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JP4076926B2 - 融雪装置 - Google Patents
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本発明は、冬季に駐車場や路上の積雪を融解する融雪装置に関する。
このような従来の融雪装置としては、直方体の筐体内に例えばガスを燃料とするガスバーナを熱源とし、このガスバーナを備えた給湯装置を内蔵した給湯ユニットを屋外に設置すると共に、融雪の対象となる駐車場や道路に樹脂製のパイプを埋設している。そして、降雪センサが降雪開始を検知すると給湯装置で加熱した温水を埋設したパイプに循環させる。そして、循環中に冷却された温水をふたたび給湯装置で加熱してパイプに送り出している(特許文献1参照)。
実用新案登録第2577736号公報(図1)
上記従来の給湯ユニットでは、筐体内に給湯装置を内蔵させているので、給湯装置内のガスバーナに燃焼用の空気を取り入れるための吸気口を設ける必要がある。給湯ユニットの正面に吸気口を設けてもよいが、デザインが損なわれ、かつその吸気口から内部に雪が侵入しやすい。そのため、給湯ユニットの背面に吸気口を設けることが望ましい。融雪する場所は屋外であるので、一般に建物等の壁面から所定の空間を開けて、給湯ユニットの背面が壁面に対応するように設置される。
ところが、建物の屋根から落雪があると、壁面と給湯ユニットとの間を落雪が覆い、吸気口からの燃焼用空気の吸引を阻害する場合が生じる。上記従来の融雪装置は1台の給湯ユニットを設置していたが、融雪面積に応じて複数台の給湯ユニットを連結して使用する場合には、給湯ユニットの側面同士が接近する。そのため、前面以外であれば後面にしか吸気口を設けることができず、吸気口からの燃焼用空気の吸引はやはり阻害される。
ところで、上述のように融雪対象範囲に応じて給湯ユニットを横方向に連結して給湯能力を上げることが考えられるが、給湯ユニットを連結するためには往復1対の循環水管と燃料供給管であるガス管とを隣接する給湯ユニット間で相互に連結しなければならない。循環水管内の温水は圧力が高く漏れやすい。また、ガス管内のガスは圧力は低いものの、たとえ少量でも漏れることは許されない。
そのため循環水管やガス管を相互に連結する際には連結部分から温水やガスが漏出しないように、確実に連結する必要がある。これら循環水管やガス管は金属製の配管が用いられているので、相互に連結される給湯ユニットの相対的な位置がずれると確実に連結できないおそれが生じる。なお、給湯ユニットの位置決めを行うため給湯ユニットの底面にはアジャスタボルトが用いられる場合が多いが、給湯ユニットの背部には壁面があるためすべてのアジャスタボルトを調節する作業はきわめて困難である。特に、降雪時期に故障等により給湯ユニットを交換しなければならない場合には、極寒の中での作業になるため迅速に作業が行えなければならない。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、上記不具合を解消することのできる融雪装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明による融雪装置は、直方体の筐体内にバーナを熱源とする給湯装置を内蔵した給湯ユニットを、複数台横方向に並べて連結し、融雪対象範囲内に埋設された温水管に各給湯ユニット内の給湯装置で加熱した温水を循環させる融雪装置において、上記給湯ユニットの側面に、少なくとも、各給湯ユニットに温水を循環させる循環水管及び各バーナに燃料を供給する燃料供給管を通す開口を形成すると共に、給湯ユニットを相互に連結した際にこの開口を外部からシールするシール部材を設け、かつ給湯ユニットを相互に連結した状態で横方向両端の少なくとも一方の給湯ユニットの外側の側面に燃焼用の空気を取り入れる吸気口を形成し、この吸気口から吸引された燃焼用の空気を上記開口を介して他の給湯ユニットに供給するようにしたことを特徴とする。
給湯ユニットの背面に位置する建物の屋根等からの落雪によって、建物の壁面と給湯ユニットの後面との間が閉塞され、給湯ユニットの後面からの吸気が困難になっても、いずれか一方の端に位置する給湯ユニットの外側に面している側面は壁面に対向していないので、その側面に設けた吸気口から燃焼用の吸気を吸引することができる。また、他の給湯ユニットは開口を介して連結されているので、この開口を介してすべての給湯ユニットの筐体は連通することになる。したがって、端に位置する給湯ユニットの側面から吸引された燃焼用の空気は開口を介してすべての給湯ユニットに流れ、燃焼用の空気が不足することを防止することができる。
このように、端に位置する給湯ユニットの側面に吸気口を形成すれば、上記給湯ユニットは各々背面に吸気口を有し、壁面とこの背面との間に所定の距離を開けて設置される場合に特に有利である。
ところで、上記シール部材は2台の給湯ユニットに挟まれ圧縮されるものであって、この2台の給湯ユニットの相互に対向する側面のうち少なくとも一方に、両給湯ユニットの間隔を所定の距離以上接近しないように規制する距離規制手段を設けると共に、両給湯ユニットの前後方向及び上下方向の相対的な位置決めを行う位置決め手段を両給湯ユニットに設ければ、シールを適切に締め付けることができ、確実にシール性を確保することができる。また、両給湯ユニットを位置決め手段によって位置決めした状態で相互に連結すれば両者の相対位置がずれることがなく、その後の配管作業をスムーズかつ確実に行うことができる。
なお、上記循環水管及び燃料供給管の少なくとも1系統について、相互に連結される1対の配管の各端部近傍にOリングが装着され、かつ一方の配管にスライド自在であって連結相手の配管のOリングを越えてスライドし、両配管のOリングに接触した状態で連結部分を覆うスリーブを有し、他方の配管にはこのスリーブの先端近傍に設けられた止めねじが挿入される溝がOリングよりも配管の中央よりに形成され、連結前のスリーブの先端を覆い、スリーブ内へのゴミの侵入を防止する防塵キャップに、スリーブのスライド時に止めねじの先端が連結相手の配管のOリングに接触する位置までねじ込まれることを防止するねじ位置規制手段を形成すると、スリーブをスライドさせ、かつスリーブの先端のねじを回すだけで両配管を相互に連結させることができる。また、ねじ位置規制手段によってねじ位置が規制されるので、スリーブをスライドさせる際にねじの先端でOリングを傷つけるおそれがない。
以上の説明から明らかなように、本発明は、バーナで温水を暖めて、地中に埋設されたパイプに温水を循環させて融雪を行う融雪装置で、給湯装置を内蔵した給湯ユニットを融雪面積に応じて横方向に連結して使用する際、給湯ユニットの背部に位置する壁面と給湯ユニットとの間が落雪等で閉塞されても、燃焼用の空気を各給湯ユニットに供給することができる。
また、給湯ユニットを連結する際に、連結作業を短時間で行うことができるので、例えば極寒の中での作業に関する負担を軽減させることができる。
図1を参照して、1は本発明による融雪装置である。この融雪装置1は給湯ユニットであるメインユニット2と、同じく給湯ユニットであるサブユニット3とを有している。本形態では1台のメインユニット2に2台のサブユニット3を横方向に1列に並べて連結し使用している。但し、融雪対象範囲の広さに応じて適宜サブユニット3の台数を増減する。
これらメインユニット2と2台のサブユニット3は壁面Wに接して設けられた基礎B上に設置される。この基礎Bは融雪対象範囲の近傍に形成されており、融雪対象範囲には比較的柔軟な樹脂製のパイプ11が埋設されている。このパイプ11は循環水管である往水管41と復水管42とに接続されている。
パイプ11内には循環水が充填されており、往水管41を介してメインユニット2から吐出される温水がパイプ11内を循環して復水管42からメインユニット2へと戻される。そして復水管42を通って戻ってきた循環水をメインユニット2及びサブユニット3で加熱して、ふたたび往水管41からパイプ11へと循環させる。
パイプ11の近傍には温度センサ14が埋設されており、パイプ11内の暖かい循環水で暖められた土壌の温度を測定し、メインユニット2内の制御装置に検知信号を入力するように構成されている。ところで、12は室内に設置されたリモコンであり、融雪装置1の作動を室内で制御できるようにしている。また降雪センサ13が設けられており、この降雪センサ13が降雪開始を検知すると自動的にパイプ11に温水を循環させる。なお、メインユニット2及びサブユニット3の熱源はガスバーナであり、ガスの燃焼により生じたドレンはメインユニット2に集められ、排水管20を介して浸透枡20aに排出される。
図2を参照して、メインユニット2及びサブユニット3には各々給湯装置21,31が内蔵されている。そして、メインユニット2の図において向かって左側面に向けられた開口22及びサブユニット3の両側面に設けられた開口32,33を通して往水管41,復水管42,ガス管5が、メインユニット2から図において左端のサブユニット3まで連通されるように、各ユニットの接合部分で連結した。なお、図3を参照して、サブユニット3の図において向かって右側の側面には開口32を囲う環状のパッキンPを予め貼着しておいた。また、連結前のメインユニット2の向かって左側面には開口22を閉塞する閉塞板30を取り付け、他のサブユニット3を連結する際にこの閉塞板30を外し、連結されるサブユニットの向かって左側面に取り付け、この左側面の開口33を新たに閉塞するようにした。
ところで、サブユニット3の後面には燃焼用の空気を取り入れる吸気口が設けられているが、メインユニット2の図において右側面23に設けられた吸気口24から吸引された燃焼用の空気はメインユニット2の給湯装置21に供給されるばかりか、開口22,32,33を通ってすべてのサブユニット3の給湯装置31に供給される。なお、2Pは温水を循環させるための循環ポンプである。
図3を参照して、サブユニット3の図において右側面34には上述のようにパッキンPが貼着されている。このパッキンPはウレタンフォーム等の発泡性の樹脂で形成されており、非圧縮状体では10mmの厚みになるように成形されている。そして、このパッキンPの上下に、右側面34から6mm突出した距離規制手段である突座35を形成した。
この突座の中心部分には連結ボルト16が挿通される穴35aが形成されており、連結ボルト16でメインユニット2やサブユニット3に他のサブユニット3を連結すると、パッキンPは6mmの厚みになるまで圧縮され、それ以上圧縮されることはない。
また、本形態では連結ボルト16として8mmねじ(M8)を用い、突座35には直径9mmの穴35aを形成した。また、メインユニットの左側面25にも連結ボルト16が挿通される直径9mmの穴25aを設けた。したがって、連結ボルト16によって相互に連結されるメインユニット2とサブユニット3は、前後及び上下方向に0.5mm以内の位置精度で位置決めされる。本形態では連結ボルト16と突座35の穴35a及び左側面25の穴25aとで位置決め手段を構成した。なお、サブユニット3の左側面36にも同様に穴36aを設けており、2台のサブユニット3を連結する際にも同様の位置決めをすることができる。
そしてこのように連結ボルト16によってメインユニット2及びサブユニット3が相互に連結されると、両ユニット2,3の底部に取り付けてあるアジャスタボルト15を調節して各アジャスタボルト15を基礎Bに当接させる。そして、図示しないが基礎Bにアンカーボルトを埋設して押さえ金具によってアジャスタボルト15を基礎Bに固定する。
このようにユニット2,3が相互に連結されると、次に往水管41,復水管42,ガス管5の連結を行う。各配管の連結は同様にして行うので、ガス管5の連結を例にして図3を用いて連結作業を説明する。サブユニット3に予め内蔵されているガス管5の上流側端部には連結金具51がロー付けされ、下流側端部及びメインユニット2のガス管5の下流側端部には他の連結金具54がロー付けされている。
上流側の連結金具51には2本のOリング53が取り付けられており、更にこれら2本のOリングを覆いながらスライドするスリーブ52が取り付けられている。また下流側の連結金具54にも同様に2本のOリング56が取り付けられており、スリーブ52をスライドさせて、対向する下流側の連結金具54のOリング56を図示のようにスリーブ52で覆えば、ガス管5が連結される。但し、そのままではスリーブ52が後退することによって連結が解除されるので、スリーブ52の先端部分に取り付けたねじ52aを下流側の連結金具54に形成した全周にわたる溝55に挿入し、スリーブ52が後退しないようにした。なお、50は金属製のエンドキャップである。
ところで、このようにスリーブ52をスライドさせて両ガス管5を連結するまでの間、ガス管5内に塵埃等が侵入すると望ましくない。そこで、このような連結作業を行うまでは、図4に示すキャップCをスリーブ52に被せてガス管5内に塵埃が侵入しないようにした。
このキャップCはゴム製であり、外周の一部に肉厚部分を形成し、その肉厚部分に端部が開放された切り込み溝C1を形成した。この切り込み溝C1にねじ52aを収納させなければ、キャップCをスリーブ52に装着することができない。また切り込み溝C1は肉厚部分に形成されているので、ねじ52aを大きく外側にねじ戻さないとねじ52aは切り込み溝C1内に入らない。そのため、キャップCをスリーブ52に装着すると必ずねじ52aが外側にねじ戻された位置になる。
連結作業時にキャップCをスリーブ52から外し、スリーブ52をスライドさせるが、ねじ52aがねじ戻されているので、ねじ52aの先端が相手側のOリング56に接触することはなく、したがってねじ52aの先端でOリング56を傷つけることが防止される。
ところで、図5に示すようにサブユニット3の後面には各々吸気口37が形成されている。ところが、図示のように落雪Sによって各ユニット2,3と壁面Wとの間の空間BSの上部が閉塞されると、吸気口37から十分な量の燃焼用空気を吸引することが困難になる。ところが、上述のようにメインユニット2の右側面23には吸気口24が形成されているので、この吸気口24から吸引された空気は開口22,32,33を介して各サブユニット3にも供給されるので、吸気口37から吸引される空気の不足分をこの吸気口24から吸引される空気で補うことができる。
なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。例えば、給湯装置21,31の熱源としてガスバーナを用いたが、灯油などの液体燃料を燃焼させる石油バーナを熱源として用いてもよい。
本発明の一実施の形態の構成を示す図 各ユニットの連結状態を示す図 ユニット間での配管の状態を示す図 防塵用のキャップの形状を示す図 落雪による閉塞状態を示す図
符号の説明
1 融雪装置
2 メインユニット
3 サブユニット
5 ガス管
21 給湯装置
22 開口
24 吸気口
31 給湯装置
32 開口
35 突座
41 往水管
42 復水管
51 連結金具
52 スリーブ
52a ねじ
54 連結金具
55 溝
C キャップ
P パッキン
S 落雪
W 壁面

Claims (4)

  1. 直方体の筐体内にバーナを熱源とする給湯装置を内蔵した給湯ユニットを、複数台横方向に並べて連結し、融雪対象範囲内に埋設された温水管に各給湯ユニット内の給湯装置で加熱した温水を循環させる融雪装置において、上記給湯ユニットの側面に、少なくとも、各給湯ユニットに温水を循環させる循環水管及び各バーナに燃料を供給する燃料供給管を通す開口を形成すると共に、給湯ユニットを相互に連結した際にこの開口を外部からシールするシール部材を設け、かつ給湯ユニットを相互に連結した状態で横方向両端の少なくとも一方の給湯ユニットの外側の側面に燃焼用の空気を取り入れる吸気口を形成し、この吸気口から吸引された燃焼用の空気を上記開口を介して他の給湯ユニットに供給するようにしたことを特徴とする融雪装置。
  2. 上記給湯ユニットは各々背面に吸気口を有し、壁面とこの背面との間に所定の距離を開けて設置されることを特徴とする請求項1に記載の融雪装置。
  3. 上記シール部材は2台の給湯ユニットに挟まれ圧縮されるものであって、この2台の給湯ユニットの相互に対向する側面のうち少なくとも一方に、両給湯ユニットの間隔を所定の距離以上接近しないように規制する距離規制手段を設けると共に、両給湯ユニットの前後方向及び上下方向の相対的な位置決めを行う位置決め手段を両給湯ユニットに設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の融雪装置。
  4. 上記循環水管及び燃料供給管の少なくとも1系統について、相互に連結される1対の配管の各端部近傍にOリングが装着され、かつ一方の配管にスライド自在であって連結相手の配管のOリングを越えてスライドし、両配管のOリングに接触した状態で連結部分を覆うスリーブを有し、他方の配管にはこのスリーブの先端近傍に設けられた止めねじが挿入される溝がOリングよりも配管の中央よりに形成され、連結前のスリーブの先端を覆い、スリーブ内へのゴミの侵入を防止する防塵キャップに、スリーブのスライド時に止めねじの先端が連結相手の配管のOリングに接触する位置までねじ込まれることを防止するねじ位置規制手段を形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載された融雪装置。
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