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JP4053172B2 - 筒状構造物内の鉄筋切断方法および装置 - Google Patents
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JP4053172B2 - 筒状構造物内の鉄筋切断方法および装置 - Google Patents

筒状構造物内の鉄筋切断方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、煙突等の筒状構造物を解体あるいは補修するに際して、その内部を横断する状態で設置されている鉄筋を切断して除去する方法およびそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、鉄筋コンクリート造の大規模な煙突の内面には耐火性および断熱性を有するライニング材が内貼りされるが、過去に建設された煙突においてはライニング材として石綿(アスベスト)が多用されていた。
【0003】
近年、石綿の有害性が明らかになったことに伴い、安全なライニング材に貼り替えるために、あるいは既存の煙突を解体するに際して、煙突内面から石綿を除去する必要が生じ、そのような作業を安全かつ効率的に行うための手段が必要とされ、たとえば図2に示すようなライニング材除去装置の開発が進められている。図2に示す除去装置1は、煙突2の頂部からその内部に挿入されて吊りフレーム3を介してワイヤー4により吊り支持され、煙突2内面に突っ張るアーム5によって煙突2内の中心部に配置された状態でカッティングヘッド6によりライニング材7を削り落としながら煙突2内を降下する構成のものであり、煙突2外からの遠隔操作により安全かつ効率的な作業を行い得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図2に示しているように煙突2内には横断状態で鉄筋8が設けられている場合がある。その鉄筋8は煙突2を建設する際に型枠のセパレータとして設けられたものがそのまま残されたものであるが、そのような鉄筋8があると上記の除去装置1の降下が不可能であるので、ライニング材7の除去作業に先立って鉄筋8の切断作業が必要となり、したがってそのような鉄筋8の切断作業を効率的に行い得る有効な手段の開発が急務であるとされている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記事情に鑑み、請求項1の発明は、煙突等の筒状構造物の内部を横断する状態で設置されている鉄筋を切断して除去するに際して適用する鉄筋切断方法であって、前記筒状構造物の頂部からその内部に鉄筋切断装置の本体部を挿入して吊具により吊持して切断対象の鉄筋の直上位置に配置し、前記本体部を筒状構造物の外部からの遠隔操作により作動させて前記鉄筋の両端部を切断するようにしたものである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明の鉄筋切断方法を実施する際に用いて好適な鉄筋切断装置であって、前記筒状構造物の頂部からその内部に挿入される本体部と、該本体部を前記筒状構造物内に吊持する吊具と、前記本体部の上部に備えられて前記筒状構造物の内面に反力を取ることで該本体部を筒状構造物内の略中心位置に保持する保持機構と、前記本体部の下部に設けられて前記鉄筋を切断する切断機とを具備するものである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2の発明の鉄筋切断装置において、前記本体部は前記切断機を切断位置に導く案内機構を備え、該案内機構は、前記本体部の下部に該本体部に対して相対回転自在に設けた脚部を前記鉄筋に当接せしめることで該切断機の上下方向の位置決めを行い、かつ、その状態で前記本体部を回転せしめることで前記切断機を筒状構造物の内面に沿って回転移動せしめて周方向の位置決めを行う構成とされているものである。
【0008】
請求項4の発明は、請求項3の発明の鉄筋切断装置において、前記本体部は、前記切断機を前記筒状構造物の径方向に移動させることで径方向の位置決めを行うスライド機構を備えたものである。
【0009】
請求項5の発明は、請求項2,3または4の発明の鉄筋切断装置において、前記本体部は、筒状構造物の内部を撮影してその映像を外部においてモニタ可能な監視カメラと、撮影用の光源を備えてなるものである。
【0010】
請求項6の発明は、請求項2,3,4または5の発明の鉄筋切断装置において、前記切断機として、ガストーチ、電動ディスクサンダー、ウォータージェット切断機のいずれかを用いたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の鉄筋切断装置の実施形態を示す概略構成図である。本実施形態の鉄筋切断装置10は、煙突11の内面のライニング材12を除去するに先立ち、煙突11内に横断状態で設置されている鉄筋13を切断するためのものである。本実施形態の鉄筋切断装置10は、煙突11の頂部からその内部に挿入される本体部14、本体部14の上部に備えられて煙突11内面に反力を取ることで本体部14を煙突11の中心位置に保持する保持機構15、その保持機構15を挿通して本体部14を煙突11内に吊持するとともに回転させる吊具16、本体部14の下部に設けられて鉄筋13を切断する切断機17を主要構成要素としているものである。
【0012】
すなわち、上記本体部14の上部には上記保持機構15が相対回転自在に設けられていてその内部を吊具16が挿通しており、吊具16を回転させることで本体部14を回転させることができるようになっている。また、本体部14の下部には上記切断機17の案内機構としての脚部19がベアリング20を介して相対回転自在に取り付けられ、吊具16により本体部14を煙突11内に吊り下ろしていくとその脚部19が切断対象の鉄筋13に載ってこの鉄筋切断装置10全体の荷重を鉄筋13に預けることができ、その状態では切断機17の上下方向の位置決めが自ずとなされ、かつ上記吊具16により本体部14を回転させることで切断機17の周方向の位置決めを行い得るようになっている。なお、吊具16としては汎用の電工パイプを利用することができる。
【0013】
上記の保持機構15は筒体18の外周に少なくとも3本のアーム21がリンク23により傘の骨の如く開閉可能に設けられたもので、各アーム21を閉じた状態で煙突11内に挿入した後、操作ロープ22を引いて筒体18およびリンク23を引き上げると各アーム21が開かれてその先端が煙突11内面に押し当てられ、これにより本体部14全体を煙突11の中心位置に自ずと位置決めして安定に保持することができるようになっている。
【0014】
本実施形態における切断機17としてはガストーチが採用され、この切断機17はスライド機構24を介して本体部14に保持されている。スライド機構24は切断機17を煙突11の径方向に移動させるもので、図示しない操作ロープを引くと切断機17が径方向外側にスライドし、それを緩めると図示しない復帰バネにより切断機17を中心側に引き戻されるようになっている。そして、このスライド機構24により切断機17の径方向の位置決めがなされ、このようなスライド機構24を備えたことにより、この鉄筋切断装置10は内径寸法の異なる様々な煙突に対しても支障なく適用できるものとなっている。
【0015】
なお、図1(b)に示すように切断機17の先端部には鉄筋13に当接して切断作業のガイドとなる当て板28が設けられている。また、図示は省略しているが、この鉄筋切断装置10には煙突11の内部を撮影してその映像を外部においてモニタ可能な監視カメラと、撮影用の光源を備えており、その映像を監視しながら煙突11の外部からの遠隔操作で切断作業を行い得るものとなっている。
【0016】
上記構成の鉄筋切断装置10により鉄筋13を切断するには、既に述べたように保持機構15の各アーム21を閉じ、切断機17を内側に位置させた状態で、切断機17に点火し、吊具16により本体部14を吊り下ろしていき、脚部19が鉄筋13に載ったら操作ロープ22を引いてアーム21を開き、本体部14を煙突11の中心部に保持する。これにより切断機17の上下方向の位置決めが自ずとなされる。
【0017】
次いで、スライド機構24を前進させることで切断機17を径方向外側に移動させ、切断機17の径方向の位置決めを行う。
【0018】
そこで、吊具16を操作して本体部14を回転させて切断機17の先端を鉄筋13の一端部に臨ませ、本体部14を徐々に回転させつつそこを切断し、次いで本体部14を180度回転させて他端側の切断を行う。この際、当て板28を鉄筋13に当接させることで切断完了時点の位置決め、あるいは切断開始時点の位置決めを容易にかつ確実に行うことができる。以上の操作は監視カメラによる映像を監視しながら遠隔操作により行えば良い。
【0019】
鉄筋13の両端を切断すればその鉄筋13は自ずと落下してしまうので、操作ロープ22の操作により保持機構15を復帰させ、さらに下方に他の鉄筋13があれば吊具16を引き下げて本体部14をその位置まで吊り下ろして同様の作業を繰り返し、全ての鉄筋13を切断したら本体部14を煙突11の頂部に引き上げれば作業が完了する。
【0020】
上記実施形態の鉄筋切断装置10を用いて上記手順で作業を行うことにより、煙突11内を横断する状態で設けられている鉄筋13の切断作業を安全、容易かつ効率的に行うことが可能である。
【0021】
なお、上記実施形態では切断機17としてガストーチを採用したが、鉄筋13を切断できるものであればガストーチに代えて他の切断機、たとえば電動ディスクサンダーやウォータジェット切断機も採用可能であり、その場合も同様に効率的な切断作業を行い得る。また、保持機構15や吊具16の構成は適宜の設計的変更が可能であることはもとより、案内機構としての脚部19の構成やスライド機構24の構成も種々の変更が可能であるし場合によってはそれらを省略することも可能である。さらに、煙突11頂部から内部を見ながら作業を行い得るような場合には必ずしも監視カメラや光源を設けることはない。勿論、本発明は煙突11に限らず同様の形態の筒状構造物全般に広く適用できることは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明の鉄筋切断方法は、煙突等の筒状構造物の頂部からその内部に鉄筋切断装置の本体部を挿入して切断対象の鉄筋の直上位置に配置して吊持し、それを外部からの遠隔操作により作動させて鉄筋の両端部を切断するので、切断作業を容易にかつ効率的に行うことが可能である。
【0023】
請求項2の発明の鉄筋切断装置は、筒状構造物の頂部からその内部に挿入される本体部と、本体部を吊持する吊具と、本体部を略中心位置に保持する保持機構と、鉄筋を切断する切断機とを具備するので、鉄筋切断作業を容易にかつ効率的に行うことが可能であり、上記方法を実施する際に採用して最適である。
【0024】
請求項3の発明の鉄筋切断装置は、本体部の下部に相対回転自在に設けた脚部を鉄筋に当接させることで切断機の上下方向の位置決めを行い、かつ、本体部を回転せしめることで切断機の周方向の位置決めを行う構成の案内機構を備えたので、切断機の位置決めを容易にかつ確実に行うことができる。
【0025】
請求項4の発明の鉄筋切断装置は、切断機を筒状構造物の径方向に移動させることで径方向の位置決めを行うスライド機構を備えたので、内径寸法の異なる筒状構造物に対しても支障なく適用することができる。
【0026】
請求項5の発明の鉄筋切断装置は、筒状構造物の内部を撮影してその映像を外部においてモニタ可能な監視カメラと撮影用の光源を備えたので、遠隔操作を容易にかつ確実に行い得る。
【0027】
請求項6の発明の鉄筋切断装置は、切断機としてガストーチ、電動ディスクサンダー、ウォータージェット切断機のいずれかを用いたので、いずれも効率的な切断を行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の鉄筋切断装置の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】 煙突内面のライニング材を除去する装置の概要を示す図である。
【符号の説明】
10 鉄筋切断装置
11 煙突(筒状構造物)
13 鉄筋
14 本体部
15 保持機構
16 吊具
17 切断機(ガストーチ)
19 脚部(案内機構)
24 スライド機構
28 当て板

Claims (6)

  1. 煙突等の筒状構造物の内部を横断する状態で設置されている鉄筋を切断して除去するに際し、
    前記筒状構造物の頂部からその内部に鉄筋切断装置の本体部を挿入して吊具により吊持して切断対象の鉄筋の直上位置に配置し、前記本体部を筒状構造物の外部からの遠隔操作により作動させて前記鉄筋の両端部を切断することを特徴とする筒状構造物内の鉄筋切断方法。
  2. 請求項1記載の方法を実施する際に用いる装置であって、
    前記筒状構造物の頂部からその内部に挿入される本体部と、
    該本体部を前記筒状構造物内に吊持する吊具と、
    前記本体部の上部に備えられて前記筒状構造物の内面に反力を取ることで該本体部を筒状構造物内の略中心位置に保持する保持機構と、
    前記本体部の下部に設けられて前記鉄筋を切断する切断機とを具備してなることを特徴とする筒状構造物内の鉄筋切断装置。
  3. 前記本体部は前記切断機を切断位置に導く案内機構を備え、該案内機構は、前記本体部の下部に該本体部に対して相対回転自在に設けた脚部を前記鉄筋に当接せしめることで該切断機の上下方向の位置決めを行い、かつ、その状態で前記本体部を回転せしめることで前記切断機を筒状構造物の内面に沿って回転移動せしめて周方向の位置決めを行う構成とされていることを特徴とする請求項2記載の筒状構造物内の鉄筋切断装置。
  4. 前記本体部は、前記切断機を前記筒状構造物の径方向に移動させることで径方向の位置決めを行うスライド機構を備えてなることを特徴とする請求項3記載の筒状構造物内の鉄筋切断装置。
  5. 前記本体部は、筒状構造物の内部を撮影してその映像を外部においてモニタ可能な監視カメラと、撮影用の光源を備えてなることを特徴とする請求項2,3または4記載の筒状構造物内の鉄筋切断装置。
  6. 前記切断機は、ガストーチ、電動ディスクサンダー、ウォータージェット切断機のいずれかであることを特徴とする請求項2,3,4または5記載の筒状構造物内の鉄筋切断装置。
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