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JP4047876B2 - サスペンションサポート - Google Patents
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JP4047876B2 - サスペンションサポート - Google Patents

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Description

本発明は、
ショックアブソーバのロッドの上端部に取付けられる筒状の内側取付部材と、前記内側取付部材を取り囲み、かつ、車体側に取付けられる外側取付部材と、前記内側取付部材と外側取付部材の間に介在して、前記外側取付部材と内側取付部材を連結するゴム状弾性体から成る防振基体とを備えたサスペンションサポートに関する。
自動車等の車両のストラット式やダブルウィッシュボーン式のサスペンションにおいて、ショックアブソーバのロッドと車体側との連結部位に使用される振動減衰機能を持つサスペンションサポートは、一般に、ショックアブソーバにおけるロッドの上端部に取付けられる筒状の内側取付部材と、車体側に取付けられる外側取付部材と、これら両部材を全周にわたって連結するゴム状弾性体から成る防振基体とを備えている(特許文献1参照)。このサスペンションサポートは、前記ロッドと車体側の部材との連結部に介在して、車両走行時のタイヤの上下振動に伴うロッドの振動を前記防振基体で吸収し、ロッドから車体側への振動の伝達を遮断する。
最近の自動車では静粛化の要求レベルが高くなっており、エンジンからの振動に起因する騒音低減については、例えば、エンジンを車体に対して支持するエンジンマウントにアクチュエータを取付け、このアクチュエータからエンジンの振動を打ち消す制御振動を発生させて、車室内の騒音を低減する技術が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、さらなる静粛化のためにはエンジンからの振動だけでなく、タイヤから車室内に伝達される振動による騒音であるロードノイズについてもこれまで以上の低減が求められる。
特開2004−278598号公報 特開平6−16047号公報
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、タイヤから車室内に伝達される振動による騒音を低減できるサスペンションサポートを提供する点にある。
本発明の特徴は、
ショックアブソーバのロッドの上端部に取付けられる筒状の内側取付部材と、前記内側取付部材を取り囲み、かつ、車体側に取付けられる外側取付部材と、前記内側取付部材と外側取付部材の間に介在して、前記外側取付部材と内側取付部材を連結するゴム状弾性体から成る防振基体とを備えたサスペンションサポートであって、
前記内側取付部材は、前記ロッドの上端部を挿通させる筒状の取付け部と、前記取付け部から径方向外方側に張り出して前記防振基体に埋設されるフランジ部とから成り、
前記フランジ部を前記ロッドの軸方向に加振して前記軸方向のロッドの振動を打ち消す電磁石式の加振手段を備え、
前記加振手段は、前記ロッドの上方に位置する縦姿勢の軸部材と、前記軸部材の径方向外方側に配置された固定子と、前記取付け部の上端部から上方に突出したロッド部分を取り囲むとともに上端部が前記軸部材の下端部に連結される筒部と、前記フランジ部の上方に位置するように前記筒部の下端部から径方向外方側に張り出すフランジ状の加振板とを備え、前記加振板が前記防振基体に埋め込まれて、前記加振板の下面とフランジ部の上面との間に防振基体部分が介在し、前記軸部材が、前記固定子に関して前記軸部材の軸方向に往復動可能な可動子の少なくとも一部として構成され、前記固定子に備えるコイルが励磁されることにより、前記軸部材が往行程及び復行程の両方向に駆動されて、前記加振板が前記フランジ部を加振するように構成されている点にある。
この構成によれば、加振手段が内側取付部材のフランジ部をロッドの軸方向に加振して軸方向のロッドの振動を打ち消す。すなわち、軸部材が前記往行程及び復行程の両方向に駆動され、加振板がフランジ部を加振してロッドの振動を打ち消す。これにより、タイヤからロッドに伝達されるロッドの軸方向における振動を低減でき、この振動に起因する車室内の騒音を低減することができる。例えば、軸部材の下端部にロッドの上端部を緩衝ゴムを介して連結して、軸部材でロッドの上端部を加振する構造(以下、「比較例の構造」)では、タイヤからロッドを介してフランジ部に伝わった振動が、フランジ部の上方の防振基体部分を介してその上方の車体側に伝わりやすくなるという問題がある。これに対して本発明の上記構成によれば、フランジ部をロッドの軸方向に加振するようになっており、その手段として、フランジ部の上方にフランジ状の加振板が位置して、加振板の下面とフランジ部の上面との間に防振基体部分が介在しているから、タイヤからロッドを介してフランジ部に伝わった振動を、フランジ部の上方の加振板、及び、前記防振基体部分で打ち消すことができて上記の問題を解消することができる。また、加振手段は上記の筒部を備えており、軸部材の下端部とロッドの上端部の間に前記緩衝ゴムを介在させなくても済むから、軸部材の下端部をロッドの上端部に近づけることができて、加振手段の高さを低くすることができる。
そして、加振手段として上記の構成の鉄心可動形のアクチュエータを用いることにより、アクチュエータの軸部材の往復動により発生する力の立ち上がりの遅れをなくすることができ、迅速かつスムーズな可動子の駆動制御が可能となる。また、鉄心可動形のために、外径を大きくすることなく、大きな出力を得ることができる。
本発明において、
前記加振手段は、前記軸部材の外周に磁性材部を取付けて成る前記可動子と、前記可動子の径方向外方側に配置された環状の前記固定子とを備え、
前記可動子は、前記固定子の内空部において前記軸部材の軸方向に往復動可能に前記固定子に支持されており、
前記固定子は、径方向内方側に向かって突出する磁極部を備え、前記磁極部には、前記固定子の軸方向に隣合って異極を成す少なくとも一対の永久磁石が配置されるとともに、前記磁極部の周りに、前記一対の永久磁石を通る磁束を発生可能なコイルが巻回され、前記コイルの励磁により発生する起磁力と前記各永久磁石のそれぞれの起磁力との組合せにより、前記可動子を前記軸部材の軸方向に往復動させるように構成されていると、小型にしてしかも大きい加振力を得ることができることになり、かなり大きい荷重を受けるサスペンションサポートとしてもそれほど大型化せずに実施できる。
このサスペンションサポートにおいて、
前記加振手段は、自動車の車輪側から前記ロッドに伝わる前記ロッドの軸方向の振動に応じて前記フランジ部を前記ロッドの軸方向に加振するように駆動制御される構成にすることができる。そして、前記加振手段は、前記ロッドの軸方向における振動を検出する振動検出手段に接続され、前記振動検出手段により検出される振動に基づく信号が入力されることにより駆動制御されて、前記ロッドの振動を打ち消す振動を前記ロッドに与えるように構成されていると、次の作用を奏することができる。すなわち、タイヤの空洞共鳴に起因する振動音は通常周波数が200Hz前後であるため、150〜250Hzの周波数域の振動(タイヤの空洞共鳴に起因する振動)を打ち消すように加振手段を駆動制御することにより、空洞共鳴に起因する車室内の騒音を効果的に低減することができる。
前記内側取付部材のフランジ部の外周面を取り囲む第2の筒部が前記加振板の外周縁部に連なり、前記フランジ部の外周面と前記第2の筒部の内周面との間に、前記加振板の下面とフランジ部の上面との間の防振基体部分に連なる別の防振基体部分が介在していると、タイヤからロッドを介してフランジ部に伝わった振動を、フランジ部の上方の加振板、及び、前記防振基体部分で打ち消すことができるだけでなく、フランジ部の外周面から径方向外方側に向かう振動を、前記第2の筒部、及び前記別の防振基体部分で打ち消すことができて、上記の比較例の構造で生じていた問題をより解消しやすくすることができる。
本発明によれば、タイヤから車室内に伝達される振動による騒音を低減できるサスペンションサポートを提供することができた。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1,図2に示すように、サスペンションサポート10は、ショックアブソーバ100のロッド102の上端部102aに取り付けられる筒状の内側取付部材12と、内側取付部材12を取り囲み、かつ、車体パネルやフレーム及びこれらに対する連結部材を含む概念である車体104に取り付けられる外側取付部材14と、内側取付部材12と外側取付部材14との間に介在して、両者を連結するゴム状弾性体からなる防振基体16とを備えている。
内側取付部材12は、ロッド102の上端部102aを挿通させる円筒状の取付け部18と、取付け部18の軸方向中間部から径方向外方側K1に張り出して防振基体16に埋設される円板状のフランジ部22とから成る。ロッド102の雌ねじ部に螺合された第1ナット117とロッド102の段部118とで取付け部18が軸方向に挟圧固定されている。
外側取付部材14は、車体104に設けられた円形の取付用開口部106に対してこれを下面側から塞ぐように取り付けられる円板状の金属製の板部材26と、この板部材26の外周部下面側に取り付けられる金属製のカップ状部材28とからなる。板部材26は、中央部に取付け部18が挿通する貫通孔26aを備え、その外周部においてボルト及びナットで車体開口部106の下面周縁部に取付固定される。カップ状部材28は、上方に開口する容器状をなし、底壁中央部にロッド102が挿通される貫通孔28aが設けられている。カップ状部材28の上端の開口縁部が外側に張り出すフランジ状の取付け板28bとして形成され、この取付け板28bが板部材26の外周部に重合されて上記ボルト及びナットで固定されている。このように板部材26とカップ状部材28を組み合わせることで、両者間に防振基体16の収容空間34が形成されており、この収容空間34に防振基体16を収容することにより、内側取付部材12と外側取付部材14との間が防振基体16を介して弾性連結されている。防振基体16は板部材26とカップ状部材28とに上下方向で挟圧されている。板部材26と、カップ状部材28の取付け板28bとは、スプリングシート(図示せず)を介してコイルスブリング112(図3参照)の上端を受止めている。
このサスペンションサポート10に、電磁石により駆動される電磁石式の加振手段としてのリニアアクチュエータ36(以下、「アクチュエータ」と称する)が設けられている。アクチュエータ36は、内側取付部材12のフランジ部22を上方U側からロッド102の軸方向L1に加振することでロッド102を軸方向L1に加振する。これにより、前記軸方向L1のロッド102の振動を打ち消す。このアクチュエータ36は、タイヤ116(車輪116)からロッド102に伝わる軸方向L1の振動に基づいて電気的に制御され、軸方向振動に応じてロッド102に振動を与えるように構成されている。
アクチュエータ36は、車体開口部106の上面側に取り付けられたハウジング部材3 8内に収容されている。ハウジング部材38は、筒状の本体部40と、その上端開口部を塞ぐように第1ボルト41で固定された天板部42とからなり、本体部40の下端の外側への第2のフランジ部40aが、板部材26及びカップ状部材28とともに、ボルト及びナットで車体104に固定されるようになっている。
上記の加振手段としては、電磁石により軸方向L1に駆動される種々のリニアアクチュエータを利用できるが、ロッド102の上端部102aの上方Uにおいてその軸心Oと同心の縦姿勢に設定された軸部材44と、軸部材44の径方向外方側K1に配置された固定子46とを有し、この軸部材44が固定子46に関して軸部材44の軸方向L2に往復動可能な可動子48の少なくとも一部として構成されてなる鉄心可動形のアクチュエータ36が特に好適に用いられる。詳述すると、アクチュエータ36は、取付け部18の上端部18Jから上方Uに突出したロッド部分102Lを取り囲むとともに上端部20Jが軸部材44の下端部44Kに連結される筒部20と、フランジ部22の上方Uに位置するように筒部20の下端部20Kから径方向外方側K1に張り出すフランジ状の加振板24とを備え、加振板24が防振基体16に埋め込まれて、加振板24の下面24Kとフランジ部22の上面22Uとの間に防振基体部分16aが介在している。さらに、フランジ部22の外周面22Gを取り囲む第2の筒部53が加振板24の外周縁部24Eに連なり、フランジ部22の外周面22Gと第2の筒部53の内周面53Nとの間に、前記防振基体部分16aに連なる別の防振基体部分16bが介在している。筒部20と第2の筒部53はそれぞれ円筒状に形成され、加振板24は円板状に形成されている。
前記筒部20の上端部20Jにキャップ状の連結部材51が嵌合固着(外嵌固着)され、軸部材44の下端部44Kは連結部材51の上面の径方向中央部に連結している。つまり、軸部材44の下端部44Kは連結部材51を介して筒部20の上端部20Jに連結している。連結部材51と軸部材44は一体に形成されている。筒部20は取付け部18の上端部18Jも取り囲んでいる。
アクチュエータ36は、車体104側に固定される環状の前記固定子46と、該固定子46に関して軸方向に往復動可能に固定子46の内空部73(軸心部)において支持された前記可動子48とを有している。
図4に示すように固定子46は、可動子48の外方にあって、電磁鋼板等の磁性金属よりなる多数の環状(主に角形環状)の金属板を積層してなるヨーク54と、該ヨーク54の中央部において可動子48を挟んで相対向するように両側より径方向内方側K2に向かって突出する磁極部56,56を有している。固定子46は、その外周部において第2ボルト58により天板部42の下面に締結固定されている。
前記可動子48は、軸部材44を中心にして、その軸方向中間部に、前記と同様の磁性金属よりなる多数の金属板を積層してなる可動子鉄心としての磁性材部60が固着されてなり、軸部材44が固定子46に対し上下一対の板バネ62,62を介して上下方向(軸部材44の軸方向)に往復動可能に連結され支持されている。図示する例の場合、磁性材部60がパイプ部材64に固設され、パイプ部材64が軸部材44の外周44Pに嵌合されて固定されている。パイプ部材64には、磁性材部60の上下に間隔をおいて一対の前記板バネ62,62が固定されており、軸部材44の上端部を第2ナット66で締め付けることにより軸部材44に対してその軸方向に位置決めした状態で固定されている。ハウジング部材38の天板部42の中央部には第2ナット66が通り抜けできる開口が設けられている。
図4〜図6にも示すように、可動子48の磁性材部60に対向する固定子46の磁極部56,56の先端つまり内端には、可動子48の往復動方向(上下方向)に隣合った状態で並んで磁性材部60に対向する上下一対の円弧板状をなす永久磁石68,70が、それらの磁極が互いにNS交互の異極をなすように、前記往復移動方向と直交する方向(左右方向)に磁極を並べて、かつ互いの磁極(N極とS極)の並びが逆になる状態に配設されている。上側の永久磁石68の上端から下側の永久磁石70の下端までの長さは、前記磁性材部60の上下方向(軸心方向)の長さよりも長くなっている。
固定子46の磁極部56には、その周りにコイル72を巻回、つまり前記往復動方向と直交する方向(図1の左右方向)の軸心周りにコイル72を巻回して、前記一対の永久磁石68,70を通る磁束を発生可能に構成してある。
図の場合は、一対の永久磁石68,70が、可動子48を挟んで対向する固定子46の二つの磁極部56,56の内端部にそれぞれ設けられており、両磁極部56,56それぞれの永久磁石68,70は、前記往復移動方向と直交する方向で磁性材部60を挟んで対向するとともに、この対向する磁極が互いに異極をなすように磁極の並びを左右で逆にして配設されている。これに対応して、コイル72についても、それぞれが各永久磁石より外方に位置する状態で磁極部56,56に巻回されて配置されている。
図4に示すように、前記一対のコイル72,72は互いに接続されている。図4,図5に示すように、右側の上下一対の永久磁石68,70のうち上側の永久磁石68は、磁性材部60と対向する面側がN極、反対面側がS極であり、下側の永久磁石70は、磁性材部60と対向する面側がS極、反対面側がN極である。左側の一対の永久磁石68,70のうち上側の永久磁石68は、磁性材部60と対向する面側がS極、反対側がN極であり、下側の永久磁石70は、磁性材部60と対向する面側がN極、反対側がS極である。図4,図5において、白抜きの左右方向を向いた矢印は永久磁石68,70の起磁力の向きを表す。この起磁力は上側では左側を向き、下側では右側を向いている。
上記の構成により、コイル72への非通電時は、左右の磁極部56,56における永久磁石68,70による磁束が該両磁石に対向する磁性材部60の部分を通じて短絡している。そして、図5に示すように、コイル72に正方向の電流が流れると、コイル72に矢印方向の起磁力が発生し、その結果、上側の永久磁石68の起磁力の向きと、コイル72の起磁力の向き(図5の矢印)とが同一になって、磁石の磁束が合成されて起磁力が強まり、他方、下側の永久磁石70の起磁力の向きと、コイル72の起磁力の向きとが反対になって、両者の起磁力が相殺されて弱まる。その結果、可動子48の磁性材部60及び軸部材44に上向きの力(白抜きの矢印で示してある)が作用して軸部材44が上昇する。
図6に示すように、コイル72に逆方向の電流(負電流)が流れると、前記とは反対に、上側の永久磁石70の起磁力の向きと、コイル72の起磁力の向きとが反対になって磁束が相殺され起磁力が弱まるとともに、下側の永久磁石70の起磁力の向きと、コイル72の起磁力の向きとが同一になって、この下側で磁石の磁束が合成されて起磁力が強まる。これにより、可動子48の磁性材部60及び軸部材44に下向きの力(自抜きの矢印で示してある)が作用して軸部材44が下降する。そして、前記コイル72の電流の向きが正逆に交互に変わることで、部材44が上下に往復動する。
従って、前記の可動鉄心形のアクチュエータ36は、コイル72に正弦波交流を流すことにより軸部材44を上下動させることができ、これによりフランジ部22(及びロッドの上端部102a)に対して正弦波曲線の振動を与えることができる。また、コイル72に流れる電流を制御することにより、その振動状態を制御することができ、もってロッド上端部102aに付与する振動を任意に制御することができる。
上記のサスペンションサポート10を用いて車室内の騒音を低減するためのシステムの構成について説明する。
このシステムは、図3,図7に示されるように、加振手段としてのアクチュエータ36を備える上記サスペンションサポート10と、ロッド102の軸方向L1における振動を検出する振動検出手段としての振動センサ(加速度センサ)74と、車室内の音を検出する音検出手段としてのマイクロフォン76と、これら振動センサ74とマイクロフォン76からの信号に基づきアクチュエータ36を駆動制御するための駆動信号を生成する駆動信号生成部78とを備えてなる。
上記振動センサ74は、図1,図2に示されるように、ロッド102の側面に取り付けられて、ロッド102の軸方向L1における所定の周波数域(具体的には、150〜250Hz)の振動を検出し、これをリファレンス信号として出力するように構成されている。振動センサ74は、前記リファレンス信号をアナログ値からデジタル値に変換する変換器であるリファレンス信号A/D80に接続されている。
上記マイクロフォン76は、図3に示すように、車室内に設けられ、車室内、特に前席頭部位置近傍での音を検出し、これをエラー信号として出力するように構成されている。マイクロフォン76は、前記エラー信号をアナログ値からデジタル値に変換する変換器であるエラー信号A/D82に接続されている。
上記駆動信号生成部78は、リファレンス信号A/D80及びエラー信号A/D82と接続されて、それらから入力されるデジタル信号に基づき、アクチュエータ36を駆動制御するための駆動信号を生成するものであり、公知のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)により構成されている。駆動信号生成部78では、アクチュエータ36の駆動によりロッド102の所定周波数域の軸方向振動を打ち消すような波形の振動(逆位相で同振幅の振動)をロッド102に与えるような信号をアクチュエータ36に入力するべく、リファレンス信号とエラー信号に基づいて駆動信号を生成する。このような信号は、予め、ランダムな信号をアクチュエータ36に入力してエラー信号を測定することで、システムの伝達関数を求めておくことにより生成することができる。
駆動信号生成部78から出力された駆動信号は、デジタル値からアナログ値に変換する変換器である駆動信号D/A84にてアナログ信号に変換され、さらに、パワーアンプ等の増幅器86でアクチュエータ駆動用に増幅(例えば、100ないし200倍)してからアクチュエータ36の固定子46に入力される。
これにより、アクチュエータ36の可動子48が駆動制御されて、ロッド102の所定周波数域での軸方向振動を打ち消すような振動がロッド102に付与されるので、タイヤ116からロッド102に伝達されるロッド102の軸方向L1における所定周波数域の振動を低滅することができ、該振動に起因する車室内の騒音を低減することができる。特に、150〜250Hzの周波数域の振動を打ち消すようにアクチュエータ36を駆動制御することにより、空洞共鳴に起因する車室内の騒音を効果的に低減することができる。
本実施形態のサスペンションサポート10であると、また、互いに異極をなす一対の永久磁石68,70のそれぞれの起磁力の向きと、コイル72に生じる起磁力との組み合わせにより、比較的コンパクトな装置でありながら、ムービングマグネット型の場合よりも出力の大きいものが得られる。
本発明は、自動車等の車両のストラット式やダブルウィッシュポーン式のサスペンションにおいて特に好適に利用できる。前記ロッド102の軸方向L1と軸部材44の軸方向L2と固定子46の軸方向L3は同一方向である。
サスペンションサポートの縦断面図 サスペンションサポートの拡大縦断面図 サスペンションサポートを組付けた車両の概略図 アクチュエータの作用を示す略示説明図 コイルに電流を正方向に流したときのアクチュエータの作用を示す略示説明図 コイルに電流を逆方向に流したときのアクチュエータの作用を示す略示説明図 サスペンションサポートを用いた騒音低減システムのブロック図
符号の説明
10 サスペンションサポート
12 内側取付部材
14 外側取付部材
16 防振基体
16a 防振基体部分
16b 別の防振基体部分
18 取付け部
18J 取付け部の上端部
20 筒部
20J 上端部(筒部の上端部)
20K 下端部(筒部の下端部)
22 フランジ部
22G フランジ部の外周面
22U フランジ部の上面
24 加振板
24K 加振板の下面
24E 加振板の外周縁部
26 板部材
26a 貫通孔
28 カップ状部材
28a 貫通孔
28b 取付け板
34 防振基体の収容空間
36 アクチュエータ(加振手段)
38 ハウジング部材
40 本体部
40a 第2のフランジ部
41 第1ボルト
42 天板部
44 軸部材
44K 軸部材の下端部
44P 軸部材の外周
46 固定子
48 可動子
51 連結部材
53 第2の筒部
53N 第2の筒部の内周面
54,54 ヨーク
56,56 磁極部
58 第2ボルト
60 磁性材部
62,62 板バネ
64 パイプ部材
66 第2ナット
68,68,70,70 永久磁石
72,72 コイル
73 内空部
74 振動センサ(振動検出手段)
76 マイクロフォロン
78 駆動信号生成部
80 リファレンス信号A/D
82 エラー信号A/D
84 駆動信号D/A
86 増幅器
100 ショックアブソーバ
102 ロッド
102a ロッドの上端部
102L ロッド部分
104 車体
106 取付用開口部
112 コイルスプリング
116 タイヤ(車輪)
117 第1ナット
118 段部
K1 径方向外方側
K2 径方向内方側
L1 軸方向(ロッドの軸方向)
L2 軸方向(軸部材の軸方向)
L3 軸方向(固定子の軸方向)
N,N,N,N N極
O 軸芯(ロッドの軸芯)
S,S,S,S S極
U 上方

Claims (5)

  1. ショックアブソーバのロッドの上端部に取付けられる筒状の内側取付部材と、前記内側取付部材を取り囲み、かつ、車体側に取付けられる外側取付部材と、前記内側取付部材と外側取付部材の間に介在して、前記外側取付部材と内側取付部材を連結するゴム状弾性体から成る防振基体とを備えたサスペンションサポートであって、
    前記内側取付部材は、前記ロッドの上端部を挿通させる筒状の取付け部と、前記取付け部から径方向外方側に張り出して前記防振基体に埋設されるフランジ部とから成り、
    前記フランジ部を前記ロッドの軸方向に加振して前記軸方向のロッドの振動を打ち消す電磁石式の加振手段を備え、
    前記加振手段は、前記ロッドの上方に位置する縦姿勢の軸部材と、前記軸部材の径方向外方側に配置された固定子と、前記取付け部の上端部から上方に突出したロッド部分を取り囲むとともに上端部が前記軸部材の下端部に連結される筒部と、前記フランジ部の上方に位置するように前記筒部の下端部から径方向外方側に張り出すフランジ状の加振板とを備え、前記加振板が前記防振基体に埋め込まれて、前記加振板の下面とフランジ部の上面との間に防振基体部分が介在し、前記軸部材が、前記固定子に関して前記軸部材の軸方向に往復動可能な可動子の少なくとも一部として構成され、前記固定子に備えるコイルが励磁されることにより、前記軸部材が往行程及び復行程の両方向に駆動されて、前記加振板が前記フランジ部を加振するように構成されているサスペンションサポート。
  2. 前記加振手段は、前記軸部材の外周に磁性材部を取付けて成る前記可動子と、前記可動子の径方向外方側に配置された環状の前記固定子とを備え、
    前記可動子は、前記固定子の内空部において前記軸部材の軸方向に往復動可能に前記固定子に支持されており、
    前記固定子は、径方向内方側に向かって突出する磁極部を備え、前記磁極部には、前記固定子の軸方向に隣合って異極を成す少なくとも一対の永久磁石が配置されるとともに、前記磁極部の周りに、前記一対の永久磁石を通る磁束を発生可能なコイルが巻回され、前記コイルの励磁により発生する起磁力と前記各永久磁石のそれぞれの起磁力との組合せにより、前記可動子を前記軸部材の軸方向に往復動させるように構成されている請求項1記載のサスペンションサポート。
  3. 前記加振手段は、自動車の車輪側から前記ロッドに伝わる前記ロッドの軸方向の振動に応じて前記フランジ部を前記ロッドの軸方向に加振するように駆動制御される請求項1又は2に記載のサスペンションサポート。
  4. 前記加振手段は、前記ロッドの軸方向における振動を検出する振動検出手段に接続され、前記振動検出手段により検出される振動に基づく信号が入力されることにより駆動制御されて、前記ロッドの振動を打ち消す振動を前記ロッドに与えるように構成されている請求項3記載のサスペンションサポート。
  5. 前記内側取付部材のフランジ部の外周面を取り囲む第2の筒部が前記加振板の外周縁部に連なり、前記フランジ部の外周面と前記第2の筒部の内周面との間に、前記加振板の下面とフランジ部の上面との間の防振基体部分に連なる別の防振基体部分が介在している請求項1〜4のいずれか一つに記載のサスペンションサポート。
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