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JP4075424B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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JP4075424B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に係り、特に、複数の光源と画像担持体とを備え、前記光源から複数の異なる画像信号に基づいて変調されて出射された光ビームを順次走査することによって、前記各画像信号に対応した前記各画像担持体上にそれぞれ異なる原画像を形成し、当該各原画像を同一の記録媒体上に多重転写して画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、レーザプリンタ、レーザコピー機等を始めとする画像形成装置としては、画像担持体として設けられた感光体をレーザビームで走査露光して画像形成を行うものが知られており、近年、これらの画像形成装置は、ディジタル化、カラー化されて利用される場合が多くなっている。
【0003】
これらの画像形成装置において、特に、カラー画像を形成する場合には、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の4色各色毎にそれぞれ対応する原画像を形成し、最終的に、これら4つの原画像を重ね合わせることによって、1つのカラー画像を形成するようになっており、従来の白黒画像を形成する画像形成装置と比較すると、画像形成動作における生産性が低下してしまうことがあった。
【0004】
このため、従来から、上記K、Y、M、Cの各色にそれぞれ対応する原画像を同時に形成可能な、所謂タンデム方式の画像形成装置が知られている。このタンデム方式の画像形成装置は、複数の感光体を有し、各色毎に分解された画像データ信号に基づいて露光装置から出射したレーザビームによって、各色毎に対応する感光体を露光したのち、現像して各色毎の原画像を形成し、最終的に各色毎の原画像を同一の転写媒体上に重ね合わせることで、1つのカラー画像を形成するようになっている。このようにして、タンデム方式の画像形成装置は、従来から問題となっていた画像形成動作における生産性を格段に向上している。
【0005】
しかしながら、このようなタンデム方式の画像形成装置では、露光装置から出射される各色に対応するレーザビームの光学特性のバラツキ等に起因して、各原画像の重ね合わせ時における位置ズレが生じることがあり、これによって、形成画像の品質を低下させてしまうことがある。従って、この問題を解決するためには、各色の原画像間における適切な位置合わせ制御を行う必要がある。
【0006】
高品質なカラー画像を形成するために各原画像間において適切な位置合わせを行うに当たっては、主走査方向の走査線の書き出し位置(以下、サイドレジという)、副走査方向の走査線の書き出し位置(以下、リードレジという)、主走査方向の走査線の書き終わり位置又は印字幅(以下、倍率という)、走査線自身の湾曲(以下、走査線湾曲という)、及び走査線の傾き(以下、走査線傾きという)等を適切に設定する必要がある。
【0007】
ところで、上記のタンデム方式の画像形成装置では、各感光体を走査露光するためのレーザビームを出射する走査露光装置の構成によって、大きく2つの形態に分類される。
【0008】
第1の形態は、図14に示すように、回転多面鏡73によりレーザ光源(図示せず)からの1つのレーザビームを偏向して出射する走査露光装置72K、72Y、72M、72Cを、上記のK、Y、M、及びC4色の各色毎に独立に並べて設けた形態(以下、4連タンデム方式と称する。)の画像形成装置70である。この4連タンデム方式の画像形成装置70において、上記走査露光装置72K、72Y、72M、72Cは、各々モータ(図示せず)によって回転動作する回転多面鏡73を有しており、この回転多面鏡73でレーザビームを偏向走査することによって、それぞれ対応する感光体74上に、K、Y、M、C各色毎の単色画像の露光を行うようになっている。また、各色に対応する感光体74上にそれぞれ露光された単色画像は、それぞれの現像器76で現像された後、それぞれの転写器77において、各色間で共通の転写部材である転写ベルト78に転写されるようになっている。転写ベルト78の最後端側には定着器80が配設されており、ここで、記録媒体P上に、各色毎の単色画像を順次重ね合わせて、最終的に1つのカラー画像を形成するようになっている。
【0009】
このとき、カラー画像形成時における各単色画像の重ね合わせ(すなわち、各色に対応するレーザビームにおける走査露光位置の位置合わせ)を行う場合には、上記の、サイドレジ、リードレジ、倍率、走査線湾曲、及び走査線傾き等を主に考慮して行うが、このことに加え、この4連タンデム方式の画像形成装置70では、各走査露光装置72K、72Y、72M、72Cにおいて、回転多面鏡73を回転動作させる各モータの回転位相を制御する特別な機構を設ける必要がある。
【0010】
一方、第2の形態は、例えば、特開平3−142412号公報に記載の技術のように、4色各色に対応する画像信号に基づいて変調されたレーザビームを、偏向手段である1つの回転多面鏡によって、2色毎に当該回転多面鏡を中心として互いに相反する方向に偏向して、主走査方向に露光走査を行う走査露光装置を設けた形態(以下、双方向スプレイペイント方式と称する)の画像形成装置である。この双方向スプレイペイント方式の画像形成装置では、1つの回転多面鏡によって各色に対応するレーザビームを偏向して各感光体ドラムを露光走査するため、走査露光装置自体が比較的コンパクトな構成とすることができる。また、双方向スプレイペイント方式の画像形成装置において、カラー画像形成時における各色の単色画像の多重転写動作は上述した4連タンデム方式の画像形成装置と同様であるが、回転多面鏡によるレーザビームの偏向走査動作では上述した4連タンデム方式の画像形成装置のように、複数のモータ間における特別な回転位相制御機構を設ける必要はない。
【0011】
従って、4連タンデム方式の画像形成装置では、各モータが独立しているため、各モータの回転位相制御によって、各単色画像間において自由度の高い位置合わせ制御を行うことができ、各色ともほとんど同一位置への位置合わせを行うことが可能である。一方、双方向スプレイペイント方式の画像形成装置では、共通の回転多面鏡によって各色のレーザビームを偏向するため、各単色画像間における位置合わせ制御では、走査ライン単位の位置合わせを実行することになる。尤も、別の技術を取り入れることによって走査ライン単位以下の制御も可能となる。近年の高解像の画像形成装置では、逆に走査ライン単位での位置合わせでも色ずれは目立たなくなっている。これは、複数のレーザビームでの走査ライン単位の制御の場合、位置ズレ量は最大でも1/2ラインとなるためである。
【0012】
ここで、各タンデム方式の画像形成装置における、各単色画像間の形成位置合わせ制御について説明する。
【0013】
各単色画像間の形成位置合わせを行う場合、上述のように、サイドレジ、リードレジ、倍率、走査線湾曲及び走査線傾き等を補正して、適切な値に設定する必要があるが、ここでは、特に本発明に関連する走査線湾曲の補正について述べる。
【0014】
走査線湾曲は、走査露光装置の光学系に起因するものであり、例えば、走査光学系の偏向手段であるポリゴンモータに搭載されるポリゴンミラーへの光の入射角がポリゴンミラーの反射面に対して直角でない場合に発生する(図15参照)。これは、光を走査する際に、ポリゴンミラーの回転角によってポリゴンミラーまでの光路長が異なり、反射面における光の反射ポジションが異なるからである。
【0015】
また、反射面が単に光を反射する平面ミラーであっても、走査方向に湾曲している場合には、同様に光路長が異なるため走査線湾曲が生じる。この走査線湾曲は、上述のように、光学系のアライメントに起因するものであるから、常に生じることとなる。このような走査線湾曲が生じた場合には、各色毎に走査線を重ねて画像を形成するカラープリンタ等では、色ずれが生じ、高品位なカラー画像を形成することができない。
【0016】
従来、この走査線湾曲を補正する手段として、走査露光装置の平面ミラーを機械的に変形させて、走査線の湾曲方向とは反対の方向に曲げることで、感光体上での走査線を補正する方法が提案されている。さらに、平面ミラーだけでなく、シリンドリカルミラーを同様に曲げることで補正することも可能である。このような方法は、比較的簡易に走査線湾曲を補正することが可能であることから、従来から一般に広く利用されている。
【0017】
また、電気的に補正する方法としては、印字する画像データを走査線湾曲に対応させて、予め画像データの1つ1つを画像メモリ上で配置変換するものや、レーザの光量を変化させることで、副走査方向に画素位置を意図的に移動させた潜像を感光体上に形成し、走査線湾曲を出来る限り小さくする方法がある。さらに、特開平4−326380号公報には、主走査方向を一定の領域で分割し、理想の露光位置と実際の露光位置とのズレを検出して、露光タイミングを補正することにより走査線湾曲の湾曲量を小さくする方法が提案されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、 走査線湾曲を補正するために、上述のように平面ミラー等の光学部材を機械的に変形させると、光学部材がガラスで作られたものである場合には、割れたりする等の致命的な障害が発生するおそれがある。特に、走査線湾曲が大きい場合には、光学部材を変形させても補正に必要な変形を確保できなかったり、補正ために大きな力を作用させるので、補正出来ずに割れてしまう場合がある。
【0019】
また、補正量が小さい場合であっても、その補正した状態を維持する必要があるため、プリンタを動作させてプリンタ内の温度が上昇した場合のように温度変化が生じてもその状態を維持しなければならない。これを実現するには、機構が大型になりコストやスペースを犠牲にすることとなってしまう。
【0020】
さらに、走査露光装置としてスプレイペイント方式を用いた場合には、走査線湾曲の方向が色によって逆向きに発生する場合があり、補正量が通常と比較して大きくなる。従って、平面ミラー等を変形させる方法では、必然的に限界がある。また、電気的に補正する場合の画像による補正においては、印字する解像度によっては、補正のために確保する一時的なメモリが莫大となる。すなわち、副走査方向に一定のメモリエリアを確保する必要があるからである。また、このメモリエリアは、各色に対応して必要となるため、より一層のエリアを確保する必要がある。また、画像の1つ1つを利用するものであるため、補正のためのアルゴリズムが複雑となり、補正に要する時間が長くなる。
【0021】
また、レーザの光量を変化させて、画素位置を変更する方法の場合、走査線湾曲量が小さい場合には有効であるが、走査線湾曲量が大きい場合には、補正しきれず、結果的に色ずれを十分に解消することができない。
【0022】
また、走査方向を一定の領域に分割して補正する方法は、疑似的に補正を行うものであるため、補正が粗くなってしまい、十分に色ずれを補正することができない。さらに、画像データを加工することとなるため、プリント出力に影響を及ぼす場合がある。
【0023】
本発明は、上記問題点を解決すべく成されたものであり、装置の耐久性を損なうことなく、簡単な構成で走査線湾曲を補正して高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、複数の光ビームの各々を、主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向に走査して、複数の色画像を形成する画像形成装置において、前記複数の光ビームのうちの第1の光ビームについて、1主走査により形成される第1の走査線の湾曲量であって中央部が副走査方向に湾曲した走査線の中点と該走査線の左端または右端との副走査方向の距離で表される湾曲量を計測すると共に、第2の光ビームについて、前記1主走査と同一の主走査により形成される第2の走査線の湾曲量を計測する計測手段と、前記第1の走査線及び前記第2の走査線各々の走査線について、走査線の中点、並びに走査線の左端及び右端を端点とする線分の中点を各々端点とする線分の中点を通り、かつ主走査方向に平行な直線で表される平均位置を求め、これらの平均位置を一致させた状態、前記第1の走査線と前記第2の走査線との交点位置で、前記第1の走査線及び前記第2の走査線の一方の走査線を主走査方向に分割する第1の分割処理と、分割された分割走査線の各々を、副走査方向でかつ前記第1の走査線及び前記第2の走査線の他方の走査線と前記分割走査線との間の副走査方向の最大の距離で表される離間距離が小さくなる方向に、前記離間距離より小さいオフセット量移動させる移動処理とを行った後前記移動処理によって新たに生じた前記分割走査線の各々と前記第1の走査線及び前記第2の走査線の他方の走査線との交点位置で、前記分割走査線の各々を主走査方向に分割する第2の分割処理と、前記移動処理とを前記離間距離が所定距離以下になるまで繰り返す分割移動手段と、分割移動手段において前記一方の走査線の分割走査線を移動させたときのオフセット量から前記離間距離が所定距離以下になったときの前記一方の走査線の各分割走査線の合計オフセット量を分割走査線毎に演算する演算手段と、前記一方の走査線の各分割走査線の合計オフセット量に基づいて、前記一方の走査線により前記色画像を形成するときの前記一方の走査線の各分割走査線に対応する部分の画像の露光タイミングを調整する調整手段と、を備えたことを特徴とする。
【0025】
本発明は、複数の光ビームの各々を、主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向に走査して、複数の色画像を形成する画像形成装置、すなわちカラー画像形成装置に適用されるものである。このような画像形成装置としては、例えば複数の画像担持体と、複数の光ビームを各々対応する画像担持体上で走査させて各画像担持体上に各色成分毎の色画像を各々形成する走査装置と、を備え、各画像担持体上に形成した複数の色画像が被転写体上で重なり合うように複数の色画像を被転写体に順次転写することにより、被転写体上に単一の画像を形成する画像形成装置がある。
【0026】
計測手段は、複数の光ビームのうち第1の光ビームについて、1主走査により形成される第1の走査線の湾曲量を計測すると共に、第2の光ビームについて、1主走査と同一の主走査により形成される第2の走査線の湾曲量を計測する。この湾曲量を複数の光ビームの各々について把握することにより、各色間の色ずれを把握することができる。
【0027】
なお、第1の走査線の形状及び第2の走査線の形状を予め計測しておき、これを記憶手段に記憶しておいてもよい。
【0028】
分割移動手段は、第1の走査線及び第2の走査線の一方の走査線を、第1の走査線の形状及び第2の主走査線の形状に基づいて主走査方向に分割する。この一方の走査線が例えば走査線湾曲による色ずれの補正対象となる走査線となり、他方の走査線が補正の基準となる走査線となる。
【0029】
演算手段は、分割した一方の走査線の分割走査線の各々について、他方の走査線との変位量が小さくなる分割走査線の副走査方向のオフセット量を求める。すなわち、分割走査線と他方の走査線との副走査方向における変位量(離間距離)が所定値(例えば走査線の解像度)以下となるように、分割走査線の副走査方向のオフセット量が求められる。このため、オフセットされた分割走査線によって形成される走査線を、第2の走査線に近似させることができる。
【0030】
そして、調整手段は、演算手段で演算した分割走査線の各々のオフセット量に基づいて、一方の走査線により色画像を形成するときの露光タイミングを調整する。すなわち、各々の分割走査線に対応する画像の露光タイミングが、各々設定されたオフセット量の分だけ副走査方向にずらされる。これにより、一方の走査線を見かけ上他方の走査線に近似させることができるため、色ずれを目立たなくさせることができる。
【0031】
このように、露光タイミングを調整することによって走査線湾曲による色ずれを目立たなくするため耐久性に優れる。また、分割走査線に対応する画像データによる露光タイミングをオフセット量の分だけずらすだけでよいため、比較的簡単な構成で色ずれを抑えることができる。
【0032】
なお、分割移動手段は、第1の走査線及び第2の走査線の交点に基づいて一方の走査線を分割することができる。このように、交点で分割することにより、分割位置が固定されないため、走査線の形状に適した位置での補正が可能となり、無駄な補正を少なくすることができる。
【0033】
また、請求項に記載したように、湾曲量が最小となる走査線を他方の走査線として設定し、他方の走査線以外の走査線を一方の走査線として設定する設定手段をさらに備えてもよい。これにより、湾曲量が最小となる走査線にそれ以外の走査線が近似するように露光タイミングが調整されるため、画像全体の湾曲量を小さくしつつ色ずれを目立たなくすることができる。
【0034】
また、請求項に記載したように、複数の光ビームより得られる複数の走査線の前記湾曲量の平均値に最も近い湾曲量の走査線を他方の走査線として設定し、他方の走査線以外の走査線を一方の走査線として設定するようにしてもよい。これにより、湾曲量が平均値に最も近い走査線にそれ以外の走査線が近似するように露光タイミングが調整されるため、それぞれのオフセット量を小さくすることができる。
【0035】
また、請求項に記載したように、色画像は、スクリーンデータとしてもよい。すなわち、色画像を画像処理後の画像データとすることにより、画像処理の有効性を損なうことなく走査線湾曲による色ずれを抑える事が可能となる。
【0036】
また、請求項に記載したように、色画像は、ビデオデータとしてもよい。すなわち、色画像を最終の画像データであるビデオデータとすることにより、プリント特性への影響をより小さくすることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0038】
図1には、本発明が適用された画像形成装置10の概略が示されている。この画像形成装置10、カラー画像信号を構成する各色信号に対応した4つの現像ユニット(イエロー現像ユニットY、マゼンタ現像ユニットM、シアン現像ユニットC、ブラック現像ユニットK)を備え、各現像ユニットは同一の構成とされており、画像担持体としての感光体ドラム12を各々含んでいる。
【0039】
また、画像形成装置10は、上記の各現像ユニットに含まれる感光体ドラム12に対してレーザ光を照射するための走査露光装置11を備えている。
【0040】
図2には、図1の矢印A方向からみた走査露光装置11の概略が示されている。この走査露光装置11には、図2の矢印▲1▼方向に等速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)22を中心として、平凸レンズ及び平凹レンズで構成されたfθレンズ36が、図2の上下方向各々に配置されている。また、走査露光装置11には、画像データ信号を構成する各色信号に基づいて変調された、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応するレーザ光を出射する4つのレーザダイオード30が設けられている。各レーザダイオード30から出射されるレーザ光は、それぞれ対応するコリメータレンズ34で平行光に変換されて反射ミラー29でその光路を屈折された後、上記fθレンズ36を透過して、ポリゴンミラー22にそれぞれ入射するようになっている。
【0041】
ポリゴンミラー22に入射した各レーザ光は、ポリゴンミラー22の反射面で反射され再びfθレンズ36を透過し、入射時とは異なる光路上に配置されているミラー27で屈折されてシリンドリカルミラー28にそれぞれ導光される(図1参照)。シリンドリカルミラー28に導光されたレーザ光は、シリンドリカルミラー28で屈折されて、各現像ユニットの感光体ドラム12の表面(以下、ドラム表面と称する。)における露光走査位置13に照射されるようになっている。従って、このレーザ光は、上記fθレンズ36の作用によって、ドラム表面を等速度で走査されることになる。なお、各色のレーザ光の光路は、それぞれ矢印15Y、15M、15C、15Kで示している。
【0042】
また、各現像ユニットでは、感光体ドラム12が図示しないモータによって、図1の矢印▲1▼方向に所定速度で回転するようになっている。これによって、上記走査露光装置11から出射される各レーザ光が、ドラム表面を感光体ドラム12の軸方向(主走査方向)に沿って繰り返し走査される。
【0043】
各現像ユニットでは、図1の矢印▲1▼で示すドラム回転方向に沿って露光走査位置13のわずか上流側には帯電器14が設けられており、ドラム表面を一様に帯電させるようになっている。これにより、帯電器14によって一様に帯電されたドラム表面に対して、レーザ光の露光走査がなされることにより、画像部分以外の帯電電荷を除去して、画像部分に電荷を残した静電潜像を形成するようになっている。
【0044】
また、図1の矢印▲1▼で示すドラム回転方向に沿って露光走査位置13のわずか下流側には現像器16が設けられている。この現像器16は、静電潜像と逆極性に帯電したトナーが充填されており、ドラム表面に形成された静電潜像に、それぞれの色(Y、M、C、K)に着色した帯電微粒子であるトナーを静電的に付着させて可視像(トナー像)を形成するようになっている。
【0045】
また、感光体ドラム12の図1の下方には転写器18が設けられており、この転写器18と感光体ドラム12とによって上記トナー像を転写する転写ベルト18Aが挟持されている。この転写ベルト18Aは、駆動ローラによって、図1の矢印▲2▼方向へ、各現像ユニットY、M、C、Kを順に搬送されるようになっている。また、各現像ユニットにおける転写器18では、電荷を転写ベルト18Aに与え、その静電力によって各色毎のトナー像を転写ベルト18Aに順次転写するようになっている。
【0046】
さらに、各色毎のトナー像が転写された転写ベルト18Aの図1の矢印▲2▼方向下流側には、定着器24が配設されている。この定着器24では、画像を記録する記録媒体26を挟持して図1の矢印▲3▼方向へ搬送しつつ、熱又は圧力を加えることによって転写ベルト18Aに転写されたトナー像を記録媒体26に融着するようになっている。
【0047】
なお、各現像ユニットの感光体ドラム12の回転方向(図1の矢印▲1▼方向)最後端には、転写後感光体ドラム12上に残留するトナー等を除去するためのクリーナ20が設けられている。
【0048】
また、図2に示すように、走査露光装置11において、C色及びK色に対応するレーザ光の主走査方向(図2の矢印C、K)における走査開始位置近傍には、それぞれ、レーザ光による主走査開始(Start Of Scan;SOS)のタイミングの同期をとるためにレーザ光を検出するSOSセンサ40C、40Kが配置されている。また、Y色及びM色に対応するレーザ光の主走査方向(図2の矢印Y、M)において、その走査開始位置近傍には上記のSOSセンサ40Y、40Mがそれぞれ配置され、その走査終了位置近傍にはレーザ光による主走査終了(End Of Scan;EOS)のタイミングの同期をとるためにレーザ光を検出するEOSセンサ41Y、41Mがそれぞれ配置されている。この場合、Y色及びM色用にEOSセンサを割り当てるレイアウトとなる。
【0049】
これらの割り当ては、被特定色であって、特定色と走査方向を異にする色に割り当てる必要がある。本実施の形態では、C色を特定色とするため、C色の走査方向と異なる走査方向であるY色及びM色に対して、EOSセンサを設けることになる。
【0050】
次に、走査線湾曲について説明する。
【0051】
前述したように、走査線湾曲によって発生する各色の画像間における副走査方向の色ずれは、ポリゴンミラー22へのレーザ光の入射角が各色毎に異なることにより発生するものであり、各色の走査線の湾曲は例えば図3(A)、(B)に示すような形状となる。図3(A)、(B)に示すように、走査線湾曲量としては、内側のM色とC色が大きく、また湾曲の方向はY色とM色、C色とK色が同じであるが、Y色とC色、M色とK色は互いに異なった方向となる。
【0052】
走査線湾曲による各色の色ずれを目立たなくするためには、先ず各色の転写ベルト18Aや記録用紙等の被転写体上におけるレーザ光の走査線の走査線湾曲量を知る必要がある。前述したように、走査線湾曲は、通常は走査露光装置の光学系の構成に起因して発生するものであるため、走査露光装置の製造時点において各色のレーザ光の被転写体上における走査線形状を測定し、この測定結果から走査線湾曲量を求めてもよいし、予め定めたサンプルパターンを被転写体上に形成し、これをフォトダイオード等の受光素子によって検出することにより走査線形状を測定し、この測定結果から走査線湾曲量を求めてもよい。
【0053】
図4に示すように、走査線Aは、主走査方向である矢印A方向に対して平行な直線となるべきところ、主走査方向と直交する副走査方向である矢印B方向に湾曲してしまうが、複雑な形状となることはなく、走査線の中央部が膨らんだ単純な形状となることが多い。
【0054】
従って、走査線Aの左端42L、右端42R、主走査方向における左端42Lと右端42Rとの中心位置42Tの少なくとも3点の位置を計測し、この計測した位置から走査線湾曲量を求めることができる。本実施形態では、中心位置42Tと、左端42L又は右端42Rとの副走査方向における距離Hを走査線湾曲量とする。また、上記の3ポイントの位置から2次関数を求めることにより走査線全体の湾曲特性を推定することができる。
【0055】
このように測定した走査線湾曲量に基づいて各色の画像データの露光タイミングを補正することによって各色間の色ずれを低減することができるが、まず、走査線湾曲の方向が同方向の走査線(例えば図3に示すY色の走査線とM色の走査線)について補正する場合について説明する。
【0056】
図5(A)、(B)には、走査線湾曲量が異なり、かつその湾曲の方向が同方向の走査線44Mと走査線44Yをそれぞれ示した。図5(A)、(B)に示すように、走査線44Mの湾曲量は走査線44Yの湾曲量よりも大きくなっている。このため、Y画像の露光タイミングを補正することによって走査線44Yの湾曲量を見かけ上大きくすることにより走査線44Mの湾曲量に近づけるか、又はM画像の露光タイミングを補正することにより走査線44Mの湾曲量を見かけ上小さくすることにより走査線44Yの湾曲量に近づけることにより、走査線44Mと走査線44Yとの湾曲量の差を見かけ上小さくすることができ、Y画像とM画像との間の色ずれを目立たなくすることができる。
【0057】
しかしながら、各ラインの画像が直線に近いほど入力画像に対して忠実に出力画像が再現されることとなるので、湾曲量を見かけ上大きくして色ずれの補正を行うことは画像の品質上妥当でない。このため、本実施形態では、湾曲量が大きい走査線の湾曲量が見かけ上小さくなるように露光タイミングを補正することによって色ずれの補正を行う。例えば図5に示した例では、図5(A)に示す走査線44Mの湾曲量が図5(B)に示す走査線44Yの湾曲量に近づくように、すなわち、走査線44Mの走査線形状が見かけ上走査線44Yの走査線形状に近似するようにM画像の露光タイミングの補正を行う。
【0058】
走査線湾曲の補正は、各走査線の平均的な位置(以下、平均位置という)を基準として補正を行う。本実施形態では、例えば図4の一点鎖線で示すように、走査線の中心位置42Tと、左端42L又は右端42Rとの副走査方向における中心位置を示す中心線を平均位置42Dとして定義する。
【0059】
そして、図5(C)に示すように、走査線44M及び走査線44Yの平均位置42Dを一致させた場合に、走査線44Mと走査線44Yとが交差する交点P1、P2をM画像の画像データの分割位置とし、この交点で分割された画像データ毎に露光タイミングを補正するためのオフセット量を算出する。そして、分割された領域の画像データの露光タイミングを対応するオフセット量だけずらすことにより、走査線44Mの走査線形状を走査線44Yの走査線形状に見かけ上近似させることができる。これにより、Y画像とM画像との間の色ずれを目立たなくすることができ、画質を向上させることができる。
【0060】
次に、走査線湾曲を補正するためのオフセット量算出のアルゴリズムについて図6を参照して説明する。なお、図6では説明を簡単にするため、走査線44M、44Yを直線で近似して説明する。
【0061】
図6(A)に示すように、副走査方向である矢印B方向における予め定めた単位距離をaとした場合、走査線44Mの湾曲量は4aであり、走査線44Yの湾曲量は2aである。また、走査線44Mの平均位置と走査線44Yの平均位置とを一致させて補正が行われることから、走査線44Mと走査線44Yとが最も離間した位置の副走査方向における距離、すなわち主走査領域Xの両端位置と中心位置における離間距離Lはaとなる。すなわち、離間距離Lは、一方の走査線の湾曲量をH1、他方の走査線の湾曲量をH2とした場合、L=|H1−H2|/2で表される。
【0062】
オフセット量の算出に当たっては、まず、走査線44Mと走査線44Yとの交点P1、P2を分割位置として、主走査領域Xを分割走査領域X1、X2、X3に分割する。
【0063】
そして、走査線44Mと44Yとの離間距離Lを求める。そして、例えば離間距離Lの1/2をオフセット量Ofsとし、分割走査領域Xi(iは分割走査領域を示す添え字)に含まれる走査線44Miが走査線44Yiに近づくように、走査線44Miをオフセット量ofsだけ副走査方向に各々ずらす。すなわち、図6(A)では、分割走査領域X1の離間距離L1はaであり、走査線44M1は走査線Y1よりも図6において下方にあるため、図6(B)に示すように、走査線44M1を上方に、すなわち走査線44Y1に近づくように、オフセット量Ofs1(=a/2)だけずらす。同様に、分割走査領域X2の離間距離L2はaであり、走査線44M2は走査線Y2よりも図6において上方にあるため、図6(B)に示すように、走査線44M2を下方に、すなわち走査線44Y2に近づくように、オフセット量Ofs2(=a/2)だけずらす。同様に、分割走査領域X3の離間距離L3はaであり、走査線44M3は走査線Y3よりも図6において下方にあるため、図6(B)に示すように、走査線44M3を上方に、すなわち走査線44Y3に近づくように、オフセット量Ofs3(=a/2)だけずらす。
【0064】
そして、図6(B)に示すように、走査線44Miをそれぞれオフセットさせることによって新たに生じた走査線44Miと走査線44Yiとの交点P3〜P6及び交点P1、P2を分割位置として、主走査領域Xを分割走査領域X4〜X10に分割する。
【0065】
次に、上記と同様に、走査線44Miと44Yiとの離間距離Lを求め、この離間距離Lの1/2をオフセット量Ofsとして、走査線44Miが走査線44Yiに近づくように、走査線44Miをオフセット量ofsだけ副走査方向にずらす。図6(B)の場合には、各分割走査領域Xiにおける走査線44Miと44Yiとの離間距離Liはa/2であるため、オフセット量ofsはa/4となる。すなわち、最初のオフセット量は、走査線44Mの湾曲量と走査線44Yの湾曲量との差の1/4である。
【0066】
このオフセット量で各走査線44Miを走査線44Yiに近づく方向にオフセットさせた状態を図6(C)に示す。この状態では、合計のオフセット量は3a/4となる。これを、離間距離Lが例えば走査線の解像度以下になるまで繰り返す。なお、4連タンデム方式のカラープリンタでは、1走査線以下まで補正することが可能なので、補正の完了する時点を1走査線以下に設定することも可能である。これにより、走査線44Mの形状を走査線44Yの形状に見かけ上近似することができる。
【0067】
そして、各分割走査領域Xiにおける走査線44Miのオフセット量自体はそれぞれ同じであるが、オフセットする方向がそれぞれ異なるため、予め定めた特定位置、例えば平均位置42Dを基準として各走査線44Miのオフセット量を各々求め、オフセット量Ofsiとする。すなわち、オフセット量を規格化する。このようにして各分割走査領域Xiのオフセット量を算出する。
【0068】
次に湾曲の方向が逆方向の場合について説明する。ここでは、図7(A)に示すように、湾曲量が同じであって、方向が異なる場合について説明する。
【0069】
この場合、走査線44Mの湾曲量は4aであり、走査線44Yの湾曲量も4aであるが、湾曲の方向が異なるため、湾曲量の差は8aとなる。
【0070】
まず、湾曲の方向が同じ方向の場合と同様に、走査線44Mと走査線44Yとの交点P1、P2を分割位置として、主走査領域Xを分割走査領域X1、X2、X3に分割し、走査線44Mと44Yとの離間距離Lを求める。この場合、離間距離Lは4aである。そして、離間距離Lの1/2、すなわち2aをオフセット量Ofsとし、走査線44Miが走査線44Yiに近づくように、走査線44Miをオフセット量ofsだけ副走査方向にずらす。
【0071】
ところが、走査線44Miをオフセットすることにより、分割位置P1、p2の位置において、走査線44Miの連続性が失われてしまう。そこで、例えば図7(C)に示すように、分割走査領域X2に含まれる走査線44M2及び44Y2が、分割走査領域X1に含まれる走査線44M1及び44Y1に近づくように、同じオフセット量2aだけ逆方向にオフセットさせる。その後、上記と同様に、走査線をオフセットすることによって新たに発生した交点を分割位置として走査領域を分割し、各走査線を適宜オフセットさせることによって、最終的に図7(D)に示すように、離間距離Lが例えば走査線の解像度以下となるようにする。これにより、走査線44Miの形状と走査線44Yiの形状とを見かけ上略一致させることができ、全体として走査線湾曲が補正され、画像の連続性が確保される。なお、湾曲量が異なる場合であっても、お互いの湾曲量の差からオフセット量が一意に決定されるので、補正が不可能となる場合は生じない。
【0072】
ここで、走査線湾曲の組み合わせについて説明する。走査線湾曲のパターンとしては、例えば以下の場合が考えられる。
【0073】
【表1】
Figure 0004075424
【0074】
なお、湾曲の向きは、例えば図6において上方向を正方向、下方向を逆方向とする。表1に示したように、この場合は、湾曲方向が同じ方向のものについて、湾曲量が最も小さい色の走査線にその他の色の走査線を合わせる。これにより、画像全体の走査線湾曲を小さくすることができると共に、色ずれを抑えることができる。なお、各色の湾曲量の平均値を求め、この平均値に最も近い色の走査線にその他の色の走査線を合わせようにしてもよい。これにより、オフセット量を少なくすることができる。
【0075】
また、湾曲の方向が混在する場合、湾曲が同じ方向の走査線については湾曲量の小さいものに合わせ、その後に湾曲が異なる方向の走査線について上記の逆方向の場合の補正を行うようにして全体を補正するようにしてもよい。
【0076】
次に、本発明を適用した画像形成装置の回路構成について説明する。なお、説明の便宜上、分割位置に従って画像データを分割してFIFOに格納する回路ブロックと、格納した画像データをオフセット量に応じて読み出して補正された画像データを生成する回路ブロックとに分けて説明する。図8には前者の回路ブロックの概略構成を、図9には後者の回路ブロックの概略構成を示した。また、図10には前者の回路ブロックにおけるタイミングチャートを、図11には後者の回路ブロックにおけるタイミングチャートをそれぞれ示した。
【0077】
図8に示す回路ブロックは、演算手段46を備えている。演算手段46には、湾曲量設定部48Y、48M、48C、48Kが接続されている。湾曲量設定部48Y、48M、48C、48Kには、Y色、M色、C色、K色の走査線の形状データ、例えば走査線の左端位置、右端位置、中心位置の3点のデータが記憶されている。
【0078】
演算手段48は、湾曲量設定部48Y、48M、48C、48Kに記憶された形状データから各走査線の湾曲量及び湾曲の方向を求め、これに基づいて補正の基準となる基準色及び補正対象となる補正色を定める。例えば、上記表1のパターン1の場合には、基準色はK色となり、補正色はY色及びM色となる。
【0079】
そして、演算手段48は、形状データに基づいて基準色の走査線の形状を表す近似式及び補正色の走査線の形状を表す近似式を算出し、これらの交点を演算する。近似式は、例えば2次式で表すことができる。そして、求めた交点に基づいて、前述したアルゴリズムによって走査領域を分割し、各分割走査領域の長さを各々求める。
【0080】
なお、基準色の走査線が本発明の第1の走査線又は第2の走査線に相当し、補正色の走査線が本発明の第2の走査線に相当する。
【0081】
演算手段48は、各分割走査領域の長さに対応するカウント値を演算し、これをカウンタ50Y、50M、50K、50Cにそれぞれ出力する。このカウント値は、予め定めた所定式によって算出してもよいし、ルックアップテーブルに各分割走査領域の長さとカウント値との対応関係を記憶しておき、これから求めてもよい。
【0082】
カウンタ50Y、50M、50K、50Cには、それぞれ分割回路52Y、52M、52K、52Cがそれぞれ接続されている。なお、これらの分割回路は同一構成のため、分割回路52Yについて説明し、他の分割回路の説明は省略する。なお、この分割回路は、本発明の分割手段に相当する。
【0083】
分割回路50Yは、ENB発生器54,セレクタ56A、セレクタ56B、カウンタ58、FIFO群60を備えている。
【0084】
FIFO群60は、図8において左右方向及び上下方向にマトリクス上に配置されたm×n個の先入れ先出しのメモリであるFIFO60mnを備えている。前記左右方向が主走査方向に、上下方向が副走査方向にそれぞれ対応している。すなわち、1ライン当たりn個のFIFOをmライン分備えた構成となっている。また、各FIFOには、各分割走査領域の画素数分の画像データを記憶することができる。すなわち、各列が各分割走査領域に対応し、Y画像データ64は、分割走査領域の数と同じn個に分割され、各FIFOに振り分けて記憶される。FIFOの行数mは、湾曲量の大きさに応じて定められる。例えば、最も大きい湾曲量に相当する走査線の数だけ設けられる。
【0085】
また、セレクタ56AとFIFO群60との間には、各列のFIFOを同時に書き込み可能にするためのセレクト信号を出力するための配線がn列分配線されている。
【0086】
また、セレクタ56BとFIFO群60との間には、各行のFIFOを同時に書き込み可能にするためのセレクト信号を出力するための配線がm行分配線されている。
【0087】
カウンタ50Yは、演算手段46によってセットされたカウント値のカウントが終了する毎に、終了信号をENB発生器54に通知する。なお、カウントの開始は、SOSセンサ62からの開始信号によって開始する。ENB発生器54は、終了信号を受ける毎に、セレクタ56Aに対してセレクト信号の出力を指示するためのイネーブル信号を出力する。
【0088】
セレクタ56Aは、ENB発生器54からイネーブル信号を受ける毎に、書き込み可能にするFIFOの列を切り替える。図10では、上から順に1列目〜5列目のFIFOを書き込み可能にするためのセレクト信号を示しており、t1〜t4の各時点でイネーブル信号が出力される。すなわち、図10に示すように、クロックに同期すると共に、イネーブル信号が出力される毎にハイレベルとなるセレクト信号が切り替わる。これにより、1列目のFIFOから順に書き込み可能となる。
【0089】
一方、セレクタ56Bは、Y画像データ64が入力されると共に、セレクタ56Aと同期して、各行のFIFOを選択するためのセレクト信号を出力する。このセレクト信号は、セレクタ56Aが出力するセレクト信号が1列目からn列目まで出力される毎に書き込み可能にするFIFOの行を切り替えるような信号である。なお、セレクタ56Aとセレクタ56Bとの最初のセレクト信号出力のタイミングの同期は、カウンタ58によって調整される。
【0090】
これにより、セレクタ56Bによって選択された行のFIFOが書き込み可能になると共に、各行のFIFOが選択されているときに、その行のFIFOが1列目から順に書き込み可能となる。従って、Y画像データ64は、分割走査領域に対応して分割され、図10に示すように各FIFOに振り分けて記憶される。
【0091】
次に、FIFOに格納された画像データを読み出すための回路ブロックについて図9を参照して説明する。なお、図8と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0092】
図9に示す回路ブロックは、切替え設定回路66Y、66M、66C、66Kを備えており、各切替え設定回路には、調整回路68Y、68M、68C、68Kがそれぞれ接続されている。なお、これらの調整回路は同一構成のため、調整回路52Yについて説明し、他の調整回路の説明は省略する。なお、この調整回路は、本発明の調整手段に相当する。
【0093】
調整回路68Yには、FIFO群60、各列のFIFOに対応するセレクタ691〜69n、合成回路71が設けられている。
【0094】
演算手段48は、基準色の走査線と補正色の走査線との交点から前述したアルゴリズムによって走査領域を分割し、各分割走査領域のオフセット量Ofsiを各々求める。そして、各オフセット量Ofsiに対応するカウント値を演算し、これをセレクタ691〜69nにそれぞれ出力する。このカウント値は、予め定めた所定式によって算出してもよいし、ルックアップテーブルに各分割走査領域のオフセット量Ofsiとカウント値との対応関係を記憶しておき、これから求めてもよい。
【0095】
切替え設定回路66Yからは、セレクタ691〜69nを切り替えるための図11に示すような切り替え設定信号が出力される。図11では、上から順に1列目〜5列目に対応するセレクタ691〜695を選択するための切り替え設定信号が示されており、各切り替え設定信号は、各分割走査領域の長さ分ハイレベルとなる信号である。
【0096】
セレクタ691〜69nは、それぞれ設定されたカウント値に応じたタイミングでFIFOを1行目から順に選択する。各セレクタによって選択されたFIFOの画像データは、合成回路71によって合成され、補正データとして後段の回路へ出力される。
【0097】
これにより、合成された補正後の画像データは、オフセット量に応じて各分割走査領域の画像データが副走査方向に各々ずらされた画像データとなるため、各色画像を重ね合わせたときに色ずれの少ない画像を得ることができる。
【0098】
次に、本実施形態の作用として、演算部46で実行される制御ルーチンについて、図12に示すフローチャートを参照して説明する。
【0099】
図12のステップ100では、走査線の形状データから各走査線の湾曲量や湾曲の方向を求め、補正の基準となる基準色及び補正対象となる補正色の組み合わせを選択する。
【0100】
次のステップ102では、選択した基準色の走査線の近似式及び補正色の走査線の近似式を求める。このステップ102の処理は、本発明の計測手段に相当する。
【0101】
次のステップ104では、選択した基準色及び補正色の組み合わせのうち、走査線の湾曲の方向が同方向の組み合わせが存在するか否かを判断し、存在しないばあいには、ステップ114へ移行し、存在する場合には、ステップ106へ移行する。
【0102】
ステップ106では、求めた近似式から基準色の走査線と補正色の走査線との交点を算出し、走査領域を分割する。この処理は、本発明の分割手段に相当する。
【0103】
ステップ108では、分割された分割走査領域毎に補正色の走査線が基準色の走査線に近づくように補正色の走査線を副走査方向にオフセットするためのオフセット量を求めてオフセットさせる。この処理は、本発明の演算手段に相当する。
【0104】
ステップ110では、基準色の走査線と補正色の走査線との離間距離が所定値(例えば走査線の解像度)以下であるか否かを判定し、所定値以下でない場合には、ステップ106へ戻って離間距離が所定値以下になるまで上記の処理を繰り返す。一方、離間距離が所定値以下になった場合には、ステップ112において、その他に走査線の湾曲の方向が同方向の補正すべき組み合わせが存在するか否かを判断する。なお、この所定値は、例えばプリンタの種類に応じて予め定められるが、所定値を設定するための設定手段を設けて、所定値を変更可能に構成してもよい。これにより、走査露光装置の種類等に応じて最適に補正することができる。
【0105】
そして、湾曲方向が同方向の補正すべき組み合わせが存在する場合には、ステップ106へ戻って上記と同様の処理を行い、存在しない場合には、ステップ114へ移行する。
【0106】
ステップ114では、走査線の湾曲の方向が逆方向の補正すべき組み合わせが存在するか否かを判断し、存在しない場合には、本ルーチンを終了し、存在する場合には、ステップ116へ移行する。
【0107】
ステップ116では、ステップ106と同様に、求めた近似式から基準色の走査線と補正色の走査線との交点を算出し、走査領域を分割する。
【0108】
ステップ118では、分割された分割走査領域毎に補正色の走査線が基準色の走査線に近づくように補正色の走査線を副走査方向にオフセットさせるためのオフセット量を求めてオフセットさせると共に、画像の連続性を維持させるために、基準色の走査線及び補正色の走査線を適宜副走査方向にオフセットさせる。
【0109】
ステップ120では、ステップ110と同様に、基準色の走査線と補正色の走査線との離間距離が所定値(例えば走査線の解像度)以下であるか否かを判定し、所定値以下でない場合には、ステップ116へ戻って離間距離が所定値以下になるまで上記の処理を繰り返す。一方、離間距離が所定値以下になった場合には、ステップ122において、その他に走査線の湾曲の方向が逆方向の補正すべき組み合わせが存在するか否かを判断する。
【0110】
そして、湾曲方向が逆方向の補正すべき組み合わせが存在する場合には、ステップ116へ戻って上記と同様の処理を行い、存在しない場合には、本ルーチンを終了する。
【0111】
このように、湾曲の方向が同方向のものについて補正を行い、次に逆方向のものについて補正を行う。各補正に伴う副走査方向のオフセット量は、一度レジスタに蓄えられて、各補正の処理が終わった後に一括して最終的なオフセット量として算出され、各列のFIFOの読み出しタイミングの制御に利用される。
【0112】
ところで、例えばパーソナルコンピュータなどの入力装置から入力された画像をプリンタ等の出力装置で出力する場合、入力装置の入力画像と出力装置の出力画像とマッチングを図って再現性を向上させるため、または、特徴的な画像出力とするため、図13に示すように、画像処理が施されるのが一般的である。このため、図8、9に示した回路ブロックを、図13に示すように画像処理した後のAの位置に回路ブロックを挿入することが好ましいが、特に画像処理後のスクリーンデータ生成後のBの位置に挿入することが好ましい。これにより、画像処理を有効としたままで走査線湾曲の補正を行うことができる。
【0113】
また、図13に示すように、スクリーンデータの生成後には、実際に感光体に露光するためのビデオデータが生成されるので、そのビデオデータ生成後のCの位置に回路ブロックを挿入するようにしてもよい。これにより、さらに画像処理の特徴を活かすことが可能となる。将来的には高解像化がさらに進み、ビデオデータ自身も完全に2値化となることが予想されるため、走査線湾曲を補正するための回路ブロックをビデオデータの処理に直接あてることが実用的には可能であり、この場合には、フルデジタル補正が可能になるというメリットがある。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、分割した一方の走査線の分割走査線の各々について、他方の走査線との変位量が小さくなる分割走査線の副走査方向のオフセット量を求め、該求めたオフセット量に基づいて、一方の走査線により前画像を形成するときの露光タイミングを調整するように構成したので、装置の耐久性を損なうことなく、簡単な構成で走査線湾曲を補正して高品質の画像を形成することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る走査露光装置の概略構成図である。
【図3】 走査線湾曲について説明するための図である。
【図4】 走査線湾曲について説明するための図である。
【図5】 走査線湾曲について説明するための図である。
【図6】 同方向の走査線湾曲の補正アルゴリズムについて説明するための図である。
【図7】 逆方向の走査線湾曲の補正アルゴリズムについて説明するための図である。
【図8】 画像データを分割するための回路ブロックの概略構成図である。
【図9】 画像データの露光タイミングを調整するための回路ブロックの概略構成図である。
【図10】 図8の回路ブロックのタイミングチャートである。
【図11】 図9の回路ブロックのタイミングチャートである。
【図12】 演算部で実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【図13】 画像データの処理の流れを示すブロック図である。
【図14】 4連タンデム方式の画像形成装置の概略構成図である。
【図15】 走査線湾曲について説明するための図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置
11 走査露光装置
12 感光体ドラム
30 レーザダイオード
22 ポリゴンミラー
14 帯電器
16 現像器
18 転写器

Claims (5)

  1. 複数の光ビームの各々を、主走査方向及び主走査方向と交差する副走査方向に走査して、複数の色画像を形成する画像形成装置において、
    前記複数の光ビームのうちの第1の光ビームについて、1主走査により形成される第1の走査線の湾曲量であって中央部が副走査方向に湾曲した走査線の中点と該走査線の左端または右端との副走査方向の距離で表される湾曲量を計測すると共に、第2の光ビームについて、前記1主走査と同一の主走査により形成される第2の走査線の湾曲量を計測する計測手段と、
    前記第1の走査線及び前記第2の走査線各々の走査線について、走査線の中点、並びに走査線の左端及び右端を端点とする線分の中点を各々端点とする線分の中点を通り、かつ主走査方向に平行な直線で表される平均位置を求め、これらの平均位置を一致させた状態、前記第1の走査線と前記第2の走査線との交点位置で、前記第1の走査線及び前記第2の走査線の一方の走査線を主走査方向に分割する第1の分割処理と、分割された分割走査線の各々を、副走査方向でかつ前記第1の走査線及び前記第2の走査線の他方の走査線と前記分割走査線との間の副走査方向の最大の距離で表される離間距離が小さくなる方向に、前記離間距離より小さいオフセット量移動させる移動処理とを行った後前記移動処理によって新たに生じた前記分割走査線の各々と前記第1の走査線及び前記第2の走査線の他方の走査線との交点位置で、前記分割走査線の各々を主走査方向に分割する第2の分割処理と、前記移動処理とを前記離間距離が所定距離以下になるまで繰り返す分割移動手段と、
    分割移動手段において前記一方の走査線の分割走査線を移動させたときのオフセット量から前記離間距離が所定距離以下になったときの前記一方の走査線の各分割走査線の合計オフセット量を分割走査線毎に演算する演算手段と、
    前記一方の走査線の各分割走査線の合計オフセット量に基づいて、前記一方の走査線により前記色画像を形成するときの前記一方の走査線の各分割走査線に対応する部分の画像の露光タイミングを調整する調整手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記湾曲量が最小となる走査線を前記他方の走査線として設定し、前記他方の走査線以外の走査線を前記一方の走査線として設定する設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の光ビームより得られる複数の走査線の前記湾曲量の平均値に最も近い湾曲量の走査線を前記他方の走査線として設定し、前記他方の走査線以外の走査線を前記一方の走査線として設定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記色画像は、スクリーンデータであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記色画像は、ビデオデータであることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の画像形成装置。
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