JP4082016B2 - プリンタコントローラ、データ転送方法、データ転送プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
プリンタコントローラ、データ転送方法、データ転送プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はプリンタコントローラ、データ転送方法、データ転送プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体に関し、特に、効率的な画像データ転送を行なうことのできるプリンタコントローラ、データ転送方法、データ転送プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の、プリンタなどのプリント装置およびMFP(Multi Function Peripherals)のコントローラにおいて、ネットワーク機能の強化に伴なうオンラインメンテナンスなどの様々なアプリケーション機能の充実、および複雑な機能を高速処理するための高度なリアルタイム制御が要求されている。
【0003】
このような状況において、コントローラのOS(Operating System)として、ネットワーク機能、およびアプリケーション機能を充実させる場合には、利用可能なアプリケーションが豊富であり、ネットワーク機能が充実しているLinux等の汎用OSが適している。しかしながら、汎用OSはリアルタイム制御機能を有していないため高速処理には適していない。
【0004】
また、高度なリアルタイム制御を重視する場合には、必要な処理時間の予測を行なう機能や、複数の処理要求が同時に発生した場合でも、目的の時間内に処理を完了させるための機構を備えているITRON(Industrial The Real-time Operating system Nucleus)等のリアルタイムOSが適している。しかしながら現状のリアルタイムOSにおいてはアプリケーションが豊富でないため、新たにアプリケーション自体を開発しなければアプリケーション機能の充実を図ることができない。
【0005】
これらの問題を解決するために、汎用OSであるLinuxにリアルタイム機能を付加し、上述の両方の場合において求められる機能を同時に満たす方法(以降RT−Linuxと記載する)が提案されている。具体的には、Linuxカーネルにリアルタイム機能を有するリアルタイムカーネルを追加することによって実現されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のRT−LinuxをOSとして画像データの転送を行なうコントローラに用いる場合には、次のような問題がある。
【0007】
すなわち、RT−Linuxではリアルタイムカーネルの機能により所定周期でプリンタにデータを転送することが保証されるが、その周期と、例えばレーザプリンタにおける感光体への書込みの水平同期信号の周期とが一致しない場合がある。また、同一のプリンタであっても、プリントジョブの解像度により水平同期信号の周期は様々である。
【0008】
RT−Linuxを用いたシステムにおいては、コントローラは、所定周期の周期起動タスクにより、プリンタからデータ転送要求があるかないかを確認し、データ転送要求がある場合には、データを送るように動作する。しかしながら、データ転送周期とプリンタの水平同期信号の周期とが一致していないと、周期起動タスクによりデータ転送要求確認直後にプリンタからデータ転送要求があった場合など、次のデータ転送要求確認までデータ転送が遅れることになり、効率的なデータ転送を実行することができないという問題があった。
【0009】
そこでこの発明においては、効率的なデータ転送を実現するプリンタコントローラ、データ転送方法、データ転送プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、プリンタコントローラは、画像データをプリンタへ転送するプリンタコントローラであって、リアルタイム機能が付加された汎用OS( Operating System )を実行する制御手段と、制御手段によって実行される汎用OSのリアルタイム機能により制御されるタスクであって、所定量の画像データをプリンタへ出力するデータ出力手段と、プリンタの、プリント処理に関する周期データを取得する周期データ取得手段と、制御手段によって実行される汎用OSのリアルタイム機能により制御されるタスクであって、データ出力手段の起動周期を、周期データ取得手段で取得した周期データに基づいて設定するデータ出力周期設定手段とを備える。
【0011】
また、プリンタコントローラは、画像データの解像度を認識する画像データ解像度認識手段をさらに備え、周期データ取得手段は、画像データ解像度認識手段で認識された画像データ解像度に応じたプリント処理に関する周期データを取得することが望ましい。
【0012】
プリンタはレーザビーム方式のプリンタであり、上述の周期データ取得手段で取得する周期データは、レーザビーム方式のプリンタのレーザビームの書込みにおける水平同期信号の周期であることが望ましい。
好ましくは、周期データ取得手段は、制御手段によって実行される汎用OSのリアルタイム機能によりリアルタイム制御されるタスクであって、プリンタから周期データを取得する。
【0013】
本発明の他の局面に従うと、データ転送方法は、画像データをプリンタへ転送するプリンタコントローラの行なう転送方法であって、プリンタコントローラはリアルタイム機能が付加された汎用OSを実行する制御手段を備えて、プリンタの、プリント処理に関する周期データを取得する周期データ取得ステップと、制御手段によって実行される汎用OSのリアルタイム機能で制御されて、画像データを出力する周期を、周期データ取得ステップで取得した周期データに基づいて設定するデータ出力周期設定ステップと、制御手段によって実行される汎用OSのリアルタイム機能で制御されて、画像データをデータ出力周期設定ステップで設定された周期でプリンタへ出力するデータ出力ステップとを備える。
【0014】
本発明の他の局面に従うと、データ転送プログラムは、リアルタイム機能が付加された汎用OSのプログラムであり、コンピュータを画像データをプリンタへ転送するプリンタコントローラとして機能させるプログラムであって、プリンタコントローラに、汎用OSのリアルタイム機能により制御されるタスクであって、所定量の画像データをプリンタへ出力するデータ出力工程と、プリンタの、プリント処理に関する周期データを取得する周期データ取得工程と、汎用OSのリアルタイム機能により制御されるタスクであって、データ出力工程の起動周期を、周期データ取得工程で取得した周期データに基づいて設定するデータ出力周期設定工程とを実行させる。
【0015】
本発明の他の局面に従うと、コンピュータ読取可能な記録媒体は、上述のデータ転送プログラムを記録する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0017】
図1は、本実施の形態におけるプリントシステム1の構成を示すブロック図である。
【0018】
図1を参照して、本実施の形態におけるプリントシステム1は、プリンタコントローラ10と、プリンタ20とからなる。
【0019】
プリンタコントローラ10は、外部のホストコンピュータ等から受信するプリントジョブに基づいて、画像データ(ビットマップデータ)を生成する。
【0020】
プリンタコントローラ10は、プリンタコントローラ10全体の制御を行なうCPU(Central Processing Unit)11と、各種プログラムやパラメータを格納するためのROM12と、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するためのRAM13と、外部のホストコンピュータとの間で行なわれるプリントデータの送受信を行なう通信I/F(インタフェース)14と、大容量の記憶装置であるHDD15と、プリントシステム1の状態の表示やプリント指示の入力等を行なう操作部16と、IEEE1394シリアルバスのインタフェースとその制御部分とから構成され、プリンタ20との間でIEEE1394シリアルバスを介して画像データなどを送信する画像出力部17とを備える。
【0021】
HDD15には、外部のホストコンピュータ等から受信したプリントジョブにおけるPDL(Page Description Language;ページ記述言語)などのプリント制御データを解釈し、内部処理可能な形式のデータである中間レコードに変換するプログラムと、生成した中間レコードに基づき画像データを生成するプログラムとが記録されている。これらのプログラムが実行されることで、プリントジョブから画像データが生成される。
【0022】
プリンタ20は、プリンタコントローラ10からの指示に基づき、プリンタコントローラ10で生成された画像データをプリント出力する。
【0023】
プリンタ20は、プリンタ20全体の制御を行なうCPU21と、各種プログラムやパラメータを格納するためのROM22と、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するためのRAM23と、レーザビーム方法によるプリントを行なうエンジン部25と、IEEE1394シリアルバスのインタフェースとその制御部分とから構成され、プリンタコントローラ10との間でIEEE1394シリアルバスを介して画像データなどを受信する画像入力部24とを備える。なお、エンジン部25は、ポリゴンミラーの回転制御を行なうスキャナ制御部26と、感光体ドラムへの帯電、現像バイアスおよび転写ローラへの転写バイアスの電圧印加などの高電圧制御を行なう高圧制御部27と、レーザビームの変調制御を行なうレーザ制御部28と、用紙等の記録媒体の搬送制御を行なう搬送制御部29とを含む。
【0024】
このような構成のプリントシステム1において、プリンタコントローラ10とプリンタ20とはIEEE1394シリアルバスを用いて接続され、一定の帯域を保証するアイソクロナス転送モードが適用されている。
【0025】
次に、プリントシステム1におけるプリント処理について説明する。
図2は、プリンタコントローラ10におけるプリント処理を示すフローチャートである。図2のフローチャートに示される処理のプログラムは、HDD15等の記憶装置に記憶されており、CPU11により実行される。
【0026】
図2を参照して、まず、通信I/F14を介して、外部のホストコンピュータ等からプリントジョブを受信したか否かを判断する(S101)。プリントジョブを受信した場合(S101でYes)、プリントジョブからPDLで記述されているプリント制御情報を取得する(S102)。
【0027】
次にインタープリタを使用してそのPDLを解釈し(S103)、中間レコードを作成する(S104)。ステップS103,S104で、1ページ分の中間レコードの生成が終了したか否かを判断する(S105)。
【0028】
1ページ分の中間レコードの生成が終了すると(ステップS105でYes)、その生成された中間レコードをページキューに登録する(S106)。
【0029】
次に、ページキューから1ページ分の中間レコードを取出し、取出ポインタを1つインクリメントする(S107)。
【0030】
ステップS107で取出された中間レコードを、プリンタ20に出力可能な画像データへ変換する(S108)。
【0031】
ステップS108で変換して得られた画像データを、IEEE1394シリアルバスを介して、画像出力部17からプリンタ20へ送信する(S109)。
【0032】
プリントジョブが終了するまで(ステップS110でYes)、ステップS102〜S109に示される一連の処理を繰返し、ステップS101で受信した全てのプリントジョブの画像データをプリンタ20へ送信する。
【0033】
以上が、プリンタコントローラ10における処理の流れである。
一方、プリンタ20では、プリンタコントローラ10からのプリント要求信号を画像入力部24で受信すると、搬送制御部29に給紙指示信号を出力して給紙の開始を指示する。また同時に、スキャナ制御部26に走査準備を指示する。さらに高圧制御部27を介して感光体ドラムへの帯電、現像バイアスなどを設定し、プリントの準備を行なう。次に、レーザ制御部28は、後に説明を行なう垂直同期信号に同期して、プリンタコントローラ10から画像入力部24を介して入力された画像データに基づいて、レーザビームの変調を行なう。これによって感光体ドラム上に静電潜像が形成される。
【0034】
次に、プリントシステム1によりプリントが行なわれる際の各種信号のタイミングについて説明を行なう。図3は、1ページ分のプリントを行なう場合のプリンタ20の動作に関する各種信号のタイミングを示した図である。
【0035】
図3を参照して、L6およびL7は1ページ分の縦横の用紙幅を示しており、これらの用紙幅からL3、L4、およびL1、L2を除いた領域が印字可能領域となっている。/VSYNC信号は1ページ分のプリントを開始するための垂直走査方向(副走査方向)の同期信号であり、/VSREQ信号は、/VSYNC信号を要求する信号である。また、/HSYNC信号は、1ライン毎のプリントを開始するための水平走査方向(主走査方向)の同期信号であり、/VIDEO信号は、実際にプリンタ20がプリントを行なうか否かを示す画像データである。たとえばモノクロプリンタの場合、/VIDEO信号の有効状態で黒、/VIDEO信号の無効状態で白となる。
【0036】
プリンタ20は、画像データに基づいてプリントする際、直ちに給紙できる状態であれば給紙を開始し、所定時間後に/VSYNC信号を要求する/VSREQ信号を有効にする。プリンタコントローラ10は、/VSREQ信号が有効であるとき/VSYNC信号を有効にし、所定時間後に/HSYNC信号に同期して1ライン分ずつ画像データを出力する。
【0037】
/HSYNC信号の周期(t10)はプリンタ20のプロセス速度に対応しており、個々のプリンタの性能により規定される。画像データは、この周期(t10)に応じて、一定速度でプリンタ20に供給される。なお、/HSYNC信号の周期(t10)は、エンジンの出力速度が高く、解像度(画像記録密度)が高いほど短くなる。
【0038】
通常、/HSYNC信号の周期(t10)とIEEE1394のアイソクロナス転送周期(125μ秒)とは一致しないが、プリンタ20にバッファメモリを持たせることによりこの周期の違いを緩衝することが可能となる。
【0039】
図4に、本実施の形態における、プリンタコントローラ10のファームウェア構成の具体例を示す。本実施の形態では、汎用OSであるLinuxにリアルタイム処理機能を付加したRT−Linuxを、プリンタコントローラ10のOSとして採用している。
【0040】
図4を参照して、プリンタコントローラ10のファームウェアは、カーネルとして、Linuxカーネル110とリアルタイムカーネル120とを備える。
【0041】
Linuxカーネル110は、リアルタイム性を要求されない通常のLinuxアプリケーションを実行制御するためのカーネルであり、リアルタイムカーネル120の最も優先順位の低いタスクとして実行される。ここでは、Linuxカーネル110での非リアルタイムの制御単位をプロセスとする。
【0042】
リアルタイムカーネル120は、外部ハードウェアの同期制御などのリアルタイム性を要求される制御を行なうためのカーネルである。ここでは、リアルタイムカーネル120でのリアルタイムの制御単位をタスクとする。
【0043】
また図4を参照して、Linuxカーネル110が非リアルタイム制御を行なうプロセスとして、PDL解析制御プロセス111と、ジョブ制御プロセス112と、操作部制御プロセス113と、データフロー制御プロセス114と、HTTPサーバ制御プロセス115と、ftpサーバ制御プロセス116と、telnetサーバ制御プロセス117と、非リアルタイム全体制御プロセス118とがある。
【0044】
これら各プロセスの概要を説明する。
PDL解析制御プロセス111は、PDLの解析を行ない、中間レコードを作成する。
【0045】
ジョブ制御プロセス112は、プリントジョブを含む、各種アプリケーションのジョブの制御を行なう。
【0046】
操作部制御プロセス113は、プリンタコントローラ10の操作部16から入力された各種データの制御を行なう。
【0047】
データフロー制御プロセス114は、PDL解析制御プロセス111において作成された中間レコードをリアルタイムカーネル120へ渡す。
【0048】
HTTPサーバ制御プロセス115、ftpサーバ制御プロセス116およびtelnetサーバ制御プロセス117は、インターネット機能を制御する。
【0049】
非リアルタイム全体制御プロセス118は、非リアルタイム制御全体に関わる管理および制御を行なう。
【0050】
上述の各プロセス111〜117は、リアルタイム性を要求されないアプリケーションのプロセスであるため、均等に行なわれる。
【0051】
またさらに図4を参照して、リアルタイムカーネル120がリアルタイム制御を行なうタスクとして、リアルタイムタイマ制御タスク121と、データフロー制御タスク122と、給紙制御タスク123と、画像生成制御タスク124と、画像出力制御タスク125と、エンジン通信制御タスク126と、リアルタイム全体制御タスク127とがある。
【0052】
これら各タスクの概要を説明する。
リアルタイムタイマ制御タスク121は、ミリ秒範囲の一定周期で実行される処理の制御を行なう。また、他のタスクで周期的な処理の必要が生じた場合、リアルタイムタイマ制御タスク121はその処理を依頼される。
【0053】
データフロー制御タスク122は、非リアルタイムプロセスとのデータ送受信制御を行なう。
【0054】
給紙制御タスク123は、記録用紙の給紙処理の制御を行なう。
画像生成制御タスク124は、中間レコードを画像データに変換するための制御を行なう。
【0055】
画像出力制御タスク125は、プリンタ20の/HSYNC信号に同期して、1ライン分ずつ画像データを同期パケットとして転送するための制御を行なう。
【0056】
エンジン通信制御タスク126は、プリンタ20の/HSYNC信号の周期を取得するための非同期通信モードの制御を行なう。
【0057】
リアルタイム全体制御タスク127は、リアルタイム制御全体に関わる管理およびリアルタイムタスク間の同期制御を行なう。すなわち、上記の各タスク121〜126の実行タイミングは、リアルタイム全体制御タスク127によって決定される。
【0058】
次に、図4に示されたプロセスとタスクと図2に示されたフローチャートとの関係について、概略を説明する。
【0059】
図2のステップS101で受信されたプリントジョブは、PDL解析制御プロセス111により、ステップS103,S104が実行され、PDLの解釈および中間レコードの作成が行なわれる。
【0060】
作成された中間レコードは、データフロー制御プロセス114からデータフロー制御タスク122へ渡され、リアルタイム制御の対象となる。
【0061】
次に中間レコードに対して、画像生成制御タスク124および画像出力制御タスク125により、ステップS108およびS109が実行され、画像データへの展開およびプリンタ20への出力が並行して行なわれる。
【0062】
図5は、リアルタイム全体制御タスク127において行なわれる処理を示すフローチャートである。
【0063】
リアルタイム全体制御タスク127は、画像出力部17から画像データをプリンタ20に送信を始めるのに先立って、図2のステップS109の中で実行される処理である。
【0064】
図5を参照して、まず、PDL解析制御プロセス111で、非リアルタイムプロセスとして解析されていた当該プリントジョブのプリント制御情報を取得する(S201)。
【0065】
ステップS201で取得したプリント制御情報より、プリントジョブに指定された解像度が読出される(S202)。
【0066】
ステップS202で読出されたプリントジョブの指定解像度と、現在プリンタ20に設定されている解像度とが比較される(S203)。
【0067】
ステップS203で比較された結果、当該プリントジョブの指定解像度と、現在設定されているプリンタ20の解像度とが一致していた場合(S203でYes)、現在プリンタ20に設定されている/HSYNC信号の周期データを取得する(S204)。
【0068】
ステップS203で比較された結果、当該プリントジョブの指定解像度と、現在設定されているプリンタ20の解像度とが一致していなかった場合(S203でNo)、当該プリントジョブに指定された解像度に対応するプリンタ20の/HSYNC信号の周期データを取得する(S205)。プリンタ20の/HSYNC信号の周期データは、エンジン通信制御タスク126で、IEEE1394非同期転送制御を行ない、取得される。
【0069】
ステップS204またはS205で取得されたプリンタ20の/HSYNC信号の周期データに基づいて、画像出力制御タスク125の起動周期パラメータを設定する(S206)。
【0070】
ステップS206で設定された起動周期パラメータに基づいて画像出力制御タスク125が起動し(S207)、画像データが、/HSYNC信号の周期にあわせてプリンタ20に転送される。
【0071】
本実施の形態においては、プリンタコントローラ10からプリンタ20に、画像データがIEEE1394シリアルバスを介してアイソクロナス転送される。
【0072】
上述のリアルタイム全体制御タスク127において、ステップS206でプリントジョブに指定された解像度に対応するプリンタ20の/HSYNC信号の周期に基づいた周期パラメータを設定することで、プリンタコントローラ10の画像出力制御タスク125の起動周期を、当該プリントジョブに対して最適に設定することができる。これによって、個々のプリンタ20の/HSYNC信号の周期に基づいた、プリンタコントローラ10の画像出力制御タスク125の起動周期が決定される。決定された起動周期に基づいて画像データが転送されることで、最適なプリント処理を実現することができる。すなわち、プリントシステム1内でのオーバーヘッドを無くし、効率的なデータ転送を実現することができる。
【0073】
なお上述のプリントシステム1のプリンタコントローラ10のOSとして、汎用OSのLinuxにリアルタイム性を付加したRT−Linuxが用いられいている場合について説明を行なったが、汎用OSはLinuxに限定されるものではない。
【0074】
また、プリンタコントローラ10とプリンタ20との通信はIEEE1394シリアルバスを用いたアイソクロナス転送モードにおける通信を行なっているが、その他のアイソクロナス転送を行なうシリアルバスを用いた通信であっても構わない。
【0075】
さらに、上述のプリントシステム1のプリンタコントローラ10で行なわれるデータ転送方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータ読取り可能なプログラムである。
【0076】
プログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAMおよびメモリカードなどの記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0077】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。
【0078】
なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0079】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態におけるプリントシステム1の構成を示すブロック図である。
【図2】 プリンタコントローラ10におけるプリント処理を示すフローチャートである。
【図3】 1ページ分のプリントを行なう場合のプリンタ20の動作に関する各種信号のタイミングを示した図である。
【図4】 本実施の形態における、プリンタコントローラ10のファームウェア構成の具体例を示す図である。
【図5】 リアルタイム全体制御タスク127において行なわれる処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリントシステム、10 プリンタコントローラ、11 プリンタコントローラのCPU、12 プリンタコントローラのROM、13 プリンタコントローラのRAM、14 通信I/F、15 HDD、16 操作部、17 画像出力部、20 プリンタ、21 プリンタのCPU、22 プリンタのROM、23 プリンタのRAM、24 画像入力部、25 エンジン部、26 スキャナ制御部、27 高圧制御部、28 レーザ制御部、29 搬送制御部、110Linuxカーネル、111 PDL解析制御プロセス、112 ジョブ制御プロセス、113 操作部制御プロセス、114 データフロー制御プロセス、115 HTTPサーバ制御プロセス、116 ftpサーバ制御プロセス、117 telnetサーバ制御プロセス、118 非リアルタイム全体制御プロセス、120 リアルタイムカーネル、121 リアルタイムタイマ制御タスク、122 データフロー制御タスク、123 給紙制御タスク、124 画像生成制御タスク、125 画像出力制御タスク、126 エンジン通信制御タスク、127 リアルタイム全体制御タスク。
Claims (7)
- 画像データをプリンタへ転送するプリンタコントローラであって、
リアルタイム機能が付加された汎用OS( Operating System )を実行する制御手段と、
前記制御手段によって実行される前記汎用OSの前記リアルタイム機能により制御されるタスクであって、所定量の画像データを前記プリンタへ出力するデータ出力手段と、
前記プリンタの、プリント処理に関する周期データを取得する周期データ取得手段と、
前記制御手段によって実行される前記汎用OSの前記リアルタイム機能により制御されるタスクであって、前記データ出力手段の起動周期を、前記周期データ取得手段で取得した周期データに基づいて設定するデータ出力周期設定手段とを備える、プリンタコントローラ。 - 画像データの解像度を認識する画像データ解像度認識手段をさらに備え、
前記周期データ取得手段は、前記画像データ解像度認識手段で認識された画像データ解像度に応じたプリント処理に関する周期データを取得する、請求項1に記載のプリンタコントローラ。 - 前記プリンタはレーザビーム方式のプリンタであり、前記周期データ取得手段で取得する周期データは、前記レーザビーム方式のプリンタのレーザビームの書込みにおける水平同期信号の周期である、請求項1または2に記載のプリンタコントローラ。
- 前記周期データ取得手段は、前記制御手段によって実行される前記汎用OSのリアルタイム機能によりリアルタイム制御されるタスクであって、前記プリンタから前記周期データを取得する、請求項1〜3のいずれかに記載のプリンタコントローラ。
- 画像データをプリンタへ転送するプリンタコントローラの行なう転送方法であって、
前記プリンタコントローラはリアルタイム機能が付加された汎用OSを実行する制御手段を備えて、
前記プリンタの、プリント処理に関する周期データを取得する周期データ取得ステップと、
前記制御手段によって実行される前記汎用OSの前記リアルタイム機能で制御されて、前記画像データを出力する周期を、前記周期データ取得ステップで取得した周期データに基づいて設定するデータ出力周期設定ステップと、
前記制御手段によって実行される前記汎用OSの前記リアルタイム機能で制御されて、前記画像データを前記データ出力周期設定ステップで設定された周期で前記プリンタへ出力するデータ出力ステップとを備える、データ転送方法。 - リアルタイム機能が付加された汎用OSのプログラムであり、コンピュータを画像データをプリンタへ転送するプリンタコントローラとして機能させるプログラムであって、
前記プログラムは前記プリンタコントローラに、
前記汎用OSの前記リアルタイム機能により制御されるタスクであって、所定量の画像データを前記プリンタへ出力するデータ出力工程と、
前記プリンタの、プリント処理に関する周期データを取得する周期データ取得工程と、
前記汎用OSの前記リアルタイム機能により制御されるタスクであって、前記データ出力工程の起動周期を、前記周期データ取得工程で取得した周期データに基づいて設定するデータ出力周期設定工程とを実行させる、データ転送プログラム。 - 請求項6に記載のデータ転送プログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体。
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