JP4055421B2 - プロジェクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダクト、およびこのダクトを備えるプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、会議、学会、展示会等でのプレゼンテーションにプロジェクタが用いられている。このようなプロジェクタは、光源装置から射出された光束を、画像情報に応じて変調して光学像を形成し、この光学像を拡大投写している。
このようなプロジェクタでは、投写される光学像を鮮明に表示させるために光源の高輝度化が必要とされており、これに伴って、光源で発生する熱を外部へと排出する必要がある。
このため、プロジェクタには、外部の冷却空気をファンによって吸入し、この吸入した冷却空気をダクトによって所定の場所まで導いた後に、このダクトの排出口に対向配置されたルーバから、外部へと排出する冷却構造が採用されている。このようなルーバは、通常、プロジェクタの外装ケースに取り付けられており、ダクトから排出された冷却空気を所定方向に流す整流機能に加えて、内部の光漏れを防止する遮光機能を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなルーバは、外装ケースに取り付けられることから、通常一体的に形成されたものが多用され、その結果、ルーバの形状や、向き、ピッチ等がある程度限定されてしまい、取り付けられるプロジェクタの機種等に対応して自由に成形の変更ができないという問題があった。
このような問題は、プロジェクタに採用されるルーバに限らず、その他の機器に採用されるルーバにおいても同様に発生していた。
【0004】
本発明の目的は、ルーバの成形の自由度を向上できるダクト、およびこのダクトを備えるプロジェクタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し拡大投写する光学系と、筒状体の端面が冷却空気の吸入口および排出口とされたダクトと、前記光学系および前記ダクトを収納する外装ケースとを備えたプロジェクタであって、前記ダクトは、前記筒状体の延出方向に分割される一対のダクト部材を備え、少なくとも一方のダクト部材の排出口近傍には、前記冷却空気の流路を跨るように延びる羽根部材が複数設けられ、前記一対のダクト部材が組み合わされると、複数の羽根部材により内部ルーバが一体的に構成され、前記一対のダクト部材は、それぞれ射出成形によって形成され、前記内部ルーバは、この射出成形時における金型の進退方向に沿って延出し、前記金型の進退方向に沿って延出する部分の略中央において2つに分割され、先端に向って細くなる形状を有し、前記外装ケースには、前記内部ルーバに対応する位置に開口部が形成され、この開口部には、前記内部ルーバと交差する方向に延びる外部ルーバが形成されていることを特徴とする。
なお、例えば、ダクトの吸入口には、外部から冷却空気を吸入するための吸気ファンが設置される。
【0006】
ここで、筒状体の延出方向に分割される一対のダクト部材としては、例えば、上側となる上ダクト部材と、この上ダクト部材の下側に配置される下ダクト部材とで上下方向(垂直方向)に組み合わされる構成等を採用できる。また、左右方向(水平方向)に組み合わされる一対のダクト部材からなるダクトも構成できる。
【0008】
本発明によれば、筒状体の延出方向に分割される一対のダクト部材でダクトを構成したので、これらのダクト部材は、例えば、射出成形によって成形できることから、射出成形時の金型を変更するだけで、簡単にダクトの形状等を変更でき、ダクト成形の自由度を向上できる。この際、各ダクト部材には、冷却空気の流路を跨ぐ複数の羽根部材を形成し、一対のダクト部材が組み合わされた際に、内部ルーバが一体的に形成される構成としたので、羽根部材の形状や、向き、ピッチ等を簡単に変更できて、羽根部材によって構成される内部ルーバの成形の自由度を向上できる。このため、冷却空気の流路や遮光性能等を適宜変更することができる。
【0009】
ここで、一般的な射出成形では、雄型(コア)および雌型(キャビティ)からなる金型に、成形品と同一形状の空隙を形成しておき、この空隙内に溶融樹脂を流し込んだ後、この溶融樹脂を冷却硬化し、その後、キャビティに対してコアを離間させることにより、空隙と同一形状の成形品を得ている。
前述した構成とすれば、キャビティの進退方向、つまり、金型の進退方向に沿って延出するものは、金型から成形品を抜き取る際の障害とならないので、キャビティの形状を変更することにより、簡単に成形品の形状等を変更できる。従って、内部ルーバの形状や、ピッチ等の成形の自由度を向上できる。
【0010】
また、前述した構成では、内部ルーバが略中央において2つに分割されるので、各ダクト部材における一他側の羽根部材の長さ寸法を小さく形成できる。このため、一他側の羽根部材の強度を十分に確保しつつ、一他側の羽根部材の根元の厚さ寸法を小さくできるから、ダクトの排出口の開口面積を大きくできて、冷却効率を向上できる。
さらに、前述した構成では、プロジェクタを構成するダクトおよびこのダクトに形成された内部ルーバの成形の自由度を向上できて、プロジェクタの各機種に対応させることができる。
また、前述した構成では、一対のダクト部材の接合部分が外装ケースによって覆われるため、外観の意匠性の低下を防止できる。
さらに、外部ルーバと内部ルーバとを設けたので、ルーバとしての整流機能および遮光機能を二重に確保でき、これらの機能性をより一層向上できる。
また、外部ルーバと内部ルーバとが互いに交差する構成としたので、ルーバとしての整流機能および遮光機能を、内部ルーバと外部ルーバとに分けて持たせることができる。
【0011】
以上のようなプロジェクタにおいて、前記一対のダクト部材のうち、一方のダクト部材は、略平板状に形成され、他方のダクト部材は、断面略U字状に形成されていることが好ましい。
このような構成とすれば、一対のダクト部材を、ともに略U字状とする場合に比べて、一方のダクト部材が略平板状であることから、これらの一対のダクト部材の熱かしめ等の接合を簡単に実施できる。
【0014】
また、前記外部ルーバおよび内部ルーバのうち、いずれか一方のルーバは、冷却空気の整流を行う整流用ルーバであり、他方のルーバは、外部への光漏れを防止する遮光用ルーバであることが好ましい。
このような構成では、例えば、内部ルーバを整流用ルーバとし、外部ルーバを遮光用ルーバとすることができる。このように各ルーバの役割を明確に分けた場合には、例えば、内部ルーバでは、遮光機能を意識することなく高精度な整流機能のみを追及して形状等を特定できる。同様に、外部ルーバでは、遮光機能のみを追及できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔1.プロジェクタの主な構成〕
図1は、本発明に係るプロジェクタ1を上方から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を後方から見た斜視図である。図3は、プロジェクタ1を下方から見た斜視図である。
【0016】
図1〜図3において、プロジェクタ1は、略直方体状の外装ケース2を備えている。
外装ケース2は、プロジェクタ1の本体部分を収納する筐体であり、アッパーケース21と、ロアーケース22と、これらのケース21,22の前方側を跨るように取り付けられるフロントケース23とを備えて構成される。各ケース21〜23は、それぞれ合成樹脂製である。
【0017】
アッパーケース21は、図2に示すように、プロジェクタ1の天面、側面、および背面をそれぞれ構成する上面部211、側面部212、および背面部213を含んで構成される。
上面部211の前方側には、操作パネル25が設けられている。
アッパーケース21において、操作パネル25の後方側には、上面部211の後方側と背面部213とを跨る凹部21Aが形成されている。この凹部21Aから、外装ケース2に収納された回路基板5の一部が外部に露出している。この外部に露出する回路基板5の一部とは、インターフェース部を構成する各種コネクタ5Aである。これらのコネクタ5Aを介して、プロジェクタ1には、外部機器が接続される。
【0018】
ロアーケース22は、図3に示すように、プロジェクタ1の底面、側面、および背面をそれぞれ構成する底面部221、側面部222、および背面部223を含んで構成される。
底面部221には、開口部221Xが形成されている。この矩形状の開口部221Xには、ランプカバー24が嵌め込み式で着脱可能に設けられている。さらに、底面部221には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口221A,221Bが形成されている。
【0019】
底面部221において、後方側の略中央部分には、プロジェクタ1の脚部を構成する後脚22Rが形成されている。また、底面部221における前方側の左右の隅部には、同じくプロジェクタ1の脚部を構成する前脚22Fがそれぞれ設けられている。つまり、プロジェクタ1は、後脚22Rおよび2つ前脚22Fにより3点で支持されている。
2つの前脚22Fは、それぞれ上下方向に進退可能に構成されており、プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整して、投写画像の位置合わせができるようになっている。
【0020】
図2に示すように、背面部223において、コネクタ5Aの下側となる部分には、リモコン収納部26が形成されている。このリモコン収納部26には、プロジェクタ1の遠隔操作を行うためのリモートコントローラ(リモコン)26Aが収納される。
また、図2において、背面部223におけるリモコン収納部26の右側には、スピーカ孔22Aが形成され、リモコン収納部26の左側には、インレットコネクタ22Bが設けられている。
【0021】
フロントケース23は、図1に示すように、プロジェクタ1の前面、天面、および側面をそれぞれ構成する前面部231、天面部232、および側面部233を含んで構成される。
フロントケース23には、前面部231および天面部232を跨ぐ開口部23Aが形成されている。この開口部23Aに対応するように、外装ケース2内部には、投写レンズ46が配置されている。この際、開口部23Aから投写レンズ46の一部が外部に露出しており、この露出部分の一部であるレバー46Aを介して、投写レンズ46のズーム操作、フォーカス操作が手動で行えるようになっている。
【0022】
また、前面部231において、前述した開口部23Aの反対側の位置には、開口部としての排気口23Bが形成されている。この排気口23Bの内側には、プロジェクタ1内の空気を誘導する排気ダクト67が設けられており、排気口23Bには、排気ダクト67の排出口67Bが対向している。この排気口23Bには、プロジェクタ1の外部側となる外部ルーバ73が形成されている。
なお、排気ダクト67および外部ルーバ73については、後で詳説する。
【0023】
このような外装ケース2の側面側には、図1に示すように、アッパーケース21の側面部212とロアーケース22の側面部222に跨って吸気口2Aが形成されている。この吸気口2Aの内側には、図1〜3では図示しないシロッコファンが設けられている。
【0024】
ここで、図4,5は、プロジェクタ1の内部を示す斜視図である。
具体的には、図4は、図2の状態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図である。図5は、図4の状態からフロントケース23、上部シールド部材34、回路基板5を外して前方から見た図である。
外装ケース2には、図4または図5に示すように、プロジェクタ1の前方から見て、略中央の前方側に配置された電源ユニット3と、この電源ユニット3の後方から右側にかけて配置された平面視略L字状の光学ユニット4と、これらのユニット3,4の上方に配置される回路基板5と、光学ユニット4の一端部から前方側にかけて配置される排気ダクトユニット6とを備える。
【0025】
電源ユニット3は、電源31と、この電源31の下方に配置されたランプ駆動回路(バラスト)32とを含んで構成される。
電源31は、インレットコネクタ22Bに接続された図示しない電源ケーブルを通して、外部から供給された電力をランプ駆動回路32や回路基板5等に供給するものである。
ランプ駆動回路32は、光学ユニット4を構成する図4,5では図示しない光源ランプに、電源31から供給された電力を供給するものであり、前記光源ランプと電気的に接続されている。このようなランプ駆動回路32は、例えば、図示しない基板に配線される。
【0026】
これらの電源31およびランプ駆動回路32は、略平行に上下に並んで配置され、これらの占有空間は、プロジェクタ1の前方で左右方向に延びている。
また、電源31はおよびランプ駆動回路32は、左右側が開口された筒部材31A,32Aによってそれぞれ周囲を覆われている。これらの筒部材31A,32Aは、冷却空気を誘導するダクトとして機能する。また、筒部材32Aには、その表面にめっき処理等の金属による加工がなされ、ランプ駆動回路32からの電磁ノイズの漏れが防止されている。
さらに、電源31およびランプ駆動回路32は、矩形の開口部分が形成された金属製の下部シールド部材33によって覆われており、これらの電源31およびランプ駆動回路32からの外部への電磁ノイズの漏れが防止されている。
【0027】
ここで、図6は、光学ユニット4を示す斜視図である。
光学ユニット4は、図6に示すように、光源装置411を構成する図示しない光源ランプから射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成し、この光学像を拡大して投射するユニットであり、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投写レンズ46と、これらの光学部品41〜46を収納するライトガイド47とを備える。なお、その詳細については、後述する。
【0028】
回路基板5は、図4において具体的な図示を省略しているが、CPU等を含む制御部と、接続端子である各種コネクタ5Aを含むインターフェース部とが実装された一枚の基板であり、コネクタ5Aを介して入力された画像情報に応じて、制御部が、光学装置44を構成する液晶パネルの制御を行っている。
【0029】
この回路基板5は、図4,5を参照すれば、下部シールド部材33の上部に配置されるとともに、該回路基板5の上方には、金属製の上部シールド部材34が配置される。上部シールド部材34および下部シールド部材33は、回路基板5を挟んだ状態で互いに固定されている。これにより、電源ユニット3や回路基板5等から外部への電磁ノイズの漏れを防止している。
【0030】
〔2.光学ユニットの詳細な構成〕
図7は、図6に示す光学ユニット4を模式的に示した平面図である。
光学ユニット4は、図7に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投写光学系としての投写レンズ46とを備えて構成される。
インテグレータ照明光学系41は、光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,441Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備えている。
【0031】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射出する。
光源ランプ416としては、ハロゲンランプを採用している。なお、ハロゲンランプ以外に、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ等も採用できる。
リフレクタ417としては、放物面鏡を採用している。なお、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
【0032】
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
【0033】
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有する。
【0034】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置されるとともに、第2レンズアレイ413と一体でユニット化されている。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
【0035】
具体的に、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光のほぼ半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。
なお、このような偏光変換素子414は、たとえば特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0036】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
【0037】
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0038】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G、441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0039】
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。
【0040】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備える。
【0041】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものである。
光学装置44において、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、および射出側偏光板443によって、画像情報に応じて変調された光学像を形成する。
【0042】
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイヤガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。
射出側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441(441R,441G,441B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
【0043】
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
【0044】
以上説明した液晶パネル441、射出側偏光板443およびクロスダイクロイックプリズム444は、一体的にユニット化された光学装置本体45として構成されている。なお、入射側偏光板442は、ライトガイド47に形成された図示しない溝部にスライド式に嵌め込んで取り付けられる。
【0045】
図8は、光学装置本体45を示す斜視図である。
光学装置本体45は、図8に示すように、クロスダイクロイックプリズム444と、このクロスダイクロイックプリズム444を下方から支持する金属製の台座451と、クロスダイクロイックプリズム444の光束入射端面に取り付けられ、射出側偏光板443を保持する金属製の保持板452と、この保持板452の光束入射側に取り付けられた4つのピン部材453によって保持される液晶パネル441(441R,441G,441B)とを備えている。保持板452と液晶パネル441との間には、所定間隔の空隙が設けられており、この空隙部分を冷却空気が流れるようになっている。
投写レンズ46は、図7に示すように、光学装置44のクロスダイクロイックプリズム444で合成されたカラー画像を拡大して投写するものである。
【0046】
以上説明した各光学系41〜44は、図6に示すように、光学部品用筐体としての合成樹脂製のライトガイド47内に収容されている。
ライトガイド47は、内部側の具体的な図示を省略するが、図6に示すように、前述した図7の各光学部品412〜415,418,421〜423,431〜434,442を上方からスライド式に嵌め込む溝部が形成された下ライトガイド471と、下ライトガイド471の上部の開口側を閉塞する蓋状の上ライトガイド472とを備えて構成される。
また、図6において、平面視略L字状のライトガイド47の一端側には、光源装置411が収容され、他端側には、ヘッド部49を介して投写レンズ46がねじ止め固定されている。
【0047】
〔3.冷却構造〕
ここで、プロジェクタ1には、前記液晶パネル441を主に冷却するパネル冷却系Aと、前記光源装置411を主に冷却する光源冷却系Bと、前記電源ユニット3を主に冷却する電源冷却系Cとが設けられている。
ここで、図9は、図5に対して、冷却空気の流れる方向を示す矢印を追加して記載した図であり、電源冷却系Cを含むプロジェクタ1内の冷却空気の流れを示す図である。図10は、光学装置44の下側の構造を模式的に示す斜視図であり、パネル冷却系Aを説明するための図である。図11は、電源ユニット3およびライトガイド47の下側の構造を示す斜視図であり、光源冷却系Bを説明するための図である。
【0048】
図9において、パネル冷却系Aでは、投写レンズ46の右側に配置された2つのシロッコファン61,62が用いられている。また、図10に示すように、パネル冷却系Aでは、これらのファン61,62にそれぞれ接続されるダクト63,64が用いられている。
図10に示すように、シロッコファン61,62は、外装ケース2側面の吸気口2Aから外部の冷却空気を吸入して、この吸引した冷却空気をダクト63,64にそれぞれ排出するものである。なお、シロッコファン62は、シロッコファン61よりも大型のものが採用されている。
【0049】
ダクト63は、シロッコファン61から排出された冷却空気を光学装置44の下方まで誘導するものであり、緑色光用の液晶パネル441Gの下方に対応する位置には、矩形の開口部63Aが形成されている。
また、ダクト64は、シロッコファン62から排出された冷却空気を光学装置44の下方まで誘導するものであり、赤色光用および青色光用の液晶パネル441R,441Bの下方に対応する位置には、矩形の開口部64A,64Bがそれぞれ形成されている。
ここで、図示を省略するが、前記下ライトガイドの底面において、開口部63A,64A,64Bに対応する位置には、開口部が形成されている。
【0050】
従って、図10に示すように、パネル冷却系Aにおいて、シロッコファン61,62によって吸引された冷却空気は、各液晶パネル441R,441G,441Bに加えて、図10では図示しない前記入射側偏光板および前記射出側偏光板も冷却するように流れることになる。
さらに、図9に示すように、このように液晶パネル441R,441G,441Bを下方から上方に向けて冷却した冷却空気は、図9では図示しない前記回路基板の下面を冷却しながら、前方から見て左側の軸流ファン66側に引き寄せられ、図9では図示しない前記外装ケース前面の排気口から排出される。
【0051】
図11において、光源冷却系Bでは、電源ユニット3の下側に設けられたシロッコファン65と、軸流ファン66と、この軸流ファン66に取り付けられた排気ダクト67とが用いられている。
シロッコファン65によって、ロアーケース22の吸気口221Aから吸引された冷却空気は、ロアーケース22の底面部221内側に形成されたガイド22Cに沿って流れた後、光源装置411内に入り込んで光源ランプ416を冷却し、光源装置411の外へと出て行く。その後、光源装置411から出た冷却空気は、パネル冷却系Aと同様に、軸流ファン66によって引き寄せられ、排気ダクト67を介して、図11では図示しない前記外装ケース前面の排気口から排出される。
【0052】
図9において、電源冷却系Cでは、電源ユニット3の右側に設けられた軸流ファン75が用いられている。
軸流ファン75によって、ロアーケース22の底面部221に形成された吸気口221Bから吸引された冷却空気は、電源31およびランプ駆動回路32を冷却しながら、筒部材31A,32Aに沿って前方から見て右側から左側へと流れた後、そのほとんどが他の冷却系統A,Bと同様に、軸流ファン66によって引き寄せらた後に、排気ダクト67を介して、図示しない外装ケース前面の排気口から排出される。なお、一部の空気は、軸流ファン66に引き寄せられずに、直接、前記外装ケースの排気口から排出される。
【0053】
〔4.排気ダクトユニットの構造〕
排気ダクトユニット6は、図11に示すように、プロジェクタ1内部の冷却空気を集めて外部へ排出するものであり、光学ユニット4を構成する光源装置411の側面部分から外装ケース2に沿って前方側へ延びるように配置されている。この排気ダクトユニット6は、前述した軸流ファン66と、この軸流ファン66に接続された排気ダクト67とを備える。
【0054】
軸流ファン66は、吸気部661と、排気部662とを備え、この吸気部661でプロジェクタ1内の冷却空気を吸引し、この吸引した冷却空気を排気部662から排気ダクト67へと排出する。
また、軸流ファン66は、外装ケース2の側面に近接配置されるとともに、吸気部661が光源装置411の側面に面している。すなわち、軸流ファン66の排気部662から排出された冷却空気は、光源装置411から離隔する方向へ、換言すれば、図9に示すように、投写レンズ46による画像投写方向と平行な方向に排出される。
【0055】
ここで、図12は、排気ダクト67を示す外観斜視図である。
排気ダクト67は、図12に示すように、合成樹脂製で断面略矩形状の筒状部材であり、筒状の両端側がそれぞれ開口され、これらの開口端面が吸入口67Aおよび排出口67Bとなっている。図12では明確になっていないが、排出口67Bの開口面積は、吸入口67Aの開口面積よりも小さく形成され、これにより、排出される冷却空気の吐出圧が高められている。
【0056】
このような排気ダクト67は、軸流ファン66の排気部662から排出された冷却空気を吸入口67Aで吸入し、この吸入した冷却空気を排出口67Bへと導いた後に、排出口67Bから外部へと排出するものである。
ここで、図11に示すように、軸流ファン66の排気部662は、排気ダクト67の吸入口67Aに密着固定され、これらの接続部分から冷却空気が漏れないようになっている。
【0057】
ここで、図13は、この排気ダクト67の分解斜視図であり、上方から見た図である。また、図14は、この排気ダクト67を下方から見た斜視図である。図15は、排気ダクト67を示す横断面図である。
排気ダクト67は、図13に示すように、射出成形によって形成された筒状部材であり、筒状部材の延出方向に沿って分割されるとともに、互いに組み合わせることが可能な一対のダクト部材で構成されている。これらの一対のダクト部材は、排気ダクト67の下側部分を構成する略平板状の下ダクト部材68、およびこの下ダクト部材68の上側に配置される断面略U字状の上ダクト部材69である。
【0058】
下ダクト部材68は、図13,14に示すように、前記外装ケース内の所定位置に取り付けられるとともに、上ダクト部材69を支持する部材であり、板状の下ダクト部材本体681と、下ダクト部材本体681の下面に形成された固定部682とを備える。
【0059】
図13に示すように、下ダクト部材本体681は、吸入口67Aよりも排出口67Bを小さくするために略台形状に形成されている。すなわち、図13中の左側部分は、その中央から吸入口67A側にかけて図中右側へと凹んでいる。
また、図13に示すように、下ダクト部材本体681において、その四隅部分には、上ダクト部材69の一部が挿通される孔681Aが形成されている。
固定部682は、下ダクト部材本体681の下面と垂直に形成された2本の棒状部材であり、その下端には、図示しない外装ケースの底板と接合される孔がそれぞれ形成されている。
【0060】
上ダクト部材69は、図13,14に示すように、下ダクト部材68を上側から覆うことにより内部に空洞部分を構成する部材であり、断面略U字状の上ダクト部材本体691と、この上ダクト部材本体691において、U字の開口側で孔681Aに対応する位置に形成されたピン692とを備える。
ピン692は、下ダクト部材本体681に形成された4つの孔681Aに挿通される部材であり、これらの孔681Aとピン692とが4個所で挿通されることにより、上下のダクト部材68,69が互いに組み合わされる。
【0061】
図12に示すように、このように上下のダクト部材68,69が互いに組み合わされると、排気ダクト67内における排出口67B近傍には、プロジェクタ1内に設けられたルーバとしての内部ルーバ70が一体的に構成される。
内部ルーバ70は、排出口67Bから排出される冷却空気を整流して、所定方向のみに冷却空気を流す整流機能を持った整流用ルーバであり、図15にも示すように、垂直方向に延びる羽根部材としての複数の羽根板70Aが互いに略平行に配置されて構成される。これらの羽根板70Aにより排出口67Bは垂直方向に仕切られ、また、これらの羽根板70Aは、冷却空気の流路を跨るように延びている。
また、各羽根板70Aは、図15において、排出口67Bに対して左斜め下方向(外側方向)に直線状に形成されており、排出口67Bから排出される冷却空気が、画像の投写領域から外れる方向へと流れるようになっている。
【0062】
内部ルーバ70は、図13に示すように、垂直方向の略中央部分において上下の2つの部分に分割される。すなわち、内部ルーバ70は、下ダクト部材本体681の上面に立設された複数の羽根板71Aからなる下側内部ルーバ71と、上ダクト部材本体691の内側に立設された複数の羽根板72Aからなる上側内部ルーバ72とを備える。
上下のダクト部材68,69が互いに組み合わされると、下側内部ルーバ71および上側内部ルーバ72は、垂直方向の略中央部分において互いの先端が当接し、内部ルーバ70が一体的に構成される。
【0063】
ここで、上下のダクト部材68,69は、図示しないが所定の金型を用いて射出成形により形成される。
ここで、射出成形では、雄型(コア)および雌型(キャビティ)からなる金型に成形品と同一形状の空隙を形成しておき、この空隙内に溶融樹脂を流し込んだ後、この溶融樹脂を冷却硬化してから、キャビティに対してコアを離間させることにより成形品が得られる。
このような射出成形において、上下のダクト部材68,69に形成された内部ルーバ70(71,72)は、前記金型からの成形品の取り出しが容易となるように、キャビティの進退方向、つまり金型の進退方向に沿って延出するように形成されている。
また、下側内部ルーバ71は、根元部分である下ダクト部材本体681の近傍から先端に向かって徐々に細くなっている。同様に、上側内部ルーバ72も、根元部分である上ダクト部材本体691の近傍から先端に向かって徐々に細くなっている。
【0064】
次に、このような排気ダクト67を構成する手順について説明する。
図16は、排気ダクト67の下面側を示す斜視図であり、上下のダクト部材68,69を取り付けた直後の図である。図17は、図16において、孔681Aに挿通されたピン692を熱かしめ処理した後の図である。
まず、図14に示すように、下ダクト部材68の4つの孔681Aに対して、上ダクト部材69の4つのピン692を挿通させて、図16に示すように、下ダクト部材68と上ダクト部材69とを組み合わせる。
次に、図17に示すように、ピン692の先端に熱を有する図示しないこてを当てて、ピン692の先端を溶融させる。このように溶融固着して、下ダクト部材68と上ダクト部材69とを接合し排気ダクト67を構成する。
【0065】
なお、図16では図示を省略するが、排気ダクト67を構成した後には、この排気ダクト67に対して前記軸流ファンをねじ固定して前記排気ダクトユニットを構成し、その後、この排気ダクトユニットを前記外装ケース内の所定位置に配置して、前記プロジェクタ内に前記排気ダクトユニットを設置する。
【0066】
ここで、図18は、外装ケース2を構成するフロントケース23の一部を示す斜視図である。
図18に示すように、フロントケース23の排気口23Bには、プロジェクタ1の外側に設けられたルーバとしての外部ルーバ73が構成されている。
外部ルーバ73は、外装ケース2内から外部への光漏れを防止する遮光機能を持つ遮光用ルーバであり、図18に示すように、水平方向に延びる複数の羽根板73Aが互いに略平行に配置されて構成される。つまり、これらの羽根板73Aにより、排気口23Bは水平方向に仕切られている。
【0067】
図18に示すように、内部ルーバ70と外部ルーバ73とは、各羽根板70A,73Aが互いに交差する状態で対向配置されており、これらの2つのルーバ70,71により、一般的なルーバとしての整流機能および遮光機能が備えられている。
【0068】
〔5.実施形態の効果〕
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)排気ダクト67を、上下の2つのダクト部材68,69で構成したので、これらのダクト部材68,69は、ともに射出成形によって成形できることから、射出成形時に使用する金型を変更するだけで、簡単に排気ダクト67の形状等を変更でき、排気ダクト67の成形の自由度を向上できる。この際、排気ダクト67の内部には、内部ルーバ70を一体的に構成したので、内部ルーバ70の形状や、向き、ピッチ等を簡単に変更でき、内部ルーバ70の成形自由度を向上できる。つまり、冷却空気の流路をプロジェクタの機種等に合わせて適宜変更できる。
【0069】
(2)内部ルーバ70を射出成形時の金型の進退方向に沿って延出するように構成したので、金型の進退方向に沿って延出するものが金型から成形品を抜き取る際の障害とはならないことから、金型の形状を変更することにより、簡単に成形品の形状等を変更でき、よって、内部ルーバ70の成形の自由度を向上できる。
【0070】
(3)内部ルーバ70を、上下側内部ルーバ71,72の2つの部材で構成したので、一体的に形成する場合に比べて、上下側内部ルーバ71,72を構成する各羽根板71A,72Aの長さ寸法をそれぞれ小さく形成できるため、各羽根板71A,72Aの強度を十分に確保しつつ、各羽根板71A,72Aの根元の厚さ寸法を小さくできるから、排気ダクト67の排出口67Bの開口面積を大きくできて、冷却効率を向上できる。
【0071】
(4)上ダクト部材69を断面略U字状に形成し、下ダクト部材68を略平板状に形成したので、例えば、2つのダクト部材68,69を、ともに略U字状とする場合に比べて、一方のダクト部材68が略平板状であることから、熱かしめ用のこてを安定して当てることができるため、上下のダクト部材68,69同士の熱かしめ処理を簡単に実施できる。
【0072】
(5)外装ケース2に形成された外部ルーバ73と、この外部ルーバ73に対向する内部ルーバ70とでプロジェクタ1のルーバを構成したので、一般的なルーバが備える整流機能および遮光機能を、これらの内部ルーバ70と外部ルーバ73とに分けて持たせることができる。
【0073】
(6)排気ダクト67を2つのダクト部材68,69で構成したが、排気ダクト67が外装ケース2内に収納されていることから、これらのダクト部材68,69の接合部分が隠れるので、外観の意匠性の低下を防止できる。
【0074】
(7)内部ルーバ70を整流用ルーバとし、外部ルーバ73を遮光用ルーバとしたので、各ルーバ70,71の役割が明確化されるため、遮光機能を意識することなく高精度な整流機能のみを追及して内部ルーバ70の形状等を特定できる。また、外部ルーバ73も同様に遮光機能を追及できる。
【0075】
(8)軸流ファン66を光源装置411に隣接するとともに、この軸流ファン66の吸気部661を光源装置411に対向配置したので、軸流ファン66からの排気方向が投写レンズ46の画像投写方向と平行となって、外部に露出する排気口23Bから軸流ファン66を離隔配置できるので、軸流ファン66自体の動作音や、軸流ファン66からの冷却空気による風切音を低減でき、プロジェクタ1使用時の静粛性を確保できる。
【0076】
(9)プロジェクタ1から排出される冷却空気は投写側から排気されるので、通常投写側には投写画面を観察する人がいないから、これらの観察者に熱風を吹き付けて不快感を与えるおそれを回避できる。
【0077】
(10)軸流ファン66の吸気部661を光源装置411に近接配置したので、光源装置411で熱せられた空気を効率的に吸入して外部へ排出することにより、光源装置411の温度上昇を回避できるとともに、プロジェクタ1の内部全体を冷却できる。
【0078】
(11)軸流ファン66と排気ダクト67とを密着させて取り付けたので、軸流ファン66の吸気部661で吸入した空気を、密着固定された排気ダクト67で確実に案内できる。
【0079】
〔6.実施形態の変形〕
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、図19に示すように、排気ダクト67に形成された内部ルーバ70の羽根板70Aの形状を曲線的に形成してもよい。このような曲線とすれば、滑らかに冷却空気を整流できる利点がある。ただし、前記実施形態のように直線的に形成したほうが、羽根板70Aの数を多くできるという利点がある。
また、前記実施形態において、内部ルーバ70を構成する羽根板70Aの向きを外側としたが、これに限らず、例えば、図20に示すように、羽根板70Aが内側を向くように構成してもよい。
以上のことから、複数の羽根板で構成される内部ルーバの形状は、特に限定されず、用途や目的、組み込まれる機器の種類等に合わせて、適宜形状を変更できるということである。
【0080】
前記実施形態において、内部ルーバ70は、垂直方向の略中央の位置で分割されるように構成したが、これに限らず、例えば、いずれかのダクト部材側で分割されるように構成してもよい。さらに、いずれかのダクト部材のみに内部ルーバ70を形成してもよい。要するに、内部ルーバ70は分割されてもされなくてもよいということである。ただし、前記実施形態の方が、羽根板70A(71A,72A)の根元の厚さ寸法を小さくできて、開口面積を大きくできるという利点がある。
【0081】
なお、下ダクト部材を略平板状とし、上ダクト部材を略U字状としたが、これに限らず、例えば、両ダクト部材ともにU字状としてもよい。要するに、ダクトの形状は特に問わない。ただし、前記実施形態の方が、熱かしめ処理を施しやすい利点がある。
【0082】
また、両ダクト部材の接合を熱かしめすることにより実施したが、これに限らず、接着剤で固定してもよく、ねじ止めしてもよい。つまり、接合の手段は、特に限定されないということである。
【0083】
また、外部ルーバを遮光用ルーバとし、内部ルーバを整流用ルーバとしたが、外部ルーバを整流用ルーバとし、内部ルーバを遮光用ルーバとしてもよい。また、明確に機能を分けずに、両者に両機能を持たせてもよい。この場合には、ルーバとしての機能が二重になるという利点がある。
【0084】
なお、各羽根板73Aには、特に、前述した羽根板70Aのような傾斜を形成していないが、例えば、図18中の下方向に傾斜するように形成してもよい。この場合には、遮光機能がより一層遮高まるという利点がある。
【0085】
前記各実施形態において、3つの光変調装置を用いたプロジェクタを採用したが、これに限らず、例えば、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタであってもよい。
【0086】
前記各実施形態において、光変調装置として液晶パネルを採用したが、これに限らず、例えば、マイクロミラーを用いたデバイス等の液晶以外の光変調装置を採用してもよい。さらに、前記実施形態では、透過型の光変調装置を用いたが、反射型の光変調装置を用いてもよい。
【0087】
前各記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプのプロジェクタとしたが、スクリーンの観察方向の後ろ側から投写を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
その他、本発明の実施時の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で、他の構造等としてもよい。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、筒状体の延出方向に分割される一対のダクト部材でダクトを構成したので、射出成形によってダクトを成形できるから、簡単にダクトの形状等が変更できて、ダクトの成形自由度を向上できる。この際、各ダクト部材には、冷却空気の流路を跨ぐ複数の羽根部材を形成し、一対のダクト部材が組み合わされた際に、内部ルーバが一体的に形成される構成としたので、羽根部材の形状等を簡単に変更できて、羽根部材からなる内部ルーバの成形自由度を向上でき、冷却空気の流路を適宜変更できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロジェクタを上方から見た斜視図である。
【図2】前記プロジェクタを後方から見た斜視図である。
【図3】前記プロジェクタを下方から見た斜視図である。
【図4】前記プロジェクタの内部を示す斜視図であり、具体的には、図2の状態から前記プロジェクタを構成するアッパーケースを外した図である。
【図5】前記プロジェクタの内部を示す斜視図であり、具体的には、図4の状態から前記プロジェクタを構成するフロントケース、上部シールド部材、回路基板を外して前方から見た図である。
【図6】前記プロジェクタを構成する光学ユニットを示す斜視図である。
【図7】前記光学ユニットを模式的に示した平面図である。
【図8】前記光学ユニットを構成する光学装置の一部である光学装置本体を示す斜視図である。
【図9】図5に対して、冷却空気の流れる方向を示す矢印を追加して記載した図であり、電源冷却系を含む前記プロジェクタ内の冷却空気の流れを示す図である。
【図10】前記プロジェクタにおいて、前記光学装置の下側の構造を模式的に示す斜視図であり、パネル冷却系を説明するための図である。
【図11】前記プロジェクタにおいて、電源ユニットおよびライトガイドの下側の構造を示す斜視図であり、光源冷却系を説明するための図である。
【図12】前記実施形態における排気ダクトを示す外観斜視図である。
【図13】前記排気ダクトの分解斜視図であり、上方から見た図である。
【図14】前記排気ダクトを下方から見た斜視図である。
【図15】前記排気ダクトを示す横断面図である。
【図16】前記排気ダクトの下面側を示す斜視図であり、一対のダクト部材同士を取り付けた図である。
【図17】図16において、ピンを熱かしめ処理した後の図である。
【図18】前記フロントケースの一部を示す斜視図である。
【図19】本発明に係る排気ダクトの変形例を示す横断面図である。
【図20】本発明に係る排気ダクトの他の変形例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
2 外装ケース
6 排気ダクトユニット
23 フロントケース
23B 開口部としての排気口
66 軸流ファン
67 排気ダクト
67A 吸入口
67B 排出口
68 一対のダクト部材を構成する略平板状の下ダクト部材
69 一対のダクト部材を構成する断面略U字状の上ダクト部材
70 整流用ルーバである内部ルーバ
70A(71A,72A)羽根部材としての羽根板
71 下側内部ルーバ
72 上側内部ルーバ
73 遮光用ルーバである外部ルーバ
Claims (3)
- 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し拡大投写する光学系と、筒状体の端面が冷却空気の吸入口および排出口とされたダクトと、前記光学系および前記ダクトを収納する外装ケースとを備えたプロジェクタであって、
前記ダクトは、前記筒状体の延出方向に分割される一対のダクト部材を備え、
少なくとも一方のダクト部材の排出口近傍には、前記冷却空気の流路を跨るように延びる羽根部材が複数設けられ、
前記一対のダクト部材が組み合わされると、複数の羽根部材により内部ルーバが一体的に構成され、
前記一対のダクト部材は、それぞれ射出成形によって形成され、
前記内部ルーバは、この射出成形時における金型の進退方向に沿って延出し、前記金型の進退方向に沿って延出する部分の略中央において2つに分割され、先端に向って細くなる形状を有し、
前記外装ケースには、前記内部ルーバに対応する位置に開口部が形成され、この開口部には、前記内部ルーバと交差する方向に延びる外部ルーバが形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記一対のダクト部材のうち、一方のダクト部材は、略平板状に形成され、他方のダクト部材は、断面略U字状に形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記外部ルーバおよび内部ルーバのうち、いずれか一方のルーバは、冷却空気の整流を行う整流用ルーバであり、他方のルーバは、外部への光漏れを防止する遮光用ルーバであることを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002014828A JP4055421B2 (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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