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JP4075415B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上ケースと下ケースとを抱き合わせ構造にしてケース体を構成するとともに、該ケース体内に高周波利用電子機器用の回路基板を収容するようにした電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような電子機器においては高周波利用電子機器用の回路基板から高周波電波が外部に漏れないようにする必要がある。しかし、このような対策をとるためにシールド部材を必要とするが、電子機器の組立作業を容易にする必要もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上ケースと下ケースとを抱き合わせ構造にしてケース体を構成するとともに、該ケース体内に高周波利用電子機器用の回路基板を収容するようにした電子機器において、組立作業を容易にすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の電子機器は、上ケースと下ケースとを抱き合わせ構造にしてケース体を構成した電子機器において、前記上ケースに固着した第1のシールド部材と、前記第1のシールド部材に底面を対向させて前記下ケースに固着した第2のシールド部材と、前記第1のシールド部材と第2のシールド部材に挟持されるように該第2のシールド部材に配設され、コネクタを介して電気的に上ケースのシールド部材外に設けられた回路基板と接続される高周波利用電子機器用の回路基板と、からなり、前記高周波利用電子機器用の回路基板の少なくとも一部が、ネジを介して前記第2のシールド部材とともに、前記下ケースに共締めされており、前記上ケースと下ケースとを抱き合わせて組み立てたとき、前記第1のシールド部材と第2のシールド部材とが対向し前記高周波利用電子機器用の回路基板を全体的に包むとともに、該高周波利用電子機器用の回路基板を全体的に包むに際し、前記のコネクタの近傍に露出された接続ケーブルを該コネクタに挿入接続することで、前記上ケースのシールド部材外に設けられた回路基板と電気的に接続するようにしたことを特徴とする。
【0005】
上記のように構成された請求項1の電子機器によれば、上ケースと下ケースとを抱き合わせて組み立てたとき、第1のシールド部材と第2のシールド部材とが対向して高周波利用電子機器用の回路基板をほぼ全体的に包むので、高周波電波の電波漏れを防止することができる。さらに、上ケースと下ケースとを抱き合わせて組み立てるだけで、第1のシールド部材と第2のシールド部材による電波漏れ対策の構造とすることができ、組立作業が容易になる。
【0006】
なお、第1のシールド部材を上ケース内に内装し、第2のシールド部材を下ケース内に内装するようにするとよい。
【0007】
また、第1のシールド部材と第2のシールド部材のそれぞれの周囲にフランジを設け、該フランジを接近対向させて配置するとよい。これにより、第1のシールド部材と第2のシールド部材との間に隙間があっても、電波漏れを防止することができるとともに、第1のシールド部材と第2のシールド部材との相互の位置精度に余裕を持たせることができる。また、このフランジをケースのボス等への固着部として利用することもできる。
【0008】
さらに、上ケース側に回路基板等の電気的供給が必要な上ケース取付部材を装着するとともに、下ケース側に回路基板等の電気的供給が必要な下ケース取付部材を装着し、該上ケース取付部材と下ケース取付部材とを電気的接続する接続ケーブル等の接続部材を設けるような場合、上ケースと下ケースの少なくともいずれか一方において当該ケース側の前記接続部材の近傍に開口部を設けるとともに、該ケース側のシールド部材にシールド板で開閉可能な開口部を設け、該シールド部材の一部で上記接続部材を保持するようにすると、該両開口部を介して接続部材を、該シールド部材側のケース取付部材に接続できるので、上ケースと下ケースとを組み付けた後で接続することができ、ケーブルの長さを必要最小限にでき、上ケースと下ケースの組み付け作業が容易になる。また、分解時には、先に両開口部を介して接続部材を外すことができるので、上ケースと下ケースとの分離作業が容易になり、補修作業等が容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図3は実施形態の鍵盤式電子楽器(電子機器)の要部斜視図である。図3は同電子楽器を裏返しにした状態を示しており、該電子楽器のケース体は、合成樹脂製の上ケース1と下ケース2とを抱き合わせ構造にして構成されている。下ケース2の底面には、第1の開口部10と第2の開口部20とが形成されており、この第1の開口部10及び第2の開口部20には、各開口に整合する形状の蓋10A,20Aがそれぞれ填め込まれる。上ケース1及び下ケース2内には後述のシールド部材が配設されているが、蓋10A,20Aの裏面には、開口部10,20に対応するシールド部材の開口部を遮蔽するための薄鉄板またはアルミ板等のシールド板10A−1,20A−1がそれぞれ取り付けられている。なお、下ケース2において、開口部10,20よりも前面側(演奏者側、以下同様)には、上ケース1の図には表れていないパネル面側に露出される鍵盤装置の固定部をなす奥部30が形成されている。
【0010】
図1は上ケース1と下ケース2を分離した状態をその概略構造とともに示す断面図、図2は上ケース1と下ケース2の組み付け状態をその概略構造とともに示す断面図である。図1及び図2は図3のA−A矢視断面に対応しており、第1の開口部10の近傍を示している。また、図4は図3のB−B矢視断面図である。なお、図1及び図2において電子楽器の前面側(図の左側)は図示を省略してある。
【0011】
上ケース1の内部には、パネル面1Aに配置される図示しない操作スイッチや表示器の信号処理等を行う上側回路基板(上ケース取付部材)11がボス1a,1aにおいてネジ止めされている。また、上ケース1の内部の上側回路基板11より内側(下ケース2側)には第1のシールド部材12が配設されている。上側回路基板11上の端子11aには可撓性を有するフラットケーブルからなる接続ケーブル(接続部材)13が接続され、この接続ケーブル13の他方の端部には導電部材を露出することにより接点端子部13aが形成されている。接続ケーブル13は、その接点端子部13aの近傍において、シールド部材12に形成された立設片121にバンド121aにより保持されている。
【0012】
下ケース2の内部には、メイン制御回路、音源回路あるいは入出力回路などを構成する下側回路基板(回路基板または下ケース取付部材)21と、第2のシールド部材22が配設されている。下側回路基板21には上側回路基板11と電気的に接続するために、接続ケーブル13を挿入接続するためのコネクタ(接続部材)21aが取り付けられている。
【0013】
各シールド部材12,22は薄鉄板またはアルミ板のプレス加工等により形成されており、それぞれ、矩形の底面と該底面を囲う4側面とを有する略直方体空間を内包する箱形の形状とされている。この各シールド部材12,22の両底面は、対向形状がほぼ同じになっている。また、4側面の端部周囲には該側面と略直角に外周に延設されたフランジ12a,22aを有している。下ケース2は、鍵盤装置を固定するための奥部30より後方側(演奏者と反対側)に、シールド部材22と略同形状の収容部2Aを有しており、シールド部材22はこの収容部2A内に嵌合配設されている。そして、シールド部材22はそのフランジ22aにおいてネジ6,6により下ケース2に固定されている。また、下側回路基板21は一端がシールド部材22のフランジ22aにおいてネジ6により共締めされている。また、下ケース2側のシールド部材22にはフランジ22aと反対側(内側)に切起し形成等にて爪22b(図1,図2)が延設されている。この爪22bは、図には表れていないが複数形成されており、この爪22bにおいてネジ7により下側回路基板21の他端がシールド部材22に固定されている。
【0014】
また、上ケース1側のシールド部材12は、フランジ12aと上ケース1の足長のボス1b,1bの先端においてネジ8,8によりネジ止めされており、上ケース1と下ケース2とを組み付けたとき、上ケース1のシールド部材12と下ケース2のシールド部材22はフランジ12a,22aを接近させて、互いに対向して配置される。これにより、シールド部材12,22は対向し、下側回路基板21をほぼ全体的に包むようになる。なお、フランジ12a,22aの間には略2〜3mm程度の間隙を設けているが、フランジ12a,22aにおいてネジ6,8と対向する部分にはこれらのネジ6,8の頭と干渉しないように切欠きが適宜設けられている。
【0015】
下ケース2側のシールド部材22には、前記開口部10に対応する位置に開口部22aが形成されている。なお、図1及び図2において、シールド部材12,22の断面は太い実線で示し該断面における開口部22aは太い一点鎖線で示してある。このシールド部材22の開口部22a及び下ケース2の開口部10は図3に示した蓋10Aにより閉じられるが、蓋10Aを外すことにより下ケース2の底側から開口部10,22aを介して下側回路基板21側に手を挿入することができる。なお、図4に示したように、開口部10の周縁には蓋10Aの周縁を受ける段部10aが形成されており、蓋10Aはこの段部10aの位置で下ケース2にネジ止めされる。
【0016】
図5は、シールド部材12の立設片121の近傍を示す斜視図である。シールド部材12の立設片121は、フランジ12aの一部を切り起こした状態で形成されており、下ケース2側のシールド部材22には、そのフランジ22a及び側面部を切り起こすことにより、立設片121が収まる切欠き部221が形成されている。これにより、図5に一点鎖線で示したように、シールド部材12,22を対向させたとき(組み付けたとき)、立設片121の外側にはシールド部材22のフランジ22aの一部に間隙Sが形成される。そして、立設片121に保持された接続ケーブル13及び接点端子部13aはこの間隙Sに配置され、この接続ケーブル13の一部及び接点端子部13aが、コネクタ21aの近傍において下側回路基板21側に露出される。
【0017】
接続ケーブル13を立設片121に固定しているバンド121aは、例えば電化製品のケーブル等を纏めるために用いられる締結後に逆戻りしないような締結バンド等であり、接続ケーブル13は立設片121に対して適宜の力で締結されている。また、図1、図4に示したように、接続ケーブル13は上ケース1側においてある程度弛ませて配設されている。したがって、接続ケーブル13を引っ張ることで、この接続ケーブル13は立設片121から下側回路基板21側に引き出すことができ、その接点端子部13aをコネクタ21aに挿入接続することができる。
【0018】
図6は下ケース2側から見た第2の開口部20の近傍を示す斜視図であり、この第2の開口部20内には、上ケース1に取り付けられた上側回路基板11′と、下ケース2に取り付けられた下側回路基板21′とがそれぞれ配設されている。上側回路基板11′には接続ケーブル13′が接続され、この接続ケーブル13′の他方の端部には雌コネクタ13a′が取り付けられている。また、上側回路基板11′にはゴムやプラスチック等の弾性部材で形成されたホルダ111が取り付けられており、接続ケーブル13′はこのホルダ111に挟まれて保持されている。さらに、下側回路基板21′には上側回路基板11′と電気的に接続するために、接続ケーブル13′の雌コネクタ13a′を嵌合接続するための雄コネクタ21a′が取り付けられている。なお、この開口部20の内部においても、前記シールド部材12,22が配設されており、上側回路基板11′及び下側回路基板21′はこのシールド部材12,22内に収容されている。
【0019】
以上のように、ホルダ111に保持された接続ケーブル13′は、その雌コネクタ13a′が第2の開口部20及び雄コネクタ21a′の近傍において下側回路基板21′側に露出されており、この雌コネクタ13a′を下側回路基板21′の雄コネクタ21a′に嵌合接続することができる。なお、ホルダ111は接続ケーブル13′を適宜の力で挟持するようになっており、接続ケーブル13′を引っ張ることで、接続し易いように引き出す長さを適宜調節することもできる。
【0020】
以上のように、この実施形態の電子楽器は、請求項1に対応して、上ケース1と下ケース2とを抱き合わせ構造にしてケース体を構成した電子機器において、上ケース1に固着した第1のシールド部材12と、第1のシールド部材12と対向形状がほぼ同じで該第1のシールド部材12に対向させて下ケース2に固着した第2のシールド部材22と、第1のシールド部材12と第2のシールド部材22に挟持されるように該第1のシールド部材12に配設した高周波利用電子機器用の下側回路基板21(回路基板)と、からなり、上ケース1と下ケース2とを抱き合わせて組み立てたとき、第1のシールド部材12と第2のシールド部材22とが対向し下側回路基板21をほぼ全体的に包むように構成されている。
【0021】
以上の構成により、当該電子楽器の組立時には、上ケース1側と下ケース2側をそれぞれ組み立て、上ケース1側を裏返しにして作業台等に載置し、その上に下ケース2側を被せる。なお、下ケース2の蓋10A,20Aは外した状態である。次に、下ケース2の開口部10かケース内部に手を入れ、立設片121に保持されている接続ケーブル13を引き出し、その接点端子部13aを下側回路基板21のコネクタ21aに挿入接続する。また、開口20からケース内部に手を入れ、接続ケーブル13′の雌コネクタ13a′を下側回路基板21′の雄コネクタ21a′に嵌合接続する。そして、蓋10Aを第1の開口部10に填め込んでネジ止めし、蓋20Aを第2の開口部20に填め込んでネジ止めし、さらに、下ケース2を上ケース1にネジ止めする。したがって、下ケース2の移動時に接続ケーブル13,13′の存在を何ら気にすることなく、下ケース2を上ケース1に載置することができるので、組み付ける作業がきわめて容易になる。また、分解時には、電子楽器を裏返した状態で作業台等に載置し、下ケース2から蓋10A,20Aを外して接続ケーブル13,13′を外した後、下ケース2を上ケース1から外せばよいので、分解作業もきわめて容易になる。
【0022】
また、下側回路基板11、下側回路基板11′及び上側回路基板21′はマイクロコンピュータ等を搭載した高周波利用電子機器用の回路基板であるが、これらの回路基板はシールド部材12,22内に収容されるので、これら回路基板から高周波電波の電波漏れを防止することができる。なお、両シールド部材12,22のフランジ12a,22aの間には間隙があるが、フランジ12a,22aはある程度の幅があるので、回折の少ない高周波電波の漏れは殆ど生じない。さらに、シールド部材12,22は、上ケース1及び下ケース2にそれぞれ別個に取り付けておくことができ、上ケース1と下ケース2との組み付け作業と同時に、両シールド部材12,22が基板を包むようにできるので、組立作業も容易になる。
【0023】
以上の実施形態では、第1の開口部10の近傍の接続ケーブル13は、その先端が導電部材を露出した接点端子部13aの場合であるが、コネクタが取り付けられたものでもよいことはいうまでもない。また、接続部材としての接続ケーブル13,13′は、フラットケーブル、線状ケーブル、あるいはその他のケーブルなど、その形態はどのようなものでもよい。
【0024】
また、立設片121に対してバンド121aで接続ケーブル13を保持するようにしているが、例えば図7(A) のように水平断面C字状(縦長)の立設片121′を用い、接続ケーブル13(フラットケーブル)の幅方向の弾性を利用して立設片13を奥部121a′内に填め込むように配設することで、この接続ケーブル13を保持するようにしてもよい。また、図7(B) に示したように線状の接続ケーブ13″を用いる場合は、立設片121″として水平断面C字状のものを用いて、その溝内に接続ケーブ13″を填め込んで保持するようにしてもよい。さらに、同様に断面コ字状のものを用いてもよい。
【0025】
また、実施形態では、高周波利用電子機器用の回路基板は下ケースに配設した場合について説明したが、上ケース側に配設するようにしてもよい。
【0026】
また、実施形態では、上ケースに装着された電気的供給が必要な上ケース取付部材として上側回路基板、下ケースに装着された電気的供給が必要な下ケース取付部材として下側回路基板、にそれぞれ適用した例について説明したが、この上ケース取付部材及び下ケース取付部材は、例えばハードディスク装置、CD−R装置など他の内蔵電気機器であってもよい。すなわち、これらの機器機器と回路基板とを接続するような構造にも適用できることはいうまでもない。
【0027】
また、実施形態では電子鍵盤楽器を例に説明したが、本発明は他の各種電子機器に適用できることはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】
請求項1の電子機器によれば、上ケースと下ケースとを抱き合わせて組み立てたとき、第1のシールド部材と第2のシールド部材とが対向して高周波利用電子機器用の回路基板をほぼ全体的に包むので、高周波電波の電波漏れを防止することができ、さらに、上ケースと下ケースとを抱き合わせて組み立てるだけで、第1のシールド部材と第2のシールド部材による電波漏れ対策の構造とすることができ、組立作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の鍵盤式電子楽器における上ケースと下ケースを分離した状態をその概略構造とともに示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態の鍵盤式電子楽器における上ケースと下ケースの組み付け状態をその概略構造とともに示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態の鍵盤式電子楽器の要部斜視図である。
【図4】図3のB−B矢視断面図である。
【図5】本発明の実施形態におけるシールド部材の立設片の近傍を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態における下ケース側から見た第2の開口部の近傍を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態における立設片の他の例を説明する図である。
【符号の説明】
1…上ケース、2…下ケース、12…第1のシールド部材、12a…フランジ、21,21′…下側回路基板(回路基板)、22…第2のシールド部材、22a…フランジ

Claims (1)

  1. 上ケースと下ケースとを抱き合わせ構造にしてケース体を構成した電子機器において、
    前記上ケースに固着した第1のシールド部材と、
    前記第1のシールド部材に底面を対向させて前記下ケースに固着した第2のシールド部材と、
    前記第1のシールド部材と第2のシールド部材に挟持されるように該第2のシールド部材に配設され、コネクタを介して電気的に上ケースのシールド部材外に設けられた回路基板と接続される高周波利用電子機器用の回路基板と、
    からなり、
    前記高周波利用電子機器用の回路基板の少なくとも一部が、ネジを介して前記第2のシールド部材とともに、前記下ケースに共締めされており、前記上ケースと下ケースとを抱き合わせて組み立てたとき、前記第1のシールド部材と第2のシールド部材とが対向し前記高周波利用電子機器用の回路基板を全体的に包むとともに、
    該高周波利用電子機器用の回路基板を全体的に包むに際し、前記のコネクタの近傍に露出された接続ケーブルを該コネクタに挿入接続することで、前記上ケースのシールド部材外に設けられた回路基板と電気的に接続するようにしたことを特徴とする電子機器。
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