JP4050447B2 - 計測機器の零点調整方法及び零点調整装置 - Google Patents
計測機器の零点調整方法及び零点調整装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、計測対象を電気信号に変換するセンサからの電気信号を増幅して計測を行う計測機器の零点調整方法及び零点調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
計測機器の中の1つである電子はかりの増幅回路には、センサからの出力を増幅できる範囲に限界がある。そのため、無負荷状態のときのセンサからの出力を一定の範囲内に調整する零点調整が行われている。その中の1つの例を次に示す。
【0003】
図8の従来の零点調整装置を備えた電子はかりの電子回路のブロック図に示すように、零点調整を行う零点調整装置59は、所定電圧VccとグランドGND間にひずみゲージRsg1〜Rsg4によりブリッジ回路を構成するセンサ51の一方の出力端子cとマイコン54のポートとの間に1つ以上の抵抗Ru〜RuNを接続することから成る調整回路55と、調整回路55が接続されているマイコン54のポートの出力状態をハイH、ローL、ハイインピーダンスHZのいずれかに切替する切替手段56とにより構成する。
【0004】
そして、零点調整装置59は、ブリッジ回路のひずみゲージRsg1〜Rsg4の抵抗値相互間のバランスをとることにより、ブリッジ回路を構成するセンサ51の一方の出力端子cと他方の出力端子dとの間の出力電圧を一定の範囲内に調整するものである。
【0005】
また、図9の従来の零点調整の手順を表すフローチャートに示すように、切替手段56では、調整回路55が接続されているマイコン54のポートの出力状態を次のように切替制御するものである。
【0006】
まず、零点調整開始後、無負荷状態のときのセンサ51からの出力を増幅回路52、A/D変換回路53を経て読み込み、零点データとする(ステップS51)。次に、この零点データがあらかじめ規定されている零点範囲内にあるかを判定する(ステップS52)。
【0007】
ここで、零点データが零点範囲内にある場合には、零点調整を終了する。また、零点範囲内にない場合には、調整回路55が接続されているマイコン54のポートの出力状態レベルを一段階切り替える(ステップS53)。例えば、調整回路55が抵抗Ru1、Ru2、Ru3の3つで構成され、マイコン54のポートの出力状態レベルがいずれもハイHであったような場合には、抵抗Ru3だけをローLにするというようなことである。
【0008】
そして、再度、ステップS51に戻り、零点範囲内になるまで上述したステップ処理を繰り返すことで切替制御するというものである。
【0009】
上述した零点調整装置59は、ひずみゲージRsg1〜Rsg4の抵抗値のばらつきやひずみゲージRsg1〜Rsg4を起歪体に貼付けしたときのばらつきなどから起こる無負荷状態におけるブリッジ回路の出力を簡単に調整することができるものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の零点調整装置59は、マイコン54のポートの出力状態レベルを一段階毎に変えるため、目的の零点調整範囲に調整を完了するのに時間がかかるものであった。
【0011】
そこで、本発明は、上記のような従来の問題点を解決することを目的とするもので、零点を調整するための調整時間を短くするための計測機器の零点調整方法及び零点調整装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、計測機器の零点調整方法として、
ポートの出力状態を切り替える切替手段と、センサの出力経路から前記切替手段のポートまで抵抗により接続する調整回路とを有する計測機器の零点調整方法において、
前記調整回路の抵抗と、前記切替手段のポートの出力状態と、調整量の大きさの段階を表す調整レベルとの関係を参照するとともに、
算出用データに基づいて前記調整レベルを算出し、前記調整回路の抵抗と前記切替手段のポートの出力状態とを特定することを特徴とする。
【0013】
また、前記計測機器の零点調整方法における前記切替手段のポートは、マイコンのポートであることを特徴とする。
【0014】
また、前述の零点調整方法における前記算出用データは、前記センサからの出力である零点データと、調整範囲内にするために目標とする調整目標点と、前記調整レベルが一段階変化する変化量とであることを特徴とする。
【0015】
本発明は、計測機器の零点調整装置として、
ポートの出力状態を切り替える切替手段と、センサの出力経路から前記切替手段のポートまで抵抗により接続する調整回路とを有する計測機器の零点調整装置において、
前記調整回路の抵抗と、前記切替手段のポートの出力状態と、調整量の大きさの段階を表す調整レベルとの関係を記憶するポート調整テーブル記憶手段と、
算出用データに基づいて前記調整レベルを算出し、前記調整回路の抵抗と前記切替手段のポートの出力状態とを特定する調整レベル算出手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、前記計測機器の零点調整装置における前記切替手段のポートは、マイコンのポートであることを特徴とする。
【0017】
また、前述の零点調整装置における前記算出用データは、前記センサからの出力である零点データと、調整範囲内にするために目標とする調整目標点と、前記調整レベルが一段階変化する変化量とであることを特徴とする。
【0018】
上述における零点調整方法及び零点調整装置によると、調整量の大きさの段階を表す調整レベルに対応する調整回路の抵抗と切替手段のポートの出力状態との関係となるように、切替手段のポートの出力状態を切り替えて、一挙に零点データを調整目標点とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の体重計、電子はかり、重心動揺計、体脂肪計その他の計測機器の実施の形態について図面を用いて説明する。まず、調整範囲の上限を超えている零点データの零点調整をする形態(第一の実施の形態)における構成について詳述する。
【0020】
図1の零点調整装置を備えた計測機器の電子回路のブロック図に示すように、本発明の零点調整を行う零点調整装置9は、所定電圧VccとグランドGND間にセンサ素子Rs1〜Rs4によりブリッジ回路を構成するセンサ1の一方の出力端子aとマイコン4のポートとの間に複数の抵抗R1〜RNを接続することから成る調整回路5と、この調整回路5が接続されているマイコン4のポートの出力状態をハイH、ローL、ハイインピーダンスHZのいずれかに切り替える切替手段6と、調整回路5の複数の抵抗R1〜RNとマイコン4のポートの出力状態と調整量の大きさの段階を表す調整レベルとの関係を記憶するポート調整テーブル記憶手段7と、センサ1からの出力である零点データと調整範囲内にするための調整目標点と調整レベルが一段階変化する変化量とに基づいて調整レベルを算出し、調整回路の抵抗R1〜RNとマイコン4のポートの出力状態とを特定する調整レベル算出手段8とにより構成する。
【0021】
調整回路5の複数の抵抗R1〜RNの数量や抵抗値は、センサ1からの出力である零点データのばらつきや零点として有効な範囲である調整範囲等を考慮して決められる。
【0022】
また、ポート調整テーブル記憶手段7は、図2の調整回路の抵抗とマイコンのポートの出力状態と調整レベルとの関係を表すポート調整テーブルの一例に示すようなデータをあらかじめプログラムし、記憶部にメモリしている。調整回路5の抵抗がN個、マイコンのポートの出力状態が3種類であれば、調整レベルは3N通りの組み合わせとなる。図2では、調整回路5の抵抗が3個である場合を例としたもので、調整レベルは33=27通りとなり、0から26までの調整レベルの番号行に示すような調整回路5の抵抗R1〜R3とマイコン4のポートの出力状態を表したものである。そして、調整レベルの番号を大きくするほどセンサ1からの出力である零点データを低く調整できるものである。
【0023】
次に、前述したような計測機器の零点調整装置の動作に関連させて、本発明に係わる第一の実施の形態よる計測機器の零点調整方法について詳述する。図3は零点調整の手順を表すフローチャートである。
【0024】
まず、計測機器を調整モードとして零点調整を開始すると、初期化処理として切替手段6では、ポート調整テーブル記憶手段7において、調整レベルの番号が0を示す調整回路5の抵抗R1〜RNとマイコン4のポートの出力状態との関係となるように、マイコン4のポートの切り替えをする(ステップS1)。
【0025】
次に、調整レベル算出手段8では、無負荷状態のときのセンサ1からの出力を増幅回路2、A/D変換回路3を経て読み込み、零点データNとする(ステップS2)。そして、この零点データNが予めマイコン4の記憶部に記憶されている調整範囲の上限N2を超えているかを比較する(ステップS3)。
【0026】
ステップS3において、零点データNが調整範囲の上限N2を超えている場合には、零点データNから、調整目標点である調整範囲の上限N2を減算し、予めマイコン4の記憶部に記憶されており、調整レベルが一段階変化したときの零点データの変化量ΔNで除算する。このときの結果は、小数点以下が切り下げられた値Aとなる(ステップS4)。なお、ここでは調整目標点を調整範囲の上限N2としたが、調整範囲内のポイントであればいずれを選択してもよい。
【0027】
次に、この小数点以下が切り下げられた値Aに1を加算して、小数点以下が切り上げた値Aとする(ステップS5)。そして、この小数点以下を切り上げた値Aを現在設定されている調整レベルに加算する(ステップS6)。
【0028】
そして、この結果が、ポート調整テーブル記憶手段7における調整レベルを超えているか否かを判定し、ポート調整テーブル記憶手段7における調整レベルを超えていない場合には、切替手段6により、このときの調整レベルである調整回路5の抵抗R1〜RNとマイコン4のポートの出力状態との関係にマイコン4のポートの切り替えをし、ステップS2の処理に戻る。また、ポート調整テーブル記憶手段7における調整レベルを超えている場合には、零点調整不能として処理を終了する(ステップS7)。
【0029】
例えば、調整回路5が3つの抵抗R1、R2、R3で構成する場合には、図2に示すように、調整レベルは0から26までの27段階である。そして、現在設定されている調整レベルが0であるとして、小数点以下を切り上げた値Aが26以下であったとするならば、ポート調整テーブル記憶手段7に記憶されている調整レベル26を超えないので、調整レベルを超えていないことになる。この場合には、ステップS2の処理に戻り、これまでと同様に処理が繰り返される。
【0030】
一方、小数点以下を切り上げた値Aが27以上であったとするならば、ポート調整テーブル記憶手段7に記憶されている調整レベル26を超えるので、調整レベルを超えたことになる。この場合には、無負荷状態のときのセンサ1からの出力が、調整範囲から大き過ぎるため、零点調整不能として処理を終了する。すなわち、この零点調整を行おうとしている計測機器は、零点調整ができないものとなる。
【0031】
ステップS3において、零点データNが調整範囲の上限N2を超えていない場合には、零点データNが予めマイコン4の記憶部に記憶されている調整範囲の下限N1以上であるかを比較する(ステップS8)。
【0032】
そして、零点データNが調整範囲の下限N1以上である場合には、零点データNは調整範囲内であるため、零点調整を終了する。一方、零点データNが調整範囲の下限N1未満である場合には、無負荷状態のときのセンサ1からの出力が、調整範囲から小さいため、零点調整不能として処理を終了する。すなわち、この零点調整を行おうとしている計測機器は、零点調整ができないものとなる。
【0033】
以上のように、本発明の第一の実施の形態による計測機器の零点調整方法及び零点調整装置では、調整レベル算出手段8において、センサ1からの出力である零点データNと、調整範囲内にするための調整目標点N2と、調整レベルが一段階変化する変化量ΔNとに基づいて算出し、ポート調整テーブル手段7のポート調整テーブルを参照して、調整量の大きさの段階を表す調整レベルに対応する調整回路5の抵抗R1〜RNと、マイコン4のポートの出力状態との関係となるように、マイコン4のポートの出力状態を切替手段6により切り替えることで、一挙に零点データNを調整目標点N2とすることができる。
【0034】
また、調整範囲の下限を超えている零点データの調整をする場合にも第一の実施の形態と同様に実施可能である。
【0035】
次に、調整範囲上限又は下限を超えている場合、すなわち、調整範囲外である零点データの零点調整をする形態(第二の実施の形態)における構成について詳述する。
【0036】
図4の零点調整装置を備えた計測機器の電子回路のブロック図に示すように、本発明の零点調整を行う零点調整装置29は、所定電圧VccとグランドGND間にセンサ素子Rs1〜Rs4によりブリッジ回路を構成するセンサ1の一方の出力端子aとマイコン24のポートとの間に複数の抵抗R1〜RNを接続することから成る調整回路5と、センサ素子Rs1〜Rs4によりブリッジ回路を構成するセンサ1の他方の出力端子bとマイコン24のポートとの間に複数の抵抗R1'〜RN'を接続することから成る調整回路25と、これら調整回路5、25が接続されているマイコン24のポートの出力状態をハイH、ローL、ハイインピーダンスHZのいずれかに切り替える切替手段26と、調整回路5、25の複数の抵抗R1〜RN、R1'〜RN'とマイコン24のポートの出力状態と調整量の大きさの段階を表す調整レベルとの関係を記憶するポート調整テーブル記憶手段27と、センサ1からの出力である零点データと調整範囲内にするための調整目標点と調整レベルが一段階変化する変化量とに基づいて調整レベルを算出し、調整回路の抵抗R1〜RN、R1'〜RN'とマイコン24のポートの出力状態とを特定する調整レベル算出手段28とにより構成する。
【0037】
調整回路5の複数の抵抗R1〜RN及び調整回路25の複数の抵抗R1'〜RN'の数量や抵抗値は、センサ1からの出力である零点データのばらつきや零点として有効な範囲である調整範囲等を考慮して決められる。
【0038】
また、ポート調整テーブル記憶手段27は、第一の実施の形態で述べた図2の調整回路の抵抗とマイコンのポートの出力状態と調整レベルとの関係を表すポート調整テーブルの一例に加えて、図5の調整回路の抵抗とマイコンのポートの出力状態と調整レベルとの関係を表すポート調整テーブルの一例に示すようなデータをあらかじめプログラムし、記憶部にメモリしている。調整回路5、25の抵抗がそれぞれN個、マイコンのポートの出力状態がそれぞれ3種類であれば、調整レベルはそれぞれ3N通りの組み合わせとなる。図5では、調整回路25の抵抗が3個である場合を例としたもので、調整レベルは33=27通りとなり、0から26までの調整レベルの番号行に示すような調整回路25の抵抗R1'〜R3'とマイコン24のポートの出力状態を表したものである。そして、調整レベルの番号を大きくするほどセンサ1からの出力である零点データを高く調整できるものである。一方、図2については、第一の実施の形態で述べたことと同様である。
【0039】
次に、前述したような計測機器の零点調整装置の動作に関連させて、本発明に係わる第二の実施の形態による計測機器の零点調整方法について詳述する。図6は零点調整の手順を表すフローチャートである。
【0040】
まず、計測機器を調整モードとして零点調整を開始すると、初期化処理として切替手段26では、ポート調整テーブル記憶手段27において調整レベルの番号が0を示す調整回路5の抵抗R1〜RN及び調整回路25の抵抗R1'〜RN'と、マイコン24のポートの出力状態との関係となるように、マイコン24のポートの切り替えをする(ステップS21)。
【0041】
次に、調整レベル算出手段28では、無負荷状態のときのセンサ1からの出力を増幅回路2、A/D変換回路3を経て読み込み、零点データNとする(ステップS22)。そして、この零点データNが予めマイコン24の記憶部に記憶されている調整範囲の上限N2を超えているかを比較する(ステップS23)。
【0042】
ステップS24からステップS27までは、第一の実施の形態における図3での説明のステップS4からステップS7までと同様に処理されるものであり、詳述は省略する。
【0043】
ステップS23において、零点データNが調整範囲の上限N2を超えていない場合には、零点データNが予めマイコン24の記憶部に記憶されている調整範囲の下限N1以上であるかを比較する(ステップS28)。
【0044】
そして、零点データNが調整範囲の下限N1以上である場合には、零点データNは調整範囲内であるため、零点調整を終了する。一方、零点データNが調整範囲の下限N1未満である場合には、調整目標点である調整範囲の下限N1から零点データNを減算し、調整レベルが一段階変化したしきの零点データの変化量ΔN'で除算する。このときの結果は、小数点以下が切り下げられた値Bとなる(ステップS29)。なお、ここでは調整目標点を調整範囲の下限N1としたが、調整範囲内のポイントであればいずれを選択してもよい。
【0045】
次に、この小数点以下が切り下げられた値Bに1を加算して、小数点以下を切り上げた値Bとする(ステップS30)。そして、この小数点以下が切り上げた値Bを現在設定されている調整レベルに加算する(ステップS31)。そして、この結果が、ポート調整テーブル記憶手段27における調整レベルを超えているか否かを判定し、ポート調整テーブル記憶手段27における調整レベルを超えていない場合には、切替手段26により、このときの調整レベルである調整回路25の抵抗R1'〜RN'とマイコン24のポートの出力状態との関係にマイコン24のポートの切り替えをし、ステップS22の処理に戻る。また、ポート調整テーブル記憶手段27における調整レベルを超えている場合には、零点調整不能として処理を終了する(ステップS32)。
【0046】
例えば、調整回路25が3つの抵抗R1'、R2'、R3'で構成する場合には、図5に示すように、調整レベルは0から26までの27段階である。そして、現在設定されている調整レベルが0であるとして、小数点以下を切り上げた値Bが26以下であったとするならば、ポート調整テーブル記憶手段27に記憶されている調整レベル26を超えないので、調整レベルを超えないことになる。この場合には、ステップS22の処理に戻り、これまでと同様に処理が繰り返される。
【0047】
一方、小数点以下を切り上げた値Bが27以上であったとするならば、ポート調整テーブル記憶手段27に記憶されている調整レベル26を超えるので、調整レベルを超えたことになる。この場合には、無負荷状態のときのセンサ1からの出力が、調整範囲から小さ過ぎるため、零点調整不能として処理を終了する。すなわち、この零点調整を行おうとしている計測機器は、零点調整ができないものとなる。
【0048】
以上のように、本発明の第二の実施の形態による計測機器の零点調整方法及び零点調整装置では、調整レベル算出手段28において、センサ1からの出力である零点データNと、調整範囲内にするための調整目標点N2、N1と、調整レベルが一段階変化する変化量ΔN、ΔN'とに基づいて算出し、ポート調整テーブル手段27でのポート調整テーブルを参照して、記憶する調整量の大きさの段階を表す調整レベルに対応する調整回路5の抵抗R1〜RNもしくは調整回路25の抵抗R1'〜RN'と、マイコン24のポートの出力状態との関係となるように、マイコン24のポートの出力状態を切替手段26により切り替えることで、一挙に零点データNを調整目標点N2、N1とすることができる。また、調整範囲の上限及び下限の両側を超えた部分を補うことができる。
【0049】
なお、本発明による計測機器の零点調整方法においては、図7の計測機器外部から零点調整装置を制御する構成を表す電子回路のブロック図に示すように、計測機器の外部に設けられたマイコン20内のポート調整テーブル記憶手段17と調整レベル算出手段18とにより、計測機器の内部に設けられた調整回路5と切替手段6とからなる零点調整装置19を、図3のような零点調整の手順である処理を行うことも可能である。また、零点調整装置19は、第二の実施の形態のように調整回路25を含み、図6のような零点調整の手順である処理を行うことも可能である。なお、これら零点調整時には、外部に設けられたマイコン20と計測機器側のマイコン14とを接続して行うものである。
【0050】
また、上述してきた切替手段6、26は、マイコン4、14、24の内部に設けられ、ポートを同一とするものであったが、切替手段6、26をマイコン4、14、24の外部に設け、マイコン4、14、24にて切替手段6、26のポートの出力状態を制御し、図3、6のような零点調整の手順である処理を行うことも可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の計測機器の零点調整方法及び零点調整装置は、調整量の大きさの段階を表す調整レベルに対応する調整回路の抵抗と切替手段のポートの出力状態との関係となるように、切替手段のポートの出力状態を切り替えて、一挙に零点データを調整目標点とすることができることにより、零点を調整するための調整時間を短くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】零点調整装置を備えた計測機器の電子回路のブロック図である。
【図2】調整回路の抵抗とマイコンのポートの出力状態と調整レベルとの関係を表すポート調整テーブルの一例である。
【図3】零点調整の手順を表すフローチャートである。
【図4】零点調整装置を備えた計測機器の電子回路のブロック図である。
【図5】調整回路の抵抗とマイコンのポートの出力状態と調整レベルとの関係を表すポート調整テーブルの一例である。
【図6】零点調整の手順を表すフローチャートである。
【図7】計測機器外部から零点調整装置を制御する構成を表す電子回路のブロック図である。
【図8】従来の零点調整装置を備えた電子はかりの電子回路のブロック図である。
【図9】従来の零点調整の手順を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1、51 センサ
2、52 増幅回路
3、53 A/D変換回路
4、14、20、24、54 マイコン
5、25、55 調整回路
6、26、56 切替手段
7、17、27 ポート調整テーブル記憶手段
8、18、28 調整レベル算出手段
9、19、29、59 零点調整装置
Rsg1〜Rsg4 ひずみゲージ
Ru1〜RuN、R1〜RN、R1'〜RN' 抵抗
Rs1〜Rs4 センサ素子
a、b、c、d 出力端子
Vcc 所定電圧
GND グランド
Claims (6)
- ポートの出力状態を切り替える切替手段と、センサの出力経路から前記切替手段のポートまで抵抗により接続する調整回路とを有する計測機器の零点調整方法において、前記調整回路の抵抗と、前記切替手段のポートの出力状態と、調整量の大きさの段階を表す調整レベルとの関係を参照するとともに、前記センサからの出力である零点データと、調整範囲内にするために目標とする調整目標点と、前記調整レベルが一段階変化する変化量とからなる算出用データに基づいて、目的の零点調整範囲となる調整レベルを算出し、前記調整回路の抵抗と前記切替手段のポートの出力状態とを特定することを特徴とする計測機器の零点調整方法。
- 前記切替手段のポートは、マイコンのポートであることを特徴とする請求項1記載の計測機器の零点調整方法。
- ポートの出力状態を切り替える切替手段と、センサの出力経路から前記切替手段のポートまで抵抗により接続する調整回路とを有する計測機器の零点調整装置において、前記調整回路の抵抗と、前記切替手段のポートの出力状態と、調整量の大きさの段階を表す調整レベルとの関係を記憶するポート調整テーブル記憶手段と、前記センサからの出力である零点データと、調整範囲内にするために目標とする調整目標点と、前記調整レベルが一段階変化する変化量とからなる算出用データに基づいて、目的の零点調整範囲となる調整レベルを算出し、前記調整回路の抵抗と前記切替手段のポートの出力状態とを特定する調整レベル算出手段と、を備えたことを特徴とする計測機器の零点調整装置。
- 前記切替手段のポートは、マイコンのポートであることを特徴とする請求項3記載の計測機器の零点調整装置。
- 前記調整レベル算出手段は、前記零点データが調整範囲の上限を超えている場合に、前記零点データから、調整範囲の上限を示す前記調整目標点を減算した値を、前記調整レベルが一段落変化したときの零点データの変化量で除算した結果の小数点以下を切り下げたものに1加算した値に現在設定されている調整レベルに加算した結果が、前記目的の零点調整範囲となる調整レベルであり、前記目的の零点調整範囲となる調整レベルである調整回路の抵抗と切替手段のポートの出力状態の関係に前記切替手段のポートを切替えしていくことにより零点調整を行うことを特徴とする請求項3又は4記載の計測機器の零点調整装置。
- 更に、前記調整レベル算出手段は、前記零点データが調整範囲の上限を超えていなく、かつ、調整範囲の下限未満である場合に、調整範囲の下限を示す前記調整目標点から、前記零点データを減算し、前記調整レベルが一段落変化したときの零点データの変化量で除算した結果の小数点以下を切り下げたものに1加算した値に現在設定されている調整レベルに加算した結果が、前記目的の零点調整範囲となる調整レベルであり、前記目的の零点調整範囲となる調整レベルである調整回路の抵抗と切替手段のポートの出力状態の関係に前記切替手段のポートを切替えしていくことにより零点調整を行うことを特徴とする請求項5記載の計測機器の零点調整装置。
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