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JP4048285B2 - 振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構 - Google Patents
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JP4048285B2 - 振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構 - Google Patents

振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構に関するものであり、更に詳しくは、振動パーツフィーダに取り付けられる、浅い角皿状部品についての表裏選別機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は振動パーツフィーダによって表裏を選別して次工程へ供給することが要請されている浅い角皿状の部品Qを示す図であり、図1のAは平面図、図1のBは図1のAにおける[B]−[B]線方向の断面図、図1のCは図1のAにおける[C]−[C]線方向の断面図である。部品Qの全体は高温成形性および電気絶縁性に優れたフリントガラスまたはセラミックスで作製されており、そのサイズは、例えば、長辺Lは7mm、短辺Wは5mm、全高Hは1mm、側壁部Qwの厚さEは0.9mm、高さFは0.25mmである。従って部品Qの内法長さlは5.2mm、内法幅wは3.2mmである。部品Qは水晶振動子と共に使用される。
【0003】
上記の部品Qを、図1のCに示すように、側壁部Qwを上にした表向きとして長辺Lの方向へ移送し次工程へ供給することの要請があるが、このような浅い角皿状の部品Qの表裏を整えて移送し供給し得るような振動パーツフィーダは現時点では未だ開発されていない。
【0004】
比較的類似した部品として、図13の斜視図に示すような、円筒形のキャップ状部品Pについて、開口側を上にした部品Pのみを次工程へ供給するための表裏選別機構を備えた振動パーツフィーダは既に存在している。このような振動パーツフィーダ1は、その部分破断側面図である図14に示すように、部品Pを収容し移送するボウル121と、これに捩り振動を与える駆動部111とからなるが、駆動部111においては、ボウル121の底板と一体的に固定された可動ブロック112が等角度間隔に配置した傾斜板ばね113によって下方の固定ブロック114と連結されており、固定ブロック114上にはコイル115を巻装した電磁石116が可動ブロック112の下面の可動コア112Cと僅かの間隙をあけ対向して固定されている。駆動部111は、その周囲を防音カバー117で覆われており、防振ゴム118を介して基盤上に設置されている。
【0005】
ボウル121内においては、その底面から周壁123に沿ってスパイラル状に上昇するトラック124が形成されており部品Pの移送路となる。収容されるキャップ状の部品Pの中から、開口側を上にした部品Pのみを次工程へ供給するために、図15、図16に示すような表裏選別機構141がトラック124の排出端近くにアタッチメントとして取り付けられている。すなわち、図15は表裏選別機構141の平面図であり、図16は図15における[16]−[16]線方向の断面図である。図15を参照して、表裏選別機構141の移送路144にはキャップ状の部品Pに応じた寸法の舌部143が切込み溝142によって所定のピッチで複数個形成されている。また、図16を参照して、移送路144はアングル状に折り曲げた部材145をボウル121の外周壁123にボルト146で取り付けて形成されており、外周壁123に向かって若干下向き傾斜とされている。
【0006】
図15において、移送路144の幅Rは部品Pの内径dと側壁部Pwの厚さeとの和より僅かに大きく、舌部143の幅Sは部品Pの内径dより小さいが、舌部143とその両脇の切込み溝142との幅Tは部品Pの外径Dより大とされている。そして、切込み溝142の幅は部品Pの側壁部Pwの厚さeよりも大きい。
【0007】
そして移送されてくるキャップ状の部品Pのうち、開口側を上にしている部品Pは舌部143間の切込み溝142に嵌まることなく表裏選別機構141をそのまま通過するが、開口側を下にしている部品Pはその側壁部Pwが切込み溝142に嵌まり込むので、部品Pのボウル21の中心部に近い側から下方へ傾いて舌部143にかぶさり、次いで舌部143から抜けて下方へ落下することにより選別される。そのほか、本願出願人の出願による特公平2−10043号公報にもキャップ状部品についての整送装置が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の表裏選別機構131や特公平2−10043号公報の整送装置はあくまでキャップ状の部品Pの表裏選別のためのものであり、図1に示したような、浅い角皿状の部品Qの表裏選別には向いていない。また、キャップ状の部品Pの表裏選別を行うに際しても、図15、図16に示したような表裏選別機構141は部品Pの移送速度が大になると選別作用は円滑に行なわれず、部品Pが舌部143に引っ掛かったまま落下しないことが多くなる。すなわち、部品Pが舌部143から抜け落ちる早さよりも部品Pの移送速度の方が大になって、抜け落ちるべき部品Pを後続する部品Pが移送方向へ押圧するようになる。ボウル21は振動しているので、暫くして部品Pの引っ掛かりが解消されることはあっても、それだけ選別効率は低下することになる。
【0009】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、浅い角皿状の部品Qについて、その表裏を効率よく選別することができる振動パーツフィーダの表裏選別機構を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題は、上記の請求項1によって解決されるが、その解決手段を実施の形態によって例示すれば、図8は本発明の要部である第1表裏選別機構41の平面図、図7は図8に対応する縦断面図である。選別トラック31の内周側からほぼ同様な形状の切込み溝42a、42bを入れて、それらの間に舌状部43が形成されている。長さ方向を移送方向に向けて移送されてくる部品Qのうち、側壁部Qwを上にした表向きの部品Qは切込み溝42a、42bに関係なくそのまま通過するが、側壁部Qwを下にした裏向きの部品Qは側壁部Qwの移送の前後なっている部分が切込み溝42a、42bに嵌まり込んで内周側へ傾き舌状部43へかぶさる。舌状部43の先端部にはボウル21内へ向けて径方向に、かつやや上向き、すなわち、選別トラック31の内周端を含む径の方向へ、常時気を噴出させる空気噴出孔45が形成されており、部品Qの側壁部Qw内へ噴出される空気によって、裏向きの部品Qは舌状部43から脱落されボウル21内ヘ落下して選別される。
【0011】
上記において、切込み溝42aは上流側切込み縁p1 を径方向の直線状とし、切込み先端の溝幅縁q1 を部品Qの側壁部Qwの厚さEより僅か大として、溝幅が内周側ほど広がるように、溝幅縁q1 の下流端からテーパー状に下流側へ傾斜させて舌状部43の内周縁tに至る下流側切込み縁r1 から形成されている。また、切込み溝42bは舌状部43の内周縁tから径方向への上流側切込み縁p2 、切込み先端の溝幅縁q2 、溝幅縁q2 の下流端から下流側へ傾斜させて選別トラック31の内周縁に至る下流側切込み縁r2 によって形成されている。更には、舌状部43の基部の長さSは部品Qの内法長さlより僅かに小さく、舌状部43の内周縁から周壁33までの幅uは部品Qの内法幅wと周壁部Qwの厚さEとの和よりは小さい。従って、裏向きの部品Qの側壁部Qwは切込み溝42a、42bを飛び越えることなく確実に落下し、また部品Qが舌状部43にかぶさった後、噴出空気によって舌状部43から脱落されるに際しても、捩り振動による移送力が切込み溝42a、42bの下流側の切込み縁r1 、r2 に沿って移動する部品Qの脱落を助けるので、その脱落は極めて円滑に進み、部品Qの表裏の選別効率が高く維持される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構について、図面を参照して、具体的に説明する。
【0013】
図2は振動パーツフィーダのボウル21において、中心角で95度部分を占める選別トラック31の平面図であり、図1に示した部品Qは矢印mで示す方向へ移送される。そして、詳細は後述するが、ボウル21の周縁部に固定された円弧状のトラックブロック30に部品Qの移送路としての選別トラック31が形成されている。
【0014】
選別トラック31を上流側から説明するに、図3は図2における[3]−[3]線方向の断面図である。選別トラック31とその周壁33を形成したトラックブロック30がボルト30bによってボウル21の周縁部にボルト30bで固定されている。選別トラック31はボウル21の中心から径外方に向かって角度15度の下向き傾斜とされ、選別トラック31と周壁33との間の角度は、後述の図も参照して、基本的には一点鎖線で示すように90度とされているが、図2に示すように、トラックブロック30の周壁部分の上流端部が削られて三角形の斜面32が形成されており、図3の断面においては、選別トラック31と周壁33との間の角度は120度となっている。ちなみに、図3における一点鎖線は削り部分が無くなった箇所における周壁33を示す。上記の斜面32はトラックブロック30の周壁部分の上流端面が図示しない上流側から移送されてくる部品Qの障害とならないように削られた部分であり、一部の部品Qは斜面32を経て選別トラック31の部品Qに合流される。そして、部品Qは選別トラック31の傾斜および駆動部から受ける捩り振動の遠心力成分によって、選別トラック31上を周壁33に接して移送される。
【0015】
図4は図2における[4]−[4]線方向の断面図である。選別トラック31の内周側を切り落とし幅を狭めて滑落面34Aが形成されており、過剰気味に移送されてくる部品Qを滑落面34Aからボウル21の内部へ滑落させて移送量の調整が行われる。
【0016】
図5は図2における[5]−[5]線方向の断面図である。図2に示すように、トラックブロック30の周壁部分には、細幅のスリット35が径方向と角度55度の傾斜で形成されており、図5に示すように、スリット35の底面35Bは周壁33面において選別トラック31の面よりも高さf=0.5mmだけ高いレベルとされている。従って、例えば2層に重なって移送されてくる部品Qのうち、下層の部品Qは周壁33に接して移送されるに対して、上層の部品Qは周壁33に接して移送されている先頭の角部がスリット35に至ると、スリット35内へ入り込み、スリット35の下流側のトラックブロック30のスリット面と衝突することにより重なりが崩されるようになっている。
【0017】
図6は図2における[6]−[6]線方向の断面図である。図2に示すように、選別トラック31の幅が更に狭められ、部品Qの幅Wの1/2よりは大で長さLの1/2よりは小とされて、部品の移送の向き選別領域となっている。それに伴って、図4に示した滑落面34Aの幅が拡大されて滑落面34Bが形成されている。すなわち、長さ方向を移送方向に向けた部品Qはそのまま通過するが、長さ方向を移送方向と直交させている部品Qは重心が選別トラック31から外れることにより滑落面34Bを経てボウル21の内部へ落下し排除される。従って、この部品Qの移送の向き選別領域より下流側の選別トラック31では、長さ方向を移送方向に向けた部品Qが移送される。
【0018】
図7は図2における[7]−[7]線方向の断面図、図8は図7に対応する部分の平面図であり、本発明の要部である第1表裏選別機構41を示す。図8を参照して、選別トラック31に内周側からほぼ同様な形状の切込み溝42a、42bを入れて、それらの間に舌状部43が形成されている。長さ方向を移送方向に向け、側壁部Qwを上にして移送されてくる表向きの部品Qは切込み溝42a、42bに関係なくそのまま通過するが、長さ方向を移送方向に向け、側壁部Qwを下にして移送されてくる裏向きの部品Qは側壁部Qwの移送の前後となっている部分が切込み溝42a、42bに嵌まり込んで内周側へ傾き舌状部43へかぶさる。舌状部43にかぶさった裏向きの部品Qを舌状部43から脱落させるために、舌状部43の内周側の先端部の切欠き44に空気噴出孔45が開口されており空気が常時噴出されている。
【0019】
この第1の表裏選別機構41を詳しく説明するに、図8を参照して、切込み溝42aの外形は、選別トラック31の実幅5.2mmの内周縁から径方向の実長さ4.2mmの上流側切込み縁p1 、上流側切込み縁p1 の先端から下流側への長さ1.1 mmの溝幅縁q1 、溝幅縁q1 の下流端から径方向とは15度の角度で下流側へ傾斜し舌状部43の内周縁tに至る長さ2.9mmの下流側切込み縁r1 からなり、溝幅縁q1 と周壁33との間には幅1mmが残されている。また、切込み溝42bの外形は、舌状部43の内周縁tから径方向への長さ2.8mmの上流側切込み縁p2 、切込み先端の長さ1.1mmの溝幅縁q2 、溝幅縁q2 の下流端から径方向とは15度の角度で下流側へ傾斜し選別トラック31の内周縁に至る長さ4.4mmの下流側切込み縁r2 から形成されている。更には、舌状部43の内周縁tから周壁33までの幅uは3.8mm、切込み溝42aの溝幅縁q1 の下流端から切込み溝42bの溝幅縁q2 の上流端までの舌状部43の基部の長さsは5mm、舌状部43の内周縁の長さtは4.3mmとされている。すなわち、舌状部43の基部の長さsは部品Qの内法長さlよりは小さく、舌状部43の内周縁tから周壁33間での幅uは部品Qの内法幅wと側壁部Qwの幅Eとの和よりは小さい。また、切込み溝42a、42bの溝幅縁q1 、q2 の長さは部品Qの側壁部Qwの幅Eよりは僅かに大きい。
【0020】
また図7を参照して、トラックブロック30の内部に形成された圧縮空気の通路48に外周側から圧縮空気配管49の先端部が挿入螺着されており、圧縮空気が連通する通路47を経由して、舌状部43の先端部の切欠き44内に開口されている空気噴出孔45からボウル21の内部へ向けて径方向に、かつやや上向きに空気が噴出されるようになっている。
【0021】
図9は図2における[9]−[9]線方向の断面図であり、上流側の第1表裏選別機構41で排除される部品Qのボウル21内への落下を妨げないように図4に示した滑落面34Aが欠落されている。また、図10は図2における[10]−[10]線方向の断面図であり、図9に示した選別トラック31が滑落面34Cによって幅を狭められ、図6に示したと同様に、長さ方向を移送方向に向けた部品Qのみが通過し得る幅とされている。
【0022】
図2における[7’]−[7’]線方向の断面図は図7の断面図と全く同様なであり、第2表裏選別機構41’の断面である。ここにおいて、上流側の第1表裏選別装置41で排除されずに残った裏向きの部品Qの選別排除が行なわれる。
【0023】
図11は図2における[11]−[11]線方向の断面図である。図2において網掛け部分は詳細な図示を省略した部分であり、図11に示すような部品Qの移送の向き選別機構51が設けられている。すなわち、トラックブロック30に天井部材52を載せ、その上へ取付け部材53を重ねて、ボルト53bで固定している。取付け部材53の内周側には上方から空気噴出ノズル55がその取付け部品54と共に挿入螺着されており、空気を常時下方へ噴出させている。図2も参照して、長さ方向を移送方向に向けた部品Qが滑落面34Dによって幅の狭められた選別トラック31を移送されることにより、長さ方向を移送方向と直交させている部品Qは選別トラック31から内周側へはみ出して移送されるが、そのはみ出し部分に上記の空気噴出ノズル53から空気が噴出されるので、長さ方向を移送方向と直交させている部品Qは滑落面34Dを経由してボウル21内へ落下するようになっている。なお、図11において一点鎖線は部品Qの移送の向き選別機構51の下流側における天井部材52の輪郭であり、選別トラック31との間の間隔を狭めて、長さ方向を移送方向に向けた表向きの部品Qが姿勢を変えることなく移送されるようになっている。
【0024】
本実施の形態の振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構は以上のように構成されるが、次にその作用を説明する。
【0025】
振動パーツフィーダのボウル21の底面から過剰気味に移送されてくる部品Qは、図2を参照して、長さ方向の向きは不定で、部分的に重なり合い過剰気味に、かつ表向きの部品Qと裏向きの部品Qとが混在した状態で選別トラック31へ送り込まれる。部品Qは周壁33に接して移送されるが、過剰気味の部品Qは図4に示す幅が狭められた選別トラック31において滑落面34Aを経由してボウル21内へ落下し、移送量の調整が行なわれる。
【0026】
次いで部品Qは図2のスリット35に至り、重なっている部品Qが崩される。すなわち、図5に示すように、スリット35の底面35Bが選別トラック31の面から0.5mmの高さにあり、部品Qの全高Hは1mmであるから、部品Qが2層に重なっている場合、下層の部品Qは周壁33に接して移送されるに対して、上層の部品Qは周壁33に接して移送されてきた先頭の角部がスリット35に入り込み、スリット35の下流側のトラックブロック30のスリット面に衝突することにより、下層の部品Qと上層の部品Qとが分離され重なりが崩される。部品Qが多層に重なっている場合であっても、下から1層目の部品Qと2層目の部品Qとが分離される時の衝撃によって3層目、4層目等の上層の部品Qも崩される。
【0027】
続いて部品Qは図6に示す幅が更に狭められた部品の移送の向き選別領域の選別トラック31に至り、長さ方向を移送方向に向けている部品Qはそのまま移送されるが、長さ方向を移送方向と直交させている部品Qは重心が選別トラック31から外れることから、滑落面34Bを経てボウル21内へ排除される。この時点において、部品Qは表向きのものと裏向きのものとが混在している。
【0028】
そして、長さ方向を移送方向に向けた部品Qが図7、図8に示した第1表裏選別機構41に至る。側壁部Qwを上にして移送されてくる表向きの部品Qは切込み溝42a、42bの上をそのまま通過するが、側壁部Qwを下にして移送されてくる裏向きの部品Qは、移送の前後となっている側壁部Qw、すなわち、側壁部Qwの先頭側と後尾側とが切込み溝42a、42bに嵌まり込む。図12はその作用を経時に示す断面図である。裏向きの部品Qは上流側の選別トラック31を図12のAに示すように周壁33に接して移送されてくるが、図8に示した位置において一点鎖線で示すように、また、図12のBに示すように、部品Qは前後の側壁部Qwが切込み溝42a、42bに嵌まり込んで内周側へ傾き、舌状部43にかぶさる。舌状部43の内周側の先端部の切欠き44に開口している空気噴出孔45からは常時空気が噴出されており、裏向きの部品Qの側壁部Qwの内側へ空気が吹き付けられることから、図12のCに示すように、裏向きの部品Qは舌状部43から脱落し吹き飛ばされてボウル21内へ排除される。この時において、切込み溝42a、42bの下流側切込み縁r1 、r2 が下流側へ傾斜されているので、部品Qは捩り振動の移送力も付加され、下流側切込み線r1 、r2 に沿って移動し舌状部43から脱落する。
【0029】
第1表裏選別機構41を通過した部品Qは図9に示す選別トラック31を経て、図10に示す幅の狭められた選別トラック31に至り、図6の部品の移送の向き選別領域で選別に洩れて移送されてきた長さ方向を移送方向と直交させている部品Qが重心を外すことにより滑落面34Cを経てボウル21内へ排除された後、図2における第2表裏選別機構41’に至り、第1表裏選別機構41における選別排除に洩れた裏向きの部品Qが選別排除される。従って、第2表裏選別機構41’より下流側においては表向きの部品Qのみが移送される。
【0030】
そして、表向きで長さ方向を移送方向に向けた部品Qが図11に示す移送の向き選別機構51に至り、長さ方向を移送方向と直交させている部品Qの最終的な選別が行なわれる。すなわち、長さ方向を移送方向に向けた部品Qは幅を狭められた選別トラック31上をそのまま移送されるに対して、長さ方向を移送方向と直交させている部品Qは選別トラック31からはみ出した部分に上方の空気噴出ノズル55から空気が吹きつけられて強制的に排除される。そして、向き選別機構51を通過した表向きで長さ方向を移送方向に向けた部品Qは天井面を下げて狭められた天井部材52と選別トラック31との間を移送され、姿勢を保持されて次工程へ供給される。
【0031】
本実施の形態の振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構は以上の様に構成され作用するが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0032】
例えば本実施の形態においては、第1表裏選別機構41(第2表裏選別機構41’においても同様)の空気噴出孔45からの空気をボウル21の径方向へ噴出させたが、やや下流側へ向けて噴出させ、舌状部43からの部品Qの脱落に捩り振動の移送力を効率よく利用するようにしてもよい。
【0033】
また本実施の形態においては、切込み溝42a、42bの下流側切込み縁r1 、r2 の傾斜角度を15度としたが、この傾斜角度は部品の形状によって異なり一概には規定されず、部品の形状に応じて最も適切な傾斜角度が選別される。
【0034】
また本実施の形態においては、切込み溝42a、42bを下流側切込み縁r1 、r2 のみ下流側へ傾斜させた形状としたが、上流側切込み縁p1 、p2 も同時に上流側へ傾斜させた形状とすることもできる。
【0035】
また本実施の形態においては、長方形状の浅い角皿状の部品Qについて、移送の向きを選別した後に、本発明の表裏選別機構が適用して表裏を選別する場合を例示したが、本発明の表裏選別機構は正方形状の浅い角皿状の部品についての表裏選別にも同様に適用される。
【0036】
【発明の効果】
本発明の振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構は上述のような形態で実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0037】
すなわち、本発明の振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構は、選別トラックに、裏向きとなっている浅い角皿状の部品の側壁部の移送の前後の部分が嵌まり込む2本の切込み溝を入れて舌状部を形成し、舌状部の先端部に開口する空気噴出孔を設けて、切込み溝に嵌まり込み円周側へ傾斜して舌状部にかぶさる裏向きの部品を噴出空気によって脱落させるようにしていること、更には切込み溝の下流側切込み縁を下流側へ傾斜させて部品の脱落に捩り振動の移送力を利用し得るようにしていることにより、表向きの部品と裏向きの部品との選別を極めて効率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】選別対象の部品を示す図であり、Aは平面図、BはAにおける[B]−[B]線方向の断面図、CはAにおける[B]−[B]線方向の断面図である。
【図2】振動パーツフィーダのボウルの部分平面図である。
【図3】図2における[3]−[3]線方向の断面図である。
【図4】図2における[4]−[4]線方向の断面図である。
【図5】図2における[5]−[5]線方向の断面図である。
【図6】図2における[6]−[6]線方向の断面図である。
【図7】図2における[7]−[7]線方向の断面図である。
【図8】図7に示される部分の平面図である。
【図9】図2における[9]−[9]線方向の断面図である。
【図10】図2における[10]−[10]線方向の断面図である。
【図11】図2における[11]−[11]線方向の断面図である。
【図12】表裏選別機構の作用を説明する図である。
【図13】従来例における選別対象の部品の斜視図である。
【図14】一般的な振動パーツフィーダの部分破断側面図である。
【図15】従来例における表裏選別機構の平面図である。
【図16】図15における[16]−[16]線方向の断面図である。
【符号の説明】
31 選別トラック
41 第1表裏選別機構
41’ 第2表裏選別機構
42a 切込み溝
42b 切込み溝
43 舌状部
44 切欠き
45 空気噴出孔
51 向き選別機構

Claims (5)

  1. 浅い角皿状の部品を選別対象として、振動パーツフィーダのボウルの周壁に沿って形成され、前記ボウルの中心から径外方を向いて下向き傾斜に設けられた選別トラックにその内周側から上流側と下流側とに同様な形状の2本の切込み溝を入れて舌状部を形成し、開口側を上にして移送されてくる表向きの前記部品はそのまま通過するが、前記開口側を下にして移送されてくる裏向きの前記部品はその側壁部の移送の前後となる部分が前記2本の切込み溝に嵌り込み内周側へ傾いて前記舌状部にかぶさり、続いて該舌状部から脱落して選別される振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構において、
    前記舌状部には、前記選別トラック面に対して径方向上向きに貫通し、かつ、前記舌状部の内周側の先端に開口した空気噴出孔を設け、前記選別トラックの内周端を含む径方向、かつ、前記ボウルの中心部へ向けて常時噴出される空気が前記部品の内周側の前記側壁部に当たることによって、裏向きの前記部品が前記舌状部から脱落されて選別されることを特徴とする振動パーツフィーダの部品表裏選別機構。
  2. 該舌状部を形成する2本の前記切込み溝がそれぞれにおいて、上流側の切込み縁を径方向の直線状とし、切込み先端における前記切込み溝の溝幅を前記部品の前記側壁部の厚さより僅か大とし、前記切込み溝の溝幅が内周側ほど広がるように、下流側の切込み縁を径方向とは所定の角度でテーパー状に下流側へ傾けた形状とされており、
    裏向きの前記部品の前記側壁部の移送の前後となる部分が前記2本の切込み溝に嵌まり込み、前記部品が前記舌状部にかぶさった後、前記噴出空気によって前記舌状部から脱落されるに際して、前記振動パーツフィーダの捩り振動による移送力が、下流側の前記切込み縁に沿う前記部品の脱落を助けることにより、前記部品の前記舌状部からの脱落が円滑に行われる
    請求項1に記載の振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構。
  3. 前記2本の切込み溝と、前記空気噴出孔を備えた前記舌状部とからなる前記表裏選別機構の複数が前記選別トラックに直列に並んで設けられている
    請求項1または請求項2に記載の振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構。
  4. 前記2本の切込み溝と、前記空気噴出孔を備えた前記舌状部とからなる前記表裏選別機構の上流側において、前記選別トラックの外側周壁に上流の外周側から周壁面に至り径方向とは斜交するスリットを設けて、該スリットの底面が前記周壁面において前記選別トラックから前記部品の厚さよりは小さい高さにレベルに形成されており、重なって移送されてくる前記部品のうち、下層の前記部品は前記スリットへ入ることなく前記周壁面に接して移送され、上層の前記部品は前記周壁面に接している側の先頭の角部が前記スリットへ入り込み、下流側のスリット面に衝突することにより、重なった前記部品が崩されて前記表裏選別機構へ移送される
    請求項1から請求項3までの何れかに記載の振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構。
  5. 前記部品が長方形状の部品であり、前記2本の切込み溝と、前記空気噴出孔を備えた前記舌状部とからなる前記表裏選別機構の上流側において、前記選別トラックの幅が前記長方形状の部品の幅の1/2よりは大で、前記長方形状の部品の長さの1/2よりは小とされており、移送されてくる前記長方形状の部品の中から、長さ方向を移送方向と直交させている前記長方形状の部品が排除されて、前記表裏選別機構へ移送される
    請求項1から請求項4までの何れかに記載の振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構。
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