Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP4063738B2 - ポリウレタン分解方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP4063738B2 - ポリウレタン分解方法 - Google Patents

ポリウレタン分解方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4063738B2
JP4063738B2 JP2003301332A JP2003301332A JP4063738B2 JP 4063738 B2 JP4063738 B2 JP 4063738B2 JP 2003301332 A JP2003301332 A JP 2003301332A JP 2003301332 A JP2003301332 A JP 2003301332A JP 4063738 B2 JP4063738 B2 JP 4063738B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane
manganese
iii
decomposing
linoleic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003301332A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005068313A (ja
Inventor
敏章 木邑
隆司 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Kyoto University NUC
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Kyoto University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Kyoto University NUC filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003301332A priority Critical patent/JP4063738B2/ja
Publication of JP2005068313A publication Critical patent/JP2005068313A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4063738B2 publication Critical patent/JP4063738B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Description

本発明は、様々な工業製品等に含まれるポリウレタンを分解処理する際に適用されるポリウレタン分解方法及びポリウレタン分解剤、並びにポリウレタン含有廃棄物を分解処理する際に適用されるポリウレタン含有廃棄物処理方法及びポリウレタン含有廃棄物処理剤、さらにポリウレタンを分解処理するポリウレタン分解装置に関する。
ポリウレタンは、主鎖中にウレタン結合(-NHCOO-)を有する高分子物質の総称であり、ポリオールとポリイソシアネートとの付加重合により合成されるものである。ポリウレタンは、ポリオールの種類によってエステル型ポリウレタンとエーテル型ポリウレタンとに大別される。
また、ポリウレタンは、例えば、自動車等のシート、衣類の繊維、靴のクッション、接着剤及び塗料等の工業製品に広く使用されている。ポリウレタンを含む工業製品の製造過程、或いは、不要となった工業製品自体は、ポリウレタン含有廃棄物として何らかの処理を経なければならない。例えば、ポリウレタン含有廃棄物は、焼却処理、化学的分解処理或いは生分解処理等によって減容化され、最終的に廃棄される。
ポリウレタンの生分解処理としては、一般に、エステル型ポリウレタンがエーテル型ポリウレタンと比較して容易に分解されうることから、エステル型ポリウレタンを対象として所定の菌を用いて行っている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、細菌が生産する酵素(エステラーゼ)が、エステル型ポリウレタンのエステル結合を切断し、分解する技術(微生物、酵素)が開示されている。一方、特許文献3には、ダイオキシン分解方法として、マンガンペルオキシダーゼを用いる方法が開示されている。
なお、エーテル型ポリウレタンは、分子中にエーテル結合やウレタン結合といった自然界にはあまり存在していない結合を有しているため、難分解性であることが知られている。エーテル型ポリウレタンを分解処理するための有効な方法としては特に知られていないのが現状である。
特開平9-201192号公報 特開平9-224664号公報 特開2001-245652号公報
そこで、本発明は、上述したような実状に鑑み、ポリウレタンを効率よく分解できるポリウレタン分解方法及び分解剤、並びにポリウレタン含有廃棄物処理方法及び処理剤、さらにポリウレタン分解装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明者が鋭意検討した結果、マンガン(III)と不飽和脂肪酸の存在下においてポリウレタン分解が効率よく進行することを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、マンガン(III)と不飽和脂肪酸の存在下で、ポリウレタンを分解することを特徴とするポリウレタン分解方法である。不飽和脂肪酸としては、例えばリノール酸を用いることができる。
さらに、本発明は、反応系に有機溶媒を共存させることを特徴とする上記ポリウレタン分解方法である。有機溶媒としては、例えばエタノール又はアセトンを用いることができる。
さらに、本発明は、上記マンガン(III)はマンガンペルオキシダーゼの作用によりマンガン(II)が酸化されたものであることを特徴とする上記ポリウレタン分解方法である。
さらに、本発明は、分解対象のポリウレタンがエーテル型ポリウレタンを主成分とすることを特徴とする上記ポリウレタン分解方法である。
さらに、本発明は、マンガン(III)と不飽和脂肪酸とを主成分とするポリウレタン分解剤である。不飽和脂肪酸としては、例えばリノール酸を用いることができる。
さらに、本発明は、有機溶媒を更に含むことを特徴とする上記ポリウレタン分解剤である。有機溶媒としては、例えばエタノール又はアセトンを用いることができる。
さらに、本発明は、マンガンペルオキシダーゼを更に含むことを特徴とする上記ポリウレタン分解剤である。
さらに、本発明は、マンガン(III)と不飽和脂肪酸の存在下で処理することを特徴とするポリウレタン含有廃棄物処理方法である。不飽和脂肪酸としては、例えばリノール酸を用いることができる。
さらに、本発明は、反応系に有機溶媒を共存させることを特徴とする上記ポリウレタン含有廃棄物処理方法である。有機溶媒としては、例えばエタノール又はアセトンを用いることができる。
さらに、本発明は、上記マンガン(III)はマンガンペルオキシダーゼの作用によりマンガン(II)が酸化されたものであることことを特徴とする上記ポリウレタン含有廃棄物処理方法である。
さらに、本発明は、分解対象のポリウレタン含有廃棄物がエーテル型ポリウレタンを有することを特徴とする上記ポリウレタン含有廃棄物処理方法である。
さらに、本発明は、マンガン(III)と不飽和脂肪酸とを主成分とするポリウレタン含有廃棄物処理剤である。不飽和脂肪酸としては、例えばリノール酸を用いることができる。
さらに、本発明は、有機溶媒を更に含むことを特徴とする上記ポリウレタン含有廃棄物処理剤である。有機溶媒としては、例えばエタノール又はアセトンを用いることができる。
さらに、本発明は、マンガンペルオキシダーゼを更に含むことを特徴とする上記ポリウレタン含有廃棄物処理剤である。
さらに、本発明は、マンガン(III)と不飽和脂肪酸によりポリウレタンを分解する分解部と、上記分解部に対してマンガン(III)を供給する際の流路となるマンガン流路と、上記分解部で発生したマンガン(II)を回収し、回収したマンガン(II)を上記マンガン流路に対して供給するマンガン(II)供給部と、上記マンガン流路における上記分解部と上記マンガン(II)供給部との間に配設され、マンガンペルオキシダーゼの作用により上記マンガン(II)供給部から供給されたマンガン(II)をマンガン(III)に変換する酵素反応部とを備え、上記酵素反応部で変換されたマンガン(III)を、上記マンガン流路を介して上記分解部に対して供給する、ポリウレタン分解装置である。
さらに、本発明は、上記分解部に対して不飽和脂肪酸を供給する不飽和脂肪酸供給部を更に備えることを特徴とする上記ポリウレタン分解装置である。
さらに、本発明は、上記不飽和脂肪酸はリノール酸であることを特徴とする上記ポリウレタン分解装置である。
さらに、本発明は、上記酵素反応部はマンガンペルオキシダーゼを充填したカラムであることを特徴とする上記ポリウレタン分解装置である。
さらに、本発明は、上記分解部に有機溶媒を存在させることを特徴とする上記ポリウレタン分解装置である。有機溶媒としては、例えばエタノール又はアセトンを用いることができる。
さらに、本発明は、分解対象のポリウレタンがエーテル型ポリウレタンを主成分とすることを特徴とする上記ポリウレタン分解装置である。
本発明に係るポリウレタン分解方法及び分解剤よれば、ポリウレタンを効率よく分解することができる。また、本発明に係るポリウレタン含有廃棄物処理方法及び処理剤によれば、ポリウレタンを含む廃棄物を効率よく処理することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るポリウレタン分解方法(以下、単にポリウレタン分解方法と呼ぶ)は、マンガン(III)(以下、Mn(III)と呼ぶ)と不飽和脂肪酸の存在下で、ポリウレタンを含有する対象物を処理する方法である。
ポリウレタン分解方法においてMn(III)は、金属塩として添加することができる。Mn(III)の金属塩としては、例えば硫酸マンガン(III)、二リン酸マンガン(III)、アセチルアセトンマンガン(III)塩及び酢酸マンガン(III)が挙げられる。ポリウレタン分解方法においてMn(III)濃度は、20〜400mM、好ましくは50〜200mMとすることが好ましい。
また、ポリウレタン分解方法においては、不飽和脂肪酸として、リノール酸を使用することができる。リノール酸以外の不飽和脂肪酸としては、例えば、リノレン酸及びアラキドン酸を使用することができる。
ポリウレタンの分解方法において、リノール酸を用いる場合、例えば、リノール酸濃度を1〜40mM、好ましくは5〜20mMとすることが好ましい。
さらに、ポリウレタン分解方法においては、Mn(III)及び不飽和脂肪酸の他に、有機溶媒を存在させ、ポリウレタンを含有する分解対象を処理することもできる。
ポリウレタンは、疎水性物質である。そのため有機溶媒中では、ポリウレタンと反応基質との親和性が増幅し、接触効率が増加する。従って、有機溶媒を存在させて処理することによって、ポリウレタン分解反応速度を向上させることができる。ポリウレタン分解方法においては、有機溶媒として、例えば、エタノール、アセトン、メタノール、プロパノール及びブタノールを使用することができる。また、ポリウレタン分解方法において有機溶媒の濃度は、15〜65%、好ましくは20〜40%とすることが好ましい。
一方、ポリウレタン分解方法においては、ポリウレタン分解反応系によりMn(III)が還元されてマンガン(II)(以下Mn(II)と呼ぶ)が発生する。この発生したMn(II)をマンガンペルオキシダーゼ(以下、MnPと呼ぶ)の作用によりMn(III)に酸化することができる。
図1にマンガン、不飽和脂肪酸、ポリウレタン及びMnPの反応を示す概略図を示す。図1において、反応系(1)はポリウレタン分解反応系であり、反応系(2)は、MnPの作用によるMn(II)のMn(III)への酸化反応系である。図1に示すように、反応系(2)においては、過酸化水素(以下、H2O2と呼ぶ)の存在下で、MnPはMn(II)のMn(III)への酸化を触媒する。従って、反応系(2)がポリウレタン分解方法に含まれることで、マンガン(以下、Mnと呼ぶ)をリサイクルすることができ、さらに初期Mn(III)投入量を低減することができる。
ポリウレタン分解方法において使用するMnPとしては、Mn(II)のMn(III)への酸化を触媒する機能を有する限り、由来、精製度等に限定されない。すなわち、ポリウレタン分解方法においては、各種微生物由来のMnP、例えば、各種白色腐朽菌、Phanerochaete chrysosporium、Stropharia coronilla、Fomes sclerodermeus、Bjerkandera sp.、Ceriporiopsis subvermispora、Pleurotus ostreatus、Tramates rersicolor、Aureobasidium pullulans、Lentina edodes及びPanus tigrinus由来のMnP等を使用することができる。ポリウレタン分解方法においてMnPを使用する場合、MnPの濃度を好ましくは0.05〜2U/ml、より好ましくは、0.1〜0.5U/mlとすることが好ましい。
ポリウレタンの分解方法において、MnPを用いる場合、H2O2の存在下でMn(II)と接触できる状態であればよく、例えば、Mn(III)及び不飽和脂肪酸とともに存在させてもよい。しかしながら、下記の実施例で示すように、不飽和脂肪酸としてリノール酸とMnPを共存させると、MnPの活性は低下する。従って、ポリウレタンの分解方法において、不飽和脂肪酸としてリノール酸及びMnPを用いる場合には、リノール酸とMnPとが接触しないことが好ましい。
MnPの作用によるMn(II)のMn(III)への酸化反応系は、例えばMnP及びH2O2並びにその他の成分を適当なバッファー等に混合することによって調製することができる。次いで調製した上記酸化反応系にポリウレタン分解反応系で発生したMn(II)を添加する。
このとき、上記酸化反応系の温度は、20〜50℃、好ましくは30〜40℃とすることが好ましい。また、上記酸化反応系のpHは、3〜8、好ましくは3.5〜6.5、より好ましくは4〜5の範囲に維持することが好ましい。さらに、上記酸化反応系に含まれる対象のMn(II)の濃度は、0.1〜10mM、好ましくは0.5〜2mMの範囲に維持することが好ましい。
一方、ポリウレタン分解方法では、ポリウレタンを含むものであれば如何なるものも対象物とすることができる。具体的に対象物としては、ポリウレタンを用いて製造された各種工業製品又はその廃棄物、或いは、当該工業製品及び廃棄物を前処理した処理物を挙げることができる。工業製品としては、例えば、自動車等のシート、衣類の繊維、靴のクッション、接着剤及び塗料等を挙げることができる。前処理としては、具体的に、工業製品等の対象物をシュレッダー等により粉砕する処理、加熱処理、加熱・加湿処理等を挙げることができる。
ポリウレタン分解方法では、対象物を、上述したMn(III)及び不飽和脂肪酸を含むポリウレタン分解反応系に接触させることで、当該対象物に含まれるポリウレタンを分解することができる。ここで、ポリウレタン分解方法においては、ポリウレタンとして如何なるモノマー成分を有するポリウレタンをも分解することができるが、特に、分子中にエーテル結合を有するエーテル型ポリウレタンを効率よく分解することができる。
ポリウレタン分解反応系は、例えば、Mn(III)及び不飽和脂肪酸並びに有機溶媒及びMnP等のその他の成分を、適当なバッファー等に混合することによって調製することができる。調製したポリウレタン分解反応系に対象物を接触させる際には、ポリウレタン分解反応系に対象物を浸漬するだけでもよいし、ポリウレタン分解反応系に対象物が浸漬した状態で攪拌してもよい。
このとき、ポリウレタン分解反応系の温度は、20〜50℃、好ましくは30〜40℃の範囲に維持することが好ましい。また、反応系のpHは、3〜8、好ましくは3.5〜6.5、より好ましくは4〜5の範囲に維持することが好ましい。さらに、ポリウレタン分解反応系に含まれる対象物の割合は、5〜50g/L、好ましくは5〜10g/Lの範囲に維持することが好ましい。
以上のようなポリウレタン分解方法によれば、対象物に含まれるポリウレタンを効率よく分解することができる。特に、ポリウレタン分解方法によれば、エーテル型ポリウレタンを効率よく分解することができる。また、ポリウレタン分解反応系に有機溶媒を加えた場合には、対象物に含まれるポリウレタンの分解反応速度を向上させることができる。さらに、ポリウレタン分解反応系とMnPによるMn(II)の酸化反応系を含む場合には、Mnをリサイクルすることができる。
さらに、以上で説明したポリウレタン分解方法を利用する本発明に係るポリウレタン分解装置(以下、単にポリウレタン分解装置と呼ぶ)は、図2に示すように、Mn(III)と不飽和脂肪酸によりポリウレタンを分解する分解部1と、分解部1に対してMn(III)を供給する際の流路となるMn流路2と、分解部1に対して、上述した不飽和脂肪酸を供給する不飽和脂肪酸供給部3と、不飽和脂肪酸供給部3から分解部1へ不飽和脂肪酸を供給する際の流路となる不飽和脂肪酸流路4と、分解部1で発生したMn(II)を回収するMn(II)回収部5と、Mn(II)回収部5に回収したMn(II)をMn流路2に対して供給するMn(II)供給部6と、Mn流路2における分解部1とMn(II)供給部6との間に配設され、MnPの作用によりMn(II)供給部6から供給されたMn(II)をMn(III)に変換する酵素反応部7とを備える。
分解部1は、ポリウレタン分解方法を利用してMn(III)と不飽和脂肪酸によりポリウレタンを分解する部位である。分解部1としては、例えば、通気機能及び/又は攪拌機能を有するジャーファーメンターを使用できる。また、ジャーファーメンター以外に分解部1としては、例えば、通気・攪拌タンク、曝気槽及び通気・攪拌リアクターを使用できる。分解部1内部には、ポリウレタン分解反応系の成分であるMn(III)、不飽和脂肪酸及びポリウレタンを含む対象物、並びに有機溶媒等のその他の成分が含まれる。
なお、不飽和脂肪酸流路4は、Mn流路2における酵素反応部7に対して下流であって、かつ分解部1に対して上流に連結することもできる。
酵素反応部7は、Mn流路2における分解部1とMn(II)供給部6との間に配設され、MnPの作用によりMn(II)供給部6から供給されたMn(II)をMn(III)に変換する部位である。図2に示す酵素反応部7は、MnPを充填したカラムである。上記カラム以外に酵素反応部7としては、例えば、MnPを充填したホローファイバー及びMnPを固定化したメソ多孔体が挙げられる。また、酵素反応部7に充填されるMnPは、H2O2の存在下でMn流路2から供給されたMn(II)と接触できる状態であればよく、多孔性セラミック、メソ多孔体及びオレフィン樹脂等の担体に固定化されたものであってもよいし、溶液として存在してもよい。溶液として存在する場合には、MnPの濃度を0.05〜2U/ml、好ましくは0.1〜0.5U/mlとすることが好ましい。
以上のように構成されたポリウレタン分解装置においては、図2に示す矢印8の一方向に、Mn流路2を介して酵素反応部7から分解部1へMn(III)が供給される。一方、図2に示す矢印9の一方向に、不飽和脂肪酸流路4を介して不飽和脂肪酸供給部3から分解部1へ不飽和脂肪酸が供給される。分解部1においては、供給されたMn(III)及び不飽和脂肪酸を利用したポリウレタン分解反応が生じ、ポリウレタン13を分解できる。この分解反応によって、分解部1内部にはMn(II)が発生する。発生したMn(II)は、図2に示す矢印10の一方向に、Mn流路2を介して分解部1からMn(II)回収部5に回収される。さらに、回収されたMn(II)は、図2に示す矢印11の一方向に、Mn流路2を介してMn(II)供給部6に供給される。次いで、Mn(II)は、図2に示す矢印12の一方向にMn流路2を介してMn(II)供給部6から酵素反応部7に供給される。酵素反応部7においては、MnPの作用によりMn(II)がMn(III)に酸化される。そして酸化されたMn(III)は、図2に示す矢印8の一方向に、Mn流路2を介して酵素反応部7から分解部1に供給されることとなる。このようにポリウレタン分解装置によれば、Mnをリサイクルすることができる。
一方、下記の実施例で示すように、不飽和脂肪酸としてリノール酸とMnPを共存させると、MnPの活性は低下する。しかしながら、ポリウレタン分解装置によれば、不飽和脂肪酸とMnPは接触しない。従って、不飽和脂肪酸によってMnPの活性が阻害されず、MnPの活性を維持することができる。
なお、ポリウレタン分解装置において、Mn(II)回収部5とMn(II)供給部6とを1つにしてもよい。また、ポリウレタン分解装置において、分解部1に不飽和脂肪酸を予め充填している場合には、不飽和脂肪酸供給部3及び不飽和脂肪酸流路4を必要としない。
さらに、ポリウレタン分解装置中の分解部1を単独に使用してもよい。その場合には、分解部1にはポリウレタン分解反応系の成分であるMn(III)及び不飽和脂肪酸、並びに有機溶媒等のその他の成分が充填される。分解部1にポリウレタンを含む対象物を添加することで、対象物に含まれるポリウレタンを効率よく分解することができる。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれら実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
先ず、以下の組成の反応液を調製した。反応液の組成は、10mM酒石酸ナトリウムバッファー(pH4.5)、0.05% Tween20、Mn(III)を添加する時は200mMのMn(III)、リノール酸を添加する時は9mMのリノール酸とした。
次に、50ml容チューブに反応液10mlを満たし、ポリウレタンシート(5cm×2cm)を約25mg添加した。そして、35℃、5日間浸盪し、反応させた。反応終了後、シートを取り出し、よく洗浄し、80℃で8時間乾燥させた後、重量を測定した。
結果を図3に示す。なお、図3において、「Mn(III)/リノール酸」は反応液中にMn(III)及びリノール酸の双方を含むサンプルを用いた結果であり、「Mn(III)」は反応液中にMn(III)を含み、リノール酸を含まないサンプルを用いた結果であり、「対照」は反応液中にMn(III)もリノール酸も含まないサンプルを用いた結果である。また、図3における縦軸はポリウレタンシートの重量減少率を示している。
図3から判るように、Mn(III)を添加しただけでは、分解反応は進行しないが、Mn(III)及びリノール酸の双方を添加すると24%の分解率を示した。
〔実施例2〕
実施例2では、ポリウレタンシートの代わりにポリウレタンテストピースを用いて、分解反応を行った。
先ず、Mn(III)を添加する時は100mMのMn(III)としたこと以外は実施例1と同様にして反応液を調製した。
次に、50ml容チューブに反応液10mlを満たし、ポリウレタンテストピース(1cm角)を約50mg添加した。そして、50℃、5日間浸盪し、反応させた。反応終了後、テストピースを取り出し、よく洗浄し、80℃で8時間乾燥させた後、重量を測定した。
結果を図4に示す。なお、図4において、「Mn(III)」は反応液中にMn(III)を含み、リノール酸を含まないサンプルを用いた結果であり、「対照」は反応液中にMn(III)もリノール酸も含まないサンプルを用いた結果であり、「Mn(III)/リノール酸」は反応液中にMn(III)及びリノール酸の双方を含むサンプルを用いた結果である。また、図4における縦軸はポリウレタンテストピースの重量減少率を示している。
図4から判るように、ポリウレタンテストピースを対象物とした場合であっても、Mn(III)を添加しただけでは分解反応は進行せず、Mn(III)及びリノール酸の双方を添加すると16%の分解率を示した。
〔実施例3〕
実施例3では、新たな反応液中に経時的に洗浄せずにポリウレタンテストピースを移した場合のポリウレタン分解反応を検討した。
先ず、以下の組成の反応液を調製した。反応液の組成は、10mM酒石酸ナトリウムバッファー(pH4.5)、0.05% Tween20、200mM Mn(III)及び9mMリノール酸とした。
次に、50ml容チューブに反応液10mlを満たし、ポリウレタンテストピース(1cm角)を約50mg添加した。そして、30℃で浸盪しながら反応させた。このとき、5日毎に、テストピースを取り出し、洗浄せずに、新たな上記反応液10mlを含む50ml容チューブに移し、引き続き30℃で浸盪しながら反応させた。
反応を45日間行い、1日目、3日目、5日目、7日目、10日目、14日目、21日目、25日目、30日目、35日目、40日目、及び45日目における重量を測定した。重量測定は、ポリウレタンテストピースを取り出した後、よく洗浄し80℃で8時間乾燥させた後に実施した。
重量測定の結果から算出される重量変化率の経時的推移を図5に示す。また、図5において縦軸は重量変化率を示している。
図5から判るようにMn(III)及びリノール酸の双方を含む反応液にポリウレタンテストピースを添加することで、重量減少が開始直後から観察された。45日後には、ポリウレタンテストピースの原型は崩れ、90%以上の重量減少を示した。
〔実施例4〕
実施例4では、反応液中に経時的にMn(III)及び/又はリノール酸を追添加した場合のポリウレタン分解反応を検討した。
先ず、実施例3と同様に反応液を調製した。次に、50ml容チューブに反応液10mlを満たし、ポリウレタンテストピース(1cm角)を約50mg添加した。そして、30℃で浸盪しながら反応させた。このとき、5日毎に、200mM Mn(III)及び/又は9mMリノール酸を追添加し、引き続き30℃で浸盪しながら反応させた。
反応を45日間行い、1日目、3日目、5日目、7日目、10日目、15日目、20日目、25日目、29日目、35日目、40日目、及び45日目における重量を測定した。重量測定は、ポリウレタンテストピースを取り出した後、よく洗浄し80℃で8時間乾燥させた後に実施した。
重量測定の結果から算出される重量変化率の経時的推移を図6に示す。なお、図6において、「Mn(III)&LA」はMn(III)及びリノール酸の双方を追添加したサンプルを用いた結果であり、「Mn(III)」はMn(III)のみを追添加したサンプルを用いた結果であり、「LA」はリノール酸のみを追添加したサンプルを用いた結果である。また、図6において縦軸は重量変化率を示している。
図6から判るように、Mn(III)及びリノール酸の双方の追添加のみならず、リノール酸のみの追添加でも、重量減少が経時的に観察された。Mn(III)及びリノール酸の双方の追添加のサンプルにおいては45日後には、リノール酸のみの追添加のサンプルにおいては40日後には、ポリウレタンテストピースの原型は崩れ、90%以上の重量減少を示した。
〔実施例5〕
実施例5では、反応液の組成において、酒石酸ナトリウムバッファーの代わりに乳酸ナトリウムバッファーを用いた場合のポリウレタン分解反応を検討した。
先ず、以下の組成の反応液を調製した。反応液の組成は、10mM乳酸ナトリウムバッファー(pH4.5)、0.05% Tween20、Mn(III)を添加する時は200mMのMn(III)、リノール酸を添加する時は9mMのリノール酸とした。
次に、50ml容チューブに反応液10mlを満たし、ポリウレタンテストピース(1cm角)を約50mg添加した。そして、30℃で浸盪しながら反応させた。このとき、5日毎に、テストピースを取り出し、洗浄して、新たな反応液10mlを含む50ml容チューブに移し、引き続き30℃で浸盪しながら反応させた。
反応を42日間行い、3日目、7日目、10日目、14日目、17日目、20日目、24日目、28日目、30日目、35日目、38日目、及び42日目における重量を測定した。重量測定は、ポリウレタンテストピースを取り出した後、よく洗浄し80℃で8時間乾燥させた後に実施した。
重量測定の結果から算出される重量変化率の経時的推移を図7に示す。なお、図7において、「Mn(III)/LA」は反応液中にMn(III)及びリノール酸の双方を含むサンプルを用いた結果であり、「Mn(III)」は反応液中にMn(III)を含み、リノール酸を含まないサンプルを用いた結果であり、「LA」は反応液中にリノール酸を含み、Mn(III)を含まないサンプルを用いた結果であり、「対照」は反応液中にMn(III)もリノール酸も含まないサンプルを用いた結果である。また、図7において縦軸は重量変化率を示している。
図7から判るように、反応液中にMn(III)及びリノール酸の双方を含むサンプルにおいては30日後には、ポリウレタンテストピースの原型は崩れ、90%以上の重量減少を示した。
これらの結果から、反応液中に含まれるバッファーとして酒石酸ナトリウムバッファーと同様に乳酸ナトリウムバッファーでも、ポリウレタン分解反応が効率的に行われることが示された。
〔実施例6〕
実施例6では、リノール酸以外の不飽和脂肪酸の種類について検討した。
先ず、以下の組成の反応液を調製した。反応液の組成は、10mM酒石酸ナトリウムバッファー(pH4.5)、0.05% Tween20、Mn(III)を添加する時は200mMのMn(III)、各種不飽和脂肪酸を添加する時は9mMの不飽和脂肪酸とした。
次に、50ml容チューブに反応液10mlを満たし、ポリウレタンテストピース(1cm角)を約50mg添加した。そして、30℃で11日間浸盪しながら反応させた。このとき、1日目、3日目、5日目、7日目及び11日目における重量を測定した。重量測定は、ポリウレタンテストピースを取り出した後、よく洗浄し80℃で8時間乾燥させた後に実施した。
重量測定の結果から算出される重量変化率の経時的推移を図8に示す。なお、図8において、「Mn(III)/オレイン酸」は反応液中にMn(III)及びオレイン酸の双方を含むサンプルを用いた結果であり、「オレイン酸」は反応液中にオレイン酸を含み、Mn(III)を含まないサンプルを用いた結果であり、「Mn(III)/リノレン酸」は反応液中にMn(III)及びリノレン酸の双方を含むサンプルを用いた結果であり、「リノレン酸」は反応液中にリノレン酸を含み、Mn(III)を含まないサンプルを用いた結果であり、「Mn(III)/アラキドン酸」は反応液中にMn(III)及びアラキドン酸の双方を含むサンプルを用いた結果であり、「対照」は反応液中にMn(III)も不飽和脂肪酸も含まないサンプルを用いた結果である。また、図8において縦軸は重量変化率を示している。
図8から判るように、Mn(III)と共存してポリウレタンを分解する不飽和脂肪酸は、リノール酸以外にはリノレン酸及びアラキドン酸が考えられた。一方、図8から判るように、不飽和脂肪酸としてオレイン酸を用いた場合には、ポリウレタンはほとんど分解されなかった。
〔実施例7〕
実施例7では、有機溶媒中でのポリウレタン分解反応を検討した。
先ず、以下の組成の反応液を調製した。反応液の組成は、10mM酒石酸ナトリウムバッファー(pH4.5)、0.05% Tween20、Mn(III)を添加する時は200mMのMn(III)、リノール酸を添加する時は9mMのリノール酸とした。さらに、有機溶媒エタノール又はアセトンを添加する時は、30%又は70%とした。
次に、50ml容チューブに反応液10mlを満たし、ポリウレタンテストピース(1cm角)を約50mg添加した。そして、30℃で浸盪しながら反応させた。
エタノールを含む反応液を用いた実験では、反応を8日間行い、1日目、3日目及び8日目における重量を測定した。一方、アセトンを含む反応液を用いた実験では、反応を10日間行い、1日目、3日目、6日目、8日目及び10日目における重量を測定した。重量測定は、ポリウレタンテストピースを取り出した後、よく洗浄し80℃で8時間乾燥させた後に実施した。
エタノールを含む反応液において、重量測定の結果から算出される重量変化率の経時的推移を図9に示す。なお、図9において、「Mn(III)/LA/Et(70%)」は反応液中にMn(III)、リノール酸及び70%エタノールを含むサンプルを用いた結果であり、「Mn(III)/Et(70%)」は反応液中にMn(III)及び70%エタノールを含み、リノール酸を含まないサンプルを用いた結果であり、「LA/Et(70%)」は反応液中にリノール酸及び70%エタノールを含み、Mn(III)を含まないサンプルを用いた結果であり、「対照/Et(70%)」は反応液中に70%エタノールを含み、Mn(III)もリノール酸も含まないサンプルを用いた結果である。さらに「Mn(III)/LA/Et(30%)」は反応液中にMn(III)、リノール酸及び30%エタノールを含むサンプルを用いた結果であり、「Mn(III)/Et(30%)」は反応液中にMn(III)及び30%エタノールを含み、リノール酸を含まないサンプルを用いた結果であり、「LA/Et(30%)」は反応液中にリノール酸及び30%エタノールを含み、Mn(III)を含まないサンプルを用いた結果であり、「対照/Et(30%)」は反応液中に30%エタノールを含み、Mn(III)もリノール酸も含まないサンプルを用いた結果である。また、図9における縦軸はポリウレタンテストピースの重量減少率を示している。
一方、アセトンを含む反応液において、重量測定の結果から算出される重量変化率の経時的推移を図10に示す。なお、図10において、「Mn(III)/LA/アセトン(70%)」は反応液中にMn(III)、リノール酸及び70%アセトンを含むサンプルを用いた結果であり、「Mn(III)/アセトン(70%)」は反応液中にMn(III)及び70%アセトンを含み、リノール酸を含まないサンプルを用いた結果であり、「LA/アセトン(70%)」は反応液中にリノール酸及び70%アセトンを含み、Mn(III)を含まないサンプルを用いた結果であり、「対照/アセトン(70%)」は反応液中に70%アセトンを含み、Mn(III)もリノール酸も含まないサンプルを用いた結果である。さらに、「Mn(III)/LA/アセトン(30%)」は反応液中にMn(III)、リノール酸及び30%アセトンを含むサンプルを用いた結果であり、「Mn(III)/アセトン(30%)」は反応液中にMn(III)及び30%アセトンを含み、リノール酸を含まないサンプルを用いた結果であり、「LA/アセトン(30%)」は反応液中にリノール酸及び30%アセトンを含み、Mn(III)を含まないサンプルを用いた結果であり、「対照/アセトン(30%)」は反応液中に30%アセトンを含み、Mn(III)もリノール酸も含まないサンプルを用いた結果である。また、図10における縦軸はポリウレタンテストピースの重量減少率を示している。
図9及び10から判るように、Mn(III)及びリノール酸の存在下でのポリウレタンテストピースの分解は、エタノール又はアセトン中でも進行した。さらに、エタノール又はアセトンのいずれにおいても、70%よりも30%含有でポリウレタンテストピースの分解が顕著に進行した。
ポリウレタンは疎水性物質であるため、有機溶媒中では、ポリウレタンと反応基質との親和性が増加し、接触効率が増加する。従って、分解が顕著に進む。
〔実施例8〕
実施例8では、反応液中にMn(III)の代わりにMn(II)及びMnPを含んだ場合について検討した。
先ず、以下の組成の反応液を調製した。反応液の組成は、10mM酒石酸ナトリウムバッファー(pH4.5)、0.05% Tween20、1mM MnSO4、9mM リノール酸、0.4mM H2O2、及び2U MnPとした。
次に、50ml容チューブに反応液10mlを満たし、ポリウレタンテストピース(1cm角)を約50mg添加した。そして、35℃で浸盪しながら反応させた。このとき、9日目及び15日目に上記の濃度でMnSO4、H2O2、MnP及びリノール酸を追添加した。
反応を21日間行い、1日目、3日目、6日目、8日目、10日目、14日目、及び21日目における重量を測定した。重量測定は、ポリウレタンテストピースを取り出した後、よく洗浄し80℃で8時間乾燥させた後に実施した。
重量測定の結果から算出される重量変化率の経時的推移を図11に示す。なお、図11において、「MnP/LA」は反応液中にMnSO4、H2O2、MnP及びリノール酸を含むサンプルを用いた結果であり、「対照」は反応液中にMnSO4、H2O2、MnP及びリノール酸のいずれも含まないサンプルを用いた結果である。また、図11における縦軸はポリウレタンテストピースの重量減少率を示している。
図11から判るように、反応液中にMn(III)の代わりにMn(II)及びMnPの双方を含むサンプルにおいては、追添加を行うことで、21日後にはポリウレタンテストピースの原型は崩れ、33%の重量減少を示した。またMn(II)からMn(III)への反応をMnPが触媒するために、マンガン量を1/200以上に削減することができた。
〔実施例9〕
実施例9では、MnPの安定性について検討した。
先ず、以下の組成の反応液を調製した。反応液の組成は、10mM酒石酸ナトリウムバッファー(pH4.5)、0.05% Tween20、MnSO4を添加する時は1mMのMnSO4、リノール酸を添加する時は9mMのリノール酸、MnPを添加する時は2UのMnPと共に0.4mM H2O2を添加することとした。反応液中にポリウレタンテストピースを添加する時は、約50mgのポリウレタンテストピースとした。
次に、50ml容チューブに反応液10mlを満たし、35℃で浸盪しながら反応させた。適宜、サンプリングを行い、MnP活性を測定した。MnP活性の測定は、酒石酸ナトリウムバッファー(25mM、pH4.5)、0.2mM 2,6-ジメトキシフェノール、0.5mM MnSO4及び0.1mM H2O2を含む反応液において、波長470nMの吸光度の変化により測定した。
MnP活性の経時的推移を図12に示す。なお、図12における「反応液」は実施例8の「MnP/LA」サンプルを用いた結果であり、「MnP」は反応液中にMnP及びH2O2を含み、MnSO4もリノール酸も含まないサンプルを用いた結果であり、「MnP+Mn(II)」は反応液中にMnP、MnSO4及びH2O2を含み、リノール酸を含まないサンプルを用いた結果であり、「MnP+Mn(II)+LA」は反応液中にMnP、MnSO4、リノール酸及びH2O2を含むサンプルを用いた結果であり、そして「MnP+Mn(II)+LA+PUR」は、反応液中にMnP、MnSO4、リノール酸及びH2O2を含み、ポリウレタンテストピースを添加したサンプルを用いた結果である。なお図12における縦軸はMnPの活性変化率を示している。
図12から判るように、反応液中にMnPのみを含む場合には活性は維持されるが、反応液中でMnPとリノール酸を共存させると1日で速やかにMnPの活性は90%失活した。従って、MnPとリノール酸とを共存させるとMnP活性は低下することが示された。
Mn、不飽和脂肪酸、ポリウレタン及びMnPの反応を示す概略図である。 ポリウレタン分解装置の概略図である。 ポリウレタンシートを用いて分解反応を行った際の反応液組成と重量減少との関係を示す特性図である。 ポリウレタンテストピースを用いて分解反応を行った際の反応液組成と重量減少との関係を示す特性図である。 新たな反応液中に経時的に洗浄せずにポリウレタンテストピースを移して、ポリウレタン分解反応を行った際の反応日数と重量変化率との関係を示す特性図である。 反応液中に経時的にMn(III)及び/又はリノール酸を追添加してポリウレタン分解反応を行った際の反応日数と重量変化率との関係を示す特性図である。 反応液の組成において、酒石酸ナトリウムバッファーの代わりに乳酸ナトリウムバッファーを用いて分解反応を行った際の反応日数と重量変化率との関係を示す特性図である。 リノール酸以外の不飽和脂肪酸の種類を用いてポリウレタン分解反応を行った際の反応日数と重量変化率との関係を示す特性図である。 エタノールを含む反応液中でポリウレタン分解反応を行った際の反応日数と重量変化率との関係を示す特性図である。 アセトンを含む反応液中でポリウレタン分解反応を行った際の反応日数と重量変化率との関係を示す特性図である。 Mn(III)の代わりにMn(II)及びMnPを含む反応液中でポリウレタン分解反応を行った際の反応日数と重量変化率との関係を示す特性図である。 MnPの安定性に関して行った反応における反応日数とMnP活性変化率との関係を示す特性図である。
符号の説明
1 分解部
3 不飽和脂肪酸供給部
5 マンガン(II)回収部
6 マンガン(II)供給部
7 酵素反応部

Claims (24)

  1. マンガン(III)とリノール酸の存在下で、ポリウレタンを分解することを特徴とするポリウレタン分解方法。
  2. 反応系に有機溶媒を共存させることを特徴とする請求項1記載のポリウレタン分解方法。
  3. 上記有機溶媒はエタノール又はアセトンであることを特徴とする請求項2記載のポリウレタン分解方法。
  4. 上記マンガン(III)はマンガンペルオキシダーゼの作用によりマンガン(II)が酸化されたものであることを特徴とする請求項1記載のポリウレタン分解方法。
  5. 分解対象のポリウレタンがエーテル型ポリウレタンを主成分とすることを特徴とする請求項1記載のポリウレタン分解方法。
  6. マンガン(III)とリノール酸とを主成分とするポリウレタン分解剤。
  7. 有機溶媒を更に含むことを特徴とする請求項6記載のポリウレタン分解剤。
  8. 上記有機溶媒はエタノール又はアセトンであることを特徴とする請求項7記載のポリウレタン分解剤。
  9. マンガンペルオキシダーゼを更に含むことを特徴とする請求項6記載のポリウレタン分解剤。
  10. マンガン(III)とリノール酸の存在下で処理することを特徴とするポリウレタン含有廃棄物処理方法。
  11. 反応系に有機溶媒を共存させることを特徴とする請求項10記載のポリウレタン含有廃棄物処理方法。
  12. 上記有機溶媒はエタノール又はアセトンであることを特徴とする請求項11記載のポリウレタン含有廃棄物処理方法。
  13. 上記マンガン(III)はマンガンペルオキシダーゼの作用によりマンガン(II)が酸化されたものであることを特徴とする請求項10記載のポリウレタン含有廃棄物処理方法。
  14. 分解対象のポリウレタン含有廃棄物がエーテル型ポリウレタンを有することを特徴とする請求項10記載のポリウレタン含有廃棄物処理方法。
  15. マンガン(III)とリノール酸とを主成分とするポリウレタン含有廃棄物処理剤。
  16. 有機溶媒を更に含むことを特徴とする請求項15記載のポリウレタン含有廃棄物処理剤。
  17. 上記有機溶媒はエタノール又はアセトンであることを特徴とする請求項16記載のポリウレタン含有廃棄物処理剤。
  18. マンガンペルオキシダーゼを更に含むことを特徴とする請求項15記載のポリウレタン含有廃棄物処理剤。
  19. マンガン(III)とリノール酸によりポリウレタンを分解する分解部と、
    上記分解部に対してマンガン(III)を供給する際の流路となるマンガン流路と、
    上記分解部で発生したマンガン(II)を回収し、回収したマンガン(II)を上記マンガン流路に対して供給するマンガン(II)供給部と、
    上記マンガン流路における上記分解部と上記マンガン(II)供給部との間に配設され、マンガンペルオキシダーゼの作用により上記マンガン(II)供給部から供給されたマンガン(II)をマンガン(III)に変換する酵素反応部とを備え、
    上記酵素反応部で変換されたマンガン(III)を、上記マンガン流路を介して上記分解部に対して供給する、ポリウレタン分解装置。
  20. 上記分解部に対してリノール酸を供給するリノール酸供給部を更に備えることを特徴とする請求項19記載のポリウレタン分解装置。
  21. 上記酵素反応部はマンガンペルオキシダーゼを充填したカラムであることを特徴とする請求項19記載のポリウレタン分解装置。
  22. 上記分解部に有機溶媒を存在させることを特徴とする請求項19記載のポリウレタン分解装置。
  23. 上記有機溶媒はエタノール又はアセトンであることを特徴とする請求項22記載のポリウレタン分解装置。
  24. 分解対象のポリウレタンがエーテル型ポリウレタンを主成分とすることを特徴とする請求項19記載のポリウレタン分解装置。
JP2003301332A 2003-08-26 2003-08-26 ポリウレタン分解方法 Expired - Fee Related JP4063738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003301332A JP4063738B2 (ja) 2003-08-26 2003-08-26 ポリウレタン分解方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003301332A JP4063738B2 (ja) 2003-08-26 2003-08-26 ポリウレタン分解方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005068313A JP2005068313A (ja) 2005-03-17
JP4063738B2 true JP4063738B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=34405985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003301332A Expired - Fee Related JP4063738B2 (ja) 2003-08-26 2003-08-26 ポリウレタン分解方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4063738B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6489542B2 (ja) * 2013-12-04 2019-03-27 国立大学法人帯広畜産大学 ウレタンの分解方法およびウレタンの分解剤
CN107286369A (zh) * 2017-08-02 2017-10-24 江苏世丰新材料有限公司 一种酸解聚氨酯软泡废弃物生成多元醇的方法
WO2019207751A1 (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 ピーライフ・ジャパン・インク株式会社 樹脂成型体の分解処理方法及び分解性樹脂製品
JP6993737B2 (ja) * 2020-10-01 2022-01-14 ピーライフ・ジャパン・インク株式会社 樹脂成型体の分解処理液
KR20250054696A (ko) * 2023-10-13 2025-04-23 주식회사 리플라 플라스틱의 액상화를 이용하여 생물학적 분해를 촉진하는 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005068313A (ja) 2005-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Grelska et al. White rot fungi can be a promising tool for removal of bisphenol A, bisphenol S, and nonylphenol from wastewater
Cameron et al. Enzymology of Phanerochaete chrysosporium with respect to the degradation of recalcitrant compounds and xenobiotics
Cabana et al. Elimination of endocrine disrupting chemicals nonylphenol and bisphenol A and personal care product ingredient triclosan using enzyme preparation from the white rot fungus Coriolopsis polyzona
Karam et al. Potential applications of enzymes in waste treatment
US5389356A (en) Compounds and methods for generating oxygen free radicals used in general oxidation and reduction reactions
Zhu et al. Biodegradation of lincomycin in wastewater by two-level bio-treatment using chloroperoxidase and activated sludge: Degradation route and eco-toxicity evaluation
Singh et al. Biocatalytic functionalities of lignin peroxidase-based systems in lignin depolymerization and pollutants removal from environmental matrices
EP0533471A2 (en) Treatment of contaminated substances
JP2001286884A (ja) 有機性廃水の処理装置および処理方法
Wang et al. Poly (ethylene glycol)‐modified ligninase enhances pentachlorophenol biodegradation in water–solvent mixtures
EP0758304B1 (en) Process for treating a medium containing organic constituents
Huo et al. Oxidation of phthalate acid esters using hydrogen peroxide and polyoxometalate/graphene hybrids
JP4063738B2 (ja) ポリウレタン分解方法
JP5651404B2 (ja) 水処理装置及び水処理方法
Aust et al. Detoxification and metabolism of chemicals by white-rot fungi
Collado et al. Decision criteria for the selection of wet oxidation and conventional biological treatment
Sukan et al. Enzymatic removal of phenol from industrial wastewaters
Valero et al. Removal of organic pollutants from industrial wastewater by treatment with oxidoreductase enzymes
JP3450719B2 (ja) 有機性廃水の生物学的処理方法及び装置
JP2000061497A (ja) 有機性廃水の処理方法及び有機性廃水の処理装置
Nakamura et al. Biodegradation of endocrine-disrupting phenolic compounds using laccase followed by activated sludge treatment
JP4027859B2 (ja) ポリウレタン分解方法
Hafez Enzymatic Waste Water Treatment
Chaudhari et al. Combinational system for the treatment of textile waste water: a future perspective
Afreen et al. Peroxidases: Role in Bioremediation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees