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JP4063250B2 - フロントサイドメンバの補強構造 - Google Patents
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Description

本発明は、車体前部の車幅方向両側に配置したフロントサイドメンバの補強構造に関する。
車体前部の車幅方向両側に配置したフロントサイドメンバは車体前後方向に延在しており、その後端部はダッシュパネルのトーボード部に沿って下方に傾斜するとともに、トーボード部の下端部に対応した部分に下部折曲部を備えてフロアパネルに沿って後方に延在配置されるようになっている。
一方、前記トーボード部の下側には車幅方向に延在するダッシュクロスメンバを設けてあり、このダッシュクロスメンバはダッシュパネルと一体で閉断面を形成して、前記左、右一対のフロントサイドメンバに跨って結合してある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−316032号公報(第3頁、第2図)
しかしながら、かかる従来の車体構造は、フロントサイドメンバの回転中心と、ダッシュクロスメンバのねじり中心とを、車体前後かつ上下方向に所定距離だけ離れて設定しており、ダッシュクロスメンバによるフロントサイドメンバの補剛効果は少ない。
このため、サスペンションからの入力によりフロントサイドメンバに曲げ変形や捩り変形が生じた際、フロントサイドメンバは局部的な変形を発生してロール剛性やホイールアライメントに影響してしまうことになり、これを防止するためにフロントサイドメンバ自体の強度を高める必要があり、このフロントサイドメンバの厚肉化や補強部材の追加等によって車体重量の増加が伴ってしまう。
そこで、本発明はダッシュクロスメンバの補剛機能を効率良く利用することにより、重量の増加を伴うことなくフロントサイドメンバを補強できるフロントサイドメンバの補強構造を提供するものである。
本発明のフロントサイドメンバの補強構造は、車体前部の車幅方向両側に車体前後方向に延在し、その後端部に、ダッシュパネルのトーボード部に沿って下方に傾斜する傾斜部と、トーボード部の下端部に対応した部分に下部折曲部を備えてフロアパネルに沿って後方に延在配置される左,右一対のフロントサイドメンバと、トーボード部の下側に結合して車幅方向に延在配置されて左、右一対のフロントサイドメンバを連結し、このダッシュパネルとの間に閉断面を形成するダッシュクロスメンバと、を備えた車両において、フロントサイドメンバの前記傾斜部の下面部とダッシュクロスメンバの下面部とを面一に整合して連続して結合し、ダッシュクロスメンバの下面部を、フロントサイドメンバの下部折曲部の下端頂部まで延在させるとともに、ダッシュクロスメンバの後面部を、当該下端頂部と、トーボード部の下端折曲部近傍と、を繋げるように配置したことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、フロントサイドメンバの傾斜部の下面部とダッシュクロスメンバの下面部とを面一に整合して連続して結合したので、サスペンションからの入力によりフロントサイドメンバに作用するねじりモーメントをフロントサイドメンバの傾斜部の下面部から、当該傾斜部の下面部に面一に結合されるダッシュクロスメンバの下面部に伝達し、当該下面部の面内で受けることができるので、フロントサイドメンバの捩り剛性を向上することができ、ひいては、重量の増加を伴うことなくフロントサイドメンバを補強することができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図4は本発明にかかるフロントサイドメンバの補強構造の一実施形態を示し、図1は車体前部の骨格構造の分解斜視図、図2は車体前部の骨格構造の正面図、図3は図2中A−A線に沿った拡大断面図、図4は図2中B−B線に沿った拡大断面図である。
本実施形態のフロントサイドメンバの補強構造が適用される車体は、図1,図2に示すように車体前部の車幅方向両側に車体前後方向に延在するフロントサイドメンバ1と、フロントコンパートメントと車室とを隔成するダッシュパネル2と、このダッシュパネル2を補強するダッシュクロスメンバ3と、を備えている。
ダッシュパネル2は、図3に示すように、前面の縦壁部分2aを備え、その下端部に連なって車体後方かつ下方に向かって傾斜するトーボード部2bと、該トーボード部2bの下端から後方に水平に延びてフロアパネルに接続する水平部分2cとを備え、全体的に断面L字状に形成されている。
そして、フロントサイドメンバ1は、図3に示すように、その後端部がダッシュパネル2のトーボード部2bに沿って下方に傾斜するとともに、トーボード部2bの下端部に対応した部分に下部折曲部1aを備えて前記水平部分2cおよびフロアパネルに沿って後方に延在配置される。
ダッシュクロスメンバ3は、図3にも示すように、前面部としての前壁3aと、後面部としての後壁3bと、下面部としての下壁3cと、によって断面略U字状に形成され、前壁3aの上端部をダッシュパネル2の縦壁部分2aの下部前面に結合するとともに、後壁3bの上端部に形成したフランジ3eをダッシュパネル2のトーボード部2bの後縁部下面に結合することにより、このダッシュクロスメンバ3はダッシュパネル2との間に閉断面を形成して車幅方向に延在配置し、左右のフロントサイドメンバ1を連結してある。
また、前記フロントサイドメンバ1の前側部分には、図2に示すように、ストラットハウジング4が結合され、このストラットハウジング4を介してフロントサスペンションからの荷重が入力される。
ここで、本実施形態ではダッシュクロスメンバ3の下壁3cの車幅方向両端部にフランジ部3dを延設し、このフランジ部3dをフロントサイドメンバ1の下面に接合することにより、フロントサイドメンバ1の下面1bとダッシュクロスメンバ3の下壁3cとをほぼ面一に整合して連続して結合してある。
また、ダッシュクロスメンバ3の後壁3bは、フロントサイドメンバ1の下部折曲部1aの下端頂部Tの近傍と、トーボード部2bの下端折曲部2dの近傍と、を繋げるように配置してある。
尚、前記ダッシュパネル2の下端折曲部2dは、断面略L字状に折曲したダッシュパネル2の下端部分に形成される角部であり、本実施形態ではトーボード部2bと水平部分2cとの境の折曲部分となっている。
更に、本実施形態では前記フロントサイドメンバ1を、アルミ合金等の軽合金の鋳物として断面中空状に一体成形してあり、このフロントサイドメンバ1の内部には、図4に示すようにダッシュクロスメンバ3の前壁3aおよび後壁3bが結合される部位に、これら前壁3aおよび後壁3bと連続性をもってリブ5,5aを形成してある。
前記リブ5,5aは、前記前壁3aおよび前記後壁3bの延在方向、つまり車幅方向に沿って面一となるように配置して、これら前壁3a,後壁3bによってフロントサイドメンバ1の内部を閉塞してある。
以上の構成により本実施形態によれば、フロントサイドメンバ1の下面1bとダッシュクロスメンバ3の下壁3cとを面一に整合して連続して結合したので、図2に示すようにフロントサイドメンバ1にストラットハウジング4を介してフロントサスペンションから荷重Faが入力した際に、このフロントサイドメンバ1にねじりモーメントM1が発生するが、このねじりモーメントM1を下壁3cの面内で引張り荷重F1として受けることができるので、フロントサイドメンバ1の捩り剛性を向上することができ、ひいては、重量の増加を伴うことなくフロントサイドメンバ1を補強することができる。
また、図3に示すように側面から見た場合に、サスペンションからの荷重Faの垂直成分Fbの入力により、フロントサイドメンバ1を上方に曲げようとするモーメントM2が発生し、これによってフロントサイドメンバ1の下面1bには引張荷重が発生するが、本実施形態はダッシュクロスメンバ3の後壁3bを、フロントサイドメンバ1の下部折曲部1aの下端頂部Tの近傍とダッシュパネル2の下端折曲部2dの近傍とを繋げるように配置したので、フロントサイドメンバ1の下面1bの引張荷重を下端頂部Tを中心にF2,F3,F4のように効率良く分散することができ、フロントサイドメンバ1の上方への変形を抑制することができ、ひいては、曲げ剛性を向上することができる。
更に、断面中空状に形成したフロントサイドメンバ1の内部には、図4に示すようにダッシュクロスメンバ3の前壁3aおよび後壁3bが結合される部位に、これら前壁3aおよび後壁3bの延長上に連続性をもってリブ5,5aを形成したので、部品点数を増加することなくフロントサイドメンバ1の断面変形を抑制し、より一層確実にダッシュクロスメンバ3に荷重をF5,F6として分散させることができるので、フロントサイドメンバ1のねじり剛性を更に向上することができる。
ところで、本発明のフロントサイドメンバの補強構造は前記実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
本発明の一実施形態を示す車体前部の骨格構造の分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示す車体前部の骨格構造の正面図である。 図2中A−A線に沿った拡大断面図である。 図2中B−B線に沿った拡大断面図である。
符号の説明
1 フロントサイドメンバ
1a フロントサイドメンバの下部折曲部
2 ダッシュパネル
3 ダッシュクロスメンバ
3a 前壁(前面部)
3b 後壁(後面部)
3c 下壁(下面部)
5,5a リブ
T フロントサイドメンバの下部折曲部の下端頂部

Claims (2)

  1. 車体前部の車幅方向両側に車体前後方向に延在し、その後端部に、ダッシュパネルのトーボード部に沿って下方に傾斜する傾斜部と、トーボード部の下端部に対応した部分に下部折曲部を備えてフロアパネルに沿って後方に延在配置される左,右一対のフロントサイドメンバと、
    トーボード部の下側に結合して車幅方向に延在配置されて左、右一対のフロントサイドメンバを連結し、このダッシュパネルとの間に閉断面を形成するダッシュクロスメンバと、を備えた車両において、
    フロントサイドメンバの前記傾斜部の下面部とダッシュクロスメンバの下面部とを面一に整合して連続して結合し、
    ダッシュクロスメンバの下面部を、フロントサイドメンバの下部折曲部の下端頂部まで延在させるとともに、ダッシュクロスメンバの後面部を、当該下端頂部と、トーボード部の下端折曲部近傍と、を繋げるように配置したことを特徴とするフロントサイドメンバの補強構造。
  2. フロントサイドメンバを断面中空状に一体成形し、このフロントサイドメンバの内部には、ダッシュクロスメンバの前面部および後面部が結合される部位に、これら前面部および後面部の延長上にリブを形成したことを特徴とする請求項1に記載のフロントサイドメンバの補強構造。
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