JP4071607B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置、例えば、複写機、レーザープリンタ、及びファクシミリ等は、コンピュータや画像読取装置等から読み取られた画像情報から形成される画像の形成方向やサイズと、被画像形成媒体としての用紙方向(用紙の送り方向)やサイズとが一致しない状態で印刷を行うと、形成すべき画像の一部が欠けてしまう等の不具合がある。そのため、画像の形成方向やサイズと用紙方向やサイズとが一致しない場合、給紙トレイを差し替えたり、給紙トレイへの用紙のセット方向を変えるなどして用紙方向やサイズを正しく設定し直した後、再度、画像形成操作を行わなければならない。この結果、用紙が無駄に消費されることに加えて、再度の画像形成に手間がかかり操作性に劣るという欠点があった。
【0003】
そこで、このような欠点を解決するために、各給紙トレイにセットされた用紙種類(普通紙、OHP、レターヘッドなど)の設定をしておき、画像サイズに対して用紙サイズが合わない場合、画像サイズより大きなサイズ、あるいは画像サイズより小さなサイズの用紙を選択して印刷を行ったりしていた。また、画像と用紙との縦横の向きの違いにより、例えば画像の両端部が用紙からはみ出してしまうような場合、用紙側に対して画像側を画像回転機構等によって回転させたり、あるいは用紙の向きを変更するための用紙回転機構等を備えて用紙側を回転させたりするなどして、用紙中に画像が収まるようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−312289号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成では、各給紙トレイごとに用紙サイズを設定することはできるが、各給紙トレイに対する用紙の向きを設定することは行っていない。特に、レターヘッド等の裏表や上下方向を考慮して印刷する必要のある用紙を用いる場合、この用紙を給紙トレイにセットする際、画像とレターヘッドとの向きの不一致によるミスコピー等を防止するために、レターヘッドの裏表や上下方向を考慮してセットする必要がある。この場合、従来技術では予め決められた給紙トレイへの用紙セット方向(用紙の裏表や上下方向)に合わせて当該用紙をセットしなければならず、ユーザに任意な用紙セット方向に用紙をセットすることができなかった。また、当該用紙をセット方向と間違ってセットした場合、再度、用紙を取り出して正しくセットし直すなどの操作が必要となり手間がかかって操作性に劣っていた。
【0006】
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、用紙の裏表や上下方向を考慮し、予め決められた給紙トレイの用紙セット方向に用紙を合わせてセットするといった手間を省き、操作性を向上させ、ひいては、ミスコピー(形成画像と用紙とのミスマッチ)が防止される画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、原稿の読み取りを行う原稿読取手段と、上記原稿読取手段により読み取られた画像情報に基づいて用紙に対して画像を形成する画像形成手段と、上記用紙を該用紙の上下方向及び裏表の向きが所定の向きとされた状態で収納可能な給紙トレイとを備えた画像形成装置において、上記給紙トレイに対する上記用紙の上下方向及び裏表の用紙セット状態の設定を受け付ける用紙セット情報受付手段と、上記用紙セット状態の設定情報に基づいて、上記画像情報の上記用紙に対する画像形成方向を合わせて上記画像形成手段に画像形成を行わせる制御手段と、上記用紙の両面印刷を行うべく該用紙の反転が可能な反転機構とを備え、上記制御手段は、上記裏表の用紙セット状態が設定された条件において、該裏表の設定情報に基づいて、上記画像の用紙に対する印刷面を合わせるべく該用紙の裏表各面に対する該画像の印刷順序を変更して上記画像形成手段に画像形成を行わせるとともに、該印刷順序の変更により上記用紙の裏表各面に対して印刷される画像が上記裏と表とで入れ替わる条件において、該画像の入れ替わりによる用紙の裏表に対する画像順を元に戻すべく上記反転機構に用紙の反転排出を行わせることを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
上記構成によれば、用紙セット情報受付手段により給紙トレイに対する用紙の上下方向あるいは裏表のセット状態が受け付けられるため、給紙トレイへ用紙をセットする際、用紙の上下裏表の向きがユーザの任意にセット可能となり、予め決められた給紙トレイの用紙セット方向に用紙を合わせてセットするといった手間が省かれる。また、上記用紙セット状態の設定情報に基づいて、制御手段による画像形成手段の制御により用紙に対する画像の形成方向が自動で合わされるためミスコピーが防止される。特に、用紙の裏表の設定情報に基づいて、制御手段による画像形成手段の制御により用紙の裏表各面に対する画像の印刷順序が変更されて画像の用紙に対する印刷面が合わされるため、画像形成面(印刷面)に対する用紙の裏表のミスマッチが防止される。さらに、このように用紙の裏表各面に対する画像の印刷順序(画像順)が変更された場合、制御手段による反転機構の制御により用紙が反転排出されて画像順が元に戻されるため、排出される用紙のページ順が揃えられる。
【0009】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の画像形成装置において、上記上下方向の用紙セット状態が設定された条件において、上記制御手段は、上記上下方向の設定情報に基づいて、上記用紙の上下方向と上記画像情報から形成される画像の上下方向とを合わせるべく上記画像を回転させて上記画像形成手段に画像形成を行わせることを特徴とする。この構成によれば、上下方向の設定情報に基づいて、制御手段によって画像が回転されて用紙の上下方向と画像の上下方向とが合わされるため、用紙と画像との上下方向のミスマッチが防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る画像形成装置の外観構成を示す斜視図である。図1に示す画像形成装置1の外形は、本体ハウジング100とその上部に載置された上ハウジング101で区画されている。本体ハウジング100と上ハウジング101との中間部には、側方から略水平方向に内側に入り込んだ用紙スタック空間部102が形成されている。また、上ハウジング101の前面には、後述する操作表示部50が設けられている。用紙スタック空間部102には、本体ハウジング100から排出される用紙を受け取り、積載するための上シートトレイ102a及び下シートトレイ102bが設けられている。さらに、本体ハウジング100の側部には、本体ハウジング100の外側へ排出される用紙を積載するためのシートトレイ103が設けられている。
【0011】
上ハウジング101は、原稿を画像読み取り位置に搬送する原稿搬送部2と、画像読み取り位置において原稿を露光走査して画像読み取りを行う後述の原稿読取部5とを有している。原稿搬送部2は、原稿載置台201と、排紙台202と、原稿の搬入、搬送及び排出用のローラ対等を備えて原稿を搬送する搬送駆動部(図示せず)と、原稿の有無を検出する原稿検出スイッチ(図示せず)とを備えており、原稿載置台201に載置された原稿を自動的に一枚ずつ原稿読み取り位置まで搬送し、原稿の露光走査により原稿画像を読み取った後に排紙台202に排出する。また、原稿搬送部2は、原稿の両面読み込みを行うべく原稿を反転させて画像の読み取り位置に搬送可能な原稿搬送機構(図示せず)を備えている。
【0012】
本体ハウジング100は、用紙の給紙部と、用紙上にトナー画像を形成する感光体ドラム及び現像部と、用紙上のトナー画像を定着するための定着部を内蔵した下ハウジング104と、定着後の用紙を搬送して上シートトレイ102a又は下シートトレイ102bに排出するための用紙搬送路を内蔵した連結ハウジング105とで区画されている。
【0013】
次に、画像形成装置1の内部構成の概要について説明する。図2は、本発明に係る画像形成装置1の概略構成を示す模式図である。本体ハウジング100内において、帯電部3により図中のA方向に回転する感光体ドラム4が一様に帯電され、スキャナー等からなる原稿読取部5で読み取られた原稿の画像データに基づくレーザ走査ユニット6(LSU)からのレーザビームにより感光体ドラム4上に静電潜像が形成され、現像装置7により静電潜像にトナーが付着してトナー像が形成される。
【0014】
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム4に向けて、給紙部9から用紙が用紙搬送路10を経由して搬送され、転写ローラ11により感光体ドラム4表面のトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム4から分離された後、定着ローラ対12に搬送されてトナー像が定着させられる。定着ローラ対12を通過した用紙は、複数方向に分岐した用紙搬送路13に送られ、用紙搬送路13の分岐点に設けられた複数の分岐部材を有する後述の用紙搬送路切換機構20によって搬送方向が振り分けられて、上シートトレイ102a、下シートトレイ102b又はシートトレイ103から排出される。
【0015】
なお、同図中の符号16の部位はクリーニング部であり、感光体ドラム4上の残留トナー等を除去するものである。また、給紙部9は、複写機本体2に着脱自在に取り付けられ、サイズ、縦横向きの種類毎の用紙(転写紙)が収納される複数の給紙カセット91(給紙トレイ)と、その上方に設けられる手差し給紙部92(スタックバイパス)とを備えている。また、給紙部9は、収納されている用紙を取り出すためのピックアップローラ91a及び92aと、用紙を1枚ずつ搬送路に送り出す給紙ローラ対91b及び92bとを備えており、用紙搬送路10によって後述の画像形成部30へ繋がっている。なお、同図に示す給紙カセット91の段数は2段となっているが、1段構成、あるいは2段以上の段数で構成されていてもよい。
【0016】
次に、用紙搬送路切換機構20について説明する。図3は、用紙搬送路切換機構20の概略構成図である。用紙搬送路切換機構20は、定着ローラ対12の下流側の用紙搬送路13に設けられるものであり、用紙搬送路の各分岐点に配設された分岐部材21、22、及び23を有する。これら分岐部材21、22、及び23は各分岐点において回動軸21a、22a、及び23aを中心としてそれぞれ2点鎖線位置まで回動自在に設けられている。以下に分岐部材による用紙搬送路の切り換えについて説明する。
【0017】
まず、用紙を上シートトレイ102aに排出する場合の用紙搬送について説明する。給紙部9から感光体ドラム4及び現像装置7の位置まで搬送され、定着ローラ対12を通過した用紙は、定着ローラ対12の下流側の最初の分岐点に配置されている分岐部材22を、図3に示す実線位置となるように回動させることで、同図中の左側にある搬送ローラ対141の方向(下シートトレイ102bと反対方向側の搬送路)に案内される。そして、搬送ローラ対141の下流側にある分岐部材21を図3に示す実線位置となるように回動させておき、搬送されてきた用紙を図3における上方向の搬送路へ案内する。これにより用紙が搬送ローラ対142まで搬送され、この搬送ローラ対142によって用紙が上シートトレイ102aに排出される。
【0018】
次に、用紙を下シートトレイ102bに排出する場合の用紙搬送について説明する。給紙部9から感光体ドラム4及び現像装置7まで搬送され、定着ローラ対12を通過した用紙は、分岐部材22を図3に示す2点鎖線位置となるように回動させることで、搬送ローラ対143方向に案内される。そして、この搬送ローラ対143によって用紙が下シートトレイ102bに排出される。
【0019】
また、用紙を本体ハウジング100外部のシートトレイ103に排出する場合の用紙搬送について説明する。この場合、定着ローラ対12を通過した用紙は、上記分岐部材22を図3に示す実線位置となるように回動させることで、搬送ローラ対141の方向に案内される。そして、この搬送ローラ対141の方向に案内された用紙は、搬送ローラ対141の下流側に配置された分岐部材21を図3に示す2点鎖線位置となるように回動させておくと共に、分岐部材23を図3に示す2点鎖線位置に回動させておくことで、搬送ローラ対144の方向に案内される。そして、この搬送ローラ対144によって用紙がシートトレイ103に排出される。
【0020】
次に、両面印刷を行う場合の用紙搬送について説明する。この場合、まず、分岐部材22を図3に示す2点鎖線位置となるように回動させておき、用紙を搬送ローラ対143方向に案内する。そして、用紙が搬送ローラ対143によって搬送され、搬送ローラ対143と分岐部材22の間に設けられたセンサ(図示せず)が用紙後端を検知した時点で、搬送ローラ対143をそれまでと逆方向に回転させて用紙を逆送し、次に、分岐部材22の上部を通過させて搬送ローラ対141方向に用紙を搬送する。そして、搬送ローラ対141の下流側の分岐部材21を図3に示す2点鎖線位置に回動させておくと共に、分岐部材23を図3に示す実線位置に回動させておき、用紙を図3における下方向に案内し、用紙を搬送路17に送る。この搬送路17は搬送路10と合流しているため、用紙は搬送路10に案内され、用紙は再び感光体ローラ4方向に搬送される。そして、最初にトナー像が転写された面(仮にこの面を表とする)とは反対の面(裏面)にトナー像が転写される。このようにして両面にトナー像が転写された用紙は、上述した用紙搬送路の切り換えと同様にして、上シートトレイ102a、あるいはシートトレイ103などから排出される。
【0021】
上述の両面印刷後、更に、用紙を反転させて上シートトレイ102a等に排出する場合について説明する。この場合、上述のようにして両面印刷された後、定着ローラ対12を通過した用紙は、分岐部材22を図3に示す2点鎖線位置となるように回動させておくことで、搬送ローラ対143方向に案内される。搬送ローラ対143に案内された用紙は、搬送ローラ対143と分岐部材22の間に設けられたセンサ(図示せず)によってこの用紙後端が検知された時点で、搬送ローラ対143をそれまでと逆方向に回転させて用紙を逆送し、次に、分岐部材22の上部を通過させて搬送ローラ対141方向に用紙を搬送する。搬送ローラ対141方向に搬送された用紙は、上述と同様にして上シートトレイ102a、あるいはシートトレイ103などから排出される。
【0022】
図4は、画像形成装置1のブロック構成図である。図4において、画像形成装置1は、原稿搬送部2、原稿読取部5、給紙部9、画像形成部30、画像記憶部40、及び操作表示部50の各ブロックと、操作表示部50からの入力信号に応じて制御信号を出力し、これら各ブロックに制御信号を出力して動作を制御する制御部200とを備えている。
【0023】
画像形成部30は、上述の帯電部3、感光体ドラム4、レーザ走査ユニット6、現像装置7、転写ローラ11、定着ローラ対12、及びクリーニング部16とから構成されており、図2で説明したように画像を形成するものである。
【0024】
画像記憶部40は、原稿読取部5によって読み取られた原稿の画像情報を記憶しておくものである。
【0025】
操作表示部50は、各種の入力キースイッチ等として機能するものであり、例えば、液晶表示パネルの表面に透明の感圧センサが設けられたタッチパネル51、複写枚数(セット数)等の数値を入力するためのテンキー52や複写動作を開始/停止させる指示を入力するためのスタート・ストップキー53などを備えている(図1参照)。また、操作表示部50は、給紙部9の給紙カセット91にセットされた用紙の種類や、各給紙カセット91に対する用紙のセット状態の設定が入力可能な構成となっている。ここで、用紙のセット状態の設定とは、給紙カセット91に対する用紙の裏表又は上下方向の向きの設定、すなわち、給紙カセット91に対して用紙の表面(裏面)がどちら向きにセットされているか、あるいは、用紙の上下方向(天地方向)がどちら向きにセットされているかといった設定である。
【0026】
図5、6は、タッチパネル51の表示画面の一例を示す図であり、図5は用紙種類の設定画面の一例を示し、図6は用紙セット状態の設定画面の一例を示している。図5に示すように、用紙種類の設定画面500は、各給紙カセット91の名称が、例えば、第1段カセット、第2段カセット・・・などと表示されており、この各給紙カセット91に対してセットされる用紙の種類を、例えば、予め選択肢として表示されている普通紙、OHP、あるいはレターヘッドなどの用紙種類の中から選択して入力できる構成となっている。
【0027】
図6に示すように、用紙セット状態の設定画面600は、用紙セット状態の設定が行われる給紙段名(ここでは、第3段カセット)、及びこの給紙段に設定されている現在の用紙種類名の表示と共に、この種類の用紙の、給紙カセット91に対する用紙セット状態の選択項目が表示されている。この選択項目は、例えば、用紙の表面(裏面でもよい)が上向きであるか、又は下向きであるかの選択、あるいは用紙の上面(天)が給紙カセット91に対して、奥、手前、左、及び右のいずれの向きを向いているかといった項目である。そして、タッチパネル51上のこれら選択項目が表示された箇所を指などでタッチすることで選択し、用紙セット状態の設定(入力)を行う。
【0028】
なお、図5において用紙向きの設定が不要である用紙、例えば普通紙を選択した場合、図6に示すような用紙セット状態の設定画面600は表示されないようになっている。
【0029】
図4に戻って、制御部200は、画像形成装置の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memoly)や一時的にデータを保管するRAM(Random Access Memory)が内蔵されたマイクロコンピュータ等からなり、複写動作の制御信号を原稿搬送部2、原稿読取部5、給紙部9、画像形成部30、画像記憶部40、及び操作表示部50の各ブロックに出力するように構成されている。また、制御部200は、用紙セット情報受付部201、画像回転部202、及び印刷順序変更部203を備えている。
【0030】
用紙セット情報受付部201は、操作表示部50で入力された用紙種類や用紙セット状態などの設定情報を受け付けるものである。画像回転部202は、用紙セット情報受付部201によって受け付けられた用紙セット状態などの設定情報に基づいて、画像記憶部40に記憶された原稿画像を回転処理させるものである。印刷順序変更部203は、用紙セット情報受付部201によって受け付けられた用紙セット状態などの設定情報に基づいて、画像記憶部40に記憶された原稿画像の、用紙の裏表各面への印刷順序を変更するものである。
【0031】
制御部200は、用紙セット情報受付部201により受け付けられた上記設定情報に基づいて、画像回転部202、あるいは、印刷順序変更部203によって原稿の画像情報を処理する。例えば、まず操作表示部50で用紙の上下方向の所定の向きが設定され、用紙セット情報受付部201でこの設定情報が受け付けられ、この設定された用紙の上下方向の向きと画像形成部30によって形成される画像の画像形成方向(画像の上下方向)とが一致していない場合、制御部200は、画像記憶部40に記憶されている画像情報から形成される画像を画像回転部202によって回転させ、この回転させた画像情報を画像形成部30に送信して画像形成を行わせる。その結果、画像形成方向と用紙の上下方向の向きとが一致する。
【0032】
また、操作表示部50で用紙の裏表の向きが設定され、用紙セット情報受付部201でこの設定情報が受け付けられ、この設定された用紙の裏表の向きが、所定の画像が印刷されるべき印刷面とは逆の向きになっている場合、制御部200は、画像記憶部40に記憶されている画像情報から形成される画像の、用紙の裏表各面への印刷順序を、印刷順序変更部203によって変更させて用紙の印刷面を合わせる。例えば、原稿の両面印刷を行う場合、仮に、原稿の表面の画像を第1原稿画像、裏面の画像を第2原稿画像と称し、また、通常、上記第1原稿画像が印刷される用紙の面を第1用紙面、第2原稿画像が印刷される用紙の面を第2用紙面と称すると、用紙の裏表の向きが通常の向きとは逆にセットされているため、原稿画像を印刷する順序を、第2原稿画像、第1原稿画像の順に入れ替えることにより用紙の印刷面を合わせる。
【0033】
ところで、上述のように用紙の裏表各面に対する原稿画像の印刷順序が変更された場合、制御部200は上記用紙搬送路切換機構20(図2参照)に用紙の反転排出を行わせてもよい。例えば、画像形成面に対する用紙の裏表の向きが逆にされて給紙カセット91に用紙がセットされている状態で、複数枚の原稿を両面印刷する場合、この原稿のページ番号が最初から順に、1、2ページ(原稿の一枚目)、3、4ページ(二枚目)、5、6ページ(三枚目)・・・であるとすると、これが上述のように印刷順序が変更されて印刷され、例えば上シートトレイ102aに排出された用紙のページ順は、上シートトレイ102aに対して、下から順に、2、1ページ(用紙の一枚目)、4、3ページ(二枚目)、6、5ページ(三枚目)・・・となっている。そこで、この用紙を排出する際、用紙を反転させることで、この用紙の裏表各面に対して入れ替わった画像順(ページ順)を元に戻して、上シートトレイ102aに対して、下から順に、1、2ページ(用紙の一枚目)、3、4ページ(二枚目)、5、6ページ(三枚目)・・・とすることができる。したがって、印刷後排出された用紙をページ順が揃った状態で取り出せるようになる。
【0034】
なお、上述の画像形成の際、画像記憶部40に一旦記憶させた画像情報を用いているが、画像記憶部40に記憶させずに、原稿読取部5で読み取った画像情報を処理しながら画像形成部30へ送信して画像形成を行う構成であってもよい。
【0035】
さらに、本発明に係る画像形成装置は、例えばパーソナルコンピュータ等の外部装置から原稿画像を表わしたデジタル画像データを受信して画像形成を行うプリンター等の画像形成装置であってもよく、この場合、原稿搬送部2を備えない構成であってもよい。また、ファクシミリ等他の画像形成装置であってもよく、この場合、メモリに格納中のファックス画像データの出力時における、画像と用紙との向き(印刷面あるいは上下方向)を一致させる構成としてもよい。
【0036】
以上のように、本発明に係る画像形成装置1は、用紙セット情報受付部201により給紙カセット91に対する用紙の上下方向あるいは裏表のセット状態が受け付けられるため、給紙カセット91へ用紙をセットする際、用紙の上下方向あるいは裏表の向きがユーザの好みに合わせてセットすることが可能となる。したがって、予め決められている給紙カセット91の用紙セット方向等に、用紙の向きを合わせてセットするといった手間を省くことができ、操作性を向上させることができる。また、用紙セット状態の設定情報に基づいて、用紙に対する画像の形成方向が自動で合されるため、用紙と画像との上下方向のミスマッチや、画像形成面に対する用紙の裏表のミスマッチなどから生じるミスコピーを防止でき、ひいては用紙の無駄な消費を無くすことができる。また、用紙の裏表各面に対する画像の印刷順序が変更された場合、排出時に用紙が反転されることにより画像順が元に戻されるため、この排出された用紙のページ順を揃えることができる。
【0037】
図7は、用紙種類及び用紙セット状態の設定動作を説明するためのフローチャートである。まず、操作表示部50に、図5に示すような用紙種類の設定画面500が表示される(ステップST701)。そして、この用紙種類の設定画面500上から所定の給紙段(給紙カセット91)の用紙種類が入力される(ステップST702)。この用紙種類の設定情報は用紙セット情報受付部201に受け付けられる。制御部200により、用紙セット情報受付部201で受け付けられた用紙種類が用紙向き(上下方向及び裏表)を考慮して印刷される用紙(例えばレターヘッド)であるか否かが判定され(ステップST703)、次に、給紙カセット91にセットされた用紙が、用紙向きを考慮する必要のある用紙である場合、操作表示部50に図6に示すような用紙セット状態の設定画面600が表示される。そして、この用紙セット状態の設定画面600において、給紙カセット91に対して用紙の表面及び上面が、それぞれいずれの向きであるかといった用紙セット状態の入力が行われる(ステップST704)。一方、セットされた用紙が、普通紙など用紙向きを考慮する必要がない場合、用紙セット状態の入力は行われず、次のステップST705において、全給紙段の用紙種類又は用紙セット状態の設定が完了していなければ、ステップST702に戻って用紙種類の設定が行われる。全給紙段の設定が完了すれば、用紙セット状態の設定動作が終了される。
【0038】
なお、上述の各給紙カセット91に対する用紙種類又は用紙セット状態の設定動作は、用紙が給紙カセット91にセットされた後に行ってもよいし、あるいは用紙を給紙カセット91にセットする前に行ってもよい。
【0039】
図8は、用紙セット状態の設定情報に基づいた画像処理動作を説明するためのフローチャートである。まず、制御部200により、上述の用紙セット情報受付部201に受け付けられた設定情報に基づいて、用紙セット状態の設定が有るか否かが判定される(ステップST801)。そして、用紙の上下方向の向きが設定されている場合(ステップST802)、この設定情報に基づいて、用紙の上下方向の向きと、画像形成部30によって形成される画像の画像形成方向とが一致しているか否かが制御部200により判定される(ステップST803)。そして、用紙の上下方向の向きと画像形成方向とが一致していない場合、制御部200は、画像記憶部40に記憶されている画像情報から形成される画像を画像回転部202によって回転させ(ステップST804)、この回転させた画像情報を画像形成部30に送信して印刷を行わせる(ステップST808)。用紙の上下方向の向きと画像形成方向とが一致している場合、画像を回転させない通常の印刷動作が行われる(ステップST808)。
【0040】
一方、用紙の裏表の向きが設定されている場合(ステップST805)、この設定情報に基づいて、用紙の裏表の向きの設定が、所定の画像が印刷されるべき印刷面とは逆の向きとなるように設定されているか否かが制御部200により判定される(ステップST806)。そして、この用紙の裏表の向きが、所定の画像が印刷されるべき印刷面とは逆の向きになっている場合、制御部200は、画像記憶部40に記憶されている画像情報から形成される画像の、用紙の裏表各面への印刷順序を印刷順序変更部203によって変更させ(ステップST807)、この印刷順序を変更させた画像情報を画像形成部30に送信して印刷を行わせる(ステップST808)。用紙の裏表の向きが、所定の画像が印刷されるべき印刷面と合っている場合、印刷順を変更しない通常の印刷動作が行われる(ステップST808)。ただし、用紙の裏表の向きと、用紙の上下方向の向きとの設定がなされており、制御部200によりステップST804及びステップST807の画像処理が行われる場合、どちらの画像処理が先に行われてもよい。
【0041】
図9は、用紙の反転排出動作を説明するためのフローチャートである。まず、ステップ901で画像形成順の変更要と判定された場合(ステップST901は、上記図8におけるステップST806に相当)、ステップST902において、用紙の裏表に対する一方の面に印刷される画像を画像1、他方の面に印刷される画像を画像2とすると、この画像1、2の、用紙の裏表各面に対する印刷順序変更処理がなされる(上記図8におけるステップST807に相当)。
【0042】
給紙部9から供給された用紙は、画像形成部30の感光体ドラム4及び現像装置7の位置まで搬送され、ステップST902における印刷順序変更処理に基づいて、まず、上記印刷順序変更処理が必要ない場合(通常印刷時と称する)に画像1が印刷される用紙の印刷面に対して、画像2が印刷される(ステップST903)。画像2が印刷された用紙は、用紙搬送路切換機構20による上述の両面印刷を行う場合の用紙搬送動作により、用紙の裏表が反転され、再び感光体ドラム4及び現像装置7の位置まで搬送される(ステップST904)。
【0043】
次に、通常印刷時に画像2が印刷される用紙の印刷面に対して、画像1が印刷される(ステップST905)。そして、この両面印刷済みの用紙は、上述のように用紙排出部近傍に設けられた搬送ローラ対(上記図2の搬送ローラ対143など)まで搬送されてこの搬送ローラ対の逆回転により逆送される。結果として用紙の反転が行われ(ステップST906)、上シートトレイ102aなどから排出される(ステップST910)。ところで、ステップST901において、画像1、2の印刷順序変更が不要と判定された場合、まず、上記通常印刷時に画像1が印刷される用紙の印刷面に対して、画像1が印刷され(ステップST907)、次に、上記ステップST904と同様に画像形成部への反転給紙が行われ(ステップST908)、次に、画像1の印刷面と反対側の面に画像2が印刷され(ステップST909)、上記ステップST910で用紙の排出が行われる。
【0044】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、用紙セット情報受付手段により給紙トレイに対する用紙の上下方向あるいは裏表のセット状態が受け付けられるため、給紙トレイへ用紙をセットする際、用紙の上下裏表の向きがユーザの任意にセット可能となり、予め決められた給紙トレイの用紙セット方向に用紙を合わせてセットするといった手間を省ける。また、上記用紙セット状態の設定情報に基づいて、制御手段による画像形成手段の制御により用紙に対する画像の形成方向を自動で合わすことができるためミスコピーを防止できる。特に、用紙の裏表の設定情報に基づいて、制御手段による画像形成手段の制御により用紙の裏表各面に対する画像の印刷順序が変更されて画像の用紙に対する印刷面が合わされるため、画像形成面(印刷面)に対する用紙の裏表のミスマッチを防止できる。さらに、このように用紙の裏表各面に対する画像の印刷順序(画像順)が変更された場合、制御手段による反転機構の制御により用紙が反転排出されて画像順が元に戻されるため、排出される用紙のページ順を揃えることができる、すなわち、ユーザが印刷後排出された用紙をページ順が揃った状態で取り出すことができるようになる。
【0045】
請求項2記載の発明によれば、上下方向の設定情報に基づいて、制御手段によって画像が回転されることにより用紙の上下方向と画像の上下方向とを合わすことができるため、用紙と画像との上下方向のミスマッチを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図である。
【図3】 用紙搬送路切換機構の概略構成図である。
【図4】 画像形成装置のブロック構成図である。
【図5】 用紙種類の設定画面の一例を示す図である。
【図6】 用紙セット状態の設定画面の一例を示す図である。
【図7】 用紙種類及び用紙セット状態の設定動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 用紙セット状態の設定情報に基づいた画像処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】 用紙の反転排出動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 原稿搬送部
5 原稿読取部(原稿読取手段)
9 給紙部
20 用紙搬送路切換機構(反転機構)
91 給紙カセット(給紙トレイ)
30 画像形成部(画像形成手段)
40 画像記憶部
50 操作表示部
200 制御部(制御手段)
201 用紙セット情報受付部(用紙セット情報受付手段)
202 画像回転部
203 印刷順序変更部
Claims (2)
- 原稿の読み取りを行う原稿読取手段と、上記原稿読取手段により読み取られた画像情報に基づいて用紙に対して画像を形成する画像形成手段と、上記用紙を該用紙の上下方向及び裏表の向きが所定の向きとされた状態で収納可能な給紙トレイとを備えた画像形成装置において、
上記給紙トレイに対する上記用紙の上下方向及び裏表の用紙セット状態の設定を受け付ける用紙セット情報受付手段と、
上記用紙セット状態の設定情報に基づいて、上記画像情報の上記用紙に対する画像形成方向を合わせて上記画像形成手段に画像形成を行わせる制御手段と、
上記用紙の両面印刷を行うべく該用紙の反転が可能な反転機構とを備え、
上記制御手段は、上記裏表の用紙セット状態が設定された条件において、該裏表の設定情報に基づいて、上記画像の用紙に対する印刷面を合わせるべく該用紙の裏表各面に対する該画像の印刷順序を変更して上記画像形成手段に画像形成を行わせるとともに、該印刷順序の変更により上記用紙の裏表各面に対して印刷される画像が上記裏と表とで入れ替わる条件において、該画像の入れ替わりによる用紙の裏表に対する画像順を元に戻すべく上記反転機構に用紙の反転排出を行わせることを特徴とする画像形成装置。 - 上記上下方向の用紙セット状態が設定された条件において、上記制御手段は、上記上下方向の設定情報に基づいて、上記用紙の上下方向と上記画像情報から形成される画像の上下方向とを合わせるべく上記画像を回転させて上記画像形成手段に画像形成を行わせることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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