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JP4058499B2 - 配水管用継手装置 - Google Patents
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この発明は、管本体と継手部材との周方向への回転を自在とすると共に、その回転を自動的に停止状態とさせて水密性を確保することができ、製作精度を緩やかにしても施工後の高い密封精度を確保することができる配水管用継手装置に関するものである。
継手と配管とを周方向(軸回り方向)に相対的に回転させると共に、水密性を確保する継手構造として、例えば特開2000−310375号公報などが提案されている。
この継手構造は、図4に示すように、継手2の接続口部2aの内周内方にOリング圧接面2bと間隔保持面2cを形成し、この継手2の接続口部2aに挿入される蛇腹状フレキシブル管1の谷部1aに、低摩擦係数ゴムのOリング3を継手2の圧接面2bに圧接状態で介在する。そして、抜け止めされた割ブッシュ4により、フレキシブル管1の外周と継手2の内周との間隔をほぼ均一に維持させると共に、フレキシブル管1の軸方向への移動を阻止させ、継手2とフレキシブル管1とを低摩擦係数ゴムのOリング3により水密状態を保ちながら、軸回りでの相対的な回転を許容し得るように構成されている。
これは、高い寸法精度で製作をすることができない蛇腹状フレキシブル管1などにおいて、高い水密性を確保するためOリング3に対する圧縮調整を図る場合、Oリング3に大きな圧縮を与えるとその反発力が増大してOリング3と継手2の圧接面2aとのすべり抵抗が増大し、回転トルクが増大し工具を用いなければ継手2をフレキシブル管1に対して軸回りで回転させることができなくなるという問題を解決しようとするものである。
また、特開2000−310376号公報のものは、図5に示すように、水密性の確保と共に、継手2とフレキシブル管1とをOリング7との圧接面2bとの間で軸回りに相対的に回転させるためのもので、Oリング7とOリング3の圧縮率を互いに異なるように調整している。
また、特開2002−228062号公報のものは、図6に示すように、ステンレス鋼管8の環状突出部9における管端側部でOリング10を収容凹所11の底部に対して加圧し、環状突出部9における管端側の基部を継手本体12を角部13に圧接する。ここで、環状突出部9における管端側部のOリング10に対する摩擦抵抗と角部13に対する摩擦抵抗との和が、滑り部材14の係合面15と環状突出部9における管瑞に対する離隔側部との摩擦抵抗より大きくなるように設定しておく。これにより、ナット16を滑り部材14と共に回転させ、ナット16を継手本体12に締め付ける際にステンレス銅管8の共回りを防止しようとするものである。
しかしながら、特開2000−310375号公報などのものは、高い水密性を確保するためOリングに対する圧縮調整を図るものであり、Oリングに対する圧縮とその反発力を考慮しなければならない。また、特開2000−310376号公報のものは、水密性の確保と共に、継手とフレキシブル管とをOリングとの圧接面との間で軸回りに相対的に回転させるため、Oリング同士の圧縮率を互いに異なるものを準備しなければならない。さらに、特開2002−228062号公報のものは、ステンレス鋼管の環状突出部における管端側部でOリングを収容凹所の底部に対して加圧し、環状突出部における管端側の基部を継手本体の角部に圧接しなければならないと共に、摩擦抵抗の調整を図るなどの必要がある。
このように、管体とその継手との間において、Oリングを介して周方向の回転を確保するためには、Oリングの圧縮率は少なめに設定し、管体と継手との噛み合いは緩い噛み合とする必要がある。また、施工後の水密性や共回りの防止を確保するためには、管体と継手との組み合わせを高精度に設定する必要があり、また、管体と継手とを加圧しOリングを強く押圧して濾水に対するシール性を確保しなければならない。
いずれにせよ、従来はOリングを圧縮するか、Oリングはそのままの状態としシールパッキンの増設などその他の手段で施工後の水密性や共回りの防止を確保しなければならない。また、管体と継手との組み合わせは高精度に設定しなければならない。
管体と継手との回転可能な組み合わせは、管体と継手との緩やかな噛み合い状態とする必要があるが、管体と継手との緩やかな噛み合い状態は密封性の確保と相反するものであり、従来は両方を同時に確保することはできなかった。
この発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、管本体と継手部材とOリングとの組み合わせ精度を緩やかなき見合わせとし、製作コストの低減化を図ると共に、管本体と継手部材との周方向のスムーズな回転を可能とし、施工後には、Oリングの水膨張力により管本体と継手部材との回転を自動的に停止状態とさせて充分な水密性と電蝕防止性を確保することが可能な配水管用継手装置を提供することにある。
この発明は、上記のような目的を違成するために、請求項1記載のように、管本体の端部側に外嵌され互いに一体的に固着される金属製のスリーブと、上記金属製のスリーブの外周に配置される樹脂製のリングと、上記金属製のスリーブと上記樹脂製のリングから抜け止めが図られて組み合わされる継手部材とよりなる配水管用継手装置であって、上記金属製のスリーブの外周に複数の段部を形成すると共に、この段部に絶縁性の図られた上記樹脂製のリングを外嵌し、上記金属製のスリーブと上記継手部材との間の間隔及び上記樹脂製のリングとの間に形成される間隔は、水膨張ゴムのOリングの挿嵌用環状溝であるクリアランスとして確保すると共に、少なくともその上流側から下流側に向けて2箇所に水膨張ゴムのOリングを配置し、上記金属製のスリーブと上記樹脂製のリングとを、継手部材の環状溝に挿嵌された金属製のストップリングにより緩やかに組み合せて遊嵌される継手部材を備え、配管施工時には、水膨張前の上記水膨張ゴムのOリングにより上記継手部材を周方向へ回転可能とすると共に、配管施工後には、水膨張後の上記水膨張ゴムのOリングにより上記継手部材を圧着して回転停止状態とし、上記継手装置における水密性と電蝕防止性の確保を図ることを特徴とする。
この発明の効果としては、金属製のスリーブと樹脂製のリングとの間隔を水膨張ゴムのOリングの挿嵌用環状溝であるクリアランスとして確保すると共に、その上流側から下流側に向けた2箇所にお いて水膨張ゴムのOリングを配置し、高い水密性と電蝕防止性を確保すると共に、併せてより安定的な回転支持と停止保持を行うことができる。
また、施工時には管本体と継手部材とOリングとの組み合わせ精度を緩やかにしつつ互いに周方向に回転可能とし、施工後にはOリングの水膨張力により管本体と継手部材との回転を停止しつつ充分な水密性と電蝕防止性の確保を行うことができるので、製作コストの著しい低減化を図ると共に、良好な施工性を確保することができる。
以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は、この発明に係る継手装置を示す説明用断面図である。
図1に示すように、この発明に係る継手装置は、蛇腹部20bを有するステンレス製フレキシブル鋼管20の端部に取付けられる。管本体20aの端部側の外周には、金属製のスリーブ21が外嵌される。この金属製のスリーブ21の外周面には、段部22(22a,22b,22c,22d)が形成される。
具体的には、金属製のスリーブ21の蛇腹部20b側(図中左側)に穿設される第1の段部22a,中央部位(図中中央側)に穿設される第2の段部22b,蛇腹部20b側(図中右側)と反対側に穿設される第3の段部22cと第4の段部22dが形成されている。
また、上記金属製のスリーブ21の周面に形成される段部22には、樹脂製のリング24などが外嵌される。具体的には、第1の段部22aには第1の樹脂製リング24a段部の全幅にはまり込むように挿嵌されている。第2の段部22bには、第2の樹脂製リン グ24b段部の全幅よりも短くはまり込むように挿嵌されている。第3の段部22cには、第3の樹脂製リング24c段部の全幅よりも短くはまり込むように挿嵌されると共に、その凸部が第2の段部22bの全幅よりも短くはまり込むように挿嵌されている。また、第4の段部22dには第4の樹脂製リング24cが係り止められると共に、その凸部が第3の段部22cの全幅よりも短くはまり込むように挿嵌されている。
したがって、第3の樹脂製リング24cと第4の樹脂製リング24dの凸部とにより、クリアランス(環状溝)S(S1)が形成されることとなる。このクリアランスS(S1)内には、水膨張ゴム製Oリング23が挿嵌されている。
樹脂製のリング24の外周には継手部材(この実施例ではニップル)26が回転可能に外嵌される。蛇腹部20b側の端部近傍の内周面には環状溝26aが形成されており、この環状溝26a内に金属製のストップリング25が挿嵌され、第1の樹脂製リング24aと当接することにより管本体20aに外嵌された金属製のスリーブ21の移動を規制している。
この実施例に係る継手装置は、上記のように構成されているので、配管時には管本体20aに取付けられているニップル26を相手側継手部(図示略)に突き合わせニップル26を回転させて螺合する。このとき、水膨張ゴムにより形成されているOリング23は、水を含まず膨張される前の原状態にあるので、ニップル26を周方向に回転自在とする。すなわち、管本体20aが固定状態にあったとしてもニップル26を周方向に自在に回転させ、配管施工時の施工性を向上させることができる。
また、施工後において継手装置は、例えば常時約1.0MPaの水圧で加圧されることとなり、ニップル26と樹脂製のリング24との僅かな隙間(クリアランスS)に水が浸入してくることとなる。浸水と接したOリング23は、自動的に水膨張することとなり、図2(a)に示した状態から図2(b)に示した状態となり、自らの膨張力により金属製のスリーブ21の外周面とニップル26の内周面を強く圧着し、金属製のスリーブ21とニップル26の回動を停止状態とすると共に、クリアランスSを密封状態とし、下流側への浸水を阻止し高い水密性を確保することとなる。
このため、製作時においては、管本体20a側とニップル26側との組み合わせは、従来のように高い精度のものとして組み合わせず緩やかな精度で組み合わせても、施工後に充分な水密性を確保することができることとなる。
また、ニップル26管本体20a及び管本体20aに外嵌される金属製のスリーブ21との間は、従来のように樹脂体の外周に環状溝を穿設するのではなく、金属製のスリーブ21の周面に形成された段部22に、分割形成された樹脂製のリング24が外嵌されて金属製のスリーブ21とニップル26との間を絶縁すると共に、Oリング挿嵌用のクリアランスSを形成するので、射出形成時の製作コストが軽減する。
さらに、Oリング23は従来のように単なるゴム材ではなく水膨張製ゴム材によるので、Oリング23の成形精度をラフなものとした場合でも充分な水密性の向上を確実に図ることができ、且つ、ニップル26と金属製のスリーブ21との間の接合精度も従来よりラフなものとした場合でも水密性の向上を図ることができる。
したがって、製作コストの低減化を図ると共に、施工時には管本体の端部を回転自在として配管の施工性の向上を図り、施工後には自動的に充分な水密性を確保し、且つ、電蝕防止の図られた配水管用継手装置とすることができる。
図3に示すものは第2の実施例であり、Oリング23を2個配置する構成のものである。この場合には、金属製のスリーブ21の外周面とニップル26と間はOリング23,23により2点支持されるので、より安定的な回転支持と停止保持を行うことができる。また、下流側のOリング23は補助用の水密体とすることができ、安全性の確保をより一層図ることができる。
以上のように、各実施例によれば、管本体と継手部材とOリングとの組み合わせ精度を緩やかにして互いに周方向に回転可能なものとしても、施工後にはOリングの水膨張力により管本体と継手部材との回転を自動的に停止状熊としつつ充分な水密性と電蝕防止性を確保することができ、製作コストの著しい低減化を図ると共に、良好な施工性を確保することとなる
この発明に係る継手装置の1実施例を示す説明用断面図である。 Oリングの嵌合状熊を示す説明図である。 この発明に係る継手装置の1実施例を示す説明用断面図である。 従来の継手装置の1例を示す説明用断面図である。 従来の継手装置の2例を示す説明用断面図である。 従来の継手装置の2例を示す説明用断面図である。
符号の簡単な説明
20 管本体
20a 蛇腹部
20b 直管部
21 金属製のスリーブ
22 金属製のスリーブの段部
23 水膨張ゴムのOリング
24 樹脂製のリング
25 金属製のストップリング
26 回転型の継手部材(ニップル)

Claims (1)

  1. 管本体の端部側に外嵌され互いに一体的に固着される金属製のスリーブと、上記金属製のスリーブの外周に配置される樹脂製のリングと、上記金属製のスリーブと上記樹脂製のリングから抜け止めが図られて組み合わされる継手部材とよりなる配水管用継手装置であって、
    上記金属製のスリーブの外周に複数の段部を形成すると共に、この段部に絶縁性の図られた上記樹脂製のリングを外嵌し、
    上記金属製のスリーブと上記継手部材との間の間隔及び上記樹脂製のリングとの間に形成される間隔は、水膨張ゴムのOリングの挿嵌用環状溝であるクリアランスとして確保すると共に、少なくともその上流側から下流側に向けて2箇所に水膨張ゴムのOリングを配置し、
    上記金属製のスリーブと上記樹脂製のリングとを、継手部材の環状溝に挿嵌された金属製のストップリングにより緩やかに組み合せて遊嵌される継手部材を備え、
    配管施工時には、水膨張前の上記水膨張ゴムのOリングにより上記継手部材を周方向へ回転可能とすると共に、配管施工後には、水膨張後の上記水膨張ゴムのOリングにより上記継手部材を圧着して回転停止状態とし、上記継手装置における水密性と電蝕防止性の確保を図ることを特徴とする配水管用継手装置。
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