ところで、前記リールユニットは、複数の回転リール以外に、各回転リールを夫々駆動するための複数のリール駆動モータや、各リール駆動モータを回転制御する制御基板を収めた制御基板ボックス等を堅牢な収納フレームの所定位置に配置してユニット化したものであるため、相当の重量がある。このため、上記のように、支持部材としての前枠や中枠の背面にリールユニットの前面側を片持ち状に取り付けて支持するようにした構成にあっては、リールユニットの底部が支持されていないため、その設置状態及び回転リールの回転状態が不安定になるとともに、リールユニットの重量が前枠や中枠との取り付け部分に集中し、常に回転モーメントが作用することによって、該取り付け部分に変形や破損が生じ易いという問題があった。
また、メンテナンス時における前枠の開閉操作時に、リールユニットも一緒に移動するため、前枠が重くて開閉操作がし難いという問題点があった。さらには、新機種に交換(パチンコ機の盤替えに相当)する場合には、この重い前枠から、リールユニットや制御基板等を個々に取り外し、さらに当該前枠を取り外した後、新たな前枠を取り付け、リールユニットや制御基板等を個々に取り付ける作業を行うこととなっているため、作業が繁雑しているという問題があった。
一方、収納枠を奥行きのある中空箱状に形成し、その左右の側板に載置台を横架してリールユニットの載置部とした構成にあっては、上記のような問題点は発生しない反面、収納枠の形状がパチンコ機用の外枠の形状とは大きく異なるため、かかる収納枠をパチンコ機の外枠として使用できないだけではなく、パチンコ機用の遊技島に設置することもできないという問題点があった。
本発明は、安定したリールユニットの設置状態が得られ、かつメンテナンス作業や新機種への交換作業等を楽に行い得るとともに、スロットマシンとパチンコ機との間で外枠を共通利用し得るようにしたスロットマシンを提供することを目的とするものである。
本発明は、パチンコ機用の遊技球を遊技媒体として遊技を行うものであって、パチンコ機用の遊技島に固定される、枠下端部の前面に幕板が配設された外枠と、該外枠の前面に開閉可能に取り付けられた前枠と、該前枠の背面側に取り付けられた裏機構板と、リールユニットとを備えてなるスロットマシンにおいて、前記外枠の左右の側杆部の杆内面に支持される、該側杆部に比して短尺の左右の縦杆部と、該外枠の、前記幕板の裏側に隠れた底杆部の杆上面に支持される横杆部とから構成される金属製内枠体を備えてなり、該金属製内枠体を外枠に係脱可能とする係脱手段と、支持ブラケットを介して、金属製内枠体の左右の縦杆部間に略水平に保持された載置台とが、金属製内枠体に設けられ、該載置台上に前記リールユニットが保持されることを特徴とするスロットマシンである(請求項1)。ここで、前記外枠は木製の矩形枠状であり、パチンコ機用の木製外枠と同一形状に形成される。
かかる構成にあっては、金属製内枠体を、枠下端部の前面に幕板が配設された外枠に、該外枠の前面側から、外枠の後方に向かって下方傾斜させて横杆部を幕板の裏側に挿入した後、起立させることによって、該横杆部を外枠の底杆部の杆上面に支持させ、かつ、左右の縦杆部を夫々に外枠の左右の側杆部の杆内面に支持させるようにして、外枠の内側に金属製内枠体を取り付けることができる。また、逆に、金属製内枠体を、後方に下方傾斜させて左右の縦杆部の上部を外枠の前面側に突出させた後、該傾斜状態で外枠から前面側に取り外すことができる。ここで、金属製内枠体が、外枠の左右側杆に比して短尺の左右の縦杆部により構成されていることから、外枠に取り付ける場合に該外枠に対して傾斜させて起立させることや、取り外す場合に起立している状態から傾斜させることを容易に行うことができることとなっている。そして、係脱手段により、金属製内枠体を前面側から取り付けて外枠に係止できるため、該金属製内枠体を外枠に固着することができる。さらに、係脱手段により、外枠との係止状態を解除して前面側から取り外すこともできるため、これら取り付け作業及び取り外し作業を容易かつ適正に行うことができ得る。
また、上記したように、この金属製内枠体は、左右の縦枠部の杆外面が外枠の左右の側杆部の各杆内面に接触して支持されると共に、横杆部が外枠の底杆部の杆上面に接触して支持されるようにしている。そして、この金属製内枠体には、支持ブラケットを介して保持された載置台が配設され、該載置台上にリールユニットを保持している。これにより、載置台上に保持されるリールユニットの重量が、金属製内枠体を介して外枠の左右の側杆部と底杆部とに分散されることから、リールユニットが堅牢に保持されるため、回転リールの回転中における揺動が抑制され、該回転リールの回転状態を安定させることができる。また、重量のあるリールユニットが前枠側に配設されていないため、メンテナンス時における前枠の開閉操作を楽に行うことができる。さらに、前枠の背面側に取り付けられる裏機構板の球供給機構などの形状に応じて、支持ブラケットや載置台の形状を適宜変更することにより、様々なタイプの機種に対応することが可能である。
このような金属製内枠体は、外枠に取り付けた状態で、リールユニットを保持したり外したりすることができるだけでなく、予めリールユニットを保持した状態で、外枠に取り付けたり取り外したりすることも可能である。これにより、新機種に交換(パチンコ機の盤替えに相当)する場合には、リールユニットを保持した状態の金属製内枠体を取り替えることにより交換することができるため、重量のあるリールユニットを遊技店内で交換する作業を容易に行うことができ、作業者の負担を軽減でき得る。また、リールユニットを金属製内枠体に保持する作業を、予め工場内で行うことにより、遊技店内で取り付け作業を行う場合に比して、リールユニットを正確かつ強固に保持させることができる。尚、リールユニットを工場内で金属製内枠体に保持した場合にあっても、該金属製内枠体が外枠に取り付けられることにより、該リールユニットは安定して設置されることとなる。
ここで、リールユニットを載置する載置台は支持ブラケットを介して金属製内枠体に取り付けられ、該金属製内枠体が外枠に取り付けられることから、この外枠自体に別途加工を施す必要がなく、金属製内枠体を外枠から取り外すと、該外枠はパチンコ機用の外枠としても使用可能である。
このようなスロットマシンにあって、金属製内枠体が、横杆部の左右両側に縦杆部が連成された略U字形状に形成されてなり、該縦杆部の少なくとも上端後部に、縦杆部の下部を支点として前面側に傾動した場合に、外枠の上部と干渉を生じないようにする逃げ面が形成されていると共に、両縦杆部に夫々取り付けられた支持ブラケットにより載置台を両持ち状に固定してなるものとした構成が提案される(請求項2)。
このように、金属製内枠を略U字形状とし、縦杆部の上端後部に逃げ面を形成したことにより、該金属製内枠体を外枠に前面側から取り付ける場合に、縦杆部の下部を支点として後方に向かって下方傾斜させて挿入した後起立させる時や、前面側に取り外す場合の、後方に下方傾斜させる時に、金属製内枠体の上部が、外枠上部に接触することなく、比較的容易に起立させたり、傾斜させたりできるようにしている。また、載置台を、両縦杆部に支持ブラケットにより両持ち状に固定するようにしたことから、略U字形状とした金属製内枠体にあっても、リールユニットの設置状態及び回転リールの回転状態を充分に安定させることができ得る。
また、上述したスロットマシンにあって、金属製内枠体に設けられた係脱手段が、外方に付勢され、外枠の側杆部の裏側縁に当接する弾性係止片と、該枠杆の表側縁に当接する鍔部とからなる係脱部材で構成され、該係脱部材が、弾性係止片と鍔部とにより外枠の側杆部を表裏側から挟持することにより、外枠に金属製内枠体が係止されるようにしたものとした構成が提案される(請求項3)。
かかる係脱部材にあっては、外枠に取り付けられる場合や取り外される場合には、付勢力に反して内方(付勢方向と反対方向)に弾性係止片を動かすことにより、上述したように当該金属製内枠体を、外枠の前面側から後方に下方傾斜させて取り付ける作業や取り外す作業を容易に行い得る。また、弾性係止片と鍔部とにより側杆部を表裏両側から挟持して、金属製内枠体を外枠に固定するようにしていることから、該金属製内枠体は外枠の表裏方向(前後方向)にも固着される。そして、上述したように金属製内枠体が外枠に面支持されることと共に、該金属製内枠体を一層強固に保持することができる。尚、この弾性係止片と鍔部とからなる係脱部材は、上述した係脱手段として、金属製内枠体を外枠に螺子や釘等で固定するようにした場合に比して、螺子や釘等の固定作業時に外枠と金属製内枠体との位置関係がずれたり、固定作業を誤る等の問題を生じない。さらには、外枠に、螺子や釘等の使用跡が残ることもないため、複数回の交換作業を行っても外枠の損傷を防止できるという優れた利点を有する。
ここで、本発明は、上述したようにパチンコ機と外枠を共有するようにしている。一般的に、パチンコ機を設置する外枠は、遊技盤に配設された遊技釘やセンターケース等から構成される遊技領域を遊技球が適切かつ円滑に流下又は転動するように、前方に傾斜させて遊技島に固定されている。このため、弾性係止片を、外枠の側杆部の裏側縁に当接するように設けていることにより、金属製内枠体が外枠に取り付けされている場合にあって、該金属製内枠体が前方へ倒れ込むことを確実に防止できるようにしている。また、外枠の側杆部の表側縁に当接する鍔部にあっては、前枠が閉鎖された場合に、該前枠と外枠とにより挟持されることとなる。これにより、金属製内枠体の安定性が一層向上する。
また、上述した支持ブラケットに、裏機構板に形成された上下方向の球流路との干渉を回避する回避部が設けられている構成が提案される(請求項4)。かかる構成にあっては、支持ブラケットが裏機構板の球流路と干渉することを回避部によって防止することができる。即ち、通常の裏機構板の上部には、遊技島の球供給設備から供給される遊技球を貯留しておく球タンクが設けられており、該球タンクから遊技球を流下させる上下方向の球流路がリールユニットの高さ位置より下方に至るように形成されている。従って、この球流路との干渉を回避する回避部を支持ブラケットに設けることにより、通常の裏機構板の構成を変更する必要がない。
一方、上述した 金属製内枠体に、その左右の縦杆部間に、遊技を制御する制御基板を封止装着する基板格納部が設けられている構成が提案される(請求項5)。ここで、スロットマシンを新機種に変換する場合にあっては、機種に依存する部材を交換することとなっている。例えば、機種名やキャラクタ等の機種独自の絵柄や装飾が配された装飾パネル、スロットマシンを制御する主制御基板や図柄制御基板や音声ランプ制御基板等の各種制御基板、複数の図柄が描かれた回転リールを有するリールユニット等である。このため、機種交換する場合には、多数の交換部品を運搬する必要があり、特に精密機械である制御基板は、運搬時に故障しないように、専用の運搬ボックス等に梱包して丁寧に運ばれている。かかる構成にあっては、機種交換する場合に、前記制御基板を金属製内枠体に配設した基板格納部に封止装着することにより、工場から遊技場に、前記専用運搬ボックス等を用いなくとも、安全に運搬できるようにしたものである。また、運搬時に制御基板を紛失することも防止できる。ここで、基板格納部を単なる運搬用として、遊技島に取り付けられる時に、該基板格納部から制御基板を取り外して、前枠の所定位置に取り付けるようにした構成とすることができる。又は、基板格納部がそのまま制御基板の配設位置として設定し、当該金属製内枠体が外枠に取り付けられることにより、該制御基板も設置される構成とすることもできる。前者の構成では、機種毎の制御基板が明確化することから、該制御基板を取り付ける際に、間違った機種の制御基板を取り付けることも防止できる。一方、後者の構成では、予め制御基板が保持された状態の金属製内枠体を交換することによって、当該制御基板も設置できることから、交換作業を一層軽減できる。尚、一部の制御基板は、後者の構成のように予め配設位置として設定し、他の制御基板は、前者の構成のように運搬して、改めて取り付けられるようにすることもできる。
さらに、かかる構成にあって、複数の制御基板を、予め配線用ケーブルにより接続しておくことも可能であり、これにより、機種交換時の作業負担を一層軽減できると共に、誤配線を防止でき得る。尚、基板格納部が制御基板を封止装着することにより、運搬時等で制御基板が不正に交換される等の行為を防止することができる。この制御基板を封止装着する方法としては、例えば、制御基板を基板格納部に装着した状態で、両者をワンウェイ螺子で固定し、該ワンウェイ螺子を取り外すための進行方向に封印壁を設けることにより、該ワンウェイ螺子を取り外した場合には封印壁が破られ、取り外した不正行為を明確に知ることができるようにする。
上記した基板格納部が、金属製内枠体に設けられた載置台の下方に固定され、該金属製内枠体の後方から制御基板を着脱可能とした構成が提案される(請求項6)。かかる構成にあっては、金属製内枠体を外枠に取り付けることにより、リールユニットと共に制御基板も設置できるようにしたものであり、制御基板の交換作業を一層軽減できる。また、制御基板を、金属製内枠体の後方からに限って装着及び取り外すことができることから、当該金属製内枠体を外枠に取り付けて固定した場合には、前面側から取り外すことができない。したがって、遊技島に取り付けられた状態で、前枠を開放して不正に制御基板を交換する等の不正行為を防止することができる。
上述したように、本発明のスロットマシンは、前記外枠の左右の側杆部の杆内面に支持される、該側杆部に比して短尺の左右の縦杆部と、該外枠の、前記幕板の裏側に隠れた底杆部の杆上面に支持される横杆部とから構成される金属製内枠体を備えてなり、該金属製内枠体を外枠に係脱可能とする係脱手段と、支持ブラケットを介して、金属製内枠体の左右の縦杆部間に略水平に保持された載置台とが、金属製内枠体に設けられ、該載置台上に前記リールユニットが保持されるようにしたものであるから(請求項1)、金属製内枠体を外枠の前面側から取り付けたり、取り外すことを容易に行い得る。また、リールユニットが載置台及び該金属製内枠体を介して外枠に堅牢に保持され得るため、回転リールの回転状態を安定させることができる。また、重量のあるリールユニットが前枠側に配設されていないため、メンテナンス時における前枠の開閉操作を楽に行うことができる。さらにまた、このリールユニットを保持した状態の金属製内枠体を、外枠に取り付けたり取り外すことができるため、重量のあるリールユニットを比較的容易に交換することができる。ここで、リールユニットを予め工場内で金属製内枠体に取り付けることから、遊技場内で取り付ける場合に比して、正確かつ強固に保持することもでき得る。
上述した金属製内枠体が、横杆部の左右両側に縦杆部が連成された略U字形状に形成されてなり、該縦杆部の少なくとも上端後部に、縦杆部の下部を支点として前面側に傾動した場合に、外枠の上部と干渉を生じないようにする逃げ面が形成されていると共に、両縦杆部に夫々取り付けられた支持ブラケットにより載置台を両持ち状に固定してなるものとした構成(請求項2)にあっては、外枠の前面側から取り付けたり取り外す場合に、金属製内枠体の上端が外枠上部に接触することなく、これら作業を容易に行うことができる。また、載置台を両縦杆部に両持ち状に固定していることから、リールユニットの設置状態及び回転リールの回転状態を充分に安定させることができ得る。
また、上述した金属製内枠体に設けられた係脱手段が、外方に付勢され、外枠の側杆部の裏側縁に当接する弾性係止片と、該枠杆の表側縁に当接する鍔部とからなる係脱部材で構成され、該係脱部材が、弾性係止片と鍔部とにより外枠の側杆部を表裏側から挟持することにより、外枠に金属製内枠体が係止されるようにした構成(請求項3)にあっては、弾性係止片を内方に動かすことによって、金属製内枠体を外枠に前面側から取り付ける作業や取り外す作業を容易に行い得ると共に、取り付けた場合に、弾性係止片と鍔部とにより側杆部を表裏側から挟持して、当該金属製内枠体を外枠に強固に固着保持することができる。また、この係脱部材は、外枠の枠内面に支持された状態で金属製内枠体を固着できるため、両者の位置関係がズレル等の問題を生じない。また、外枠に孔開けすること等を要しないから、複数回の交換作業を行っても外枠の損傷を防止できるという優れた利点を有する。
また、上述した支持ブラケットに、裏機構板に形成された上下方向の球流路との干渉を回避する回避部が設けられている構成(請求項4)にあっては、支持ブラケットが裏機構板の球流路と干渉することを回避部によって防止することができる。従って、通常の裏機構板の構成を変更する必要がない。
また、上述した金属製内枠体に、その左右の縦杆部間に、遊技を制御する制御基板を封止装着する基板格納部が設けられている構成(請求項5)にあっては、機種交換する場合に、制御基板を金属製内枠体に配設した基板格納部に封止装着することにより、専用運搬ボックス等を用いなくとも、該制御基板を工場から遊技場に安全に運搬できる。
ここで、基板格納部が、金属製内枠体に設けられた載置台の下方に固定され、該金属製内枠体の後方から制御基板を着脱可能とした構成(請求項6)にあっては、金属製内枠体を外枠に取り付けることにより、この制御基板を設置でき、制御基板の交換作業を一層軽減できる。また、制御基板は、金属製内枠体の後方からしか装着したり取り外すことができないから、当該金属製内枠体が外枠に取り付られている場合には、前面側から取り外すことができず、前枠を開放して不正に制御基板を交換する等の不正行為を防止することができる。
以下に、本発明の実施の形態を、実施例によって具体的に説明する。
本発明にかかるスロットマシン1はパチンコ機用の遊技球x(図7参照)を遊技媒体として遊技を行うものであって、図1〜図4に示すように、パチンコ機用の遊技島(図示省略)に固定される木製の外枠2を備えている。該外枠2は、板材を矩形枠状に組み付けて、一般的なパチンコ機の木製外枠と同一形状に形成されており、左右両側の側杆部2a,2aと、上下の上杆部2b及び底杆部2cとから構成されている。この外枠2の枠下端部には、前面に、左右の側杆部2a,2a間に亘って幕板22が配設されている。この幕板22は、パチンコ機にあって、遊技球を貯留する下受皿13の直下に、該下受皿13から該遊技球を受ける球箱を置くスペースを確保するために設けられているものであり、遊技球を遊技媒体として使用するパチンコ機及びスロットマシン1には必須のものとなっている。
この外枠2の幕板22上の前面には、一側縁が上下のヒンジ部材3,3(図5参照)により枢結された前枠4が開閉可能に取り付けられている。前枠4は、図6に示すように、その中央部上方寄り位置に開口部5が形成されており、該開口部5には、前面に意匠板6が取り付けられる遊技盤7が嵌着される。意匠板6は、前面に適宜の絵柄からなる装飾が施されており、その略中央部には、後述する回転リール63a〜63cの図柄P(図2参照)を前方から視認可能とする表示窓8a〜8cが形成されている。左側に位置する表示窓8aの左側部には、有効な入賞ラインを遊技者に報知する入賞ラインランプ9(図2参照)が設けられる。また、該表示窓8a〜8cの下方には、遊技盤7に取り付けられた各種表示器10〜12(図2参照)が横一列状に配設される。ここで、表示器10にはレギュラーボーナス中の入賞回数等が表示され、表示器11には一回の入賞により獲得した賞球数が表示され、表示器12には払出動作が完了していない遊技球数が表示される。また、前枠4の前面下部には下受皿13が配設されており、前枠4には該下受皿13内に臨むように球放出口14が形成されている。この下受皿13には後述する上受皿15からオーバーフローした遊技球やキャンセル操作により返却される遊技球が球放出口14から流入して貯留される。また、下受皿13には、その底面に形成された開口を開閉する球抜きスライダー16(図2参照)が設けられており、遊技者がこの球抜きスライダー16を移動操作することにより開口が開放され、下受皿13内の遊技球が下方に排出される。
前枠4の前面側には、ヒンジ部材(図示省略)により一側縁が枢結された前扉17が開閉可能に取り付けられている。この前扉17は、ガラスまたは合成樹脂からなる透明な被覆板が嵌め込まれた窓部18を備えており、該窓部18から上述した表示窓8a〜8cに表出する回転リール63a〜63cの図柄Pや各種表示器10〜12を視認し得るようになっている。窓部18の左右両側には装飾ランプ19が配設されており、その上部の左右両側にはスピーカー20が配設されている。この装飾ランプ19及びスピーカー20を用いて遊技状態に応じた所定の点滅光や効果音による演出が行われる。また、窓部18の下部にはカード操作部21(図2参照)が配設されている。該カード操作部21は、スロットマシン1の側部に装着される図示しないプリペイドカードユニットに投入されたプリペイドカードを遊技客に返却するよう指示するカード返却ボタン25と、所定個数単位の遊技球を貸球として払い出すよう指示する球貸ボタン26と、カードユニットに投入したプリペイドカードの残高を表示する度数表示器27とによって構成されている。
また、前扉17の下部には、上受皿15が一体形成された遊技操作部39が配設されている。この遊技操作部39には、その前壁面にスタートレバー41,ストップボタン44〜46,球抜/キャンセルボタン65が設けられており、さらに上壁面の右側にMAXBETボタン42aと1BETボタン42bが設けられている。そして、これらのボタンやレバーの操作により遊技が実行される。ここで、MAXBETボタン42aと1BETボタン42bは、賭数単位で遊技球を投入するための投入スイッチを構成するものであり、後述するように、これらのボタン操作により上受皿15内の遊技球が自動的に前枠4の背面側へ取り込まれる。この遊技球の取り込みによる遊技可能な状態において、スタートレバー41を押し下げると、各回転リール63a〜63cの回転が開始される。ストップボタン44〜46は回転リール63a〜63cの停止操作に用いるものであり、回転リール63a〜63cの回転中にこれらのボタンを押圧操作すると、その操作タイミングに基づいて遊技制御装置が各ストップボタン44〜46に対応する回転リール63a〜63cを停止させる。また、球抜/キャンセルボタン65は、上受皿15内の遊技球及び前枠4の背面側へ取り込まれた遊技球をキャンセルして排出させるためのものであり、遊技者が該球抜/キャンセルボタン65を押圧操作すると、これらの遊技球が流下して下受皿13へ放出される。また、上記スタートレバー41,BETボタン42a〜42b,ストップボタン44〜46は夫々スイッチとランプを備えており、各レバー及びボタンの操作は各スイッチのON作動により後述する主制御基板100(図15参照)に伝えられるとともに、夫々のランプの点灯によりボタン操作が有効であることを遊技者に報知するようになっている。
前記上受皿15は、その内部が遊技球を貯留する貯留領域36となっており、該貯留領域36内に臨むようにして前扉17の左側に開口された球供給口47から遊技球が流入する。また、貯留領域36に貯留された遊技球は、該貯留領域36の右側に形成された球流出口58(図4参照)から順次流出し、後述する球取込装置50により所定数(例えば5個)を一単位として取り込まれる。ここで、貯留領域36には、遊技球xを一列状に整列させて球流出口58へ転動させる下方傾斜した細長溝状の整流通路54(図4参照)が設けられている。また、貯留領域36の底面は、該整流通路54へ向かって下方傾斜しており、遊技球を整流通路54へ順次流入させ得るようになっている。
前記整流通路54は、少なくとも賭数三単位分の遊技球(例えば15個)を一列に整列し得る長さとなっている。この整流通路54には、図7に示すように、整列した遊技球を賭数単位毎に検出する貯留球検知スイッチ95a〜95cが設けられている。即ち、例えば賭数一単位を遊技球5個とした場合、先頭から5個目、10個目および15個目に対応する位置に各貯留球検知スイッチ95a〜95cが配設される。これらの貯留球検知スイッチ95a〜95cは、夫々の位置に遊技球xが存在するとON作動するものであり、かかるスイッチ95a〜95cの作動状況に基づいて、主制御基板100(図15参照)によって整流通路54に5個(賭数一単位)以上、10個以上若しくは15個(賭数三単位)以上の遊技球xが存在しているか否かが判定される。
また、整流通路54の底部は、図8に示すように、前扉17に取り付けられた整列底板59で構成されており、該整列底板59の終端に球取込装置50を構成するスプロケット71が配設されている。該球取込装置50は、整流通路54上の遊技球を賭数単位で取込通路48側に取り込むためのものであり、図8〜図10に示すように、電気的駆動装置としての取込モータ72と、該取込モータ72の作動により回転するスプロケット71と、遊技球検出手段としての取込球検知スイッチ77とによって構成されている。取込モータ72は、ステッピングモータからなり、主制御基板100(図15参照)に接続されて、該主制御基板100からの制御信号に応じた回転角度で、スプロケット71を回転駆動させる。スプロケット71は、整列底板59の幅寸法と略等しい厚み寸法を有するとともに、その周部に、遊技球xを一個ずつ収容可能な三つの凹部70が等間隔に形成された略Y字型をなすものであり、各凹部70の間が、その外周面で遊技球を停留させる停留部73となっている。
スプロケット71は、整流通路54の終端の直下に位置しており、該スプロケット71の何れかの凹部70が上方に向いた状態では、整列底板59の終端から落下する一つの遊技球xを凹部70内に収容可能となる。一方、図10に示すように、スプロケット71の何れかの停留部73が球流出口58に向いた状態では、遊技球xが該停留部73の外周面によって停留されるとともに、該停留部73の回転方向の前側に位置する凹部70が取込通路48と連通する。これにより、該凹部70に収容されていた遊技球xは、前扉17及び前枠4を貫通するように形成されている球取込口49から後述する裏機構板37の取込通路48に流入する。また、各停留部73の外周面は前扉17側に向けて下方傾斜しており、整流通路54の先頭で停留されている遊技球xを、後述する返却通路45の返却口80方向へ案内し得るようになっている。
前記取込球検知スイッチ77は、図9,図10に示すように、スプロケット71の側部に臨む位置で取込通路48の基端部に配設されている。この取込球検知スイッチ77は主制御基板100に接続されており、球取込装置50により取り込まれた遊技球xが取込通路48に流入する度に、この取込球検知スイッチ77がON作動し、これにより、主制御基板100(図15参照)が遊技球xを取り込んだと判断する。
また、整流通路54の先頭で停留される遊技球xに対応する位置には、前扉17及び前枠4を貫通する返却口80が形成されている。該返却口80には、図9に示すように、返却用ソレノイド85により進退駆動される開閉片81が前枠4の裏面側に配設されており、通常時は該開閉片81が進出位置にあって返却口80は閉鎖されている。返却用ソレノイド85は、遊技操作部39に設けられた前記球抜/キャンセルボタン65と電気的に連繋しており、該球抜/キャンセルボタン65を押圧操作している間だけ返却用ソレノイド85がON作動して開閉片81が後退し、返却口80が開放される。また、該返却口80は後述する裏機構板37の返却通路45と連通しており、返却口80から流入した遊技球xは返却通路45を介して下受皿13の球放出口14へ送られる。
前枠4の背面側には、ヒンジ部材40,40(図9参照)により一側縁が枢結された裏機構板37が開閉可能に取り付けられている。該裏機構板37の背面には、図11に示すように、基板ユニット38が装着されており、該基板ユニット38には、電子回路が組み込まれた所定の制御基板(図15参照)が内蔵されている。裏機構板37の上部には、図11,図12に示すように、遊技島の球供給装置(図示省略)から遊技球の供給を受ける球タンク30が設けられている。該球タンク30は、裏機構板37の側部に偏倚させて形成された上下方向の球供給通路31を介して、上述した下受皿13の球放出口14と連通しており、該球供給通路31の中途位置に設けられた払出装置32が作動すると、球タンク30側に位置する所定数の遊技球が払い出される。この払出装置32から払い出された遊技球は、通常は、球供給通路31の途中に設けられた球供給口47から上受皿15の貯留領域36内へ流入するが、該貯留領域36が満杯である場合には、球供給口47からオーバーフローした遊技球が球放出口14から下受皿13へ放出される。
また、裏機構板37の下部には、上述した取込通路48と返却通路45とが設けられている。返却通路45は、上述した返却口80から流入した遊技球を流下させて、下受皿13の球放出口14へ放出させるものであり、その終端部は前記球供給通路31の終端部に連通されている。取込通路48は、その途中に設けられた振分け装置33を介して二股状に分岐されており、図12に示すように、その一方の分岐路51aは前記球供給通路31の終端部に連通され、他方の分岐路51bは遊技島の球回収装置(図示省略)に臨ませて開放されている。そして、上述した球取込口49から流入して流下する遊技球は、振分け装置33によって下受皿13の球放出口14と、遊技島の球回収装置の何れかに放出される。
前記振分け装置33は、図13(イ),(ロ)に示すように、取込通路48を遮断可能なスプロケット52と、該スプロケット52を正逆両方向に選択的に回転させる振分けモータ53と、スプロケット52の直上に配設された停留球検知スイッチ55とによって構成されている。ここで、スプロケット52は上述した球取込装置50のスプロケット71と同一形状のものであって、その周部に、遊技球を一個ずつ収容可能な三つの凹部56を備え、各凹部56の間が、その外周面で遊技球を停留させる停留部57となっている。振分けモータ53は、ステッピングモータからなり、主制御基板100(図15参照)に接続されて、該主制御基板100からの制御信号によって正逆何れかの方向に回転駆動されるとともに、スプロケット52の何れかの停留部57が上方に向いた状態で停止するように制御される。そして、上述した球取込口49から取込通路48に取り込まれた賭数単位の遊技球は、図14(イ)に示すように、スプロケット71の停留部57によって一旦停留され、この状態で上述したスタートレバー41が押し下げられると、主制御基板100(図15参照)からの制御信号に基づいて、振分けモータ53が図中時計回りに回転駆動され、スプロケット52が同方向に回転して、図14(ロ)に示すように、遊技球が分岐路51bを介して遊技島の球回収装置側へ排出される。この時、振分けモータ53の回転駆動は、スプロケット52の直上に配設されている停留球検知スイッチ55によって遊技球が検知されなくなるまで、即ち、取込通路48に取り込まれた賭数単位の遊技球がなくなるまで継続される。また、スプロケット71の停留部57によって賭数単位の遊技球が停留されている状態において、球抜/キャンセルボタン65が押圧操作されると、主制御基板100(図15参照)からの制御信号に基づいて、振分けモータ53が図中反時計回りに回転駆動され、スプロケット52が同方向に回転して、図14(ハ)に示すように、遊技球が分岐路51aを介して球供給通路31の終端部側へ送られる。これにより、取込通路48に一旦取り込まれた遊技球は、球放出口14から下受皿13へ返却されるようになっている。
一方、前記外枠2には、図5に示すように、本発明の要部にかかる金属製内枠体74が、該外枠2の前面側から取り付け及び取り外しができるように設けられている。そして、この金属製内枠体74には、支持ブラケット60,60を介して載置台61が配設されており、該載置台61上に複数の回転リール63a〜63cを有するリールユニット62が載置されて支持されている。ここで、リールユニット62は、複数の回転リール63a〜63cと、各回転リール63a〜63cを夫々駆動するための複数のリール駆動モータ(図示省略)と、各リール駆動モータを回転制御する制御基板を収めた制御基板ボックス(図示省略)とを、堅牢な収納フレーム64の所定位置に組み付けてユニット化したものであり、各回転リール63a〜63cの外周面には多種類の図柄P(図2参照)が表示されている。そして、この回転リール63a〜63cの図柄Pを上述した表示窓8a〜8cに表出し得る状態で、リールユニット62が外枠2に配設されている。また、リールユニット62の制御基板ボックス(図示省略)は、図示しない配線を介して主制御基板100(図15参照)と電気的に接続されている。尚、前記した金属製内枠体74、載置台61、及びリールユニット62の配設態様は本発明の要部にかかるものであり、詳しくは後述する。
図15は、本発明にかかるスロットマシン1の遊技制御装置を構成する制御回路を示すものである。
マイクロコンピュータにより構成される主制御基板100には、スロットマシン1の遊技作動を統括的に制御するための主制御用中央制御装置(CPU)を備えた基板回路が設けられている。この主制御基板100の基板回路には、周辺機器とデータ通信を行う入力ポート及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板100からの制御信号が、払出制御基板101,表示制御基板102,音声ランプ制御基板103,情報端子基板105の各入力ポートに向けて出力されるようになっている。また、主制御基板100の入力ポートには、上述したスタートレバー41,各BETボタン42a〜42b,ストップボタン44〜46,球抜/キャンセルボタン65のスイッチが接続されており、主制御基板100は所定時間毎(例えば2ms毎)にこれらのスイッチのON作動状態を調べ、そのON作動に応じて遊技状態を制御する。また、主制御基板100には、整流通路54に設けられた貯留球検知スイッチ95a〜95cや、球取込装置50の取込モータ72,取込球検知スイッチ77が接続されている。
上記払出制御基板101には、遊技球の払出作動の制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路は、裏機構板37の払出装置32と接続されており、主制御基板100から送出されるコマンドに従い払出装置32を作動させて、貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板101は、貸球数を記憶したプリペイドカードの読込みや書込みを行う付属装置であるカードユニットと、このプリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板104を介して接続され、遊技球の残球データ等をやり取りする。さらに、払出制御基板101には、前記球タンク30内の球切れを検出するための球切れスイッチや、球放出口14の奥に設けられて、下受皿13が遊技球で満杯になったことを検知するための満タンスイッチが接続されている。
上記表示制御基板102は、回転リール63a〜63cの停止制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路には、各回転リール63a〜63cを回転駆動するリール駆動モータと、回転リール63a〜63cの回転角度を検出する基準位置センサとが接続され、主制御基板100から送出されるコマンドに従ってリール駆動モータを作動させ、各回転リール63a〜63cを回転させるとともに、所定回転角度で停止させる。また、表示制御基板102は、回転リール63a〜63cの下方に設けられた各種表示器10〜12と接続されており、それぞれに基づく内容を表示する。
上記音声ランプ制御基板103には、各スピーカ(20等)に接続されており、効果音や音声の出力制御を行うと共に、入賞ラインランプ9や、遊技操作部39に設けられるスタートランプや各種ボタン42a〜42c,44〜46に内蔵されたランプとも接続されており、主制御基板100から送出されるコマンドに従い各種ランプを点灯制御して、入賞ラインやボタン操作が有効となったことを遊技者に報知する。さらに、音声ランプ制御基板103には装飾ランプ19が接続されており、主制御基板100から送出されるコマンドに従って遊技状態に応じて所定態様で装飾ランプ19が点灯,点滅される。
また、上記情報端子基板105は、遊技島に設備される集中管理装置と接続するためのものであり、主制御基板100や払出制御基板101から送られた賞球数や大当り回数等の情報が、この情報端子基板105を介して集中管理装置へ送信される。
次に、本発明の要部について説明する。
図5に示すように、遊技島に固定されている外枠2に、リールユニット62を載置して保持する載置台61を支持ブラケット60,60により両持ち状に保持した金属製内枠体74が配設される。この金属製内枠体74は、図17に示すように、外枠2の底杆部2cの杆内面に倣う形状とした横杆部74bと、該横杆部74bの左右両端に連結されて上方に起立して、側杆部2a,2aの杆内面に倣う縦杆部74a,74aとから構成される略U字形状に形成されている。ここで、金属製内枠体74の左右両側の縦杆部74a,74aは、外枠2の側杆部2a,2aに比して短尺に形成されている。そして、この金属製内枠体74が、外枠2に配設された場合には、横杆部74bが底杆部2cの杆上面と面接触して面支持されると共に、左右両側の縦杆部74a,74aが左右の側杆部2a,2aの杆内面に夫々に面接触して面支持されるようになっている(図21参照)。この左右両側の縦杆部74a,74aは、その上端縁が枠幅方向で上方に凸する半円形状に形成されている。この半円形状の後側1/4円弧部は、当該金属製内枠体74を、その下部を支点として後方に向かって下方傾斜させた状態から起立させる場合や、起立した状態から下方傾斜させる場合に、外枠2の上杆部2bに、縦杆部74a,74aが干渉しないようにする逃げ面75となっている(図20参照)。さらにまた、この左右両側の縦杆部の上部に、作業者が持ち運びし易いように、取手口93,93が設けられている。
この縦杆部74a,74aには、上部及び下部にそれぞれ係脱部材90が一体的に形成されている。この係脱部材90は、縦杆部74aの表側縁から外方向に屈曲する鍔部91と、該鍔部91と対向する裏側縁から表側に切り込まれて、内外方向に傾動可能とする弾性板部92b及び、該弾性板部92bの裏側縁から外方に屈曲する係止片部92aからなる弾性係止片92とから構成されている。尚、この弾性係止片92は、弾性板部92bが縦杆部74aと面一な状態で安定しており、内外方向に傾動させると、該面一な状態に戻ろうとする反力が生じることとなる。すなわち、内方向に傾動された場合には、外方向に付勢力が発生する。そして、この係脱部材90は、鍔部91と弾性係止片92の係止片部92aとの表裏方向間隔が、外枠2の側杆部2aの表裏方向(前後方向)幅と同じとしている。これにより、金属製内枠体74が外枠2に取り付けられた状態で、鍔部91が外枠2の側杆部2aの表側縁に当接し、弾性係止片92の係止片部92aが側杆部2aの裏側縁に当接して、該鍔部91と係止片部92aとにより側杆部2aを挟持するようになっている。
一方、この金属製内枠体74には、左右両側の縦杆部に夫々に連結される支持ブラケット60,60により両持ち状に保持される載置台61が配設されている。この支持ブラケット60,60及び載置台61は、折曲加工された金属板からなるものであって、図16に示すように、載置台61は、リールユニット62を載置可能な矩形状の主板部66aと、該主板部66aの前縁に下方曲成された前壁部66bと、主板部66aの後縁に上方曲成された後壁部66cとを備えている。さらに、この載置台61には、前壁部66bの下縁から後方曲成された基板支持部86aと、該基板支持部86aの左右両側縁に上方曲成された側壁部86bとから構成される基板格納部86が、該前壁部66bにより吊持されるようにして固定されている。この基板格納部86は、載置台61の主板部66aと、前壁部66bと、基板支持部86aと、左右両側の側壁部86b,86bとによって、上下左右及び前方を囲繞してなり、唯一後方から制御基板を脱着可能としている。尚、この側壁部86bは、基板支持部86aから僅かな高さに形成されているだけであり、後述するように、支持ブラケット60,60が、この側壁部86bの上方を介して、前壁部66bと接合されるようになっている。この基板格納部86には、上述した表示制御基板102を横置きに配設される(図18参照)。また、壁部66bには、横方向に沿って開口する長方形状の配線開口82が設けられており、この基板格納部86に配設された表示制御基板102と他の制御基板とを繋ぐ配線が、この配線開口82を介して各々に接続される(図18(ロ)参照)。
また、支持ブラケット60,60は、図16に示すように左右一対に設けられ、平面視において夫々略コ字形に形成されており、その内端側に内方曲成された内端取付片部67a,67aを備え、外端側には後述する金属製内枠体74と連結される外端取付片部67b,67bを備えている。そして、支持ブラケット60の内端取付片部67aを載置台61の前壁部66bの裏面にビス止めして固着することにより、支持ブラケット60,60と載置台61とが一体化されており、載置台61の左右側縁の前後方向中間位置から支持ブラケット60,60の外端側が外側方に延出されている。ここで、両支持ブラケット60,60の外端取付片部67b,67bの相互間隔は、後述する金属製内枠体74の横幅寸法に略一致するように設定されている。また、このように支持ブラケット60,60を略コ字形に形成することにより、図16に示すように、前方が開放された凹部68,68が生じるようにしており、該凹部68,68の1つが、裏機構板37の側部に偏倚させて形成された球流路としての上下方向の球供給通路31との干渉を回避する回避部となっている。
そして、載置台61を一体化された支持ブラケット60,60は、上記した金属製内枠体74の左右の側杆部74a,74bの内面に、外端取付片部67b,67bをビス止めにより固着される。これにより、載置台61が、金属製内枠体74の所定高さ位置に、支持ブラケット60,60により両持ち状に保持されることとなっている。
ここで、表示制御基板102には、下部両側縁の前後位置に外方に突成された固定用螺子孔部96が四箇所設けられている。この固定用螺子孔部96を、上記基板支持部86aに螺子止めすることにより、図18のように、表示制御基板102を当該基板格納部86に固着するようにしている。尚、本実施例にあっては、表示制御基板102を固着後、基板格納部86の後方部位に封印テープを貼り付け(図示省略)、当該表示制御基板102を封止装着する。これにより、当該金属製内枠体74を外枠2に配設する前に、表示制御基板102が不正に取り外されないようにしている。
尚、この表示制御基板102には、図21のように、上記した裏機構板37に設けられた基板ユニット38に配設される他の制御基板と接続するための配線ケーブル97が予め取り付けられる。そして、工場から遊技場に運搬され、当該金属製内枠体74を外枠に取り付けた時に、この配線ケーブル97を、基板ユニット38の他の制御基板と接続させることにより、設置作業を容易に行うことができる。
さらにまた、この金属製内枠体74には、図18に示すように、横杆部74bの杆上面に制御基板を装着する基板格納部87、87が二個並設されている。この基板格納部87,87は、上方開口された収納凹部87a,87aを備えてなり、該収納凹部87a,87aに制御基板を起立した状態で挿入して装着できるようになっている。この収納凹部87aは、制御基板の一面側に左右両方に突成された四箇所の固定用螺子孔部96の中で、挿入方向下部に設けられた二箇所の固定用螺子孔部96が挿入され得る深さに形成されている。そして、収納凹部87aの、固定用螺子孔部96,96に対向する前後両側には、ワンウェイ螺子99を挿入する螺子挿入孔98が設けられており、図19に示す基板格納部87の断面図のように、固定用螺子孔部96の前面側で面接触する位置に該ワンウェイ螺子99の雌螺子を備えたボス部98aが設けられている。さらには、後方の螺子挿入孔98には、ワンウェイ螺子99を螺進させることにより破ることが可能な封印壁部98bが形成されている。すなわち、所定の制御基板を基板格納部87,87の収納凹部87a、87aに挿入後、図19(イ)のように、前方よりワンウエイ螺子99を螺子挿入孔98から挿入して、図19(ロ)のように、ボス部98aと該制御基板の固定用螺子孔部96とを螺子止めすることによって、この制御基板を基板格納部87に封入装着する。ここで、ワンウェイ螺子99は、一方向にしか螺進することができないものであるから、制御基板を基板格納部87から取り外すためには、図19(ハ)のように、該ワンウェイ螺子99を螺進させて螺子挿入孔98の反対側から外さねばならなく、封印壁部98bを破ることとなり得る。したがって、不正に制御基板が基板格納部87から取り外された場合には、この封印壁部98bが破られていることとなるため、不正の発生を明確に知ることができる。
このように、金属製内枠体74の横杆部に基板格納部87,87が設けられていることにより(図18(ロ)参照)、この基板格納部87,87に制御基板を封入装着して、遊技場に運搬することができる。ここで、実施例にあっては、上述した主制御基板100と音声ランプ制御基板103を基板格納部87,87に封入装着して運搬するようにしている。そして、金属製内枠体74が遊技場まで運ばれて機種交換する作業時に、基板格納部87から主制御基板100と音声ランプ制御基板103を取り外して、上述した裏機構板37に設けられた基板ユニット38に配設する。このように、金属製内枠体74の基板格納部87に封入装着して制御基板を運搬できるようにしたことにより、上記したように、運搬中にこれら制御基板が不正に交換されることを防止でき、制御基板専用の運搬ボックス等を用いなくとも、安全に運搬することができる。
このように、金属製内枠体74に配設された載置台61には、その主板部66a上にリールユニット62が載置される(図5参照)。ここで、リールユニット62を構成する収納フレーム64の下部前縁には、図18に示すように、取付鍔部69が下方突成されており、該取付鍔部69を載置台61の前壁部66bに対してビスまたは専用固定具を用いて止着することにより、リールユニット62を載置台61に固定するようにしている。
次に、上述した金属製内枠体74を、遊技島に配設された外枠2に取り付ける過程を説明する。
新規機種への交換する場合にあって、新規機種の金属製内枠体74には、予め、リールユニット62を載置台61に固定し、表示制御基板102を該載置台61に吊持した基板格納部86に配設し、また、横杆部74bの基板格納部87,87に主制御基板100及び音声ランプ制御基板103を封入装着してあり(図18(ロ))、工場から遊技場に運搬される。
このように遊技場に運搬された金属製内枠体74は、所定の外枠2に取り付けられる。すなわち、図20に示すように、金属製内枠体74を、後方に向かって下方傾斜させる。そして、図20(ロ)のように、外枠2の幕板22に接触しないように横杆部74bから外枠2内に進入させる。この時、左右の縦杆部74a,74aの下部に設けられた係脱部材90,90は、各弾性係止片92の係止片部92aがそれぞれ内方に傾動されることとなる。横杆部74bが幕板22を乗り越えた状態で、金属製内枠体74を、縦杆部74a,74bの上端が外枠2の上杆部2bに接触しないようにして、該金属製内枠体74の下部を支点として傾動して起立させる。これにより、図20(ハ)のように、横杆部74bが外枠2の底杆部2cの杆上面に面接触して面支持され、左右両側の縦杆部74a,74aが外枠2の左右の側杆部2a,2aの杆内面に夫々に面接触して面支持される。ここで、金属製内枠体74を下方傾斜した状態から起立させる間の傾動時には、左右の縦杆部74a,74aの上部の係脱部材90,90も、各弾性係止片92の係止片部92aがそれぞれ内方に傾動される。そして、内方に傾動した四箇所の係止片部92aは、金属製内枠体74が起立状態となると、縦杆部74a,74aと面一な安定状態に復帰して、外枠2の側杆部2a,2aの裏側縁に係合すると共に、鍔部91が側杆部2a,2aの表側縁に係合する。これにより、金属製内枠体74の係脱部材90が、外枠2の左右の側杆部2a,2aを表裏方向(前後方向)で挟持することとなり、当該金属製内枠体74を外枠2に固定保持させる。このようにして、金属製内枠体74が、図21のように、リールユニット62や制御基板を配した状態のまま、外枠2に取り付けられる。
尚、金属製内枠体74の横杆部74bの基板格納部87,87に封入装着されている主制御基板100と音声ランプ制御基板103は、該金属製内枠74と外枠2に取り付ける前か取り付けた後のいずれかで、取り外されて、裏機構盤37の基板ユニット38に配設される。
上述したように、金属製内枠体74を外枠2に取り付けた後、載置台61に固定された基板格納部86に配設されている表示制御基板102を、配線ケーブル97により、裏機構盤37の基板ユニット38に配設される他の制御基板と接続させる(図示省略)。
一方、上述のように外枠2に取り付けられた状態の金属製内枠体74を取り外す場合には、係脱部材90の弾性係止片92を内方に傾動させ、該金属製内枠体74を、その下部を支点として後方に向かって下方傾斜させて、縦杆部74a,74aの上部を外枠2の前面側に取出す(図20(ロ)参照)。そして、この下方傾斜した状態のまま、外枠2の幕板22に横杆部74bが接触しないように、金属製内枠体74を外枠2から引出し、取り外す。このように取り外した後、新しい機種の金属製内枠体74を上述したように取り付けることにより、新機種へ変更する作業を行うことができる。
このように、本発明にあっては、支持ブラケット60,60により両持ち状に保持した載置台61にリールユニットを載置し、該載置台61に固定した基板格納部87に表示制御基板102を配設した、略U字形状の金属製内枠体74を、外枠2の前面側から取り付け及び取り外しができるようにしたものである。これにより、機種変更する場合等で、工場で予めリールユニット62や表示制御基板102が配設された金属製内枠体74を、遊技場で外枠2に容易かつ適正に取り付けることができるから、従来構成のように、重量のあるリールユニット62を前枠4に取り付ける作業や、表示制御基板102を裏機構盤37の基板ユニット38に取り付ける作業が省略できる。また、これらリールユニット62や表示制御基板102を、専用の運搬ボックスに梱包して運搬することを必要とせずに安全に運搬でき、運搬作業も軽減される。
また、この金属製内枠体74には、基板ユニット38に配設される制御基板を運搬するための基板格納部87,87も設けられていることから、制御基板を専用の運搬ボックスを用いなくとも、該制御基板を安全に運ぶことができる。そして、この基板格納部87,87は、制御基板をワンウェイ螺子99により封入装着するようにしていることから、運搬中に不正に取り替えられることも防止できる。一方、上述した載置台61に固定された基板格納部86にあっては、制御基板を着脱可能な後方に封印テープを貼る等して、同様に、運搬中に不正に取り替えられることを防止している。さらには、この基板格納部86は後方からしか制御基板を着脱できないことから、当該金属製内枠体74が外枠2に取り付けられてしまえば、当該制御基板を不正に取り外したり、交換することができない。
さらにまた、金属製内枠体74は、外枠2の左右の側杆部2a,2aの杆内面と底杆部の杆上面に面支持されると共に、左右両側の縦杆部74a,74に設けた係脱部材90により外枠2の左右の側杆部2a,2aを挟持することにより、外枠2に固定されるようにしたものであるから、外枠2自体に何ら加工を施す必要がない。そして、この金属製内枠体74を取り外した状態では、再び、スロットマシンやパチンコ機を取り付ける外枠2として使用することができる。即ち、遊技島に設置されている既設のスロットマシン1をパチンコ機に交換する場合には、前枠4と金属製内枠体74とを取り外すことにより外枠2を残して既設のスロットマシン1を取り外し、その残した外枠2にパチンコ機の前枠を取付けることにより、スロットマシン1からパチンコ機への交換が簡単にできる。また、既設のスロットマシン1を新規のスロットマシンに交換(盤替え)する場合には、例えば、遊技パネルと、基板ユニットの各制御基板と、金属製内枠体74とを取り外して、これらを新規のスロットマシンのものと交換することにより、盤替えを容易に行うことができる。また、前枠4と、載置台61に保持しているリールユニットを取り外して、残した金属製内枠体74の載置台61に新規のスロットマシンのリールユニットを載置するとともに、新規のスロットマシンの前枠を取付けることにより、盤替えを行うこともできる。
さらに、この載置台61によりリールユニット62の底部を支持して固定できることによって、従来構成の片持ち状に支持するものに比して、リールユニット62の設置状態及び回転リールの回転状態を極めて安定させることができる。また、重量のあるリールユニット62が前枠4側に配設されていないため、メンテナンス時における前枠4の開閉操作を楽に行うことができる。
一方、上述した実施例と異なる構成として、図22のように、金属製内枠体74の横杆部74bには基板格納部を設けず、載置台61の下方に三層構造の基板格納部86X,86Y,86Zを設けるようにした構成とすることもできる。この三段階の層構造の基板格納部86X,86Y,86Zにあっては、それぞれに各一個毎に制御基板を配設するようにしており、最上段の基板格納部86Xは上述と同様の構成である。一方、下二段の基板格納部86Y、86Zは、左右両側縁から上方曲成された側壁部86bが形成されていると共に、制御基板の下面を支持する基盤支持部86cの前縁から上方曲成された前面壁86dが形成されており、該前面壁86dの上縁がそれぞれ直上の基板支持部86a,86cに接合されて固着されている。そして、各基板格納部86X,86Y,86Zは、前面側と左右両側と上下面とを囲繞するように設けられており、唯一後方から制御基板を脱着可能としている。ここで、各基板格納部86X,86Y,86Zには、制御基板を横置きに配設されるようになっており、制御基板に設けられた四箇所の固定用螺子孔部96を螺子止めすることにより固着するようになっている。さらに、この下二段の基板格納部86Y,86Zは、最上段の基板格納部86Xに比して、後方位置となるようにもうけられている。
ここで、下二段の基板格納部86Y,86Zの各前面壁86dには、上述した載置台61の前面壁66bと同様に、横方向に長方形状に開口する配線開口82が設けられている。そして、各基板格納部86X,86Y,86Zに配設された各制御基板100,102,103と夫々に接続された各配線ケーブル97を各配線開口82から前方へ引出し、前枠4側に配設された遊技制御装置から延出される配線に夫々に結線できるようにしている。このような構成にあって、例えば、表示制御基板102、主制御基板100、音声ランプ制御基板103を予め三段階の基板格納部86X,86Y,86Zに夫々に固定しておくことにより、当該金属製内枠体74’を外枠2に配設して各制御基板100,102,103を遊技制御装置から延出される配線と結線することにより、これら制御基板100,102,103をスロットマシンに設置することができる。したがって、遊技場では、これら三種の制御基板100,102,103を前枠4に取り付ける必要もないため、制御基板を取り扱う作業を極めて慎重に行う等を要せず、比較的安全かつ容易に設置でき、作業性を一層軽減できる。また、この金属製内枠体74が配設されると、各基板格納部86X,86Y,86Zに配設された制御基板100,102,103を前面側から取り外すことができないことから、遊技場でこれら制御基板100,102,103への不正行為を防止できる。尚、各制御基板100,102,103を基板格納部86X,86Y,86Zに配設した後に、該基板格納部86X,86Y,86Zの後方部位に封印テープを貼り付け、当該表示制御基板102を封止装着することにより、当該金属製内枠体74を外枠2に配設する前に、各制御基板100,102,103が不正に取り外されないようすることもできる。この実施例にあって、この他の構成は、上述した実施例と同じであり、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、その他の構成についても、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。例えば、外枠に金属製内枠体を係止する係止手段として、上記した係脱部材に代えて、螺子孔を設けておき、外枠に螺子止めするようにした構成等とすることもできる。また、載置台を支持する支持ブラケットを横杆部に固着するようにした構成とすることも可能である。