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JP4075766B2 - アレイスピーカ及びスピーカ装置 - Google Patents
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JP4075766B2 - アレイスピーカ及びスピーカ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、音域のバランスの制御が可能で、指向性を損なわず分割振動が発生しない薄型のアレイスピーカ及びスピーカ装置に関する。
スピーカには、コーン型・ドーム型・ホーン型・リボン型などがあり、これのスピーカをエンクロージャに取り付けた構造のブックシェルフ型・フロア型・トールボーイ型などのスピーカ装置が広く普及している。
近時、液晶テレビやプラズマテレビなど映像再生装置の薄型化に伴い、スピーカ装置に対する薄型化のニーズが増大している。しかし、映像再生装置用のスピーカは、上記のようにコーン型やドーム型などのスピーカを使用したものが一般的であり、これらのスピーカを使用したスピーカ装置は、その構造上薄型化に限界があった。
そこで、薄型化された映像再生装置用のスピーカとして、従来のスピーカとは構造の異なる平面型のスピーカが提案されている。例えば、平面パネル状の振動板上に複数のコイルを設けて、各コイルに磁石で磁界を鎖交させ、コイルに電流を流した際に電流が磁界から受ける力で振動板を振動させて放音させるタイプの平面型スピーカに関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−152378号公報(第6−8頁、第1−10図)
特許文献1に記載の平面型音響変換装置は、振動膜上に設けた複数のコイルに同時に同じ電流を流して、振動膜全体を振動させて音響信号を発生させる構造であり、振動膜の面積を広くすることができるので、低音の音域を広げて音量を確保することができる。しかし、振動膜の面積が広いために、振動膜が重くなって高音域で追従性が低くなり高音が低下したり、高音域の指向性が鋭くなって高音域の音声の聞こえる範囲が狭くなったりするという問題があった。また、分割振動が生じて、周波数特性に凹凸が生じるという問題があった。
そこで、本発明は、再生する音声ソースの種類や再生モードなどに応じて、音域バランスを変更して音声を再生することができるアレイスピーカ及び平面型のスピーカ装置を提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1)各々独立した入力端子を備えた複数のコイルが所定の間隔で配置され、前記コイルの周囲にそれぞれコルゲーションが形成された平面振動板と、前記コイルと鎖交する磁界を発生させる複数の磁石と、前記平面振動板をコイル毎に独立したスピーカに区分する仕切り板と、から成ることを特徴とする。
この構成においては、複数のコイルを設けた平面振動板を仕切り板でコイル毎に分割して独立したスピーカにしているので、各スピーカの再生領域を小さくして分割振動が発生するのを防止した平面型のアレイスピーカを実現できる。また、コイルの周囲にコルゲーションを設けているので、高音域でも問題なく再生することができる。
(2)(1)に記載のアレイスピーカと、
音声信号の種類または再生モードに応じて所定数のスピーカ毎に再生音域を割り当てて、再生音域の異なる複数のスピーカ群による再生領域を構成するとともに、音声信号の種類または再生モードが変更されると、前記スピーカ毎に割り当てる再生音域を変更して前記スピーカ群のスピーカ数及び前記再生領域の配置を変更する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成においては、平面型のアレイスピーカを構成する各スピーカに再生音域を割り当てることができ、また、各スピーカの再生音域を変更することができる。したがって、再生する音声信号の種類などに応じて各音域を再生するスピーカ数を変更させて、各音域の音圧を、再生する音声信号の種類や再生モードに適した帯域配分にすることができる。例えば、低音域を再生するスピーカ数を増加させてこの音域の音圧を増強したり、高音域を再生するスピーカ数を限定して、高音域の指向性を広く設定したりするといったことが可能になる。
(3)音声ソース供給機器から出力された音声信号の種類の情報を取得する情報取得手段と、
音声信号の種類または再生モードに応じて各スピーカに割り当てる再生音域の情報を記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、前記情報取得手段で取得した音声信号の種類の情報に基づいて、前記記憶手段から各スピーカの再生音域の割り当て情報を読み出して、各スピーカの再生音域を設定することを特徴とする。
この構成においては、音声ソースの供給機器から音声ソースの種類に関する情報を取得するので、この情報に基づいて各音域のバランスが最適な状態となるようにアレイスピーカの各スピーカに割り当てる再生音域を自動的に切り替えることができる。また、音声ソースの種類や再生モードに応じた各スピーカの再生音域の割り当て情報を記憶手段で記憶しているので、同じ種類の音声ソースや再生モードの場合、各音域を毎回同じバランスに設定することができ、最適な音域バランスの状態で音声を再生することができる。
平面振動板に複数のコイルを設け仕切り板でコイル毎に分割して、各コイルが独立したスピーカとなるように構成しているので、各スピーカの再生領域を小さくして分割振動が発生するのを防止した薄型の平面型アレイスピーカを実現できる。また、アレイスピーカを構成する各スピーカに再生音域を割り当てることができ、さらに、各スピーカの再生音域を変更することができるので、再生する音声信号の種類などに応じて各音域を再生するスピーカ数を変更させることができる。また、高音域を再生するスピーカを少数のスピーカに限定することができるので、高音域の指向性を広くすることができる。
図1は、平面型のアレイスピーカの外観を示す正面図及び側面断面図である。図1(A),(B)に示すように、アレイスピーカ60は、ベース板61、n個のマグネット62−1〜62−n(マグネット62と総称する。)、仕切り板63、振動板64、及びクランパ65により構成されている。振動板64は、所定の大きさで薄膜の平面板である。振動板64には、n個の渦巻き状のコイル66−1から66−n(コイル66と総称する。)が所定の間隔でマトリックス状に配置されている。また、各コイル66の周囲には、コルゲーション67(コルゲーション67−1〜67−n)が形成されている。
ベース板61は、マグネット62及び仕切り板63を取り付けるための平板である。仕切板63の各格子内には、一方の磁極面をベース板61に当接させてマグネット62が取り付けられている。マグネット62は、一方の磁極面がベース板61に当接し、他方の磁極面が振動板64に対向し、隣に設置されたマグネットと磁極面の向きが異なるように設置されている。また、各マグネット62は、振動板64に形成されたコイル66と磁束が鎖交するように配置されている。振動板64は、仕切板63とクランパ65とに挟まれており、仕切り板63及びクランパ65の格子サイズは、コイル66の周囲に形成されたコルゲーション67の周りを囲むサイズに設定されており、格子の1辺の長さは、例えば20〜30mmにすると良い。また、仕切り板63及びクランパ65の各格子によって、振動板64上に形成された各コイル66がそれぞれ仕切られる。振動板64上の各コイル66には個別に異なる電流を流すことができ、上記のように仕切板63及びクランパ65によって仕切られた独立したスピーカ60−1〜60−nとしてそれぞれ使用できる。
n個の渦巻き状のコイル66が所定の間隔でマトリックス状に配置されており、音声信号に応じた電流を各コイル66に流すと、コイル66を流れる電流に対して、鎖交する磁束により力が加わり振動板64が振動して音声を放音する。また、前記のように各スピーカ60−1〜60−nにおいて、コイル66の周囲にはコルゲーション67が設けられているので、コイル66を流れる電流にマグネット62の磁束による力が加わった際に、高音域の音声信号を出力する場合でも振動板65を振動させて確実に放音させることができる。
アレイスピーカ60は、図1(C)に示すように、薄膜の平面板からなる振動板64を複数枚積層した構造にすることもできる。図1(C)に示したアレイスピーカ60は、振動板を積層した構造以外は図1(B)に示したアレイスピーカ60とほぼ同様の構造である。図1(C)に示した振動板64は、一例としてn個の渦巻き状のコイル66−1から66−nが所定の間隔でマトリックス状に配置されている振動板64(64−1〜64−4)4枚を積層した構造であり、各層のコイルは上下の層の相対するコイルとシリーズ(直列)に接続されている。例えば、図1(C)に示したスピーカ60−1の場合、振動板64−1のコイル66−1a、振動板64−2のコイル66−1b、振動板64−3のコイル66−1c、及び振動板64−4のコイル66−1dが、この順にシリーズに接続されており、他のスピーカ60−2〜60−nについても同様に、各層のコイルがシリーズ接続されている。また、振動板64−1〜64−4は、それぞれ接着剤などで接着されて1枚のシート状に形成されている。ここで、振動板64−1〜64−4を1枚のシート状に形成する際には、各層のコイルの絶縁が保たれるように、コイル同士が直接接触しないようにコイルを振動板上に形成するか、または、振動板間に絶縁シートなどを挟むようにすると良い。シリーズ接続された各コイル66の周囲には、コルゲーション67(コルゲーション67−1〜67−n)が形成されている。また、振動板64は、仕切板63とクランパ65とに挟まれており、仕切り板63及びクランパ65の格子サイズは、コイル66の周囲に形成されたコルゲーション67の周りを囲むサイズに設定されている。振動板64上の各コイル66には個別に異なる電流を流すことができ、上記のように仕切板63及びクランパ65によって仕切られた独立したスピーカ60−1〜60−nとしてそれぞれ使用できる。このように、積層構造にすることにより、コイルの巻き数(ターン数)を増加して、電気機械接合を高めることができ、アレイスピーカ60の各スピーカの出力(音量)を大きくすることができる。
なお、振動板64上に配置するコイル66用のパターン材には、一般的に銅が使用されるが、例えばアルミニウムを使用することで、振動板64の重量を軽量化することができ、音声の再生能力を向上させることができる。
図2は、スピーカ装置のアレイスピーカの組み立て方法の一例を示した図である。アレイスピーカ60は、例えば以下のようにして組み立てる。まず、図2(A)に示すように、振動板2の表面に所定の間隔でマトリックス状にn個のコイル66を形成する。続いて、図2(B)に示すように、プレス上板3A及びプレス下板3Bで振動板64を挟み込んで、各コイル66の周囲にコルゲーション67を形成する。その結果、図2(C)に示すように、各コイル66の周囲にコルゲーション67によるサスペンションが形成される。さらに、図2(D)に示すように、各コルゲーション67の周囲を仕切り板63の格子で囲まれるように、振動板64を格子状の仕切り板5の上に載置し、振動板64の上からクランパ65を載せて、クランパ65の所定箇所にネジ止めする。これにより、アレイスピーカ60が完成する。なお、各スピーカ23の配線は図示していないが、図外のアンプ21に接続する。
アレイスピーカ60は、上記のようにn個のスピーカの集合体であるので、アレイスピーカ60を構成するn個のスピーカ60−1〜60−nを複数のグループに分けて、各グループ毎に異なる音域の音声を再生させることができる。また、アレイスピーカ60で再生する音声信号の種類や再生モードに応じて各スピーカの再生音域を変更して、スピーカ群のスピーカ数や再生領域を変更する。例えば、低域の音圧(音量)を大きくしたい場合には、中域の再生を担当する複数のスピーカに低域を再生するように担当変更する。このようにすることで、音声の低域を再生するスピーカの数量を増加させるとともに、低域の再生領域を広くすることができるので、波長の長い低域の音声であってもアレイスピーカ60の低域再生領域に再生させることができる。
次に、本発明のアレイスピーカで音声を再生するための構成について説明する。図3は、本発明の実施形態に係るスピーカ装置の概略構成を示すブロック図である。スピーカ装置1は、通信インタフェース11を介して音声ソース供給機器の一例であるチューナ2及び音声データプレーヤ3に接続されており、チューナ2または音声データプレーヤ3から出力された音声を再生する。モニタ4は、チューナ2から出力された映像を表示する。チューナ2は、インターネット5に接続されており、番組情報提供サイト6から番組のジャンル情報などを取得することができる。音声データプレーヤ3は、インターネット5に接続されており、記録媒体情報提供サイト7から記録媒体に記録されたデータのジャンル情報や音楽の種類の情報などを取得することができる。
スピーカ装置1は、通信インタフェース11、記憶部12、操作部13、表示部14、システムコントローラ15、DSP設定部16、音声デコーダ17、残響負荷部18及びフィルタスイッチ19から成るDSP20、アンプ21、及びアレイスピーカ22を備えている。チューナ2は、アンテナ31、受信部32、分波器(DMUX)33、映像復号部34、音声復号部35、EPG復号部36、ネットワークインタフェース37、システムコントローラ38、EPG記憶部39、及び通信インタフェース40を備えている。音声データプレーヤ3は、音声データ再生部51、音声復号部52、通信インタフェース53、ネットワークインタフェース54、及びシステムコントローラ55を備えている。
スピーカ装置1において、通信インタフェース11は、スピーカ装置1に接続された音声ソース供給機器であるチューナ2や音声データプレーヤ3と情報のやりとりを行い、音声ソースのジャンル情報をシステムコントローラ15へ出力し、音声データを音声デコーダ17に出力する。通信インタフェース11には、例えばIEEE1394やUSBなどの通信規格を適用すると良い。記憶部12は、スピーカ装置1で再生する音声ソースのジャンル毎のフィルタスイッチ19の設定などを記憶する。操作部13は、スピーカ装置1の各種設定を受け付けて、操作に応じた信号をシステムコントローラ15へ出力する。表示部14は、システムコントローラ15からの制御信号に応じてユーザに伝達する事項などを表示する。システムコントローラ15は、スピーカ装置1の各部の動作を制御する。また、アレイスピーカ22から出力する音声の種類などに応じて、記憶部12からフィルタスイッチ19の設定情報を読み出して、フィルタスイッチ19のバンドパスフィルタを設定する。DSP設定部16は、システムコントローラ15からの制御信号に応じて残響付加部18及びフィルタスイッチ19へ制御信号を出力して設定を切り替える。音声デコーダ17は、チューナ2や音声データプレーヤ3から送られてきたディジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して残響付加部18へ出力する。残響付加部18は、音声デコーダ17から出力された音声信号に、必要に応じてエコーを付加してフィルタスイッチ19へ出力する。フィルタスイッチ19は、高音域、中音域、低音域のバンドパスフィルタを備えており、これらいずれかのバンドパスフィルタを通過させたアナログ音声信号をアンプ21へ出力する。なお、バンドパスフィルタと表現したが、低音域はローパスフィルタ(LPF)を、高音域はハイパスフィルタ(HPF)を使用すればよい。フィルタスイッチ19は、DSP設定部16からの制御信号に基づいて、アナログ音声信号を通過させるバンドパスフィルタの設定を変更する。アンプ21は、アレイスピーカ22に出力する音声信号を増幅するn個のアンプ回路から成り、フィルタスイッチ19の各バンドパスフィルタを通過したアナログ音声信号を増幅する。アレイスピーカ22は、n個の平面型のスピーカから成り、アンプ21から出力されたアナログ音声信号を放音する。
チューナ2において、受信部32は、アンテナ31で受信した電波を変調して分波器33に出力する。分波器(DMUX)33は、複数のチャンネルの映像・音声信号特定のチャンネルの映像・音声信号を抽出して映像復号部34及び音声復号部35へ出力する。また、分波器33は、映像・音声信号とともに送信されたEPG信号を分離してEPG復号部36へ出力する。映像復号部34は、映像信号を復号してディスプレイ4に出力する。音声復号部35は、音声信号を復号してディジタル音声信号を通信インタフェース40へ出力する。EPG復号部36は、EPGデータを復号してシステムコントローラ38へ出力する。ネットワークインタフェース37は、インターネット5を介して番組情報提供サイト6からEPGデータを取得して、システムコントローラ38へ出力する。システムコントローラ38は、チューナ2の各部を制御する。また、システムコントローラ38は、EPG復号部36やネットワークインタフェース37から出力されたEPGデータをEPG記憶部39に記憶させる。また、EPG記憶部39からEPGデータを読み出して、通信インタフェース40を介してスピーカ装置1へ出力する。EPG記憶部39は、EPGデータを記憶する。通信インタフェース40は、スピーカ装置1と情報をやりとりするためのインタフェースである。
音声データプレーヤ3において、音声データ再生部51は、CD、DVDなどの記録媒体に記録された音声データを読み出して音声復号部52へ出力する。音声復号部52は、音声データ再生部51から出力された音声データをディジタル音声信号に変換して通信インタフェース53へ出力する。通信インタフェース53は、スピーカ装置1と情報をやりとりするためのインタフェースである。ネットワークインタフェース54は、インターネット5を介して音楽データベースサイト7から音楽の種類の情報などを取得して、システムコントローラ38へ出力する。システムコントローラ55は、音声データプレーヤ3の各部を制御する。
スピーカ装置1は、音声ソースの種類に応じて、各スピーカの再生担当音域を変更して再生することができる。図4は、アレイスピーカの音声ソースに応じた領域設定を示す図である。図4(A)には、人の声などを再生する場合の配列を示している。すなわち、マトリックス状に配置したアレイスピーカ22のほぼ中心部の数個のスピーカに、指向性の強い高音域の再生を担当させる。また、高音域の再生を担当するスピーカの周囲における複数のスピーカに中音域の再生を担当させる。さらに中音域の再生を担当するスピーカの周囲における残りの複数のスピーカに低音域の再生を担当させる。これにより、各音域がフラットに再生されるので、人の声などを容易に聞き取ることができる。また、高音の再生領域を狭く設定しているので、高音の指向性を緩やかに(広く)することができる。
図4(B)に示すように、低音域を必要とするポピュラー系の音声ソースの場合には、低音担当領域ができるだけ広くなるように各スピーカに再生音域を担当させる。すなわち、低音担当領域をU字型に設定して、中音担当領域を低音担当領域の内側にT字型に設定する。そして、高音担当領域を低音担当領域の内側であって中音担当領域の上部に設定する。このように各スピーカに再生音域を担当させることで、ポピュラー系の音声ソースを快適に再生することができる。
図4(C)に示すように、低音域から高音域まで比較的均等なバランスで再生するクラシック系の音声ソースの場合には、図4(B)の場合よりも低音担当領域を減らして中音担当領域を増加させる。すなわち、低音担当領域をU字型に設定して、中音担当領域を低音担当領域の内側に四角形に設定する。そして、高音担当領域を低音担当領域の内側であって中音担当領域の上部に設定する。このように各スピーカに再生音域を担当させることで、クラシック系の音声ソースを快適に再生することができる。
図4(A)〜(C)に示したようなアレイスピーカ22の各スピーカ22−1〜22−nの音域を設定するためのフィルタスイッチ19の設定は、図4(D)に示すように、音楽の種類や番組のジャンルなどに応じて設定されたデータが記憶部12に格納されている。
なお、図4に示した各音域の領域分けは、音声ソース毎に再生テストを行い、適正な聴感が得られる再生担当音域分布を求めて、各スピーカに設定する再生担当音域を記憶部12に記憶させると良い。
また、スピーカ装置1は、ポピュラー、クラシック、ジャズ、ロックなど音楽の種類(音楽ジャンル)に応じて、アレイスピーカ22の各スピーカの再生担当音域を設定するだけでなく、例えば、音楽、ニュース、スポーツ、ドラマ、映画といったチューナ2で受信する番組のジャンルに応じて各スピーカの再生担当音域を設定することもできる。
スピーカ装置1は、チューナ2や音声データプレーヤ3などの音声ソース供給機器が音声ソースの種類に関する情報やジャンル情報を提供可能な場合には、この情報を音声ソース供給機器から取得し、この情報に従ってフィルタスイッチ19の設定を変更して、アレイスピーカ22の各スピーカの再生担当音域を変更させる。
例えば、チューナ2のシステムコントローラ38は、映像信号や音声信号を受信した際にEPGデータを受信している場合や、チューナ2で受信する番組の情報を含むEPGデータをEPG記憶部39で記憶している場合には、音声復号部35で復号してスピーカ装置1に出力する音声信号の番組ジャンルの情報や音楽の種類の情報をEPGデータから抽出する。そして、通信インターネット40を介してスピーカ装置1へ出力する。
また、チューナ2のシステムコントローラ38は、映像信号や音声信号を受信した際にEPGデータを受信できない場合や、EPGデータをEPG記憶部39で記憶していない場合には、インターネット5を介して番組情報提供サイト6から番組情報(EPGデータ)を取得する。そして、スピーカ装置1に出力する音声信号の番組ジャンルの情報や音楽の種類の情報をEPGデータから抽出して、スピーカ装置1へ出力する。
音声データプレーヤ3のシステムコントローラ53は、音声データ再生部51で再生する記録媒体に音楽の種類の情報が記録されている場合には、この情報を音楽データとともにスピーカ装置1へ出力する。また、システムコントローラ53は、音声データ再生部51で記録媒体を再生した際に、記録媒体に音楽の種類の情報が記録されていない場合には、記録媒体から読み出した記録データの情報に基づいて音楽の種類の情報や映画・スポーツなどのジャンルの情報を取得して、スピーカ装置1はへ出力する。
一方、音声ソース供給機器が音声ソースの種類に関する情報を提供不能な場合には、スピーカ装置1は、ユーザに対して音声ソースの種類に関する情報の設定を行うように報知し、ユーザが操作部13を操作して音声信号の種類について設定したことを検出すると、ユーザの設定に応じてアレイスピーカの各スピーカの再生担当音域を変更させる。操作部13には、音楽の種類の選択ボタン及び番組のジャンルの選択ボタンなど複数の設定ボタンが形成されており、ユーザは、スピーカ装置1で再生する音声の種類に応じて所望のボタンを選択して操作することで、音域毎に再生領域を最適に設定した状態で音声を再生することができる。
以上の説明では、スピーカ装置1のアレイスピーカの各スピーカの再生担当音域の設定は、音声ソース供給機器から送られてきた情報に基づいて設定する場合について説明したが、別の方法であっても良い。図5は、スピーカ装置の別の概略構成を示したブロック図である。例えば、図5に示すように、スピーカ装置1の通信インタフェース11に入力セレクタを設けて、入力セレクタに接続する機器及びこの機器で再生する音声のジャンルを固定しておき、入力セレクタの切り替えスイッチの切り替えに連動してシステムコントローラ15が音声のジャンルを認識して、記憶部12からフィルタスイッチ19の設定を読み出すような構成にしても良い。
図5に示した例では、ドラマ番組のみを受信するように設定したBS放送チューナ91の出力端子を入力セレクタ11aの入力端子1に接続し、映画のみを再生するDVDプレーヤ92の出力端子を入力セレクタ11aの入力端子2に接続し、ニュースのみを受信するラジオ93の出力端子を入力セレクタ11aの入力端子3に接続し、音楽のみを再生するMDプレーヤ94の出力端子を入力セレクタ11aの入力端子4に接続する。そして、入力セレクタの切り替えスイッチの切り替えに連動してシステムコントローラ15へ端子番号の情報が送られるように構成する。また、入力セレクタ11aの入力端子番号と音声のジャンルを関連づけて記憶部12に記憶させている。したがって、システムコントローラ15は、入力セレクタ11aから出力された情報に基づいて音声のジャンルを認識することができる。
次に、スピーカ装置1の動作についてフローチャートに基づいて説明する。図6は、スピーカ装置の動作を説明するためのフローチャートである。以下の説明では、図3に示したチューナ2の音声データをスピーカ装置1で再生する場合について説明する。スピーカ装置1のシステムコントローラ15は、チューナ2から音声データが送られてきたことを検出すると(s1)、音声データの種類の情報または番組のジャンル情報がチューナ2から送られてきているか否かを確認する(s2)。システムコントローラ15は、音声データの種類の情報または番組のジャンル情報がチューナ2から送られてきていない場合には、操作部13を操作して再生する音声の音楽の種類または番組のジャンルを設定するように促すメッセージを表示部14に表示させる(s3)。そして、システムコントローラ15は、操作部13が操作されたことを検出するまで待機する。システムコントローラ15は、ユーザが操作部13を操作したことを検出する(s4)と、操作されたボタンに応じて記憶部12からフィルタスイッチ19の設定情報を読み出して、DSP設定部16に制御信号を出力する(s5)。DSP設定部16は、この制御信号に基づいて各スピーカの再生担当音域を設定するためにフィルタスイッチ19へバンドパスフィルタの設定切り替え信号を出力して、システムコントローラ15は、アレイスピーカ22から音声を放音させる(s6)。システムコントローラ15は、音声データの出力が終了したことを検出すると(s7)、処理を終了する。
一方、システムコントローラ15は、ステップs2において、音声データの種類の情報または番組のジャンル情報がチューナ2から送られてきている場合には、この情報に基づいて記憶部12からフィルタスイッチ19の設定情報を読み出してDSP設定部16に制御信号を出力する(s8)。以下、スピーカ装置1は、ステップs6以降の処理を実行する。
なお、アレイスピーカの振動板を区分する仕切板やクランパの形状は、格子状に限るものではなく、例えばハニカム状に形成しても良い。
また、以上の説明では、アレイスピーカが平面スピーカの場合について説明したが、本発明は平面スピーカに限るものではなく、例えば、コーン型・ホーン型・ドーム型などの複数のスピーカをマトリックス状に配置した構成のアレイスピーカにも適用して、再生する音声の音域毎に再生領域を分けることができる。
アレイスピーカの外観を表す正面図及び側面断面図である。 スピーカ装置のアレイスピーカの組み立て方法の一例を示した図である。 本発明の実施形態に係るスピーカ装置の概略構成を示すブロック図である。 平面スピーカの音声ソースに応じた領域設定を示す図である。 スピーカ装置の別の概略構成を示したブロック図である。 スピーカ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1−スピーカ装置、2−チューナ、3−音声データプレーヤ、
5−インターネット、6−番組情報提供サイト、
7−記録媒体情報提供サイト、11−通信インタフェース、12−記憶部、
13−操作部、14−表示部、15−システムコントローラ、
16−DSP設定部,17−音声デコーダ、18−残響負荷部
19−フィルタスイッチ、20−DSP、21−アンプ、22−平面スピーカ

Claims (3)

  1. 各々独立した入力端子を備えた複数のコイルが所定の間隔で配置され、前記コイルの周囲にそれぞれコルゲーションが形成された平面振動板と、前記コイルと鎖交する磁界を発生させる複数の磁石と、前記平面振動板をコイル毎に独立したスピーカに区分する仕切り板と、から成る平面型のアレイスピーカ。
  2. 請求項1に記載のアレイスピーカと、
    音声信号の種類または再生モードに応じて所定数のスピーカ毎に再生音域を割り当てて、再生音域の異なる複数のスピーカ群による再生領域を構成するとともに、音声信号の種類または再生モードが変更されると、前記スピーカ毎に割り当てる再生音域を変更して前記スピーカ群のスピーカ数及び前記再生領域の配置を変更する制御手段と、を備えたスピーカ装置。
  3. 音声ソース供給機器から出力された音声信号の種類の情報を取得する情報取得手段と、
    音声信号の種類または再生モードに応じて各スピーカに割り当てる再生音域の情報を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記情報取得手段で取得した音声信号の種類の情報に基づいて、前記記憶手段から各スピーカの再生音域の割り当て情報を読み出して、各スピーカの再生音域を設定する請求項2に記載のスピーカ装置。
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