル、ハロゲン、またはシアノによって置換されたC1−C4アルキルであり、Y2がC1−C4アルキレンである化合物である。
式(12)の化合物およびその製法は、米国特許第4539161号に記載されている。
【0030】
陽イオンホスフィン酸塩蛍光増白剤の一つの好ましいクラスは、次式を有するものである。
【化33】
式中、qは前記の意味を有し、B1は増白剤基であり、Z3は直接結合、-SO2−C2−C4−アルキレンオキシ、-SO2−C2−C4アルキレン-COO- 、-SO2- 、-COO- 、-SO2−C2−C4アルキレン -CON(R33)- または-SO2N(R33)- であり、ここにおいてR33 は水素、または所望によりヒドロキシル、ハロゲン、またはシアノによって置換されたC1−C4アルキルであり、R28 は所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C1−C4アルコキシカルボニルまたはC1−C4アルキルカルボニルオキシによって置換されたC1−C4アルキルまたはC2−C4アルケニルであり、またはR28 は所望によりハロゲン、C1−C4アルキルまたはC1−C4アルコキシによって置換されたベンジルであるか、またはR28 はR29 およびそれらが結合している窒素原子と共にピロリジン、ピペリジンまたはモルホリン基を形成し、R29 は所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C1−C4アルコキシカルボニルまたはC1−C4アルキルカルボニルオキシによって置換されたC1−C4アルキルまたはC2−C4アルケニルであるか、またはR29 は所望によりハロゲン、C1−C4アルキルまたはC1−C4アルコキシによって置換されたベンジルであるか、またはR29 はR28 およびそれらが結合している窒素原子と共にピロリジン、ピペリジンまたはモルホリン基を形成し、R30 はC1−C4アルキルであり、R31 は水素、または所望によりシアノ、ヒドロキシル、C1−C4アルコキシカルボニルまたはC1−C4アルキルカルボニルオキシによって置換されたC1−C4アルキルであり、R32 はC1−C4アルキルである。
【0031】
好ましくは、増白剤基B1は次式
【化34】
または次式を有する。
【化35】
各々の式は、所望によりハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル、C1−C4ハロゲノアルキル、C1−C4シアノアルキル、C1−C4アルコキシ−C1−C4アルキル、フェニル−C1−C4アルキル、カルボキシ−C1−C4アルキル、カルボ−C1−C4アルコキシ−C1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、C5−C8シクロアルキル、C1−C4アルコキシ、C2−C4アルケノキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、カルバモイル、シアノ、C1−C4アルキル−スルホニル、フェニルスルホニル、C1−C4アルコキシスルホニル、スルファモイル、ヒドロキシル、カルボキシル、スルホおよびトリフルオロメチルから選ばれる1個乃至4個の置換基によって置換される。
式(13)の化合物およびその製法は、GB−A−第2023605号に記載されている。
【0032】
本発明において使用するのに好ましいビス(トリアジニル)ジアミノスチルベン陰イオン蛍光増白剤は、次の式を有するものである。
【化36】
【0033】
本発明において使用するのに好ましいジベンゾフラニルビフェニル陰イオン蛍光増白剤は、次式を有するものである。
【化37】
【0034】
本発明において使用するのに好ましい陰イオンビスチリルフェニル蛍光増白剤は次式を有するものである。
【化38】
式(14)乃至(16)において、R33 は所望により1個または2個のSO3M基によって置換されたフェニルであり、R34 はNH−C1−C4アルキル、N(C1−C4アルキル)2、NH−C1−C4アルコキシ、N(C1−C4アルコキシ)2、N(C1−C4アルキル)(C1−C4ヒドロキシアルキル) またはN(C1−C4ヒドロキシアルキル)2であり、R35 はH、C1−C4アルキル、CN、ClまたはSO3Mであり、R36 およびR37 は独立的にH、C1−C4アルキル、SO3M、CN、ClまたはO−C1−C4アルキルであるが、R35 、R36 およびR37 の内の少なくとも2個はSO3Mであり、第3の基は可溶化性を有し、R38 はH、SO3M、O−C1−C4アルキル、CN、ClまたはCOO-C1−C4アルキルまたはCON(C1−C4アルキル)2であり、MはH、Na、K、Ca、Mg、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−またはテトラ−C1−C4アルキルアンモニウム、モノ−、ジ−またはトリ−C1−C4ヒドロキシアルキルアンモニウム、またはC1−C4アルキルおよびC1−C4ヒドロキシアルキル基の混合物によって二置換または三置換されたアンモニウムであり、rは0または1である。
式(14)乃至(16)の化合物において、C1−C4アルキル基は、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよびn−ブチル、特にメチルである。アリール基はナフチル、または特にフェニルである。
【0035】
式(14)の好ましい特別の例は、次式を有するものである。
【化39】
【化40】
【化41】
式(15)の化合物の好ましい例は、次式を有するものである。
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
式(16)の化合物の好ましい例は、次式を有するものである。
【化46】
【化47】
【化48】
式(14)乃至(16)の化合物は既知であり、また既知の方法により得ることができる。
【0036】
本発明の組成物は、蛍光増白剤の他に1種以上の補助剤を少量含むこともできる。補助剤の例としては、乳化剤、香料、着色染料、乳白剤、UV吸収剤、殺菌剤、非イオン界面活性剤、アルカリ金属の亜硝酸塩または硝酸塩、特に硝酸ナトリウムのようなゲル化防止剤、ケイ酸ナトリウムのような腐食防止剤が挙げられる。
この所望の補助剤の各々の量は、組成物の2重量%を越えるべきではない。
【0037】
第3の特徴として、本発明はまた、組成物の全重量を基準して0.3〜10重量%の陽イオン、両性、または陰イオン蛍光増白剤と、所望により布保護成分とを含有し、残部が実質的に水である布ゆすぎ組成物を、予め洗濯した物品に施与することを含む布物品の処理方法を提供する。
好ましくは、布保護成分は、布柔軟剤、しみ除去成分またはしみ防止成分または防水剤であり、これらは組成物の全重量を基準して好ましくは5〜25重量%、特に10〜20重量%の量において存在する。
【0038】
布物品の処理に関する好ましい方法は、組成物の全重量を基準にして5〜25重量%、好ましくは10〜20重量%の陽イオン布柔軟剤と、0.3〜10重量%、好ましくは0.3〜3重量%の陽イオン、両性または陰イオン蛍光増白剤とを含有し、残部が実質的に水であるゆすぎサイクル布柔軟剤組成物を、予め洗濯した布物品に施与することを含んでいる。
本発明の方法によって処理される布物品は、羊毛、ポリアミド、木綿、ポリエステル、ポリアクリル、絹、またはそれらの混合物の如き広範なタイプの任意の繊維からのものであることができる。
本発明の方法および組成物は、洗濯された布物品に改良されたSPFを与え、それによって皮膚に対して増加した保護を与るのみでなく、またたとえばこのようにして処理された布物品の引裂き強さおよび耐光性を改良することによって、本発明によって処理された布物品の有用寿命をも増加する。
以下次の実施例によって、本発明をさらに説明する。
【0039】
実施例1
次のゆすぎサイクル柔軟剤ベース組成物を調製した。
ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド(70%活性成分) 7.0g
脂肪アルコールエトキシラート 0.5g
脱イオン水 92.5g
これに、次式の両性蛍光増白剤を夫々0.3g、0.9g、または2.7g加えた。
【化49】
【0040】
実施例2
次のゆすぎサイクル柔軟剤ベース組成物を調製した。
ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 7.0g
脂肪アルコールエトキシラート 0.5g
脱イオン水 92.5g
これに、次式の陽イオン蛍光増白剤を夫々0.3g、0.9g、または2.7g加えた。
【化50】
【0041】
実施例3および4
綿布5gを、まず60℃において浴比1:20でECE標準洗剤4g/リットルを用いて洗った。次に、洗った品物をゆすぎ、まだ湿っている間にゆすぎ柔軟剤処理にかけた。実施例1または2のゆすぎサイクル柔軟剤基剤組成物の量を5g/リットルの量で使用した。水道水を用い、浴比1:40で、25℃において10分間処理を行った。次に、柔軟剤処理した品物を、60℃において遠心乾燥した。
乾燥された柔軟剤処理した品物の白色度とSPF値とを測定した。
次に、乾燥された柔軟剤処理した品物を、はじめの洗浄に使用したのと同じ洗剤および洗濯条件を用いて再洗濯した。ただしゆすぎ後に、再洗濯した品物をゆすぎ柔軟剤処理にかけることなく60℃において遠心力乾燥した。再洗濯し乾燥した品物の白色度とSPF値とを測定した。
乾燥した品物のそれぞれの白色度は、Ganzの方法に従いDCI/SF500分光光度計を用いて測定した。Ganzの方法は、Ciba-Geigy Review 、1973/1に詳細に記載されており、またthe Journal of Color and Appearance 、1、No. 5(1972)ISCC Conference on Fluorescence and the Colorimetry of Fluorescent Materials, Williamsburg,1972年2月の論文「白色度測定」にも記載されている。
日光防護率(SPF)は、ウルブリヒトボウル(Ulbricht bowl)を備えた二重格子分光光度計を使用して試料を透過したUV線を測定して決定した。SPFの計算は、B.L.Diffey, J.Robson, J.Soc. Cosm. Chem., 40(1989
),pp.130−131に記載されたようにして行なった。
結果を次表に示す。
【表1】
FWA(蛍光増白剤)濃度は、ゆすぎ処方物の全重量を基準にしての活性FWA化合物の濃度を意味する。
表の結果は、再洗濯前後の両方で、本発明のゆすぎ組成物を用いて処理された木綿基質のGauz白色度(GW)およびSPF値の改良を示している。
実施例1または2において使用した蛍光増白剤を、次式のいずれかで置き代えたときにも、類似の結果が得られた。
【化51】
Claims (2)
- 布物品を洗浄し、次いで該洗浄した布物品を水で希釈した水性ゆすぎサイクル布柔軟剤組成物でゆすぐことからなる布物品の処理方法であって、該水性ゆすぎサイクル布柔軟剤組成物が、
a)該組成物の全重量を基準にして5〜25重量%の陽イオン布柔軟剤;
b)該組成物の全重量を基準にして0.3〜10重量%の、該陽イオン布柔軟剤と相容性である蛍光増白剤であって、
式:
(式中、qは1または2であり;Y 1 は独立的にC 2 −C 4 アルキレンであり;Y 2 は独立的にC 1 −C 4 アルキレンであり;R21はC1−C4アルキルであり;R22はC1−C4アルキルであり;Z1は酸素であり;かつQは−COOである)を有するスチレン化合物からなる蛍光増白剤;および
c)実質的に残部の水
からなり、該布物品の日光防護率を少なくとも300%に増大させることを特徴とする布物品の処理方法。 - 前記水性ゆすぎサイクル布柔軟剤組成物が、乳化剤、香料、着色染料、乳白剤、UV吸収剤、殺菌剤、非イオン界面活性剤、ゲル化防止剤および腐食防止剤から選ばれた補助剤をさらに含有している請求項1記載の布物品の処理方法。
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