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JP4070449B2 - 実装精度確認方法、実装方法及び実装精度確認用ジグ - Google Patents
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JP4070449B2 - 実装精度確認方法、実装方法及び実装精度確認用ジグ - Google Patents

実装精度確認方法、実装方法及び実装精度確認用ジグ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実装精度確認方法、実装方法及び装置、実装精度確認用ジグに関し、例えば、トレイまたはエキスパンドシート上の部品であるICチップを、実装ヘッドのピックアップノズル(吸着ノズル)によりピックアップして、ステージ上に載置された回路基板や実装基板等の被実装体の所定の部品実装位置に実装する実装方法及び装置、該実装装置の被実装体上に実装される部品の実装精度を確認するための実装精度確認方法、該実装精度確認方法により上記位置精度を確認する際に使用される実装精度確認用ジグに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、BGA(ボールグリッドアレイ)や、MCM(マルチチップモジュール)及びCSP(チップサイズパッケージ)に代表されるフリップチップなどのバンプボンディングによる実装は、ワイヤボンディングによる実装よりも回路基板等の被実装体の小型化が可能になることから、半導体実装の分野で主流になりつつある。
【0003】
この種の半導体実装を行う実装装置は、フリップチップなどの部品を吸着保持するための複数の吸着ノズルを有する実装ヘッドを備えている。この実装ヘッドは、XYロボットに搭載されており、このXYロボットの駆動によりX−Y方向に水平移動されるようになっている。また、上記実装ヘッドの各吸着ノズルは、Z軸方向に上下移動され、且つ該Z軸を中心としてθ方向に回転移動されるようになっている。
【0004】
このような実装装置において、部品の実装が開始されると、まず、該部品の供給を行う部品供給装置あるいはテープフィーダにより、実装対象となる部品が、所定のピックアップ部位に送り出される。そして、上記実装ヘッドが、XYロボットの駆動によりX−Y方向に水平移動される。この実装ヘッドの移動は、上記各吸着ノズルが、該ピックアップ部位に送り出された各吸着ノズルに対応する部品の上方に臨んだ状態で順次停止される。この各吸着ノズルの部品吸着位置は、NCデータとして予めインプットされている。この状態で、各吸着ノズルがZ軸方向に沿って下降し、該当する部品をそれぞれ吸着保持する。
【0005】
このようにして、上記各吸着ノズルにより、該当する部品がそれぞれ吸着保持されると、上記実装ヘッドが再び移動して、各吸着ノズルの移動経路に対向配置されている第1の認識カメラにより、各部品の形状が連続的に一括認識される。そして、この部品認識した第1の認識カメラの中心と、認識した部品の中心とのズレ量が補正される。この補正量は、上記NCデータに反映される。
【0006】
一方、上記部品が実装される被実装体としての回路基板は、所定の実装部位に臨んだ状態でステージ上に載置される。この状態で、上記実装ヘッドがX−Y方向に移動し、この実装ヘッドに搭載されている第2の認識カメラにより、上記ステージ上の実装部位に載置された回路基板の部品実装位置が認識される。そして、上記第1の認識カメラと第2の認識カメラとの各認識結果に基いて、上記各吸着ノズルの移動量が制御される。
【0007】
これにより、上記各吸着ノズルに吸着された各部品が、上記ステージ上の実装部位に載置された回路基板の該当する各部品実装位置の上方に臨んだ状態で、上記実装ヘッドの移動が順次停止される。この状態で、上記各吸着ノズルがZ軸方向に沿って下降し、各部品が回路基板の各部品実装位置にそれぞれ搭載される。このようにして、上記回路基板の各部品実装位置に搭載された各部品は、リフロー装置によりリフローされて回路基板上に固定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の実装装置においては、前述したように、部品認識した第1の認識カメラの中心と、認識した部品の中心とのズレ量を補正し、この補正量をNCデータに反映して、上記実装ヘッドの移動量を制御することで、実装される部品の実装精度を高めるように構成されている。
【0009】
ところが、この種の従来の実装装置においては、上述のようにして実装ヘッドの移動量を制御して、被実装体への部品の実装精度を高めるようにしても、被実装体上の所定の部品実装位置から部品が位置ズレして実装されることがあった。このような部品の実装位置のズレの発生原因の1つは、上記吸着ノズルのZ軸の傾斜にあると考えられている。すなわち、吸着ノズルのZ軸に傾きがあると、該吸着ノズルがZ軸に沿って上下動することにより、該吸着ノズルの先端中心のX−Y座標が変化する。このため、上記第2の認識カメラにより認識して算出した該部品及び被実装体の中心点を示す計算上のX−Y座標と、上記吸着ノズルの先端中心のX−Y座標とが正確に一致するように、上記実装ヘッドのX−Y方向の移動量を制御しても、上記ピックアップ部位及び上記実装部位での吸着ノズルの上下動によって、該吸着ノズルの先端中心が位置ズレすることになる。
【0010】
このため、このような実装装置では、上記吸着ノズルにより部品を被実装体の部品実装位置に搭載する際に、各認識カメラにより認識したX−Y座標データに基づいて、該部品の姿勢や該吸着ノズルの移動量等を補正して、該部品が被実装体の所定の部品実装位置に正しく搭載されるように制御しているにも関わらず、被実装体の所定の部品実装位置から外れた位置に部品が搭載された状態で実装されて、不良品が発生してしまうことがあった。
【0011】
このような不良品の発生を未然に防止するためには、被実装体に対して部品が正しく実装されるか否かを定期的にチェックしながら設備を管理運用して、被実装体への部品の実装精度を保証する必要がある。しかしながら、現状では、被実装体に対してBGAやCPSなどの部品が精度良く実装されるか否かを事前にチェックするツールや方法が確立されていない。そこで、これまでは、X線により被実装体に対する部品の実装精度を確認して、設備を管理運用するようにしていた。
【0012】
ところが、上述のようなX線を用いた方法では、上記実装精度の確認に著しく時間を要する。また、このような実装精度の確認作業は、実装される部品や被実装体の種類を切り替える度に行う必要がある。このため、この種の実装装置は、その立ち上げに多大な時間が浪費されて設備稼働率が極端に低下し、製品の歩留まりが非常に悪くなるおそれが高かった。
【0013】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、被実装体に対する部品の実装精度を容易且つ短時間で確認することができる実装精度確認方法、該実装精度確認方法により現状の設備稼働率を最低限維持しながら設備を管理運用して被実装体への部品の実装精度を保証することができる実装方法及び装置、上記該実装精度確認方法により被実装体に対する部品の実装精度を確認する際に用いる実装精度確認用ジグを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、ピックアップノズルによりピックアップした電子部品を、ステージ上に載置した被実装体である回路基板の所定の部品実装位置に搭載して実装する実装装置を用いて実装を行うのに先だって、該実装装置による該被実装体への該電子部品の実装精度を確認するための実装精度確認方法であって、
上記被実装体に対する電子部品実装位置を特定するための実装位置認識ポイントとして用いるポイント用貫通孔と、上記電子部品の四隅のバンプを露呈するための露呈用貫通孔とを備えたSUS平板からなる実装精度確認用ジグを上記ステージ上に載置し
記被実装体への電子部品実装時と同様にして、上記ピックアップノズルで上記電子部品をピックアップして上記実装精度確認用ジグ上に搭載し
搭載した電子部品を該実装精度確認用ジグに固定した状態で、該実装精度確認用ジグの上記ポイント用貫通孔の位置を認識するとともに、上記露呈用貫通孔を介して上記四隅のバンプの位置を認識し、
識した上記ポイント用貫通孔上記四隅のバンプとの位置関係を二次元測定器により測定し、
該二次元測定器により測定した上記ポイント用貫通孔上記四隅のバンプとの位置関係と、上記被実装体の所定の部品実装位置に上記電子部品が正しく実装された場合の上記ポイント用貫通孔の位置に対応する上記被実装体上の位置上記四隅のバンプとの位置関係とのズレ量の大きさにより、上記被実装体への上記部品の実装精度を確認することを特徴とするものである。
【0015】
この実装精度確認方法においては、まず、上記実装精度確認用ジグを、上記ステージ上に載置する。次いで、この実装精度確認用ジグ上に、上記ピックアップノズルによりピックアップしたバンプにより上記実装体に実装される電子部品を、上記被実装体に対して部品を搭載する時と同様にして搭載する。これを固定した状態で、該実装精度確認用ジグの実装位置認識ポイントとしてのポイント用の貫通孔の位置と、上記実装精度確認用ジグ上に搭載して固定した電子部品の四隅のバンプとの位置とを認識する。そして、上記二次元測定器により、該ポイント用貫通孔と該電子部品の四隅のバンプとの位置関係を測定する。この二次元測定器により測定したポイント用貫通孔と四隅のバンプとの位置関係と、上記被実装体の所定の部品実装位置に上記部品が正しく実装された場合の該実装位置認識ポイントと四隅のバンプとの位置関係とのズレ量の大きさにより、上記被実装体への上記部品の実装精度を確認する。ここで、認識される実装精度確認用ジグの実装位置認識ポイントや部品の四隅のバンプの位置とは、ポイントや各バンプの中心座標である。従って、上記被実装体の所定の部品実装位置に上記部品が正しく搭載されて実装された場合の上記ポイント用貫通孔の位置に対応する上記被実装体上の位置上記四隅のバンプとの位置関係と、上記二次元測定器により測定した上記ポイント用貫通孔上記四隅のバンプとの位置関係とを比較することにより、上記実装精度確認用ジグの所定の部品実装位置に上記部品が正しく搭載されているか否かを確認することができる。このような確認作業を被実装体への部品の実装に先立って行うことにより、実際の部品実装時において被実装体の所定の部品実装位置に部品が正しく搭載されて実装されるか否かを、容易且つ短時間で確認することができるようになる。
【0017】
上記電子部品を被実装体の部品実装位置に位置決めして搭載する方法の1つとして、該電子部品のパッケージの形状や、該パッケージに設けた凹部や印刷ポイントなどの実装基準ポイントを認識して、被実装体に対する電子部品の搭載位置を特定する方法が知られている。しかし、この種の電子部品のパッケージの寸法は必ずしも一定ではなく、同一種類のものであっても、メーカーや製造ロットの違いにより多少異なっている。これに対し、この種の電子部品のバンプは、メーカーや製造ロットの違いに関係なく、所定の位置に形成されている。従って、この種の電子部品は、そのパッケージに設けた実装基準ポイントとバンプとが必ずしも所定の位置関係をなしていない。このため、上記方法では、電子部品のパッケージに対してバンプ位置が位置ズレしていると、被実装体の部品実装位置に対して電子部品のバンプが正確に位置決めされて実装されなくなる。本請求項の実装精度確認方法においては、上記電子部品の四隅のバンプを実装基準ポイントとして認識して、被実装体に対する電子部品の搭載位置が特定される。この電子部品の四隅のバンプは、上述のように、実装される電子部品の種類に応じて予め設計された極めて正確な位置に設けられており、同一種類のものであれば、上記パッケージのようにメーカーや製造ロットの違いによって異なるといったことがない。従って、この実装精度確認方法においては、このような四隅のバンプを実装基準ポイントとして、上記二次元測定器により上記実装位置認識ポイントとしてのポイント用貫通孔と実装基準ポイントとしての四隅のバンプの位置関係が測定されるので、実際の部品実装時において被実装体の所定の部品実装位置に部品が正しく搭載されるか否かを、予め確実且つ正確に確認することができるようになる。
【0018】
請求項2の発明は、ピックアップノズルによりピックアップした電子部品を、ステージ上に載置した被実装体である回路基板の所定の部品実装位置に搭載して実装する実装方法であって、
請求項1の実装精度確認方法を実施して、上記ズレ量の大きさが、上記被実装体への上記部品の実装精度の許容誤差範囲内のズレ量であることを確認した後に、上記被実装体への部品の実装を開始することを特徴とするものである。
【0021】
請求項3の発明は、ピックアップノズルによりピックアップした電子部品を、ステージ上に載置した被実装体である回路基板の所定の部品実装位置に搭載して実装する実装装置を用いて実装を行うのに先だって、該被実装体への該電子部品の実装精度を確認する際に使用される実装精度確認用ジグであって、
SUS平板からなり、上記被実装体に対する電子部品実装位置を特定するための実装位置認識ポイントとして用いるポイント用貫通孔と、実装精度を確認するのに、上記ピックアップノズルによりピックアップされ、かつ実装精度確認用ジグに搭載された上記電子部品の四隅のバンプを露呈するための露呈用貫通孔とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】
この実装精度確認用ジグは、請求項1について述べたように、上記ステージ上の上記被実装体が載置される被実装体載置部位に載置される。そして、この実装精度確認用ジグ上に、上記ピックアップノズルによりピックアップしたバンプにより上記実装体に実装される電子部品が、上記被実装体に対して部品を実装する時と同様にして搭載される。そしてこれが固定され状態で、該実装精度確認用ジグの実装位置認識ポイントとしてのポイント用貫通孔の位置と、該実装精度確認用ジグ上に搭載して固定した部品の四隅のバンプとの位置とが認識される。そして、認識した該実装精度確認用ジグのポイント用貫通孔と該部品の四隅のバンプとの位置関係が二次元測定器により測定される。この二次元測定器により測定したポイント用貫通孔と四隅のバンプとの位置関係から、上記被実装体の所定の部品実装位置に上記部品が正しく実装された場合の上記ポイント用貫通孔の位置に対応する上記被実装体上の位置と四隅のバンプとの位置関係に対するズレ量の大きさを知ることができる。このように、この実装精度確認用ジグを使用することにより、上記被実装体への上記部品の実装精度を容易且つ短時間で確認することができるようになる。
【0024】
記実装位置認識ポイントとしてのポイント用貫通孔上記四隅のバンプの認識、及び上記二次元測定器によるこれらの位置関係の測定は、上述したように、上記実装精度確認用ジグ上に部品が固定されている状態で行われる。従って、ポイント用貫通孔等の位置の認識、及び該二次元測定器によるポイント用貫通孔位置関係の測定は、該実装精度確認用ジグの部品が搭載・固定されている面(表面)と反対側の、該実装精度確認用ジグの裏面側から行う必要がある。そのため、この実装精度確認用ジグは、該部品の搭載面の四隅のバンプを露呈用貫通孔を介して透視することができるように構成されている。例えば透明なアクリル板に上記実装位置認識ポイントを設けた構成の実装精度確認用ジグは、使用環境の熱の影響による伸縮や変形が大きく、該実装位置認識ポイントの位置ズレが発生し易い。この実装精度確認用ジグの実装位置認識ポイントは、上述したように、上記ピックアップノズルによりピックアップした部品を上記被実装体に実装する際の指標となるポイントである。従って、この実装位置認識ポイントの位置にズレが発生すると、上記実装精度確認用ジグの所定の部品実装位置に上記部品が正しく搭載されたとしても、実際の部品実装時において被実装体の所定の部品実装位置に部品が正しく搭載されなくなることがある。また、上記実装位置認識ポイントは、例えば、直径1mm±0.05という極めて小さな点で形成される。このような実装位置認識ポイントを上記透明なアクリル板上に直接形成することは極めて難しい。そこで、上記アクリル板からなる実装精度確認用ジグにおいては、まず、該アクリル板上に比較的大きな正方形の白色下地部を形成し、この白色下地部の上に該実装位置認識ポイントを形成するようにしていた。しかし、このように、白色下地部の上に該実装位置認識ポイントを形成した場合には、この実装位置認識ポイントを該アクリル板の裏側から認識することができなくなる。このため、このようなアクリル板からなる実装精度確認用ジグを使用する場合には、上記置の認識を行う際に、上記実装位置認識ポイントの認識を実装精度確認用ジグの表面側から行い、上記実装基準ポイントの認識を該実装精度確認用ジグの裏面側から行う必要があり、該認識作業に手間がかかる不具合があった。これに対し、本請求項の実装精度確認用ジグは、上記実装位置認識ポイントが、SUSからなる平板に穿った貫通孔により形成されている。このSUSからなる実装精度確認用ジグは、上記アクリル板からなる実装精度確認用ジグに比較して、使用環境の熱の影響による伸縮や変形が少なく、上記実装位置認識ポイントの熱影響による位置ズレが、該実装位置認識ポイントの直径の誤差範囲に収まる程度となる。また、本請求項の実装精度確認用ジグは、その実装位置認識ポイントが貫通孔により形成され、且つ上記部品の搭載面の四隅のバンプが露呈用貫通孔を介してから露呈されるので、ポイント用貫通孔等の位置の認識を、該実装精度確認用ジグの裏面側から一括して行うことができ、該認識作業に手間がかかることがなくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、BGA(ボールバンプアレイ)や、MCM(マルチチップモジュール)及びCSP(チップサイズパッケージ)などのフリップチップを実装するための実装装置に適用した実施形態について説明する。
図1に、上記実装装置の一例を示す。この実装装置100は、フリップチップなどの部品を吸着保持するための複数(本例では4個)の吸着ノズル201,202,203,204を有する実装ヘッド200を備えている。実装ヘッド200は、XYロボット300に搭載されており、このXYロボット300の駆動によりXY方向に水平移動される。また、実装ヘッド200の各吸着ノズル201,202,203,204は、図示しないシリンダの駆動によりZ軸方向に上下移動され、且つ図示しないサーボモータの駆動によりZ軸を中心としてθ方向に回転移動される(図2参照)。
【0028】
図1において、部品の実装が開始されると、まず、実装装置100の背面側に配設されている部品供給装置400、あるいは実装装置100の前面側に配設されているテープフィーダ500により、実装対象となる部品が、所定のピックアップ部位に送り出される。そして、実装ヘッド200が、XYロボット300の駆動によりXY方向に水平移動される。この実装ヘッド200の移動は、各吸着ノズル201,202,203,204が、該ピックアップ部位に送り出された各吸着ノズルに対応する部品の上方に臨んだ状態で順次停止される。この各吸着ノズル201,202,203,204の部品吸着位置は、NCデータとして予めインプットされている。この状態で、各吸着ノズル201,202,203,204がZ軸方向に沿って下降し、該当する部品をそれぞれ吸着保持する。
【0029】
このようにして、各吸着ノズル201,202,203,204により、該当する部品B1,B2,B3,B4がそれぞれ吸着保持されると、図2に示すように、実装ヘッド200が再び移動して、各吸着ノズル201,202,203,204の移動経路に対向配置されている第1の認識カメラ600Aにより、各部品B1,B2,B3,B4の形状が連続的に一括認識される。そして、この第1の認識カメラ600Aの中心と、認識した各部品B1,B2,B3,B4の中心のズレ量が補正される。この補正量は、上記NCデータに反映される。
【0030】
一方、上記部品が実装される被実装体としての回路基板700は、コンベアーの駆動により搬送され、所定の実装部位に臨んだ状態で、ステージ800上に載置される。この状態で、上記実装ヘッド200がXY方向に移動し、この実装ヘッド200に搭載されている第2の認識カメラ600Bにより、ステージ800上の実装部位に載置された回路基板700の部品実装位置が認識される。そして、上記第1の認識カメラ600Aと第2の認識カメラ600Bとの各認識結果に基いて、図示しない位置決めコントローラ、サーボドライバ、及びサーボモータ等からなるノズル移動量制御手段により、各吸着ノズル201,202,203,204の移動量が制御される。
【0031】
これにより、各吸着ノズル201,202,203,204に吸着された各部品B1,B2,B3,B4が、ステージ800上の実装部位に載置された回路基板700の該当する各部品実装位置の上方に臨んだ状態で、実装ヘッド200の移動が順次停止される。この状態で、各吸着ノズルがZ軸方向に沿って下降し、各部品がB1,B2,B3,B4が、回路基板700の各部品実装位置にそれぞれ搭載される。
このようにして、回路基板700の各部品実装位置に搭載された各部品B1,B2,B3,B4は、上記コンベアーの駆動により図示しないリフロー装置に搬送されてリフローされることによって、回路基板700上に固定される。
【0032】
ところで、上述のような構成の実装装置100においては、上述のように、部品認識した第1の認識カメラ600Aの中心と、認識した部品の中心とのズレ量を補正し、この補正量をNCデータに反映して、上記実装ヘッド200の移動量を制御することで、実装される部品の実装精度を高めるように構成されている。回路基板700上に実装される部品の実装精度を高めるようにしている。
ところが、このようにして回路基板700への部品の実装精度を高めるようにしても、前述したような吸着ノズル201,202,203,204のZ軸の傾斜などが原因となって、ピックアップされた部品が回路基板700の所定の部品実装位置から位置ズレして実装されることがあった。
【0033】
このような回路基板700への部品実装時における部品の位置ズレによる不良品の発生を未然に防止するために、これまでは、X線により回路基板700に対する部品の実装精度を定期的にチェックしながら設備を管理運用して、回路基板700への部品の実装精度を保証するようにしていた。
しかし、このようなX線を用いた方法では、上記実装精度の確認に著しく時間を要し、また、実装される部品や回路基板700の種類を切り替える度に上記チェックを行う必要があるため、実装装置100の立ち上げに多大な時間が浪費されて設備稼働率が極端に低下し、製品の歩留まりが非常に悪くなるおそれが高かった。
【0034】
本発明は、上記課題を解決する実装精度確認方法を提案するもので、回路基板700に対する部品の実装精度を、実装精度確認用ジグを用いて確認するようにしたものである。図3に、この実装精度確認方法に用いる実装精度確認用ジグの一例を示す。
図3に示す実装精度確認用ジグ1は、透明なアクリル板で構成されており、この実装精度確認用ジグ1の表面には、上記吸着ノズル201,202によりピックアップした確認対象としての部品B1,B2の回路基板700に対する部品実装位置を特定するための実装位置確認ポイントP1、P2が形成されている。
【0035】
本発明の実装精度確認方法においては、まず、上記実装装置100のステージ800上の回路基板700が載置される部位に、上述した実装精度確認用ジグ1を載置する。次いで、この実装精度確認用ジグ1上に、吸着ノズル201,202によりピックアップした確認対象としての部品B1,B2を、回路基板700に対して該部品を搭載する時と同様にして搭載して固定する。ここで、実装精度確認用ジグ1上に各部品を搭載して固定するために、実装精度確認用ジグ1の表面に対向する各部品B1,B2の搭載面に、予め両面テープを添付しておく。
【0036】
このように、実装精度確認用ジグ1上に各部品B1,B2を搭載して固定した状態で、図4に示すように、実装精度確認用ジグ1の実装位置認識ポイントP1、P2の位置と、実装精度確認用ジグ1上に搭載して固定した各部品B1,B2の搭載面上に設けた実装基準ポイントA、Bとの位置とを、認識手段としての電子顕微鏡2により認識する。この電子顕微鏡2による各ポイント位置の認識は、実装精度確認用ジグ1が実装装置100のステージ800上に載置されているため、実装精度確認用ジグ1の上方側から行う必要がある。ここで、実装精度確認用ジグ1の表面に形成されている実装位置認識ポイントP1、P2の電子顕微鏡2による位置認識は、図4(a)に示すように、各部品B1,B2が固定された状態で、実装精度確認用ジグ1の表面側から行うことができる。しかし、各部品B1,B2の搭載面上に設けられている実装基準ポイントA、Bの位置は、各部品B1,B2が固定された状態で、実装精度確認用ジグ1の背面側から透視して認識する必要がある。そこで、この各部品B1,B2の搭載面上に設けられている実装基準ポイントA、Bの電子顕微鏡2による位置認識は、図4(b)に示すように、実装精度確認用ジグ1の表面に各部品B1,B2が固定された状態で、実装精度確認用ジグ1の表裏を反転した状態で行うようにする。このとき、ステージ800上に表裏反転して載置した実装精度確認用ジグ1が、各部品の形状等に違いにより傾斜する虞がある場合には、ステージ800と実装精度確認用ジグ1との間にスペーサ(図示せず)を配置するようにする。
【0037】
そして、電子顕微鏡2により認識した実装精度確認用ジグ1の実装位置認識ポイントP1、P2と、各部品B1,B2の実装基準ポイントA、Bとの位置関係を、二次元測定器3により測定する。この二次元測定器3としては、例えば、(株)TOPCON(トプコン)社製の万能工具顕微鏡(TUM−220ES)を用いることができる。本例の二次元測定器3は、電子顕微鏡2により認識した各部品B1,B2の実装基準ポイントA、Bの座標を原点(0,0)とする、実装精度確認用ジグ1の実装位置認識ポイントP1、P2の座標(X,Y)を測定するように構成されている。次いで、この二次元測定器3により測定した実装位置認識ポイントP1、P2と実装基準ポイントA、Bとの位置関係と、上記回路基板700の所定の部品実装位置にこれらの部品B1,B2が正しく実装された場合の実装位置認識ポイントP1、P2と実装基準ポイントA、Bとの位置関係とのズレ量を、PC(パーソナルコンピュータ)4により演算する。そして、このPC4の演算結果を、プリンタ5によりグラフ化して出力する。ここで、各部品B1,B2の搭載面上の実装基準ポイントA、Bは、例えば、回路基板700に実装される部品のパッケージに予め設けた凹部(座ぐり部)を用いることができる。また、実装精度確認用ジグ1の実装位置認識ポイントP1、P2と、部品B1,B2の実装基準ポイントA、Bとの、電子顕微鏡2による認識位置は、各ポイントの中心座標とする。
【0038】
このようにして、二次元測定器3により測定した実装位置認識ポイントP1、P2と、実装基準ポイントA、Bとの位置関係と、上記回路基板700の所定の部品実装位置にこれらの部品B1,B2が正しく実装された場合の実装位置認識ポイントP1、P2と実装基準ポイントA、Bとの位置関係とのズレ量をグラフ化して比較することにより、実装精度確認用ジグ1の所定の部品実装位置に各部品B1,B2が正しく搭載されているか否かを、容易且つ短時間で確認することができるようになる。従って、このような確認作業を回路基板700への各部品B1,B2の実装に先立って行うことにより、実際の部品実装時において回路基板700の所定の部品実装位置に各部品B1,B2が正しく搭載されて実装されるか否かを、容易且つ短時間で確認することができるようになる。なお、この方法により、他の部品B3,B4の実装精度も容易且つ短時間で確認できることはいうまでもない。
【0039】
ところで、回路基板700に実装される各部品B1,B2,B3,B4のパッケージの寸法は、必ずしも一定ではなく、同一種類のものであっても、メーカーや製造ロットの違いにより多少異なっている。これに対し、各部品B1,B2,B3,B4のバンプは、メーカーや製造ロットの違いに関係なく、所定の位置に形成されている。このため、上述のように、各部品B1,B2,B3,B4のパッケージに設けた凹部(座ぐり部)を実装基準ポイントA、Bとして実装精度の確認を行った場合には、実装基準ポイントA、Bとバンプ位置とに位置ズレがあると、回路基板700の部品実装位置に対して各部品のバンプが正確に位置決めされて実装されなくなる。
【0040】
そこで、上記実装精度確認方法においては、各部品B1,B2,B3,B4のバンプを実装基準ポイントとして、回路基板700に対する各部品の搭載位置を特定するようにすることが好ましい。この各部品のバンプは、上述のように、実装される部品の種類に応じて予め設計された極めて正確な位置に設けられており、同一種類のものであれば、上記パッケージのようにメーカーや製造ロットの違いによって異なるといったことがない。従って、このバンプを実装基準ポイントとして、上記二次元測定器3により実装位置認識ポイントと実装基準ポイントとの位置関係を測定することにより、実際の部品実装時において回路基板700の所定の部品実装位置に各部品が正しく搭載されるか否かを、予め確実且つ正確に確認することができるようになる。
【0041】
上述のように、二次元測定器3により測定した実装位置認識ポイントP1、P2と実装基準ポイントA、Bとの位置関係と、上記回路基板700の所定の部品実装位置にこれらの部品B1,B2が正しく実装された場合の実装位置認識ポイントP1、P2と実装基準ポイントA、Bとの位置関係とのズレ量を確認することで、回路基板700への各部品B1,B2,B3,B4の実装を開始する前に、不良品が発生する虞があるか否かを事前に予測できるようになる。そこで、例えば、上記ズレ量が許容誤差範囲内のズレ量である場合には回路基板700への各部品の実装を開始し、該ズレ量が許容誤差範囲外のズレ量である場合には回路基板700への各部品の実装を取り止めるようにする。このように、現状の設備稼働率を最低限維持しながら設備を管理運用することによって、回路基板700への各部品の実装精度を保証することができるようになる。
【0042】
ところで、上記実装精度確認方法では、上述したように、各部品B1,B2の搭載面上に設けられている実装基準ポイントA、Bの位置を、各部品B1,B2が固定された状態で、実装精度確認用ジグ1の背面側から透視して認識する必要がある。そこで、この実装精度確認方法では、実装精度確認用ジグ1を透明なアクリル板などで構成していた。しかしながら、このような透明なアクリル板に実装位置認識ポイントP1、P2を設けた構成の実装精度確認用ジグ1は、使用環境の熱の影響による伸縮や変形が大きく、実装位置認識ポイントP1、P2の位置ズレが発生し易い。この実装精度確認用ジグ1の実装位置認識ポイントP1、P2は、上記吸着ノズルによりピックアップした部品を回路基板700に実装する際の指標となるポイントである。従って、この実装位置認識ポイントP1、P2の位置にズレが発生すると、実装精度確認用ジグ1の所定の部品実装位置に各部品が正しく搭載されたとしても、実際の部品実装時において回路基板700の所定の部品実装位置に部品が正しく搭載されなくなることがある。
【0043】
また、上記実装位置認識ポイントP1、P2は、例えば、直径1mm±0.005という極めて小さな点で形成される。このような実装位置認識ポイントP1、P2を透明なアクリル板上に直接形成することは極めて難しい。そこで、このアクリル板からなる実装精度確認用ジグ1においては、図1に示すように、まず、該アクリル板上に比較的大きな正方形の白色下地部6を形成し、この白色下地部6の上に実装位置認識ポイントP1、P2を形成するようにしていた。しかし、このように、白色下地部6の上に実装位置認識ポイントP1、P2を形成した場合には、この実装位置認識ポイントP1、P2をアクリル板を透視して実装精度確認用ジグ1の裏側から認識することができなくなる。このため、このようなアクリル板からなる実装精度確認用ジグ1を使用する場合には、図4(a)に示したように、実装位置認識ポイントP1、P2の認識を実装精度確認用ジグ1の表面側から行い、図4(b)に示したように、実装基準ポイントA、Bの認識を実装精度確認用ジグ1の裏面側から行う必要があり、各ポイントの認識作業に手間がかかる。
【0044】
図5に、このような実装精度確認用ジグ1の不具合を解消した実装精度確認用ジグ10の一例を示す。この実装精度確認用ジグ10は、各部品の実装中心に対応する複数の実装位置認識ポイントPが、SUS(ステンレススチール)からなる平板に穿った小さな貫通孔により形成されている。また、この実装精度確認用ジグ10に形成された各実装位置認識ポイントPの周りには、各実装位置認識ポイントPを実装中心として実装精度確認用ジグ10上に固定された各部品の搭載面上の四隅に位置する各バンプb1、b2、b3、b4を露呈するための比較的大きな開口11、12,13、14が形成されている。図6に、実装精度の確認対象となる1つの部品の実装中心に対応する実装位置認識ポイントPと、この部品の搭載面上の四隅に位置する各バンプb1、b2、b3、b4を露呈する各開口11、12,13、14との拡大図を示す。
【0045】
この実装精度確認用ジグ10を用いた各部品の実装精度確認は、次のようにして行われる。まず、上記実装装置100のステージ800上の回路基板700が載置される部位に、上述した実装精度確認用ジグ10を載置する。次いで、図7に示すように、この実装精度確認用ジグ10上に、吸着ノズル201,202によりピックアップした確認対象としての各部品B1〜B12を、回路基板700に対して該部品を搭載する時と同様にして、各部品B1〜B12の実装中心が各実装位置認識ポイントPに一致するように搭載して固定する。この実装精度確認用ジグ10上への各部品の固定は、各部品B1〜B12の搭載面に予め添付した両面テープにより行う。
【0046】
このようにして、実装精度確認用ジグ10上に各部品B1〜B12を搭載して固定した状態で、図4に示した前記実装精度確認方法の場合と同様に、実装精度確認用ジグ10の各実装位置認識ポイントPの位置と、実装精度確認用ジグ10上に搭載して固定した各部品B1〜B12の実装基準ポイントとしての四隅の各バンプb1、b2、b3、b4の位置とを、認識手段としての電子顕微鏡2により認識する。この電子顕微鏡2による各ポイント位置の認識は、前述したように、実装精度確認用ジグ1が実装装置100のステージ800上に載置されているため、実装精度確認用ジグ1の上方側から行う。
【0047】
ここで、図1に示した実装精度確認用ジグ1を用いる場合には、その電子顕微鏡2による各実装位置認識ポイントの位置認識を、図4(a)に示したように、実装精度確認用ジグ1の表面側から行い、各部品の搭載面上に設けられている実装基準ポイントの位置認識を、図4(b)に示したように、実装精度確認用ジグ1の表裏を反転した状態で行う必要があり手間がかかる。
これに対し、このSUSからなる実装精度確認用ジグ10を用いた場合には、その各実装位置認識ポイントPが貫通孔で形成されているので、電子顕微鏡2による各実装位置認識ポイントPの位置認識と、各部品B1〜B12の実装基準ポイントである四隅の各バンプb1、b2、b3、b4の位置認識とを、実装精度確認用ジグ10の裏面側から一括して行うことができるようになり、該認識作業に手間がかかることがなくなる。また、この実装精度確認用ジグ10は、上記アクリル板からなる実装精度確認用ジグ1に比較して、使用環境の熱の影響による伸縮や変形が少なく、その各実装位置認識ポイントPの熱影響による位置ズレが、各実装位置認識ポイントPを形成している貫通孔の直径の誤差範囲に収まる程度となる。
【0048】
次に、電子顕微鏡2により認識した実装精度確認用ジグ10の各実装位置認識ポイントPと、実装精度確認用ジグ10の各開口11,12,13,14を通して露呈された各部品B1〜B12の実装基準ポイントである四隅の各バンプb1、b2、b3、b4との位置関係を、二次元測定器3により測定する。そして、この二次元測定器3により測定した各実装位置認識ポイントPを原点とする各部品B1〜B12の各バンプb1、b2、b3、b4の位置座標の、上記回路基板700の所定の部品実装位置にこれらの部品B1〜B12が正しく実装された場合の各実装位置認識ポイントPを原点とする各部品B1〜B12の各バンプb1、b2、b3、b4の位置座標に対するズレ量を、PC(パーソナルコンピュータ)4により演算する。そして、このPC4の演算結果を、プリンタ5によりグラフ化して出力する。
【0049】
ここで、各実装位置認識ポイントPを原点とする各部品B1〜B12の各バンプb1、b2、b3、b4の位置座標のズレ量には、図8に示すような、各バンプb1、b2、b3、b4の実装中心線に対する実装指令座標のX軸方向のズレ量と、図9に示すような、各バンプb1、b2、b3、b4の実装中心線に対する実装指令座標のY軸方向のズレ量とがある。図10(a)、(b)、(c)、(d)に、各部品B1〜B12の各バンプb1、b2、b4、b3の、実装角度が0度の場合のX軸方向座標のズレ量のグラフを示す。また、図11(a)、(b)、(c)、(d)に、各部品B1〜B12の各バンプb1、b2、b4、b3の、実装角度が0度の場合のY軸方向座標のズレ量のグラフを示す。さらに、図12(a)、(b)、(c)、(d)に、各部品B1〜B12の各バンプb1、b2、b4、b3の、実装角度が180度の場合のX軸方向座標のズレ量のグラフを示す。また、図13(a)、(b)、(c)、(d)に、各部品B1〜B12の各バンプb1、b2、b4、b3の、実装角度が180度の場合のY軸方向座標のズレ量のグラフを示す。
【0050】
これらの各グラフは、上記ズレ量を白抜きの角柱で示たもので、各角柱の上部の辺aが測定値の最大値、各角柱の下部の辺bが測定値の最小値、各角柱の中心を上下に貫く棒線cが測定値からの標準偏差(±3σ;ただし簡便型標準偏差計算式による)を表している(図12(a)参照)。また、図10乃至図13に示す各グラフは、ズレ量が「0」の横軸を境に、上方のプラス領域と、下方のマイナス領域とに分けられており、簡単に各バンプb1、b2、b3、b4毎の実装位置が判るようになっている。つまり、各グラフのプラス領域は、図8及び図9において、各バンプb1、b2、b3、b4の中心が、実装指令座標の外側の位置に実装されていることを示し、各グラフのマイナス領域は、図8及び図9において、各バンプb1、b2、b3、b4の中心が、実装指令座標の内側の位置に実装されていることを示すようになっている。
【0051】
例えば、図8において、バンプb1の実装位置がマイナス領域に入った場合には、図14に示すように、このバンプb1のX軸方向座標のズレ量を示す角柱がマイナス領域に入っているグラフが出力される。従って、この図14のグラフから、確認対象となる部品のバンプb1の実際の実装位置が、実装指令位置よりも−αmmズレた位置に実装されることを知ることができる。逆に、図8において、バンプb1の実装位置がプラス領域に入った場合には、このバンプb1のX軸方向座標のズレ量を示す角柱がプラス領域に入っているグラフが出力され、確認対象となる部品のバンプb1の実際の実装位置が、実装指令位置よりも+αmmズレた位置に実装されることを、このグラフから知ることができる。
同様に、図9において、バンプb1の実装位置がプラス領域に入った場合には、図15に示すように、このバンプb1のY軸方向座標のズレ量を示す角柱がマイナス領域に入っているグラフが出力される。そして、この図15のグラフから、確認対象となる部品のバンプb1の実際の実装位置が、実装指令位置よりも+αmmズレた位置に実装されることを知ることができる。逆に、図9において、バンプb1の実装位置がマイナス領域に入った場合には、このバンプb1のY軸方向座標のズレ量を示す角柱がマイナス領域に入っているグラフが出力され、確認対象となる部品のバンプb1の実際の実装位置が、実装指令位置よりも−αmmズレた位置に実装されることを、このグラフから知ることができる。
ここで、上記実装精度を表すグラフは、同一実装角度の部品でも、図10乃至図13に示すように、X軸方向とY軸方向とに分けて表現する。これは、1つのグラフにX軸とY軸の2軸を表示できないことによる。
【0052】
このように、実装精度確認用ジグ10に各部品を実装し、二次元測定器3により測定した各実装位置認識ポイントPを原点とする各部品の各バンプb1、b2、b3、b4の位置と、上記回路基板700の所定の部品実装位置にこれらの部品が正しく実装された場合の各実装位置認識ポイントPを原点とする各バンプb1、b2、b3、b4の位置とのズレ量をグラフ化して比較することにより、実装精度確認用ジグ10の所定の部品実装位置に各部品が正しく搭載されているか否かを、容易且つ短時間で確認することができるようになる。従って、このような確認作業を回路基板700への各部品B1,B2の実装に先立って行うことにより、実際の部品実装時において回路基板700の所定の部品実装位置に各部品が正しく搭載されて実装されるか否かを、容易且つ短時間で確認することができるようになる。
【0053】
図16に、上記実装精度確認方法により得たグラフの実装ズレ量が最大値に到達した場合のアクションの一例を示す。図16において、実装ズレ量が最大値に到達した場合には、まず、ステップS1に示すように、実装精度を調整するための差立て調整を行う。ここで、調整不能の場合には、実装ズレ量が限界値に達していないので、とりあえず実装は行っておく。そして、上記差立て調整が「OK」の場合には、実装装置100のティーチングをかけ(ステップS2)、実装精度確認を行う(ステップS3)。なお、ステップS3の差立て調整が「NG」の場合には、ステップS2に戻って再度ティーチングをかける。そして、ステップS3で「OK」となったら、パラメータ変更点を見つけ、その値に関係する実装装置100の機械的部分を観察する(ステップS4)。
【0054】
図17に、上記実装精度確認方法により得たグラフの実装ズレ量が規格外となった場合のアクションの一例を示す。図17において、規格外となるズレ量が確認された場合には、まず、ステップS1に示すように、その旨を実装ラインの関係区(組み立て・生準)へ連絡して、ラインを停止する(ステップS2)。また、これと平行して、実装装置100の差立て調整を依頼し(ステップS3)、設備のティーチングを行う(ステップS4)。調整が完了して「OK」がでたら、パラメータ変更点を見つけ、その項目に関係する部品を観察する(ステップS5)。その後、生産を再開し、変化項目をウオッチングする(ステップS6)。なお、ステップS4の設備のティーチングにおいて、調整不可となり「NG」と判断された場合には、実装装置100のメーカ(製造元)に連絡して対応を図る(ステップS7)。
このように、現状の設備稼働率を最低限維持しながら設備を管理運用することによって、回路基板700への部品の実装精度を保証することができるようになる。
【0055】
図18に、上記実装精度確認方法に用いる他の実装精度確認用ジグ20を示す。この実装精度確認用ジグ20は、透明なガラス板で構成されており、上記実装位置認識ポイントが、該ガラス板に蒸着した多数の蒸着体21により形成されている。この実装精度確認用ジグ20においては、実装位置認識ポイントが透明なガラス板に蒸着した多数の蒸着体21により形成されているので、前述したようなSUSの平板からなる実装精度確認用ジグ10の場合と同様に、使用環境の熱の影響による伸縮や変形が少なく、実装位置認識ポイントの熱影響による位置ズレが、各蒸着体21の直径の誤差範囲に収まる程度となる。また、この実装精度確認用ジグ20は、透明なガラス板で構成されているので、上記SUSの平板からなる実装精度確認用ジグ10のように、確認対象としての部品の搭載面上の四隅のバンプを露呈するための開口11、12,13,14を設ける必要がなく比較的安価に構成できる。更に、この実装精度確認用ジグ20は、透明なガラス板で構成することにより、上記実装位置認識ポイントを蒸着体21により直接形成できるようになるので、前述したようなアクリル板からなる実装精度確認用ジグ1のように、該アクリル板上に実装位置認識ポイントの白色下地部6を形成する必要がなくなる。
【0056】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、被実装体の所定の部品実装位置に部品が正しく搭載されて実装された場合の上記ポイント用貫通孔の位置に対応する上記被実装体上の位置電子部品の四隅のバンプとの位置関係と、二次元測定器により測定した上記ポイント用貫通孔の位置と上記四隅のバンプとの位置関係とを比較することにより、実装精度確認用ジグの所定の部品実装位置に上記部品が正しく搭載されているか否かを確認することができる。このような確認作業を被実装体への部品の実装に先立って行うことにより、実際の部品実装時において被実装体の所定の部品実装位置に部品が正しく搭載されて実装されるか否かを、容易且つ短時間で確認することができるようになる。
【0057】
更に、上記二次元測定器により該実装位置認識ポイントとしてのポイント用貫通孔と四隅のバンプとの位置関係が測定されるので、実際の部品実装時において被実装体の所定の部品実装位置に部品が正しく搭載されるか否かを、予め確実且つ正確に確認することができるようになるという優れた効果がある。
更に、実装精度確認用ジグがSUSで構成されているので、アクリル板からなる実装精度確認用ジグに比較して、使用環境の熱の影響による伸縮や変形が少なく、上記実装位置認識ポイントの熱影響による位置ズレが、該実装位置認識ポイントの直径の誤差範囲に収まる程度となる。また、その実装位置認識ポイントが貫通孔により形成され、且つ上記部品の四隅のバンプが、露呈用貫通孔から露呈されるので、ポイント用貫通孔等の位置の認識を、該実装精度確認用ジグの裏面側から一括して行うことができ、該認識作業に手間がかかることがなくなるという優れた効果がある。
【0058】
請求項2の発明によれば、二次元測定器により測定した上記ポイント用貫通孔上記四隅のバンプとの位置関係と、被実装体の所定の部品実装位置に部品が正しく実装された場合の上記ポイント用貫通孔の位置に対応する上記被実装体上の位置上記四隅のバンプとの位置関係とのズレ量の大きさから、被実装体への部品の実装精度を確認することができるようになり、被実装体への部品の実装を開始する前に、不良品が発生する虞があるか否かを事前に予測できるようになる。そして、例えば、上記ズレ量が上記許容誤差範囲内のズレ量である場合にのみ被実装体への部品の実装を開始し、該ズレ量が上記許容誤差範囲外のズレ量である場合に被実装体への部品の実装を取り止めるように、現状の設備稼働率を最低限維持しながら設備を管理運用することによって、被実装体への部品の実装精度を保証することができるようになるという優れた効果がある。
更に、実装精度確認用ジグがSUSで構成されているので、アクリル板からなる実装精度確認用ジグに比較して、使用環境の熱の影響による伸縮や変形が少なく、上記実装位置認識ポイントの熱影響による位置ズレが、該実装位置認識ポイントの直径の誤差範囲に収まる程度となる。また、その実装位置認識ポイントが貫通孔により形成され、且つ上記部品の搭載面の四隅のバンプが、その開口から露呈されるので、ポイント用貫通孔等の位置の認識を、該実装精度確認用ジグの裏面側から一括して行うことができ、該認識作業に手間がかかることがなくなるという優れた効果がある。
【0059】
請求項の発明によれば、被実装体への上記部品の実装精度を容易且つ短時間で確認することができる実装精度確認用ジグを提供できる。
【0060】
更に、実装精度確認用ジグがSUSで構成されているので、アクリル板からなる実装精度確認用ジグに比較して、使用環境の熱の影響による伸縮や変形が少なく、上記実装位置認識ポイントの熱影響による位置ズレが、該実装位置認識ポイントの直径の誤差範囲に収まる程度となる。また、その実装位置認識ポイントが貫通孔により形成され、且つ上記部品の搭載面の四隅のバンプが、露呈用貫通孔を介して露呈されるので、ポイント用貫通孔等の位置の認識を、該実装精度確認用ジグの裏面側から一括して行うことができ、該認識作業に手間がかかることがなくなるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る実装装置の全体構成を示す概略斜視図。
【図2】上記実装装置における実装ヘッドの各吸着ノズルにより部品を吸着保持した状態を示す概略図。
【図3】本発明の実装精度確認方法に用いる実装精度確認用ジグの一例を示す概略平面図。
【図4】(a)は、上記実装装置のステージ上に載置した上記実装精度確認用ジグの表面側から実装位置認識ポイントを認識している状態を示す概略斜視図。
(b)は、該実装精度確認用ジグの裏面側から実装基準ポイントを認識している状態を示す概略斜視図。
【図5】本発明の実装精度確認方法に用いるSUSからなる実装精度確認用ジグの一例を示す概略平面図。
【図6】上記SUSからなる実装精度確認用ジグの要部拡大図。
【図7】上記SUSからなる実装精度確認用ジグ上に確認対象となる部品を搭載して固定した状態を示す概略平面図。
【図8】上記SUSからなる実装精度確認用ジグ上に固定された部品の各バンプの実装中心線に対する実装指令座標のX軸方向のズレ量を説明するための概略図。
【図9】上記SUSからなる実装精度確認用ジグ上に固定された部品の各バンプの実装中心線に対する実装指令座標のY軸方向のズレ量を説明するための概略図。
【図10】(a)、(b)、(c)、(d)は、上記SUSからなる実装精度確認用ジグに搭載して固定された各部品の四隅の各バンプの、実装角度が0度の場合のX軸方向座標のズレ量を示すグラフ。
【図11】(a)、(b)、(c)、(d)は、上記SUSからなる実装精度確認用ジグに搭載して固定された各部品の四隅の各バンプの、実装角度が0度の場合のY軸方向座標のズレ量を示すグラフ。
【図12】(a)、(b)、(c)、(d)は、上記SUSからなる実装精度確認用ジグに搭載して固定された各部品の四隅の各バンプの、実装角度が180度の場合のX軸方向座標のズレ量を示すグラフ。
【図13】(a)、(b)、(c)、(d)は、上記SUSからなる実装精度確認用ジグに搭載して固定された各部品の四隅の各バンプの、実装角度が180度の場合のY軸方向座標のズレ量を示すグラフ。
【図14】上記部品のバンプのX軸方向座標のズレ量を示す角柱がマイナス領域に入っている状態を示すグラフ。
【図15】上記部品のバンプのY軸方向座標のズレ量を示す角柱がプラス領域に入っている状態を示すグラフ。
【図16】本発明の実装精度確認方法により得たグラフの実装ズレ量が最大値に到達した場合のアクションの一例を示すフローチャート。
【図17】本発明の実装精度確認方法により得たグラフの実装ズレ量が規格外となった場合のアクションの一例を示すフローチャート。
【図18】本発明の実装精度確認方法に用いる他の実装精度確認用ジグを示す概略平面図。
【符号の説明】
1、10、20 実装精度確認用ジグ
2 電子顕微鏡
3 二次元測定器
4 パーソナルコンピュータ(PC)
5 プリンタ
6 実装位置確認ポイントの白色下地部
11,12,13,14 部品の各バンプを露呈するための実装精度確認用ジグの開口
21 実装精度確認用ジグに蒸着された実装位置認識ポイントとしての蒸着体
100 実装装置
200 実装ヘッド
201,202,203,204 吸着ノズル
300 XYロボット
400 部品供給装置
500 テープフィーダ
600A 第1の認識カメラ
600B 第2の認識カメラ
700 回路基板
800 ステージ
A,B 確認対象としての部品の実装基準ポイント
B1〜B12 確認対象としての部品
b1,b2,b3,b4 確認対象としての部品の四隅のバンプ
P,P1,P2 実装精度確認用ジグの実装位置認識ポイント

Claims (3)

  1. ピックアップノズルによりピックアップした電子部品を、ステージ上に載置した被実装体である回路基板の所定の部品実装位置に搭載して実装する実装装置を用いて実装を行うのに先だって、該実装装置による該被実装体への該電子部品の実装精度を確認するための実装精度確認方法であって、
    上記被実装体に対する電子部品実装位置を特定するための実装位置認識ポイントとして用いるポイント用貫通孔と、上記電子部品の四隅のバンプを露呈するための露呈用貫通孔とを備えたSUS平板からなる実装精度確認用ジグを上記ステージ上に載置し、
    上記被実装体への電子部品実装時と同様にして、上記ピックアップノズルで上記電子部品をピックアップして上記実装精度確認用ジグ上に搭載し、
    搭載した電子部品を該実装精度確認用ジグに固定した状態で、該実装精度確認用ジグの上記ポイント用貫通孔の位置を認識するとともに、上記露呈用貫通孔を介して上記四隅のバンプの位置を認識し、
    認識した上記ポイント用貫通孔と上記四隅のバンプとの位置関係を二次元測定器により測定し、
    該二次元測定器により測定した上記ポイント用貫通孔と上記四隅のバンプとの位置関係と、上記被実装体の所定の部品実装位置に上記電子部品が正しく実装された場合の上記ポイント用貫通孔の位置に対応する上記被実装体上の位置と上記四隅のバンプとの位置関係とのズレ量の大きさにより、上記被実装体への上記部品の実装精度を確認することを特徴とする実装精度確認方法。
  2. ピックアップノズルによりピックアップした電子部品を、ステージ上に載置した被実装体である回路基板の所定の部品実装位置に搭載して実装する実装方法であって、
    請求項1の実装精度確認方法を実施して、上記ズレ量の大きさが、上記被実装体への上記部品の実装精度の許容誤差範囲内のズレ量であることを確認した後に、上記被実装体への部品の実装を開始することを特徴とする実装方法。
  3. ピックアップノズルによりピックアップした電子部品を、ステージ上に載置した被実装体である回路基板の所定の部品実装位置に搭載して実装する実装装置を用いて実装を行うのに先だって、該被実装体への該電子部品の実装精度を確認する際に使用される実装精度確認用ジグであって、
    SUS平板からなり、上記被実装体に対する電子部品実装位置を特定するための実装位置認識ポイントとして用いるポイント用貫通孔と、実装精度を確認するのに、上記ピックアップノズルによりピックアップされ、かつ実装精度確認用ジグに搭載された上記電子部品の四隅のバンプを露呈するための露呈用貫通孔とを備えたことを特徴とする実装精度確認用ジグ。
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