JP4071366B2 - 通信カラオケ端末及び通信カラオケシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者のリクエストに応じて曲データを配信センタから受信し、当該曲データに基づきカラオケ演奏を行う通信カラオケ端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配信センタに蓄積されたカラオケ曲の曲データを、電話回線等の通信回線を介して通信カラオケ端末に配信する通信カラオケシステムが知られている。このようなシステムにおける通信カラオケ端末には、配信センタから配信される曲データをハードディスク装置などの大容量の記憶装置に蓄積していくものと、配信センタから配信される曲データをRAMなどの半導体記憶装置に一時的に記憶し、カラオケ演奏後に、その曲データを半導体記憶装置から抹消するものとがある。
【0003】
例えばカラオケボックスなどに設置される業務用のカラオケ端末は、前者に相当し、常に通信カラオケ端末内に数千〜数万という曲データを記憶しており、利用者のリクエストに応じ、この通信カラオケ端末内に記憶した曲データに基づいてカラオケ演奏を行う。一方、例えば家庭用の通信カラオケ端末の中には後者に相当するものがあり、このような通信カラオケ端末は、利用者からのリクエストがあると、その都度、そのリクエストに応じて配信センタから曲データを受信し、受信した曲データに基づきカラオケ演奏を行う。
【0004】
つまり、業務用のものでは、不特定の利用者が使用するため、様々な曲がリクエストされる可能性が高く、配信センタから配信される曲データをハードディスク装置などに保存しておくことが有効となるが、例えば車両に搭載されるような家庭用のカラオケ装置では、ある程度、利用者のリクエストする曲が決まってくるため、わざわざハードディスク装置などの大容量の記憶装置に様々な曲データを保存しておく必要がないのである。特に、車両に搭載されるものにあっては、ハードディスク装置などの大容量の記憶装置を備えることによる装置の大型化、コストアップが問題となるし、ハードディスク装置のようにディスクを回転させて情報を読み取る構造の記憶装置が振動に弱いということもあるため、RAMなどの半導体記憶装置に曲データを一時的に記憶する構成とすることが望ましい。
【0005】
本発明は、上述した後者のタイプの通信カラオケ端末、すなわち、利用者からのリクエストがあると、その都度、そのリクエストに応じて配信センタから曲データを受信し、受信した曲データに基づいてカラオケ演奏を行う通信カラオケ端末に関するものである。
【0006】
このような通信カラオケ端末では、上述したように、その都度、配信センタから曲データを受信するため、曲データの受信が完了するまでカラオケ演奏できない。そのため、従来は、例えば10曲というような所定数のカラオケ曲を予約曲としてリクエストできる構成としており、ある曲データに基づくカラオケ演奏中に既になされているリクエストに応じた曲データを配信センタから受信するようにし、カラオケ演奏終了時点までに次の曲データの受信を完了することによって、カラオケ演奏が終了すると、即座に次の曲データに基づくカラオケ演奏が行われるように工夫して、カラオケ曲の連続演奏を実現していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、曲データの配信を携帯電話システム等を用い移動通信用の無線回線を介して行う場合を考える。
このようないわゆる移動通信では、携帯電話機を持った人や自動車電話を搭載した車両等の移動局の移動に伴って回線品質が劣化することがある。つまり、移動局の移動によって、周囲の建造物の影響を受けるようになったり、多重波による定在波を用いるため受信電界にフェージングが生じるようになったりするのである。このような場合、一定時間以上回線品質が劣化した状態が継続すると、周波数の有効利用の観点から回線品質の著しく劣化した状態で回線が占有されることを避けるため、基地局又は移動局によって強制的に回線が切断されてしまう。
【0008】
従って、通信カラオケシステムにおける通信カラオケ端末を移動局に搭載すると、回線品質の劣化又はその回線品質の劣化が続いた場合の強制的な回線切断によって、曲データの受信に失敗する可能性がある。
しかしながら、従来の通信カラオケ端末は、曲データの受信の失敗をカラオケ演奏の終了後に利用者に報知し、利用者からの指示があってはじめて、その曲データの再受信を開始する仕様となっていた。従って、受信に失敗した場合には、カラオケ曲の演奏が終了してから次のリクエストに対応する曲データ、すなわち受信に失敗した曲データを再受信するため、上述したようなカラオケ曲の連続演奏がなされない状況が生じてしまう。
【0009】
本発明は、利用者のリクエストに応じた曲データを無線回線を介して配信センタから受信し、当該曲データに基づきカラオケ演奏を行う通信カラオケ端末において、曲データの受信に失敗した場合であっても、上述したようなカラオケ曲の連続演奏を極力実現することを目的する。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
本発明の通信カラオケ端末は、利用者からのリクエストに応じた曲データの配信を配信センタへ要求し、無線回線を介し当該曲データを配信センタから受信して、当該曲データに基づきカラオケ演奏を行うものである。例えば、車載用の通信カラオケ端末は、配信センタを発呼し、配信センタとの間にデータ通信可能状態が確立された後、配信センタから該当する曲データを受信して、カラオケ演奏を行うという具合である。特に、本発明の通信カラオケ端末は、複数のカラオケ曲がリクエストされている場合には、カラオケ演奏と並行して曲データを受信することによって、カラオケ演奏が終了した後、次の曲データに基づくカラオケ演奏を即座に行う。
【0011】
このとき、配信センタからの曲データの受信に失敗すると、受信失敗判断手段がそれを判断する。上述したように、無線回線を介した移動通信では、移動局の移動に伴って回線品質が劣化する可能性があり、このような回線品質の劣化や回線品質の劣化による強制的な回線切断によって通信不能となり曲データの受信に失敗することがある。従って、受信失敗判断手段は、例えば曲データ中のチェックサムなどによって、曲データの受信の失敗を判断する。
【0012】
報知手段は、受信失敗判断手段によって曲データの受信に失敗したことが判断されると、当該受信の失敗を利用者に報知する。例えば、CRTや液晶を用いたディスプレイなどの表示手段を備える構成とし、この表示手段を介し視覚を通じて報知するようにしてもよいし、所定の音により聴覚を通じて報知するようにしてもよい。
【0013】
ここで利用者が、報知手段による報知によって、曲データの受信に失敗したことを認識し、入力手段を介して再受信の指示をすると、指示判断手段が、利用者からの再受信指示があったことを判断する。ここで入力手段というのは、通信カラオケ端末に設けられた操作部であることも考えられるし、あるいは、通信カラオケ端末本体とは別体として用意されたリモートコントローラであることも考えられる。
【0014】
回線接続実行手段は、指示判断手段によって利用者からの再受信指示があったことが判断されると、配信センタを発呼して回線の再接続動作を実行する。その結果、配信センタが応答することによって、配信センタとの間に再びデータ通信可能状態が確立される。ここで、配信センタが応答せず回線接続がなされない場合、回線接続実行手段は、所定回数繰り返して再接続動作を実行することも考えられる。そして、配信センタとの間にデータ通信可能状態が再び確立されると、再配信要求手段が、受信に失敗した曲データの再配信を配信センタへ要求する。
【0015】
結果として、受信に失敗した曲データが再び配信センタから配信され、通信カラオケ端末は、この曲データを受信する。上述した基本機能において、特に、本発明の通信カラオケ端末では、報知手段が、カラオケ演奏の途中であっても、受信の失敗を利用者に報知する。
【0018】
ところで、曲データの受信に失敗したことが報知されたとき、利用者は、その曲データについての受信だけを中止したいときと、他のリクエストがなされている場合、リクエストされている全てのカラオケ曲に対応する曲データの受信を中止したいときがある。例えば、上述したように、移動する車両の中で曲データを取得することを考えると、電波状態がなかなか回復しないこともあり、何度も受信の失敗が起きた場合など、リクエストされている全てのカラオケ曲に対応する曲データの受信を中止したい状況が生じる。ところが、前者のような場合、すなわち、受信に失敗した曲データの再受信は行わず、次のリクエストに対応する曲データを受信しようとする場合、カラオケ演奏の終了までに受信を完了することが望ましい。
そこで、報知手段は、カラオケ演奏の途中であっても、受信の失敗を利用者に報知するよう構成され、回線接続実行手段は、受信中止指示判断手段によって利用者からの受信中止指示がないと判断された場合、回線への再接続動作を実行し、当該再接続動作の実行によって、配信センタとの間にデータ通信可能状態が再び確立されると、他のリクエストに応じた曲データの配信を配信センタへ要求するよう構成されている。
従来の通信カラオケ端末は、曲データの受信の失敗をカラオケ演奏の終了後に利用者に報知し、利用者からの指示があってはじめて、その曲データの受信を再び開始する仕様となっていた。従って、受信に失敗した場合には、カラオケ曲の演奏が終了してから次のリクエストに対応する曲データ、すなわち受信に失敗した曲データを再受信するため、上述したようなカラオケ曲の連続演奏がなされない状況が生じてしまう。
これに対して、本発明の通信カラオケ端末では、受信失敗判断手段が曲データの受信に失敗したことを判断すると、報知手段は、カラオケ演奏の途中であっても、受信の失敗を利用者に報知する。そして、利用者が再受信を指示することによって、受信に失敗した曲データの受信を再び開始するため、カラオケ演奏終了までに次のリクエストに対応する曲データを受信できる可能性が高くなる。従って、カラオケ曲を連続演奏できる可能性が高くなる。
この場合、利用者からの再受信指示がなく、かつ、他のリクエストがなされている場合には、他のリクエストがなされている旨を利用者に報知する。例えば5曲のリクエストがなされ、受信に失敗した曲データが「2曲目」のリクエストに対応するものである場合、他のリクエストとは、「3曲目」、「4曲目」、「5曲目」のリクエストをいう。利用者は、他のリクエストがなされている旨が報知されると、入力手段を介して受信を中止するか否かを指示する。受信中止指示判断手段によって、利用者からの受信中止指示がないと判断されると、回線接続実行手段が、回線への再接続動作を実行し、配信センタとの間にデータ通信可能状態が再び確立されると、他のリクエストに応じた曲データの配信を配信センタへ要求する。このとき、利用者からの受信中止指示があると判断されたときには、装置内に記憶されているリクエスト情報を全て抹消してもよいし、あるいは、装置内にそのまま記憶しておき、その後、利用者からの指示によって、他のリクエストに応じた曲データの配信を配信センタに対し要求するようにしてもよい。
このような構成とすれば、受信に失敗した曲データの再受信を中止した場合であっても、他のリクエストがなされている場合には、そのリクエストに応じた曲データをカラオケ演奏終了までに受信できる可能性が高くなり、カラオケ曲の連続演奏を実現できる可能性が高くなる。
なお、上述した構成では、曲データの受信に失敗したことが判断されると、即座に報知手段が受信の失敗を利用者に報知するようにしていたが、例えば請求項2に示すように、回線接続実行手段は、さらに、受信失敗判断手段によって曲データの受信に失敗したことが判断された場合にも回線接続動作を実行し、報知手段は、当該回線接続動作の実行によって配信センタとの間にデータ通信可能状態が確立されない場合に、受信の失敗を利用者に報知するよう構成することが考えられる。ここで、回線接続実行手段による回線接続動作の実行は1回には限られず、例えば5回というように所定回数実行し、この所定回数の回線接続動作の実行によっても、配信センタとの間にデータ通信可能状態が確立されない場合に、報知手段が、受信の失敗を利用者へ報知することも考えられる。一方、ここで回線接続動作の実行によって配信センタとの間にデータ通信可能状態が確立された場合には、曲データの受信の失敗を利用者へ報知することなく、再配信要求手段が、受信に失敗した曲データの再配信を要求する。
【0019】
つまり、曲データの受信に失敗したときであっても、取り合えず回線への再接続動作を自動的に実行し、配信センタとの間にデータ通信可能状態が確立された場合は、曲データを再受信し、データ通信可能状態が確立されない場合にだけ、利用者へ受信の失敗を報知するのである。これによって、配信センタとの間にデータ通信状態が確立されれば、利用者の指示を待たずに、受信に失敗した曲データの再受信を開始するため、カラオケ曲の演奏終了までに次の曲データが取得できる可能性が高くなり、カラオケ曲の連続演奏を実現できる可能性がより高くなる。
【0020】
ところで、請求項1において、上述したように、回線接続実行手段は、回線接続動作の実行によって配信センタとの間にデータ通信可能状態が確立しない場合に例えば5回というように所定回数繰り返して回線接続動作を実行するように構成してもよいが、例えば移動する車両の中で曲データを取得することを考えると、車両がトンネル内に入った場合、トンネルを出るまでの数分間は、上述したような回線の再接続動作を行っても無駄である。このように、通信不能を引き起こす原因がなくなるまでにある程度の時間を要する場合もある。従って、なるべく効率よく回線接続動作を行うことを考えれば、請求項3に示す構成を採用することが考えられる。すなわち、その構成は、さらに、電波受信状態を検出する電波受信状態検出手段と、電波受信状態検出手段によって検出された電波状態が良好であるか否かを判断する電波受信状態判断手段とを備え、回線接続実行手段は、電波受信状態判断手段による判断結果に基づき電波受信状態が良好となるのを待って、回線接続動作を実行するよう構成されていることを特徴とするものである。この場合、電波受信状態検出手段が電波受信状態を検出する。電波受信状態検出手段は、一例として電波の受信電界強度を検出することが考えられる。そして、検出された電波受信状態に基づいて、電波受信状態判断手段が電波受信状態が良好であるか否かを判断する。回線接続実行手段は、その判断結果に基づき、電波受信状態が良好となるのを待って回線への再接続動作を行う。これによって、確実に配信センタと回線接続することができ、無駄な回線接続動作を抑えることができる。
【0025】
以上は、通信カラオケ端末としての構成及びその作用効果について説明したが、上述した通信カラオケ端末と、当該通信カラオケ端末へ曲データを配信する配信センタと、通信カラオケ端末と配信センタとの間にデータ通信可能状態を確立する通信回線網とを備えた通信カラオケシステムとして実現することもできる。
【0026】
これら通信カラオケシステムとして実現した場合の効果については、通信カラオケ端末として実現した場合と同様であるので、ここでは省略する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の通信カラオケシステム1の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
通信カラオケシステム1は、通信カラオケ端末10と、カラオケ曲の曲データを蓄積している配信センタ40と、配信センタ40から通信カラオケ端末10へ曲データを配信するための通信回線網50とを備えている。この通信回線網50は移動局用の無線回線網50aを含んでおり、通信カラオケ端末10は、無線回線網50aを介して配信センタ40との間にデータ通信可能状態を確立する。
【0029】
通信カラオケ端末10は、車両に搭載されており、図1中に破線で示した主要部17と、主要部17に接続された携帯電話機23、利用者の音声を入力するためのマイク21、歌詞テロップを表示する液晶ディスプレイである表示部22及びカラオケ曲のリクエスト及び後述する曲データの再受信あるいは受信中止を指示するための操作部24と、車両に備え付けられたFM受信部31と、音響調整部32と、スピーカ33とを備えている。このように、通信カラオケ端末10は、車両に備え付けのFM受信部31、音響調整部32及びスピーカ33を利用して構成されている。
【0030】
図1に示すように、主要部17は、制御部11と、RAM12と、上述の携帯電話機23を介して配信センタ40とのデータ通信を行うデータ通信部13と、上述した表示部22へ歌詞テロップデータを出力する映像制御部16と、音声制御部14と、この音声制御部14から出力されるカラオケ伴奏信号を周波数変調し、送信用アンテナ15aを介して送信するFM送信部15とを備えている。音声制御部14には、上述したマイク21も接続され、入力された利用者の音声を音声信号としてカラオケ伴奏信号と共にFM送信部15へ出力する。FM送信部15から送信されたカラオケ伴奏信号及び音声信号を、上述したFM受信部31が受信用アンテナ31aを介して受信し、音響調整部32が増幅及び音響調整を行い、スピーカ33から伴奏音及び音声が出力される。
【0031】
ここで、携帯電話機23は、従来より販売されている一般的な携帯電話機であって、携帯電話機23の有する図示しないデータ通信用コネクタを介してデータ通信部13に接続されている。また、携帯電話機23は、データ通信用アンテナ23aを有しており、このデータ通信用アンテナ23aを用い、配信センタ40との間で通信回線網50を介したデータ通信を行う。
【0032】
次に、本実施形態の通信カラオケシステム1の動作を説明する。
利用者から操作部24を介してカラオケ曲がリクエストされると、このリクエスト情報は、RAM12に予約曲情報として記憶される。本実施形態の通信カラオケシステム1の通信カラオケ端末10では、10曲までの予約曲情報が記憶できるものとする。
【0033】
制御部11は、RAM12に予約曲情報が記憶されている場合、その予約曲情報に基づいて、データ通信部13に対し曲データの取得を指示する。データ通信部13は、携帯電話機23によって配信センタ40を発呼し、配信センタ40との間に通信可能な状態が確立すると、配信センタ40とデータ通信を行い、該当する曲データを受信する。データ通信部13によって受信された曲データは、RAM12に記憶される。制御部11は、予約曲である曲データがRAM12に記憶されると、曲データを読み出してカラオケ演奏を開始する。
【0034】
映像制御部16は、読み出された曲データ中の歌詞データに基づき、表示部22に歌詞テロップデータを出力する。これによって、表示部22に歌詞テロップが表示される。一方、音声制御部14は、読み出された曲データ中の演奏データであるMIDIデータをカラオケ伴奏信号に変換してFM送信部15へ出力する。また、マイク21を介して入力された音声信号をもFM送信部15へ出力する。FM送信部15は、カラオケ伴奏信号及び音声信号を周波数変調し、FM受信部31へ送信する。FM受信部31によって、カラオケ伴奏信号及び音声信号が受信され、音響調整部32を介してスピーカ33から伴奏音及び音声が出力される。
【0035】
これによって、利用者は、リクエストしたカラオケ曲を表示部22に表示される歌詞テロップを参照しながら、スピーカ33から出力される伴奏音に沿って歌唱することが可能となる。
なお、制御部11は、RAM12に予約曲情報が記憶されている場合、カラオケ演奏と並行し、上述したように予約曲情報に基づいて、該当する曲データを受信する。そして、受信した曲データをRAM12に記憶しておき、カラオケ演奏が終了すると、RAM12に記憶しておいた曲データに基づいてカラオケ演奏を即座に開始する。すなわち、RAM12に予約曲情報として複数のリクエスト情報が記憶されている場合、通信カラオケ端末10は、それら予約曲情報に対応するカラオケ曲の連続演奏を行う。
【0036】
ところが、無線回線網50aを介したいわゆる移動通信では、携帯電話機23を搭載した車両の移動に伴って回線品質が劣化することがある。つまり、車両の移動によって、周囲の建造物の影響を受けるようになったり、多重波による定在波を用いるため受信電界にフェージングが生じるようになったりするのである。このような場合、一定時間以上回線品質が劣化した状態が継続すると、周波数の有効利用の観点から回線品質の著しく劣化した状態で回線が占有されることを避けるため、無線回線網50aの基地局又は車両に搭載された携帯電話機23によって強制的に回線が切断されてしまう。従って、通信カラオケシステム1における通信カラオケ端末10では、回線品質の劣化又はその回線品質の劣化が続いた場合の強制的な回線切断によって、上述した曲データの受信に失敗する可能性がある。
【0037】
そこで、次に、本実施形態の通信カラオケ端末10において実行される受信処理を図2に示すフローチャートに基づいて詳しく説明する。なお、この受信処理は、通信カラオケ端末10の制御部11にて実行されるものである。
まず最初のステップS100において、RAM12に予約曲情報が記憶されているか否かを判断する。上述したように、本実施形態では、利用者から操作部24を介してカラオケ曲がリクエストされると、このリクエスト情報は、RAM12に予約曲情報として記憶される。ここで予約曲情報が記憶されていると判断された場合(S100:YES)、S110へ移行する。一方、予約曲情報が記憶されていないと判断された場合(S100:NO)、本受信処理を終了する。
【0038】
S110では、配信センタ40への配信要求を行う。この処理は、RAM12に記憶された予約曲情報に基づいて、データ通信部13に対し曲データの取得を指示するものである。データ通信部13は、携帯電話機23によって配信センタ40を発呼し、配信センタ40との間に通信可能な状態が確立すると、配信センタ40とデータ通信を行い、曲番号等のリクエスト情報を通知し、曲データの配信を要求する。
【0039】
続くS120では、1曲分の曲データの受信が完了したか否かを判断する。ここで受信が完了したと判断された場合(S130:YES)、S100へ移行する。予約曲情報があれば(S100:YES)、配信要求をし(S110)、次のリクエストに応じた曲データの受信を開始する。但し、S110において既に配信センタ40との間にデータ通信可能状態が確立されていれば、発呼処理は行わない。
【0040】
S130では、S110の配信要求に応じて配信センタ40から配信される曲データを受信する。曲データは、例えばフレーム単位に分割して配信され、順次受信される。
そして、S140では、曲データの受信に失敗したか否かを判断する。ここでは、例えば、順次受信されるデータ中のチェックサムを参照し、連続してチェックサムの値が異常となった場合、曲データの受信に失敗したと判断する。ここで曲データの受信に失敗したと判断された場合(S140:YES)、配信センタ40との間に確立された回線を一旦切断し、S150へ移行する。一方、曲データの受信に失敗していないと判断された場合(S140:NO)、受信したデータをRAM12に格納し、S120へ移行する。
【0041】
S150では、受信失敗表示を行う。この処理は、曲データの受信に失敗したことを利用者に報知するものである。ここでは、所定のメッセージデータを映像制御部16に出力する。その結果、映像制御部16が、このメッセージデータに基づくメッセージを表示部22に表示する。例えば、カラオケ演奏中における表示例を図3(a)に示した。ここでは「曲番号○○−○○○のダウンロードに失敗しました。」,「もう一度ダウンロードしますか?」,「はい」,「いいえ」というメッセージが表示されている。また、映像制御部16は、カラオケ演奏中にあっては、表示部22の領域B(図3中に破線で示した領域)に歌詞テロップを表示し、上述したメッセージは、この歌詞テロップの表示領域Bと重ならない表示領域A(図3中に一点鎖線で示した領域)に表示する。そのため、受信失敗表示によって歌詞テロップが見にくくなることがない。
【0042】
続くS160では、利用者からの指示を判断する。この処理は、操作部24を介し、利用者から入力される指示を判断するものである。S150において受信失敗の表示がなされると、その表示「もう一度ダウンロードしますか」に対し、利用者は、操作部24を介し、図3(a)中のカーソルCを移動させて図3中の「はい」又は「いいえ」のいずれかを選択する。ここで「はい」が選択された場合、すなわち再受信を行うよう指示があった場合には、S170へ移行する。一方、「いいえ」が選択された場合、すなわち再受信を行わないよう指示があった場合には、S180へ移行する。
【0043】
S170では、曲データの再配信を要求する。この処理は、データ通信部13に対し、受信に失敗した曲データの取得を指示するものである。データ通信部13は、携帯電話機23によって配信センタ40を再び発呼し、配信センタ40との間に通信可能な状態が確立すると、配信センタ40とデータ通信を行い、受信に失敗した曲データの再配信を要求する。これによって、配信センタ40から曲データが再配信されるため、その後、S130へ移行して、以降の処理を繰り返す。
【0044】
曲データの受信に失敗した場合で、利用者から再受信を行わないよう指示があったときに移行するS180では、RAM12に予約曲情報が記憶されているか否かを判断する。この処理は、受信に失敗した曲データに対応するリクエスト以降のリクエストがあるか否かを判断するものである。ここで予約曲情報があると判断された場合(S180:YES)、S190へ移行する。一方、予約曲情報がないと判断された場合(S180:NO)、本受信処理を終了する。
【0045】
S190では、受信の中止問い合わせ表示を行う。ここでは、所定のメッセージデータを映像制御部16に出力する。その結果、映像制御部16が、このメッセージデータに基づくメッセージを表示部22に表示する。例えば、カラオケ演奏中における表示例を図3(b)に示した。ここでは「すべてのリクエストを取り消してダウンロードを中止しますか?」,「はい」,「いいえ」というメッセージが表示されている。また、S110の処理と同様に、映像制御部16は、カラオケ演奏中にあっては、表示部22の領域B(図3中に破線で示した領域)に歌詞テロップを表示し、上述したメッセージは、この歌詞テロップの表示領域Bと重ならない表示領域A(図3中に一点鎖線で示した領域)に表示する。そのため、この中止問い合わせ表示によって歌詞テロップが見にくくなることがない。
【0046】
続くS190では、利用者からの指示を判断する。この処理は、操作部24を介して入力される利用者からの指示を判断するものである。S190において受信中止の問い合わせ表示がなされると、その表示「すべてのリクエストを取り消してダウンロードを中止しますか?」に対し、利用者は、操作部24を介し、図3(b)中のカーソルCを移動させて「はい」又は「いいえ」のいずれかを選択する。ここで「はい」が選択された場合、すなわちリクエストの取り消しが指示された場合には、S210へ移行する。一方、「いいえ」が選択された場合、すなわちリクエストに基づく受信の続行が指示された場合には、S100からの処理を繰り返す。これによって、予約曲情報に基づいて次の曲データが受信されることになる。
【0047】
S210では、RAM12に記憶されている全ての予約曲情報を抹消し、その後、本受信処理を終了する。
次に、本実施形態の通信カラオケシステム1の発揮する効果を説明する。
本実施形態の通信カラオケシステム1における通信カラオケ端末10では、曲データの受信を開始すると、制御部11が、カラオケ演奏と並行して図2に示した受信処理を実行する。ここで、曲データの受信に失敗したことを判断すると(図2中のS140:YES)、カラオケ演奏の途中であっても、映像制御部16が表示部22にメッセージ表示し(図2中のS150)、受信の失敗を利用者に報知する。そして、利用者が再受信を指示することによって(図2中のS160:「はい」)、受信に失敗した曲データの再配信を要求するため(図2中のS170)、カラオケ演奏終了までに次のリクエストに対応する曲データを受信できる可能性が高くなる。従って、カラオケ曲の連続演奏を実現できる可能性が高くなる。
【0048】
また、本実施形態の通信カラオケ端末10では、受信に失敗した曲データの再受信を行わないよう指示があったときに(図2中のS160:「いいえ」)、RAM12に他の予約曲情報が記憶されている場合には(図2中のS180:YES)、受信の中止問い合わせ表示を行う(図2中のS190)。ここで、利用者から受信の中止が指示されなかった場合、すなわち受信の続行が指示された場合には(図2中のS200:「いいえ」)、RAM12に記憶された予約曲情報に基づいて次の曲データの受信を開始する(図2中のS110及びS130)。その結果、受信に失敗した曲データの再受信を行わない場合であっても、他のリクエストがなされている場合には、そのリクエストに応じた曲データをカラオケ演奏終了までに受信できる可能性が高くなり、カラオケ曲の連続演奏を実現できる可能性が高くなる。
【0049】
なお、本実施形態の通信カラオケ端末10における制御手段11が「受信失敗判断手段」、「指示判断手段」及び「受信中止指示判断手段」に相当し、制御部11、データ通信部13及び携帯電話機23が「回線接続実行手段」及び「再配信要求手段」に相当し、制御部11、映像制御部16及び表示部22が「報知手段」及び「リクエスト状況報知手段」に相当する。そして、図2に示した制御部11の処理の内、S140の処理が受信失敗判断手段としての処理に相当し、S150の処理が報知手段としての処理に相当する。また、S160の処理が指示判断手段としての処理に相当し、S110及びS170の処理が回線接続実行手段としての処理に相当し、S170の処理が再配信要求手段としての処理に相当する。さらに、S190の処理がリクエスト状況報知手段としての処理に相当し、S200の処理が受信中止指示判断手段としての処理に相当する。
【0050】
以上、本発明はこのような実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得る。
例えば、上記実施形態では、受信に失敗したことを判断すると(図2中のS140:YES)、即座に受信の失敗表示をするようにしていたが(図2中のS150)、受信に失敗したことを判断した後、自動的に、データ通信部13に対して、受信に失敗した曲データの取得を指示するようにしてもよい。そして、データ通信部13が、携帯電話機23によって配信センタ40を発呼したにもかかわらず、配信センタ40が応答せず、配信センタ40との間にデータ通信状態が確立されない場合に、S150と同様の受信失敗表示を行うようにし、一方、配信センタ40との間にデータ通信状態が確立された場合には、自動的に受信に失敗した曲データを再受信するようにしてもよい。この場合、配信センタ40との間にデータ通信状態が確立されれば、利用者の指示を待たずに、受信に失敗した曲データの再受信が開始されるため、カラオケ曲の演奏終了までに次の曲データが取得できる可能性が高くなり、カラオケ曲の連続演奏を実現できる可能性がより高くなる。
【0051】
また、上記実施形態では、特に限定していないが、データ通信部13が、携帯電話機23によって配信センタ40を発呼する際、1回の発呼処理では配信センタ40との間に通信可能な状態が確立しない場合も考えられるため、所定回数発呼処理を繰り返すように構成してもよい。さらに、携帯電話機23が一般的に有する電波の受信電界強度検出機能を利用し、データ通信部13が、携帯電話機23にて検出される受信電界強度に基づき、電波状態が良好となるのを待って配信センタ40を発呼するようにしてもよい。このように構成すれば、確実に配信センタ40との間にデータ通信状態を確立することができ、配信センタ40への無駄な発呼処理を抑えることができる。
【0052】
さらにまた、上記実施形態の通信カラオケ端末10は、車に備え付けのFM受信部31、音響調整部32及びスピーカ33を利用し、主要部17とは別体の構成要素を含んでいたが、通信カラオケ端末を一体型に構成してもよい。すなわち、FM送信部15及びFM受信部31をなくし、音声制御部14に音響調整部32を直接接続し、この音響調整部32にスピーカ33を接続することによって、スピーカ33を含む一体型に構成してもよい。また、通信カラオケ端末10は、利用者のリクエストに基づいて配信センタ40を発呼し、リクエストに応じた曲データを受信してカラオケ演奏を行うものであればよく、特に車載されるものでなくてもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、通信カラオケ端末10に設けられた操作部24を介して利用者が曲番号の入力などを行うものであったが、例えば従来より知られているリモートコントローラを介して同様の指示を行うものとすることも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の通信カラオケシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】 制御部にて実行される受信処理を示すフローチャートである。
【図3】 (a)は表示部22における受信失敗表示を例示し、(b)は表示部22における受信中止問い合わせ表示を例示する説明図である。
【符号の説明】
1…通信カラオケシステム 10…通信カラオケ端末
11…制御部 12…RAM
13…データ通信部 14…音声制御部
15…FM送信部 15a…送信用アンテナ
16…映像制御部 17…主要部
21…マイク 22…表示部
23…携帯電話機 23a…データ通信用アンテナ
24…操作部 31…FM受信部
31a…受信用アンテナ 32…音響調整部
33…スピーカ 40…配信センタ
50…通信回線網 50a…無線回線網
Claims (4)
- 利用者のリクエストに応じた曲データの配信を配信センタへ要求し、無線回線を介し当該曲データを配信センタから受信して、当該曲データに基づきカラオケ演奏を行い、特に、複数のカラオケ曲がリクエストされている場合には、前記カラオケ演奏と並行して前記曲データを受信することによって、前記カラオケ演奏が終了した後、次の曲データに基づくカラオケ演奏を即座に行うように構成されており、
前記配信センタからの前記曲データの受信に失敗したことを判断する受信失敗判断手段と、
該受信失敗判断手段によって前記曲データの受信に失敗したことが判断されると、当該受信の失敗を利用者に報知する報知手段と、
該報知手段によって前記受信の失敗が報知された後、入力手段を介した利用者からの再受信指示があるか否かを判断する指示判断手段と、
該指示判断手段によって利用者からの再受信指示があると判断された場合、回線への再接続動作を実行する回線接続実行手段と、
該回線接続実行手段による再接続動作の実行によって、前記配信センタとの間にデータ通信可能状態が再び確立されると、前記受信に失敗した曲データの再配信を要求する再配信要求手段と、
前記指示判断手段によって利用者からの前記再受信指示がないと判断され、かつ、他のリクエストがなされている場合には、前記カラオケ演奏中であっても、当該他のリクエストがなされていることを利用者に報知するリクエスト状況報知手段と、
該リクエスト状況報知手段によって他のリクエストがなされていることが報知された後、前記入力手段を介して利用者からの受信中止指示があるか否かを判断する受信中止指示判断手段と、
を備えた通信カラオケ端末において、
前記報知手段は、前記カラオケ演奏の途中であっても、前記受信の失敗を利用者に報知するよう構成され、
前記回線接続実行手段は、該受信中止指示判断手段によって利用者からの受信中止指示がないと判断された場合、回線への再接続動作を実行し、当該再接続動作の実行によって、前記配信センタとの間にデータ通信可能状態が再び確立されると、前記他のリクエストに応じた曲データの配信を配信センタへ要求するよう構成されていることを特徴とする通信カラオケ端末。 - 請求項1に記載の通信カラオケ端末において、
前記回線接続実行手段は、さらに、前記受信失敗判断手段によって前記曲データの受信に失敗したことが判断された場合にも前記回線接続動作を実行し、
前記報知手段は、当該回線接続動作の実行によって、前記配信センタとの間にデータ通信可能状態が確立されない場合に、前記受信の失敗を利用者に報知するよう構成されていることを特徴とする通信カラオケ端末。 - 請求項1に記載の通信カラオケ端末において、
さらに、
電波受信状態を検出する電波受信状態検出手段と、
該電波受信状態検出手段によって検出された電波状態が良好であるか否かを判断する電波受信状態判断手段とを備え、
前記回線接続実行手段は、前記電波受信状態判断手段による判断結果に基づいて電波受信状態が良好となるのを待って、前記回線接続動作を実行するよう構成されていることを特徴とする通信カラオケ端末。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の通信カラオケ端末と、当該通信カラオケ端末からの配信要求に応じた曲データを配信する配信センタと、前記通信カラオケ端末と配信センタとの間にデータ通信可能状態を確立する通信回線網とを備えることを特徴とする通信カラオケシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21413498A JP4071366B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 通信カラオケ端末及び通信カラオケシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21413498A JP4071366B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 通信カラオケ端末及び通信カラオケシステム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000049964A JP2000049964A (ja) | 2000-02-18 |
| JP4071366B2 true JP4071366B2 (ja) | 2008-04-02 |
Family
ID=16650801
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21413498A Expired - Lifetime JP4071366B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 通信カラオケ端末及び通信カラオケシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4071366B2 (ja) |
-
1998
- 1998-07-29 JP JP21413498A patent/JP4071366B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000049964A (ja) | 2000-02-18 |
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