JP4059583B2 - 氷水冷却機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品の加工調理を行う調理装置などに用いられる氷水冷却機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりスープやカレー、シチューなどの食品を比較的大量に加熱調理する場合には、例えば特開平7−8379号公報に示されるようなケトル(蒸気加熱式ジャケット釜)を用いて作業を行っている。そして、調理された食品は充填装置により所定量ずつ袋に充填されると共に、袋詰めされた食品は、冷却機にて冷却するという調理装置のシステム構成方法が採られていた。
【0003】
この場合、冷却機としては氷水冷却機が採用される。即ち、係る氷水冷却機は、上面に開口した冷却槽(断熱水槽)とこの冷却槽内に氷を投入するための製氷ユニットから構成され、冷却槽内に所定量水を張った状態で製氷ユニットにて氷を生成し、投入して所定量の氷水を貯留する。そして、この氷水内に温度の高い袋詰め食品を投入し、急速に冷却するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の氷水冷却機は、冷却槽の横に製氷ユニットを配置し、この製氷ユニットで氷結させた氷を冷却槽内に供給し、前記冷却槽内の冷却水の温度が設定温度になれば製氷ユニットから氷の供給を停止し、前記冷却水の温度が上昇すれば製氷ユニットから氷の供給を再開するようにしているため、高温食品の投入時に冷却水の温度が急激に上昇した場合に製氷ユニットからの氷の供給が追いつかなくなったり、前記製氷ユニットを冷却槽の専用に使用するため他の用途に氷を使用することができない等の問題があった。
【0005】
本発明は上記の問題を解決するもので、冷却槽内を仕切板で貯氷スペースと冷却スペースとに区画し、前記貯氷スペースに氷を貯氷すると共に、この貯氷された氷によって冷却スペースの冷却水を冷却し、かつ、貯氷スペースに貯氷された氷を他の用途に使用できるようにした氷水冷却機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、前記冷却槽内にチップアイス又はフレークアイス等の氷を製氷ユニットで供給し、前記冷却槽内の冷却水を0℃〜3℃に維持すると共に、前記冷却槽内を氷の貯氷される貯氷スペースと食品等を冷却する冷却スペースとに区画し、前記貯氷スペース内の氷で冷却スペース内の冷却水を0℃〜3℃に冷却すると共に、貯氷スペースに貯氷した氷を他の用途に使用できるようにしている。
【0007】
そして、貯氷スペースと冷却スペースとの間の冷却水を循環ポンプで循環させ、前記貯氷スペースの冷却水を冷却スペースに供給してこの冷却スペースの冷却水の温度を0℃〜3℃に維持できるようにしている。
【0008】
そして、冷却槽内の底部を貯氷スペースから冷却スペースに向かって下向きに傾斜させ、貯氷スペースの冷却された冷却水が冷却スペース側に流れるようにしている。
【0009】
そして、冷却槽内の底部に着脱自在にスノコ網を設け、冷却スペース内に入れられる食品をスノコ網に載せて冷却水が循環するようにしている。
【0010】
そして、貯氷スペースと冷却スペースとを網又はパンチングメタル等の小孔を有する仕切板で仕切り、この仕切板で前記貯氷スペースと冷却スペースとの間の冷却水のみを移動可能にし、貯氷スペースで氷によって冷却された冷却水を冷却スペースの冷却水と入れ換えてこの冷却スペース内の冷却水を低温に維持するようにしている。
【0011】
そして、仕切板を着脱可能にし、この仕切板を取り外すことで冷却槽内の全部を冷却スペースにでき、食品を多く冷却できるようにしている。
【0012】
そして、貯氷スペースと冷却スペースとの間の仕切板の小孔の大きさをチップアイス又はフレークアイス形状と略同じ大きさにし、溶けた氷の一部が仕切板の小孔を通って冷却スペースに供給されこの冷却スペース内の冷却水の温度上昇を抑えられるようにしている。
【0013】
そして、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、前記冷却槽内にチップアイス又はフレークアイス等の氷を製氷ユニットで供給し、前記冷却槽内の冷却水を0℃〜3℃に維持すると共に、前記冷却槽内を氷の貯氷される貯氷スペースと食品等を冷却する冷却スペースとに区画し、前記冷却槽の貯氷スペース上に製氷ユニットを載置し、前記製氷ユニットの向きを左右で変更する際に冷却槽の向きを変えるだけで製氷ユニットの操作面を常に前面にすることができるようにしている。
【0014】
そして、冷却槽と製氷ユニットとの間に増設用の貯氷ユニットを介在させ、貯氷スペースへの氷の貯氷量を増加できるようにしている。
【0015】
そして、貯氷ユニットに扉を設け、貯氷スペースに貯氷された氷を扉を開けて取り出せるようにしている。
【0016】
そして、貯氷ユニットの内壁に下方に向かって広がる傾斜面を設け、製氷ユニットで作られて貯氷スペースに落下する氷の落下通路を広げて氷の貯氷量を多くできるようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の氷水冷却機を用いた調理装置のシステム構成図、図2は本発明の氷水冷却機の斜視図、図3は本発明の氷水冷却機の冷却槽の斜視図、図4は冷却槽に貯氷ユニットを載置した状態を示す斜視図、図5は冷却槽に載置した貯氷ユニットを一部切欠した状態を示す斜視図、図6は冷却槽を切欠した状態を示す切欠斜視図、図7は本発明の氷水冷却機の冷却槽を切断した断面図、図8は本発明の氷水冷却機の貯氷ユニット正面を切断した断面図、図9は本発明の氷水冷却機の貯氷ユニットの側面を切断した断面図である。
【0018】
1は、病院や食堂の厨房などに設置される調理装置であり、この調理装置は流動性の食品、例えばスープやカレー、シチューなどを加熱調理するための蒸気式ジャケット釜であるケトル2と、このケトル2にて調理された食品をポリエチレンなどの樹脂製袋Bに充填するパッキングステーション(充填装置)3と、このパッキングステーション3にて袋詰めされた食品を冷却する本発明の氷水冷却機4とから構成されている。
【0019】
ケトル2は、内釜と外釜とから二重構造とされており、内釜内部には図示しない攪拌器が挿脱可能に挿入される。そして、内外釜間に加熱蒸気を供給することにより、内釜内にて攪拌器により攪拌しながら食品の加熱調理を行うものである。
【0020】
ケトル2の底部にはフレキシブルホース7の一端が接続されており、このフレキシブルホース7の他端は、前記パッキングステーション3に設けられたポンプ装置8に接続されている。このポンプ装置8はモータにて駆動され、フレキシブルホース7を介してケトル2から調理済みの食品を吸引し、充填パイプ9を介して充填バルブ11に搬送するものである。
【0021】
パッキングステーション3の上面は作業台とされており、この作業台上にはベルトコンベア(図示せず)が配設され、更にこのコンベア上方には前記袋の口を封止し、食品名などを印字するためのシール・印字機構が内蔵されたシール・印字装置12が設けられている。
【0022】
また、パッキングステーション3のシール・印字装置12の前面には、制御装置13が設けられており、この制御装置にはケトル2内の食品温度(ケトル内食品芯温)を検出する白金や熱電対などから成る温度センサ14がチャンネル(Ch)1として、また、充填パイプ9を通過する食品温度(充填直前の食品芯温)を検出する同様の温度センサ15がチャンネル(Ch)2として接続されている。
【0023】
更に、制御装置13には袋Bへの充填量が設定されると共に、この設定充填量に応じて制御装置13はポンプ装置8のモータを制御する。この場合、制御装置13はインバータ(回転数調整手段)によりポンプ装置8のモータを回転数(周波数)制御するものである。
【0024】
氷水冷却機4は図2に示すように上面を開口し、冷却水が貯留される冷却槽としての左右に長い断熱水槽16と、この断熱水槽の上方に載置されたチップアイス又はフレークアイス等の氷を製氷する所謂オーガ式の製氷機を内蔵した製氷ユニット17と、この製氷ユニットと断熱水槽16との間に介在された貯氷ユニット18とから構成されている。
【0025】
断熱水槽16は、網状に形成された仕切板19よってこの水槽内を氷の貯氷される貯氷スペース20と加熱調理されて袋Bに充填された食品を急速冷却する冷却スペース21とに区画されている。そして、断熱水槽16内の冷却水は循環ポンプ22によって循環される。循環ポンプ22の吸込配管23は貯氷スペース20内に立設されている。この吸込配管に接続された吐出配管24の一方の吐出配管24Aが貯氷スペース20内の底部に配設され、他方の吐出配管24Bが冷却スペース21内の底部に配設されている。吐出配管24A、24Bには循環する冷却水を噴出する噴出口25が設けられている。貯氷スペース20内の吐出配管24AはT字状に形成され、冷却スペース21内の吐出スペース21は端部にコ字状に形成されている。
【0026】
断熱水槽16の底壁26は貯氷スペース20から冷却スペース21に向かって下向きに傾斜している。断熱水槽16の冷却スペース21内の側壁には吐出配管24Bの上方を覆う取付金具27が設けられている。この取付金具は冷却スペース21の底壁26との間に隙間を形成するようにスノコ網28を載置している。
【0027】
29は断熱水槽16内の冷却水の水位を規制するオーバーフロー管で、このオーバーフロー管は冷却スペース21の最も低い側に設けられている。
【0028】
仕切板19は断熱水槽16内壁に設けられたガイド金具30に着脱自在に取り付けられている。
【0029】
貯氷ユニット18は製氷ユニット17で製氷した氷を貯氷スペース20に落下させる通路31を形成すると共に、前方に氷を取り出す開口32を開閉する扉33を設けている。貯氷ユニット18の通路31を形成する内壁34は下方に向かって広がるように傾斜している。
【0030】
このように構成された氷水冷却機において、調理装置1を用いた食品の調理・充填・冷却作業の流れを説明する。予め氷水冷却機4は、作業者により翌日の作業開始時刻を設定し、当日(翌日から見れば前日)の冷却水を廃棄せずに翌日も使用するか否か及び翌日の調理レシピを同様に設定する。尚、当日の冷却水を使用する場合には、冷却水の量を所定水位まで調整すると共に、当日の冷却水を使用しない場合には、断熱水槽15には所定水位の水を新たにはって置くようにする。
【0031】
一方、ケトル2内には料理の材料となる水や食材、調味料などを投入して内外釜間に加熱蒸気を供給することにより、内釜内にて攪拌器により攪拌しながら食品の加熱調理を行う。ここでは、少なくとも+70℃以上で2分以上の加熱を行うことにより、食品の衛生を維持することができる。
【0032】
食品の調理が終了したら、ケトル2の底部に設けられた弁装置(図示せず)を開放し、フレキシブルホース7とケトル2の内釜内部を連通させる。この状態で制御装置13によりポンプ装置8のモータを制御し、ポンプ装置8を駆動してケトル2からフレキシブルホース7内に食品を吸引し、充填パイプ9から充填バルブ11に搬送する。ポンプ装置8のモータの始動はパッキングステーション3の底部に設けられたフットスイッチ(図示せず)にて行われる。
【0033】
充填バルブ11には袋Bを宛い、バルブ先端を袋B内に挿入して置く。これにより、ポンプ装置8から搬送された食品は充填バルブ11から袋B内に充填される。
【0034】
食品を袋B内に一定量充填したら、続いてパッキングステーション3のシール・印字装置12内のシール・印字機構にて袋Bの口を封止(シール)し、所定の印字を行う。そして、ベルトコンベアによって図示しない搬送台車に袋Bを次々に積載していく。
【0035】
搬送台車に袋Bが所定数積載されたら、氷水冷却機4に移動する。そして、袋Bを断熱水槽16の冷却スペース21内の冷却水中に投入して行く。以後断熱水槽16内にて、袋詰めされた食品を当初の+70℃〜+80℃以上の温度から90分以内に0℃〜+3℃の温度に冷却する。これによって、食品内の細菌の繁殖を防止する。
【0036】
制御装置13は温度センサー14が検出(測定)する上記調理中の食品温度と、温度センサー15が検出する充填パイプ9を通る充填直前の食品温度を記録保持する。
【0037】
次に、係る調理装置1の氷水冷却機4について説明する。断熱水槽16の貯氷スペース20内には製氷ユニット17で作られた氷が貯氷ユニット18を介して落下して貯氷される。そして、氷は仕切板19によって冷却スペース21に侵入することなく貯氷スペース20内に積み重ねてオーバーフロー管29で高さの規制された冷却水の水面より高く貯氷され、更に貯氷ユニット18により断熱水槽16の上端より高く貯氷されるようにしている。断熱水槽16内の冷却水は循環ポンプ22の貯氷スペース20側の吸込配管23で吸い込まれ、貯氷スペース20側の吐出配管24Aと冷却スペース21側の吐出配管24Bとの噴出口25から噴出されて循環するようにされている。冷却スペース21内に配置された吐出配管24Bは取付金具27を上方に設けることにより、噴出口25が食品によって塞がれないようにされている。
【0038】
断熱水槽16内を貯氷スペース20と冷却スペース21とに区画する仕切板19は網状に形成し、かつ、チップアイス又はフレークアイスの氷片と網の口径を略同じ大きさにして氷の貯氷スペース20から冷却スペース21への移動を規制しつつ溶けて小さくなった氷片が冷却水と一緒に貯氷スペース20から冷却スペース21へ移動できるようにして調理済みの食品の冷却を効果的に行えるようにしている。
【0039】
また、断熱水槽16は底壁26を貯氷スペース20から冷却スペース21に向かって下向きに傾斜させることにより、低温の貯氷スペース20の冷却水が食品によって温められた冷却スペース21に流れ込みやすくなり貯氷スペース20と冷却スペース21との間で冷却水の対流が起こり冷却スペース21の冷却水を常に低温に維持できるようにしている。
【0040】
貯氷ユニット18は貯氷スペース20と製氷ユニット17との間に介在させることにより、製氷ユニット17で作られた氷を貯氷スペース20内に落下させて貯氷する際の積層高さを高くすることができるようにしている。また、貯氷ユニット18は通路31を形成する内壁34に下方に向かって広がるように傾斜させることにより、製氷ユニット17から貯氷スペース20へ落下して積層される氷が高く積層された場合に横方向への広がりを大きくして貯氷量を多くできるようにしている。更に、貯氷スペース20に貯氷された氷は貯氷ユニット18の開口32に設けた扉33を開けることにより、断熱水槽16の冷却水の水面より高く積み上げられた氷を取り出すことができ、氷水冷却機4以外の用途に氷を使用することができるようにしている。
【0041】
製氷ユニット17は断熱水槽16に載置することにより、氷水冷却機4の設置場所の向きに関係無く常に操作部を前面に向けられ、右用左用の機種を用意する必要がないようにしている。
【0042】
【発明の効果】
以上ように本発明によれば、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、前記冷却槽内にチップアイス又はフレークアイス等の氷を製氷ユニットで供給し、前記冷却槽内の冷却水を0℃〜3℃に維持すると共に、前記冷却槽内を氷の貯氷される貯氷スペースと食品等を冷却する冷却スペースとに区画し、前記冷却槽の貯氷スペース上に製氷ユニットを載置したので、前記製氷ユニットの向きを左右で変更する際に冷却槽の向きを変えるだけで製氷ユニットの操作面を常に前面にすることができる。
【0043】
また、冷却槽と製氷ユニットとの間に増設用の貯氷ユニットを介在させたので、貯氷スペースへの氷の貯氷量を増加できる。
【0044】
そして、貯氷ユニットの内壁に下方に向かって広がる傾斜面を設けたので、製氷ユニットで作られて貯氷スペースに落下する氷の落下通路を広げて氷の貯氷量を多くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の氷水冷却機を用いた調理装置のシステム構成図、
【図2】本発明の氷水冷却機の斜視図、
【図3】本発明の氷水冷却機の冷却槽の斜視図、
【図4】本発明の冷却槽に貯氷ユニットを載置した状態を示す斜視図、
【図5】本発明の冷却槽に載置した貯氷ユニットを一部切欠した状態を示す斜視図、
【図6】本発明の冷却槽を切欠した状態を示す切欠斜視図、
【図7】本発明の氷水冷却機の冷却槽を切断した断面図、
【図8】本発明の氷水冷却機の貯氷ユニット正面を切断した断面図、
【図9】本発明の氷水冷却機の貯氷ユニットの側面を切断した断面図である。
【符号の説明】
4 氷水冷却機
16 断熱水槽(冷却槽)
17 製氷ユニット
18 貯氷ユニット
19 仕切板
20 貯氷スペース
21 冷却スペース
22 循環ポンプ
26 底壁
28 スノコ網
32 扉
B 袋
Claims (1)
- 氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、前記冷却槽内にチップアイス又はフレークアイス等の氷を製氷ユニットで供給し、前記冷却槽内の冷却水を0℃〜3℃に維持すると共に、前記冷却槽内を氷の貯氷される貯氷スペースと食品等を冷却する冷却スペースとに区画し、前記冷却槽の貯氷スペース上に増設用の貯氷ユニットを介在させて製氷ユニットを載置し、前記貯氷ユニットの内壁に下方に向かって広がる傾斜面を設けたことを特徴とする氷水冷却機。
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