JP4075196B2 - 情報共有促進装置、プログラムを格納した媒体、および情報共有促進方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の情報管理装置がネットワークを介在して存在する環境において、各情報管理装置間で相互に情報を提供しあうことを促進する情報共有促進装置に関し、特に情報管理装置間でやりとりされるコミュニケーションに基づいて生成したパイプ情報を利用する情報共有促進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
個人の興味やプロファイル情報などを管理する情報管理装置の間に、情報内容に応じてリンクを生成し、情報の共有や流通を促進するシステムが提案されている。
【0003】
特開平10−301905号公報(基本出願)において本出願人により既に開示された技術では、図9に示すように、情報管理装置2とパイプ管理システム1aとがペアでネットワーク9の各ノードに設けられており、コミュニケーション抽出部3にて複数の人や情報管理装置2の間でやり取りされるコミュニケーションを検出し、パイプ生成・更新部4aにて二つの情報管理装置2間の関係を意味と重みで表現したパイプ情報を生成する。また、パイプ管理部5aにて、前記パイプ生成・更新部4aが生成したパイプ情報の集合を管理する。パイプ検索部8aは、ユーザインタフェース10や通信インタフェース12から要求処理部11aに入力される要求に対し、パイプ管理部5aが管理するパイプ情報から要求に適するパイプ情報を検索する。またパイプ合成部9aは、検索された複数のパイプ情報を合成して新たなパイプ情報を生成する。
【0004】
この技術では、ユーザからの要求があった場合に、パイプ検索部8aは、適切なパイプ情報を選択し、さらにパイプ合成部9aは、選択したパイプ情報を合成して新たなパイプ情報を生成することにより、必要な情報管理装置2とのコミュニケーションを可能にする。
【0005】
パイプ管理システムが管理するパイプ情報のデータ構造の一例を図10に示す。このようなパイプ情報は、例えば電子メールによるコミュニケーションを検出し、メールの本文からキーワードを抽出し、さらにキーワードの出現頻度を重みとすることで、生成することができる。パイプ情報の合成処理には、「直列合成」と「たたみこみ合成」の二つがある。直列合成は、二つの連続するパイプのパイプ情報の共通部分を取り出した新たなパイプ情報を生成する処理で、知人の知人に対して新たなリンクを作り出すことに相当する。たたみこみ合成は、三つの連続するパイプ情報の中央のパイプ情報に、残りの二つのパイプ情報の共通部分を加える処理で、知人との間の関係にこれまでは気づいていなかった共通の話題を加えることに相当する。この発明を用いることにより、例えば、電子メールによるコミュニケーションを検出して生成したパイプ情報を用いて、ユーザの要求に応じて、要求に関連するパイプ情報を検索し前記二つの合成処理を繰り返し適用することで、要求に関する情報を持った人との間に新たな情報リンクを生成することができる。
【0006】
特開平6−19926号公報(参考出願)に開示された技術では、ユーザは自己データ及び探したい相手の希望データを登録する。登録した全ユーザ間で希望データと相手データとの適合性計算が実施され、適合性の高い相手リストが作成される。ユーザは、この相手リスト中の相手の自己データを参照し、メッセージを送信することができる。またユーザは、自己データの項目に選択的にマスクをかけることができ、相手とのやり取りにより、特定の相手に対してのみ選択的にマスクを開示することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した基本出願では、新たな情報リンクが生成されるのは、ユーザが要求を発行した場合に限られる。このため、ある一本の情報リンクが生成されさえすれば、その生成された情報リンクを介して多くの情報管理装置が相互に情報共有を図ることが可能な状況でも、要求が発行されない限り、そのような情報リンクは生成されないという問題点があった。言い換えれば、情報リンクが新たな人々の間に作られていくのは、たまたま誰かがどこかでそのような要求を実行するという偶然に委ねるしか方法がないという問題でもある。この問題の本質は、ここにこのような情報リンクが存在したとしたら情報共有の可能性が高まるという特定のリンク候補を計算するシミュレーションを行い、予測によって推薦する機能が実現できない構成であることである。
【0008】
一方、上述した参考出願では、自動的にリンクが生成された後は、その相手によって自己の登録した情報が参照可能になる。このため、本来知られたくない相手にまで、知られたくない情報を公開しなければならないという問題点があった。例えば、オープンなインターネット環境においては、個人情報を他人に悪用されてしまう事態をも誘発するという問題点である。もちろん、この第二のシステムのように、特定の相手に対して特定の項目の開示を選択することは可能である。しかし、これは、相手とのリンクが生成され、やり取りを行った後に初めて可能になることである。したがって、誰に公開されるか予測できないため、初期に開示する項目を減らせば減らすほど、希望する相手とのリンクも生成されにくくなるという問題は解決できていない。この問題の本質は、情報の公開範囲を知人の範囲内に制限する等のように、情報共有の実績によって情報の公開相手を制御する機能が実現できない構成であることである。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、相手に対して選択的に公開した部分的な情報に基づいて、大域的な情報共有の潜在的な可能性を予測し推薦し、情報共有の促進を図ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る情報共有促進装置は、複数の情報管理装置が互いに情報共有を行って情報のやり取りを行う情報システムにおける、前記複数の情報管理装置の各々に対応して設けられる情報共有促進装置であって、実要求に対する合成結果を保持する意味を持った実パイプと、現実のユーザが入力した実要求とは異なり、システムが自動的に生成する仮想的な要求である仮想要求、に対する合成結果を保持する意味を持った仮想パイプと、を含む複素パイプを管理する複素パイプ管理手段と、前記複素パイプ管理手段が管理する複素パイプ情報の合成を指示する意味を持った実要求又は仮想要求からなる合成要求を生成し、他装置に送信する要求生成手段と、前記合成要求により指示される複数の複素パイプ情報を合成して新たな複素パイプ情報を生成する複素パイプ合成手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、実要求に対する合成結果を保持する意味を持った実パイプと、仮想要求に対する合成結果を保持する意味を持った仮想パイプと、を含む複素パイプを管理する複素パイプ管理手段と、前記複素パイプ管理手段が管理する複素パイプ情報の合成を指示する意味を持った実要求又は仮想要求からなる合成要求を生成し、他装置に送信する要求生成手段と、前記合成要求により指示される複数の複素パイプ情報を合成して新たな複素パイプ情報を生成する複素パイプ合成手段と、してコンピュータを機能させるためのプログラムを格納したことを特徴とする。
【0012】
この際、前記実パイプは、前記実要求に対する合成結果に加えてその重みを保持する意味を持ち、前記仮想パイプは、前記仮想要求に対する合成結果に加えてその重みを保持する意味を持つようにしてもよい。
【0013】
本発明では、実要求及び実パイプとは別に仮想要求及び仮想パイプの概念を設けている。そして、仮想要求に従って仮想パイプを合成することにより、情報管理装置間の潜在的なパイプ(つながり)を見つけ出している。これにより、情報共有の潜在的な可能性を予測し評価することが可能となる。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記要求生成手段は、実要求に対する前記実パイプの合成処理が停止する場合に、該実要求から前記仮想要求を生成することを特徴とする。こうすれば、実要求の伝達が止まる原因となる情報共有促進装置から仮想要求を送信させるようにできる。このため、例えば仮想パイプの合成結果に従って当該情報共有促進装置に対応する情報管理装置のユーザに情報共有を促せば、分断されていた実要求の伝達をつなぐ可能性を生み出すことができる。
【0015】
また、本発明の一態様では、前記要求生成手段は、発行された前記実要求に基づいて仮想要求を生成し、該仮想要求を所定時間後に他装置に送信することを特徴とする。こうすれば、時間の経過によって情報共有の可能性が変化した場合でも、それを再度予測し評価することが可能となる。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記要求生成手段は、ユーザが合成要求を入力する際に実要求か仮想要求かの別を入力でき、それに応じた合成要求を生成することを特徴とする。こうすれば、ユーザが自ら仮想要求を出すことができる。
【0017】
また、本発明の一態様では、前記仮想パイプの合成結果を評価し、その評価結果をユーザに通知する評価手段をさらに含むことを特徴とする。こうすれば、ユーザは通知された内容に従って、自ら情報共有を行い又は実要求を発行することができるようになる。
さらに、本発明に係るプログラムを格納した媒体は、実要求に対する合成結果を保持する意味を持った実パイプと、現実のユーザが入力した実要求とは異なり、システムが自動的に生成する仮想的な要求である仮想要求、に対する合成結果を保持する意味を持った仮想パイプと、を含む複素パイプを管理する複素パイプ管理手段と、前記複素パイプ管理手段が管理する複素パイプ情報の合成を指示する意味を持った実要求又は仮想要求からなる合成要求を生成し、他装置に送信する要求生成手段と、前記合成要求により指示される複数の複素パイプ情報を合成して新たな複素パイプ情報を生成する複素パイプ合成手段と、してコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、本発明に係る情報共有促進方法は、複数の情報管理装置が互いに情報共有を行って情報のやり取りを行う情報システムにおける、前記複数の情報管理装置の各々に対応して設けられる情報共有促進装置によって実行される情報共有促進方法であって、各情報共有促進装置が、実要求に対する合成結果を保持する意味を持った実パイプと、現実のユーザが入力した実要求とは異なり、システムが自動的に生成する仮想的な要求である仮想要求、に対する合成結果を保持する意味を持った仮想パイプと、を含む複素パイプを管理するステップと、管理する複素パイプ情報の合成を指示する意味を持った実要求又は仮想要求からなる合成要求を生成し、他装置に送信するステップと、前記合成要求により指示される複数の複素パイプ情報を合成して新たな複素パイプ情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0019】
本実施の形態は、二つの情報管理装置間における複数の情報の流れを表す意味を持った複素パイプ情報を用い、相手に対して選択的に公開した部分的な情報に基づいて、大域的な情報共有の潜在的な可能性を予測し、推薦し、情報共有の促進を図るものである。
【0020】
[第1の実施の形態]
図1〜図9を参照し本発明に係る第1の実施の形態を説明する。図1に第1の実施の形態に係る情報共有促進装置の構成を示した。この情報共有促進装置は複素パイプ管理システム1と呼ばれ、同様な構成の複数の複素パイプ管理システム1がネットワーク14を介して通信可能に接続され、また、各複素パイプ管理システム1は電子メールツール2a、Webサーバ2b、Webクライアント2c等の情報管理装置2に付設されている。
【0021】
複素パイプ管理システム1は、情報管理装置2が行う情報交換を検出するコミュニケーション抽出部3、コミュニケーション抽出部3が検出した情報の内容に基づいて複素パイプ情報(以下複素パイプと呼ぶ)の生成と更新を行う複素パイプ生成・更新部4、この複素パイプ管理システム1に関係している複素パイプを管理する複素パイプ管理部5、ユーザからの実要求を受け付けるユーザインタフェース部10、システム独自の仮想要求を生成する仮想要求生成部13、他の複素パイプ管理システム1との通信を行う通信インタフェース12、システムからの仮想要求、及びユーザ又は他の情報管理装置2からの実要求を受け付ける要求処理部11、要求処理部11からの実要求及び仮想要求(以下要求と呼ぶ)を受け付けて複素パイプ管理部5が管理する複素パイプから条件に合致する複素パイプを検索する複素パイプ検索部8、要求処理部11からの要求に合致する複素パイプが検索できないときに複素パイプ管理部5で管理されている既存の複素パイプを合成して新しいパイプを生成する複素パイプ合成部9、要求処理部11の仮想合成結果を評価する仮想合成結果評価部6、評価に応じて情報の共有を促進するための情報を生成する情報共有促進情報作成部7、を有している。
【0022】
以上のように、本複素パイプ管理システム1は特開平10−301905号公報(基本出願)に開示されたパイプ管理システム1a(図9)と基本構成を同じくする。以下では、基本出願に開示された技術との重複を避けるため、本複素パイプ管理システム1に特有な部分について説明する。その他の部分については上記基本出願の発明の実施の形態の欄に記載された技術と同様である。
【0023】
[複素パイプ]
まず、図2に第1の実施の形態で扱う複素パイプのデータ構造を例示する。複素パイプは、複素パイプの端点を表す「ノード1」「ノード2」フィールド、複数の「パイプ属性」フィールドからなる。パイプ属性フィールドは「属性名」とその「重み」の対からなるリストで構成される。これは、重みの値が大きいほど対応する属性で表される概念の情報の流通量が大きいことを表す。パイプ属性フィールドを2つ設け、2つのリストが存在するのは、ノード間(人と人との間、情報管理装置2間)には、実パイプと仮想パイプが存在することを表す。
【0024】
このようなパイプ属性は、一例として、「TARO」と「HANAKO」との間でやりとりされる電子メールを解析し、キーワードを抽出することで属性名とし、キーワードの出現頻度を重みとすることで得られる。この場合の情報管理装置2は電子メールツールである。
【0025】
なお、ある複素パイプ管理システム1で複数の要求伝達メッセージを同時期に処理する場合を考慮し、上記複素パイプに「要求ID」を含め、ある要求伝達メッセージについては各システムで同一の要求IDを含む複素パイプを処理対象とするようにしてもよい。
【0026】
[仮想要求生成部]
仮想要求生成処理は、要求処理部11から発行される「仮想要求生成メッセージ」を受け取った際に起動する処理である。この仮想要求生成メッセージの発行タイミングについては後述する。
【0027】
仮想要求とは、あるノード(複素パイプ管理システム1及び対応する情報管理装置2のペア)から、ある要求が発行されたと仮定して、その結果得られるパイプ集合に、いくつのどのようなパイプが含まれるかをシミュレーションするために生成する要求である。したがって、現実のユーザが入力した実要求とは異なり、システムが自動的に生成する仮想的な要求である。
【0028】
仮想要求生成メッセージは、仮想要求を自動生成する際の雛形になる「要求リスト素」を含んでいる。仮想要求生成部13は、この要求リスト素を取り出して、一定の時間が経過した後に、以下の「要求伝達メッセージ」を作成して、要求処理部11に送る。要求伝達メッセージは、「発信者ID」を自装置のIDとし、要求データの要求フィールドを「仮集団形成」とし、さらに、保持した要求リスト素の属性名や重みの値に揺らぎを施したものである。
【0029】
揺らぎとは、一度このノードで合成が停止した要求リスト素に基づいて仮想要求を生成するために、再度同様に要求による合成が停止する可能性を鑑み、属性名や属性値を修正する処理である。例えば、属性名が概念を表すことから、属性名「a」で類義語辞書やシソーラス等の辞書を検索し、その結果得られた類義語「b」や上位・下位概念語「c」を新たな属性名として仮想要求リストに追加し、「a」の属性値を減少させ、「b」「c」の属性値として「a」の属性値を超えない程度の数値を付与する等の方法で実現することができる。もちろん、この揺らぎの処理は、より高度な自然言語処理技術を応用したレベルの処理から、属性値をランダムに変化させるレベルの処理まで、多様な実現が可能である。
【0030】
図3(a)に仮想要求生成部13が受け取った仮想要求生成メッセージに含まれる要求リスト素の一例を示し、図3(b)に同図(a)の要求リスト素に対応して生成された要求伝達メッセージの一例を示す。
【0031】
[要求処理部]
要求処理部11は、ユーザインタフェース部10を介してユーザから入力された要求に対するメイン処理、及び、「要求伝達メッセージ」を受け取った際に起動する受入処理を行う。メイン処理は上記基本出願と同様に実現できるので、本発明に特有な受入処理の説明を行う。
【0032】
まず、現在時刻が要求伝達メッセージ中の制限時刻を超過していないかどうか調べ、超過している場合は処理を終了する。一方、超過していない場合には、「処理パターンテーブル」を参照して、対応した「処理パターン」を求める。そして、記述された処理を実行し、ホップカウントが最大ホップを超えるまで、対応する「伝達処理」を実行する。
【0033】
図4は要求伝達メッセージ受入処理のパターンを示す表である。処理パターン1、処理パターン3及び処理パターン5〜10は上記基本出願に開示された技術と重複するので、処理パターン2、4及び11以降を説明する。
【0034】
処理パターン2と処理パターン4は、伝達処理として「変則最小伝達」を行う。基本出願の「最小伝達」とは、要求に合致するパイプが対象ノードより先に無い場合は、新たな要求伝達メッセージを発行しない伝達処理である。これに対して、「変則最小伝達」は、要求に合致するパイプが対象ノードより先に無い場合は、新たな要求伝達メッセージを発行せず、代わりに、前述の仮想要求生成メッセージを作成し、対象ノードの複素パイプ管理システム1に送る。なお、要求に合致するパイプが自ノードより先にある場合は、基本出願の最小伝達と同じである。こうして、そのノードにおいて、全ての種類の合成処理が継続できなくなった、まさに、そのノードの複素パイプ管理システム1宛てだけに、仮想要求生成メッセージを選択的に送ることを実現している。
【0035】
処理パターン11〜14は仮集団形成の要求に対する処理パターンである。実要求に対する合成処理である「直列合成」「たたみこみ合成」「変則たたみこみ合成」に対して、それぞれ「仮直列合成」「仮たたみこみ合成」「仮変則たたみこみ合成」処理が対応する。要求処理部11は、複素パイプ合成部9宛てに「複素パイプ合成メッセージ」を送り、実際の合成処理は、複素パイプ合成部9内で実行される。
【0036】
なお、集団形成処理、探索処理、関係算出処理は、得られた複素パイプにおける相手の端点のノード集合を要求に対する回答としてユーザに提示して処理を終えるが、仮集団形成処理では、得られた複素パイプ集合を含む「評価メッセージ」を作成し、仮想合成結果評価部6に送ることで処理を終了する。
【0037】
[複素パイプ合成部]
複素パイプ合成部9は、複素パイプ合成メッセージを受け取ると起動する処理である。合成処理を説明するに先立って、複素パイプにおける和演算と積演算について説明する。
【0038】
はじめに、以降の説明で使用する記号を説明する。ノードAとノードBの間のパイプをP(A,B)と表記する。ノードを特定する必要がない場合は単にX,Y,Zのように表記する。複素パイプXの実パイプに相当するリストをX[R]、仮想パイプに相当するリストをX[I]と表記する。また、X[R]あるいはX[I]を構成する属性名の集合を、それぞれXs[R],Xs[I]と表記する。さらに、X[R]又はX[I]のj番目の属性名の重みをx[R]j, x[I]jと表記する。
【0039】
次に、2つのリストX[a](aはR又はI)とY[b](bはR又はI)の和Z[c](cはR又はI)を、
【数1】
Z[c]=X[a]+Y[b]
と表記し、
【数2】
Zs[c]=Xs[a]∪Ys[b]
z[c]l = α・max(x[a]j, y[b]k)
と定義する。
【0040】
また、X[a]とY[b]の積Z[c]を、
【数3】
Z[c]=X[a]*Y[b]
と表記し、
【数4】
Zs[c]=Xs[a]∩Ys[b]
z[c]l = β・min(x[a]j, y[b]k)
と定義する。
【0041】
なお前記定義においてx[a]j, y[b]k, z[c]lは対応する属性名が一致しているものとする。さらに、右辺で用いるImg(X)は、X[I]≠nullならばX[I]、X[I]=nullならばX[R]と定義する。左辺のImg(X)、すなわち代入演算Img(X)←Y[b]は、X[I]≠nullならばX[I]'=X[R]+Y[b]、X[I]=nullならばX[I]=Y[b]と定義する。一方、右辺のReal(X)は常にX[R]であり、代入演算Real(X)←Y[b]は、X[R]≠nullならばX[R]'=X[R]+Y[b]、X[R]=nullならばX[R]=Y[b]と定義する。
【0042】
このとき、基本出願の直列合成処理は次式で定義できる。
【0043】
【数5】
Real{P(A,C)}←Real{P(A,B)}*Real{P(B,C)}
ただし、α=β=1
また、基本出願のたたみ込み合成は次式で定義できる。
【0044】
【数6】
Real{P(B,C)}←(Real{P(A,B)}*Real{P(C,D)})+Real{P(B,C)}
ただし、α=β=1
さらに、新規に導入する仮直列合成は次式で定義する。
【0045】
【数7】
Img{P(A,C)}←Img{P(A,B)}*Img{P(B,C)}
ただし、0<α≦1、0<β≦1
また、新規に導入する仮たたみこみ合成は次式で定義する。
【0046】
【数8】
Img{P(B,C)}←(Img{P(A,B)}*Img{P(C,D)})+Img{P(B,C)}
ただし、0<α≦1、0<β≦1
図5(a)には仮直列合成の概念を示してある。この場合、AとBとの間には属性名として「エージェント」と「分散環境」に関する実パイプP(A,B)[R]が既に存在し、BとCとの間には「エージェント」に関する実パイプP(B,C)[R]が既に存在し、CとAとの間には「ゴルフ」に関する実パイプP(C,A)[R]が既に存在する。この状況は、AとCとは互いにゴルフに関する話題を共有している実績があるが、両者とも実はエージェントに関する話題を共有できる潜在的な可能性がある。
【0047】
この場合、二つの実パイプP(A,B)[R]とP(B,C)[R]の積を求め、新たに仮想パイプP(C,A)[I]を生成している。この際、実パイプP(C,A)[R]は演算以前のままに「ゴルフ」の属性しか保持していないが、仮想パイプP(C,A)[I]は、「ゴルフ」に加えて「エージェント」の属性をも保持している。
【0048】
図5(b)には仮直列合成の別の事例を示してある。AとBとの間には属性名として「エージェント」と「分散環境」に関する実パイプP(A,B)[R]が既に存在し、BとCとの間には「オフィス」に関する実パイプP(B,C)[R]及び「エージェント」に関する仮想パイプP(B,C)[I]が既に存在し、CとAとの間には「ゴルフ」に関する実パイプP(C,A)[R]が既に存在する。この状況は、実パイプだけではA,B,C3人で共通の話題を共有した実績はないが、3者とも実はエージェントに関する話題を共有できる潜在的な可能性がある。
【0049】
この場合、実パイプP(A,B)[R]と仮想パイプP(B,C)[I]の積を求め、新たに仮想パイプP(C,A)[I]を生成している。この際、実パイプP(B,C)[R]も実パイプP(C,A)[R]も演算以前のままの属性を保持している。
【0050】
図5(c)には仮たたみ込み合成の概念を示してある。AとBとの間には「エージェント」に関する実パイプP(A,B)[R]、BとCとの間には「分散環境」に関する実パイプP(B,C)[R]、CとDとの間には「エージェント」に関する実パイプP(C,D)[R]が既に存在している。この状況は、BとCは互いに分散環境に関する話題を共有している実績があるが、実はエージェントに関する話題を共有できる潜在的な可能性がある。
【0051】
この場合、二つの実パイプP(A,B)[R]とP(C,D)[R]との積を求め、新たに仮想パイプP(B,C)[I]を生成している。
【0052】
なお、α及びβは、仮想パイプにおいて、仮の合成演算による重みの値を、演算の都度減少させる意味を持つ定数であり、全複素パイプ管理システム1間で同一の値を用いてもよいし、個々の複素パイプ管理システム1で個別に設定してもよい。
【0053】
[仮想合成結果評価部]
仮想合成結果評価部6は、評価メッセージを受け取ると起動する処理である。
【0054】
評価メッセージは、仮想要求リストと、結果として得られた複数の複素パイプへのポインタと、を含む。仮想合成結果評価部6の処理フローチャートを図6に示した。仮想合成結果評価部6は、仮想要求リストと、個々の複素パイプにおける仮想パイプのリストとの内積の総和を計算する(S101)。この内積の総和が、第1の閾値を越えない場合は処理を終了する(S102)。第1の閾値を越えた場合は、「リコメンデーションメッセージ」を作成し(S103)、情報共有促進情報作成部7に送って処理を終える(S104)。閾値は、全ての複素パイプ管理システム1間で共通の値を使うことも、個々の複素パイプ管理システム1で独自に設定した値でも実現可能である。
【0055】
また、本実施の形態では、内積の総和を評価関数として使用したが、内積値が第2の閾値を越えるような複素パイプの本数、内積の相乗平均や、内積の平方和などの評価関数を使用することができる。
【0056】
[情報共有促進情報作成部]
情報共有促進情報作成部7は、リコメンデーションメッセージを受け取ると起動する処理である。
【0057】
情報共有促進情報作成処理のフローチャートを図7に示した。リコメンデーションメッセージは仮想要求リストと評価関数値とを含む。情報共有促進情報作成部7は、仮想要求リストと評価関数値と現在時刻とを「リコメンドレコード」として記憶領域に蓄積する(S201)。そして、現在のリコメンドレコードが、過去に蓄積されたリコメンドレコードとの間で第1の条件を満たさないならば(S202,S203)、処理を終了する。第1の条件を満たす場合は、以下のように情報共有促進情報を作成する。
【0058】
第1の条件とは、これまでに該ユーザに提供してきた情報共有促進情報に比べて著しく低い価値しか提供できないだろう新たな情報共有促進情報を生成しないための条件である。例えば、過去に蓄積されたリコメンドレコード中の評価関数値の平均値に対して、現在のリコメンドレコードの評価関数値がより大である等の条件で実現できる。
【0059】
情報共有促進情報は、あらためて第2の条件によりリコメンドレコードを検索し、リマインダとして補足的に提示すべきリコメンドレコードを選択する(S204)。これらと現在のリコメンドレコードの情報を、穴埋め式の文章を完成させる(S205)。
【0060】
第2の条件とは、今回の情報共有促進情報提供に併せて、過去に該ユーザに提供したリコメンドレコードの中から、いくつかリマインダとして再度提供する価値のあるものを選択するための条件である。例えば、過去に蓄積されたリコメンドレコード中の評価関数値の平均値よりも、その評価関数値が大であるような過去のリコメンドレコードに限定する等の条件で実現できる。
【0061】
この文章は、あるユーザに向けて、「このようなキーワードを含む情報を活発に共有している人々(情報管理装置2も含む)が、あなたの知人のネットワーク中に多数存在している」事実を知らせるとともに、「あなたが、このようなキーワードを含む情報共有を始めると、あなたの周囲で分断されていた知識コミュニティ間での情報共有が活性化する」可能性を知らせる意味を持つ文章である。図8に情報共有促進情報を含む文書の一例を示した。
【0062】
[複素パイプ管理部]
本発明に特有な複素パイプ管理部5の機能は、不要になった仮想パイプの回収機能である。複素パイプ管理部5は、nullの状態から仮想パイプが新規に生成された時刻からタイマを作動させ、一定時間の経過の後に、生成した仮想パイプへのポインタをnullに戻し、その記憶領域を開放する。
【0063】
この不要仮想パイプ回収機能は、要求元のパイプ管理部のみがタイマを作動させ、自身の要求により他のパイプ管理システム中に新たに生成した全ての仮想パイプを回収するメッセージを送る形態で実現することもできるし、各複素パイプ管理システム1が個々にタイマを作動させ、個々に不要仮想パイプを回収する形態でも実現できる。
【0064】
また、一つの仮想要求に対して仮想パイプを生成している状態で、別の仮想要求に基づく仮想パイプ合成の必要が生じる場合に対処可能なように、仮想パイプを複数保持可能とし、それぞれ仮想要求元の発信者IDと制限時刻とから一意に生成する仮想要求IDを対にして管理する形態が実現可能である。
【0065】
なお、この不要仮想パイプ回収機能以外は、パイプが複素パイプになっているだけで、複素パイプ管理部5の他の機能は基本出願におけるパイプ管理部の機能と同様であるため説明を省略する。
【0066】
[第2の実施の形態]
本発明に係る第2の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る複素パイプ管理システムは図1に示した第1の実施の形態に係る複素パイプ管理システム1と同様の構成を有する。ここでは、第1の実施の形態に係る複素パイプ管理システム1との相違点を中心に説明を進める。
【0067】
[要求処理部]
本実施の形態においては、要求処理部11は、ユーザインタフェース部10を介してユーザから入力された要求に対するメイン処理、及び、要求伝達メッセージを受け取った際に起動する受入処理を行う。
【0068】
まずメイン処理について、第2の実施の形態に特有な機能を説明する。基本出願及び本発明に係る第1の実施の形態は、メイン処理において、要求伝達メッセージだけを生成する。しかし、本発明に係る第2の実施の形態では、要求伝達メッセージとともに、仮想要求生成メッセージを作成する。例えば、集団形成の要求伝達メッセージが作成されたとすると、同時に、仮集団形成の仮想要求生成メッセージを作成する。この仮想要求生成メッセージの意味するところは、いま実行される要求に対する結果は、パイプネットワークが動的に更新されていくことを考えると、未来のある時点で同じ要求を実行したと仮定した時の結果とは異なるし、また、その仮想要求に対する結果についても該ユーザは高い興味を示すだろうことに鑑み、未来において同様の要求を仮想要求として生成することを目的とするものである。この仮想要求生成メッセージは、仮想要求生成部13で処理される。なお、仮想要求生成メッセージのデータ構造については、第1の実施の形態で詳細に説明したので、重複を避けるため説明を省略する。
【0069】
もう一つの処理である受入処理は、一部の動作を除いて、本発明に係る第1の実施の形態の動作と同一である。第2の実施の形態に特有なのは、処理パターンテーブルにおける処理パターン2及び処理パターン4だけである。本発明に係る第1の実施の形態では、処理パターン2及び処理パターン4の伝達処理は、変則最小伝達であったが、第2の実施の形態においては、最小伝達とする。これは、第2の実施の形態においては、該ノードで合成処理が停止したことを利用する必要がないからである。もちろん、処理パターン2及び処理パターン4の伝達処理を変則最小伝達としてもよい。
【0070】
[情報共有促進情報作成部]
情報共有促進情報作成部7は、リコメンデーションメッセージを受け取ると起動する処理である。
【0071】
リコメンデーションメッセージは、仮想要求リストと結果として得られた複数の複素パイプへのポインタを含む。情報共有促進情報作成部7は、仮想要求リストと結果として得られた複数の複素パイプへのポインタと現在時刻とを「リコメンドレコード」として記憶領域に蓄積する。そして、現在のリコメンドレコードが、過去に蓄積されたリコメンドレコードとの間で第1の条件を満たさないならば、仮想要求生成メッセージを作成して処理を終了する。第1の条件を満たす場合は、以下のように情報共有促進情報を作成する。
【0072】
第1の条件とは、これまでに該ユーザに提供してきた情報共有促進情報と同一の情報提供者しか含まない新たな情報共有促進情報を生成しないための条件である。例えば、過去に蓄積されたリコメンドレコード中から、結果として得られた複数の複素パイプにおける相手ノードの和集合Pを求め、現在のリコメンドレコード中からも結果として得られた複数の複素パイプにおける相手ノードの和集合Cを求め、(P∩¬C)≠Φ等の条件で実現できる。
【0073】
情報共有促進情報は、仮想要求リスト、及び、(P∩¬C)である相手ノードとの仮想パイプの内容により、穴埋め式の文章を完成させる。
【0074】
この文章は、あるユーザに向けて、「あなたは以前にこのようなキーワードを含む要求を実行した」事実を知らせるとともに、「いま同じような要求を実行したとすると、以前には得られなかったような新しい相手と情報共有できる」可能性を知らせる意味を持つ文章である。
【0075】
さらに、情報共有促進情報は、今回のような仮想要求によるシミュレーションとレポートを次回も継続するか否かの確認画面を作成し、ユーザインタフェース部10を介してユーザの確認を得る。継続しない回答が得られた場合は、処理を終了する。継続する回答が得られた場合は、再度、仮想要求生成メッセージを作成して処理を終了する。
【0076】
以上説明した各実施の形態に係る複素パイプ管理システム1では、ノード間に複数の情報リンクを保持できる複素パイプという技術、及び、情報リンクの合成に関する成否の記録を基に情報リンクの合成をシミュレートする仮想要求・仮想合成という技術により、相手に対して選択的に公開した部分的な情報に基づいて、知識コミュニティ間での大域的な情報共有の潜在的な可能性を予測し推薦し、情報共有の促進を図ることができる。
【0077】
また、各実施の形態に係る複素パイプ管理システム1では、ノード間に複数の情報リンクを保持できる複素パイプという技術、及び、要求実行の記録を基に情報リンクの合成をシミュレートする仮想要求・仮想合成という技術により、相手に対して選択的に公開した部分的な情報に基づいて、知識コミュニティ内での情報提供者(装置も含む)の動的な変化に起因する情報共有の潜在的な可能性を予測し推薦し、情報共有の促進を図ることができる。
【0078】
なお、以上の複素パイプ管理システム1は種々の変形実施が可能である。
【0079】
たとえば、以上に説明した本発明に係る第1及び第2の実施の形態では、仮集団形成の要求のような仮想要求は、仮想要求生成部13により自動的に生成されたものとして説明したが、ユーザインタフェース部10を介してユーザが要求を入力する際に、実要求であるか仮想要求であるかの要求種別の入力を受付け、要求種別に応じた要求伝達メッセージを発行できる構成とすれば、ユーザの明示的な意志による仮集団形成の要求を実行することもできる。
【0080】
また、以上に説明した本発明に係る第1及び第2の実施の形態では、複素パイプは属性名とその重みとを持ったデータ構造としたが、説明の記述において重みの値を0あるいは1の2値しか取り得ないものと考え、平均演算や係数についても2値で考えることにより、複素パイプに重みを持たせずとも、本発明が目的とするところの機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る複素パイプ管理システムの構成を示す図である。
【図2】 複素パイプのデータ構造を示す図である。
【図3】 仮想要求生成部の動作を説明する図である。
【図4】 要求処理部の動作を説明する図である。
【図5】 複素パイプ合成部の動作を説明する図である。
【図6】 仮想合成結果評価部の動作を説明するフロー図である。
【図7】 情報共有促進情報作成部の動作を説明するフロー図である。
【図8】 情報共有促進情報の一例を示す図である。
【図9】 基本出願に係るパイプ管理システムの構成を示す図である。
【図10】 基本出願に係るパイプ管理システムで管理されるパイプのデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
1 複素パイプ管理システム、2 情報管理装置、3 コミュニケーション抽出部、4 複素パイプ生成・更新部、5 複素パイプ管理部、6 仮想合成結果評価部、7 情報共有促進情報作成部、8 複素パイプ検索部、9 複素パイプ合成部、10 ユーザインタフェース部、11 要求処理部、12 通信インタフェース、13 仮想要求生成部、14 ネットワーク。
Claims (8)
- 複数の情報管理装置が互いに情報共有を行って情報のやり取りを行う情報システムにおける、前記複数の情報管理装置の各々に対応して設けられる情報共有促進装置であって、
実要求に対する合成結果を保持する意味を持った実パイプと、現実のユーザが入力した実要求とは異なり、システムが自動的に生成する仮想的な要求である仮想要求、に対する合成結果を保持する意味を持った仮想パイプと、を含む複素パイプを管理する複素パイプ管理手段と、
前記複素パイプ管理手段が管理する複素パイプ情報の合成を指示する意味を持った実要求又は仮想要求からなる合成要求を生成し、他装置に送信する要求生成手段と、
前記合成要求により指示される複数の複素パイプ情報を合成して新たな複素パイプ情報を生成する複素パイプ合成手段と、
を有することを特徴とする情報共有促進装置。 - 請求項1に記載の情報共有促進装置において、
前記実パイプは、前記実要求に対する合成結果に加えてその重みを保持する意味を持ち、前記仮想パイプは、前記仮想要求に対する合成結果に加えてその重みを保持する意味を持つことを特徴とする情報共有促進装置。 - 請求項1又は2に記載の情報共有促進装置において、
前記要求生成手段は、実要求に対する前記実パイプの合成処理が停止する場合に、該実要求から前記仮想要求を生成することを特徴とする情報共有促進装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の情報共有促進装置において、
前記要求生成手段は、発行された前記実要求に基づいて仮想要求を生成し、該仮想要求を所定時間後に他装置に送信することを特徴とする情報共有促進装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載した情報共有促進装置において、
前記要求生成手段は、ユーザが合成要求を入力する際に実要求か仮想要求かの別を入力でき、それに応じた合成要求を生成することを特徴とする情報共有促進装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の情報共有促進装置において、
前記仮想パイプの合成結果を評価し、その評価結果をユーザに通知する評価手段をさらに含むことを特徴とする情報共有促進装置。 - 実要求に対する合成結果を保持する意味を持った実パイプと、現実のユーザが入力した実要求とは異なり、システムが自動的に生成する仮想的な要求である仮想要求、に対する合成結果を保持する意味を持った仮想パイプと、を含む複素パイプを管理する複素パイプ管理手段と、
前記複素パイプ管理手段が管理する複素パイプ情報の合成を指示する意味を持った実要求又は仮想要求からなる合成要求を生成し、他装置に送信する要求生成手段と、
前記合成要求により指示される複数の複素パイプ情報を合成して新たな複素パイプ情報を生成する複素パイプ合成手段と、
してコンピュータを機能させるためのプログラムを格納した媒体。 - 複数の情報管理装置が互いに情報共有を行って情報のやり取りを行う情報システムにおける、前記複数の情報管理装置の各々に対応して設けられる情報共有促進装置によって実行される情報共有促進方法であって、
各情報共有促進装置が、
実要求に対する合成結果を保持する意味を持った実パイプと、現実のユーザが入力した実要求とは異なり、システムが自動的に生成する仮想的な要求である仮想要求、に対する合成結果を保持する意味を持った仮想パイプと、を含む複素パイプを管理するステップと、
管理する複素パイプ情報の合成を指示する意味を持った実要求又は仮想要求からなる合成要求を生成し、他装置に送信するステップと、
前記合成要求により指示される複数の複素パイプ情報を合成して新たな複素パイプ情報を生成するステップと、
を含む情報共有促進方法。
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