JP4067809B2 - 空気調和装置の冷媒置換方法、洗浄機、空気調和装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和装置の冷媒置換方法、洗浄機、空気調和装置に関し、特に、熱源機と室内機とを接続する既設の配管を交換せずに、CFC、HCFC等の既設の冷媒をHFC等の冷媒に置換するための空気調和装置の冷媒置換方法、洗浄機、空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境に対する配慮から、成層圏におけるオゾン層の破壊を防止することが、世界的な枠組みの中で進められている。具体的には、空気調和装置の冷媒として使用されるCFC(クロロフルオロカーボン)は、その分子に含まれる塩素が成層圏で化学反応をおこした後にオゾン層を破壊するものとして、既にその生産が禁止されている。また、同じ理由から、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)についても、現在、生産の規制がされている。
【0003】
そして、これから新たに施工される空気調和装置については、分子に塩素を含まないR407C、R410A等のHFC(ハイドロフルオロカーボン)が、CFC、HCFCに替わる冷媒として、使用されている。
これに対して、既に施工されている既設の空気調和装置については、その装置が老朽化して冷媒の置換が必要になった場合に、上述の理由から、既設の冷媒であるCFCやHCFCに替わって、HFCを冷媒として使用しなければならない。
【0004】
以下、図5にて、既設の空気調和装置の構成と動作について、簡単に説明する。図5は、従来のセパレート型(冷暖房運転可能型)の空気調和装置(冷凍サイクル装置)を示す冷媒回路図である。
同図において、A´は熱源機(既設熱源機)、B´は室内機(既設室内機)を示す。熱源機A´は、主として、圧縮機1´、四方弁2´、第1熱交換器3´(熱源機側熱交換器)、アキュムレータ8´を機内に備えている。さらに、熱源機A´における冷媒の入出口には、第1操作弁4、第2操作弁7を備えている。室内機B´は、主として、流量調整器5´(流量制御弁)、第2熱交換器6´(室内機側熱交換器)を機内に備えている。
【0005】
また、第1配管C(第1接続配管)は、一端が第1熱交換器3´側に第1の操作弁4と介して接続され、他端が流量調整器5´側に接続されている。第2配管D(第2接続配管)は、一端が第2熱交換器6´側に接続され、他端が第2操作弁7及び四方弁2´を介して圧縮機1´側に接続されている。
このように、お互い離れた場所に設置された熱源機A´と室内機B´とは、第1配管C、第2配管Dにより接続されて、いわゆる冷凍サイクルを形成する。
なお、アキュムレータ8´の流出用の配管はU字状に形成されており、その配管の下部には返油穴8a´が設けられている。
【0006】
以上のように構成された空気調和装置は、次のように動作する。図5を参照して、実線矢印は冷房運転時の冷媒の流動を示し、破線矢印は暖房運転時の冷媒の流動を示す。
まず、冷房運転時の冷媒の流動について説明する。
圧縮機1´で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2´を経て、第1熱交換器3´へと流入する。第1熱交換器3´に流入したガス冷媒は、ここで空気、水等の熱源媒体と熱交換して凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は、第1操作弁4、第1配管Cを順次通過して流量調整器5´に流入する。流量調整器5´に流入した液冷媒は、ここで減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となり、その後に第2熱交換器6´に流入する。第2熱交換器6´に流入した気液二相状態の冷媒は、ここで空気等の室内機側媒体と熱交換して蒸発、ガス化する。これにより、室内機B´は、室内を冷房することになる。その後、蒸発、ガス化した冷媒は、第2配管D、第2操作弁7、四方弁2´、アキュムレータ8´を順次通過して圧縮機1´に戻る。
【0007】
次に、暖房運転時の冷媒の流動について説明する。
圧縮機1´で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2´、第2の操作弁7、第2の接続配管Dを順次通過して、第2熱交換器6´に流入する。第2熱交換器6´に流入したガス冷媒は、ここで空気等の室内機側媒体と熱交換して凝縮液化する。これにより、室内機B´は、室内を暖房することになる。凝縮液化した冷媒は、流量調整器5´へ流入し、ここで減圧されて気液二相状態となり、その後に第1配管C、第1操作弁4を順次通過して、第1熱交換器3´に流入する。第1熱交換器3´に流入した冷媒は、空気、水等の熱源機側媒体と熱交換して蒸発、ガス化する。蒸発、ガス化した冷媒は、四方弁2´、アキュムレータ8´を順次通過して圧縮機1´に戻る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の空気調和装置においては、冷媒としてCFCやHCFCを使用していた装置が老朽化した場合であって、第1配管や第2配管が建物の天井裏等に埋設されていたりパイプシャフトに覆設されている場合に、既設の第1配管及び第2配管を取り外す配管作業を行うことなく、老朽化した装置をHFC冷媒に対応した新しい装置に不具合なく刷新するのが難しかった。
【0009】
以下、その内容について詳述する。
空気調和装置において、老朽化するのは、主として熱源機であり、熱源機と室内機とを接続する第1配管及び第2配管はほとんど老朽化することはない。そして、第1配管及び第2配管は、ほとんどの場合が、配管長が長く、しかも事後的な配管作業が難しい場所に敷設されたものである。他方、熱源機については、HFC用のものと、CFC又はHCFC用のものとでは、そこを循環する冷凍機油や、機内に用いられる有機材料や、熱交換器の構成が大きく異なるものの、熱源機の交換作業は比較的容易である。さらに、室内機については、熱源機に比べて老朽化の進度は低いものの、交換の必要性が生じた場合の交換作業は、熱源機と同様に、比較的容易である。
したがって、空気調和装置の老朽化が生じた場合には、作業効率等を考慮して、配管作業を行わずに既設の第1配管及び第2配管をそのまま用いて、既設の熱源機をHFC冷媒に対応した熱源機に交換するとともに、必要に応じて既設の室内機をHFC冷媒に対応した室内機に交換することになる。
【0010】
しかし、配管作業を行わずに既設の第1配管及び第2配管をそのまま用いる場合には、管内の洗浄を行う必要があった。すなわち、CFC冷媒又はHCFC冷媒を長時間使用した空気調和装置においては、その第1配管及び第2配管の管内や、室内機の流路に、異物が残留しており、これらをきれいに除去する必要があった。この第1配管及び第2配管、室内機の異物は、CFC用の冷凍機油又はHCFC用の冷凍機油である鉱油や、CFC冷媒又はHCFC冷媒や鉱油の劣化物等が、スラッジ化したものである。そして、これらの異物が、新設されるHFC冷媒等と混ざり合うことで、種々の不具合が発生する。
【0011】
図6は、鉱油を混入したときのHFC用冷凍機油とHFC冷媒(R407C)との溶解性を示す臨界溶解度曲線である。すなわち、第1配管及び第2配管や室内機に異物が残留している状態で、HFC用冷凍機油を含むHFC冷媒が装置内に流入する際の不具合を示すものである。
同グラフにおいて、横軸は油量(HFC冷媒に対するHFC用冷凍機油の割合)、縦軸は温度を示す。また、グラフ中の実線曲線は、CFC用冷凍機油又はHCFC用冷凍機油である鉱油が、HFC用冷凍機油を含むHFC冷媒に混入していないときの、HFC用冷凍機油とHFC冷媒との溶解性を示すものである。さらに、グラフ中の破線曲線は、鉱油がHFC用冷凍機油を含むHFC冷媒に1wt%混入したときの、HFC用冷凍機油とHFC冷媒との溶解性を示すものと、鉱油がHFC用冷凍機油を含むHFC冷媒に3wt%混入したときの、HFC用冷凍機油とHFC冷媒との溶解性を示すものである。
なお、HFC用冷凍機油は、エステル油、エーテル油等の合成油である。
【0012】
図6に示すように、HFC冷媒及びHFC用冷凍機油に鉱油が多く混入すると、HFC冷媒とHFC用冷凍機油との相溶性が失われることになる。このため、熱源機のアキュムレータに溜まっている液冷媒において、HFC用冷凍機油は液冷媒の上方に分離、浮遊した状態になる。このような場合、アキュムレータの下方に設置された返油穴8aから圧縮機に向けて、冷凍機油を供給することができなくなるため、圧縮機の摺動部が冷凍機油不足による焼付きを起こすことになる。
【0013】
また、HFC用冷凍機油に鉱油が混入すると、HFC用冷凍機油が劣化する。また、HFC用冷凍機油にCFC冷媒又はHCFC冷媒が混入すると、CFC冷媒又はHCFC冷媒に含まれる塩素成分により、HFC用冷凍機油が劣化する。さらに、HFC用冷凍機油に鉱油の劣化物がスラッジ化したものが混入すると、そこに含まれる塩素成分により、HFC用冷凍機油が劣化する。
【0014】
以上述べたように、老朽化した空気調和装置の冷媒置換を行う場合であって、配管作業を行わずに既設の第1配管及び第2配管をそのまま用いる場合において、そこに残留する異物が、新設されるHFC冷媒等と混ざり合うことによる種々の不具合を回避するために、既設の第1配管及び第2配管の異物を除去する以下の作業が行われていた。
すなわち、CFC冷媒又はHCFC冷媒を用いていた空気調和装置の第1配管と第2配管とを、それぞれ洗浄装置に接続する。そして、洗浄装置から専用の洗浄液(HCFC141bやHCFC225である。)を、第1配管及び第2配管に流し込んで洗浄していた。
【0015】
この場合には、以下に述べる4つの問題があった。
第1の問題は、使用する洗浄液がHCFCであることである。すなわち、先に述べたように、HCFCはオゾン層破壊に対する影響から、将来的に全廃されるものであり、たとえ、上記の目的のものであってもその使用は自粛すべきものである。なお、先に例示した洗浄液としてのHCFC141bは、オゾン破壊係数が0.11であり、無視できない値である。
【0016】
第2の問題は、先に例示した洗浄液は、どちらも、可燃性又は毒性の面で不充分な物質であることである。詳しくは、HCFC141bは、可燃性を有する上に、低毒性を有する。他方、HCFC225は不燃性であるが、低毒性を有する。
第3の問題は、先に例示した洗浄液は、どちらも、外気温に比べて沸点が高いことである。詳しくは、HCFC141bの沸点は32℃であり、HCFC225の沸点は51.1〜56.1℃である。このように、沸点が外気温に比べて高いと、洗浄後に洗浄液が、第1配管と第2配管に液状態で残留することになる。これらの残留した洗浄液は塩素成分を含むHCFCであることから、HFC用冷凍機油と混ざり合って、HFC用冷凍機油を劣化させることになる。このような現象は、特に、冬期に顕著にあらわれる。
【0017】
第4の問題は、洗浄作業に手間がかかることである。特に、上述した第1の問題を解消するために洗浄液を全量回収する場合や、第3の問題点を解消するために高温の窒素ガス等により第1配管及び第2配管を再洗浄する場合等には、洗浄作業の手間が一層かかることになる。
【0018】
一方、上述の第1配管及び第2配管の洗浄に係わる技術の不具合を解消するために、HFC冷媒を用いて第1配管及び第2配管の異物を除去する技術が開示されている(例えば、特開平7-83545号公報参照)。
詳しくは、洗浄装置を用いることなく、既設の熱源機をHFC冷媒に対応した熱源機に交換し、既設の室内機をHFC用の室内機に交換し、それらを既設の第1配管及び第2配管に接続する。そして、それらの循環流路中に、HFC冷媒とHFC用冷凍機油とを充填した後に、空気調和装置を稼動させてHFC冷媒及びHFC用冷凍機油を循環させる。この循環させたHFC冷媒及びHFC用冷凍機油には、第1配管及び第2配管の中の異物が混入しているために、一度これらを回収して、その後、新たにHFC冷媒及びHFC用冷凍機油を装置内に充填する。このように、充填作業、洗浄運転、回収作業を、所定回数繰り返すことで、第1配管及び第2配管の中の異物が充分に除去される。
【0019】
この場合には、以下の4つの問題があった。
第1の問題は、回収されるHFC冷媒についてのものである。すなわち、上記技術においては、充填作業、洗浄運転、回収作業の重複した作業が複数回(3回程度である。)行う必要がある。そして、回収作業により回収されたHFC冷媒には不純物が含まれており、これを再利用することは難しいために、経済的な損失が大きかった。例えば、充填から回収に至る作業が3回行われる場合には、通常時に充填される冷媒量の3倍の冷媒が浪費されることになる。
【0020】
第2の問題は、回収されるHFC用冷凍機油についてのものである。すなわち、上述した第1の問題と同様の理由により、経済的な損失が大きかった。また、HFC用冷凍機油は、エステル油又はエーテル油からなり、高い吸湿性を有するために、充填する冷凍機油について水分管理が必要となる。さらに、洗浄作業を行う作業者のミスにより、冷凍機油の充填量に過不足が生じた場合には、その後の装置の運転において不具合が生じることがある。詳しくは、冷凍機油の過充填は、油圧縮による圧縮機の破壊や、圧縮機におけるモータの過熱を招くことになる。これに対して、冷凍機油の不足充填は、圧縮機における揺動部の潤滑不良を招くことになる。
【0021】
第3の問題は、熱源機に対して並列するように複数の室内機が接続されている場合に、複数の室内機に至る各配管に対する洗浄に、ばらつきが生じるというものである。特に、複数の室内機に至る各配管の長さに長短があったり、複数の室内機のそれぞれの容量が異なる場合には、一方の室内機側には充分な冷媒量が流動するが、他方の室内機側には充分な冷媒量が流動しないということが起こりうる。このような場合、洗浄運転後に、一方の室内機側の配管は鉱油等の異物が残留しないのに対して、他方の室内機側の配管には異物が多量に残留することになる。したがって、すべての配管について充分に洗浄するためには、充填から回収にいたる作業をさらに多く行わなければならず、経済的、時間的な損失がさらに拡大することになる。特に、既設の冷凍機油としての鉱油の粘度が、HFC用冷凍機油の粘度より高い場合、さらにその洗浄時間は拡大することになる。
【0022】
第4の問題は、洗浄運転時に、HFC冷媒及びHFC用冷凍機油中に、鉱油が多量に混入することで、HFC冷媒に対するHFC用冷凍機油の相溶性が失われ、HFC用冷凍機油も劣化するということである。このために、洗浄運転時に、圧縮機に不具合が生じる可能性がある。
【0023】
この発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、既設の冷媒を新設の冷媒に置換する際に、熱源機と室内機とを接続する既設の第1配管及び第2配管を取り外すことなく、第1配管及び第2配管の中の異物を確実かつ不具合なく除去するとともに、経済的、時間的な損失の少ない空気調和装置の冷媒置換方法、洗浄機、空気調和装置を提供しようとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明にかかる空気調和装置の冷媒置換方法は、
圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する空気調和装置の冷媒置換方法であって、
前記既設冷媒を回収する工程と、
前記既設熱源機を、前記新設冷媒に対応した新設熱源機に交換する工程と、
前記既設室内機を、前記新設冷媒に対応した新設室内機に交換する工程と、
前記新設熱源機と前記第1配管と前記新設室内機と前記第2配管とからなる流路中に、前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収可能な洗浄機を仮設する工程と、
前記新設室内機に並列するように前記第1配管と前記第2配管とにバイパス管を接続する工程と、
前記新設熱源機と前記洗浄機と前記第1配管と前記バイパス管と前記第2配管とからなる第1洗浄用循環路に、前記新設冷媒を循環させる工程と、
前記新設熱源機と前記洗浄機と前記第1配管と前記新設室内機と前記第2配管とからなる第2洗浄用循環路に、前記新設冷媒を循環させる工程と、
前記第1配管と前記第2配管とを含む流路における、上流部と下流部との圧力差を検出する工程と、
前記工程にて検出した圧力差に基づいて、前記新設冷媒が第1洗浄用循環路又は/及び第2洗浄用循環路を循環する循環時間を決定する工程と、を備えたものである。
【0025】
また、この発明の請求項2記載の発明にかかる空気調和装置の冷媒置換方法は、
圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する空気調和装置の冷媒置換方法であって、
前記既設冷媒を回収する工程と、
前記既設熱源機を、前記新設冷媒に対応した新設熱源機に交換する工程と、
前記新設熱源機と前記第1配管と前記既設室内機と前記第2配管とからなる流路中に、前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収可能な洗浄機を仮設する工程と、
前記既設室内機に並列するように前記第1配管と前記第2配管とにバイパス管を接続する工程と、
前記新設熱源機と前記洗浄機と前記第1配管と前記バイパス管と前記第2配管とからなる第1洗浄用循環路に、前記新設冷媒を循環させる工程と、
前記新設熱源機と前記洗浄機と前記第1配管と前記既設室内機と前記第2配管とからなる第2洗浄用循環路に、前記新設冷媒を循環させる工程と、
前記第1配管と前記第2配管とを含む流路における、上流部と下流部との圧力差を検出する工程と、
前記工程にて検出した圧力差に基づいて、前記新設冷媒が第1洗浄用循環路又は/及び第2洗浄用循環路を循環する循環時間を決定する工程と、を備えたものである。
【0026】
また、請求項3記載の発明にかかる空気調和装置の冷媒置換方法は、請求項1又は2に記載の発明において 前記循環時間を決定する工程は、圧力差に対応した循環時間に係わる複数の設定値の中から前記検出した圧力差に対応する循環時間を選定する工程であり、
前記工程にて選定した循環時間を洗浄機の表示部に表示する工程をさらに備えたものである。
【0027】
また、請求項4記載の発明にかかる洗浄機は、
圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する際に、前記既設熱源機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設熱源機と、前記第1配管と、前記既設室内機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設室内機と、前記第2配管と、からなる流路中に仮設される洗浄機であって、
前記新設熱源機から流出する前記新設冷媒を前記第1配管又は前記第2配管に流入する第1接続管と、前記第2配管又は前記第1配管から流出する前記新設冷媒を前記新設熱源機に流入する第2接続管とを備え、
前記第1接続管は、前記新設冷媒と当該新設冷媒に対応した冷凍機油とを分離する油分離器と、該油分離器で分離された前記新設冷媒を凝縮液化する冷却部と、該冷却部で凝縮液化した前記新設冷媒を気液二相化する第1流量制御部とを備え、
前記第2接続管は、流入した前記新設冷媒を減圧する第2流量制御部と、該第2流量制御部で減圧された前記新設冷媒をガス化する加熱部と、前記新設冷媒とともに流入した前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収するとともに前記ガス化した新設冷媒を流出する異物補足部とを備え、
さらに、前記新設冷媒を循環させる循環時間を表示する表示部を備えたものである。
【0028】
また、この発明の請求項5記載の発明にかかる洗浄機は、請求項4に記載の発明において、前記循環時間は、前記第1配管と前記第2配管とを含む流路における、上流部と下流部との圧力差により決定されたことを特徴とするものである。
【0029】
また、この発明の請求項6記載の発明にかかる空気調和装置は、請求項4又は請求項5に記載の洗浄機を設置可能に形成したものである。
【0030】
また、請求項7記載の発明にかかる空気調和装置は、前記第1配管と前記第2配管とは、圧力を測定可能な操作弁をそれぞれ備えたものである。
【0031】
また、請求項8記載の発明にかかる空気調和装置は、
圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する際に、前記既設熱源機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設熱源機と、前記第1配管と、前記既設室内機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設室内機と、前記第2配管と、からなる流路中に仮設される洗浄機であって、
前記新設熱源機から流出する前記新設冷媒を前記第1配管又は前記第2配管に流入する第1接続管と、前記第2配管又は前記第1配管から流出する前記新設冷媒を前記新設熱源機に流入する第2接続管とを備え、
前記第1接続管は、前記新設冷媒と当該新設冷媒に対応した冷凍機油とを分離する油分離器と、該油分離器で分離された前記新設冷媒を凝縮液化する冷却部と、該冷却部で凝縮液化した前記新設冷媒を気液二相化する第1流量制御部とを備え、
前記第2接続管は、流入した前記新設冷媒を減圧する第2流量制御部と、該第2流量制御部で減圧された前記新設冷媒をガス化する加熱部と、前記新設冷媒とともに流入した前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収するとともに前記ガス化した新設冷媒を流出する異物補足部とを備えた洗浄機、
を設置可能に形成した空気調和装置であって、
前記第1配管と前記第2配管とは、圧力を測定可能な操作弁をそれぞれ備えたものである。
【0032】
また、この発明の請求項9記載の発明にかかる洗浄機は、
圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する際に、前記既設熱源機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設熱源機と、前記第1配管と、前記既設室内機と、前記第2配管と、からなる流路中に仮設される洗浄機であって、
前記新設熱源機から流出する前記新設冷媒を前記第1配管又は前記第2配管に流入する第1接続管と、前記第2配管又は前記第1配管から流出する前記新設冷媒を前記新設熱源機に流入する第2接続管とを備え、
前記第1接続管は、前記新設冷媒と当該新設冷媒に対応した冷凍機油とを分離する油分離器と、該油分離器で分離された前記新設冷媒を凝縮液化する冷却部と、該冷却部で凝縮液化した前記新設冷媒を気液二相化する第1流量制御部とを備え、
前記第2接続管は、流入した前記新設冷媒を減圧する第2流量制御部と、該第2流量制御部で減圧された前記新設冷媒をガス化する加熱部と、前記新設冷媒とともに流入した前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収するとともに前記ガス化した新設冷媒を流出する異物補足部とを備え、
さらに、前記新設冷媒を循環させる循環時間を表示する表示部を備えたものである。
【0033】
また、この発明の請求項10記載の発明にかかる洗浄機は、前記循環時間は、前記第1配管と前記第2配管とを含む流路における、上流部と下流部との圧力差により決定されたことを特徴とするものである。
【0034】
また、請求項11記載の発明にかかる空気調和装置は、請求項9又は請求項10に記載の洗浄機を設置可能に形成したことを特徴とするものである。
【0035】
また、請求項12記載の発明にかかる空気調和装置は、請求項11に記載の発明において、前記第1配管と前記第2配管とは、圧力を測定可能な操作弁をそれぞれ備えたものである。
【0036】
また、請求項13記載の発明にかかる空気調和装置は、
圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する際に、前記既設熱源機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設熱源機と、前記第1配管と、前記既設室内機と、前記第2配管と、からなる流路中に仮設される洗浄機であって、
前記新設熱源機から流出する前記新設冷媒を前記第1配管又は前記第2配管に流入する第1接続管と、前記第2配管又は前記第1配管から流出する前記新設冷媒を前記新設熱源機に流入する第2接続管とを備え、
前記第1接続管は、前記新設冷媒と当該新設冷媒に対応した冷凍機油とを分離する油分離器と、該油分離器で分離された前記新設冷媒を凝縮液化する冷却部と、該冷却部で凝縮液化した前記新設冷媒を気液二相化する第1流量制御部とを備え、
前記第2接続管は、流入した前記新設冷媒を減圧する第2流量制御部と、該第2流量制御部で減圧された前記新設冷媒をガス化する加熱部と、前記新設冷媒とともに流入した前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収するとともに前記ガス化した新設冷媒を流出する異物補足部とを備えた洗浄機、
を設置可能に形成した空気調和装置であって、
前記第1配管と前記第2配管とは、圧力を測定可能な操作弁をそれぞれ備えたものである。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0047】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1、図2に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の実施の形態1による冷媒置換時の空気調和装置を示す冷媒回路図である。すなわち、図1は、上述した図5に示す空気調和装置であって、既設の冷媒を新設の冷媒に置換するときの状態を示すものである。さらに詳しくは、図5の空気調和装置に対して、第1配管、第2配管はそのまま用いて、新設の熱源機、新設の室内機、洗浄機、バイパス管等を設置したものである。
【0048】
図1において、Aは熱源機(新設熱源機)、Bは室内機(新設室内機)を示す。熱源機Aは、主として、圧縮機1、四方弁2、第1熱交換器3(熱源機側熱交換器)、アキュムレータ8を機内に備えている。さらに、熱源機Aにおける冷媒の入出口には、第1操作弁4、第2操作弁7を備えている。なお、アキュムレータ8の流出用の配管はU字状に形成されており、その配管の下部には返油穴8aが設けられている。
室内機Bは、主として、流量調整器5、第2熱交換器6(室内機側熱交換器)を機内に備えている。
【0049】
また、Eは、洗浄機を示す。洗浄機Eは、主として、4つの逆止弁10a〜10dを有する第1切換弁10、冷媒と冷凍機油とを分離する油分離器9、高温高圧のガス冷媒を冷却、液化する冷却部12a、第1流量制御部16、第2切換弁11、第2流量制御部15、低圧の気液二相冷媒をガス化する加熱部12b、第1配管C及び第2配管Dの中の異物を回収する異物捕捉部13からなる。
【0050】
また、第1配管Cは、既設の配管であり、その一端は新設の熱源機Aにおける第1熱交換器3側に洗浄機E等を介して接続され、他端は新設の室内機Bにおける流量調整器5側に接続されている。
第2配管Dも、第1配管Cと同様に、既設の配管であり、その一端は新設の室内機Bにおける第2熱交換器6側に接続され、他端は洗浄機E等を介して新設の熱源機Aにおける圧縮機1側に接続されている。
【0051】
また、第3配管CC、第4配管DD、第5配管CCC、第6配管DDDは、既設の第1配管C及び第2配管Dと、洗浄機E、熱源機Aとを接続して、HFC冷媒(新設冷媒)を用いた洗浄サイクルを形成するものである。
詳しくは、第3配管CCは、第5操作弁17cと第1操作弁4との間に設けられ、これにより、第1熱交換器3と第1切換弁10とが接続される。第5配管CCCは、第8操作弁17dと第3操作弁17aとの間に設けられ、これにより、第2切換弁11と第1配管Cとが接続される。第4配管DDは、第7操作弁17eと第2操作弁7との間に設けられ、これにより、第1切換弁10と四方弁2とが接続される。第6配管DDDは、第8操作弁17fと第4操作弁17bとの間に設けられ、これにより、第2熱交換機6と第2切換弁11とが接続される。
さらに、バイパス管Fは、室内機Bに並列して、第1配管Cと第2配管Dとに、着脱可能に接続されている。さらに、バイパス管Fの流路中には、通電により弁を開閉できる電磁弁18が設けられている。
【0052】
以下、洗浄機Eの構成について、詳述する。
洗浄機Eの第1切換弁10と第2切換弁11とには、第1接続管G、第2接続管Hが接続されている。ここで、第1接続管Gは、熱源機A側から流入した冷媒を、室内機B側に流出するためのもので、その流路には油分離器9、冷却部12a、第1流量制御部16が設けられている。洗浄機Eの第2接続管Hは、室内機B側から流入した冷媒を、熱源機A側に流出するためのもので、その流路には第2流量制御部15、加熱部12b、異物捕捉部13が設けられている。また、油分離器9と異物捕捉部13の下流側との間には、油分離器9にて分離した冷凍機油の流路となるバイパス路9aが設けられている。
【0053】
なお、冷却部12aは、冷却源として空気又は水を用いることができる。他方、加熱部12bは、加熱源として空気、水、又は、ヒーターを用いることができる。また、第1接続管Gと第2接続管Hとを接触させることで、冷却部12aと加熱部12bとの熱交換を促進させることができる。例えば、冷却部12aに接続された高温高圧側の第1接続管Gと、加熱部12bに接続された低温低圧側の第2接続管Hとを二重管構造として双方の接続管を熱的に接触させる。具体的には、二重管の外側配管として第1接続管Gを設け、内側配管として第2接続管Hを設ける。
【0054】
また、洗浄機Eの第1切換弁10は、第1熱交換器3の冷房運転時の出口端と、四方弁2の暖房運転時の出口端と、冷却手段12aの入口端と、異物捕捉手段13の出口端とに接続されている。そして、冷房洗浄運転又は暖房洗浄運転の運転モードに応じて、以下のような接続切換を行う。すなわち、冷房洗浄運転時には、第1熱交換器3の出口端と冷却部12aの入口端とを接続して、異物捕捉部13の出口端と四方弁2の入口端(暖房運転時の出口端である。)とを接続する。これに対して、暖房洗浄運転時には、四方弁2の出口端と冷却部12aの入口端とを接続して、異物捕捉部13の出口端と第1熱交換器3の入口端(冷房運転時の出口端である。)とを接続する。
【0055】
なお、第1切換弁10による運転モードの切換は、第1切換弁10を構成する4つの逆止弁10a〜10dにより達成される。すなわち、図1に示すように、逆止弁10aは、冷房洗浄運転時において、第1熱交換器3の出口端から冷却部12aの入口端への冷媒の流通は許容するが、その逆の流通は許容しないように設けられている。また、逆止弁10bは、暖房洗浄運転時において、四方弁2の出口端から冷却部12aの入口端への冷媒の流通は許容するが、その逆の流通は許容しないように設けられている。逆止弁10cは、冷房洗浄運転時において、異物捕捉部13の出口端から四方弁2の入口端への冷媒の流通は許容するが、その逆の流通は許容しないように設けられている。逆止弁10dは、暖房洗浄運転時において、異物捕捉部13の出口端から第1熱交換器3の入口端への冷媒の流通は許容するが、その逆の流通は許容しないように設けられている。このように、第1切換弁10は、電気信号により弁の開閉をする電磁弁とは異なり、各接続端の圧力により自動的に切換えができる切換弁である。
【0056】
以上のように構成された、冷媒置換時の空気調和装置は、次に述べる手順により組立てられて、その後、新設冷媒による洗浄運転等が行われることになる。
以下、その手順について詳述する。
まず、既設の空気調和装置から、CFC又はHCFC等の既設冷媒及び既設冷媒に対応した冷凍機油を回収する。その後、既設の熱源機を、HFC等の新設冷媒に対応した新設の熱源機Aに交換する。さらに、既設の室内機を、新設冷媒に対応した新設の室内機Bに交換する。ここで、第1配管C及び第2配管Dは、既設冷媒を使用したものをそのまま再利用する。
【0057】
次に、第3配管CC、第5配管CCC、第4配管DD、第6配管DDDを、新規に敷設する。そして、洗浄機Eを、第5、第6操作弁17c、17dを介して第3、第4配管CC、CCCに接続するとともに、第7、第8操作弁17e、17fを介して第5、第6配管DD、DDDに接続する。さらに、室内機Bに並列させて、バイパス管Fを第1配管C及び第2配管Dに接続する。
【0058】
このようにして組立てられた空気調和装置において、熱源機Aと洗浄機Eとには予めHFC等の新設冷媒及び新設冷媒に対応した冷凍機油が充填されている。そして、まず、第1操作弁4と第2操作弁7とを閉じて、室内機B、第1配管C、第2配管D、第3配管CC、第4配管DD、第5配管CCC、第6配管DDD、バイパス管Fを接続した状態で真空引きをする。その後、第1操作弁4と第2操作弁7を開弁して、新設冷媒の追加充填を行う。
【0059】
次に、流量調整器5を閉じて、第3〜第8の操作弁17a〜17fを開弁し、電磁弁18を開弁する。これにより、熱源機A、洗浄機E、第1配管C、バイパス管F、第2配管Dからなる第1洗浄用循環路を形成する。そして、この第1洗浄用循環路に新設冷媒を所定時間循環させて、循環路の洗浄をする。なお、流量調整器5は、閉止弁と兼用化されたものである。
次に、流量調整器5を開けて、電磁弁18を閉弁する。これにより、熱源機A、洗浄機E、第1配管C、室内機B、第2配管Dからなる第2洗浄用循環路を形成する。そして、この第2洗浄用循環路に新設冷媒を所定時間循環させて、循環路の洗浄をする。
なお、バイパス管Fの電磁弁18は、電気信号により開回路を形成する電磁弁である。したがって、第1洗浄用循環路を形成する場合のみ、電磁弁18に通電がされることになる。
【0060】
次に、第1、第2操作弁4、7と第3〜第8操作弁17a〜17fとを閉弁し、洗浄機Eを取り外す。さらに、第3配管CCと第5配管CCCとを接続して、第4配管DDと第6配管DDDとを接続した後に、通常の空気調和装置の状態で試運転を行う。
【0061】
以下、第1洗浄用循環路及び第2洗浄用循環路を冷媒が流れる洗浄運転について、さらに詳しく述べる。上述の構成によれば、洗浄運転は、冷房洗浄運転と暖房洗浄運転との2つの運転モードが可能である。そして、そのいずれの洗浄運転を行っても、既設の第1配管及び第2配管の異物を除去することができる。
図1において、実線矢印は冷房洗浄運転時の冷媒の流れを示し、破線矢印は暖房洗浄運転時の冷媒の流れを示す。
【0062】
まず、冷房洗浄運転における冷媒の流れについて説明する。
圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、新設冷媒(HFC)用の冷凍機油とともに圧縮機1から吐出される。そして、圧縮機1を吐出したガス冷媒及び冷凍機油は、四方弁2を経て、第1熱交換器3に流入する。第1熱交換器3に流入した冷媒は、ここで熱交換せずに通過する。具体的には、例えば、空気、水等の熱源機側媒体を流動させるファン等の装置を停止させる。
【0063】
第1熱交換器3を通過したガス冷媒及び冷凍機油は、第1操作弁4、第3配管CC、第5操作弁17c、第1切換弁10を順次通過して、油分離器9に流入する。
油分離器9に流入した混合状態のガス冷媒及び冷凍機油は、ここでガス冷媒と冷凍機油とに分離される。油分離器9で分離されたガス冷媒は、冷却部12aに流入し、ここで凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は、第1流量制御部16に流入し、ここで少し減圧されて気液二相状態の冷媒となる。この気液二相状態の冷媒は、その後、第2切換弁11、第6操作弁17d、第5配管CCCを順次通過して、第1配管Cに流入する。
【0064】
ここで、HFC等の気液二相冷媒は、第1配管Cを比較的早い速度で流れるために、第1配管Cに残留しているCFC、HCFC、鉱油、鉱油劣化物等の異物を、確実に効率よく洗浄することになる。すなわち、気液二相冷媒は、ガス冷媒の高流速性と、液冷媒の高洗浄性とを備えたことになる。
その後、第1配管Cを通過した気液二相冷媒は、第1配管C内の異物とともに、バイパス管Fを経て、第2配管Dに流入して通過する。
ここで、第2配管D内を流通する気液二相冷媒は、第1配管C内を流通する気液二相冷媒と同様に、第2配管Dに残留しているCFC、HCFC、鉱油、鉱油劣化物等の異物を、確実に効率よく洗浄することになる。
その後、気液二相状態の冷媒は、第1配管C及び第2配管Dの異物とともに、第6配管DDD、第8操作弁17f、第2切換弁11を順次通過して、第2流量制御部15に流入する。第2流量制御部15に流入した気液二相冷媒は、ここで減圧された後に、加熱部12bに流入する。加熱部12bに流入した冷媒は、ここで蒸発、ガス化した後に、異物捕捉部13に流入する。
【0065】
ここで、異物捕捉部13は、例えば、油分離器等と同様に構成されており、固体異物と、液体異物と、気体異物の一部とを、捕捉可能に形成されている。
詳しくは、次のとおりである。異物は、沸点の違いにより相が異なり、固体異物、液体異物、気体異物の3種類に分類される。そして、異物捕捉部13では、固体異物と液体異物とが、完全に気体異物と分離され捕捉される。他方、気体異物は、その一部が異物捕捉部13にて捕捉され、その他は異物捕捉部13では捕捉されずにそこを通過することになる。
その後、ガス冷媒は、異物捕捉部13で捕捉されなかった気体異物とともに、第1切換弁10、第7操作弁17e、第4配管DD、第2操作弁7、四方弁2、アキュムレータ8を順次通過して、圧縮機1に戻る。
【0066】
他方、油分離器9で、ガス冷媒と完全に分離された冷凍機油は、バイパス路9aを経て、異物捕捉部13の下流側にて、異物捕捉部13を通過したガス冷媒及び気体異物と合流する。そして、冷凍機油は、ガス冷媒及び気体異物とともに、圧縮機1に戻ることになる。このように、冷凍機油は、第1配管Cや第2配管Dに残留していた固体異物、液体異物と混ざらないために、冷凍機油は冷媒に対して非相溶化することがなく、さらに、冷凍機油が劣化することもない。
【0067】
なお、冷凍機油は、異物捕捉部13の下流側にて、気体異物と混ざり合うことになるが、このことによる冷凍機油の劣化はほとんど生じない。詳しくは、次の通りである。すなわち、冷凍機油と気体異物との混合による冷凍機油の劣化は、気体異物の濃度が低ければ、その劣化の速度は遅くなる。すなわち、気体異物の濃度が低ければ、冷凍機油との化学反応は急激には進まずに、冷凍機油が直ちに劣化することはない。そして、気体異物は、冷媒が上述の第1洗浄用循環路(冷媒回路)を1サイクル循環するごとに、異物捕捉部13にてその一部が捕捉されるために、サイクルを繰り返すたびに気体異物の濃度は低くなり、冷凍機油の劣化が抑えられることになる。
【0068】
図2は、HFC用冷凍機油に塩素が混入した場合における、HFC用冷凍機油における劣化の時間変化を示すグラフである。同図において、横軸は時間を示し、縦軸は塩素との化学反応の度合としての全酸価を示す。なお、HFC用冷凍機油は、気体異物中の塩素と化学反応して劣化するものである。図中には、50ppmと500ppmとの2種類の塩素濃度による、HFC用冷凍機油の劣化の経時変化を示している。また、同図において、HFC用冷凍機油の温度は、175℃である。
図2から、異物捕捉部13を何度か通過させて、100時間以内に、塩素濃度を500ppm以下に低下させることができれば、HFC用冷凍機油の劣化はある程度抑えることができる。そして、上述した本実施の形態1の構成によれば、気体異物によるHFC用冷凍機油の劣化を、充分に抑えることができる。
【0069】
このように第1洗浄用循環路へ冷媒を循環させる第1洗浄循環工程が終了した後に、次のように第2洗浄用循環路へ冷媒を循環させる第2洗浄循環工程を行う。
まず、流量調整器5を所定の開度だけ開けるとともに、バイパス管Fの電磁弁18を閉じて、第2洗浄用循環路を形成する。そして、第2洗浄用循環路に冷媒を流通させる。なお、このときの循環路中における冷媒の状態変化は、上述した第1洗浄循環工程と同様である。すなわち、第2洗浄用循環路において、第1熱交換器3、流量調整器5、第2熱交換器6では、いずれも、冷媒の状態変化はなく、主として、圧縮機1、洗浄機Eにて冷媒の状態変化が行われる。なお、流量調整器5における所定の開度とは、流量調整器5を通過する冷媒が状態変化を生じない開度をいう。
【0070】
このとき、冷媒が第1配管Cを流れることにより、第1洗浄循環工程後に第1配管Cに僅かに残留しているCFC、HCFC、鉱油、鉱油劣化物等の異物を洗浄する。そして、第1配管Cの異物は、冷媒とともに、流量調整器5、第2熱交換器6を順次通過する。その後、第2配管D、第6配管DDDを経た冷媒は、第1配管C及び第2配管Dの異物とともに洗浄機Eに流入する。洗浄機Eに流入した異物は、異物捕捉部13で捕捉される。その後、異物捕捉部13から流出したガス冷媒は、第1切換弁10、第7操作弁17e、第2操作弁7、四方弁2、アキュムレータ8を順次通過して、圧縮機1に戻る。
【0071】
なお、洗浄機Eには、表示部20が設置されている。さらに、第3操作弁17aと第4操作弁17bとは、そこを流通する冷媒の圧力を検出できるように形成されている。そして、第3操作弁17aと第4操作弁17bとで検出された圧力より、双方の圧力差を求め、その圧力差から洗浄時間を決定する。そして、その洗浄時間を表示部20に表示する。詳しくは、第1洗浄用循環路又は第2洗浄用循環路における第1配管Cから第2配管Dに至る流路において、その上流部と下流部との圧力差は、第1配管C及び第2配管Dの配管長と相関関係がある。そのため、例えば、この圧力差から、第1配管C及び第2配管Dの配管長を推定して、予め設定しておいた配管長に対応した洗浄時間に係わる複数の設定値の中から最適の洗浄時間を選定する。そして、選定した洗浄時間を、表示部20に表示する。これにより、洗浄作業に係わる作業者は、適切な作業を行うことができる。
ここで、第1配管Cから第2配管Dに至る流路における、上流部と下流部との圧力差は、流量調整器5と第2流量制御部15との双方の開度からも、検出することができる。
【0072】
次に、暖房洗浄運転における冷媒の流れについて説明する。
圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、冷凍機油とともに、圧縮機1から吐出され、四方弁2、第2操作弁7、第4配管DD、第7操作弁17e、第1切換弁10を順次通過して、油分離器9に流入する。
油分離器9に流入したガス冷媒は、冷凍機油から完全に分離される。そして、ガス冷媒のみが冷却部12aに流入して、ここで凝縮液化する。その後、凝縮液化した液冷媒は、第1流量制御部16で少し減圧されて、気液二相状態の冷媒となる。そして、この気液二相冷媒は、第2切換弁11、第8操作弁17f、第6配管DDDを順次通過した後に、第2配管Dに流入する。
【0073】
ここで、気液二相冷媒は、第2配管Dを比較的早い速度で流れるために、第2配管Dに残留している異物を、確実に効率よく洗浄することになる。
その後、第2配管Dを通過した気液二相冷媒は、第2配管D内の異物とともに、バイパス管Fを経て、第1配管Cに流入して通過する。
ここで、第1配管C内を流通する気液二相冷媒は、第1配管Cに残留している異物を、確実に効率よく洗浄することになる。
その後、気液二相状態の冷媒は、第1配管C及び第2配管Dの異物とともに、第5配管CCC、第6操作弁17d、第2切換弁11を順次通過して、第2流量制御部15に流入する。第2流量制御部15に流入した気液二相冷媒は、ここで減圧された後に、加熱部12bに流入する。加熱部12bに流入した冷媒は、ここで蒸発、ガス化した後に、異物捕捉部13に流入する。異物捕捉部13では、冷房洗浄運転時と同様に、異物が捕捉される。
【0074】
その後、ガス冷媒は、異物捕捉部13で捕捉されなかった気体異物とともに、第1切換弁10、第5操作弁17c、第3配管CC、第1操作弁4、第1熱交換器3、四方弁2、アキュムレータ8を順次通過して、圧縮機1に戻る。なお、冷媒が第1熱交換器3を通過する際には、上述の冷房洗浄運転時と同様に、第1熱交換器3での熱交換は行われない。
他方、油分離器9で、ガス冷媒と完全に分離された冷凍機油は、バイパス路9aを経て、異物捕捉部13の下流側にて、異物捕捉部13を通過したガス冷媒及び気体異物と合流する。
【0075】
このように、第1洗浄循環工程が終了した後に、流量調整器5を所定の開度となるように開放するとともに、電磁弁18を閉じて、第2洗浄循環工程を行う。暖房洗浄運転時における第2洗浄循環工程は、バイパス管Fの替わりに室内機Bに冷媒を流通させる点を除いて、暖房洗浄運転時における第1洗浄循環工程と同様である。
【0076】
以上説明したように、本実施の形態1における空気調和装置の冷媒置換方法は、新設冷媒を最初にバイパス管Fに通過させて異物を捕捉しながら所定時間洗浄運転を行い、次に流量調整器5、第2熱交換器6に通過させてさらに異物を捕捉しながら洗浄運転を行うものである。これにより、第1配管C及び第2配管Dを交換することなく、熱源機A、室内機Bを新規のものに交換し、老朽化した既設冷媒に対応した空気調和装置を新規冷媒に対応した新しい空気調和装置とすることができる。しかも、その洗浄に使用される冷媒は、新設の空気調和装置内で使用されるとともに、オゾン層破壊に対して配慮され、可燃性、毒性のない冷媒である。
【0077】
また、新設の冷媒を用いた洗浄は、冷媒や冷凍機油に対する充填から回収に至る重複作業をともなわないために、経済的、時間的な損失が少ない。また、冷凍機油の交換作業がないことから、冷凍機油の管理も不要となり、さらに、人為的ミスによる冷凍機油の過不足による不具合もなくなる。
また、洗浄運転時には、室内機Bを流通させる前に、電磁弁18が設けられたバイパス管Fを通して洗浄を行う。このとき、第1配管C及び第2配管Dに残留する異物は、粗方回収できることになる。したがって、その後に、第2循環洗浄工程において、室内機Bを通して洗浄を行っても、室内機Bにほとんど異物が流入しないことになる。また、本実施の形態1の構成によれば、仮に室内機Bに異物が流入した場合や冷媒が寝込んだ場合においても、室内機B内からの冷媒の回収は比較的容易であるために、信頼性の高い洗浄運転を実施することができる。
【0078】
なお、本実施の形態1では、既設の室内機を、新設の室内機Bに交換したが、例えば、既設の室内機が老朽化していない場合等には、既設の室内機をそのまま交換しないで用いることもできる。その場合、熱源機のみ新設冷媒に対応した新設の熱源機Aに交換して、本実施の形態1で述べた第1洗浄循環工程と第2洗浄循環工程とを行うことになる。こうすることで、第1配管C及び第2配管Dの洗浄と、既設の室内機の洗浄とを、分割して行うことができるので、同時に行う場合と比較して気体異物の濃度を低くすることができる。
【0079】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を図3に基づいて詳細に説明する。図3は、この発明の実施の形態2による冷媒置換時の空気調和装置を示す冷媒回路図である。ここで、本実施の形態2における空気調和装置は、熱源機に対して並列して接続された複数の室内機を備えている点が、前記実施の形態1と相違する。そして、図3は、複数の室内機を備えた空気調和装置であって、既設の冷媒を新設の冷媒に置換するときの状態を示すものである。詳しくは、複数の室内機を備えた空気調和装置に対して、第1配管、第2配管はそのまま用いて、新設の熱源機、複数の新設の室内機、洗浄機、複数のバイパス管等を設置したものである。
【0080】
図3において、Aは熱源機(新設熱源機)、B1〜B3は室内機(新設室内機)を示す。熱源機Aは、主として、圧縮機1、四方弁2、第1熱交換器3(熱源機側熱交換器)、アキュムレータ8を機内に備えている。
複数の室内機B1〜B3は、それぞれ、流量調整器5a〜5c、第2熱交換器6a〜6c(室内機側熱交換器)を機内に備えている。
【0081】
また、第1配管Cは、既設の配管であり、その一端は新設の熱源機Aにおける第1熱交換器3側に洗浄機E等を介して接続され、他端は複数の新設の室内機B1〜B3における複数の流量調整器5a〜5c側に接続されている。詳しくは、第1配管Cの他端側は、複数の室内機B1〜B3の数に対応した分岐部を備え、その分岐部から分岐した分岐管C1〜C3がそれぞれ室内機B1〜B3に接続されている。
第2配管Dも、第1配管Cと同様に、既設の配管であり、その一端は複数の新設の室内機B1〜B3における第2熱交換器6a〜6c側に接続され、他端は洗浄機E等を介して新設の熱源機Aにおける圧縮機1側に接続されている。詳しくは、第2配管Dの一端側は、複数の室内機B1〜B3の数に対応した分岐部を備え、その分岐部から分岐した分岐管D1〜D3がそれぞれ室内機B1〜B3に接続されている。
【0082】
また、第3配管CC、第4配管DD、第5配管CCC、第6配管DDDは、既設の第1配管C及び第2配管Dと、洗浄機E、熱源機Aとを接続して、HFC冷媒(新設冷媒)を用いた洗浄サイクルを形成するものである。
さらに、複数のバイパス管F1〜F3は、複数の室内機B1〜B3にそれぞれ並列して、第1配管Cと第2配管Dとに、着脱可能に接続されている。詳しくは、複数のバイパス管F1〜F3は、第1配管Cの分岐管C1〜C3と、第2配管Dの分岐管D1〜D3とに、それぞれ接続されている。また、複数のバイパス管F1〜F3の流路中には、通電により弁を開閉できる電磁弁18a〜18cがそれぞれ設けられている。
【0083】
以上のように構成された、冷媒置換時の空気調和装置は、次に述べる手順により組立てられて、その後、新設冷媒による洗浄運転等が行われることになる。
以下、その手順について詳述する。
まず、前記実施の形態1と同様に、既設の空気調和装置から、CFC又はHCFC等の既設冷媒を回収する。その後、既設熱源機を、HFC等の新設冷媒に対応した新設の熱源機Aに交換する。さらに、複数の既設室内機を、新設冷媒に対応した複数の新設室内機B1〜B3に交換する。ここで、第1配管C及び第2配管Dは、既設冷媒を使用したものをそのまま再利用する。
【0084】
次に、第3配管CC、第5配管CCC、第4配管DD、第6配管DDDを、新規に敷設する。そして、洗浄機Eを、第5、第6操作弁17c、17dを介して第3、第4配管CC、CCCに接続するとともに、第7、第8操作弁17e、17fを介して第5、第6配管DD、DDDに接続する。さらに、複数の室内機B1〜B3にそれぞれ並列させて、複数のバイパス管F1〜F3を、分岐管C1〜C3及び分岐管D1〜D3に接続する。
【0085】
このようにして組立てられた空気調和装置において、熱源機Aと洗浄機Eとには予めHFC等の新設冷媒が充填されている。そして、まず、第1操作弁4と第2操作弁7とを閉じて、室内機B、第1配管C、第2配管D、第3配管CC、第4配管DD、第5配管CCC、第6配管DDD、バイパス管F1〜F3を接続した状態で真空引きをする。その後、第1操作弁4と第2操作弁7を開弁して、新設冷媒の追加充填を行う。
【0086】
次に、流量調整器5a〜5cを閉じて、第3〜第8の操作弁17a〜17fを開弁し、電磁弁18a〜18cを開弁する。これにより、熱源機A、洗浄機E、第1配管C、バイパス管F1〜F3、第2配管Dからなる第1洗浄用循環路を形成する。そして、この第1洗浄用循環路に新設冷媒を所定時間循環させて、循環路の洗浄をする。
【0087】
なお、電磁弁18a〜18cの開弁は、すべて一括して行うこともできるし、分割して行うこともできる。すなわち、電磁弁18a〜18cの開弁を分割して行う場合は、複数のバイパス管F1〜F3を、単数又は複数のバイパス管を有する複数のグループに分割して、そのグループごとに冷媒を循環させるために、それに対応した電磁弁を開弁する。例えば、2つの電磁弁18a、18bを開弁して、第1配管Cの分岐管C1、C2と、第2配管Dの分岐管D1、D2との洗浄を先に行う。その後、残りの電磁弁18cを開弁して、第1配管Cの分岐管C3と、第1配管Dの分岐管D3との洗浄を行う。
【0088】
次に、流量調整器5a〜5cを開けて、電磁弁18a〜18cを閉弁する。これにより、熱源機A、洗浄機E、第1配管C、室内機B1〜B3、第2配管Dからなる第2洗浄用循環路を形成する。そして、この第2洗浄用循環路に新設冷媒を所定時間循環させて、循環路の洗浄をする。
なお、流量調整器5a〜5cの開弁は、上述した電磁弁18a〜18cの開弁と同様に、すべて一括して行うこともできるし、分割して行うこともできる。例えば、2つの流量調整器5a、5bを開弁して、第1配管Cの分岐管C1、C2と、室内機B1、B2と、第2配管Dの分岐管D1、D2との洗浄を先に行う。その後、残りの流量調整器5cを開弁して、第1配管Cの分岐管C3と、室内機B3と、第2配管Dの分岐管D3との洗浄を行う。
【0089】
ここで、上述した複数のグループは、例えば、グループを構成する室内機の容量の総和や、台数や、それに係わる分岐管の長さ等が、各グループで同等になるように分割されたものである。これにより、各グループに対応した第1配管C及び第2配管Dにおける分岐管の洗浄が均質に行われることになる。
具体的には、複数の室内機B1〜B3の容量や、台数等についてのグループの分割(組み合わせ)に係わる情報が、制御部21に予め入力されている。そして、この制御部21の情報に基づき、予め設定しておいたグループ分割に係わる複数の設定値の中から、最適の設定値を選定する。そして、選定したグループ分割に基づき、電磁弁18a〜18cのグループごとの開弁を行い、その後、流量調整器5a〜5cのグループごとの開弁を行う。このように、冷媒は、各グループに均一に分配されるとともに、各室内機B1〜B3に対応した流路を洗浄するのに充分な流速が確保されるために、洗浄効果が高く、洗浄時間を短縮することができる。
【0090】
このようにして、洗浄運転が終了した後に、第1、第2操作弁4、7と第3〜第8操作弁17a〜17fとを閉弁し、洗浄機Eを取り外す。さらに、第3配管CCと第5配管CCCとを接続して、第4配管DDと第6配管DDDとを接続した後に、通常の空気調和装置の状態で試運転を行う。
【0091】
なお、図3において、実線矢印は冷房洗浄運転時の冷媒の流れを示し、破線矢印は暖房洗浄運転時の冷媒の流れを示す。
ここで、冷房洗浄運転時又は暖房洗浄運転時における、第1洗浄用循環路又は第2洗浄用循環路を循環する冷媒の流れについては、複数のバイパス管F1〜F3又は複数の室内機B1〜B3に冷媒が流れる点を除き、さらには、グループごとに分割した流路に冷媒が流れる点を除き、前記実施の形態1と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
【0092】
以上説明したように、本実施の形態2における空気調和装置の冷媒置換方法は、新設冷媒を最初にバイパス管F1〜F3に通過させて異物を捕捉しながら所定時間洗浄運転を行い、次に流量調整器5a〜5c、第2熱交換器6a〜6cに通過させてさらに異物を捕捉しながら洗浄運転を行うものである。これにより、前記実施の形態1と同様に、第1配管C及び第2配管Dを交換することなく、熱源機A、室内機B1〜B3を新規のものに交換し、環境を配慮した新規冷媒に対応した空気調和装置とすることができる。また、本実施の形態2における冷媒置換方法は、前記実施の形態1と同様に、経済的な損失が少なく、人為的なミスも少なく、作業性、信頼性が高いものである。
【0093】
なお、本実施の形態2では、複数の室内機B1〜B3のそれぞれにバイパス管F1〜F3を設置した。これに対して、バイパス管を、複数の室内機のうち単数又は複数の室内機のみに設置することもできる。例えば、第1配管C又は第2配管Dの分岐管が建物に埋設されている場合や、一部の室内機の本体部が建物に埋設されている場合等には、その室内機に並列してバイパス管を設置するのが難しくなる。このような場合であっても、一部の室内機にのみ並列してバイパス管を設置して、その流路について先に充分な洗浄を行うことで、第1配管C及び第2配管Dに残留する異物は粗方除去することができるために、本実施の形態2とほぼ同等の効果を得ることになる。
【0094】
また、本実施の形態2では、3つの室内機B1〜B3を設置したが、本発明はこれに限定されることなく、それ以外の数の室内機を設置した場合であっても、本実施の形態2と同様の効果を奏することになる。
また、本実施の形態2では、複数の既設室内機を、複数の新設室内機B1〜B3に交換したが、例えば、複数の既設室内機の一部又は全部が老朽化していない場合等には、老朽化した既設室内機のみを交換することもできる。
【0095】
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図4に基づいて詳細に説明する。図4は、この発明の実施の形態3による冷媒置換時の空気調和装置を示す冷媒回路図である。ここで、本実施の形態3における冷媒置換方法は、複数の異なる既設の冷媒回路を1つの冷媒回路とした後に冷媒置換を行う点が、前記各実施の形態と相違する。
【0096】
すなわち、個々の空気調和装置(既設冷媒回路)には、それぞれ、既設熱源機に対して既設室内機が第1配管及び第2配管を介して接続されている。換言すれば、複数の既設熱源機に対して、それぞれ複数の既設室内機が、それぞれの第1配管及び第2配管を介して接続されている。本実施の形態3においては、この複数の既設室内機を1台の新設熱源機と交換し、複数の既設室内機を複数の新設室内機と交換することで、単一の冷媒回路を形成したものである。その際に、既設冷媒回路に設置されていた既設の第1配管及び第2配管は、冷媒置換後もそのまま再利用されることになる。
【0097】
図4において、Aは熱源機(新設熱源機)、B1、B2は室内機(新設室内機)を示す。熱源機Aは、主として、圧縮機1、四方弁2、第1熱交換器3、アキュムレータ8を機内に備えている。
複数の室内機B1、B2は、それぞれ、流量調整器5a、5b、第2熱交換器6a、6bを機内に備えている。
【0098】
また、第1配管Ca、Cbは、それぞれ既設の空気調和装置に対応した既設の配管である。そして、第1配管Ca、Cbの一端は熱源機Aにおける第1熱交換器3側に洗浄機E等を介して接続され、他端はそれぞれ室内機B1、B2における流量調整器5a、5b側に接続されている。詳しくは、第1配管Ca、Cbの一端側は、一つの配管に合流して洗浄機Eに接続されている。
第2配管Da、Dbも、第1配管Ca、Cbと同様に、それぞれ既設の空気調和装置に対応した既設の配管である。そして、第2配管Da、Dbの一端はそれぞれ複数の新設の室内機B1、B2における第2熱交換器6a、6b側に接続され、他端は洗浄機E等を介して熱源機Aにおける圧縮機1側に接続されている。詳しくは、第2配管Da、Dbの他端側は、一つの配管に合流して洗浄機Eに接続されている。
【0099】
また、第3配管CC、第4配管DD、第5配管CCC、第6配管DDDは、複数の既設第1配管Ca、Cb及び第2配管Da、Dbと、洗浄機E、熱源機Aとを接続して、新設冷媒を用いた洗浄サイクルを形成するものである。
さらに、複数のバイパス管F1、F2は、複数の室内機B1、B2にそれぞれ並列して、第1配管Ca、Cbと第2配管Da、Dbとに、着脱可能に接続されている。また、複数のバイパス管F1、F2の流路中には、通電により弁を開閉できる電磁弁18a、18bがそれぞれ設けられている。
【0100】
以上のように構成された、冷媒置換時の空気調和装置は、次に述べる手順により組立てられて、その後、新設冷媒による洗浄運転等が行われることになる。
以下、その手順について詳述する。
まず、前記各実施の形態と同様に、複数の既設の空気調和装置から、既設冷媒を回収する。その後、複数の既設熱源機を、新設冷媒に対応した1台の新設熱源機Aに交換する。さらに、複数の既設室内機を、新設冷媒に対応した複数の新設室内機B1、B2に交換する。ここで、第1配管Ca、Cb及び第2配管Da、Dbは、既設冷媒を使用したものをそのまま再利用する。
【0101】
次に、第3配管CC、第5配管CCC、第4配管DD、第6配管DDDを、新規に敷設する。そして、洗浄機Eを、第5、第6操作弁17c、17dを介して第3、第4配管CC、CCCに接続するとともに、第7、第8操作弁17e、17fを介して第5、第6配管DD、DDDに接続する。なお、第5配管CCCは、2つの第1配管Ca、Cbを合流して接続する。第6配管DDDは、2つの第2配管Da、Dbを合流して接続する。
さらに、複数の室内機B1、B2にそれぞれ並列させて、複数のバイパス管F1、F2を、第1配管Ca、Cb及び第2配管Da、Dbに接続する。
【0102】
このようにして組立てられた空気調和装置において、熱源機Aと洗浄機Eとには予めHFC等の新設冷媒が充填されている。そして、まず、第1操作弁4と第2操作弁7とを閉じて、室内機B、第1配管Ca、Cb、第2配管Da、Db、第3配管CC、第4配管DD、第5配管CCC、第6配管DDD、バイパス管F1、F2を接続した状態で真空引きをする。その後、第1操作弁4と第2操作弁7を開弁して、新設冷媒の追加充填を行う。
【0103】
次に、流量調整器5a、5bを閉じて、第3〜第8の操作弁17a〜17fを開弁し、電磁弁18a、18bを開弁する。これにより、熱源機A、洗浄機E、第1配管Ca、Cb、バイパス管F1、F2、第2配管Da、Dbからなる第1洗浄用循環路を形成する。そして、この第1洗浄用循環路に新設冷媒を所定時間循環させて、循環路の洗浄をする。
次に、流量調整器5a、5bを開けて、電磁弁18a、18bを閉弁する。これにより、熱源機A、洗浄機E、第1配管Ca、Cb、室内機B1、B2、第2配管Da、Dbからなる第2洗浄用循環路を形成する。そして、この第2洗浄用循環路に新設冷媒を所定時間循環させて、循環路の洗浄をする。
なお、電磁弁18a、18bの開弁と、流量調整器5a、5bの開弁とは、前記実施の形態2と同様に、すべて一括して行うこともできるし、グループに分割して行うこともできる。
【0104】
このようにして、洗浄運転が終了した後に、第1、第2操作弁4、7と第3〜第8操作弁17a〜17fとを閉弁し、洗浄機Eを取り外す。さらに、第3配管CCと第5配管CCCとを接続して、第4配管DDと第6配管DDDとを接続した後に、単一冷媒回路を有する空気調和装置の状態で試運転を行う。
【0105】
なお、図4において、実線矢印は冷房洗浄運転時の冷媒の流れを示し、破線矢印は暖房洗浄運転時の冷媒の流れを示す。
ここで、冷房洗浄運転時又は暖房洗浄運転時における、第1洗浄用循環路又は第2洗浄用循環路を循環する冷媒の流れについては、前記各実施の形態と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
【0106】
以上説明したように、本実施の形態3における空気調和装置の冷媒置換方法は、複数の空気調和装置を単一の空気調和装置として、新設冷媒を最初にバイパス管F1、F2に通過させて異物を捕捉しながら所定時間洗浄運転を行い、次に流量調整器5a、5b、第2熱交換器6a、6bに通過させてさらに異物を捕捉しながら洗浄運転を行うものである。これにより、前記各実施の形態と同様に、第1配管Ca、Cb及び第2配管Da、Dbを交換することなく、熱源機A、室内機B1、B2を新規のものに交換し、環境を配慮した新規冷媒に対応した空気調和装置とすることができる。また、本実施の形態3における冷媒置換方法は、前記各実施の形態と同様に、経済的な損失が少なく、人為的なミスも少なく、作業性、信頼性が高いものである。
【0107】
さらに、本実施の形態3に特有の効果としては、CFC、HCFC等の冷媒を使用している複数の既設空気調和装置が老朽化した場合であっても、複数の既設空気調和装置ごとに冷媒置換作業を行うことなく、1台の新設熱源機Aを洗浄運転の駆動源として、一括して冷媒置換作業を行うことができる。これにより、新設熱源機の台数が少なくなり、コストを低減できるとともに、施工にかかる工事期間も短縮され、洗浄作業も簡略化されることになる。
【0108】
なお、本実施の形態3では、2つの室内機B1、B2を設置したが、本発明はこれに限定されることなく、それ以上の数の室内機を設置した場合であっても、本実施の形態3と同様の効果を奏することになる。
また、本実施の形態3では、複数の既設室内機を、複数の新設室内機B1、B2に交換したが、例えば、複数の既設室内機の一部又は全部が老朽化していない場合等には、老朽化した既設室内機のみを交換することもできる。
【0109】
なお、上記各実施の形態において、第1熱交換器3の形態として、第1熱交換器3に対して直列又は並列に氷蓄熱槽や水蓄熱槽(湯を含む。)が設置された場合であっても、上記各実施の形態と同様の効果を奏することは明らかである。
また、上記各実施の形態においては、熱源機が1台設置された空気調和装置の構成としたが、これに対して、熱源機が複数台並列に接続された空気調和装置においても、上記各実施の形態と同様の効果を奏することは明らかである。
【0110】
また、上記各実施の形態においては、セパレート型の空気調和装置について説明したが、本発明はこれに限定されることはない。すなわち、広義な意味で、熱源機側の熱交換器が内蔵されたユニットと、室内機側の熱交換器が内蔵されたユニットとが、離れて設置されるものであれば、どのような形態の空気調和装置であっても本発明を適用することができる。
また、上記各実施の形態における「室内機」の用語の意味は、建物の室内にて利用されるものの他に、室外で利用するものも含む、熱源機に対する広義の「室内機」を意味するものである。
【0111】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態の中で示唆した以外にも、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0112】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、既設冷媒を環境上の配慮がされた新設冷媒に置換する際に、熱源機と室内機とを接続する既設の第1配管及び第2配管を取り外すことなく、第1配管及び第2配管の中の異物を確実かつ不具合なく除去できるとともに、経済的、時間的な損失の少ない空気調和装置の冷媒置換方法、洗浄機、空気調和装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による冷媒置換時の空気調和装置を示す冷媒回路図である。
【図2】 HFC用冷凍機油に塩素が混入した場合における、劣化の時間変化を示すグラフである。
【図3】 この発明の実施の形態2による冷媒置換時の空気調和装置を示す冷媒回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による冷媒置換時の空気調和装置を示す冷媒回路図である。
【図5】 従来の空気調和装置を示す冷媒回路図である。
【図6】 鉱油を混入したときのHFC用冷凍機油とHFC冷媒との溶解性を示すグラフである。
【符号の説明】
A 熱源機(新設熱源機)、 A´ 熱源機(既設熱源機)、
B、B1〜B3 室内機(新設熱源機)、 B´ 室内機(既設室内機)、
C、Ca、Cb 第1配管、 D、Da、Db 第2配管、
CC 第3配管、 DD 第4配管、 CCC 第5配管、
DDD 第6配管、 C1〜C3 分岐管、
D1〜D3 分岐管, E 洗浄機、
F、F1〜F3 バイパス管、 G 第1接続管、 H 第2接続管、
1、1´ 圧縮機、 2、2´ 四方弁、
3、3´ 第1熱交換器(熱源機側熱交換器)、 4 第1操作弁、
5、5´、5a〜5c 流量調整器、
6、6a〜6c 第2熱交換器(室内機側熱交換器)、
7 第2操作弁、 8、8´ アキュムレータ、 9 油分離器、
10 第1切換弁、 11 第2切換弁、 12a 冷却部、
12b 加熱部、 13 異物捕捉部、 15 第2流量制御部、
16 第1流量制御部、 17a〜17f 第3操作弁〜第8操作弁、
18、18a〜18c 電磁弁、 20 表示部、 21 制御部。
Claims (13)
- 圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する空気調和装置の冷媒置換方法であって、
前記既設冷媒を回収する工程と、
前記既設熱源機を、前記新設冷媒に対応した新設熱源機に交換する工程と、
前記既設室内機を、前記新設冷媒に対応した新設室内機に交換する工程と、
前記新設熱源機と前記第1配管と前記新設室内機と前記第2配管とからなる流路中に、前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収可能な洗浄機を仮設する工程と、
前記新設室内機に並列するように前記第1配管と前記第2配管とにバイパス管を接続する工程と、
前記新設熱源機と前記洗浄機と前記第1配管と前記バイパス管と前記第2配管とからなる第1洗浄用循環路に、前記新設冷媒を循環させる工程と、
前記新設熱源機と前記洗浄機と前記第1配管と前記新設室内機と前記第2配管とからなる第2洗浄用循環路に、前記新設冷媒を循環させる工程と、
前記第1配管と前記第2配管とを含む流路における、上流部と下流部との圧力差を検出する工程と、
前記工程にて検出した圧力差に基づいて、前記新設冷媒が第1洗浄用循環路又は/及び第2洗浄用循環路を循環する循環時間を決定する工程と、
を備えたことを特徴とする空気調和装置の冷媒置換方法。 - 圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する空気調和装置の冷媒置換方法であって、
前記既設冷媒を回収する工程と、
前記既設熱源機を、前記新設冷媒に対応した新設熱源機に交換する工程と、
前記新設熱源機と前記第1配管と前記既設室内機と前記第2配管とからなる流路中に、前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収可能な洗浄機を仮設する工程と、
前記既設室内機に並列するように前記第1配管と前記第2配管とにバイパス管を接続する工程と、
前記新設熱源機と前記洗浄機と前記第1配管と前記バイパス管と前記第2配管とからなる第1洗浄用循環路に、前記新設冷媒を循環させる工程と、
前記新設熱源機と前記洗浄機と前記第1配管と前記既設室内機と前記第2配管とからなる第2洗浄用循環路に、前記新設冷媒を循環させる工程と、
前記第1配管と前記第2配管とを含む流路における、上流部と下流部との圧力差を検出する工程と、
前記工程にて検出した圧力差に基づいて、前記新設冷媒が第1洗浄用循環路又は/及び第2洗浄用循環路を循環する循環時間を決定する工程と、
を備えたことを特徴とする空気調和装置の冷媒置換方法。 - 前記循環時間を決定する工程は、圧力差に対応した循環時間に係わる複数の設定値の中から前記検出した圧力差に対応する循環時間を選定する工程であり、
前記工程にて選定した循環時間を洗浄機の表示部に表示する工程をさらに備えたことを 特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置の冷媒置換方法。 - 圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する際に、前記既設熱源機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設熱源機と、前記第1配管と、前記既設室内機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設室内機と、前記第2配管と、からなる流路中に仮設される洗浄機であって、
前記新設熱源機から流出する前記新設冷媒を前記第1配管又は前記第2配管に流入する第1接続管と、前記第2配管又は前記第1配管から流出する前記新設冷媒を前記新設熱源機に流入する第2接続管とを備え、
前記第1接続管は、前記新設冷媒と当該新設冷媒に対応した冷凍機油とを分離する油分離器と、該油分離器で分離された前記新設冷媒を凝縮液化する冷却部と、該冷却部で凝縮液化した前記新設冷媒を気液二相化する第1流量制御部とを備え、
前記第2接続管は、流入した前記新設冷媒を減圧する第2流量制御部と、該第2流量制御部で減圧された前記新設冷媒をガス化する加熱部と、前記新設冷媒とともに流入した前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収するとともに前記ガス化した新設冷媒を流出する異物補足部とを備え、
さらに、前記新設冷媒を循環させる循環時間を表示する表示部を備えたことを特徴とする洗浄機。 - 前記循環時間は、前記第1配管と前記第2配管とを含む流路における、上流部と下流部との圧力差により決定されたことを特徴とする請求項4に記載の洗浄機。
- 請求項4又は請求項5に記載の洗浄機を設置可能に形成したことを特徴とする空気調和装置。
- 前記第1配管と前記第2配管とは、圧力を測定可能な操作弁をそれぞれ備えたことを特徴とする請求項6に記載の空気調和装置。
- 圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する際に、前記既設熱源機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設熱源機と、前記第1配管と、前記既設室内機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設室内機と、前記第2配管と、からなる流路中に仮設される洗浄機であって、
前記新設熱源機から流出する前記新設冷媒を前記第1配管又は前記第2配管に流入する第1接続管と、前記第2配管又は前記第1配管から流出する前記新設冷媒を前記新設熱源機に流入する第2接続管とを備え、
前記第1接続管は、前記新設冷媒と当該新設冷媒に対応した冷凍機油とを分離する油分離器と、該油分離器で分離された前記新設冷媒を凝縮液化する冷却部と、該冷却部で凝縮液化した前記新設冷媒を気液二相化する第1流量制御部とを備え、
前記第2接続管は、流入した前記新設冷媒を減圧する第2流量制御部と、該第2流量制御部で減圧された前記新設冷媒をガス化する加熱部と、前記新設冷媒とともに流入した前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収するとともに前記ガス化した新設冷媒を流出する異物補足部とを備えた洗浄機、
を設置可能に形成した空気調和装置であって、
前記第1配管と前記第2配管とは、圧力を測定可能な操作弁をそれぞれ備えたことを特徴とする空気調和装置。 - 圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する際に、前記既設熱源機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設熱源機と、前記第1配管と、前記既設室内機と、前記第2配管と、からなる流路中に仮設される洗浄機であって、
前記新設熱源機から流出する前記新設冷媒を前記第1配管又は前記第2配管に流入する第1接続管と、前記第2配管又は前記第1配管から流出する前記新設冷媒を前記新設熱源機に流入する第2接続管とを備え、
前記第1接続管は、前記新設冷媒と当該新設冷媒に対応した冷凍機油とを分離する油分離器と、該油分離器で分離された前記新設冷媒を凝縮液化する冷却部と、該冷却部で凝縮液化した前記新設冷媒を気液二相化する第1流量制御部とを備え、
前記第2接続管は、流入した前記新設冷媒を減圧する第2流量制御部と、該第2流量制御部で減圧された前記新設冷媒をガス化する加熱部と、前記新設冷媒とともに流入した前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収するとともに前記ガス化した新設冷媒を流出する異物補足部とを備え、
さらに、前記新設冷媒を循環させる循環時間を表示する表示部を備えたことを特徴とする洗浄機。 - 前記循環時間は、前記第1配管と前記第2配管とを含む流路における、上流部と下流部との圧力差により決定されたことを特徴とする請求項9に記載の洗浄機。
- 請求項9又は請求項10に記載の洗浄機を設置可能に形成したことを特徴とする空気調和装置。
- 前記第1配管と前記第2配管とは、圧力を測定可能な操作弁をそれぞれ備えたことを特徴とする請求項11に記載の空気調和装置。
- 圧縮機と第1熱交換器とを有する既設熱源機と、流量調整器と第2熱交換器とを有する既設室内機と、前記既設熱源機における前記第1熱交換器側と前記既設室内機における前記流量調整器側とを接続する既設の第1配管と、前記既設室内機における前記第2熱交換器側と前記既設熱源機における前記圧縮機側とを接続する既設の第2配管と、からなる流路を循環する既設冷媒を、当該既設冷媒とは異なる新設冷媒に置換する際に、前記既設熱源機に替わって設置された前記新設冷媒に対応した新設熱源機と、前記第1配管と、前記既設室内機と、前記第2配管と、からなる流路中に仮設される洗浄機であって、
前記新設熱源機から流出する前記新設冷媒を前記第1配管又は前記第2配管に流入する第1接続管と、前記第2配管又は前記第1配管から流出する前記新設冷媒を前記新設熱源機に流入する第2接続管とを備え、
前記第1接続管は、前記新設冷媒と当該新設冷媒に対応した冷凍機油とを分離する油分離器と、該油分離器で分離された前記新設冷媒を凝縮液化する冷却部と、該冷却部で凝縮液化した前記新設冷媒を気液二相化する第1流量制御部とを備え、
前記第2接続管は、流入した前記新設冷媒を減圧する第2流量制御部と、該第2流量制御部で減圧された前記新設冷媒をガス化する加熱部と、前記新設冷媒とともに流入した前記第1配管及び前記第2配管の中の異物を回収するとともに前記ガス化した新設冷媒を流出する異物補足部とを備えた洗浄機、
を設置可能に形成した空気調和装置であって、
前記第1配管と前記第2配管とは、圧力を測定可能な操作弁をそれぞれ備えたことを特徴とする空気調和装置。
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