JP4079231B2 - 画像生成方法及び装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、岩肌や、石の表面、あるいは砂の表面等のように、凹凸のある表面にある方向から光があたったときの様子をある方向から観察したときの画像を自動的に作成するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
岩肌や石の表面の絵柄は抽象柄として壁紙等に広く用いられているが、従来においては、天然に存在する岩石を写真撮影していた。そして、この写真撮影した画像を壁紙のような非常に面積の広い印刷物に適用する場合には、撮影したフィルムの画像をエンドレス化処理して単位画像とし、それをコピーする等して複数枚用意して、それらを縦横に隙間なく接続して所望の面積の絵柄を得るようにしている。ここで、エンドレス化処理というのは、縦横に隙間なく接続した場合に接続箇所で絵柄に段差が無く、連続した絵柄となるように、画像の周辺部の絵柄を修正する処理である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の手法では、写真撮影する岩石は天然に存在する素材であるので、デザインや質感の変更が難しいという問題があった。更に、エンドレス化処理は作業者が手作業でフィルム処理することによって行っていたので、熟練を要するばかりでなく、作業負担も大きいものであった。
【0004】
本発明は、上記の課題を解決するものであって、岩肌状の質感を有する画像等の、凹凸のある表面にある方向から光があたったときの様子をある方向から観察したときの画像を、自動的に作成でき、しかもデザインや質感の変更も容易にできる画像生成方法及び装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の画像生成方法は、2次元スカラ場の各位置のスカラ値を標高とし、その凹凸の各位置標高とその周囲の標高との関係から各位置における単位法線ベクトルを求めると共に、視線の条件、光線の条件及び2次元スカラ場の上の凹凸の表面の条件を定めることによって当該凹凸の各位置における輝度を求める画像生成方法であって、前記光線は平行光線であり、前記2次元スカラ場の各位置の輝度を、その位置におけるスカラ値、当該位置における拡散反射成分、鏡面反射成分、標高が低い位置の輝度を高い位置よりどの程度低くするかを決定する光線減衰定数、及び、該2次元スカラ場の中の最大のスカラ値と、該2次元スカラ場の中の最小のスカラ値を用いて定めることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の画像生成装置は、光線の条件、凹凸の表面の条件等を設定するための入力手段と、2次元スカラ場を生成する2次元スカラ場生成部と、2次元スカラ場生成部によって生成された2次元スカラ場の各位置のスカラ値を標高として扱い、凹凸の各位置の標高とその周囲の標高との関係から各位置における単位法線ベクトルを求める単位法線ベクトル演算部と、入力手段によって設定された光線の条件、凹凸の表面の条件、及び単位法線ベクトル演算部で求められた各位置の単位法線ベクトルに基づいて凹凸の表面の各位置における輝度を計算する輝度計算部と、輝度計算部によって計算された各位置の輝度値を作成画像の対応する位置に書き込むことによって画像を作成する画像生成部とを備える画像生成装置であって、前記入力手段によって設定される光線は平行光線であり、輝度計算部は、前記2次元スカラ場の各位置の輝度を、その位置におけるスカラ値、当該位置における拡散反射成分、鏡面反射成分、標高が低い位置の輝度を高い位置よりどの程度低くするかを決定する光線減衰定数、及び、該2次元スカラ場の中の最大のスカラ値と、該2次元スカラ場の中の最小のスカラ値を用いて定めることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ実施の形態について説明する。
まず、本発明に係る画像生成方法の実施形態について説明する。
図1はこの実施形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【0010】
まず、初期設定として種々のパラメータの設定を行う(ステップS1)。ここでは、作成画像のサイズ、単位光線方向ベクトル(lx,ly,lz)、光源強度L、拡散反射率d、鏡面反射率s、鏡面反射の鋭さq、光線減衰定数rを設定する。作成画像は当該画像生成方法によって作成する画像であり、予めこの作成画像のサイズを設定しておくのである。その他の項目については後述する。
【0011】
次に、2次元スカラ場を生成する(ステップS2)。この2次元スカラ場は、ある座標(x,y)に対して一つのスカラ値が定義されているものであればどのようなものであってもよい。例えば、スカラ値に自然な揺らぎを持たせたいのであれば中点変位法等によって2次元フラクタル場を生成すればよい。
【0012】
ただし、この画像生成方法によって得られる画像を縦横に隙間なく接続して、より面積の大きい画像を得ようとする場合には、この画像生成方法で作成される画像はエンドレス化されている必要があり、そのためには、この2次元スカラ場はエンドレス化されている必要がある。このことは後述する処理から明らかとなる。
【0013】
例えば、いま一つの2次元スカラ場を図2に示すように縦横に隙間なく接続する場合を考えると、接続位置において同じスカラ値を有していれば段差なく接続できることが分かる。従って、図2に示すように隙間なく接続する場合には、中点変位法等で2次元スカラ場を生成する過程において、上辺の各位置のスカラ値を下辺の対応する位置に、左辺の各位置のスカラ値を右辺の対応する位置に、それぞれ強制的に代入すればよい。このことによってエンドレス化された2次元スカラ場を得ることができることは明らかであろう。2次元スカラ場を隙間なく接続する場合の接続の態様は図2に示すものに限らないが、それぞれの接続の態様に応じて、隙間なく接続された場合に接続位置のスカラ値が同じになるように各辺のスカラ値を調整すればよい。
【0014】
なお、2次元スカラ場のサイズは作成画像のサイズと同じであってもよく、異なっていてもよいが、後述するところから明らかなように、2次元スカラ場の位置と作成画像の位置とは一対一に対応していなければならないので、両者のサイズが異なっている場合には両者のサイズを正規化する等して両者の位置の一対一対応をとるようにすればよい。なお、以下においては2次元スカラ場の位置と、作成画像の位置とは一対一対応がとれているものとする。
【0015】
さて、いま、2次元スカラ場にx−yの直交座標系を設定し、図3に示すように2次元スカラ場の任意の位置(x,y)のスカラ値をz(x,y)で表し、それらのz(x,y)の位置を滑らかに繋ぐとすると、2次元スカラ場の上に凹凸面が形成されることは容易に理解できる。そこで、この画像生成方法では、スカラ値z(x,y)を基準面からの標高と定義する。基準面は任意に設定できることは当然であり、例えば、図3においてz=0 の面を基準面としてもよいし、2次元スカラ場のスカラ値の最小値の面を基準面としてもよい。
【0016】
次に、上述したようにして2次元スカラ場の上に定義された凹凸面の各位置における単位法線ベクトル(nx,ny,nz)を求める(ステップS3)。このことの意味については後述する。
【0017】
そのために、まず、凹凸面の各位置におけるx方向とy方向の傾斜を求める。凹凸面の位置(x,y)でのx方向の傾斜をdz/dx、y方向の傾斜をdz/dyとすると、dz/dx、dz/dyはそれぞれ下記の(1)、(2)式で求めることができる。
【0018】
【数1】
【0019】
なお、(1),(2)式はアナログ的な表現で示してあるが、実際には上記の演算をデジタル的に行うことは当然である。
【0020】
このようにして各位置での傾斜が求められるが、ここで求めたいのは各位置での単位法線ベクトルである。しかし、凹凸面の各位置での法線ベクトルは、各位置での斜面に垂直な方向を向くから、位置(x,y)における単位法線ベクトルのx成分をnx 、y成分をny 、z成分をnz とすると、次の式が成立する。
【0021】
nz/nx=1/(dz/dx) …(3)
nz/ny=1/(dz/dy) …(4)
また、nx ,ny ,nz はそれぞれ単位法線ベクトルのx成分、y成分、z成分であることから、次の式が成り立つ。
【0022】
(nx 2+ny 2+nz 2)1/2=1 …(5)
従って、(3),(4),(5)式から、nx ,ny ,nz は次のように求められる。
【0023】
【数2】
【0024】
このように、ある位置(x,y)の単位法線ベクトルを、その周囲の位置の標高との関係から求めるのである。以上の演算を2次元スカラ場の全ての位置(x,y)について行うことによって凹凸面の各位置における単位法線ベクトル(nx,ny,nz)が求められる。
【0025】
次に、凹凸面の表面の各位置における輝度を計算する(ステップS4)のであるが、ところで、人間がある物体を見た場合に、その表面が凹凸に見えたり、凹凸には見えなかったりするのは、観察する人間の視線の条件、その物体に当たっている光線の条件、そして、その物体の表面の条件という3つの条件が総合的に作用していることに因っている。ここで、視線の条件というのは、その物体をどのような角度から見るかという条件であり、光線の条件というのは、どのような光線がどのような角度でその物体に当たっているかという条件である。また、物体の表面の条件というのは、当該物体の表面がどのような反射率であるか、反射の鋭さはどのようなものかという条件である。
【0026】
このように、物体の輝度は上記の3つの条件によって決定されるので、このステップの輝度の計算に際してはこれらの3つの条件を定める必要があるが、そのためにステップS1において、単位光線方向ベクトル(lx,ly,lz)、光源強度L、拡散反射率d、鏡面反射率s、鏡面反射の鋭さqというパラメータを設定したのである。
【0027】
まず、視線の条件であるが、ここでは理解を容易にするために、凹凸面に正対した位置から見るものとする。
次に光線の条件であるが、ここでは平行光線とし、その強度をLで与え、光線の方向を単位光線方向ベクトル(lx,ly,lz)で与えている。勿論、平行光線以外の光線、例えば、光線の強度が光源からの距離の2乗に反比例して減衰する、いわゆる拡散型の光線、あるいはその他の任意の光線を設定することもできることは当然であり、その場合には、例えば凹凸面の各位置毎に単位光線方向ベクトルと光線の強度を与えればよい。しかし、この画像生成方法によって作成した画像を縦横に隙間なく接続する場合には平行光線とするのが望ましいことが確認されているので、ここでは平行光線とする。
【0028】
更に、物体の表面の条件については次のようである。まず、凹凸の形状に関する情報はステップS3で求めた各位置での単位法線ベクトルによって与えられる。その表面からの反射光については、反射光を拡散反射成分と鏡面反射成分とに分解し、凹凸面の各位置からの拡散反射成分を求めるために拡散反射率dを与え、鏡面反射成分を求めるために鏡面反射率sと、鏡面反射の鋭さqを与えている。鏡面反射率sは凹凸面の表面からの鏡面反射光の強さに係わる値であり、鏡面反射の鋭さqは凹凸面の表面からの鏡面反射光がどの程度の拡がりをもつかということに係わる値である。
【0029】
さて、以上のことにより2次元スカラ場の上に定義された凹凸面の各位置の輝度、即ち当該凹凸面の各位置の表面からの反射光の強度を計算するための準備が整ったので、次の式により当該凹凸面の各位置における輝度を計算する。
【0030】
上述したように、当該凹凸面のある位置(x,y)の表面からの反射光は、拡散反射成分diffと、鏡面反射成分specに分解するが、拡散反射成分diffはこの位置(x,y)での単位光線方向ベクトルと、当該位置における単位法線ベクトルとの内積に、当該位置での光線の強度と、当該位置での拡散反射率を乗算して求めることができることが知られている。従って、位置(x,y)からの反射光のうちの拡散反射成分diffは
diff=d・L・cosθ (θ≦90°) …(9)
で計算される。ただし、θは、単位法線ベクトルと、単位光線方向ベクトルの逆ベクトルとのなす角度であり、θ>90°の場合には光線が当たらず、輝度は 0となる。
【0031】
また、当該位置(x,y)における鏡面反射成分specは、
spec=s・L・cosqθ (θ≦90°) …(10)
によって計算できることが知られている。ただし、θは、単位法線ベクトルと、単位光線方向ベクトルの逆ベクトルとのなす角度であり、θ>90°の場合には光線が当たらず、輝度は 0となる。
【0032】
従って、凹凸面の位置(x,y)における輝度Iは(9)式と(10)式との和
I=diff+spec …(11)
で表すことができることになるが、これだけでは凹凸面の深み、あるいは奥行きといったものが良好に表現できない。これは、(9)式で表される拡散反射成分diff、及び(10)式で表される鏡面反射成分specが、当該位置における標高zに無関係に決定されることにある。実際、(9)式、(10)式によれば、位置(x,y)での拡散反射成分、鏡面反射成分は、単位光線方向ベクトル(lx,ly,lz)、光源強度L、拡散反射率d、鏡面反射率s、鏡面反射の鋭さqが定まれば、当該位置における単位法線ベクトルによってのみ決定され、当該位置の標高zには関係しない。
【0033】
しかし、経験的には、単位法線ベクトルが同じ方向にあるとしても、標高が高い箇所の方が低い箇所より明るく見えるものである。いま、理解を容易にするために2次元的に考察してみると、例えば図4に示すような凹凸があり、視線の方向、光線の方向及び強度Lが図のように設定されており、図のイ、ロで示す位置の単位法線ベクトルの方向が図に示すように同じだとしても、イで示す位置の方が、それより標高の低いロで示す位置よりも明るく見えるものである。
【0034】
そこで、このステップにおいて凹凸面の各位置の輝度を求めるに際しては、輝度を求める位置の標高zをも考慮するようにして、次の式により計算する。
【0035】
【数3】
【0036】
ここで、zmax は標高の最大値、即ち2次元スカラ場の中の最大のスカラ値を示し、zmin は標高の最小値、即ち2次元スカラ場の中の最小のスカラ値を示し、rはステップS1で設定した光線減衰定数である。この式によれば、単位法線ベクトルが同じであったとしても、標高の高い位置は、低い位置より輝度を高くすることができることは明らかであろう。そして、単位法線ベクトルが同じであっても、標高が低い位置の輝度を高い位置よりどの程度低くするかを決定するのが光線減衰定数rである。このように、(12)式によって、位置(x,y)における輝度Iを定めることによって、凹凸面の深み、あるいは奥行きといったものを良好に表現できるのである。従って、凹凸面の各位置の輝度の計算を行うに際しては、まず2次元スカラ場のスカラ値の最大値zmax と、最小値zmin を求めておき、(9),(10),及び(12)式によって輝度の計算を行うようにする。
【0037】
以上のように、このステップでは、凹凸面のある位置(x,y)の輝度を、その位置での単位法線ベクトルと、与えられた光線の条件及び与えられた凹凸面の表面の反射の条件とに基づいて計算するのである。そしてその際、凹凸面の標高が低い程輝度を低くすることによって、擬似的に照明光線の減衰をシュミレーションしているのである。
【0038】
なお、上記の説明では、拡散反射率d、鏡面反射率s、鏡面反射の鋭さqは当該凹凸面の表面全体に渡って一様であるものとしたが、凹凸面の各位置に対してこれらの値を任意に設定できることは当然である。また、上記の説明では視線の方向は当該凹凸面に正対する方向としたが、その他の任意の方向を設定することも可能であり、その場合の輝度の計算に際しては、レンダリング処理あるいはシェーディング処理等として従来から広く知られている手法を援用すればよい。
【0039】
ステップS4の輝度の計算を全ての位置(x,y)について行い、計算した各位置の輝度を、ステップS1で設定した作成画像の対応する位置にそれぞれ書き込む(ステップS5)。これによって、岩肌状の質感を有する画像等の、凹凸のある表面にある方向から光があたったときの様子をある方向から観察したときの画像が生成される。
【0040】
ステップS5の処理において作成画像が得られたので、次に適宜な出力装置によって、得られた作成画像を出力する(ステップS6)。出力装置はプリンタでもよく、フィルム出力機であってもよく、あるいは印刷用のシリンダに直接彫刻する、いわゆるダイレクト刷版機であってもよく、その他の適宜な装置であってもよい。
【0041】
以上のように、この画像生成方法によれば、岩肌状の質感を有する画像等の、凹凸のある表面にある方向から光があたったときの様子をある方向から観察したときの画像を自動的に生成することができ、しかも2次元スカラ場や、ステップS1で設定する光線の条件や凹凸面の表面の条件を定めるパラメータを適宜に変更することによって、デザインや質感を容易に変更することができる。また、エンドレス化も2次元スカラ場を生成する過程において容易に行うことができる。
【0042】
以上、画像生成方法の実施形態について説明したが、次に、画像生成装置の実施形態について説明する。
【0043】
この画像生成装置は上述した画像生成方法の処理を実行するものであり、パーソナルコンピュータやワークステーションを用いて構成することができるが、概略図5に示すようである。図5において、1は入力装置、2は表示装置、3は出力装置、4は制御装置、5は2次元スカラ場生成部、6は単位法線ベクトル演算部、7は輝度計算部、8は作成画像生成部を示す。
【0044】
入力装置1はキーボード等で構成され、カラーCRT等からなる表示装置2と共に対話型のマンマシンインターフェースを構成している。出力装置3は作成画像生成部8によって生成された画像を使用目的に応じた形態で出力するものであり、フィルムに出力する場合にはフィルム出力機が用いられる。また、外部の記憶装置やダイレクト刷版機等に出力するような構成であってもよく、あるいはカラープリンタであってもよい。
【0045】
制御装置4は適宜なプロセッシングユニットで構成されており、2次元スカラ場生成部5、単位法線ベクトル演算部6、輝度計算部7、作成画像生成部8を備えている。
【0046】
次に動作について説明する。まず、オペレータは入力装置1により、作成画像サイズ、単位光線方向ベクトル(lx,ly,lz)、光源強度L、拡散反射率d、鏡面反射率s、鏡面反射の鋭さq、光線減衰定数rを入力する。これらのパラメータが入力されると、作成画像生成部8は作成画像サイズを取り込み、輝度計算部7は単位光線方向ベクトル(lx,ly,lz)、光源強度L、拡散反射率d、鏡面反射率s、鏡面反射の鋭さq、光線減衰定数rを取り込む。
【0047】
次に、オペレータは入力装置1から2次元スカラ場の生成を指示する。このとき2次元スカラ場のサイズを指定することは当然である。これによって、2次元スカラ場生成部5は指定されたサイズの2次元スカラ場を生成する。この2次元スカラ場生成部5は、周知の手法、例えば中点変位法による2次元フラクタル場の生成手法等の適宜な手法によって2次元スカラ場を生成するものでよい。そして、2次元スカラ場生成部5は生成した2次元スカラ場を単位法線ベクトル演算部6に渡すと共に、スカラ値の最大値zmax 及び最小値zmin を求めて、最大値zmax 及び最小値zmin を輝度計算部7に渡す。また、このとき指定された2次元スカラ場のサイズは作成画像生成部8に渡される。
【0048】
2次元スカラ場が渡されると、単位法線ベクトル演算部6は、当該2次元スカラ場の各位置のスカラ値を標高として扱い、上記の(1),(2),(6)〜(8)式の演算を行って、各位置の単位法線ベクトルを演算する。この演算によって求められた凹凸面の各位置の単位法線ベクトルは輝度計算部7に渡される。
【0049】
輝度計算部7は、入力された単位光線方向ベクトル(lx,ly,lz)、光源強度L、拡散反射率d、鏡面反射率s、鏡面反射の鋭さq、光線減衰定数r、及び2次元スカラ場生成部5から渡された最大値zmax 、最小値zmin 、更に単位法線ベクトル演算部6から渡された凹凸面の各位置での単位法線ベクトルに基づいて、凹凸面の各位置について(9),(10),(12)式の計算を行って輝度Iを計算し、その結果を作成画像生成部8に渡す。
【0050】
作成画像生成部8は、2次元スカラ場のサイズと作成画像のサイズとから、位置の一対一対応をとり、輝度計算部7から渡された各位置の輝度を作成画像の対応する位置に書き込む。
【0051】
以上の処理によって作成画像が得られたので、オペレータは入力装置1から作成画像の出力を指示すればよい。このことによって、作成画像生成部8は生成した画像を出力装置3に転送するので、出力装置3から当該画像が出力されることになる。
【0052】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、建材印刷物のデザインの幅を大きく拡げることができ、しかも建材製版の合理化を図ることができるものである。また、本発明は、建材印刷物や包装用紙のデザインだけでなく、各種の映像、コンピュータグラフィックスを利用した自然物表現のデザイン全般に利用することができるものである。
【0053】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能であることは当業者に明らかである。例えば、上述した説明では凹凸面の輝度しか求めていないが、凹凸面の各位置に対して、所望の色相、彩度を定めるようにすることもできることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像生成方法の実施形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図2】 2次元スカラ場のエンドレス化を説明するための図である。
【図3】 2次元スカラ場の上に定義される凹凸面を説明するための図である。
【図4】 凹凸の各位置の輝度を計算するに際して、各位置の標高を考慮する必要があることを説明するための図である。
【図5】 本発明に係る画像生成装置の一実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1…入力装置
2…表示装置
3…出力装置
4…制御装置
5…2次元スカラ場生成部
6…単位法線ベクトル演算部
7…輝度計算部
8…作成画像生成部
Claims (2)
- 2次元スカラ場の各位置のスカラ値を標高とし、その凹凸の各位置標高とその周囲の標高との関係から各位置における単位法線ベクトルを求めると共に、視線の条件、光線の条件及び2次元スカラ場の上の凹凸の表面の条件を定めることによって当該凹凸の各位置における輝度を求める画像生成方法であって、
前記光線は平行光線であり、前記2次元スカラ場の各位置の輝度を、その位置におけるスカラ値、当該位置における拡散反射成分、鏡面反射成分、標高が低い位置の輝度を高い位置よりどの程度低くするかを決定する光線減衰定数、及び、該2次元スカラ場の中の最大のスカラ値と、該2次元スカラ場の中の最小のスカラ値を用いて定める
ことを特徴とする画像生成方法。 - 光線の条件、凹凸の表面の条件等を設定するための入力手段と、
2次元スカラ場を生成する2次元スカラ場生成部と、
2次元スカラ場生成部によって生成された2次元スカラ場の各位置のスカラ値を標高として扱い、凹凸の各位置の標高とその周囲の標高との関係から各位置における単位法線ベクトルを求める単位法線ベクトル演算部と、
入力手段によって設定された光線の条件、凹凸の表面の条件、及び単位法線ベクトル演算部で求められた各位置の単位法線ベクトルに基づいて凹凸の表面の各位置における輝度を計算する輝度計算部と、
輝度計算部によって計算された各位置の輝度値を作成画像の対応する位置に書き込むことによって画像を作成する画像生成部と
を備える画像生成装置であって、
前記入力手段によって設定される光線は平行光線であり、輝度計算部は、前記2次元スカラ場の各位置の輝度を、その位置におけるスカラ値、当該位置における拡散反射成分、鏡面反射成分、標高が低い位置の輝度を高い位置よりどの程度低くするかを決定する光線減衰定数、及び、該2次元スカラ場の中の最大のスカラ値と、該2次元スカラ場の中の最小のスカラ値を用いて定める
ことを特徴とする画像生成装置。
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