JP4077066B2 - 電動モータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は種々の制御用として好適な電動モータに関するものであり、さらに詳細には、耐ノイズ性に優れ、且つ小型の電動モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電機子巻線を固定子側に設け、回転子は高性能永久磁石で構成したブラシレス電動モータは公知である。この電動モータは、非接触形の位置検出器で回転子の位置を検出し、その位置に対応する固定子巻線に電流を流し、その電流値を制御することで回転制御を行なうようになっている。
また上記形式の非接触形電動モータを自動車用のディスクブレーキに組み込んだ小型電動式ブレーキも公知となっている(たとえばPCT出願国際公開番号WO/03301参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記電動モータは、回転子の位置を検出する位置センサと、磁極を検出する磁極センサが必要とされるが、これらのセンサは、通常、電動モータを構成する固定子や回転子の側方、例えば回転子側のシャフトの軸受け部等に配置されているため、センサの部分がモータ本体よりも側方に飛び出す形状となり、電動モータを小型化する上での障害となっていた。また、センサがモータ本体の側方等に配置されるため、外部磁気ノイズの影響を受け易くなっており、このためノイズ対策としてわざわざセンサ周囲にシールド手段を設ける必要が生じ、構造が複雑になる等の問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、電動モータを構成する回転子の内部に、回転子の位置を検出する位置センサと、磁極を検出する磁極センサを設けることにより、特別なシールド手段を設けることなく耐ノイズ性を高め、さらにモータ全体の小型化を図ることができる電動モータを提供し、上記問題点を解決することを目的とする。
本発明は、回転子の内部にセンサを設けたため、従来の電動モータのように、固定子や回転子の側方にセンサを設けた場合に比較して電動モータを小型化することができ、さらに回転子の内部にセンサを設けたため、センサの周囲が磁性体で囲まれることになり、外部磁気ノイズに対する耐久性を増すことができる。
【0005】
このため本発明が採用した技術解決手段は、
電動モータを構成する回転子に前記回転子3の軸心と同心に所定の幅を持った有底の円周溝4を形成し、該溝4内に回転子3とは分離された円筒状の支持体5を前記軸心と同心に配置し、前記円周溝内と前記支持体の何れか一方に磁極検出用の第1リング磁石10と位置検出用の第2リング磁石11を配置し、前記それぞれのリング磁石に対応した他側には第1、第2ホール素子12、13を配置して磁極センサ9および位置センサ8を構成し、さらに前記位置用センサ8を前記磁極センサ9よりも円周溝の奥側に配置したことを特徴とする電動モータである。
【0006】
【実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明すると、図1は第1実施形態に係わる3相8極のブラシレス電動モータの概略断面構成図、図2は図1中のA−A断面図、図3は図1中のB−B断面図図である。
【0007】
図において、1はモータのケーシング1であり、このケーシング1内に回転シャフト2が回転自在に軸支されている。ケーシング1内の回転シャフト2には、電動モータの回転子3を形成する大径部3aが形成されており、この大径部3aには、シャフト2と同心でかつ所定の幅を持った有底状の円周溝4が形成されている。同円周溝4内には、ケーシング1に底部を固定した円筒状支持体5の自由端側の円筒部が入りこんで配置されており、円筒状支持体5の内周面6と、この内周面6に対向する円周溝4の内径外周面7には後述する位置センサ8、および磁極センサ9が配置される。
【0008】
円筒状支持体5の内周面6に対向する円周溝4の内径外周面7には、開口側から奥に向かって磁極センサ9を構成する第1リング磁石10と位置センサ8を構成する第2リング磁石11が図示のように順に配置されており、一方、円筒状支持体5の内周面6には前記第1リング磁石10に対応する位置に第1ホール素子12が、また第2リング磁石11に対応する位置に第2ホール素子13が配置されている。
【0009】
第1リング磁石10は、本例の電動モータはU相、V相、W相からなる3相8極の電動モータであるため、図2に示すようにN、S極が交互に4個ずつ配置されており、また、この第1リング磁石10に対応する第1ホール素子12は図示の如くU相、V相、W相用として3個のホール素子12a、12b、12cが配置されている。
第2リング磁石11は位置検出用の機能を果たすために、図3に示すように、N、Sが交互に多数配置されており、また、この第2リング磁石11に対応する第2ホール素子13は図示の如くA相、B相用に2個のホール素子13a、13bが配置されている。なお、第2リング磁石11の磁極の数が多いとそれだけ、位置検出の精度を上げることが可能である。
【0010】
そして、前記第1リング磁石10と第1ホール素子12とによって磁極センサ9が、また第2リング磁石11と第2ホール素子13とによって位置センサ8が構成されている。これらのセンサは図示せぬリード線により外部制御回路と接続されている。
回転シャフト2の大径部3a外周には、図2に示す如く電動モータのトルク発生用の永久磁石14が、磁極センサ9の第1リング磁石10と磁極が対応するようにS、N極交互に4個ずつ配置されており、また、この永久磁石14に対応して、ケーシング1にはコイル15を巻回したステータヨーク(固定子)16を形成するU相、V相、W相の各相が順に4個ずつ配置され、これらによって3相8極の電動モータが構成されている。
【0011】
以上にように構成された電動モータの作動を説明すると、
本電動モータは従来公知の原理により回転し、この時、磁極センサ9は法線方向のみの磁気に反応するが、U相、V相、W相は、夫々に対応したホール素子12a、12b、12cで制御されることになる。例えば、U相のホール素子はN極を検知するとONとなり、S極を検知するとOFFになるように制御され、他のホール素子も同様に対応する相に対してON、OFF作動を行い、これらの制御によってモータの回転力を発生する。
【0012】
また、位置センサ8は電動モータの回転位置と、回転方向を検出する。
具体的には、図3に示すようにA相用のホール素子からの出力信号と、B相用のホール素子からの出力信号は、図3に示すように、例えばホール素子の配置により90°の位相のズレを以て出力されるが、この位相のズレの方向によって回転方向が検出され、また、N極、またはS極の数を検出することにより回転位置の検出を行うことができる。
【0013】
なお、上述のようなホール素子によってモータの制御および位置、回転方向の検出を行う方法は従来から行われているものと同様である。
以上のように、本電動モータでは、磁極センサ9および位置センサ8を回転子3の内部に配置されたため、モータ全体の小型化を図ることができた。また、上記例では高い精度が要求される位置センサを、要求精度が小さい磁極センサよりも回転子の円周溝の奥に配置したため、耐ノイズ性を高めることができる。
【0014】
つづいて、本発明の第2実施形態について図4を参照して説明する。なお図中の符号は第1実施形態の部材に対応している。
この実施形態は、第1リング磁極10、第2リング磁極11を回転子側大径部3aの円周溝4の外径内周面18に、またホール素子12、13を円筒状支持体5の外周面17に取り付けた点で第1実施形態と相違しており、他の構成、作用は第1実施形態のものと同様であるので、それらの説明は省略する。
【0015】
上記実施形態は3相8極の電動モータの回転子内に位置センサ、磁極センサを設けた例について述べたが、同様の構成は他の形式の電動モータにも適用できることは言うまでもなく、さらに、回転子内に配置する磁極センサ、位置センサの位置も必要に応じて変更できることは当然である。
【0016】
【発明の効果】
以上詳細に述べた如く本発明によれば、電動モータの回転子の内部に磁極センサ、位置センサを配置したたため、従来の電動モータに比較して電動モータを小型化でき、さらにモータ内部にセンサを設けたため、センサの周囲が磁性体で囲まれることになり、特にシールド手段を設けることなく外部磁気ノイズに対する耐久性を増すことができる、等の優れた効果を奏することができる。また、高い精度が要求される位置センサを要求精度が小さい磁極センサよりも回転子の内部(溝奥)に配置することにより、耐ノイズ性を高めることができ効率のよいセンサ部を構成することができる、等の優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる3相8極の電動モータの概略断面図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1中のB−B断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係わる電動モータの概略断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
2 回転シャフト
3 回転子
3a 大径部
4 円周溝
5 円筒状支持体
6 円筒状支持体の内周面
7 円周溝の内径外周面
8 位置センサ
9 磁極センサ
10 第1磁極リング
11 第2磁極リング
12 第1ホール素子
13 第2ホール素子
14 永久磁石
15 コイル
16 ステータヨーク
17 円筒状支持体5の外周面17
18 円周溝の外径内周面
Claims (1)
- 電動モータを構成する回転子に前記回転子3の軸心と同心に所定の幅を持った有底の円周溝4を形成し、該溝4内に回転子3とは分離された円筒状の支持体5を前記軸心と同心に配置し、前記円周溝内と前記支持体の何れか一方に磁極検出用の第1リング磁石10と位置検出用の第2リング磁石11を配置し、前記それぞれのリング磁石に対応した他側には第1、第2ホール素子12、13を配置して磁極センサ9および位置センサ8を構成し、さらに前記位置用センサ8を前記磁極センサ9よりも円周溝の奥側に配置したことを特徴とする電動モータ。
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