以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係るコンピュータ・システム10が示されている。コンピュータ・システム10は、特定金融機関の情報センタ等に設置されたコンピュータ12を含んで構成されている。コンピュータ12はメインフレーム・コンピュータから成り、CPU12A、ROM12B、RAM12C、入出力ポート12Dを備え、これらはアドレスバス、データバス、制御バス等のバス12Eを介して互いに接続されている。入出力ポート12Dには、各種の入出力機器として、通信制御装置14、ディスプレイ16、マウス18、キーボード20、HDD(ハードディスクドライブ)22が各々接続されている。
HDD22には基本語辞書、名称辞書及び不要単語辞書(詳細は後述)が各々記憶されており、HDD22は本発明に係る第1記憶手段及び第2記憶手段に対応しており、請求項7に記載の第3記憶手段にも対応している。またコンピュータ12には、後述する顧客コード変換処理を行うための顧客コード変換プログラムがHDD22に予めインストールされている。この顧客コード変換プログラムは請求項8に記載の情報変換プログラムに対応しており、コンピュータ12のCPU12Aが上記各プログラムを実行することで、コンピュータ12は本発明に係る情報変換装置として機能する。なお、本発明に係る情報変換装置として機能するコンピュータはメインフレーム・コンピュータに限られるものではなく、例えばパーソナル・コンピュータやマイクロプロセッサ等、任意のコンピュータを適用可能である。
また、コンピュータ12の通信制御装置14は、特定の金融機関内に構築されたコンピュータ・ネットワーク26に接続されている。コンピュータ・ネットワーク26は多数台のコンピュータが通信回線を介して互いに接続されて構成されている。また、コンピュータ・ネットワーク26を構成する多数台のコンピュータの中には、コンピュータ12から指示された金融取引(例えば指示された口座への入金処理等)を行うためのコンピュータが含まれている。また、コンピュータ12の通信制御装置14は、ネットワーク28(銀行間のメッセージ交換のための国際間ネットワーク)を介して、海外の他の金融機関のコンピュータ30と接続されている。なお、以下ではコンピュータ12が設置された特定金融機関を第1の金融機関、コンピュータ30が設置された金融機関を第2の金融機関と称して区別する。
次に本実施形態の作用を説明する。金融機関へ外国送金を依頼する際には、送金依頼人により、送金先口座の金融機関名、支店名、口座名義人名、口座番号、送金金額等の情報が指定される。第2の金融機関では、第1の金融機関に開設されている特定口座への送金が送金依頼人から依頼されると、特定口座への入金を第1の金融機関へ依頼する電文を作成するが、この電文には送金依頼人によって指定された各情報が設定され、このうち送金先口座の名義人名等の情報は文字列(テキストデータ)として電文に設定される。第2の金融機関は電文の作成が完了すると、作成した電文をコンピュータ30によってネットワーク28経由で第1の金融機関のコンピュータ12へ送信する。第1の金融機関のコンピュータ12は、ネットワーク28経由で他の金融機関から電文を受信すると、受信した電文に設定されている送金先口座の名義人名(第1の金融機関の顧客の名称)を表す文字列のテキストデータを取り出し、取り出した文字列のテキストデータを、第1の金融機関が個々の顧客を識別するために個々の顧客に付与している顧客コード(識別情報)へ変換する処理(後述する顧客コード変換処理)を行う。コンピュータ12のHDD22に記憶されている基本語辞書、名称辞書及び不要単語辞書は、顧客コード変換処理を実現するために設けられている。
すなわち、顧客の名称を表す文字列は複数の単語が組合わされて構成されているが、第1の金融機関では、個々の顧客の名称を表す文字列を構成する個々の単語に複数桁の数値から成るコード情報(論理インデックスと称する)を予め各々付与しており、顧客コード変換処理では、受信した電文から取り出した顧客名称を表す変換対象の文字列を、該文字列を構成する各単語に対応する論理インデックスの組合わせ(論理インデックスセット)へ変換した後に処理する。このため、前述の基本語辞書には、例として図2(A)にも示すように、個々の単語を表すテキストデータと個々の単語に付与した論理インデックスに相当する数値データが対応付けられて各々登録されている(図2(A)では品詞、属性(名称)及び属性(コード)等の情報も個々の単語に付加されている)。また前述の名称辞書には、例として図2(B)にも示すように、個々の顧客の名称と、個々の顧客名称に対応する論理インデックスセットと、個々の顧客に付与した顧客コードが対応付けられて各々登録されている。
ところで、個々の顧客の名称の中には、第1の顧客の名称を表す文字列を構成する単語の組合わせに特定の単語を加えた組合わせが、第2の顧客の名称を表す文字列を構成する単語の組合わせに一致する関係(この関係を包摂関係という)を有する名称が存在している。例として図2(B)に示すように、顧客Bの名称を表す文字列「HAYASHI CO,.LTD」は「HAYASHI」と「CO,.LTD」の2個の単語から構成されている(図2(B)に示す論理インデックスを用いると、上記文字列の論理インデックスセットは「105,107」となる)が、この単語の組合わせに特定単語「ELECTRIC」を加えた単語の組合わせは、顧客Cの名称を表す文字列である「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD」(この文字列の論理インデックスセットは「105,106,107」となる)を構成する単語の組合わせに一致する。そして、変換対象の文字列が包摂関係を有する顧客名称に相当する文字列であった場合、変換対象の文字列が包摂関係を有する複数の顧客名称のうちの何れを表しているのかを一意に判断できないという問題がある。例えば変換対象の文字列が「HAYASHI CO,.LTD」であった場合、変換対象の文字列は上述した顧客Bの名称を表している可能性が高いものの、変換対象の文字列は顧客Cの名称を表す文字列「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD」における特定単語「ELECTRIC」(以下、この単語を包摂外単語という)が何らかの理由で欠落したものであり、変換対象の文字列が顧客Cの名称を表している、という可能性も否定できない。
従って、顧客コード変換処理では、変換対象の文字列が包摂関係を有する名称を表している場合と包摂関係のない名称を表している場合とで異なる処理を行う必要がある。このため、名称辞書に登録されている各顧客の情報のうち、名称が包摂関係を有している顧客の情報には、例として図2(B)にも示すように、包摂関係を有していることを表す包摂コード(包摂識別情報)が付加されている。詳しくは、名称が包摂関係を有している複数の顧客(上述した第1の顧客及び第2の顧客)の情報には同一の包摂コードが付加されると共に、同一の包摂コードが付加された顧客のうち、名称に包摂外単語が加わっている顧客(第2の顧客)の包摂コードには、包摂外単語の論理インデックスも付加されている(図2(B)では、名称が「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD」である顧客Cの包摂コードに、包摂外単語「ELECTRIC」の論理インデックス「106」が付加されている例を示している)。
なお、不要単語辞書については詳細は後述するが、特定顧客の名称を表す変換対象文字列が、名称辞書に登録されている特定顧客の論理インデックスセットが表す複数単語にそれ以外の余計な単語が付加された文字列であった場合に、前記余計な単語が特定顧客の顧客コードと対応付けられて、特定顧客の不要単語として不要単語辞書に登録される。
続いて、他の金融機関より受信した電文から顧客名称を表す文字列のテキストデータを取り出した後に、コンピュータ12のCPU12Aが顧客コード変換プログラムを実行することでコンピュータ12によって行われる顧客コード変換処理について、図3を参照して説明する。なお、この顧客コード変換処理は、顧客名称を表す文字列のテキストデータを含む電文を他の金融機関から受信する毎に実行される。
ステップ50では、受信した電文から取り出した変換対象文字列を、該変換対象文字列中に存在するスペースを区切りとして複数の単語に分割する。ステップ52では、ステップ50における文字列の分割によって得られた複数の単語の中から未処理の単語のテキストデータを取り出し、次のステップ54では、取り出した単語のテキストデータをキーとして基本語辞書を検索する。この検索は、例えば基本語辞書全体をHDD22から読み出してメモリに展開した状態で、取り出した単語のテキストデータをメモリ(RAM12C等)に記憶させた後に、検索対象の単語のテキストデータをメモリに展開した基本語辞書に登録されている個々の単語のテキストデータと順に比較することで行ってもよいし、HDD22の基本語辞書から単一の単語のテキストデータを読み出してメモリに記憶させ、該メモリに記憶させたテキストデータをメモリに記憶している検索対象の単語のテキストデータと比較することを、検索対象の単語のテキストデータと一致するテキストデータが出現する迄繰り返すことで行うことも可能である。
ステップ56では、ステップ54の検索により検索対象の単語が基本語辞書から抽出されたか否か、すなわち検索対象の単語が基本語辞書に登録されていたか否か判定する。判定が肯定された場合はステップ64へ移行し、抽出された検索対象の単語と対応付けられて基本語辞書に登録されている論理インデックス(数値データ)を取り出し、変換対象文字列を構成する単語の論理インデックスとしてメモリに記憶させた後にステップ66へ移行する。また、ステップ56の判定が否定された場合はステップ58へ移行し、検索対象の単語に付与する論理インデックスを、基本語辞書に既に登録されている論理インデックスと重複しないように決定する。またステップ60では、検索対象の単語のテキストデータを、ステップ58で決定した論理インデックス(の数値データ)と対応付けて基本語辞書に登録する。更にステップ62では、ステップ58で決定した論理インデックスを変換対象文字列を構成する単語の論理インデックスとしてメモリに記憶させた後にステップ66へ移行する。
ステップ66では、変換対象文字列から全ての単語を取り出したか否か判定する。判定が否定された場合はステップ52に戻り、ステップ66の判定が肯定される迄ステップ52〜ステップ66を繰り返す。これにより、変換対象文字列を構成する個々の単語が論理インデックスへ各々変換されることになり、メモリには、変換対象文字列の論理インデックスの組合わせ(論理インデックスセット)が記憶されることになる。なお、ステップ52〜ステップ66は請求項7に記載の単語変換手段に対応している。
ステップ66の判定が肯定されるとステップ68へ移行し、名称辞書から単一の顧客の情報を取り出してメモリに記憶させ、取り出した情報に含まれる論理インデックスセットを変換対象文字列の論理インデックスセットと比較する。なお、この論理インデックスセットの比較についても、名称辞書全体をHDD22から読み出してメモリに展開した後に行ってもよいし、HDD22から単一の顧客の情報を読み出してメモリに記憶させることを繰り返しながら行うことも可能である。次のステップ70では、変換対象文字列の論理インデックスセットが、名称辞書から取り出した論理インデックスセットを含む関係(名称辞書から取り出した論理インデックスセットを構成する各論理インデックスが、変換対象文字列の論理インデックスセットの中に全て存在している)か否か判定する。
判定が否定された場合は何ら処理を行うことなくステップ74へ移行するが、判定が肯定された場合はステップ72へ移行し、ステップ68で名称辞書より取り出した単一の顧客の情報から顧客コードを抽出すると共に、変換対象文字列の論理インデックスセットを構成する各論理インデックスのうち、名称辞書から取り出した論理インデックスセットに含まれていない論理インデックスの数(不一致単語数)を計数し、抽出した顧客コード及び計数した不一致単語数を、名称辞書から取り出した論理インデックスセットと対応付け検索結果情報としてメモリに記憶させた後にステップ74へ移行する。なお、ステップ72において、名称辞書から取り出した単一の顧客の情報に包摂コードも含まれている場合には、この包摂コードも抽出され検索結果情報としてメモリに記憶される。
ステップ74では名称辞書に登録されている全ての論理インデックスを取り出したか(変換対象文字列の論理インデックスセットと比較したか)否か判定する。判定が否定された場合はステップ68に戻り、ステップ74の判定が肯定される迄ステップ68〜ステップ74を繰り返す。このステップ68〜ステップ74の検索処理では、ステップ70の判定条件に合致する論理インデックスセットとして、単一の論理インデックスセットが抽出されることが多いが、例えば変換対象文字列が、包摂関係を有し包摂外単語を含む顧客名称に相当する文字列(例えば先の例では「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD」)、又は該文字列に包摂外単語とは別の単語が更に加わっている文字列(例えば「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD SHINZYUKU」等)であった場合には、同一の包摂コードが付加されている複数の論理インデックスセットが各々抽出される。
また、変換対象文字列が包摂関係を有していない場合にも、ステップ68〜ステップ74の検索処理により複数の論理インデックスセットが抽出されることがある。例えば文字列「AKASAKA BANK CO.,LTD SHINZYUKU」における単語の組合わせは、図2(B)に示す顧客Aの名称「AKASAKA BANK CO.,LTD」と顧客Eの名称「SHINZYUKU BANK CO.,LTD」の論理和に相当する単語の組合わせに一致しており、変換対象文字列が「AKASAKA BANK CO.,LTD SHINZYUKU」であった場合、顧客A及び顧客Eの論理インデックスセットが各々抽出される。なお、上述したステップ68〜74は本発明に係る検索手段に対応している。
ステップ74の判定が肯定されるとステップ76へ移行し、顧客コード判定処理が行われる。この顧客コード判定処理について、図4を参照して説明する。ステップ80では、上述したステップ68〜ステップ74の検索処理により、ステップ70の判定条件に合致する論理インデックスセットが抽出されたか否か判定する。この判定が否定された場合は、受信した電文から取り出した変換対象文字列に重大な誤りがあると判断できるので、ステップ82へ移行し、ディスプレイ16に所定のメッセージを表示させる等によりオペレータを呼び出して処理を終了し、変換対象文字列が表す顧客名称及び顧客コードの判断をオペレータに委ねる。
一方、ステップ80の判定が肯定された場合はステップ83へ移行し、ステップ68〜ステップ74の検索処理により、ステップ70の判定条件に合致する論理インデックスセットが複数抽出されたか否か判定する。判定が否定された場合はステップ84へ移行するが、判定が肯定された場合はステップ126へ移行し、検索処理によって抽出された複数の論理インデックスセットの各々に対応してメモリに記憶されている各検索結果情報の中に、同一の包摂コードが各々含まれているか否かに基づいて、検索処理によって抽出された複数の論理インデックスセットに対応する顧客名称同士に包摂関係があるか否か判定する。この判定が否定された場合はステップ128で複数セット抽出時処理を行うが、判定が肯定された場合はステップ84へ移行する。なお、ステップ128の複数セット抽出時処理については後述する。
ステップ84では、先のステップ68〜ステップ74の検索によってメモリに記憶された論理インデックスセットのうち、不一致単語数が最少の論理インデックスセット(以下、この論理インデックスセットを便宜上「第1の論理インデックスセット」と称する)を判定する。なお、ステップ68〜ステップ74の検索によって単一の論理インデックスセットのみが抽出(メモリに記憶)された場合には、以下の処理ではこの論理インデックスセットが第1の論理インデックスセットとして扱われる。ステップ86では、第1の論理インデックスセットに対応する検索結果情報の中に包摂コードが含まれているか否かに基づいて、第1の論理インデックスセットに対応する顧客名称に包摂関係があるか否か判定する。この判定が否定された場合にはステップ90へ移行し、変換対象文字列に対応する顧客コードとして、第1の論理インデックスセットに対応する顧客コードを出力する。
例えば図2に示す例において、変換対象文字列が「AKASAKA BANK CO.,LTD」(論理インデックスセットは「100,101,107」)、或いは「AKASAKA BANK CO.,LTD MARUNOUCHI」(論理インデックスセットは「100,101,107,110」)であった場合には、先のステップ68〜ステップ74の処理により、ステップ70の判定条件に合致する論理インデックスセットとして、顧客Aの名称を表す文字列「AKASAKA BANK CO.,LTD」に対応する論理インデックスセット「100,101,107」が名称辞書から抽出される。ここで、抽出された論理インデックスセットが上記の論理インデックスセットのみであった場合(ステップ83の判定が否定された場合)、抽出された論理インデックスセット(第1の論理インデックスセット)に対応する包摂コードは名称辞書に登録されておらず(図2(B)を参照)、顧客Aの名称には包摂関係がないので、変換対象文字列が「AKASAKA BANK CO.,LTD」及び「AKASAKA BANK CO.,LTD MARUNOUCHI」の何れであっても、変換対象文字列は顧客Aの名称を表していると判断できる。このような場合は、上述のようにステップ86の判定が肯定されることで、ステップ90において、変換対象文字列に対応する顧客コードとして、第1の論理インデックスセットに対応する顧客コード「1230000」が出力されることになる。
また、次のステップ94では、変換対象文字列の論理インデックスセットが、出力した顧客コードに対応する顧客名称の論理インデックスセットと完全に一致しているか(不一致単語数が0か)否か判定する。判定が肯定された場合は顧客コード判定処理(顧客コード変換処理)を終了する。例えば前述の例において、変換対象文字列が「AKASAKA BANK CO.,LTD」であれば、変換対象文字列の論理インデックスセットは出力した顧客コードに対応する顧客名称の論理インデックスセットと完全に一致するので、ステップ94の判定が肯定されて処理を終了する。また、変換対象文字列が「AKASAKA BANK CO.,LTD MARUNOUCHI」の場合は、出力した顧客コードに対応する顧客名称を表す文字列「AKASAKA BANK CO.,LTD」に対して変換対象文字列には余計な単語「MARUNOUCHI」が付加されており、変換対象文字列の論理インデックスセットは出力した顧客コードに対応する顧客名称の論理インデックスセットと完全には一致していないので、ステップ94の判定が否定されてステップ96へ移行する。
ここで、変換対象文字列に付加されている余計な単語(上記の例では単語「MARUNOUCHI」)は、変換対象文字列に対応する顧客コードの判定には本来不要な単語であるが、変換対象文字列と同一の顧客名称を表す文字列が今後入力された際に、該文字列にも同一の単語が付加されている可能性が高いので、変換対象文字列が表している顧客名称が今回出力した顧客コードに対応する顧客名称か否かを判断する際に上記の単語を利用できる可能性がある。このためステップ96では、まず出力した顧客コードをキーにして不要単語辞書を検索することで、出力した顧客コードが不要単語辞書に登録されているか否か、すなわち出力した顧客コードに対応する不要単語が不要単語辞書に登録されているか否かを確認した後に、登録されている不要単語の論理インデックスの中に、変換対象文字列に含まれており出力した顧客コードに対応する顧客名称を表す文字列には含まれていない不一致単語(上記の例では単語「MARUNOUCHI」)の論理インデックスが存在しているか否かを確認する。そして、不一致単語(の論理インデックス)が不要単語として未登録であれば、不一致単語の論理インデックスを、出力した顧客コードと対応付けて不要単語辞書に不要単語として登録した後に処理を終了する(図2(C)も参照)。
なお、不一致単語が複数存在していた場合、ステップ96では各不一致単語の論理インデックスが不要単語として不要単語辞書に各々登録される。また、ステップ96において、不一致単語の論理インデックスが出力した顧客コードと対応付けられて不要単語辞書に既に登録されていた場合には、何ら処理が行われることなく処理が終了される。更に、ステップ96において、出力した顧客コードが不要単語辞書に登録されていなかった場合には、不一致単語の論理インデックスと出力した顧客コードが、互いに対応付けられて不要単語辞書に各々登録される。
一方、ステップ86の判定が肯定された場合はステップ88へ移行し、メモリに記憶されている第1の論理インデックスセットの情報に含まれる包摂外単語の論理インデックスを参照し、この包摂外単語の論理インデックスが変換対象文字列の論理インデックスセットに含まれているか否かを判断することで、変換対象文字列に包摂外単語が含まれているか否か判定する。そして、判定が肯定された場合はステップ89へ移行し、ステップ68〜ステップ74の検索処理によって抽出された論理インデックスセットのうち、包摂外単語を含む論理インデックスセットに対応する顧客コードを、変換対象文字列に対応する顧客コードとして出力し、ステップ94へ移行する。
例えば図2の例において、変換対象文字列が「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD」(論理インデックスセットは「105,106,107」)、或いは「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD SHINZYUKU」(論理インデックスセットは「105,106,107,111」)であった場合、ステップ68〜ステップ74の検索処理において、ステップ70の判定条件に合致する論理インデックスセットとして、包摂関係を有する複数の顧客の論理インデックスセット、すなわち顧客Bの名称を表す文字列「HAYASHI CO,.LTD」に対応する論理インデックスセット「105,107」及び顧客Cの名称を表す文字列「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD」に対応する論理インデックスセット「105,106,107」が名称辞書から各々抽出されるが、変換対象文字列には上記の包摂関係における包摂外単語「ELECTRIC」が含まれているので、変換対象文字列は包摂外単語が含まれる顧客Cの名称を表していると判断できる。本実施形態に係る顧客コード変換処理では、上記のような場合にステップ83,126の判定が各々肯定された後に、ステップ88の判定が肯定されてステップ89へ移行することで、変換対象文字列に対応する顧客コードとして、名称に包摂外単語が含まれている顧客に付与されている顧客コード(上記の例では顧客Cに付与された顧客コード「3450000」)が出力されることになる。
また、上記の例において、変換対象文字列が「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD」であれば、変換対象文字列の論理インデックスセットは出力した顧客コードに対応する顧客名称の論理インデックスセットと完全に一致するので、ステップ94の判定が肯定されて処理を終了する。一方、変換対象文字列が「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD SHINZYUKU」の場合は、出力した顧客コードに対応する顧客名称を表す文字列「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD」に対して変換対象文字列には余計な単語「SHINZYUKU」が付加されており、変換対象文字列の論理インデックスセットは出力した顧客コードに対応する顧客名称の論理インデックスセットと完全には一致していないので、ステップ94の判定が否定されてステップ96へ移行する。そして、変換対象文字列に含まれており、出力した顧客コードに対応する顧客名称を表す文字列には含まれていない不一致単語(上記の例では単語「SHINZYUKU」)が、出力した顧客コードに対応する不要単語として登録されていなければ、当該不一致単語が出力した顧客コードに対応する不要単語辞書に登録される(図2(C)も参照)。なお、上述したステップ94,96は請求項6に記載の不要単語登録手段に対応しており、顧客コード判定処理(後述する複数セット抽出時処理を含む)のうち上記以外の各ステップは本発明に係る変換手段に対応している。
また、第1の論理インデックスセットに対応する顧客名称に包摂関係が有り、かつ変換対象文字列が上記包摂関係における包摂外単語を含まない文字列(例えば「HAYASHI CO,.LTD」))、或いは該文字列に包摂外単語とは別の単語が加わっている文字列(例えば「HAYASHI AND CO,.LTD」又は「HAYASHI CO,.LTD SHINZYUKU」)である場合、ステップ68〜ステップ74の検索処理では、ステップ70の判定条件に合致する論理インデックスセットとして、包摂関係を有する複数の顧客名称のうち包摂外単語を含まない顧客名称に対応する論理インデックスセット、すなわち顧客Bの名称を表す文字列「HAYASHI CO,.LTD」に対応する論理インデックスセット「105,107」のみが抽出されるが、変換対象文字列は、顧客Bの名称を表す文字列である可能性が高いものの、顧客Bの名称と包摂関係にある顧客Cの名称「HAYASHI ELECTRIC CO,.LTD」における特定単語「ELECTRIC」が何らかの理由で欠落した文字列である(顧客Cの名称を表す文字列である)可能性もある。
上記の場合にはステップ88の判定が肯定されてステップ98へ移行し、変換対象文字列の論理インデックスセットが第1の論理インデックスセットと完全に一致しているか(不一致単語数が0か)否か判定する。判定が肯定された場合(例えば変換対象文字列が「HAYASHI CO,.LTD」の場合)は何ら処理を行うことなくステップ108へ移行するが、判定が否定された場合(例えば変換対象文字列が「HAYASHI AND CO,.LTD」又は「HAYASHI CO,.LTD SHINZYUKU」の場合)にはステップ100へ移行し、変換対象文字列の論理インデックスセットと第1の論理インデックスセットを比較することで、変換対象文字列中には存在しており第1の論理インデックスセットに対応する文字列には存在していない単語(不一致単語)の論理インデックスを抽出する。例えば変換対象文字列が「HAYASHI AND CO,.LTD」であり、第1の論理インデックスセットが顧客Bの論理インデックスセットである場合、不一致単語は「AND」であるので「AND」の論理インデックス「108」が抽出される。
次のステップ102では、第1の論理インデックスセットに対応する顧客コードをキーにして不要単語辞書を検索する。この不要単語辞書の検索についても、不要単語辞書全体をHDD22から読み出してメモリに展開した後に行ってもよいし、HDD22から単一の顧客の情報を読み出してメモリに記憶させることを繰り返しながら行うことも可能である。次のステップ104では、ステップ102の検索によって該当する情報が抽出されたか否か判定する。判定が肯定された場合はステップ106へ移行し、ステップ102の検索によって抽出された情報の中に、先のステップ100で抽出した不一致単語の論理インデックスが含まれているか否か判定する。
ステップ106の判定が肯定された場合は、先のステップ100で論理インデックスが抽出された不一致単語が、第1の論理インデックスセットに対応する顧客名称についての不要単語として不要単語辞書に登録されているので、第1の論理インデックスセットに対応する顧客名称を表していると過去に判定された文字列の中に上記の不一致単語が付加された文字列が存在していたことになり(例えば上述した例では、顧客Bの名称を表していると過去に判定された文字列の中に上記の「AND」が付加された文字列が存在していたことになる)、変換対象文字列は第1の論理インデックスセットに対応する顧客名称を表している確率が非常に高いと判断できる。このため、ステップ106の判定が肯定された場合はステップ107へ移行し、変換対象文字列に対応する顧客コードとして、第1の論理インデックスセットに対応する顧客コードを出力して処理を終了する。
なお、先のステップ100において、不一致単語として複数の単語が抽出される場合もあるが、抽出された複数の不一致単語が、第1の論理インデックスセットに対応する顧客コードと対応付けて不要単語辞書に全て登録されていた場合にのみ、ステップ106の判定が肯定されるようにしてもよいし、抽出された複数の不一致単語のうちの何れか1つのみが、第1の論理インデックスセットに対応する顧客コードと対応付けて不要単語辞書に登録されていた場合にもステップ106の判定が肯定されるようにしてもよい(この場合はステップ96へ移行し、未登録の不一致単語を第1の論理インデックスセットに対応する顧客コードと対応付けて不要単語辞書に不要単語として登録することが好ましい)。
一方、ステップ104又はステップ106の判定が肯定された場合には、第1の論理インデックスセットに対応する顧客名称を表していると過去に判定された文字列の中に、先のステップ100で論理インデックスが抽出された不一致単語が付加された文字列は存在しておらず、この不一致単語に基づいて変換対象文字列が第1の論理インデックスセットに対応する顧客名称を表していると判断することは困難である。このため、ステップ104又はステップ106の判定が肯定された場合はステップ108へ移行し、第1の論理インデックスセットに付加されている包摂コードをキーにして名称辞書を検索し、第1の論理インデックスセットに対応する顧客名称と包摂関係を有する顧客名称を表す第2の論理インデックスセットの情報を名称辞書から抽出する。
次のステップ110では、変換対象文字列の論理インデックスセットと第2の論理インデックスセットを比較することで、変換対象文字列中には存在しており第2の論理インデックスセットに対応する文字列には存在していない不一致単語の論理インデックスを抽出する。例えば変換対象文字列が「HAYASHI CO,.LTD SHINZYUKU」であり、第2の論理インデックスセットが顧客Cの論理インデックスセットである場合、不一致単語「SHINZYUKU」の論理インデックス「118」が抽出される。次のステップ112では、第2の論理インデックスセットに対応する顧客コードをキーにして不要単語辞書を検索する。そしてステップ114では、ステップ112の検索によって該当する情報が抽出されたか否か判定する。判定が肯定された場合はステップ116へ移行し、ステップ112の検索によって抽出された情報の中に、先のステップ110で抽出した不一致単語の論理インデックスが含まれているか否か判定する。
ステップ116の判定が肯定された場合は、先のステップ110で論理インデックスが抽出された不一致単語が、第2の論理インデックスセットに対応する顧客名称についての不要単語として不要単語辞書に登録されていることになるので、第2の論理インデックスセットに対応する顧客名称を表していると過去に判定された文字列の中に上記の不一致単語が付加された文字列が存在していたことになり、変換対象文字列は第2の論理インデックスセットに対応する顧客名称を表している確率が高いと判断できる。
例えば変換対象文字列が「HAYASHI CO,.LTD SHINZYUKU」であり、このうちの単語「SHINZYUKU」が、第1の論理インデックスセットの不一致単語として抽出されたものの、第1の論理インデックスセットに対応する顧客Bについての不要単語として不要単語辞書に登録されていなかった一方で、第2の論理インデックスセットの不一致単語としても抽出され、第2の論理インデックスセットに対応する顧客Cについての不要単語として不要単語辞書に登録されていた場合には、顧客Cの名称を表していると過去に判定された文字列の中に上記の「SHINZYUKU」が付加された文字列が存在していたことになるため、変換対象文字列は単語「ELECTRIC」が欠落してはいるものの、顧客Cの名称を表す文字列である確率が高いと判断できる。このため、ステップ116の判定が肯定された場合はステップ118へ移行し、変換対象文字列に対応する顧客コードとして、第2の論理インデックスセットに対応する顧客コードを出力して処理を終了する。
なお、先のステップ110においても、不一致単語として複数の単語が抽出される場合もあるが、抽出された複数の不一致単語が、第2の論理インデックスセットに対応する顧客コードと対応付けて不要単語辞書に全て登録されていた場合にのみ、ステップ116の判定が肯定されるようにしてもよいし、抽出された複数の不一致単語のうちの何れか1つのみが、第2の論理インデックスセットに対応する顧客コードと対応付けて不要単語辞書に登録されていた場合にもステップ116の判定が肯定されるようにしてもよい(この場合もステップ96へ移行し、未登録の不一致単語を第2の論理インデックスセットに対応する顧客コードと対応付けて不要単語辞書に不要単語として登録することが好ましい)。
一方、ステップ114又はステップ116の判定が肯定された場合には、第2の論理インデックスセットに対応する顧客名称を表していると過去に判定された文字列の中に、先のステップ110で論理インデックスが抽出された不一致単語が付加された文字列も存在していないので、変換対象文字列が第1の論理インデックスセットに対応する顧客名称と第2の論理インデックスセットに対応する顧客名称の何れを表しているかを判断することは困難である。このため、ステップ114又はステップ116の判定が肯定された場合はステップ120へ移行し、変換対象文字列をディスプレイ16に表示させると共に、第1及び第2の論理インデックスセットに対応する文字列、顧客コード等の情報をディスプレイ16に表示させ、更に所定のメッセージをディスプレイ16に表示させることで、変換対象文字列が表している顧客名称の判定をオペレータへ要請する。
次のステップ122ではオペレータによる判定結果が入力されたか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ122を繰り返す。顧客名称の判定が要請されると、オペレータは電文送信元の第2の金融機関へ問い合せる等の作業を行うことで、変換対象文字列が表している顧客名称を判定する。そして、判定結果を表す情報をキーボード20を介して入力する。これにより、ステップ122の判定が肯定されてステップ124へ移行し、変換対象文字列に対応する顧客コードとして、入力された判定結果に相当する顧客コードを出力した後にステップ94へ移行する。なお、ステップ120〜ステップ124は請求項5に記載の変換手段に対応している。
従って、変換対象文字列が、オペレータによって判定された顧客名称に対して余計な単語が付加されている文字列であれば、ステップ94の判定が肯定されてステップ96へ移行し、変換対象文字列中の余計な単語が、判定された顧客についての不要単語として不要単語辞書に登録されることになるので、次回以降に、同一の顧客を表す文字列として、同一の単語(不要単語)が付加された文字列が出現した場合には、この不要単語に基づいてステップ106又はステップ116の判定が肯定されることで、オペレータの手を再度煩わすことなく変換対象文字列が表す顧客名称を自動的に判定することができる。
続いて、ステップ68〜ステップ74の検索処理によって複数の論理インデックスセットが抽出され、抽出された複数の論理インデックスセットに対応する顧客名称同士に包摂関係が無い場合(抽出された複数の論理インデックスセットが、包摂関係の無い顧客名称に対応する論理インデックスセットのみから成る場合、或いは包摂関係の無い顧客名称に対応する論理インデックスセットと包摂関係の有る顧客名称に対応する論理インデックスセットが混在している場合)にステップ128で実行される複数セット抽出時処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
ステップ140では、検索処理によって抽出された複数の論理インデックスセットの各々に対応する検索結果情報を順次参照し、包摂コードが含まれている検索結果情報が存在しているか否かを判断することで、検索処理によって抽出された複数の論理インデックスセットの中に、対応する顧客名称が他の顧客名称と包摂関係がある論理インデックスセットが存在しているか否かを判定する。判定が否定された場合はステップ142へ移行し、検索処理によって抽出された複数の論理インデックスセットのみを処理対象に設定した後にステップ148へ移行する。一方、ステップ140の判定が肯定された場合はステップ144へ移行し、検索処理によって抽出された複数の論理インデックスセットのうち、対応する検索結果情報の中に包摂コードが存在している論理インデッスセット(対応する顧客名称が他の顧客名称と包摂関係がある論理インデックスセット)に対し、包摂コードをキーにして名称辞書を検索し、当該論理インデックスセットが表す顧客名称と包摂関係を有する顧客名称を表す他の論理インデックスセットの情報を名称辞書から抽出する。そして、次のステップ146において、検索処理によって抽出された複数の論理インデックスセットと、ステップ144で抽出した論理インデックスセットを処理対象に設定し、ステップ148へ移行する。
次のステップ148では処理対象に設定した論理インデックスセットから未処理の単一の論理インデックスセットを取り出し、次のステップ150では、変換対象文字列の論理インデックスセットが取り出した論理インデックスセットと完全に一致しているか否か判定する。判定が肯定された場合はステップ160へ移行し、不要単語数(変換対象文字列中には存在しており取り出した論理インデックスセットに対応する文字列には存在していない不一致単語のうち、不要単語辞書に不要単語として登録されている単語の数)に0を設定し、この不要単語数を、取り出した論理インデックスセットに対応する顧客コードと対応付けてメモリに記憶させ、ステップ162へ移行する。
一方、ステップ150の判定が否定された場合にはステップ152へ移行し、変換対象文字列の論理インデックスセットと取り出した論理インデックスセットを比較することで、変換対象文字列中には存在しており、取り出した論理インデックスセットに対応する文字列には存在していない不一致単語の論理インデックスを全て抽出する。またステップ153では、取り出した論理インデックスセットに対応する顧客コードをキーにして不要単語辞書を検索する。次のステップ154では、ステップ152の検索によって該当する情報が抽出されたか否か判定する。否定が肯定された場合はステップ106へ移行し、前述のように不要単語数=0を顧客コードと対応付けてメモリに記憶させる。また、ステップ154の判定が肯定された場合はステップ156へ移行し、ステップ152で抽出した不一致単語の論理インデックスが、ステップ153の検索によって抽出された情報に含まれる不要単語の論理インデックスの中に存在しているか否か判定する。
ステップ156の判定が否定された場合もステップ106へ移行し、不要単語数=0を顧客コードと対応付けてメモリに記憶させるが、ステップ156の判定が肯定された場合はステップ158へ移行し、ステップ152で論理インデックスを抽出した不一致単語のうち、取り出した論理インデックスセットに対応する不要単語として不要単語辞書に登録されている不一致単語の数(不要単語数)を計数し、計数結果を不要単語数に設定し、取り出した論理インデックスセットに対応する顧客コードと対応付けてメモリに記憶させると共に、不要単語として登録されている不一致単語の論理インデックスも顧客コードと対応付けてメモリに記憶させた後に、ステップ162へ移行する。
ステップ162では、処理対象に設定した全ての論理インデックスセットを取り出したか否か判定する。判定が否定された場合はステップ148に戻り、ステップ162の判定が肯定される迄ステップ148〜ステップ162を繰り返す。これにより、処理対象に設定した全ての論理インデックスセットについて、不要単語数がメモリに各々記憶されると共に、不要単語数≧1の論理インデックスセットについては、不要単語として登録されている不一致単語の論理インデックスも各々メモリに記憶されることになる。ステップ162の判定が肯定されるとステップ164へ移行する。ステップ164では、処理対象に設定した各論理インデックスセットの不要単語数を順に参照しながら不要単語数が1以上となっている論理インデックスセットの数を計数し、計数結果に応じて処理を分岐する。
ここで、不要単語数が1以上となっている論理インデックスセットの数が0の場合(変換対象文字列における処理対象の各論理インデックスに対応する文字列との不一致単語が、何れも不要単語辞書に登録されていない場合)には、処理対象の個々の論理インデックスセットに対応する顧客名称の何れかを表していると過去に判定された文字列の中に、先のステップ153で論理インデックスが抽出された不一致単語が付加された文字列が存在していなかったことになるので、変換対象文字列が処理対象の個々の論理インデックスセットに対応する顧客名称の何れを表しているかを判断することは困難である。このため、不要単語数が1以上の論理インデックスセットの数が0の場合にはステップ174へ移行し、変換対象文字列をディスプレイ16に表示させると共に、処理対象の個々の論理インデックスセットに対応する文字列、顧客コード等の情報をディスプレイ16に表示させ、更に所定のメッセージをディスプレイ16に表示させることで、変換対象文字列が表している顧客名称の判定をオペレータへ要請する。
次のステップ176ではオペレータによる判定結果が入力されたか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ176を繰り返す。要請に従い顧客名称を判定したオペレータが判定結果を表す情報をキーボード20を介して入力すると、ステップ176の判定が肯定されてステップ178へ移行し、変換対象文字列に対応する顧客コードとして、入力された判定結果に相当する顧客コードを出力した後にステップ94(図4参照)へ移行する。なお、ステップ174〜ステップ178は請求項5に記載の変換手段に対応している。この場合も、変換対象文字列が、オペレータによって判定された顧客名称に対して余計な単語(不一致単語)が付加されている文字列であれば、ステップ94の判定が肯定されてステップ96へ移行し、この不一致単語が、判定された顧客についての不要単語として不要単語辞書に登録されることになるので、次回以降に、同一の顧客を表す文字列として、同一の単語(不要単語)が付加された文字列が出現した場合には、この不要単語に基づき、オペレータの手を再度煩わすことなく変換対象文字列が表す顧客名称を自動的に判定することができる。
また、不要単語数が1以上となっている論理インデックスセットの数が1の場合は、処理対象の個々の論理インデックスセットのうち、不要単語数が1以上となっている単一の論理インデックスセットについてのみ、先のステップ153で抽出された不一致単語のうち1個以上の不一致単語が不要単語として不要単語辞書に登録されているので、不要単語数が1以上となっている論理インデックスセットに対応する顧客名称を表していると過去に判定された文字列の中に、不要単語として登録されている上記の不一致単語が付加された文字列が存在していたことになり、変換対象文字列は不要単語数が1以上となっている論理インデックスセットに対応する顧客名称を表している確率が非常に高いと判断できる。
例えば変換対象文字列が「AKASAKA BANK CO.,LTD SHINZYUKU」である場合、図2(B)に示す情報が名称辞書に登録されているとすると、検索処理によって顧客A(名称が「AKASAKA BANK CO.,LTD」)と顧客E(名称「SHINZYUKU BANK CO.,LTD」)論理インデックスセットが各々抽出される。変換対象文字列と顧客Aの名称との不一致単語は「SHINZYUKU」(論理インデックスは「111」)、変換対象文字列と顧客Eの名称との不一致単語は「AKASAKA」(論理インデックスは「100」)、であるが、図2(C)からも明らかなように、不要単語辞書には顧客Aの不要単語として「SHINZYUKU」が登録されており、これに伴って顧客Aの論理インデックスセットについては不要単語数=1となるのに対し、不要単語辞書には顧客Eの不要単語は登録されておらず、顧客Eの論理インデックスセットについては不要単語数=0となる。従って、顧客Aの名称を表していると過去に判定された文字列の中には不一致単語「SHINZYUKU」が付加された文字列が存在しているのに対し、顧客Eの名称を表していると過去に判定された文字列の中には不一致単語「AKASAKA」が付加された文字列が存在していないことになり、変換対象文字列は顧客Aの名称を表している確率が非常に高いと判断できる。
このため、不要単語数が1以上となっている論理インデックスセットの数が1の場合はステップ164からステップ172へ移行し、変換対象文字列に対応する顧客コードとして、不要単語数が1以上となっている論理インデックスセットに対応する顧客コードを出力した後にステップ94(図4参照)へ移行する。この場合も、変換対象文字列が、出力した顧客コードに対応する顧客名称に対し、不要単語として未登録の余計な単語(不一致単語)が付加されている文字列であれば、ステップ94の判定が肯定されてステップ96へ移行し、この不一致単語が、出力した顧客コードに対応する顧客についての不要単語として不要単語辞書に登録されることになる。
ところで、例えば変換対象文字列が「NAKADA AND AKASAKA BANK CO.,LTD SHINZYUKU BRANCH」である場合、図2(B)に示す情報が名称辞書に登録されているとすると、検索処理によって顧客A(「AKASAKA BANK CO.,LTD」)、顧客E(「SHINZYUKU BANK CO.,LTD」)及び顧客F(「NAKADA AND AKASAKA CO.,LTD」)の論理インデックスセットが各々抽出される。変換対象文字列と顧客Aの名称との不一致単語は「NAKADA」「AND」「AKASAKA」「SHINZYUKU」「BRANCH」であるが、図2(C)からも明らかなように、このうち不要単語辞書に顧客Aの不要単語として登録されているのは「AND」と「SHINZYUKU」のみであるので、顧客Aについては不要単語数=2となり、これら2個の不要単語の論理インデックスがメモリに記憶される。また、顧客Eについては「NAKADA」「AND」「AKASAKA」「BRANCH」が不一致単語となるが、不要単語辞書には顧客Eの不要単語が登録されていないので顧客Eについては不要単語数=0となる。更に、顧客Fについては「BANK」「SHINZYUKU」「BRANCH」が不一致単語となり、これらの不一致単語は顧客Fの不要単語として不要単語辞書に各々登録されているので、顧客Fについては不要単語数=3となり、3個の不要単語の論理インデックスがメモリに記憶される。この例では、不要単語数が1以上となっている論理インデックスセットの数が「2」となる。
ここで、変換対象文字列が表している顧客名称の判断には、処理対象の個々の論理インデックスセットの不要単語数を単純に比較してもよいが(本発明はこの態様も権利範囲に含まれる)、或る論理インデックスセットにおける不要単語が他の論理インデックスセットでも不要単語となっていた場合(不要単語が重複していた場合)、この不要単語に基づいて変換対象文字列が表している顧客名称を特定することは困難であるので、この不要単語を除外した方が判定精度が向上することが期待される。
このため、不要単語数が1以上となっている論理インデックスセットの数が1よりも大きい(該当する論理インデックスセットが複数存在している)場合には、ステップ164からステップ166へ移行し、処理対象の個々の論理インデックスセットについてメモリに各々記憶した不要単語の論理インデックスを相互に比較することで、個々の論理インデックスセット(に対応する顧客コード)毎の不要単語の重複があるか否か判定する。判定が否定された場合は何ら処理を行うことなくステップ170へ移行するが、判定が肯定された場合はステップ168へ移行し、不要単語が重複している論理インデックスセット(に対応する顧客コード)の不要単語数を、重複している不要単語の数だけ減算した後にステップ170へ移行する。
例えば前述の例では、顧客Aについての不要単語が「AND」と「SHINZYUKU」であり、顧客Fについての不要単語が「BANK」「SHINZYUKU」「BRANCH」であるので、不要単語「SHINZYUKU」が重複しており、ステップ168の処理により、顧客A及び顧客Fの不要単語数から各々1ずつ減算されることになる。この例では、顧客Aの不要単語数=1、顧客Fの不要単語数=2となるので、結果として不要単語数の大小関係は変わらないが、例えば、或る論理インデックスセットにおける不要単語の大多数が他の論理インデックスセットにおける不要単語と重複していた等の場合には、ステップ168の処理によって当該顧客の不要単語数が減少されることで不要単語数の大小関係が変化し、変換対象文字列が表している確率が高いと推定される顧客名称に対応する論理インデックスセットにおける不要単語数が相対的に増大することになる。
ステップ170では、処理対象に設定した各論理インデックスセットに対応してメモリに記憶されている不要単語数を順に参照し、不要単語数の最大値を抽出すると共に不要単語数が最大値となっている論理インデックスセットの数を計数した後に、この計数結果に基づいて、処理対象に設定した各論理インデックスセットの中に、不要単語数が最大値となっている論理インデックスセットが複数存在しているか否か判定する。不要単語数が最大値となっている論理インデックスセットが1個のみである場合、変換対象文字列はこの論理インデックスセットに対応する顧客名称を表している確率が高いと判断できる。このため、ステップ170の判定が否定された場合はステップ172へ移行し、変換対象文字列に対応する顧客コードとして、不要単語数が最大の論理インデックスセットに対応する顧客コードを出力した後にステップ94(図4参照)へ移行する。例えば前述の例では、変換対象文字列が、不要単語数が最大(不要単語数=2)となっている顧客Fの名称を表していると判断され、顧客Fの顧客コードが出力されることになる。
一方、不要単語数が最大の論理インデックスセットが複数存在している場合には、変換対象文字列が不要単語数最大の複数の論理インデックスセットに対応する顧客名称のうちの何れを表しているかを判断することは困難である。このため、ステップ170の判定が肯定された場合はステップ174へ移行する。この場合、前述のように変換対象文字列が表している顧客名称の判定がオペレータによって行われることになる。
このように、本実施形態では、変換対象文字列が表す顧客名称(顧客コード)の判断に際し、検索処理によって複数の論理インデックスセットが抽出された場合に、上述した複数セット抽出時処理により、変換対象文字列中には存在しており抽出された論理インデックスセットに対応する文字列には存在していない不一致単語が不要単語として不要単語辞書に登録されているか否か、前記不一致単語のうち不要単語として登録されている単語の数(不要単語数)、及び、個々の論理インデックスにおける不要単語の重複の有無に基づいて、変換対象文字列に対応する論理インデックスセット(顧客コード)を判断するので、変換対象文字列が表す顧客名称(顧客コード)の判断を、オペレータの手を煩わすことなく自動的に行える確率を向上させることができる。
なお、上記では検索処理によって複数の論理インデックスセットが抽出され、不要単語数≧1の論理インデックスセットが複数存在していた場合に、不要単語数と不要単語の重複の有無に基づいて変換対象文字列が表す顧客名称(顧客コード)を判断する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば不要単語数及び不要単語の重複の有無の何れか一方に基づいて変換対象文字列が表す顧客名称(顧客コード)を判断するようにしてもよいし、これに代えて、個々の不要単語について、対応する顧客名称を表す文字列に出現する回数(又は頻度)を不要単語辞書に記憶しておき、不要単語数≧1の論理インデックスセットが複数存在していた場合に、個々の不要単語が対応する顧客名称を表す文字列に出現する出現頻度も勘案して(例えば個々の不要単語を出現頻度に応じて重み付けして評価値を算出する等)、変換対象文字列が表していると推定される顧客名称(顧客コード)を判断するようにしてもよい。
不要単語の出現頻度は、例えば個々の顧客名称を表す文字列が入力された回数を個々の顧客名称毎に各々不要単語辞書に記憶すると共に、個々の不要単語について対応する顧客名称を表す文字列に出現した回数を不要単語辞書に記憶しておき(これらの入力回数及び出現回数は請求項4に記載の頻度情報に対応している)、変換対象文字列が或る顧客名称を表していると判断する毎に、当該顧客名称に対応する文字列の入力回数をインクリメントすると共に、変換対象文字列に含まれる不要単語の出現回数をインクリメントすることを繰り返し、特定の不要単語の出現頻度を演算する際には、該特定の不要単語の出現回数を、対応する顧客名称を表す文字列の入力回数で除算することで求めることができる。
また、上記では不要単語の論理インデックスのみを顧客コードと対応付けて不要単語辞書に登録する態様を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば不要単語の登録時に、不要単語を含む文字列における不要単語の位置も情報として登録しておき、変換対象文字列における不要単語の位置が不要単語辞書に登録されている位置と一致しているか否かも考慮して、変換対象文字列が表す顧客名称を判断するようにしてもよいし、上述したように、不要単語辞書に各不要単語の出現頻度又は出現回数も登録すると共に、この出現頻度又は出現回数を適宜更新し、出現頻度又は出現回数が所定値以上の不要単語のみを、変換対象文字列が表す顧客名称の判断に用いるようにしてもよい。
また、上記では変換対象文字列から取り出した単語が基本語辞書に登録されていなかった場合に、該単語に論理インデックスを付与して基本語辞書に新規に登録する処理を行うことで、変換対象文字列を構成する全ての単語を論理インデックスへ各々変換する例を説明したが、これに限定されるものではなく、変換対象文字列を構成する各単語のうち基本語辞書に未登録の単語については、論理インデックスへ変換することなくテキストデータのまま以降の処理を行うようにしてもよい。この場合、不要単語辞書及び補助辞書には、論理インデックスとして登録される単語とテキストデータとして登録される単語が混在する可能性があるが、本発明はこのような態様も権利範囲に含むものである。
更に、上記では本発明に係る文字列として、顧客名称を表す文字列を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の単語が組合わされて成る任意の対象を表す文字列に適用可能である。