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JP4082452B2 - 窒素酸化物の接触還元除去触媒 - Google Patents
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JP4082452B2 - 窒素酸化物の接触還元除去触媒 - Google Patents

窒素酸化物の接触還元除去触媒 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、酸素とSOとが存在する酸化雰囲気下で、排ガス中に少量添加したあるいは排ガス中に含まれる水素、一酸化炭素、炭化水素類、含酸素化合物等を還元剤として、該排ガス中の窒素酸化物を効率よく還元除去する触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
種々の内燃機関や燃焼器より排出される窒素酸化物(以下、NOxと記すこともある)は、人体に悪影響を及ぼすのみならず、光化学スモッグや酸性雨の発生原因ともなり得るため、環境対策上その低減が急務となっている。
【0003】
この排ガス中のNOxを除去する方法として、触媒を用いて低減する触媒後処理技術が、既に幾つか実用化されている。
例えば、(イ)ガソリン自動車における三元触媒法や、(ロ)ボイラー等の大型設備排出源からの排ガスについてのアンモニアによる選択的接触還元法が挙げられる。
また、その他の方法として、(ハ)酸素雰囲気下において炭化水素類を還元剤としてNOxを選択的に還元する方法も提案され、銀や白金等の金属を含むアルミナ等の金属酸化物や、種々の金属を担持させたゼオライト等が触媒として用いられる(Appl.Catal.B.2(1993)199;Appl.Catal.B.2(1993)71;特開平1−130735号公報等)。
あるいは、(ニ)エンジンシステム上でリッチとリーンの雰囲気を短期間に交互に変化させ、リーン条件下でNOを触媒内に吸蔵し、その後のリッチ条件下で排ガス中の一酸化炭素や未燃炭化水素等を還元剤としてNOを還元する吸蔵還元法が提案されている(特開2001−179098号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記(イ)の方法は、自動車の燃焼排ガス中に含まれる炭化水素成分と一酸化炭素を白金族を含有する触媒によって水と二酸化炭素とし、同時にNOxを還元して窒素(N)に変換するものである。
しかし、この方法は、排ガス中の酸素とNOxに含まれる酸素の合計量と、炭化水素成分と一酸化炭素が酸化されるのに必要とする酸素量とが化学量論的に等しくなるように酸素濃度を調整する必要があり、ディーゼルエンジンやリーンバーンエンジンのように排ガス中に多量の酸素を含む酸素過剰雰囲気下では、原理的に適用が不可能という問題がある。
【0005】
また、(ロ)のアンモニアを還元剤として用いる方法では、酸素雰囲気においてもNOxを還元浄化できるが、アンモニアは非常に有毒であり、その取り扱いが容易でなく、従って小型の排ガス発生源、特に移動型発生源に適用することは技術的に困難で、経済性も良くない。
【0006】
一方、(ハ)は、酸素雰囲気においてもNOxを還元除去できる新しい方法として注目されているが、実排ガス中における活性や耐久性が不足している。
すなわち、アルミナにNiやCo等の金属を担持した触媒は、通常の排ガスの温度条件において触媒の活性が低く、少量の触媒で多量の排ガスを処理する必要のある小型の排ガス発生源や移動型発生源に適用することは困難である。
これまでに、酸素過剰雰囲気下においても、炭化水素類を還元剤としてNOxを浄化できる白金族含有触媒も提案されているが、その浄化率は低く、また、還元副生物として亜酸化窒素(NO)を多量に生成するなどの課題もあり、問題解決には至っていない。
また、他の触媒系として、ゼオライトにCu等を担持した触媒も提案され、比較的高い活性を有するが、実排ガス中には数%〜十数%の水分が含まれるため、このような条件下では、担持金属の凝集やゼオライト骨格からの脱アルミニウムが起こり、致命的な構造破壊が生じる等、触媒劣化を引き起こす。
更に、水蒸気以外にも、排ガス中に含まれるSOは、触媒の活性点を被毒してNOx除去活性の大きな低下をもたらし、これまでに提案されている触媒系では、酸素雰囲気下のディーゼル機関やリーンバーンエンジンからの排ガスに含まれるNOxを除去するには適さない。
【0007】
(ニ)は、エンジンのシステムを巧みに制御してNOを低減する方法であり、一部ガソリン車に実用化されているが、排ガス中にSOを含む場合には、BaやK等の吸蔵剤の硫酸塩化が生じ、急速に脱硝性能が低下する。しかも、これら硫酸塩は、熱安定性が高いため、触媒の再生は不可能という致命的な欠点をも有している。
【0008】
そこで、酸素雰囲気下にあり、しかもSOや多量の水蒸気が存在する実排ガスに適した、高い還元性能と優れた耐SOx性や水蒸気安定性を有するNOx還元除去触媒の開発が切望されている。
【0009】
本発明は、上記(イ)〜(ニ)の従来技術が有する各種の問題を解決し、酸素が存在する酸化雰囲気下で、しかもSOや水蒸気の共存する条件下においても、ガソリン機関は勿論のこと、ディーゼル機関の排ガスをはじめ、種々の設備から発生する排ガス中の窒素酸化物を効率良く還元除去する触媒を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記目的を達成するために研究を重ねた結果、特定の触媒を使用する場合においては、これまで酸素雰囲気下では効力を発揮しないと言われた水素、一酸化炭素を還元剤として、排ガス中にSOや水蒸気等が共存する雰囲気下でも、触媒活性の低下を引き起こすことなく、排ガス中のNOxを効率良く除去できることを見出した。
また、この特定の触媒は、水素や一酸化炭素の他に、炭化水素や含酸素化合物を還元剤とする場合であっても有効に機能し、酸素存在下において、反応を阻害すると報告されるSOが反応ガス中に共存することで逆に触媒活性を向上させるという驚くべきSOの反応促進効果を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、SOと1%以上の酸素が存在する酸化雰囲気中で、還元剤を使用して、窒素酸化物を選択的に還元除去する触媒であって、IrまたはRh金属を0.05〜30wt%、および第二成分として周期律表第Ia、IIa、IIb族金属の少なくとも1種を0.05〜5wt%含有するシリカからなることを特徴とする窒素酸化物の接触還元除去触媒を要旨とする。
また、本発明は、上記の還元剤が、水素、一酸化炭素、炭化水素類、含酸素化合物の少なくとも一種であること、上記の第二成分が、アルカリ金属、アルカリ土類金属、Znであることをも特徴とする。
【0012】
本発明触媒の構成主成分であるシリカ(SiO)は、耐熱、耐水性に優れた金属酸化物であり、合成は従来公知の方法により行われる。
シリカそのものは、各種の還元剤を使用してもNOx還元活性を全く示さないが、このシリカにIrまたはRhを含有させた本発明の触媒は、水素、一酸化炭素等の還元剤を使用することで、酸素存在下、しかもSOが共存する条件下で、触媒反応が大幅に促進され、また第二成分として周期律表第Ia(以下、1a)、IIa(以下、2a)、IIb(以下、2b)族金属の少なくとも1種を添加することで、活性が更に向上し、水蒸気存在下においてもその活性は効率的に維持されて、NOxを除去することができる。
この共存SOの特異な反応促進効果は、酸素が存在しないと発現せず、酸素の存在も本発明の重要な要素となっている。
【0013】
上記IrまたはRhの含有量は、金属形態の換算で、0.05〜30wt%、好ましくは0.1〜7wt%であり、0.05wt%未満ではIrまたはRhの含有効果が低く、30wt%を越えるとIrまたはRhの凝集が著しく促進され、また触媒の比表面積が低下等が起こるため、含有させる成分や共存SOの効果を十分に発現させることができなくなる。
【0014】
第二成分としての1a、2a、2b族金属の少なくとも1種の含有量は、金属形態の換算で、0.05〜5wt%、好ましくは0.10〜3wt%であり、0.05wt%未満ではこれらアルカリ性金属の含有効果が低く、5wt%を越えるとこれらアルカリ性金属の凝集が著しく促進され、また触媒の比表面積が低下する。
【0015】
シリカへのIrまたはRh金属の含有方法は、これら金属化合物の水溶液を用い、従来公知の含浸法や沈着法等で行うことができる。
特に、含浸法の場合はIrまたはRh化合物のエタノール水溶液を用いることが好ましい。例えば、IrまたはRh化合物のエタノール水溶液(例えばEtOH/HO=30vol%/70vol%)にシリカを浸漬し、水洗、乾燥した後、空気中で焼成することにより含有させることができる。
このときのIr化合物やRh化合物は、水に可溶であればどのようなのものでもよいが、通常は、残存陰イオンを空気中の焼成処理により比較的低温で分解除去できる六塩化イリジウム酸や、硝酸ロジウム等が用いられる。
1a、2a、2b族金属化合物を含有する際も、水に可溶な化合物であれば特に限定するものではないが、上記のように残存陰イオンを空気中の焼成処理によって比較的低温で分解除去できる硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸ストロンチウム、硝酸バリウム、硝酸亜鉛等の金属硝酸塩化合物が好ましく用いられる。
【0016】
含浸は、室温〜100℃で、1〜24時間で行い、通常は、室温で1〜3時間で行う。含浸後は、通常は、乾燥した後、空気中で焼成する。
空気中の焼成は、約300〜900℃、好ましくは約400〜700℃で、約1〜10時間で行い、低温、短時間であると、化合物の分解が十分に進行せず、高温度、長時間であると、含有成分の凝集やシンタリングが起きて、触媒の活性が低下してしまう。
焼成後には、IrやRh、1a、2a、2b族金属は、主にシリカ上に酸化物として存在すると考えられる。
【0017】
活性金属であるIrやRhと、活性助剤として機能する第二成分である1a、2a、2b族金属のシリカへの担持順序は特に限定するものではなく、活性金属を先に担持し、それを焼成した後に活性助剤を追加担持する方法、活性助剤を先に担持して、焼成した後に活性金属を追加担持する方法、活性金属と活性助剤を同時に担持する方法等が挙げられる。
【0018】
本発明の触媒は、粉状、粒状、ペレット状、ハニカム状等、種々の形状で使用することができる。
このような形状に成形する場合は、成形時に通常使用される粘結剤すなわちポリビニルアルコール等、あるいは滑剤すなわち黒鉛、ワックス、脂肪酸類、カーボンワックス等を使用することもできる。
【0019】
本発明の触媒を用いた基本的な反応は、酸素存在下、窒素酸化物(NOx)として一酸化窒素(NO)、還元剤として水素を挙げる場合には、化1に示す反応式(1),(2)により進行すると推測される。
【0020】
【化1】
2NO+2H→N+2HO (1)
+2H→2HO (2)
【0021】
すなわち、式(1)でNOをNにまで還元させるには、HがNOによってHOにまで酸化されることが必要であり、Hの酸化が進行しなければ、NOのNへの還元も進行しない。
一方、式(2)でHの酸素酸化のみが進むと、Hは式(1)の反応に関与しなくなり、その結果としてNOのNへの還元率も低下する。
従って、NOを高い割合で還元するには、NOの還元剤であるH(以下、「還元剤」ということもある)が、高濃度で存在する酸素よりも低濃度で存在するNOと選択的に反応する触媒機能が必要となる。
このような還元剤のより選択的な酸化を促すために、SO共存下で、本発明の1a、2a、2b族金属を添加したIrやRh含有シリカ触媒を使用することが重要となる。
【0022】
本発明において、処理の対象となるNOx含有ガスは、ディーゼル自動車や定置式ディーゼル機関等のディーゼル排ガス、ガソリン自動車等のガソリン機関排ガスをはじめ、硝酸製造設備、各種燃焼設備等の排ガスを挙げることができる。
これら排ガス中のNOxの除去は、上記した本発明の触媒を用いて、該触媒に、1%以上の酸素を含む酸化雰囲気中、還元剤とSOの存在下で、排ガスを接触させることにより行う。
【0023】
ここで、酸化雰囲気とは、排ガス中に含まれる還元剤と、必要に応じて添加される還元剤とを、完全に酸化して水に変換するのに必要な酸素量よりも過剰な酸素が含まれる雰囲気をいい、例えば、自動車等の内燃機関から排出される排ガスの場合には空燃比が大きい状態(リーン領域)の雰囲気である。
このような酸化雰囲気において、上記した本発明の触媒は、上式(2)の水素(還元剤)と酸素との反応よりも、上式(1)のNOを選択的に還元する反応を優先的に促進させて、NOxを還元除去する。
【0024】
なお、上記の還元剤は、排ガス中に残存するものでもよいし、上式(1)の反応を促進させるのに必要な量よりも不足している場合には、外部より添加する必要がある。
還元剤の量は、特に制限されず、要求されるNOx除去率が低い場合には、NOxの還元除去に必要な理論量より少なくてよい場合もある。
但し、必要な理論量より過剰とした方が還元反応はより進行されるので、一般には、過剰に存在させるのが好ましい。水素や一酸化炭素を還元剤とする場合は、NOxの還元除去に必要な理論量の約1.2〜20倍量(NOが1000ppmに対して1200〜20000ppm)の過剰、好ましくは約1.5〜15倍量の過剰とするのが適している。
【0025】
還元剤としては、水素、一酸化炭素、炭化水素類、含酸素化合物が好ましく使用でき、これらは1種単独であってもよいし、2種以上であってもよい。
水素や一酸化炭素は、排ガス中に含まれるものであってもよいし、ボンベ内のもの、あるいは燃料を水蒸気改質等して発生させたものを外部から導入する等して使用される。
排ガスに含まれる炭化水素類は、気体状のものでは、メタン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ブタン、ブチレン等の炭化水素ガスが挙げられる。
外部より導入する炭化水素類は、これらの気体状のものであってもよいし、灯油、軽油等のディーゼル燃料等の液体状のものであってもよい。
また、排ガスに含まれ、あるいは外部より導入する含酸素有機化合物は、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール等のアルコール類、ジメチルエーテル、エチルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等である。
【0026】
共存させるSOは、排ガス中に含まれるものでよいが、反応を促進させるのに必要な量よりも不足している場合は外部より導入してもよい。
本発明において、SO濃度は、上記の反応を促進させる量であれば特に制限しないが、本発明の触媒は、SO濃度が0.2ppm〜150ppmの範囲で、その活性を大幅に低下させることなく耐SO性を保持するため、この範囲内のSO濃度であればよい。
なお、このことは、本発明の触媒は、0.2ppm〜150ppmと言う広い濃度範囲でSOを含む広範囲な燃焼排ガスのNOx処理に対応可能であることを意味している。
【0027】
本発明の触媒を用いたNOx還元除去反応は、上記の触媒を配置した反応器を用意し、SOの共存する酸化雰囲気中で、還元剤を存在させて、NOx含有排ガスを通過させることにより行う。
このときの反応温度は、触媒を通過するガス量に依存するが、一般には、約100〜800℃、好ましくは約150〜400℃である。
反応圧力は、特に制限されず、加圧下でも減圧下でも反応は進行するが、通常の排気圧で排ガスを触媒層へ導入し、反応を進行させるのが簡便である。
空間速度は、IrやRhの担持量や触媒形状等の因子による触媒種、反応条件、あるいは所期のNOx除去率等で決定されるもので、特に制限しないが、概して、約5,000〜400,000hr−1、好ましくは約10,000〜100,000hr−1である。
なお、本発明の触媒は、内燃機関からの排ガス処理に用いる場合、排気マニホールドの下流に配置するのが好ましい。
【0028】
【実施例】
実施例1
(触媒の調製)
六塩化イリジウム酸(HIrCl・6HO)4.021gをエタノール水溶液(EtOH/HO=30vol%/70vol%)70mlに溶解した溶液に、シリカ(富士シリシア化学社製商品名“Cariact G−10”300m/g《比表面積》)30gを加え、室温で1時間放置した。
次いで、70℃の水浴中でロータリーエバポレーターにより余分な水分を除去した後、110℃で一昼夜乾燥後、空気中600℃で6時間焼成して、Ir含有シリカ触媒(Ir/SiO)を得た。
続いて、硝酸ストロンチウム(Sr(NO)0.2962gを、上記と同じエタノール水溶液70mlに溶解した溶液に、上記のIr含有シリカ触媒を30g加え、室温で1時間放置した。
その後、再び70℃の水浴中でロータリーエバポレーターにより余分な水分を除去した後、110℃で一昼夜乾燥後、空気中600℃で6時間焼成して、Sr添加Ir含有シリカ触媒(Sr−Ir/SiO)を得た。
このとき触媒に対するIrとSrの含有量は、IrがIr金属換算で約5.0wt%、SrがSr金属換算で約0.4wt%であった。
【0029】
(NOxの還元除去反応)
上記のようにして得られた本発明の触媒0.04gを常圧流通式反応装置に充填し、約1000ppmの一酸化窒素(NO)、約1.3vol%の酸素、約20ppmのSO、約10vol%のHO、約3000ppmの水素を含むヘリウムバランスの模擬排ガスを、毎分90mlの流速(GHSV=75000h−1に相当)で流して反応を行った。
水分は、マイクロプランジャーポンプを用いて反応管の加温部に水を添加し、水蒸気として導入した。
反応ガスの分析はガスクロマトグラフを用いて行い、H、N、NO等を定量した。
NOの還元除去率は、生成したNとNO収率から求め、これらの結果を表1に示した。
【0030】
比較例1
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
【0031】
比較例2
を含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
【0032】
比較例3
硝酸ストロンチウムを使用しない以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するIrの含有量は、Ir金属換算で約5.0wt%であった。
【0033】
比較例4
六塩化イリジウム酸を塩化白金(PtCl・5HO)0.3283gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するPtとSrの含有量は、Pt,Sr金属換算でそれぞれ、約0.5wt%,約0.4wt%であった。
【0034】
比較例5
六塩化イリジウム酸を硝酸パラジウム(Pd(NO)0.3297gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するPdとSrの含有量は、Pd,Sr金属換算でそれぞれ、約0.5wt%,約0.4wt%であった。
【0035】
比較例6
六塩化イリジウム酸を塩化ルテニウム(RuCl・nHO)0.3371gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するRuとSrの含有量は、Ru,Sr金属換算でそれぞれ、約0.5wt%,約0.4wt%であった。
【0036】
比較例7
シリカをアルミナ(Al23、水沢化学社製商品名"GB−45"、190m2/g)に代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するIrとSrの含有量は、Ir,Sr金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.4wt%であった。
【0037】
比較例8
シリカをチタニア(TiO2、デグサ社製商品名"P−25"、50m2/g)に代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するIrとSrの含有量は、Ir,Sr金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.4wt%であった。
【0038】
比較例9
シリカをペンタシル型ゼオライト(H−ZSM−5、東ソー社製商品名"HSZ−830NHA"、SiO2/Al23=29)に代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するIrとSrの含有量は、Ir,Sr金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.4wt%であった。
【0039】
比較例10
シリカをペンタシル型ゼオライト(H−ZSM−5、東ソー社製商品名"HSZ−890 HOA"、SiO2/Al23=1900)に代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するIrとSrの含有量は、Ir,Sr金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.4wt%であった。
【0040】
比較例11
六塩化イリジウム酸の量を0.0161gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するIrとSrの含有量は、Ir,Sr金属換算でそれぞれ、約0.02wt%,約0.4wt%であった。
【0041】
比較例12
六塩化イリジウム酸の量を32.17gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するIrとSrの含有量は、Ir,Sr金属換算でそれぞれ、約40wt%,約0.4wt%であった。
【0042】
比較例13
硝酸ストロンチウムの量を5.924gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するIrとSrの含有量は、Ir,Sr金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約8.0wt%であった。
【0043】
【表1の1】
Figure 0004082452
【0044】
【表1の2】
Figure 0004082452
【0045】
【表1の3】
Figure 0004082452
【0046】
表1から明らかなように、実施例1の触媒性能に対して、比較例1,2の触媒性能は著しく低い。従って、共存SOが反応を促進し、その促進効果は酸素の共存下で発揮されることが判る。
比較例3から、第二成分としてSrを添加しない場合には、特に200〜300℃の温度域で低活性となり、Srは活性を向上させる助触媒的な効果を発揮していることが判る。
比較例4〜6から、シリカに含有される金属がIrである場合に限り、共存SOの顕著な反応促進効果が現れることが判る。
シリカ以外の金属酸化物を担体とした比較例7〜10から、Irがシリカに含有された触媒上でのみ特異的に効果が発現されることが判る。
比較例11〜13から、シリカに含有されるIrや第二成分の量が少なすぎたり、多すぎる場合には有効なNO還元率は得られないことが判る。
【0047】
以上から、これまで、共存SOのNO選択還元反応に及ぼす作用については、SOが反応を阻害する、あるいは触媒活性成分を被毒する物質として報告されていたが、本発明の触媒によれば、酸素が過剰に存在する雰囲気下であるにも拘わらず、水素が酸素よりも低濃度のNOと選択的に反応し、かつSOが共存することで反応が促進され、高効率でNに転換できることが判る。
【0048】
実施例2
硝酸ストロンチウムを水酸化カリウム(KOH)0.196gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表2に示した。
このとき触媒に対するIrとKの含有量は、Ir,K金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.4wt%であった。
【0049】
実施例3
硝酸ストロンチウムを硝酸マグネシウム(Mg(NO・6HO)1.79gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表2に示した。
このとき触媒に対するIrとMgの含有量は、Ir,Mg金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.5wt%であった。
【0050】
実施例4
硝酸ストロンチウムを硝酸カルシウム(Ca(NO・4HO)0.8265gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表2に示した。
このとき触媒に対するIrとCaの含有量は、Ir,Ca金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.5wt%であった。
【0051】
実施例5
硝酸ストロンチウムを硝酸バリウム(Ba(NO)0.3658gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表2に示した。
このとき触媒に対するIrとBaの含有量は、Ir,Ba金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.6wt%であった。
【0052】
実施例6
硝酸ストロンチウムを硝酸亜鉛(Zn(NO)0.624gに代えた以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表1に示した。
このとき触媒に対するIrとZnの含有量は、Ir,Zn金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.4wt%であった。
【0053】
比較例14
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例2と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表2に示した。
【0054】
比較例15
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例3と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表2に示した。
【0055】
比較例16
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例4と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表2に示した。
【0056】
比較例17
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例5と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表2に示した。
【0057】
比較例18
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例6と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表2に示した。
【0058】
【表2の1】
Figure 0004082452
【0059】
【表2の2】
Figure 0004082452
【0060】
表2から明らかなように、第二成分としてK、Mg、Ca、Ba、Zn等の金属を助触媒的に添加したシリカ担持Ir系触媒は、SOが共に存在しない比較例14〜18に比べて高い還元活性を示す。よって、Srを添加した触媒と同様に、共存SOが反応を促進し、その促進効果は酸素の共存で発揮されることが判る。
【0061】
実施例7
(触媒の調製)
硝酸ロジウム(Rh(NO)4.132gを使用した以外は、実施例1と同様にしてRh含有シリカ触媒(Rh/SiO)を得、続いて、硝酸バリウム(Ba(NO)0.3658gを使用した以外は、実施例1と同様にしてBa添加Rh含有シリカ触媒(Ba−Rh/SiO)を得た。
このとき触媒に対するRh,Baの含有量は、Rh金属換算で約5.0wt%、Ba金属換算で約0.6wt%であった。
【0062】
(NOxの還元除去反応)
上記のようにして得られた触媒0.04gを常圧流通式反応装置に充填し、模擬排ガスのNO濃度を約250ppmとした以外は実施例1と同様にして還元除去反応を行った。結果を表3に示した。
【0063】
比較例19
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表3に示した。
【0064】
比較例20
を含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表3に示した。
【0065】
比較例21
硝酸バリウムを使用しない以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表3に示した。
このとき触媒に対するRhの含有量は、Rh金属換算で約5.0wt%であった。
【0066】
比較例22
シリカをアルミナ(Al、水沢化学社製商品名“GB−45”、190m/g《比表面積》)に代えた以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表3に示した。
このとき触媒に対するRhとBaの含有量は、Rh,Ba金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.6wt%であった。
【0067】
比較例23
シリカをチタニア(TiO、デグサ社製商品名“P−25”、50m/g《比表面積》)に代えた以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表3に示した。
このとき触媒に対するRhとBaの含有量は、Rh,Ba金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.6wt%であった。
【0068】
比較例24
シリカをジルコニア(ZrO、日揮化学社製商品名“DS−55”、40m/g《比表面積》)に代えた以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表3に示した。
このとき触媒に対するRhとBaの含有量は、Rh,Ba金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.6wt%であった。
【0069】
比較例25
シリカをペンタシル型ゼオライト(H−ZSM−5、東ソー社製商品名“HSZ−830NHA”、SiO/Al=29)に代えた以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表3に示した。
このとき触媒に対するRhとBaの含有量は、Rh,Ba金属換算でそれぞれ、約5.0wt%,約0.6wt%であった。
【0070】
【表3の1】
Figure 0004082452
【0071】
【表3の2】
Figure 0004082452
【0072】
表3から明らかなように、実施例7の触媒性能に対して、SOと酸素のどちらか一方でも存在しない反応系、すなわち比較例19や20は触媒性能が著しく低い。従って、Irの場合と同様に、Rh系触媒上においても共存SOが反応を促進し、その促進効果は酸素が存在することで初めて発揮することが判る。
比較例21から、第二成分としてのBa金属は、特定な金属ここではRhに対して、共存SOの反応促進効果をより向上させることが判る。
シリカ以外の金属酸化物を担体とする比較例22〜25から、Rhがシリカに含有された触媒上でのみ特異的に効果が発現されることが判る。
【0073】
実施例8
硝酸バリウムを水酸化ナトリウム(NaOH)0.14gに代えた以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表4に示した。
このとき触媒に対するRhとNaの含有量は、Rh,Na金属換算でそれぞれ、約5.0wt%、約0.3wt%であった。
【0074】
実施例9
硝酸バリウムを硝酸マグネシウム(Mg(NO・6HO)1.79gに代えた以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表4に示した。
このとき触媒に対するRhとMgの含有量は、Rh,Mg金属換算でそれぞれ、約5.0wt%、約0.6wt%であった。
【0075】
実施例10
硝酸バリウムを硝酸カルシウム(Ca(NO・4HO)0.8265gに代えた以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表4に示した。
このとき触媒に対するRhとCaの含有量は、Rh,Ca金属換算でそれぞれ、約5.0wt%、約0.5wt%であった。
【0076】
実施例11
硝酸バリウムを硝酸ストロンチウム(Sr(NO)0.2962gに代えた以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表4に示した。
このとき触媒に対するRhとSrの含有量は、Rh,Sr金属換算でそれぞれ、約5.0wt%、約0.4wt%であった。
【0077】
実施例12
硝酸バリウムを硝酸亜鉛(Zn(NO)0.624gに代えた以外は、実施例7と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表4に示した。
このとき触媒に対するRhとZnの含有量は、Rh,Zn金属換算でそれぞれ、約5.0wt%、約0.4wt%であった。
【0078】
比較例26
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例8と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表4に示した。
【0079】
比較例27
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例9と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表4に示した。
【0080】
比較例28
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例10と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表4に示した。
【0081】
比較例29
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例11と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表4に示した。
【0082】
比較例30
SOを含まない模擬排ガスを使用する以外は、実施例12と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表4に示した。
【0083】
【表4の1】
Figure 0004082452
【0084】
【表4の2】
Figure 0004082452
【0085】
表4から明らかなように、第二成分としてMg、Ca、Sr、Na、Zn等の金属を添加したシリカ担持Rh系触媒は、SOが存在しない比較例26〜30に比べて高い活性を示す。従って、共存SOが反応を促進し、その促進効果は酸素の共存で発揮されることが判る。
【0086】
実施例13
実施例6の触媒を使用し、模擬排ガスの水素を約3000ppm、NOを約250ppm、酸素を約5.9vol%とした以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表5示した。
【0087】
実施例14
模擬排ガスの水素を約12000ppmとした以外は、実施例13と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表5示した。
【0088】
実施例15
実施例5の触媒を使用した以外は、実施例13と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表5示した。
【0089】
実施例16
実施例2の触媒を使用した以外は、実施例13と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表5示した。
【0090】
実施例17
実施例1の触媒を使用した以外は、実施例13と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表5示した。
【0091】
実施例18
実施例3の触媒を使用した以外は、実施例13と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表5示した。
【0092】
実施例19
実施例4の触媒を使用した以外は、実施例13と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表5示した。
【0093】
実施例20
実施例4の触媒を使用し、模擬排ガスのSO濃度を90ppmとした以外は、実施例13と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表5に示した。
【0094】
比較例31
比較例3の触媒を使用した以外は、実施例13と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表5に示した。
【0095】
【表5の1】
Figure 0004082452
【0096】
【表5の2】
Figure 0004082452
【0097】
表5から明らかなように、高濃度の酸素雰囲気下であっても、本発明の触媒によれば、NOは水素により選択的に還元除去されることが判る。
また、本発明の触媒は、実施例14においてNO転化率が大きく向上していることから、触媒活性が還元剤濃度に強く依存することが判り、一方、実施例20から明らかなように、SOの濃度変化に対しては鈍感で、殆ど影響を受けないことが判る。
【0098】
実施例21
実施例4の触媒の六塩化イリジウム酸(HIrCl・6HO)を0.4021gとし、還元剤を水素に代えて一酸化炭素約3000ppmとした以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表6に示した。
このとき触媒に対するIrとCaの含有量は、Ir,Ca金属換算でそれぞれ、約0.5wt%、約0.5wt%であった。
【0099】
実施例22
実施例21の触媒を使用し、還元剤を水素に代えてプロピレン(C)1000ppmとした以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表6に示した。
【0100】
実施例23
実施例9の触媒の硝酸ロジウム(Rh(NO)を0.4132gとし、還元剤を水素に代えてメタノール(MeOH)3000ppmとした以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表6に示した。
このときメタノールは、水溶液として水分と共にマイクロフィーダーポンプより系内に導入した。
また、触媒に対するRhとMgの含有量は、Rh,Mg金属換算でそれぞれ、約0.5wt%、約0.5wt%であった。
【0101】
実施例24
実施例23の触媒を使用し、還元剤を水素に代えてアセトン((CHCO)を1000ppmとした以外は、実施例1と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表6に示した。
なお、アセトンは水溶液として水分と共にマイクロフィーダーポンプより系内に導入した。
【0102】
比較例32
実施例21の触媒を使用し、SOを含有させない以外は、実施例21と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表6に示した。
【0103】
比較例33
実施例21の触媒を使用して、SOを含有させない以外は、実施例22と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表6に示した。
【0104】
比較例34
実施例23の触媒を使用し、SOを含有させない以外は、実施例23と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表6に示した。
【0105】
比較例35
実施例23の触媒を使用し、SOを含有させない以外は、実施例24と同様にしてNOの還元反応を行い、その結果を表6に示した。
【0106】
比較例36
比較例12の触媒を使用した以外は、実施例21と同様にしてNO還元反応を行い、その結果を表6に示した。
【0107】
比較例37
比較例21の触媒を使用した以外は、実施例23と同様にしてNO還元反応を行い、その結果を表6に示した。
【0108】
【表6の1】
Figure 0004082452
【0109】
【表6の2】
Figure 0004082452
【0110】
表6から明らかなように、本発明の触媒は、水素以外に一酸化炭素、プロピレン、メタノール、アセトン等の含酸素化合物を還元剤として用いた場合にも有効に機能し、酸素雰囲気下、かつSO共存により、選択的にNOを還元することが判る。
【0111】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の触媒によれば、酸素が過剰に存在する酸化雰囲気下で、SOや水蒸気が存在する条件においても、効率的に排ガス中のNOxを還元除去することができる。
このように、本発明の触媒は、ディーゼル機関やリーンバーンガソリンエンジンをはじめ、種々の内燃機関や燃焼器より排出される排ガス中に含まれるNOxを効率よく還元除去することができ、工業的価値は極めて高い。

Claims (3)

  1. SOと1%以上の酸素が存在する酸化雰囲気中で、還元剤を使用して、窒素酸化物を選択的に還元除去する触媒であって、イリジウムまたはロジウム金属を0.05〜30wt%、および第二成分として周期律表第Ia、IIa、IIb族金属の少なくとも1種を0.05〜5wt%含有するシリカからなることを特徴とする窒素酸化物の接触還元除去触媒。
  2. 還元剤が、水素、一酸化炭素、炭化水素類、含酸素化合物の少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の窒素酸化物の接触還元除去触媒。
  3. 第二成分が、アルカリ金属、アルカリ土類金属、Znであることを特徴とする請求項1または2に記載の窒素酸化物の接触還元除去触媒。
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