JP4055249B2 - 情報処理装置および記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信した電子メールの内容を音声合成によって読み上げる情報処理装置、およびその情報処理装置を動作させるためのコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記情報処理装置として、たとえば特開平4−10734号公報に記載の情報処理装置および特開平5−260082号公報に記載のテキスト読み上げ装置が知られている。
前者の情報処理装置は、予め差出人および差出人の音声を対応付けて音声データ格納部に格納しておき、電子メールを受信した際に、その受信した電子メールの差出人に対応する差出人の音声を上記音声データ格納部から読出し、その読出した音声によって電子メールの内容を読み上げるという構成である。
また、後者のテキスト読み上げ装置は、送信者IDおよび音声素片を対応付けて記憶しておき、送信側から電子メールと共に送信された送信者IDに対応する音声素片を上記音声素片記憶部から読出し、その読出した音声素片によって電子メールのテキスト部分を読み上げるという構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電子メールの差出人が男性である場合に、その電子メールを女性の合成音声で読み上げるなど、電子メールの差出人の性と異なる性の合成音声で読み上げると違和感があった。
そこで、上記前者の情報処理装置を用いれば、予め差出人の音声を格納しておく構成であるため、上記違和感が発生することはないが、予め差出人の音声に基づいて合成音声用のデータを作成し、その作成したデータを登録する作業を行う必要があるため、多くの手間がかかる。特に、差出人が不特定多数の場合は、その作業は事実上困難である。
また、上記後者のテキスト読み上げ装置は、送信者IDを性別に分け、音声素片を性別に記憶させておくことにより、差出人の性と、合成音声の性とを一致させることが可能であるが、予め登録された送信者IDを有する送信側から送信された電子メールの読み上げにしか適用できないという問題がある。
つまり、従来のものは、いずれも、差出人が不特定多数である場合には、差出人の性と同じ性の合成音声で電子メールの内容を読み上げることができないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、差出人が不特定多数の場合であっても、差出人の性と同じ性の合成音声によって電子メールの内容を読み上げることができる情報処理装置を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電子メールを受信する受信手段と、男性の音声を示す男性音声情報および女性の音声を示す女性音声情報が記憶されており、かつ、前記男性音声情報および女性音声情報がそれぞれ複数人分記憶された音声情報記憶手段と、人名と男女の性属性とが対応付けて記憶された人名記憶手段と、前記受信手段によって受信された電子メールから差出人を示す人名を抽出する抽出手段と、この抽出手段によって抽出された人名に対応付けられている性属性を前記人名記憶手段から検索する検索手段と、この検索手段によって検索された性属性に対応付けられている音声情報を前記音声情報記憶手段から読出す読出手段と、前記受信手段によって受信された電子メールを構成する文字情報に対応する音声を、前記読出手段によって読み出される音声情報を用いて合成する音声合成手段と、を備え、前記読出手段は、前記抽出手段によって今回抽出された人名が、前回抽出された人名であるか否かを判定し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、前記検索手段によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を前記音声情報記憶手段から読出し、前記今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を前記音声情報記憶手段から読出すように構成されているという技術的手段を採用する。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の情報処理装置において、前記読出手段は、前記抽出手段によって今回抽出された人名が、前回抽出された人名であるか否かを判定し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、前記検索手段によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を前記音声情報記憶手段から無作為に読出し、前記今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を前記音声情報記憶手段から読出すように構成されているという技術的手段を採用する。
【0010】
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の情報処理装置において、前記人名記憶手段に記憶されている人名は、かな、漢字、ローマ字および英語のうちの少なくとも1つ以上で示されているという技術的手段を採用する。
【0012】
請求項4に記載の発明では、電子メールを受信する受信手段が備えられた情報処理装置を動作させるためのコンピュータ読取り可能なコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体において、男性の音声を示す男性音声情報および女性の音声を示す女性音声情報が記憶されており、かつ、前記男性音声情報および女性音声情報がそれぞれ複数人分記憶された音声情報記憶領域と、人名と男女の性属性とが対応付けて記憶された人名記憶領域とを有し、前記受信手段によって受信された電子メールから差出人を示す人名を抽出する抽出処理と、この抽出された人名によって示される人名に対応付けられている性属性を前記人名記憶領域から検索する検索処理と、この検索された性属性に対応付けられている音声情報を前記音声情報記憶領域から読出す読出処理と、前記受信手段によって受信された電子メールを構成する文字情報に対応する音声を、前記音声情報記憶領域から読み出される音声情報を用いて合成する合成処理とを前記コンピュータが実行するためのコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記読出処理は、今回抽出された人名が、前回抽出された人名であるか否かを判定し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、前記検索処理によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を前記音声情報記憶手段から読出し、前記今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を前記音声情報記憶手段から読出す処理であるという技術的手段を採用する。
【0013】
【作用】
受信手段が電子メールを受信すると、その受信された電子メールの差出人を示す人名が抽出手段によって抽出される。続いて、検索手段は、その抽出された人名に対応付けられている性属性を、人名と男女の性属性とが対応付けて記憶された人名記憶手段から検索し、読出手段は、その検索された性属性に対応付けられている音声情報を男性の音声を示す男性音声情報および女性の音声を示す女性音声情報が記憶された音声情報記憶手段から読出す。そして、音声合成手段は、上記受信された電子メールを構成する文字情報に対応する音声を、上記読み出される音声情報を用いて合成する。
つまり、受信した電子メールの内容を差出人の性と同じ性の合成音声で読み上げることができる。
したがって、受信した電子メールの内容を差出人の性と異なる性の合成音声で読み上げることによる違和感をなくすことができる。
【0014】
【0015】
【0016】
また、読出手段は、抽出手段によって今回抽出された人名が、前回抽出された人名であるか否かを判定し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、検索手段によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を音声情報記憶手段から読出し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を音声情報記憶手段から読出す。
つまり、受信した電子メールの差出人が前回受信した電子メールの差出人と同一でない場合には、今回と同じ性であって前回と異なる合成音声で電子メールを読み上げることができ、かつ、受信した電子メールの差出人が前回受信した電子メールの差出人と同一である場合には、前回と同じ合成音声で電子メールを読み上げることができる。
したがって、電子メールを受信した者は、今回と同じ性であって前回と異なる合成音声を聞くことにより、電子メールの差出人が前回と変わったことを知ることができ、かつ、前回と同じ合成音声を聞くことにより、電子メールの差出人が前回と同じであることを知ることができる。
【0017】
また、請求項2に記載の発明では、上記読出手段は、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、検索手段によって今回検索された検索された性属性に対応付けられている音声情報を音声情報記憶手段から無作為に読出すため、電子メールを読み上げるごとに異なる合成音声で聞くことができ、かつ、種類の異なる合成音声を用いる順序が一定にならないようにすることができる。
したがって、電子メールを受信した者が、合成音声を聞くことに対して飽きないようにすることができる。
【0018】
【0019】
また、日本国内で受信する電子メールの差出人名は、かな、漢字、ローマ字および英語のうちの少なくとも1つ以上で示されることが多いため、請求項3に記載のように、上記人名記憶手段に、かな、漢字、ローマ字および英語のうちの少なくとも1つ以上で示される人名を記憶させておくことにより、日本国内で受信する電子メールの差出人の性別の識別力を高めることができる。
【0020】
さらに、請求項4に記載の発明では、電子メールを受信する受信手段が備えられた情報処理装置を動作させるためのコンピュータ読取り可能なコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体において、男性の音声を示す男性音声情報および女性の音声を示す女性音声情報が記憶されており、かつ、前記男性音声情報および女性音声情報がそれぞれ複数人分記憶された音声情報記憶領域と、人名と男女の性属性とが対応付けて記憶された人名記憶領域とを有し、前記受信手段によって受信された電子メールから差出人を示す人名を抽出する抽出処理と、この抽出された人名によって示される人名に対応付けられている性属性を前記人名記憶領域から検索する検索処理と、この検索された性属性に対応付けられている音声情報を前記音声情報記憶領域から読出す読出処理と、前記受信手段によって受信された電子メールを構成する文字情報に対応する音声を、前記音声情報記憶領域から読み出される音声情報を用いて合成する合成処理とを前記コンピュータが実行するためのコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記読出処理は、今回抽出された人名が、前回抽出された人名であるか否かを判定し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、前記検索処理によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を前記音声情報記憶手段から読出し、前記今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を前記音声情報記憶手段から読出す処理であるという構成であるため、その記憶媒体を用いることにより、電子メールを合成音声で読み上げる際に、差出人の性と同じ性の合成音声で読み上げることができる。 さらに、受信した電子メールの差出人が前回受信した電子メールの差出人と同一でない場合には、今回と同じ性であって前回と異なる合成音声で電子メールを読み上げることができ、かつ、受信した電子メールの差出人が前回受信した電子メールの差出人と同一である場合には、前回と同じ合成音声で電子メールを読み上げることができる情報処理装置を実現できる。
つまり、上記情報処理装置は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、情報処理装置に内蔵されたCPU、あるいは、情報処理装置に接続されたコンピュータによって制御されることから、上記記憶媒体としての記憶部を情報処理装置に設け、もしくは、上記記憶媒体に格納されているコンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることによって、上記実現をすることができるからである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の情報処理装置の一実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本実施形態の情報処理装置の概略構成をブロックで示す説明図である。
本実施形態の情報処理装置10には、図1に示すように、POPS(Post Office Protocol Server)30から通信回線31を介して送信される電子メールを受信し、あるいは、この情報処理装置10から通信回線31を介して電子メールをSMTP(Simple Mail Transfer Protocol Server)31へ送信するための通信モデム14と、この通信モデム14が受信した電子メールを合成音声によって読み上げるなどの処理を行うCPU20とが備えられている。
【0022】
CPU20には、CPU20が上記処理などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記憶されたHDD(Hard Disk Drive)40が接続されている。また、HDD40は、図3(B)に示す人名辞書41を記憶しており、図3(C)に示す音声素片記憶領域42を有する。人名辞書41は、人名と性属性とを対応付けて構成されており、音声素片記憶領域42は、音声情報IDと対応付けた男性音声素片データ42aと、音声情報IDと対応付けた女性音声素片データ42bとから構成されている。
本実施形態では、男性音声素片データ42aおよび女性音声素片データ42bは、それぞれ窓関数などを用いて自然音声波形を所定のピッチで切り出し、その切り出した音声波形をデータ化したものである。
なお、通信モデム14が、本発明の受信手段に対応し、音声素片記憶領域42が、音声情報記憶手段に対応し、人名辞書41が、人名記憶手段に対応する。
【0023】
次に、受信した電子メールの内容を合成音声によって読み上げるためのCPU20が実行する処理について図2、図3(A)および図4を参照して説明する。
図2は、CPU20が実行する上記処理の内容を概念的に示す説明図であり、図3(A)は、電子メールのヘッダの一部を示す説明図であり、図4は、CPU20が実行する上記処理の内容を示すフローチャートである。
【0024】
CPU20は、差出人名抽出部22(図2)において、受信した電子メールの差出人名を抽出する(図4ステップ10)。本実施形態では、受信した電子メールのヘッダには、図3(A)に示すように、「From:”Taro Yamada”<taro@・・・.co.jp>」が記載されており、CPU20は、その中で差出人名を示す部分「Taro Yamada」を抽出する。
なお、前回受信した電子メールの差出人名は、EEPROM12に記憶されている。
続いて、CPU20は、照合部22(図2)において、上記抽出した差出人名「Taro Yamada」と人名辞書41とを照合し、差出人名の性の属性を検出する(ステップ20)。本実施形態では、差出人名は「Taro Yamada」であるから、「Taro」と対応付けて人名辞書に記憶されている「男性」を検出する。また、差出人名が「花子」である場合は、「花子」と対応付けて人名辞書に記憶されている「女性」を検出する。
【0025】
そして、CPU20は、検出した性属性が男性であると判定した場合は(ステップ30:Yes)、EEPROM12に記憶されている男性音声情報IDを読出し(ステップ40)、検出した性属性が男性ではない、つまり女性であると判定した場合は(ステップ30:No)、EEPROM12に記憶されている女性音声情報IDを読出す(ステップ50)。この男性音声情報IDまたは女性音声情報IDは、図3(C)に示すように、性別に記憶された音声素片の識別番号を示すものであり、前回電子メールを読み上げた際に用いた音声素片のIDがEEPROM12に記憶されるようになっている。
続いて、CPU20は、上記ステップ10で抽出した差出人名と、EEPROM12に記憶されている前回の差出人名とを比較し、同一差出人名であるか否かを判定する(ステップ60)。
【0026】
そして、CPU20は、今回と前回の差出人名が同一ではないと判定した場合は(ステップ60:No)、EEPROM12に記憶されている音声情報IDを変更してEEPROM12に記憶する(ステップ70)。たとえば、EEPROM12に音声情報IDとしてM1が記憶されている場合は、M2に変更し、M2をEEPROM12に記憶する。
つまり、EEPROM12に記憶されている音声情報IDを異なる音声情報IDに書換えることにより、前回受信した電子メールを読み上げたときの合成音声とは異なる合成音声により、今回受信した電子メールの読上げが可能となる。
続いて、CPU20は、受信した電子メールのテキストデータを、たとえば単音節ごとに解析し(ステップ80)、その解析したデータに対応する音声素片を音声素片記憶領域42の中の上記ステップ70にて変更して記憶された音声情報IDに対応する音声素片から読出す(ステップ90)。
たとえば、上記ステップ70にて変更して記憶された音声情報IDがM2である場合は、音声素片記憶領域42のM2に対応する男性音声素片42aが読出される。
【0027】
そして、CPU20は、音声合成部24において、上記読出した音声素片を所定のピッチで重畳する音声合成処理を行う(ステップ100)。この音声合成処理によって音声合成部24から出力される音声信号は、音声回路15(図1)へ出力され、音声回路15によってスピーカ16から出力可能な信号に変換されるとともに、所定の増幅が行われ、その増幅された音声信号は、スピーカ16へ出力され、スピーカ16から電子メールの内容を読み上げる合成音声が出力される。
つまり、その合成音声は、前回受信した電子メールを読み上げたときの合成音声とは異なる合成音声であるため、この情報処理装置10の利用者は、今回受信した電子メールの差出人は、前回受信した電子メールの差出人名と異なることを知ることができる。
【0028】
また、CPU20は、上記ステップ60において、前回の差出人名と今回の差出人名とは同一差出人名であると判定した場合は(ステップ60:Yes)、ステップ70の音声情報IDの変更・記憶を実行しないで、ステップ80の電子メールの解析へ進み、音声素片記憶領域42から音声素片を読出し(ステップ90)、その読出した音声素片を用いて音声合成処理を行う(ステップ100)。
つまり、EEPROM12に記憶されている音声情報IDを異なる音声情報IDに書換えないため、前回受信した電子メールを読み上げたときの合成音声と同じ合成音声により、今回受信した電子メールを読上げることができる。
これにより、この情報処理装置10の利用者は、今回受信した電子メールの差出人は、前回受信した電子メールの差出人名と同じであることを知ることができる。
【0029】
以上のように、本実施形態の情報処理装置10を使用すれば、電子メールの差出人名に基づいて差出人の性別を判定し、差出人の性に対応した音声素片を用いて電子メールの内容を合成音声によって読み上げることができるため、従来のように、差出人の性と異なる性の合成音声によって電子メールを読み上げてしまうことによる違和感が生じることがない。
しかも、今回受信した電子メールの差出人名と前回受信した電子メールの差出人名とが異なる場合は、前回とは異なる合成音声で電子メールの内容を読上げることができるため、利用者は、今回の差出人は前回の差出人と異なることを知ることができる。また、逆に、今回受信した電子メールの差出人名と前回受信した電子メールの差出人名とが同じである場合は、前回と同じ合成音声で電子メールの内容を読上げることができるため、利用者は、今回の差出人は前回の差出人と同じであることを知ることができる。
【0030】
次に、本発明第2実施形態の情報処理装置について、図5のフローチャートを参照して説明する。
本第2実施形態の情報処理装置は、合成音声時に用いる音声素片を差出人と同じ性属性に属する音声素片の中から無作為に選択することにより、利用者が合成音声に対して飽きないようにできることを特徴とする。
なお、本第2実施形態の情報処理装置は、CPU20により実行される処理の一部およびHDD40の記憶内容の一部を除いて前述の第1実施形態の情報処理装置と同じ構成であるため、同じ構成部分の説明を省略し、CPU20の処理の一部のみを説明する。
【0031】
HDD40には、図3(D)に示すように、「0」から「9」までの計10個の乱数値から構成される乱数テーブル43が記憶されている。この乱数テーブル43では、たとえば、乱数値「3」が選択される確率は、1/10である。また、1割込処理ごとに乱数値が1つずつ矢印方向へずれるようになっている。さらに、乱数値「0」から「9」は、それぞれ音声情報IDのM1からM10、または、W1からW10にそれぞれ対応している。
CPU20は、EEPROM12から男性音声情報IDまたは女性音声情報IDを読出すと(ステップ40、50)、HDD40に記憶されている乱数テーブル43から1つの乱数値を選択し(ステップ62)、上記の読出した音声情報IDを上記の選択した乱数値に対応する音声情報IDに変更し、その変更した音声情報IDをEEPROM12に記憶する(ステップ70)。
たとえば、EEPROM12から読出した音声情報IDがM1であり、選択した乱数値が「3」である場合には、音声情報IDをM1からM3に変更し、音声情報IDとしてM3をEEPROM12に記憶する。
【0032】
そして、CPU20は、受信した電子メールのテキストデータを解析し(ステップ80)、上記のEEPROM12に記憶した新たな音声情報IDに対応する音声素片を音声素片記憶領域42から読出し(ステップ90)、音声合成処理を行う(ステップ100)。
以上のように、本第2実施形態の情報処理装置を使用すれば、乱数値を用いて音声素片を無作為に選択することにより、合成音声を用いる順序が同じになる確率を低くできるため、利用者が合成音声に対して飽きさせないようにすることができる。
【0033】
また、図6のフローチャートに示すように、今回受信した電子メールの差出人名と前回受信した電子メールの差出人名とが同一の差出人名ではないと判定された場合に(ステップ60:No)、乱数値の選択を行って音声情報IDを書換え(ステップ62、70)、無作為に選択した音声素片を用いて電子メールを読み上げる(ステップ80〜ステップ100)構成を用いることもできる。
この構成によれば、今回受信した電子メールの差出人名と前回受信した電子メールの差出人名とが同一の差出人名ではない場合に、合成音声を用いる順序が同じになる確率を低くできるため、利用者が合成音声に対して飽きさせないようにすることができる。
【0034】
ところで、上記各実施形態では、本発明の情報処理装置として、合成音声を再生するスピーカ16を備えた構成を代表に説明したが、POPSとして用いることもできる。この場合、合成音声は、POPSからインターネットを介して受信側へ送信され、受信側の電話機、あるいは、コンピュータに備えられたスピーカによって再生される。
また、上記各実施形態では、CPU20の実行するコンピュータプログラムがHDD40に記憶されている構成を説明したが、そのコンピュータプログラムは、CD−ROMやフロッピーディスクなどからインストールすることによりHDD40に記憶され、この場合のCD−ROMやフロッピーディスクが、本発明の記憶媒体に対応する。また、上記コンピュータプログラムがEEPROM12やROM(図示省略)に記憶されている場合は、そのEEPROM12やROMが、本発明の記憶媒体に対応する。
【0035】
そして、CPU20が実行する図6のステップ10が抽出手段として機能し、ステップ20が検索手段として機能し、ステップ30からステップ90が読出手段として機能し、ステップ100が音声合成手段として機能する。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、請求項1ないし請求項4に記載の発明によれば、電子メールを受信する受信手段と、男性の音声を示す男性音声情報および女性の音声を示す女性音声情報が記憶されており、かつ、前記男性音声情報および女性音声情報がそれぞれ複数人分記憶された音声情報記憶手段と、人名と男女の性属性とが対応付けて記憶された人名記憶手段と、前記受信手段によって受信された電子メールから差出人を示す人名を抽出する抽出手段と、この抽出手段によって抽出された人名に対応付けられている性属性を前記人名記憶手段から検索する検索手段と、この検索手段によって検索された性属性に対応付けられている音声情報を前記音声情報記憶手段から読出す読出手段と、前記受信手段によって受信された電子メールを構成する文字情報に対応する音声を、前記読出手段によって読み出される音声情報を用いて合成する音声合成手段と、を備え、前記読出手段は、前記抽出手段によって今回抽出された人名が、前回抽出された人名であるか否かを判定し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、前記検索手段によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を前記音声情報記憶手段から読出し、前記今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を前記音声情報記憶手段から読出すように構成されているため、受信した電子メールの内容を差出人の性と同じ性の合成音声で読み上げることができる。
したがって、受信した電子メールの内容を差出人の性と異なる性の合成音声で読み上げてしまうことによる違和感をなくすことができる。
【0037】
【0038】
【0039】
また、前記読出手段が今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、検索手段によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を音声情報記憶手段から読出し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を音声情報記憶手段から読出すため、受信した電子メールの差出人が前回受信した電子メールの差出人と同一でない場合には、今回と同じ性であって前回と異なる合成音声で電子メールを読み上げることができ、かつ、受信した電子メールの差出人が前回受信した電子メールの差出人と同一である場合には、前回と同じ合成音声で電子メールを読み上げることができる。
したがって、電子メールを受信した者は、今回と同じ性であって前回と異なる合成音声を聞くことにより、電子メールの差出人が前回と変わったことを知ることができ、かつ、前回と同じ合成音声を聞くことにより、電子メールの差出人が前回と同じであることを知ることができる。
【0040】
また、請求項2に記載の発明によれば、上記読出手段は、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、検索手段によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報を音声情報記憶手段から無作為に読出すため、電子メールを読み上げるごとに異なる合成音声で聞くことができ、かつ、種類の異なる合成音声を用いる順序が一定にならないようにすることができる。
したがって、電子メールを受信した者が、合成音声を聞くことに対して飽きないようにすることができる。
【0041】
【0042】
また、請求項3に記載の発明によれば、上記人名記憶手段は、かな、漢字、ローマ字および英語のうちの少なくとも1つ以上で示される人名を記憶しているため、差出人名が、かな、漢字、ローマ字および英語のうちの少なくとも1つ以上で示されることが多い日本国内において、受信する電子メールの差出人の性別の識別力を高めることができる。
【0043】
さらに、請求項4に記載の発明によれば、電子メールを受信する受信手段が備えられた情報処理装置を動作させるためのコンピュータ読取り可能なコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体において、男性の音声を示す男性音声情報および女性の音声を示す女性音声情報が記憶されており、かつ、前記男性音声情報および女性音声情報がそれぞれ複数人分記憶された音声情報記憶領域と、人名と男女の性属性とが対応付けて記憶された人名記憶領域とを有し、前記受信手段によって受信された電子メールから差出人を示す人名を抽出する抽出処理と、この抽出された人名によって示される人名に対応付けられている性属性を前記人名記憶領域から検索する検索処理と、この検索された性属性に対応付けられている音声情報を前記音声情報記憶領域から読出す読出処理と、前記受信手段によって受信された電子メールを構成する文字情報に対応する音声を、前記音声情報記憶領域から読み出される音声情報を用いて合成する合成処理とを前記コンピュータが実行するためのコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記読出処理は、今回抽出された人名が、前回抽出された人名であるか否かを判定し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、前記検索処理によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を前記音声情報記憶手段から読出し、前記今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を前記音声情報記憶手段から読出す処理であるという構成であるため、その記憶媒体を用いることにより、電子メールを合成音声で読み上げる際に、差出人の性と同じ性の合成音声で読み上げることができる。 さらに、受信した電子メールの差出人が前回受信した電子メールの差出人と同一でない場合には、今回と同じ性であって前回と異なる合成音声で電子メールを読み上げることができ、かつ、受信した電子メールの差出人が前回受信した電子メールの差出人と同一である場合には、前回と同じ合成音声で電子メールを読み上げることができる情報処理装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明第1実施形態の情報処理装置の概略構成をブロックで示す説明図である。
【図2】 CPU20が実行する上記処理の内容を概念的に示す説明図である。
【図3】 図3(A)は、電子メールのヘッダの一部を示す説明図であり、図3(B)は、人名辞書41の構成を示す説明図であり、図3(C)は、音声素片記憶領域の構成を示す説明図であり、図3(D)は、乱数テーブルの構成を示す説明図である。
【図4】 CPU20が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】 本発明第2実施形態のCPU20が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
【図6】 CPU20が実行する処理の変更例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 情報処理装置
14 通信モデム(受信手段)
16 加算重畳部(出力手段)
20 CPU
41 人名辞書(人名記憶手段)
42 音声素片記憶領域(音声情報記憶手段)
42a 男性音声素片
42b 女性音声素片
Claims (4)
- 電子メールを受信する受信手段と、
男性の音声を示す男性音声情報および女性の音声を示す女性音声情報が記憶されており、かつ、前記男性音声情報および女性音声情報がそれぞれ複数人分記憶された音声情報記憶手段と、
人名と男女の性属性とが対応付けて記憶された人名記憶手段と、
前記受信手段によって受信された電子メールから差出人を示す人名を抽出する抽出手段と、
この抽出手段によって抽出された人名に対応付けられている性属性を前記人名記憶手段から検索する検索手段と、
この検索手段によって検索された性属性に対応付けられている音声情報を前記音声情報記憶手段から読出す読出手段と、
前記受信手段によって受信された電子メールを構成する文字情報に対応する音声を、前記読出手段によって読み出される音声情報を用いて合成する音声合成手段と、を備え、
前記読出手段は、前記抽出手段によって今回抽出された人名が、前回抽出された人名であるか否かを判定し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、前記検索手段によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を前記音声情報記憶手段から読出し、前記今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を前記音声情報記憶手段から読出すように構成されていることを特徴とする情報処理装置。 - 前記読出手段は、
前記抽出手段によって今回抽出された人名が、前回抽出された人名であるか否かを判定し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、前記検索手段によって今回検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を前記音声情報記憶手段から無作為に読出し、前記今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を前記音声情報記憶手段から読出すように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記人名記憶手段に記憶されている人名は、
かな、漢字、ローマ字および英語のうちの少なくとも1つ以上で示されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。 - 電子メールを受信する受信手段が備えられた情報処理装置を動作させるためのコンピュータ読取り可能なコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体において、
男性の音声を示す男性音声情報および女性の音声を示す女性音声情報が記憶されており、かつ、前記男性音声情報および女性音声情報がそれぞれ複数人分記憶された音声情報記憶領域と、人名と男女の性属性とが対応付けて記憶された人名記憶領域とを有し、
前記受信手段によって受信された電子メールから差出人を示す人名を抽出する抽出処理と、この抽出された人名によって示される人名に対応付けられている性属性を前記人名記憶領域から検索する検索処理と、この検索された性属性に対応付けられている音声情報を前記音声情報記憶領域から読出す読出処理と、前記受信手段によって受信された電子メールを構成する文字情報に対応する音声を、前記音声情報記憶領域から読み出される音声情報を用いて合成する合成処理とを前記コンピュータが実行するためのコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体であって、
前記読出処理は、
今回抽出された人名が、前回抽出された人名であるか否かを判定し、今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一ではないと判定した場合には、前記検索処理によって今回 検索された性属性に対応付けられている音声情報の中から前回読出した音声情報とは異なる音声情報を前記音声情報記憶手段から読出し、前記今回抽出された人名は前回抽出された人名と同一であると判定した場合には、前回読出した音声情報と同じ音声情報を前記音声情報記憶手段から読出す処理であることを特徴とする記憶媒体。
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