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JP4050739B2 - 複合熱源機 - Google Patents
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JP4050739B2 - 複合熱源機 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯用の第1熱交換器及び第1熱交換器を加熱する第1バーナを有する第1燃焼部と、湯水を循環させる給湯以外の用途の第2熱交換器及び第2熱交換器を加熱する第2バーナを有する第2燃焼部とを備える複合熱源機に関する。
ガス燃焼機器においては、最大燃焼量(最大インプット)の値によって家庭用ガス燃焼機器と業務用ガス燃焼機器とに区分されており、最大燃焼量が78000kcal/hを超えると業務用ガス燃焼機器として区分され、種々の法規上の制約を受ける。最大燃焼量が78000kcal/h以下であれば、家庭用ガス燃焼機器に区分されるが、実際には、家庭用の一般的なガス配管やガスメータの能力等による制約で、家庭で使用する場合の上限燃焼量は60000kcal/h程度になっている。
ここで、給湯用の第1燃焼部と給湯以外の用途の例えば暖房用の第2燃焼部とを備える複合熱源機において、第1燃焼部のバーナ(第1バーナ)の最大燃焼量を47000kcal/h、第2燃焼部のバーナ(第2バーナ)の最大燃焼量を13000kcal/hとすれば、第1バーナと第2バーナとを共に最大燃焼量で燃焼させても合計燃焼量は60000kcal/hとなり、家庭で使用しても何ら問題はない。然し、最近の家庭は出湯栓の設置個数が多く、大きな給湯能力が要求されるようになっており、第1バーナの最大燃焼量を大きくする必要性があることから、第1と第2の両バーナを共に最大燃焼量で燃焼させた場合の合計燃焼量が60000kcal/hを超えてしまうことがある。
そこで、従来、第1バーナの最大燃焼量を60000kcal/hとした複合熱源機において、給湯用の第1燃焼部と暖房用の第2燃焼部との同時運転時、第1熱交換器を経由して出湯される湯温を所定の設定温度に維持するのに必要な第1バーナの要求燃焼量が第1バーナの最大燃焼量と第2バーナの最大燃焼量との差である基準値を超えた場合は、第2バーナの燃焼を一時的に停止した状態で、第1熱交換器への通水量を自動的に絞り、これにより給湯負荷を減少させて第1バーナの燃焼量を減少させ、第1バーナの燃焼量が基準値に低下したところで、第2バーナの燃焼を再開するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、給湯用の第1燃焼部と暖房用の第2燃焼部との同時運転時に、第1バーナと第2バーナの合計燃焼量が60000kcal/hを超えることを防止できる。
然し、上記従来例のものでは、第1バーナの燃焼量が基準値に低下するまで、第2バーナの燃焼が停止され、暖房温度が設定温度に回復するまでに時間がかかり、ユーザに不便をかける不具合がある。また、バーナの燃焼が火炎検知素子で検出されたときにリモコンに炎マーク等で燃焼を表示する場合、上記従来例のものでは、給湯運転中に暖房運転を指示すると、第1バーナの燃焼量が基準値に低下して第2バーナの燃焼が開始されるまでは第2バーナの燃焼が表示されず、燃焼表示の遅れでユーザに違和感を与える不具合もある。
特公平8−27073号公報(0024、図2)
本発明は、以上の点に鑑み、第2バーナの燃焼開始を遅らせることなく第1と第2の両バーナの合計燃焼量を家庭で使用する場合の上限として望まれる所定の規定燃焼量(例えば、60000kcal/h)以下に保つことができるようにした複合熱源機を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、給湯用の第1熱交換器及び第1熱交換器を加熱する第1バーナを有する第1燃焼部と、湯水を循環させる給湯以外の用途の第2熱交換器及び第2熱交換器を加熱する第2バーナを有する第2燃焼部とを備える複合熱源機であって、第1バーナの最大燃焼量と第2バーナの最大燃焼量との合計が家庭で使用する場合の上限燃焼量に基づいて決定される所定の規定燃焼量を超えるものにおいて、第1バーナの最大燃焼量が規定燃焼量未満に設定されると共に、第1燃焼部の運転中に第2燃焼部の運転が指示されたときに作動する制御手段を備え、この制御手段は、規定燃焼量と第2バーナの最大燃焼量との差を第1の基準値、規定燃焼量と第1バーナの最大燃焼量との差を第2の基準値として、第1燃焼部の運転中に第2燃焼部の運転が指示されたときに、先ず、第2バーナの燃焼量を第2の基準値以下に制限した状態で第2バーナの燃焼を開始させ、次に、第1バーナの燃焼量の上限を第1の基準値に制限した状態で、第1熱交換器を経由して出湯される湯温が所定の設定温度に維持されるように、第1熱交換器への通水量と第1バーナの燃焼量とを制御する温調制御を実行し、第1バーナの燃焼量が第1の基準値以下になったところで第2バーナの燃焼量の制限を解除するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1燃焼部の運転中に第2燃焼部の運転が指示されると、第2バーナの燃焼が直ちに開始される。ここで、第1バーナが最大燃焼量で燃焼している状態で第2燃焼部の運転が指示されたときに、直ちに第2バーナの燃焼を開始しても、第2バーナの燃焼量は規定燃焼量と第1バーナの最大燃焼量との差(第1バーナの最大燃焼量は規定燃焼量未満であるため、この差は必ず正の値になる)である第2の基準値以下に制限されるため、第1と第2の両バーナの合計燃焼量が規定燃焼量を超えることはない。その後、第1バーナの燃焼量の上限を第1の基準値に制限した状態での温調制御により第1熱交換器への通水量が絞られて第1バーナの燃焼量が減少する。そして、第1バーナの燃焼量が第1の基準値に低下したところで、即ち、第2バーナを最大燃焼量で燃焼させても第1と第2の両バーナの合計燃焼量が規定燃焼量を超えなくなったところで、第2バーナの燃焼量の制限が解除される。かくして、第2燃焼部の運転が指示されたところで直ちに第2バーナの燃焼を開始することと相俟って、第1と第2の両バーナの合計燃焼量を規定燃焼量以下に維持しつつ、第2燃焼部による所要の加熱能力を速やかに発揮させることができる。更に、温調制御により第1熱交換器から出湯される湯温も設定温度に維持され、ユーザに不便をかけることを可及的に回避できる。
また、バーナの燃焼が火炎検知素子で検出されたときにリモコンに炎マーク等で燃焼を表示する場合、本発明によれば、第1燃焼部の運転中に第2燃焼部の運転を指示したときにも、第2バーナの燃焼が直ちに表示されることになり、燃焼表示の遅れでユーザに違和感を与えることが防止される。
尚、上記制御手段により、第1燃焼部の運転中に第2燃焼部の運転が指示された場合には対処できるが、これだけでは、第2燃焼部の運転中に第1燃焼部の運転が指示された場合には対処できない。そのため、第2燃焼部の運転中に第1燃焼部の運転が指示されたときに作動する第2の制御手段を備え、第2の制御手段は、第2燃焼部の運転中に第1燃焼部の運転が指示されたときに、先ず、第1バーナの燃焼を第1の基準値より小さな燃焼量で開始させた後、第1バーナの燃焼量の上限を第1の基準値に制限した状態で、第1熱交換器を経由して出湯される湯温が所定の設定温度に維持されるように、第1熱交換器への通水量と第1バーナの燃焼量とを制御する温調制御を実行するように構成されていることが望ましい。
これによれば、第2燃焼部の運転中に第1燃焼部の運転が指示されたときに、第2燃焼部による所要の加熱能力を確保した状態で、第1と第2の両バーナの合計燃焼量を規定燃焼量以下に維持しつつ、第1熱交換器から出湯される湯温を設定温度に維持できる。また、第1の基準値より小さな燃焼量で第1バーナの燃焼を開始することにより、着火音を低減することができる。
尚、後述する実施形態において、上記制御手段に相当するのは図2のS2からS15までのステップにおける処理であり、上記第2の制御手段に相当するのは図2のS17のステップからS19のステップを経由してS6以下のステップに至る処理である。
図1は、単一の缶体1内に、給湯用の第1燃焼部2−1と暖房用の第2燃焼部2−2とを仕切り壁1aを隔てて並設した1缶式複合熱源機を示している。第1燃焼部2−1は、給湯用の第1熱交換器3−1とこれを加熱する第1バーナ4−1とを有し、第2燃焼部2−2は、暖房用の第2熱交換器3−2とこれを加熱する第2バーナ4−2とを有する。両燃焼部2−1,2−2には共通の燃焼ファン5から燃焼用空気が供給される。第1と第2の各バーナ4−1,4−2の燃焼排気は、第1と第2の各熱交換器3−1,3−2に導かれ、各熱交換器3−1,3−2で熱交換した後、両熱交換器3−1,3−2の上側の共通の排気フード6に流れ、排気フード6に形成した排気口6aから外部に排出される。尚、第1と第2の両バーナ4−1,4−2の燃焼量に対応する量の燃焼用空気が供給されるように、コントローラ7により燃焼ファン5の回転数が制御される。
第1熱交換器3−1には、上流側の給水路8aと下流側の出湯路8bとが接続されている。給水路8aには、流量センサ81とコントローラ7で制御される流量調節弁82とが設けられ、更に、流量調節弁82の下流側において給水路8aと出湯路8bとを結ぶバイパス通路8cを設け、バイパス通路8cにコントローラ7で制御されるバイパス流量調節弁83を介設している。また、出湯路8bには、上流側の湯温センサ84と、バイパス通路8cの合流部の下流側の湯温センサ85とが設けられている。
流量センサ81と湯温センサ84,85の検出信号はコントローラ7に入力される。そして、出湯路8bの下流端の出湯栓86を開いて第1熱交換器3−1に通水したとき、流量センサ81の検出流量が所定の下限流量以上になったところで、燃焼ファン5を駆動すると共に、第1バーナ4−1に点火し、給湯運転を行う。給湯運転に際しては、湯温センサ84で検出される給湯側出湯温度が所定の高温設定温度になるように、第1バーナ4−1の燃焼量を制御すると共に、第1バーナ4−1の燃焼量が最大になっても湯温センサ84の検出温度が高温設定温度に達しないときは流量調節弁82により第1熱交換器3−1への通水量を減少する。そして、湯温センサ85の検出温度がリモコン7aで設定した設定出湯温度になるように、バイパス流量調節弁83を介してバイパス通路8cに流れる水量(バイパスミキシング量)を制御する。
第2熱交換器3−2は、暖房回路9を介して要求湯温が比較的高い高温暖房端末たる温水式温風暖房器10に接続されている。図示例では温風暖房器10が1個であるが、暖房回路10に複数の温風暖房器10が並列に接続される場合もある。暖房回路9は、第2熱交換器3−2で加熱された湯水を温風暖房器10に送る暖房往き通路9aと、温風暖房器10を通過した湯水を第2熱交換器3−2に戻す暖房戻り通路9bとで構成されている。暖房戻り通路9bには、シスターン91とコントローラ7で制御される暖房ポンプ92とが介設されている。そして、温風暖房器10の運転スイッチをオンしたとき、温風暖房器10の通水弁10aが開弁されると共に、暖房ポンプ92が駆動され、温風暖房器10と第2熱交換器3−2との間に暖房回路9を介して湯水が循環されるようにしている。
また、本実施形態では、要求湯温が比較的低い低温暖房端末たる床暖房パネル11を備えており、暖房ポンプ92の下流側の暖房戻り通路9bの部分から床暖房パネル11に至る低温暖房往き通路9cが分岐されている。床暖房パネル11を通過した湯水は温風暖房器10を通過した湯水と一緒にシスターン91に戻される。更に、暖房回路9には、温風暖房器10と並列に比較的管路抵抗の大きなバイパス通路9dが設けられている。床暖房の運転スイッチをオンすると、床暖房パネル11の通水弁11aが開弁されると共に、暖房ポンプ92が駆動される。これにより、バイパス通路9dを経由して第2熱交換器3−2に湯水が循環されると共に、暖房ポンプ92から送り出される湯水の一部が床暖房パネル11に流れ、第2熱交換器3−2からの熱がシスターン91を介して床暖房パネル11に伝達される。
暖房往き通路9aの上流部には、第2熱交換器3−2から送り出される湯水の温度を検出する湯温センサ93が設けられており、この湯温センサ93の検出信号をコントローラ7に入力している。そして、温風暖房器10や床暖房の運転スイッチがオンされて暖房運転を行う際、湯温センサ93で検出される暖房側出湯温度が温風暖房器10や床暖房パネル11の要求湯温になるように第2バーナ4−2の燃焼量を制御する。尚、温風暖房器10の要求湯温は比較的高温(例えば、80℃)であり、床暖房パネル11の要求湯温は比較的低温(例えば、60℃)である。
また、本実施形態では、第2熱交換器3−2により風呂の追焚きも行えるようにしている。即ち、浴槽12に接続される風呂回路13にコントローラ7で制御される風呂ポンプ131と液々熱交換器132とを介設すると共に、暖房回路9に、暖房往き通路9aから液々熱交換器132を介してシスターン91に至る追焚き通路9eを設け、追焚き通路9eにコントローラ7で制御される追焚き弁133を介設している。追焚き運転スイッチがオンされると、風呂ポンプ131が駆動されて風呂回路13に浴槽12の湯水が循環され、更に、追焚き弁133が開弁されると共に暖房ポンプ92が駆動されて、第2熱交換器3−2に液々熱交換器132を経由して湯水が循環され、風呂回路13に循環される浴槽12の湯水が液々熱交換器132で加熱される。風呂回路13には、浴槽12から送り出される湯水の温度を検出する湯温センサ134が設けられており、湯温センサ134の検出信号をコントローラ7に入力して、湯温センサ134の検出温度が設定追焚き湯温に上昇したとき上記した追焚き運転が停止されるようにしている。
また、風呂回路13には、出湯路8bから分岐させた注湯路135が逆止弁136を介して接続されている。注湯路135には、コントローラ7で制御される湯張り弁137が介設されており、リモコン7aの湯張りスイッチをオンしたときに、湯張り弁137が開弁され、第1熱交換器3−1で加熱された湯水が浴槽12に注入される。
次に、第1と第2の両バーナ4−1,4−2に対するガス供給について説明する。第1と第2の両バーナ4−1,4−2に対する共通のガス供給路40には、元弁41と比例弁42とが介設されている。そして、共通ガス供給路40から第1バーナ4−1用の能力切換弁43S,43M,43Lを介して第1バーナ4−1にガスを供給し、また、共通ガス供給路40から第2バーナ4−2用の能力切換弁44S,44Lを介して第2バーナ4−2にガスを供給している。これを詳述するに、第1バーナ4−1は、横方向に並べた複数個、例えば、16個の単位バーナ4aで構成されており、これら単位バーナ4aを3個の単位バーナ4aから成る第1単位バーナ群4−1Sと、5個の単位バーナ4aから成る第2単位バーナ群4−1Mと、8個の単位バーナ4aから成る第3単位バーナ群4−1Lとに組み分けし、各単位バーナ群4−1S,4−1M,4−1Lに各能力切換弁43S,43M,43Lを介してガスを供給している。かくして、第1バーナ4−1の燃焼面積は、第1バーナ群4−1Sのみにガスを供給したときの最小面積と、全ての単位バーナ群4−1S,4−1M,4−1Lにガスを供給したときの最大面積との間で複数段に切換自在となる。
第2バーナ4−2は、横方向に並べた5個の単位バーナ4aで構成されており、これら単位バーナ4aを2個の単位バーナ4aから成る第1単位バーナ群4−2Sと、3個の単位バーナ4aから成る第2単位バーナ群4−2Lとに組み分けし、各単位バーナ群4−2S,4−2Lに各能力切換弁44S,44Lを介してガスを供給している。かくして、第2バーナ4−2の燃焼面積は、第1能力切換弁44Sのみを開弁して第1単位バーナ群4−2Sのみにガスを供給したときの最小面積と、第2能力切換弁44Lのみを開弁して第2単位バーナ群4−2Lのみにガスを供給したときの中間面積と、第1と第2の両能力切換弁44S,44Lを開弁して第1と第2の両単位バーナ群4−2S,4−2Lにガスを供給したときの最大面積との3段階に切換自在となる。
元弁41、比例弁42、第1バーナ4−1用の能力切換弁43S,43M,43L及び第2バーナ4−2用の能力切換弁44S,44Lはコントローラ7で制御される。第1燃焼部2−1の単独運転時、即ち、給湯(湯張りを含む)の単独運転時には、湯温センサ84で検出される給湯側出湯温度が所定の高温設定温度になるように、比例弁42と能力切換弁43S,43M,43Lとの組み合わせの制御で第1バーナ4−1の燃焼量を制御する。また、第2燃焼部2−2の単独運転時、即ち、暖房(風呂追焚きを含む)の単独運転時にも、湯温センサ93で検出される暖房側出湯温度が暖房端末たる温風暖房器10や床暖房パネル11の要求湯温になるように、比例弁42と能力切換弁44S,44Lとの組み合わせの制御で第2バーナ4−2の燃焼量を制御する。
ここで、第1バーナ4−1の燃焼面積を最大面積として比例弁42を全開にしたときの燃焼量、即ち、第1バーナ4−1の最大燃焼量G1maxは、例えば50000kcal/hであり、第2バーナ4−2の燃焼面積を最大面積として比例弁42を全開にしたときの燃焼量、即ち、第2バーナ4−2の最大燃焼量G2maxは、例えば13000kcal/hである。従って、第1と第2の両バーナ4−1,4−2が共に最大燃焼量で燃焼されると、両バーナ4−1,4−2の合計燃焼量が63000kcal/hとなって、家庭で使用する場合の上限燃焼量として望まれる60000kcal/hを超え、ガス配管やガスメータの能力不足で不具合を生ずる可能性がある。そこで、本実施形態では、コントローラ7により第1と第2の両バーナ4−1,4−2の合計燃焼量を60000kcal/h以下に保つための燃焼量制限制御を行っている。
以下、この制御の詳細を図2を参照して説明する。尚、図2中のYGは合計燃焼量の上限たる規定燃焼量であり、この規定燃焼量YGは、制御の応答遅れで合計燃焼量が一時的にでも60000kcal/hを超えることがないように、60000kcal/hより若干低い59500kcal/hに設定されている。また、YG1は、規定燃焼量YGと第2バーナ4−2の最大燃焼量G2maxとの差である第1の基準値(G2maxが13000kcal/hである場合はYG1=46500kcal/h)であり、YG2は、規定燃焼量YGと第1バーナ4−1の最大燃焼量G1maxとの差である第2の基準値(G1maxが50000kcal/hである場合はYG2=9500kcal/h)である。ここで、第1バーナ4−1の最大燃焼量G1maxは規定燃焼量YG未満に設定されており、第2の基準値YG2は必ず正の値になる。尚、第2バーナ4−2の燃焼面積を本実施形態のように複数段に切換える場合、第2の基準値YG2が第2バーナ4−2の燃焼面積を最小面積にした状態で比例弁42を全開にしたときの第2バーナ4−2の燃焼量以上になるように、第1バーナ4−1の最大燃焼量G1maxを設定する必要がある。
燃焼量制限制御では、先ず、ステップS1で給湯(湯張りを含む)運転中であるか否かを判別し、給湯運転中であれば、ステップS2に進み、温風暖房器10の運転スイッチ、床暖房の運転スイッチまたは追焚き運転スイッチがオンされたか否か、即ち、暖房(風呂追焚きを含む)運転が指示されたか否かを判別する。暖房運転が指示されていなければ、ステップS3に進み、湯温センサ84で検出される給湯側出湯温度が所定の高温設定温度になり、且つ、第2湯温センサ85の検出温度が設定出湯温度になるように、第1熱交換器3−1への通水量及びバイパスミキシング量と第1バーナ4−1の燃焼量とを制御する給湯温調制御を行う。尚、ステップS3での給湯温調制御に際しては、後述する如く第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitに対する制限は解除されているため、第1バーナ4−1の燃焼量は最大燃焼量G1maxになることがある。
給湯運転中に暖房運転が指示されたときは、ステップS4で第2バーナ4−2の燃焼量の上限G2limitを第2の基準値YG2に制限した後、ステップS5で第2バーナ4−2の燃焼を開始する。ここで、第2バーナ4−2の燃焼面積を最大面積にすると、比例弁42の全開時の燃焼量は第2の基準値YG2を超えるが、燃焼面積を中間面積または最小面積にすれば比例弁42を全開にしても燃焼量が第2の基準値YG2に達しない場合、ステップS4で第2バーナ4−2の最大面積での燃焼を禁止する指令を出せば、第2バーナ4−2の燃焼量の上限G2limitは実質的に第2の基準値YG2に制限されることになる。そして、第1バーナ4−1が最大燃焼量G1maxで燃焼中に暖房運転が指示されたときに、直ちに第2バーナ4−2の燃焼を開始しても、第2バーナ4−2の燃焼量は第2の基準値YG2以下に制限されているため、第1と第2の両バーナ4−1,4−2の合計燃焼量は規定燃焼量YG以下に保たれる。
第2バーナ4−2の燃焼を開始すると、次に、ステップS6で第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitを第1の基準値YG1に制限した後、ステップS7で給湯温調制御を行う。従って、ステップS7では、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitを第1の基準値YG1に制限した状態で給湯温調制御が行われることになる。そして、第1バーナ4−1の燃焼量G1が第1の基準値YG1を超えている場合は、第1熱交換器3−1への通水量が流量調節弁82により自動的に絞られ、給湯負荷の減少で第1バーナ4−1の燃焼量G1が第1の基準値YG1まで低下される。尚、この場合、給湯中に湯量が減少することになる。そこで、使用者に違和感を与えないように、ステップS6で第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitを制限したときは、その旨をリモコン7aに表示することが望ましい。
次に、ステップS8で第1バーナ4−1の燃焼量G1が第1の基準値YG1以下になったか否かを判別し、G1≦YG1になったとき、ステップS9で第2バーナ4−2の燃焼量の上限G2limitに対する制限を解除して、この上限G2limitを第2バーナ4−2の最大燃焼量G2maxに設定する。具体的には、ステップS4で出した第2バーナ4−2の最大面積での燃焼の禁止指令を解除して、最大面積での燃焼を許可する。次に、ステップS10に進み、湯温センサ93で検出される暖房側出湯温度が暖房端末たる温風暖房器10や床暖房パネル11の要求湯温になるように、第2バーナ4−2の燃焼量を制御する暖房温調制御を行う。ステップS10では、第2バーナ4−2の燃焼量の上限G2limitに対する制限が解除された状態で暖房温調運転が行われることになり、暖房運転が指示されたところで直ちに第2バーナ4−2の燃焼が開始されることと相俟って、第1と第2の両バーナ4−1,4−2の合計燃焼量を規定燃焼量YG以下に維持しつつ、所要の暖房能力を速やかに発揮させることができる。更に、給湯温調制御により第1熱交換器3−1から出湯される湯温も設定温度に維持され、ユーザに不便をかけることを可及的に回避できる。尚、給湯と暖房の同時運転時は、給湯側を優先して、第1バーナ4−1の燃焼量の制御に比例弁42を用いており、第2バーナ4−2の燃焼量は能力切換弁44S,44Lによる燃焼面積の切換で制御される。
また、本実施形態では、第1と第2の各バーナ4−1,4−2の燃焼が火炎検知素子で検出されたときに、リモコン7aに炎マーク等で各バーナ4−1,4−2の燃焼を表示している。ここで、給湯運転中に暖房運転を指示したときにも、上記の如く第2バーナ4−2の燃焼が直ちに開始されるようにしておけば、リモコン7aでの第2バーナ4−2の燃焼表示の遅れでユーザに違和感を与えることを防止でき、有利である。
ステップS10での暖房温調制御を行うと、次に、ステップS11で給湯運転が停止されたか否かを判別し、給湯運転が停止されていなければ、ステップS12で暖房運転が停止されたか否かを判別する。そして、暖房運転が停止されていなければステップS6に戻り、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitを第1の基準値YG1に制限した状態での給湯温調制御と、第2バーナ4−2の燃焼量の上限G2limitに対する制限を解除した状態での暖房温調制御とを継続して行う。
また、暖房運転が停止されたときは、ステップS13に進み、給湯に関する設定、即ち、湯量や出湯温度の設定が出湯栓86の操作やリモコン7aの操作で人為的に変更されたかを判別する。そして、設定変更されていないときは、ステップS14に進み、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitを第1の基準値YG1に制限した状態での給湯温調制御を継続して行う。ここで、暖房運転を停止すれば、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitに対する制限を解除しても燃焼量を規定燃焼量YG以下に保つことができる。従って、暖房運転が停止されたところで、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitに対する制限を解除することも可能である。然し、これでは、それまで第1バーナ4−1の燃焼量を第1の基準値YG1以下にするように絞られていた第1熱交換器3−1への通水量が増加し、また、通水量の変化に対する第1バーナ4−1の燃焼量の制御の不可避的な応答遅れで湯温が若干変動する。その結果、給湯中に湯量や湯温が不用意に変化することになり、使い勝手が悪くなる。これに対し、本実施形態では、暖房運転が停止されても給湯に関する設定が変更されない限り、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitを第1の基準値YG1に制限した状態での給湯温調制御が行われ、給湯中に湯量や湯温が不用意に変化することが防止される。
給湯に関する設定が変更されたときは、ステップS15に進み、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitに対する制限を解除して、この上限G1limitを第1バーナ4−1の最大燃焼量G1maxに設定した後、ステップS1に戻る。そして、暖房運転が停止されたままであれば、即ち、給湯の単独運転中であれば、ステップS3に進み、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitに対する制限を解除した状態で給湯温調制御が行われる。そのため、設定変更で示された使用者の要望に適切に応えることができ、使い勝手が良くなる。尚、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitに対する制限の解除で湯量や湯温が変化しても、これは使用者が意図したものであり、使用者に違和感を与えることはない。また、ステップS11で給湯運転が停止されたと判別されたときも、ステップS15で第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitに対する制限を解除した後、ステップS1に戻る。従って、その後の給湯単独運転時にステップS3に進むと、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitに対する制限を解除した状態で給湯温調制御が行われる。
ステップS1で給湯運転中でないと判別されたときは、ステップS16で暖房運転中であるか否を判別し、暖房運転中であれば、ステップ17に進み、流量センサ81の検出流量が所定の下限流量以上になったか否か、即ち、給湯(湯張りを含む)運転が指示されたか否かを判別する。給湯運転が指示されていないとき、即ち、暖房の単独運転時は、ステップS18に進み、第2バーナ4−2の燃焼量の上限G2limitに対する制限を解除した状態で暖房温調制御を行う。
一方、給湯運転が指示されたときは、ステップS19に進み、第1バーナ4−1の燃焼を第1の基準値YG1より小さな燃焼量で開始する。具体的には、第1バーナ4−1の燃焼面積を例えば最小面積とした状態で燃焼を開始する。これにより、着火音が低減される。そして、第1バーナ4−1の燃焼開始が図示省略した火炎検知素子により検出されたところでステップS6に進む。従って、第1バーナ4−1の燃焼量の上限G1limitを第1の基準値YG1に制限した状態で給湯温調制御が行われ、第2バーナ4−2の燃焼量の上限Glimitに対する制限を解除した状態で暖房温調制御を行っても、第1と第2の両バーナ4−1,4−2の合計燃焼量は規定燃焼量YG以下に保たれる。尚、ステップS19からステップS6に進む場合は、第1バーナ4−1の燃焼量が第1の基準値YG1を超えていることはなく、また、第2バーナ4−2の燃焼量の上限G2limitに対する制限も解除されているため、ステップS7からステップS10に直接進むようにしても良い。
以上、規定燃焼量YGを60000kcal/hより若干低い値に設定した実施形態について説明したが、ガス配管やガスメータの能力に余裕がある家庭用の複合熱源機として、第1バーナ4−1の最大燃焼量と第2バーナ4−2の最大燃焼量の合計が家庭用ガス燃焼機器の燃焼量の上限である78000kcal/hを超える熱源機を製造する場合は、規定燃焼量YGを78000kcal/hまたはこれより若干低い値に設定して、上記と同様の制御を行えば良い。
尚、上記実施形態では、第1と第2の両バーナ4−1,4−2に共通1個の比例弁42を介してガスを供給しているが、第1と第2の各バーナ4−1,4−2に各別の比例弁を介してガスを供給するようにしても良い。また、上記実施形態は、単一の缶体1内に第1と第2の両燃焼部2−1,2−2を並設した1缶式複合熱源機に本発明を適用したものであるが、第1と第2の各燃焼部2−1,2−2を各別の缶体内に配置する2缶式の複合熱源機にも同様に本発明を適用できる。更に、上記実施形態では、第2燃焼部4−2を暖房兼風呂追焚き用のものとしたが、暖房専用または風呂追焚き専用のものとしても良い。
本発明の実施形態の複合熱源機の構成を示す説明図。 実施形態の複合熱源機における燃焼量制限制御を示すフロー図。
符号の説明
2−1…第1燃焼部、2−2…第2燃焼部、3−1…第1熱交換器、3−2第2熱交換器、4−1…第1バーナ、4−2…第2バーナ、7…コントローラ、YG…規定燃焼量、YG1…第1の基準値、YG2…第2の基準値、G1limit…第1バーナの燃焼量の上限、G2limit…第2バーナの燃焼量の上限、G1max…第1バーナの最大燃焼量、D2max…第2バーナの最大燃焼量。

Claims (2)

  1. 給湯用の第1熱交換器及び第1熱交換器を加熱する第1バーナを有する第1燃焼部と、湯水を循環させる給湯以外の用途の第2熱交換器及び第2熱交換器を加熱する第2バーナを有する第2燃焼部とを備える複合熱源機であって、第1バーナの最大燃焼量と第2バーナの最大燃焼量との合計が家庭で使用する場合の上限燃焼量に基づいて決定される所定の規定燃焼量を超えるものにおいて、
    第1バーナの最大燃焼量が規定燃焼量未満に設定されると共に、
    第1燃焼部の運転中に第2燃焼部の運転指示が出されたときに作動する制御手段を備え、
    この制御手段は、規定燃焼量と第2バーナの最大燃焼量との差を第1の基準値、規定燃焼量と第1バーナの最大燃焼量との差を第2の基準値として、第1燃焼部の運転中に第2燃焼部の運転が指示されたときに、先ず、第2バーナの燃焼量を第2の基準値以下に制限した状態で第2バーナの燃焼を開始させ、次に、第1バーナの燃焼量の上限を第1の基準値に制限した状態で、第1熱交換器を経由して出湯される湯温が所定の設定温度に維持されるように、第1熱交換器への通水量と第1バーナの燃焼量とを制御する温調制御を実行し、第1バーナの燃焼量が第1の基準値以下になったところで第2バーナの燃焼量の制限を解除するように構成されていることを特徴とする複合熱源機。
  2. 前記第2燃焼部の運転中に前記第1燃焼部の運転が指示されたときに作動する第2の制御手段を備え、第2の制御手段は、第2燃焼部の運転中に第1燃焼部の運転が指示されたときに、先ず、前記第1バーナの燃焼を前記第1の基準値より小さな燃焼量で開始させた後、第1バーナの燃焼量の上限を第1の基準値に制限した状態で、前記第1熱交換器を経由して出湯される湯温が所定の設定温度に維持されるように、第1熱交換器への通水量と第1バーナの燃焼量とを制御する温調制御を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の複合熱源機。
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