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JP4082410B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents
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JP4082410B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置 Download PDF

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Description

本発明はステレオマッチングによって物体を3次元立体物として復元する画像処理方法および画像処理装置に関する。
近年、画像処理技術の発達に伴い、異なる方向から対象物を撮影した複数の画像に基づいて、対象物の立体モデルを画像処理によって得る方法がある。このような画像処理方法としては、たとえば特開2000−99760号公報(3ページ、図2)に開示された3次元モデル生成方法がある。この3次元モデル生成方法では、複数の異なる方向から物体を観測してステレオ画像を取得し、このステレオ画像に基づいて物体の3次元輪郭線を生成すると共に、3次元領域(テクスチャ領域やシェーディング領域)を生成する。3次元輪郭線情報、及び、3次元領域情報に基づいて、既存の3次元モデルと適合するものがある場合はこれらの情報を更新し、適合するものがない場合はこれらの情報を新たな3次元モデルとして登録する。また、物体の3次元モデル全体が完成していない場合は、観測方向を移動して全体のモデルを生成する。
3次元モデル生成方法では、3次元輪郭線を復元する際に輪郭線の連続性を担保する必要がある。このため、従来のモデル生成方法では、物体にネット状のマッチング領域を設定し、遺伝的アルゴリズムを使って上述したネット状のマッチング領域を物体表面にフィットさせることで輪郭線の連続性を求めている。
上述した手法によって輪郭線の連続性を求めた場合、単にネット状のマッチング領域をフィットさせているのみであるので、曲面等を滑らかに復元することが困難であるという問題があった。また、理論上、視差が小さい場合にのみ用いることができるものであるので、たとえばロボットの目のような、近い距離を撮影するステレオカメラでは、この手法を用いることができないという問題もあった。さらには、繰り返しの計算が多く必要となるので、処理が遅いという問題があった。
本発明の課題は、対象物の復元を行う際に、曲面等を滑らかに復元することができる画像処理方法および装置を提供することにある。さらには、近い距離を撮影するステレオカメラに対しても用いることができ、また演算処理量が少なく、処理時間が短くて済む画像処理方法および装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明に係る画像処理方法は、基準画像撮影手段および参照画像撮影手段で同一の対象物を撮影し、基準画像撮影手段で撮影された基準画像および参照画像撮影手段で撮影された参照画像を用いたステレオマッチングによって、対象物の形状を復元するものである。そして、本発明の画像処理方法は、基準画像および参照画像に対して、それぞれ所定の相関関係に基づいて対応付けされた複数のウィンドウを設定し、参照画像における複数のウィンドウを変形させることにより、参照画像における隣接するウィンドウ同士間の離間又は重なり合いを解消させて、基準画像のウィンドウと参照画像のウィンドウとのステレオマッチングを行って対象物の形状を復元する。
基準画像および参照画像のそれぞれに所定の相関関係に基づいて複数のウィンドウを設定する。この複数のウィンドウは、基準画像では整列した状態で形成することができるが、整列したウィンドウに対応付けされた参照画像では、通常、乱雑な状態で設定される。そこで、本発明においては、参照画像における複数のウィンドウを変形させ、隣接するウィンドウ同士間の離間又は重なり合いを解消する。このため、対象物の復元を行う際に、曲面等を滑らかに復元することができる。また、視差が小さい場合に限定されるという不都合はないので、近い距離を撮影するステレオカメラであっても、ステレオマッチングを行うことができる。
ここで、隣接するウィンドウを変形させるにあたり、隣接するウィンドウの対向する角部同士の間に向けて、各ウィンドウの角部を移動させることが好ましい。
このように、ウィンドウ変形時に、隣接するウィンドウの対向する角部同士を、それらの中間部分に向けて移動させてウィンドウを拡張又は収縮させることによって、少ない演算量でウィンドウの拡張又は収縮を好適に行うことができる。この結果、画像処理時間を短縮することができる。
あるいは、基準画面上のウィンドウの重心(又は中心)を結んだ線によって新たなウィンドウ群を形成させると共に、前記参照画像上のウィンドウの重心(又は中心)を結ぶ線によって、前記基準画像上の新たなウィンドウ群に対応する変形後のウィンドウ群を形成させても良い。
このように、隣接するウィンドウの重心(又は中心)を結ぶ線を結んだ線によって基準画面のウィンドウとこれらに対応する参照画面のウィンドウを新たに形成させると共に、参照画像のウィンドウを離間重なり合いのない変形した状態とすることによって、さらに少ない演算量でウィンドウの伸縮を行うことができ、処理時間を短縮することができる。
あるいは、隣接するウィンドウを変形させるにあたり、隣接するウィンドウの各角部を含む境界領域内で、隣接する前記ウィンドウの統一接合点をその隣接するウインドウ同士の相関関係に基づいて求め、この統一接合点を基準としてウィンドウの角部を移動させてウィンドウを拡張又は収縮させても良い。このようにすることで、隣接するウィンドウの接合点をより正確に求めることができる。
また、基準画像上に設定された各ウィンドウと、この基準画面上の各ウィンドウに対応する参照画像上の各ウィンドウとを、それぞれを同じ数に分割してそれぞれ分割ウィンドウを形成させ、基準画像上の分割ウィンドウと参照画像上の分割ウィンドウとを所定の相関関係に基づいて対応付けし、参照画像上の分割ウィンドウを変形させることにより、参照画像上の分割ウィンドウ同士間の離間又は重なり合いを解消させても良い。
このように、基準画像上のウィンドウと参照画像上のウィンドウとを分割して分割ウィンドウを形成し、これらを対応付けすることによって、ウィンドウを微細化することができる。その結果、より正確に対象物の形状を復元することができる。
また、本発明の画像処理装置は、基準画像撮影手段および参照画像撮影手段でそれぞれ撮影された同一対象物の基準画像および参照画像に対して、それぞれ複数のウィンドウを設定するウィンドウ設定手段と、基準画像上のウィンドウの並び順及び参照画像上のウィンドウの並び順の関係に基づいて基準画像に対する参照画像の対応付けを行い、参照画像上の各ウィンドウを変形させることによって参照画像上の隣接するウィンドウ同士間の離間又は重なり合いを解消させた後に、基準画像のウィンドウと参照画像のウィンドウとのステレオマッチングを行って対象物の形状を復元するステレオマッチング手段とを備えるものである。
ここで、ステレオマッチング手段が、前記参照画像上の隣接する前記ウィンドウの対向する角部同士の間に向けて、該ウィンドウの角部を移動させる処理を行うようにしても良い。
また、ウィンドウ変形手段が、隣接するウィンドウのそれぞれの重心を結ぶ線を基準として、ウィンドウを変形させる処理を行う態様とすることもできる。
あるいは、ステレオマッチング手段が、基準画面上のウィンドウの重心(又は中心)を結んだ線によって新たなウィンドウ群を形成させると共に、参照画像上のウィンドウの重心を結ぶ線によって、基準画像上の新たなウィンドウ群に対応する変形後のウィンドウ群を形成させる処理を行うようにしても良い。
また、基準画像上に設定された各ウィンドウと、準画面上の各ウィンドウに対応する前記参照画像上の各ウィンドウとを、それぞれを同じ数に分割してそれぞれ分割ウィンドウを形成させるウィンドウ分割手段をさらに備えていても良い。このとき、ウィンドウマッチング手段は、ウィンドウ分割手段によって分割された基準画像における分割ウィンドウと参照画像における分割ウィンドウとを所定の相関関係に基づいて対応付けし、参照画像における分割ウィンドウを変形させることによって参照画像における分割ウィンドウ同士間の離間又は重なり合いを解消させる。
図1は、本発明に係る画像処理装置のブロック構成図である。
図2は、画像処理装置による画像処理の行程を示すフローチャートである。
図3は、本実施形態に係る画像処理行程におけるウィンドウの変形を行う行程の詳細を示すフローチャートである。
図4Aは、対象物を撮影した基準画像を示す図である。
図4Bは、対象物を撮影した参照画像を示す図である。
図5Aは、ウィンドウを変形させる手順を説明するための参照図面の説明図である。
図5Bは、図5Aに続く参照画面の説明図である。
図5Cは、図5Bに続く参照画面の説明図である。
図6Aは、ウィンドウを変形させる行程を説明するための参照画像を示す図であり、ウィンドウの変形途中時を示す図である。
図6Bは、ウィンドウを変形させる行程を説明するための参照画像を示す図であり、ウィンドウの変形終了時を示す図である。
図7は、変形したウィンドウを再分割する行程を示すフローチャートである。
図8Aは、ウィンドウを分割する行程を説明するための図であり、基準画像を示す図である。
図8Bは、ウィンドウを分割する行程を説明するための図であり、参照画像を示す図である。
図9Aは、ウィンドウ分割変形時の画面を示す図であり、分割前の基準画像を示す図である。
図9Bは、ウィンドウ分割変形時の画面を示す図であり、分割前の参照画像を示す図である。
図9Cは、ウィンドウ分割変形時の画面を示す図であり、分割後の基準画像を示す図である。
図9Dは、ウィンドウ分割変形時の画面を示す図であり、分割後の参照画像を示す図である。
図9Eは、ウィンドウ分割変形時の画面を示す図であり、分割後にさらに変形させた後の基準画像を示す図である。
図9Fは、ウィンドウ分割変形時の画面を示す図であり、分割後にさらに変形させた参照画像を示す図である。
図10Aは、分割したウィンドウを変形させる行程を説明する図であり、基準画像を示す図である。
図10Bは、分割したウィンドウを変形させる行程を説明する図であり、変形前の参照画像を示す図である。
図10Cは、分割したウィンドウを変形させる行程を説明する図であり、変形後の参照画像を示す図である。
図11Aは、第2の実施形態におけるウィンドウを変形させる行程を説明する図であり、基準画像を示す図である。
図11Bは、第2の実施形態におけるウィンドウを変形させる行程を説明する図であり、分割前の参照画像を示す図である。
図11Cは、第2の実施形態におけるウィンドウを変形させる行程を説明する図であり、分割後の参照画像を示す図である。
図11Dは、第2の実施形態におけるウィンドウを変形させる行程を説明する図であり、参照画像において対応する画像を探索する範囲を示す図である。
図12Aは、ウィンドウを変形した状態を示す図であり、基準画像を示す図である。
図12Bは、ウィンドウを変形した状態を示す図であり、参照画像を示す図である。
図13Aは、分割したウィンドウを変形させる行程を説明するための図であり、基準画像を示す図である。
図13Bは、分割したウィンドウを変形させる行程を説明するための図であり、分割前の参照画像を示す図である。
図13Cは、分割したウィンドウを変形させる行程を説明するための図であり、分割後の参照画像を示す図である。
図14は、ウィンドウを変形する際に用いる小ウィンドウの探索範囲を説明するための説明図である。
図15Aは、ウィンドウを変形した状態を示す図であり、基準画像を示す図である。
図15Bは、ウィンドウを変形した状態を示す図であり、参照画像を示す図である。
図16Aは、第3の実施形態におけるウィンドウを変形させる行程を説明する図であり、基準画像を示す図である。
図16Bは、第3の実施形態におけるウィンドウを変形させる行程を説明する図であり、変形前の参照画像を示す図である。
図16Cは、第3の実施形態におけるウィンドウを変形させる行程を説明する図であり、変形後の参照画像を示す図である。
図17Aは、第3の実施形態におけるウィンドウの分割を説明する図であり、基準画像の図である。
図17Bは、第3の実施形態におけるウィンドウの分割を説明する図であり、参照画像の図である。
図18Aは、分割したウィンドウの接合点を探索する範囲を説明する図であり、探索範囲を説明する図である。
図18Bは、分割したウィンドウの接合点を探索する範囲を説明する図であり、接合点となる点を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置のブロック構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1には、基準画像カメラ2と、参照画像カメラ3と、モニタ4とが接続されている。また、画像処理装置1は、前処理部11と、ウィンドウ生成部12と、ステレオマッチング部13とを備えている。ウィンドウ生成部12には、本発明のウィンドウ変形手段である図示しないウィンドウ変形部が設けられている。画像処理装置1、カメラ2,3、および、モニタ4は、たとえば図示しない車両に取り付けられている。具体的には、たとえば画像処理装置1は車室内の適宜の位置に設置されている。また、基準画像カメラ2および参照画像カメラ3は、たとえば車両の側面における互いに近傍位置に設けられている。さらに、モニタ4は、たとえば車室内におけるドライバの視界が届く位置、たとえばインストルメントパネルに取り付けられている。
基準画像カメラ2と参照画像カメラ3は、いずれもCCDカメラからなり、同一対象物をアナログ画像として撮影している。基準画像カメラ2および参照画像カメラ3で撮影されたアナログ画像は、画像処理装置1における前処理部11に出力される。画像処理装置1に出力されたアナログ画像は、画像処理装置1で所定の画像処理が施された後、デジタル画像からなる投影像(3次元物体を二次元平面上に表示した像)としてモニタ4に出力される。画像処理装置1における画像処理手順については後述する。モニタ4は、ステレオマッチングされて画像処理装置1から出力された投影像を画面に表示する。
次に、画像処理装置1による画像処理の手順について説明する。図2は、画像処理装置による画像処理の行程を示すフローチャートである。ここでは、画像処理の全体的な流れについて説明する。
画像処理装置1における画像処理を行うために、基準画像カメラ2および参照画像カメラ3で同一対象物を撮影する。基準画像カメラ2で対象物が撮影された基準画像は、画像処理装置1における前処理部11に出力される。同様に、参照画像カメラ3で対象物が撮影された参照画像は、画像処理装置1における前処理部11に出力される。こうして、画像処理装置1による画像処理が開始される。
画像処理が開始されると、前処理部11において、前処理として、基準画像および参照画像に対してカメラキャリブレーションを行い(S1)、続いて基準画像および参照画像の平行化を行う(S2)。これらの前処理が施された画像は、前処理部11からウィンドウ生成部12に出力される。
ウィンドウ生成部12では、基準画像および参照画像のそれぞれを複数の領城に分割する領域分割を行う(S3)。続いて、基準画像および参照画像において分割された各領域をウィンドウとして設定する(S4)。基準画像および参照画像でウィンドウが設定されたら、各画像がステレオマッチング部13に出力され、基準画像におけるウィンドウおよび参照画像におけるウィンドウの間で、相関演算を行って対応付け(ウィンドウマッチング)が行われる(S5)。この相関演算では、各ウィンドウにおける色、輝度、明度等の相関があるしきい値を超えたときに対応付けされるなどとして、対応付けの判断を行っている。
続いて、参照画像におけるウィンドウの並び順の修正を行う(S6)。並び順の修正は、参照画像における複数のウィンドウのうち、対応付けを行った結果、基準画像における複数のウィンドウとの並び順が異なる誤対応ウィンドウを検出し、誤対応ウィンドウの並び順の修正を行う。この修正を行った後、いまだ誤対応が修正されていないウィンドウを再探索するなどして、参照画像におけるウィンドウの並び順の修正を完了させる(S6)。こうして、ウィンドウの並び順の修正が済んだら、参照画像におけるウィンドウ間の隙間を埋めるためのウィンドウの変形を行う(S7)。このウィンドウの変形の詳細については後述する。
ウィンドウの変形が完了した時点で、全ウィンドウ内が一つの平面となっているか否かを判断する(S8)。その結果、全ウィンドウ内が一つの平面となっていない場合には、同一の平面から外れたウィンドウ(該当ウィンドウ)を再分割する(S9)。この再分割についての詳細は後述する。該当ウィンドウの再分割が済んだら、再び相関演算を行う(S10)。それから、ステップS7に戻って、ウィンドウの変形を行い、再び全ウィンドウ内が一つの平面か否かを判断する(S8)。この行程を繰り返した後、ステップS8が肯定されたら、各ウィンドウの4隅の3次元座標が計算される(S11)。
ステレオマッチング部13では、各ウィンドウの4隅の3次元座標に基づいて、立体プリミティブのあてはめ(立体を球、直方体、円錐などのプリミティブと呼ばれる基本立体の組み合わせで表現すること)が行われる(S12)。そして、投影像を生成して(S13)、画像処理が終了する。こうして生成された投影像は、モニタ4に出力され、表示される。
上記の画像処理行程において、本実施形態では、参照画像におけるウィンドウ変形(S7)に特徴がある。以下に、この特徴的な行程についてさらに説明する。
図3は、本実施形態に係る画像処理行程におけるウィンドウの変形を行う行程の詳細を示すフローチャートである。
図3に示すように、ウィンドウの変形を行う処理がスタートすると、まず、基準画像に設定された複数のウィンドウに対応するウィンドウを参照画像に表示する(S21)。基準画像には、図4Aに示されるように、自動車の画像V1を囲む複数のウィンドウW1,W1…が表示されている。参照画像には、図4Bに示されるように、自動車の画像V2を囲む複数のウィンドウW2,W2…が表示されている。基準画像上に表示されたウィンドウW1は、四角形(正方形)で、いずれも同一形状をなしている。また、参照画像上に表示されたウィンドウW2は、変形前のものであり、いずれも基準画像に表示されたウィンドウW1と同一形状の四角形(正方形)である。図4Bに示される参照画像上の複数のウィンドウW2,W2…は、ステップS6で並び順の修正が行われており、図4Aに示される基準画像上の複数のウィンドウW1,W1…に対応した順番に並んでいる。
このようにして参照画像上に表示されたウィンドウW2,W2…は、隣接するウィンドウW2,W2同士で離間したり、あるいは重なり合ったりしている。このままでは、画像V2を3次元物体として復元することが困難であるので、これらの離間や重なり合いを排除すべく、参照画像に表示されたウィンドウW2,W2…を適宜伸縮(変形)させる(S22)。
ここで、ウィンドウを伸縮させる手順について説明すると、参照画像において、たとえば図5Aに示すウィンドウWA,WB,WCがあるとする。ここでは、ウィンドウWA,WBは重なっており、WB,WCは離間しているので、ウィンドウWA,WBが重ならないように両ウィンドウWA,WBを収縮させ、ウィンドウWB,WC間に離間した部分がなくなるように両ウィンドウWB,WCを伸長させる。ウィンドウWA,WBについては、両ウィンドウWA,WBの重なり合っている部分の中点C1,C2に向けて、ウィンドウWA,WBをそれぞれ収縮させる。こうして、中点C1,C2でそれぞれウィンドウWA,WBの端部を接合させてウィンドウWA,WBを連続させる。一方、ウィンドウWB,WCについては、両ウィンドウWB,WC間の離間部分の中点C3,C4に向けて、両ウィンドウWB,WCを伸長させる。こうして、中点C3,C4でそれぞれウィンドウWB,WCの端部を接合させてウィンドウWB,WCを連続させる。
この要領で図4Bに示す参照画像のウィンドウW2,W2…を伸縮させた状態を図6Aに示す。図6Aに示すように、各ウィンドウW2,W2…を伸縮させることにより、各ウィンドウW2,W2…の端部を接合させて、ウィンドウW2,W2…を連続させる。こうして、各ウィンドウW2,W2…間の隙間を埋めることができる。
ところで、参照画像の各ウィンドウW2,W2…を伸縮させることにより、ウィンドウW2,W2間の隙間を埋めることはできるものの、列方向(図6B高さ方向)に隣接するウィンドウW2,W2の端部(角部)が連続しておらず、階段状となっているので、図4Aに示される基準画像のウィンドウW1,W1…との対応関係にズレが生じてしまうおそれが高い。そこで、列方向において生じているウィンドウ端部の位置ズレの調整を行う(S23)。
この端部の位置ズレの調整を行う手順について、図5B及び図5Cを用いて説明する。第1行のウィンドウWA1,WB1は、点F1,F2を結ぶ直線部で接続されている。また、第2行のウィンドウWA2,WB2は、点F3,F4を結ぶ直線部で接続されており、第3行のウィンドウWA3,WB3は点F5,F6を結ぶ直線部で接続されている。ここで、点F2,F3は、行方向では同じ高さ位置にあるが、列方向ではズレを生じて異なる位置にある。同様に、点F4,F5は、行方向では同じ高さ位置にあるが、列方向ではズレを生じて異なる位置にある。このズレを是正するため、点F2,F3の中点E1に向けて点F2,F3を移動させてウィンドウWA1,WB1,WA2,WB2を変形させる。同様に、点F4,F5の中点E2に向けて点F4,F5を移動させて、ウィンドウWA2、WB2,WA3,WB3を変形させる。変形後の状態が図5Cである。
このように変形させられたウィンドウWA1〜WA3、WB1〜WB3は、いずれも台形状となる。そして、四つのウィンドウの中央に位置する隅部は一点で重なりあう。この要領で、図6Aに示すウィンドウW2,W2…を変形すると、図6Bに示すようになり、四つのウィンドウの端部が一点で重なりあう点で、図4Aに示す基準画像におけるウィンドウW1,W1…と一致する。したがって、基準画像における各ウィンドウW1,W1…と参照画像における各ウィンドウW2,W2…のそれぞれの対応関係を明確にすることができる。このようにしてウィンドウの変形が終了する。
このようにウィンドウの変形を行うことにより、ウィンドウ間の隙間を埋めることができるので、対象物の画像を滑らかに復元することができる。また、このときの演算処理量は少なくて済むので、その分処理時間の短縮を図ることができる。
続いて、図2に示すステップS9におけるウィンドウの再分割の手順について、図7を参照して説明する。ステップS8ですべてのウィンドウ内が一つの平面ではないと判断されたとき、一つの平面となっていないウィンドウの再分割が行われる。再分割を行う際には、図8Aに示すように、基準画像における各ウィンドウを四分割する(S31)。基準画像の各ウィンドウを四分割する際には、ウィンドウの各辺の中点と、その辺に対向する辺の中点を結ぶ2本の直線によって2×2のグリッド状に分割する。
基準画像におけるウィンドウの分割が済んだら、参照画像のウィンドウも四分割し、基準画像の分割ウィンドウに対応させて探索する範囲を設定する(S32)。ここでは、基準画像の正方形の分割ウィンドウと同一の形状の分割ウィンドウが参照画像上に生成される。この点について、図8A及び図8Bを参照して説明する。
図8Aに示されるように基準画像上で四分割されたウィンドウに対応させて、図8Bに示されるように参照画像上のウィンドウも四分割する。参照画像のウィンドウの分割をする際には、まず参照画像のウィンドウに、基準画像の分割ウィンドウと同一の大きさの分割ウィンドウを設定する。参照画像上の各ウィンドウに対して四つの分割ウィンドウを設定するに際の分割ウィンドウの表示位置について説明する。参照画像には図8Bに示されるように台形のウィンドウが表示されている。
この参照画像上の分割前ウィンドウに関して、図8Bに示されるように長さLAB,LCDを規定する。LAB,LCDは、分割前ウィンドウを上下に等分し、上側及び下側の各四角形内に面積が最大となる長方形を形成させた際の各長方形の横辺の長さである。図8Bの場合は、上側の長方形によって長さLABが、下側の長方形によって長さLCDが規定されている。また、図8Aに示されるように、基準画像の分割ウィンドウのX方向に沿った長さをx0、Y方向に沿った長さをy0とする。この条件で、四つの分割ウィンドウにおけるそれぞれの重心(中心)がとり得る範囲をそれぞれX,X,X,Xとして以下の(1)式〜(4)に基づいて設定する。
=LAB/2−1・・・(1)
=X・・・(2)
=LCD/2−1・・・(3)
=X・・・(4)
こうして設定された範囲の中で、それぞれ色、輝度、明度などの所定の相関関係に基づいて、基準画像における分割ウィンドウともっとも相関関係の高いウィンドウがそれぞれ設定(配置)される(S33)。参照画像の各ウィンドウに対して四つの分割ウィンドウが設定されたら、これらの分割ウィンドウが分割前のウィンドウ内に収まるように各分割ウィンドウを変形させる(S34)。分割ウィンドウの変形の手順は、上記のステップS7における手順と同様のものである。たとえば、図8Bでは、分割ウィンドウD1,D2は互いに離間している。このため、両分割ウィンドウD1,D2の中点に向けて、両分割ウィンドウD1,D2を拡張させ、両分割ウィンドウD1,D2の間の隙間を埋める。また、分割ウィンドウD3,D4は互いに重なり合っている。このため両分割ウィンドウD3,D4の中点に向けて、両分割ウィンドウD3,D4を収縮させて、両分割ウィンドウD3,D4の重畳部分をなくすようにする。また、分割ウィンドウD1〜D4の周囲を、分割前のウィンドウWの形状に合わせて拡張・収縮させる。
このようにして各ウィンドウの変形が済んだところで、ウィンドウが所望の大きさになったか否かを判断する(S35)。その結果、所望の大きさになっていない場合には、ステップS31に戻って、再び同様の処理を施してウィンドウの分割を行う。一方。所望の大きさになっていると判断した場合には、処理を終了する。
図9にこのウィンドウの分割の処理が進行した状態を示す。図9A(基準画像)及び図9B(参照画像)では、ウィンドウの分割が行われていない状態であり、車両の画像V1,V2を区画するウィンドウW1,W1…、W2,W2…の一つ一つがカバーする範囲が広くなってしまうものである。次に、1回の分割を行うことにより、図9C(基準画像)及び図9D(参照画像)に示すように、各ウィンドウW1,W1…、W2,W2…の領域を狭くすることができるので、その分ステレオマッチングを行う際に精度を向上させることができる。さらに図9E(基準画像)及び図9F(参照画像)に示すように、もう1回ウィンドウの分割して分割ウィンドウを形成することにより、各ウィンドウ(分割ウィンドウ)の領域を範囲をさらに狭くすることができるので、ステレオマッチングの精度をさらに向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態の画像処理装置としては、上記第1の実施形態における図1に示したものと同一の画像処理装置を利用することができる。また、画像処理の手順については、図2に示す画像処理の行程を経るものである。このうち、主に図2に示すステップS7におけるウィンドウの変形およびステップS9におけるウィンドウの分割を行う処理が異なるものである。以下、この相違点を中心に、本実施形態について説明する。
図10A〜図10Cは、本実施形態に係る変形前の画像と変形後の画像との関係を示す説明図である。図10Aには基準画像、図10Bにはウィンドウ変形前の参照画像、図10Cにはウィンドウ変形後の参照画像が示されている。本実施形態においては、ウィンドウを拡張/収縮させて変形するに際して、複数のウィンドウの重心を結ぶ点を基準として変形を行う。
図10Aに示す基準画像には、9つの正方形のウィンドウW1,W1…がそれぞれ表示されており、各ウィンドウW1,W1…の重心G1〜G9をそれぞれ結ぶことによって四つの正方形のウィンドウ(変形ウィンドウと呼ぶ)が形成されている。具体的には、4つの重心G1,G2,G5,G4を結ぶことにより一つの正方形の変形ウィンドウが形成される。同様に、重心G2,G3,G6,G5で一つの正方形、重心G4,G5,G8,G7で一つの正方形、重心G5,G6,G9,G8で一つの正方形の変形ウィンドウがそれぞれ形成される。
一方、図10Bに示すように、変形前の参照画像では、所定の相関関係に基づいて、基準画像におけるウィンドウW1,W1…と関連付けされたウィンドウW2,W2が表示されている。これらのウィンドウW2,W2…は、図10Aに示すウィンドウW1,W1…にその並び順は対応しているが、互いに重なり合ったり、離間したりしている。このような重なり合いや離間した状態を解消するべく、ウィンドウの変形を行う。本実施形態では、図10Cに示されるように、変形前の各ウィンドウの重心G11〜G19を結んで、四つの台形状の変形ウィンドウを形成する。
具体的には、参照画像における4つの重心G11,G12,G15,G14で囲まれる変形ウィンドウが、基準画像における4つの重心G1,G2,G5,G4で囲まれる変形ウィンドウに対応する。同様に、参照画像における重心G12,G13,G16,15で囲まれる変形ウィンドウが基準画像における重心G2,G3,G6,G5に囲まれる変形ウィンドウに対応する。参照画像における重心G14,G15,G18,G17で囲まれる変形ウィンドウが基準画像における重心G4,G5,G8,G7に囲まれる変形ウィンドウに対応する。そして、参照画像における重心G15,G16,G19,G18で囲まれる変形ウィンドウが基準画像における重心G5,G6,G8,G9に囲まれる変形ウィンドウに対応する。
ウィンドウマッチングには、基準画面上のG1〜G9で形成される変形ウィンドウと、参照画面上のG11〜G19で形成される変形ウインドウが用いられる。このように、参照画像におけるウィンドウを変形させることにより、参照画像におけるウィンドウの間に隙間がないようにすることができるので、基準画像と参照画像とのウィンドウに対応関係を明確にすることができる。その結果、対象物をより正確に復元することができる。また、本実施形態に係るウィンドウの変形方法では、参照画像における変形前の各ウィンドウの重心を適宜つないでウィンドウを形成することによって行われるのみである。このため、演算処理量を少ないものとすることができ、その結果として、ウィンドウの変形などを短時間で行うことができる。
次に、本実施形態における図2に示すステップS9におけるウィンドウの再分割の手順について、図11A〜図11Dを参照して説明する。
本実施形態のウィンドウ分割は、図11Aに示すように、基準画像における変形ウィンドウW1,W1…を、それぞれ2×2のグリッド状に四分割して、分割ウィンドウD5,D5…を形成しておく。また、基準画像におけるウィンドウW1,W1…に対して、図中縦方向に並ぶ小ウィンドウS1,S1…も設定する。一方、図11Bに示すように、参照画像における変形ウィンドウW3,W3…に対しては、基準画像上の対応する行の小ウィンドウS1,S1…と高さ位置を合わせて、相関関係に基づいてそれぞれ小ウィンドウS2,S2…が設定される。これらの小ウィンドウS2、S2…は、基準画像における各小ウィンドウS1,S1…に対する色、輝度、明度などの所定の相関関係に基づく対応付けによって設定されている。このとき、参照画像の小ウィンドウS2,S2…に関して、基準画像の小ウィンドウS1,S1…に対する相関関係が高い位置を探索する探索範囲は、図11Dに示すように、隣接する小ウィンドウの並び順が逆転しない範囲に抑えられている。
こうして参照画像における小ウィンドウS2,S2…を設定したら、各小ウィンドウS2,S2…の重心を結んでいく。その後、各重心を線で結ぶと、変形ウィンドウW3、W3…が各重心を結ぶ線で分割された状態となる。そして、図12A(基準画像)及び図12B(参照画像)に示すように、これら変形ウィンドウW3,W3…が分割されて形成された分割ウィンドウD61〜D64は、基準画像の分割ウィンドウD51〜D54に対応するものとなる。このようにして、分割ウィンドウを形成することで、各ウィンドウ(分割ウィンドウD5,D6:図11A及び図11C参照)の領域を狭くすることができるので、その分ステレオマッチングを行う際に精度を向上させることができる。
また、本実施形態における変形ウィンドウの分割は、以下に説明する図13A〜図13Cに示す手順で行うこともできる。この分割手順では、図13Aに示すように、基準画像におけるウィンドウW1,W1…の領域の輪郭線をまたぐようにして小ウィンドウS3,S3…を設定する。一方、図13Bに示すように、参照画像においては、図13Aに示す基準画像の小ウィンドウS3,S3…との色、輝度、明度などの所定の相関関係に基づく対応付けを所定の範囲内で行い、それぞれに対応する小ウィンドウS4,S4…を設定する。
参照画像上に小ウィンドウS4,S4…を設定する際には、図14に示されるように、隣接する小ウィンドウの並び順が逆転しないように、しかも可能な限り探索範囲を広げるように、探索範囲をオーバーラップさせた状態で各小ウィンドウの探索範囲が設定される。この探索範囲についてさらに説明すると、4つの変形ウィンドウW3,W3…のうち、右上に位置する変形ウィンドウW3の上部の頂点P1,P2に着目すると、1行目のウィンドウのうち、もっとも右側に位置する小ウィンドウの探索範囲X11は、右側の頂点P2を中心とした所定の範囲内に設定される。
続いて、右から2番目の小ウィンドウの探索範囲X12は、頂点P1,P2の中点を中心とした所定の範囲に設定される。このとき、もっとも右側の小ウィンドウの探索範囲X11と、右から2番目の小ウィンドウの探索範囲X12は、わずかに重なるように設定されている。さらに、右から3番目の小ウィンドウの探索範囲X13は、左側の頂点P1を中心とする所定範囲に設定される。このとき、右から2番目の小ウィンドウの探索範囲X12と、右から3番目に小ウィンドウの探索範囲X13は、わずかに重なるように設定される。このように各小ウィンドウの探索範囲X11〜X13を設定することにより、小ウィンドウの並び順が変わらない状態で、広い範囲で小ウィンドウの探索を行うことができる。なお、他の行における小ウィンドウの探索も同様の手順によって行うことができる。
こうして小ウィンドウの設定が行われたら、図13Cに示すように、各小ウィンドウS4,S4…の重心を結んで、分割ウィンドウD7,D7…を設定する。こうして参照画像に分割ウィンドウが表示された状態を図15A(基準画像)及び図15B(参照画像)に示す。図15A及び図15Bに示すように、これら変形ウィンドウW3,W3…が分割されて形成された分割ウィンドウD71,D72…は、基準画像の分割ウィンドウD51,D52…に対応するものとなる。このようにして、分割ウィンドウを形成することで、各ウィンドウの領域を狭くすることができるので、その分ステレオマッチングを行う際に精度を向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態の画像処理装置としては、上記第1の実施形態における図1に示したものと同一の画像処理装置を利用することができる。また、画像処理の手順については、図2に示す画像処理の行程を経るものである。このうち、主に図2に示すステップS7におけるウィンドウの変形およびステップS9におけるウィンドウの分割を行う処理が異なるものである。以下、この相違点を中心に、本実施形態について説明する。
図16A〜図16Cは、本実施形態に係る変形前の画像と変形後の画像との関係を示す説明図である。図16Aには基準画像、図16Bにはウィンドウ変形前の参照画像、図16Cにはウィンドウ変形後の参照画像が示されている。図16Aに示す基準画像には、9つの正方形のウィンドウW11〜W19が表示されており、図16Bに示すウィンドウ変形前の参照画像には、9つのウィンドウW21〜W29が表示されている。
基準画像におけるウィンドウW11〜W19は、整然とグリッド状に配置されている。一方、参照画像における9つのウィンドウW21〜W29は、基準画像におけるウィンドウW11〜W19に対する色、輝度、明度などの所定の相関関係に基づいて設定されたものであり、その並び順は合わされているが、並び位置は雑然としている。
本実施形態では、参照画像におけるウィンドウW21〜W29の間に隙間がなくなるようにウィンドウW21〜W29を拡張/収縮させるために、隣接する四つのウィンドウの角部を含む境界領域(R1〜R4)内で、四つのウィンドウの接合点を求める。四つのウィンドウの接合点は、基準画像における対応する接合点との色、輝度、明度などの所定の相関関係に基づいて設定される。
具体的に説明すると、図16Bに示すウィンドウW21,W22,W25,W24の接合点を求めるにあたり、これらのウィンドウW21,W22,W25,W24の角部を含む境界領域R1内において、図16Aに示すウィンドウW11,W12,W15,W14の接合点J1と相関関係が高い位置を探索する。そして、基準画像における接合点J1と相関関係がもっとも高い位置点を境界領域R1内から探索したら、この点を参照画像におけるウィンドウW21,W22,W25,W24の接合点J11として設定する。同様にして、ウィンドウW22,W23,W26,W25の接合点J12を境界領域R2から、ウィンドウW24,W25,W28,W27の接合点J13を境界領域R3から、ウィンドウW25,W26,W29,W28の接合点J14を境界領域R4から、それぞれ探索する。また、ウィンドウW21,W22のそれぞれの上辺が、両辺の端部の中点で接合するように、ウィンドウW21,W22の上辺を収縮させる。また、ウィンドウW22,W23のそれぞれの上辺は両者の端部の中点で接合するように伸長させる。同様にウィンドウW27,W28の下辺およびウィンドウW28,W29の下辺も両者の端部に中点で接合するように伸長させる。
参照画像におけるウィンドウW21〜W29を拡張/収縮させて変形させることにより、変形後の参照画像に示すようにウィンドウW21〜W29の間の隙間がなくなるようにすることができる。このようにウィンドウの変形を行うことにより、ウィンドウ間の隙間を埋めることができるので、対象物の画像を滑らかに復元することができる。また、このときの演算処理量は少なくて済むので、その分処理時間の短縮を図ることができる。
次に、本実施形態における図2に示すステップS9におけるウィンドウの再分割の手順について、図17A、図17B、図18A、および、図18Bを参照して説明する。図17A(基準画像)及び図17B(参照画像)は、本実施形態に係るウィンドウの分割を説明するための図である。図18A及び図18Bは、分割したウィンドウの接合点を探索する範囲を説明するための図であり、図18Aは探索範囲を示す図、図18Bは接合点となる点を示す図である。図18A及び図18Bでは、図17Bに示す参照画像のうちのウィンドウW21,W22の部分近傍を拡大して示している。
本実施形態に係る変形ウィンドウの分割を行う際には、図17Aに示すように、基準画像におけるウィンドウW11〜W19を、それぞれグリッド状に四分割して、分割ウィンドウを形成する。一方、図17Bに示すように、参照画像にウィンドウW21〜S29には、基準画像上の対応する行の分割ウィンドウと高さ位置を合わせて、相関関係に基づいてそれぞれ分割ウィンドウが設定される。これらの分割ウィンドウは、基準画像における各分割ウィンドウに対する色、輝度、明度などの所定の相関関係に基づく対応付けによって設定されている。
この分割ウィンドウの設定について、基準画像におけるウィンドウW11,W12と参照画像におけるウィンドウW21,W22に着目して説明すると、基準画像におけるウィンドウW11,W12には、正方形からなる八つの分割ウィンドウD81〜D88が設定される。一方、参照画像には、図18Aに示すように、基準画面の分割ウィンドウD81〜D88に対応する八つの分割ウィンドウD91〜D98が設定されるが、それらは離間したりあるいは重なったりしている。これらの状態から、各分割ウィンドウを接合するため、図17Aに示す基準画像における分割ウィンドウD81,D82,D86,D85の接合点J21ともっとも相関関係が高い点を、図18Aに示す参照画像における境界領域R21から探索する。ここでの相関関係は、たとえば色、輝度、明度などに基づいて判断することができる。こうして、たとえば図18Bに示す接合点J31,J31…の候補点の中から、最終的に接合点J31が決定される。
こうして基準画像における接合点J21ともっとも相関関係の高い接合点J31を境界領域R21の中から探索したら、分割ウィンドウD91,D92,D96,D95の接合点を設定し、分割ウィンドウD91,D92の下辺および分割ウィンドウD96,D95の上辺をそれぞれ伸長させる。そうして、境界領域R21の中から探索した点で分割ウィンドウD91,D92,D96,D95の角部を接合することにより、各分割ウィンドウD91,D92,D96,D96間に離間をなくすことができる。
また、参照画像における分割ウィンドウD92,D93,D97,D96はいずれも重なった状態にある。これらに対応する基準画像における分割ウィンドウD82,D83,D87,D86の接合点J22ともっとも相関関係が高い点を参照画像における境界領域R22の中から探索する。ここでの相関関係は、たとえば色、輝度、明度などに基づいて判断することができる。こうして、たとえば図18Bに示す接合点J32,J32…の候補点の中から、最終的に接合点J32が決定される。
こうして基準画像における接合点J22ともっとも相関関係の高い接合点J32を境界領域R22の中から探索したら、分割ウィンドウD92,D93,D97,D96の接合点を設定し、分割ウィンドウD92,D93の下辺および分割ウィンドウD97,D96の上辺をそれぞれ収縮させる。そうして、境界領域R22の中から探索した点で分割ウィンドウD92,D93,D97,D96の角部を接合することにより、各分割ウィンドウD92,D93,D97,D96が連続する。こうして、分割ウィンドウD92,D93,D96,D97間の重なり合いをなくすことができる。
その他、図17Bに示すウィンドウW21〜W29においても、同様の手順によってウィンドウを分割・変形させることにより、ウィンドウW21〜W29間の離間や重なり合いを解消させることができる。このように、変形ウィンドウを分割することによって、対象物をより正確に復元することができる。また、分割したウィンドウの間の隙間をなくすように分割したウィンドウを変形させることによって、対象物を滑らかに復元することができる。
以上のとおり、本発明によれば、対象物の復元を行う際に、曲面等を滑らかに復元することができる画像処理方法および装置を提供することができる。また、近い距離を撮影するステレオカメラに対しても用いることができ、さらには演算処理量が少なく、処理時間が短くて済む画像処理方法および装置を提供することができる。

Claims (16)

  1. 基準画像撮影手段で対象物を撮影して基準画像を取得すると共に、参照画像撮影手段で同一の対象物を撮影して参照画像を取得し、
    前記基準画像および前記参照画像に対して、それぞれ所定の相関関係に基づいて対応付けされた複数のウィンドウを設定し、
    前記参照画像における前記複数のウィンドウを変形させることにより、前記参照画像における隣接するウィンドウ同士間の離間又は重なり合いを解消させて、前記基準画像のウィンドウと前記参照画像のウィンドウとのステレオマッチングを行い、前記対象物の形状を復元することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記参照画像上の隣接する前記ウィンドウを変形させるにあたり、隣接する前記ウィンドウの対向する角部同士の間に向けて、該ウィンドウの角部を移動させる請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記参照画像上の隣接する前記ウィンドウを変形させるにあたり、前記基準画面上のウィンドウの重心を結んだ線によって新たなウィンドウ群を形成させると共に、前記参照画像上のウィンドウの重心を結ぶ線によって、前記基準画像上の新たなウィンドウ群に対応する変形後のウィンドウ群を形成させる請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 前記基準画面上のウィンドウの中心を結んだ線によって新たなウィンドウ群を形成させると共に、
    前記参照画像上の隣接する前記ウィンドウのそれぞれの中心を結ぶ線によって、前記基準画像上の新たなウィンドウ群に対応する変形後のウィンドウ群を形成させる請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 前記参照画像上の隣接する前記ウィンドウを変形させるにあたり、前記隣接するウィンドウの各角部を含む境界領域内で、隣接する前記ウィンドウの統一接合点をその隣接するウインドウ同士の相関関係に基づいて求め、前記統一接合点を基準として前記ウィンドウを変形させる請求項1に記載の画像処理方法。
  6. 前記基準画像上に設定された各ウィンドウと、該基準画面上の各ウィンドウに対応する前記参照画像上の各ウィンドウとを、それぞれを同じ数に分割してそれぞれ分割ウィンドウを形成させ、
    前記基準画像における分割ウィンドウと前記参照画像における分割ウィンドウとを所定の相関関係に基づいて対応付けし、
    前記参照画像における分割ウィンドウを変形させることにより、前記参照画像における分割ウィンドウ同士間の離間又は重なり合いを解消させる請求項1に記載の画像処理方法。
  7. 前記参照画像上のウィンドウを変形させた後、前記基準画像及び前記参照画像上の各ウィンドウを複数の領域に分割し、分割後の前記参照画像上の各ウィンドウを変形させて隣接するウィンドウ同士の離間及び/又は重なり合いを解消し、前記基準画像の分割ウィンドウ及び変形後の前記参照画像の分割ウィンドウに基づいてステレオマッチングを行う請求項1に記載の画像処理方法。
  8. 前記基準画像及び前記参照画像の各ウィンドウの分割、並びに、前記参照画像の各ウィンドウの変形を複数回繰り返す請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 基準画像撮影手段および参照画像撮影手段でそれぞれ撮影された同一対象物の基準画像および参照画像に対して、それぞれ複数のウィンドウを設定するウィンドウ設定手段と、
    前記基準画像に設定した複数のウィンドウの並び順と、前記参照画像に設定した複数のウィンドウの並び順との関係に基づいて、前記基準画像に対する前記参照画像の対応付けを行い、前記参照画像上の各ウィンドウを変形させることによって前記参照画像上の隣接するウィンドウ同士間の離間又は重なり合いを解消させた後に、前記基準画像のウィンドウと前記参照画像のウィンドウとのステレオマッチングを行って前記対象物の形状を復元するステレオマッチング手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記ステレオマッチング手段が、前記参照画像上の隣接する前記ウィンドウの対向する角部同士の間に向けて、該ウィンドウの角部を移動させる処理を行う請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記ステレオマッチング手段が、前記基準画面上のウィンドウの重心を結んだ線によって新たなウィンドウ群を形成させると共に、前記参照画像上のウィンドウの重心を結ぶ線によって、前記基準画像上の新たなウィンドウ群に対応する変形後のウィンドウ群を形成させる処理を行う請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 前記ステレオマッチング手段が、前記基準画面上のウィンドウの中心を結んだ線によって新たなウィンドウ群を形成させると共に、前記参照画像上のウィンドウの中心を結ぶ線によって、前記基準画像上の新たなウィンドウ群に対応する変形後のウィンドウ群を形成させる処理を行う請求項9に記載の画像処理装置。
  13. 前記ステレオマッチング手段が、前記参照画像上の隣接するウィンドウの各角部を含む境界領域内で、隣接する前記ウィンドウの統一接合点をその隣接するウインドウ同士の相関関係に基づいて求め、前記統一接合点を基準として前記ウィンドウを変形させる請求項9に記載の画像処理装置。
  14. 前記基準画像上に設定された各ウィンドウと、該基準画面上の各ウィンドウに対応する前記参照画像上の各ウィンドウとを、それぞれを同じ数に分割してそれぞれ分割ウィンドウを形成させるウィンドウ分割手段をさらに備え、
    前記ウィンドウマッチング手段が、前記ウィンドウ分割手段によって分割された前記基準画像における分割ウィンドウと前記参照画像における分割ウィンドウとを所定の相関関係に基づいて対応付けし、前記参照画像における分割ウィンドウを変形させることにより、前記参照画像における分割ウィンドウ同士間の離間又は重なり合いを解消させる請求項9に記載の画像処理装置。
  15. 前記参照画像上のウィンドウを変形させた後、前記基準画像及び前記参照画像上の各ウィンドウを複数の領域に分割するウィンドウ分割手段をさらに備え、
    前記ステレオマッチング手段が、前記ウィンドウ分割手段による分割後の前記参照画像上の各ウィンドウを変形させて隣接するウィンドウ同士の離間及び/又は重なり合いを解消し、前記基準画像の分割ウィンドウ及び変形後の前記参照画像の分割ウィンドウに基づいてステレオマッチングを行う請求項9に記載の画像処理装置。
  16. 前記ウィンドウ分割手段による前記基準画像及び前記参照画像の各ウィンドウの分割、並びに、前記ウィンドウマッチング手段による前記参照画像の各ウィンドウの変形を複数回繰り返す請求項15に記載の画像処理装置。
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