JP4067433B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、交換ユニットの位置決めが容易な遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機や、スロットマシン等の遊技機を設置している遊技ホールでは、顧客のニーズや他店との競合で優位に立つために、遊技機の製造開発メーカーが開発した斬新なゲーム性をもつ、パチンコ機や、スロットマシンに新台入れ替えと称して、数か月に一度、あるいは、それよりも短いサイクルで遊技内容が異なる遊技機に交換するのが通例となっており、最近では、このサイクルが更に短くなる傾向にある。
【0003】
そして、従来の遊技機においては、かかる新台入れ替えで遊技内容を変更する際には、遊技機全体を略まるごと交換しなければならなかった。しかし、遊技ホールにおいて、遊技内容を変更するための新台入れ替えの台交換の際、遊技内容の変更に無関係な部品も多数、同時に交換されることとなり、交換に要する費用がかかるだけでなく、資源の無駄になっていた。
【0004】
そこで、近年、遊技内容に直接、影響するリールユニット及びこのリールユニットの回転リールの回転駆動等を制御する主基板(主制御装置)を、前扉に固定して、前扉ごと一体に本体キャビネットから着脱自在に形成して、交換可能とする発明がなされている(例えば、特許文献1、図1及び図3参照。)。
さらに、リールユニット及び主基板(主制御装置)を固定した前扉に、ホッパー装置(メダル払出装置)や電源装置を固定して、前扉ごと一体に本体キャビネットから着脱自在に形成して交換可能にする発明がなされている(例えば、特許文献1、図4参照。)。
【0005】
さらに、近年では、遊技機を、遊技性に関わる部分と、遊技性に直接関わらない部分とに分け、このうち遊技性に関わる部分を交換することにより、全体を略まるごと交換することなく、新しい遊技機で遊技しているかのような印象を与えることができる分離型の遊技機の開発が進められている。
具体的には、スロットマシンの交換に際して、真に交換が必要な部材である遊技担当装置を特定し、かつ交換の効率化をも図った発明がなされている(例えば、特許文献2。)。
【0006】
また、枠体等の構造用部材に前記リールユニット及び主基板(主制御装置)を設置した交換ユニットを、本体キャビネット内部に着脱自在に形成して、新旧の交換作業を容易にしたスロットマシンに関する技術がある(例えば、特許文献3。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−52525号公報(第1図、第3図、第4図)
【0008】
【特許文献2】
特開2003−24513号公報
【0009】
【特許文献3】
特開2003−47686号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の遊技機では、交換ユニットには、回転リールや、この回転リールを回転表示させるための駆動モータ等の駆動手段を有するリールユニットを少なくとも収納しているため、かなりの重量となる。かかる重量のある交換ユニットを一旦、本体キャビネット内部の中板の上に載置した後、その位置を僅かに微調整するのは容易ではなく、位置決めが容易ではないといった第一の問題点があった。
【0011】
また、交換ユニットを本体キャビネットから引き出す際、交換ユニットを固定した所定位置から、僅かに手前側に移動させることにより、交換ユニットと本体キャビネットとの間に手の指等を入れることができて、交換ユニットを容易に掴むことが可能となる。このように、固定位置の交換ユニットを僅かに手前側に引き出すことにより、交換ユニットのハンドリングが格段に向上し、交換ユニットの交換作業を容易にすることが可能となるものである。しかし、交換ユニットは、上述したように重量が大きいため、固定位置から僅かに移動させることは容易ではないといった第二の問題点があった。
【0012】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、交換ユニットの位置決めを容易に行うことができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0013】
更に、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、交換ユニットを本体キャビネット内部の固定位置から外方向に向かって僅かに移動させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0014】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、位置決めピンの基端側が位置決め完了端部に入り込むことで位置決めの微調整が行われ、位置決めを完了させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0015】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、上記した従来の技術の有する第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、交換ユニットを本体キャビネット内部の固定位置から外方向に向かって僅かに移動させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0016】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、位置決めピンを位置決め孔内部で所定方向に回転移動させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0017】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、交換作業者の力によらなくても、前面側に向かって僅かに引き出すことができ、交換ユニットの交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0019】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0020】
すなわち、正面側に開口する正面開口部(11)を有する本体キャビネット(1)と、前記本体キャビネット(1)の正面開口部(11)を開閉自在に塞ぐ前扉(3)と、複数の図柄が表示された回転リール(23)及びこの回転リール(23)を回転表示させるための駆動手段を有するリールユニット(20)とを備えた遊技機(S)であって、少なくとも前記リールユニット(20)は、このリールユニット(20)を装着するための枠(21)を介して、前記交換ユニット(2)に組み込まれ、前記交換ユニット(2)は、前記本体キャビネット(1)に対して交換可能に形成され、前記遊技機(S)は、前記交換ユニット(2)を前記本体キャビネット(1)内部の前後方向に案内する案内手段(85)と、前記本体キャビネット(1)と前記交換ユニット(2)との間に位置して前記交換ユニット(2)の固定位置の位置決めが可能な位置決め手段(90)とを備えている。
【0021】
そして、前記位置決め手段(90)は、前記本体キャビネット(1)と前記交換ユニット(2)とのうち、いずれか一方に支持される位置決めピン(100)と、前記本体キャビネット(1)と前記交換ユニット(2)とのうち、前記位置決めピン(100)を支持していない方に形成されて前記位置決めピン(100)を差し込み可能な長孔状の位置決め孔(110)と、前記位置決めピン(100)を特定位置まで前記位置決め孔(110)内部で所定方向に移動させるためのピン移動手段(95)とを備えている。
【0022】
そして、前記位置決め孔(110)は、その長尺方向の端部であって、前記特定位置の前記位置決めピン(100)が入り込むことにより前記交換ユニット(2)の位置決めが完了する位置決め完了端部(111)を備え、前記位置決めピン(100)が、前記ピン移動手段(95)を介して、前記位置決め孔(110)の内部を前記位置決め完了端部(111)へ向かって移動することにより、前記位置決めピン(100)の外面が、前記位置決め孔(110)の内面を押して、前記交換ユニット(2)を所定位置へ移動可能に形成され、前記位置決め孔 (110) の長尺方向は、前記ピン移動手段 (95) による前記位置決めピン (100) の移動方向に対して斜めに傾斜するように配置されていることを特徴とする。
【0023】
また、ここで、「回転リール(40)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、遊技メダルを投入して、回転リールを回転させ、所定の停止図柄で停止した場合に入賞し、所定枚数の遊技メダルの払い出しが行われるようなスロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
【0024】
また、ここで、「交換ユニット(2)の固定位置の位置決め」とは、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)内部に取り付ける際、最終的に交換ユニット(2)を固定する位置に移動させて配置することを意味するものである。
また、ここで、「本体キャビネット(1)と前記交換ユニット(2)とのうち、前記位置決めピン(100)を支持していない方に形成されて」とは、「本体キャビネット(1)」と、「交換ユニット(2)」と、「位置決めピン(100)」と、「位置決め孔(110)」との関係が、図3に示すように位置決めピン(100)を本体キャビネット(1)に支持した場合は、位置決め孔(110)は、交換ユニット(2)に形成されるものであり、また、位置決めピン(100)を交換ユニット(2)に支持した場合は、位置決め孔(110)は本体キャビネット(1)に形成されるものであることを意味する。
【0025】
また、ここで、「特定位置」とは、位置決めピン(100)が、かかる特定位置にピン移動手段(95)を介して移動して、この位置決めピン(100)が位置決め孔(110)の位置決め完了端部(111)に入ることにより、交換ユニット(2)の位置決めが完了するように予め設定されているものである。具体的には、図5(C)に示すように位置決めピン(100)の円錐部(101)が、鉛直方向に回転移動した状態であるピン鉛直位置(107)を特定位置としているようなものを含むものである。
【0026】
(作用)
本発明は、位置決めピン(100)が、ピン移動手段(95)を介して、特定位置まで位置決め孔(110)の内部を、位置決め完了端部(111)へ向かって移動する。そして、その際、位置決めピン(100)の外面が、位置決め孔(110)の内面を押すことにより、交換ユニット(2)は、案内手段(85)に案内されて、本体キャビネット(1)の奥方向に移動する。そして、位置決めピン(100)が、前記特定位置で位置決め完了端部(111)に入り込むことにより、本体キャビネット(1)内部における交換ユニット(2)の位置決めが完了する。これにより、位置決め孔(110)に差し込んだ位置決めピン(100)を、ピン移動手段(95)を介して、特定位置まで移動させるだけで、交換ユニット(2)の位置決めを容易に行うことができる。
【0027】
更に、交換ユニット (2) の配置位置が本体キャビネット (1) における位置決めの完了した位置とずれているような場合、位置決めピン (100) の特定位置と、位置決め孔 (110) の位置決め完了端部 (111) とがずれた状態となる。かかる場合に、位置決めピン (100) をピン移動手段 (95) により特定位置まで移動させようとすると、位置決め孔 (110) の長尺方向は、ピン移動手段 (95) による位置決めピン (100) の移動方向に対して斜めに傾斜するため、位置決めピン (100) の外面が、位置決め孔 (110) の斜めに傾斜した内面を斜め方向に押すこととなる。
【0028】
そして、交換ユニット (2) は、案内手段 (85) により本体キャビネット (1) 内部の奥側又は手前側の前後方向に案内されるように形成されている。このため、位置決めピン (100) が位置決め孔 (110) の内面を押す力の分力を利用して、案内手段 (85) により、交換ユニット (2) を本体キャビネット (1) 内部の奥側又は手前側の前後方向に移動させることができる。
【0029】
その際、位置決めピン (100) を一方向に移動させて、交換ユニット (2) を本体キャビネット (1) 内部の奥方向に移動させることができるような場合、かかる位置決めピン (100) の移動方向と逆方向に位置決めピン (100) を移動させることにより、分力の方向が逆となって、交換ユニット (2) を本体キャビネット (1) 内部の固定位置から手前側に向かって移動させることができる。
【0030】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0031】
すなわち、前記位置決めピン(100)は、その基端側から先端側に向かって先細状に形成され、前記位置決めピン(100)の基端側が、前記位置決め完了端部(111)に入り込むことにより、前記交換ユニット(2)の位置決めが完了することを特徴とする。
【0032】
(作用)
本発明は、位置決めピン(100)が、その基端側から先端側に向かって先細状に形成されている。このため、位置決めピン(100)の先端側を、位置決め孔(110)の内部に入れる際には、位置決めピン(100)の外面と位置決め孔(110)の内面との間に大きな隙間を形成することができるため、余裕をもって差し込むことができる。そして、位置決めピン(100)の位置と、位置決め孔(110)の位置とが整合しておらず、両者の位置にずれや偏りがある場合、位置決めピン(100)を、先端側から基端側に向かって差し込むことにより、位置決めピン(100)の外面と、位置決め孔(110)の内面との間の隙間の小さい方が先に当接して押されて、両者の位置関係が整合する方向に交換ユニット(2)が移動する。これにより、位置決めの微調整が行われる。そして、位置決めピン(100)の基端側が、位置決め孔(110)の位置決め完了端部(111)に入り込むことにより、位置決め孔(110)の位置と位置決めピン(100)との位置とが整合する。これにより、本体キャビネット(1)内における交換ユニット(2)の位置にずれや偏りが無くなり、交換ユニット(2)の位置決めを完了させることができる。
【0033】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記位置決めピン(100)は、前記交換ユニット(2)又は前記本体キャビネット(1)のいずれか一方に回動可能に軸支され、前記位置決め孔(110)の長尺方向は、前記位置決めピン(100)の回転面に対して斜めに傾斜するように配置されていることを特徴とする。
【0034】
(作用)
交換ユニット(2)の配置位置が本体キャビネット(1)における位置決めの完了した位置とずれているような場合、位置決めピン(100)の特定位置と、位置決め孔(110)の位置決め完了端部(111)とがずれた状態となる。かかる場合に、交換ユニット(2)又は本体キャビネット(1)のいずれか一方に軸支された位置決めピン(100)をピン移動手段(95)により回動させると、位置決め孔(110)の長尺方向が位置決めピン(100)の回転面に対して斜めに傾斜するように配置されているため、位置決め孔(110)の内部に入り込んだ位置決めピン(100)の外面が、位置決め孔(110)の斜めに傾斜した内面を斜め方向に押すこととなる。
【0035】
そして、交換ユニット(2)は、案内手段(85)により本体キャビネット(1)内部の前後方向に案内されるように形成されている。このため、位置決めピン(100)が位置決め孔(110)の内面を押す力の分力を利用して、案内手段(85)の案内により、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)内部の奥側又は手前側の前後方向に移動させることができる。
【0036】
その際、位置決めピン(100)を一方向に移動させて、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)内部の奥方向に移動させることができるような場合、かかる位置決めピン(100)の移動方向と逆方向に位置決めピン(100)を移動させることにより、分力の方向が逆となって、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)内部の固定位置から手前側に向かって移動させることができる。
【0037】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記位置決めピン(100)の基端側から手で握ることが可能な棒状の取っ手部(102)が延設されていることを特徴とする。
【0038】
(作用)
本発明は、棒状の取っ手部(102)を、交換作業者が手で握って回すことにより、位置決めピン(100)を回転移動させることができる。これにより、位置決めピン(100)を位置決め孔(110)内部で所定方向に回転移動させることができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0039】
すなわち、前記本体キャビネット(1)は、前記交換ユニット(2)を前記本体キャビネット(1)に収納した位置から前面側に向かって押し出す押し出し手段(130)を備えたことを特徴とする。
なお、ここで、「押し出し手段(130)」は、具体的には、ばねや、ゴム等の弾性体であって、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)の収納位置に配置した状態で、交換ユニット(2)に押されて縮み、それが元に戻る復元力により、交換ユニット(2)を外へ向かって押し出す力を付与することができるようなものを含むものである。
【0040】
(作用)
本発明は、押し出し手段(130)が、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)に収納した位置から前面側に向かって押し出す。このため、交換ユニット(2)を前面側に向かって僅かに移動させることができる。これにより、交換ユニット(2)の交換作業において、交換作業者の力によらなくても、前面側に向かって僅かに引き出すことができ、交換ユニット(2)の交換作業を容易なものにすることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)
図1乃至図7は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は位置決め手段の位置決めピンの外観斜視図、図2は位置決め手段の位置決めピンの縦断面図、図3及び図4は遊技機の分解斜視図、図5(A)は位置決めピンが位置決め孔の内部に僅かに入っている状態の縦断面図、(B)は位置決めピンが位置決め孔の内部で中程度、入っている状態の縦断面図、(C)は位置決めピンがピン鉛直位置にある状態の縦断面図、図6(A)は位置決めピンを位置決め孔の内部に僅かに入れた状態の横断面図、(B)は位置決め孔を位置決め孔の内部に中程度、入れた状態の横断面図、(C)は位置決めピンをピン鉛直位置にまで回転させて位置決めが完了した状態の横断面図、図7(D)は位置決めピンがピン鉛直位置において固定されている状態の横断面図、(E)は交換ユニットを前面側に移動させるために位置決めピンを位置決め孔の内部で僅かに回転させた状態の横断面図、(F)は交換ユニットを前面側に移動させるために位置決めピンを位置決め孔の内部で更に回転させた状態の横断面図をそれぞれ示す。
【0042】
本実施の形態に係る遊技機Sは、具体的には、スロットマシンであって、図3及び図4に示すように、大きく分けて、正面側に開口する正面開口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャビネット1の正面開口部11を開閉可能に塞ぐための前扉3とから構成されている。そして、本体キャビネット1の正面開口部11は、本体キャビネット1の中板12より上部に開口する開口上部13と、本体キャビネット1の中板12より下部に開口する開口下部14とを備えている。そして、前記前扉3は、本体キャビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐための上扉30と、本体キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐための下扉40とを備えている。そして、交換ユニット2の手前側には、上扉30が取り付けられている。すなわち、通常のいわゆる新台入れ替えの際には、上扉30を取り外した状態で、交換ユニット2だけを交換することができるものである。
【0043】
そして、本実施の形態に係る遊技機Sは、本体キャビネット1と交換ユニット2との間に位置して交換ユニット2の固定位置の位置決めが可能な位置決め手段90を備えている。
なお、本実施の形態において、「手前側」とは、交換作業者が、遊技機Sの正面側に遊技機Sの方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者の手前側を意味する。したがって、手前側方向とは、遊技機Sの奥から正面へ向かう方向を意味する。また、本実施の形態において、「奥側」とは、交換作業者が、遊技機Sの正面側に遊技機Sの方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者から見たときの奥側を意味する。したがって、奥側方向とは、遊技機Sの正面から奥へ向かう方向を意味する。さらに、本実施の形態において、右側とは、遊技機Sの正面に向かって対峙する交換作業者から見て、右側方向を意味し、また、左側とは、遊技機Sの正面に向かって対峙する交換作業者から見て、左側方向を意味するものである。
【0044】
(本体キャビネット1)
上記本体キャビネット1は、全体形状が略箱状であって、図3に示すように、底板15、側板16、天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体である。そして、この本体キャビネット1の高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が渡してある。そして、この中板12は、交換ユニット2を本体キャビネット1の奥側内部に案内するための案内手段85としてのガイド80を左右側部に備えている。また、中板12は、金属板からなるものである。そして、底板15には、電源装置4と、ホッパーユニットとも呼ばれる払い出し装置5とが固定されている。
【0045】
前記中板12の手前側の端部には、表裏に開口する長孔状の中板側孔120が形成されている。この中板側孔120の長尺方向は、左右方向となるように形成されている。そして、この中板側孔120の奥側の端面には、下方側に向かって延びる四角板状のピン固定片121が形成されている。そして、このピン固定片121にボルト状の固定軸103を介して位置決めピン100及び取っ手部102が回動可能に軸支されている。
【0046】
ここで、電源装置4は、開口下部14の底板15の上面に取り付けられており、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等の操作部を有している。この電源装置4は、遊技機S内部の各部品に電力を供給するためのものである。
上記電源装置4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0047】
また、側板16の正面左側の下部には、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片69(図4)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0048】
また、本体キャビネット1は、交換ユニット2を本体キャビネット1に収納した位置から前面側(手前側)に向かって押し出す押し出し手段130を備えている。この押し出し手段130は、具体的には、円形コイル状のバネであって、左右のガイド80の奥側の裏板18に固定されている。交換ユニット2が奥側に押し込まれることにより、交換ユニット2の奥側が、押し出し手段130としての円形コイル状のバネを縮ませる。その状態で交換ユニット2に対して、手前側に向かって押し出す方向の力を絶えず付加した状態を維持することができるものである。したがって、位置決め手段90により、交換ユニット2の固定が解除されると、かかる押し出し手段130の弾性復元力により、交換ユニット2を手前側に僅かに移動させることができるものである。
【0049】
また、本体キャビネット1の左右の側板16の内面には、交換ユニット2のフック34を引っかけて交換ユニット2を固定可能な固定装置10としてのクリップ35が形成されている。
(案内手段85)
上記案内手段85は、交換ユニット2を本体キャビネット1の奥側内部に案内するための帯板レール状のガイド80である。このガイド80は、図3に示すように中板12の左右に位置して、前後方向に形成された2本の帯板レール状のものであって、交換ユニット2の奥側の下部に配置された移動体としてのローラー(図示せず)が回転移動可能なものである。
【0050】
(交換ユニット2)
上記交換ユニット2は、遊技ホールにおける、いわゆる新台入れ替えの際、遊技内容を変更するために本体キャビネット1に対して交換可能に形成されているものである。
なお、本実施の形態では、交換作業の際、上扉30は交換ユニット2から取り外して、上扉30はそのまま交換せずに、新しい交換ユニット2を取り付けた後、再度、取り外した上扉30を交換ユニット2に取り付けている。すなわち、上扉30は、交換せずに使用しているものである。もちろん、上扉30を取り外して、再度、交換ユニット2に取り付ける際に新たな上扉30を取り付けることにより、上扉30も交換することができるものである。さらに、交換ユニット2と、この交換ユニット2の手前側に開閉可能に取り付けられた上扉30とから一体的な取り扱いが可能な扉一体型交換ユニットを形成することもできるものである。かかる扉一体側交換ユニットにおいては、交換ユニット2及び上扉30は、両者が一体となった状態で、本体キャビネット1から取り外し、また、取り付けることができるように形成しても良いものである。
【0051】
上記交換ユニット2は、リールユニット20及び基板ユニット24を装着するための四角枠状の部材を組み合わせた枠21と、この枠21の上部に位置してリールユニット20の上方を覆う上板70とを備えている。すなわち、リールユニット20及び主制御装置25は、これらを装着するための枠21を介して、交換ユニット2に組み込まれているものである。
【0052】
前記交換ユニット2は、前記枠21の下部に固定されたリールユニット22と、枠21の上部奥側に固定された基板ユニット24とを備えている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した3個の回転リール23と、特に図示しないが、それぞれの回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24は、回転リール23の回転等を制御するための主制御装置25が透明樹脂からなる四角箱状の基板ケース26の内部に収納されているものである。
【0053】
前記枠21の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、枠21の正面右側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片69が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
このように、枠21の枠体係合部60と、枠21の右側の突出片69(図4)とにより、上扉30が枠21に回動可能に固定され、両者を一体のものにすることができる。
【0054】
前記交換ユニット2は、その底側を覆う平板状のユニット底板71を備えている。このユニット底板71の手前側の略中央には、表裏に貫通する長孔状の位置決め孔110が形成されている。この位置決め孔110の長尺方向は、図3、図6及び図7に示すように、左右方向に対して僅かに斜めに傾斜するように設定されている。具体的には、位置決めピン100の長尺方向は、左右方向に対して略30度の傾斜角度を形成している。
【0055】
なお、交換ユニット2の枠21の左右の縦枠には、本体キャビネット1のクリップ35により固定可能なフック34が形成されている。
(上板70)
上記上板70は、枠21の上部に設けられて、リールユニット20の上方を覆っているものである。具体的には、上板70は、枠21の高さ方向途中の横方向に渡されるように枠21に固定されているものである。この上板70は、リールユニット20の上方を覆うような位置に固定されているものである。この上板70は、その側端及び後ろ側の端部において、複数個のねじ及びボルトからなる締結部材により、枠21にしっかりと固定されているものである。なお、この上板70は、金属性の板状の板状部材からなるものである。
【0056】
(上扉30)
上記上扉30は、交換ユニット2の枠21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉である。そして、上扉30は、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33が設けられ、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0057】
ここで、前記飾り部33は、他のランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するように形成してもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶表示装置やCRTなどとしてもよいものである。
さらに、図4に示すように、上扉30の正面から向かって左側の裏面には、前記枠体係合部60の延長枠体係合部64に係合可能な上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、上扉30の正面から向かって右側の裏面には、延長突出片65にロック可能な扉ロック機構7が設けられている。延長枠体係合部64に上扉係合部61が回動可能に係合することにより、上扉30は、延長枠体係合部64に軸支されるものである。そして、上扉30を閉じると、延長突出片65に扉ロック機構7がロックされることにより、上扉30を閉じた状態に維持することができるものである。
【0058】
また、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
(下扉40)
上記下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
【0059】
前記下扉40の上部は、遊技機Sを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくための箱状のメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の案内表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0060】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42と、上面左側に設けられたベットスイッチと、正面側にはレバー式のスタートスイッチと、ボタン式のストップスイッチと、鍵穴44とが設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40の扉ロック機構7のロックが解除されるものである。
【0061】
さらに、図4に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入された遊技メダルを誘導しながら遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。
また、下扉40の正面から向かって左側の裏面には、開口下部14の本体係合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、下扉40の正面から向かって右側の裏面には、本体キャビネット1の開口下部14の突出片69にロック可能なアンカー状のものを有する扉ロック機構7が設けられている。
【0062】
(位置決め手段90)
上記位置決め手段90は、本体キャビネット1に支持される位置決めピン100と、交換ユニット2に形成されて位置決めピン100を差し込み可能な長孔状の位置決め孔110と、位置決めピン100を特定位置(具体的には、ピン鉛直位置107)まで位置決め孔110内部で所定方向に移動させるためのピン移動手段95とを備えている。
【0063】
前記位置決めピン100は、本体キャビネット1の中板12の中板側孔120の縁端から下方に延びる四角板状のピン固定片121にボルト状の固定軸103を介して回動可能に支持されている。位置決めピン100は、その基端側から先端側に向かって先細状に形成されている。具体的には、位置決めピン100は、その全体形状が略円錐状の円錐部101から形成されている。そして、位置決めピン100である円錐部101の基端側から手で握ることが可能な角柱棒状の取っ手部102が延設されている。この取っ手部102の長尺方向は、円錐部101の円錐の中心軸に対して直角方向となるように形成されている。これにより、位置決めピン100をピン鉛直位置107にしてロック状態のとき、取っ手部102を横方向に延びて下方に向かって突出させずに、邪魔にならないようにすることができる。また、位置決めピン100を位置決め孔110から抜いてロック状態を解除したとき、取っ手部102を鉛直方向に突出させることができる。これにより、交換作業者は、取っ手部102を容易に掴むことができる。
【0064】
前記取っ手部102の円錐部101を設けた側の端部には、表裏に貫通する軸孔106が形成されている。そして、この軸孔106に上述したボルト状の固定軸103が通され、この固定軸103の先端側を、バネ座金105及び固定ナット104により締め付けている。このバネ座金105の存在により、固定軸103の頭部と、ピン固定片121との間に、所定の力で取っ手部102を回動可能な状態で挟むことができるものである。すなわち、取っ手部102を手で掴んで回転させることにより、位置決めピン100を回動させることができ、その状態で手を取っ手部102から外しても、その位置で停止した状態を維持することができるように設定されている。
【0065】
前記位置決め孔110の長尺方向は、ピン移動手段95による位置決めピン100の移動方向に対して斜めに傾斜するように配置されている。具体的には、位置決め孔110の長尺方向は、位置決めピン100の回転面に対して斜めに傾斜するように配置されているものである。すなわち、図6に示すように、位置決めピン100の回転面は、本体キャビネット1の中板12の左右方向と平行に形成されているのに対して、位置決め孔110の長尺方向は、向かって右側が奥側に寄っているような斜めに傾斜した状態に形成されている。具体的には、傾斜角度は、中板12の左右方向に対して略30度程度の交差角度となるように設定されている。もちろん、この傾斜角度は、これに限定されるものではなく、他の交差角度でも良いものである。
【0066】
前記位置決め孔110は、その長尺方向の端部であって、特定位置の位置決めピン100が入り込むことにより交換ユニット2の位置決めが完了する位置決め完了端部111を備えている。この位置決め完了端部111は、長尺方向が傾斜した位置決め孔110の手前側の端部である。この位置決め孔110は、リールユニット20のユニット底板71の手前側の中央の端部に表裏に開口するように形成されているものである。
【0067】
前記ピン移動手段95は、取っ手部102の軸孔106に差し込まれた固定軸103からなるものである。取っ手部102を交換作業者が手で掴んで固定軸103の回りに回動させることにより、固定軸103を回転の中心として、位置決めピン100を回動させることができる。
(作用及び効果)
位置決めピン100が、ピン移動手段95を介して、位置決め孔110の内部を位置決め完了端部111へ向かって移動することにより、位置決めピン100の外面が、位置決め孔110の内面を押して、交換ユニット2を所定位置へ移動する。
【0068】
具体的には、図5(A)及び図6(A)に示すように、位置決めピン100の円錐部101の先端が、位置決め孔110の内部に入るような位置に交換ユニット2を本体キャビネット1の中板12の上に適当に配置する。そして、取っ手部102を手で握って図5に向かって左回転方向に固定軸103を回転の中心軸として回転させる。これにより、円錐部101の外側表面が、位置決め孔110の斜めに傾斜した内面に当接する。
【0069】
そして、図5(B)及び図6(B)に示すように、さらに、取っ手部102を図5の向かって左回転方向に回転させると、円錐部101も向かって左回転して、円錐部101の外側表面が位置決め孔110の内面を横方向(図6の向かって左方向)に押す。交換ユニット2は、案内手段85により、前後方向に自由に移動することができるが、左右方向には、本体キャビネット1により左右方向への移動が制限されている。このため、図6(A)から(B)に示すように、円錐部101の向かって左方向への移動にともない、円錐部101の外側表面が、位置決め孔110の内面を滑りながら移動する。それに伴って、円錐部101の左方向へ押す力の分力が、位置決め孔110を本体キャビネット1の奥方向に押し込むことができる。また、円錐部101は、基端側から先端側に向かって先細状、別の言い方をすると、先端側から基端側に向かって径が拡大するように形成されているため、位置決め孔110の内面に当接する円錐部101の外面が、その基端側に移行する程、円錐部101の径が大きなところで当接することとなり、位置決め孔110の内面を本体キャビネット1の奥側に向かって押し込むことができる。なお、その際、押し出し手段130としてのバネは、交換ユニット2の奥側により圧縮される。
【0070】
さらに、取っ手部102を図5の向かって左回転方向に回転させると、図5(C)及び図6(C)に示すように、位置決めピン100の円錐部101が位置決め孔110の位置決め完了端部111に入り込むことにより、交換ユニット2の位置決めが完了する。これにより、いわゆる新台入れ替えの際、交換ユニット2の取り付け作業の際、新たな交換ユニット2の位置決めを完了することができるものである。
【0071】
一方、いわゆる新台入れ替えの際、交換ユニット2を取り外す場合、位置決めピン100の移動方向は、上述した場合と逆方向となり、力の方向が逆となる。これにより、位置決め手段90は、交換ユニット2を本体キャビネット1内部の固定位置から外方向に向かって僅かに移動させることができる。
具体的には、交換ユニット2を取り外す前の状態は、図7(D)及び図5(C)に示すように、位置決めピン100の円錐部101が、ピン鉛直位置107にあって、交換ユニット2が所定位置に固定されている状態となる。
【0072】
そして、図7(E)及び図5(B)に示すように、交換作業者が、取っ手部102を手で握って、図5(B)の向かって右回転方向、すなわち位置決めピン100の円錐部101を押し下げる方向に、回転させる。すると、円錐部101が回転して、円錐部101の外側表面が位置決め孔110の内面を横方向(図7の向かって右方向)に押す。交換ユニット2は、案内手段85により、前後方向に自由に移動することができるが、左右方向には、本体キャビネット1により左右方向への移動が制限されている。このため、図7(D)から(E)に示すように、円錐部101の向かって右方向への移動にともない、円錐部101の外側表面が、位置決め孔110の内面を滑りながら移動し、位置決め孔110を本体キャビネット1の手前側(正面側)方向に僅かに引っ張り出すことができる。なお、その際、押し出し手段130としてのバネの元に戻ろうとする弾性復元力により、交換ユニット2は、常時、手前側に向かって力が加わっている。このため、手で交換ユニット2を手前側に引っ張らなくても、或いは、手で交換ユニット2を僅かな力で引っ張るだけで、押し出し手段130としてのバネの力により、交換ユニット2を手前側に僅かに移動させることができる。
【0073】
そして、更に、図7(F)及び図5(A)に示すように、交換作業者が、取っ手部102を手で回転させると、上述したものと同様に、位置決めピン100の円錐部101の外面が位置決めピン100の内面を押して、交換ユニット2を手前側に移動させることができる。このように、位置決め手段90の位置決めピン100を回転させるだけで、交換ユニット2を手前側に僅かに移動させることができ、その後の交換ユニット2の取り外し作業を容易なものにすることができる。すなわち、交換ユニット2が僅かに手前側に引き出されたことにより、交換ユニット2の枠21と、本体キャビネット1との間に僅かな隙間が発生して、それらの間に交換作業者の手の指を入れることができる。これにより、交換ユニット2の枠21をしっかりと最初から握ることが可能となり、途中で、手を持ち替える必要がなく、交換作業を容易なものにすることができる。
【0074】
上述した実施の形態において、位置決めピン100を本体キャビネット1の中板12に回動可能に形成し、位置決め孔110を交換ユニット2のユニット底板71に設けていたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、位置決めピン100を交換ユニット2のユニット底板71に回動可能に形成し、位置決め孔110を本体キャビネット1の中板12に設けても良いものである。かかる場合でも、位置決め孔110を本実施の形態と同様に長尺方向に斜め方向に形成することにより、本実施の形態と同様の作用及び効果を奏するものである。さらに、かかる場合、位置決めピン100及び取っ手部102が、交換ユニット2側に固定されているため、交換ユニット2を前後方向に移動する際、かかる取っ手部102を交換作業者が手で掴んで、前後方向に移動することができる。その際、位置決めピン100をピン鉛直位置107にしてロック状態のとき、取っ手部102は、横方向に延びて突出していないが、位置決めピン100のロック状態を解除したときは、取っ手部102は、鉛直方向に突出する。これにより、交換作業者は、取っ手部102を容易に掴むことができる。このように、交換ユニット2を手前側に移動する際、取っ手部102を手で掴んで手前側に引っ張ることができ、また、交換ユニット2を奥側に移動する際、取っ手部102を手で掴んで奥側に押し込むことができる。
【0075】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0076】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、交換ユニットの位置決めを容易に行うことができるようにした遊技機を提供することができる。
【0077】
更に、請求項1記載の発明によれば、交換ユニットを本体キャビネット内部の固定位置から外方向に向かって僅かに移動させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0078】
すなわち、請求項2記載の発明によれば、位置決めピンの基端側が位置決め完了端部に入り込むことで位置決めの微調整が行われ、位置決めを完了させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0079】
すなわち、請求項3記載の発明によれば、交換ユニットを本体キャビネット内部の固定位置から外方向に向かって僅かに移動させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0080】
すなわち、請求項4記載の発明によれば、位置決めピンを位置決め孔内部で所定方向に回転移動させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0081】
すなわち、請求項5記載の発明によれば、交換作業者の力によらなくても、前面側に向かって僅かに引き出すことができ、交換ユニットの交換作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であって、位置決め手段の位置決めピンを示す外観斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態であって、位置決め手段の位置決めピンを示す縦断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態であって、遊技機を示す分解斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態であって、遊技機を示す分解斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態であって、(A)は位置決めピンが位置決め孔の内部に僅かに入っている状態を示す縦断面図、(B)は位置決めピンが位置決め孔の内部で中程度に入っている状態を示す縦断面図、(C)は位置決めピンがピン鉛直位置にある状態を示す縦断面図をそれぞれ示す。
【図6】 本発明の形態であって、(A)は位置決めピンを位置決め孔の内部に僅かに入れた状態を示す横断面図、(B)は位置決め孔を位置決め孔の内部に中程度、入れた状態を示す横断面図、(C)は位置決めピンをピン鉛直位置にまで回転させて位置決めが完了した状態を示す横断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態であって、(D)は位置決めピンがピン鉛直位置において固定されている状態を示す横断面図、(E)は交換ユニットを前面側に移動させるために位置決めピンを位置決め孔の内部で僅かに回転させた状態を示す横断面図、(F)は交換ユニットを前面側に移動させるために位置決めピンを位置決め孔の内部で更に回転させた状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
S 遊技機 1 本体キャビネット
2 交換ユニット 3 扉
4 電源装置 5 払い出し装置
7 扉ロック機構 10 固定装置
11 正面開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
17 天板 18 裏板
20 リールユニット 21 枠
23 回転リール 24 基板ユニット
25 主制御装置 26 基板ケース
30 上扉 31 表示窓
32 表示装置 33 飾り部
34 フック 35 クリップ
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け
44 鍵穴 48 メダルセレクター
49 スピーカー 50 前パネル
60 枠体係合部 61 上扉係合部
62 本体係合部 63 下扉係合部
69 突出片 70 上板
71 ユニット底板 80 ガイド
85 案内手段 90 位置決め手段
95 ピン移動手段 100 位置決めピン
101 円錐部 102 取っ手部
103 固定軸 104 固定ナット
105 バネ座金 106 軸孔
107 ピン鉛直位置 110 位置決め孔
111 位置決め完了端部 120 中板側孔
121 ピン固定片 130 押し出し手段
Claims (5)
- 正面側に開口する正面開口部を有する本体キャビネットと、
前記本体キャビネットの正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転表示させるための駆動手段を有するリールユニットとを備えた遊技機であって、
少なくとも前記リールユニットは、このリールユニットを装着するための枠を介して、前記交換ユニットに組み込まれ、
前記交換ユニットは、前記本体キャビネットに対して交換可能に形成され、
前記遊技機は、
前記交換ユニットを前記本体キャビネット内部の前後方向に案内する案内手段と、
前記本体キャビネットと前記交換ユニットとの間に位置して前記交換ユニットの固定位置の位置決めが可能な位置決め手段とを備え、
前記位置決め手段は、
前記本体キャビネットと前記交換ユニットとのうち、いずれか一方に支持される位置決めピンと、
前記本体キャビネットと前記交換ユニットとのうち、前記位置決めピンを支持していない方に形成されて前記位置決めピンを差し込み可能な長孔状の位置決め孔と、
前記位置決めピンを特定位置まで前記位置決め孔内部で所定方向に移動させるためのピン移動手段とを備え、
前記位置決め孔は、その長尺方向の端部であって、前記特定位置の前記位置決めピンが入り込むことにより前記交換ユニットの位置決めが完了する位置決め完了端部を備え、
前記位置決めピンが、前記ピン移動手段を介して、前記位置決め孔の内部を前記位置決め完了端部へ向かって移動することにより、前記位置決めピンの外面が、前記位置決め孔の内面を押して、前記交換ユニットを所定位置へ移動可能に形成され、
前記位置決め孔の長尺方向は、前記ピン移動手段による前記位置決めピンの移動方向に対して斜めに傾斜するように配置されていることを特徴とする遊技機。 - 前記位置決めピンは、その基端側から先端側に向かって先細状に形成され、
前記位置決めピンの基端側が、前記位置決め完了端部に入り込むことにより、前記交換ユニットの位置決めが完了することを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記位置決めピンは、前記交換ユニット又は前記本体キャビネットのいずれか一方に回動可能に軸支され、
前記位置決め孔の長尺方向は、前記位置決めピンの回転面に対して斜めに傾斜するように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。 - 前記位置決めピンの基端側から手で握ることが可能な棒状の取っ手部が延設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
- 前記本体キャビネットは、前記交換ユニットを前記本体キャビネットに収納した位置から前面側に向かって押し出す押し出し手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
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