JP4083521B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラ等の撮像装置で用いられる技術に関し、特に、撮像画像の画質を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、被写体像を電気信号に変換する撮像素子として、CCD(Charge Coupled Device )などの固体撮像素子を使用した撮像装置が広く普及している。
固体撮像素子は一般的に半導体を用いて構成されているため、熱による雑音が素子内部で発生する。この熱雑音(ダークノイズなどともいう)は素子の温度の上昇に応じて単調に増加するため、撮像素子をなるべく低い温度にして撮像を行うようにした方が熱雑音の発生が少なくなり、得られる撮像画像の画質が良好となる。このため、例えば天体写真の撮影に用いられる撮像装置では、高画質の画像を得るために、撮像素子のための冷却装置が備えられているものもある。
【0003】
このように、固体撮像素子はなるべく低い温度で動作させることが撮像画像の画質の点で望ましいのであるが、その一方で固体撮像素子は能動素子であり、動作時には発熱を伴う。また、固体撮像素子の周辺に実装された素子の発熱の影響をも多大に受ける。従って、多くの撮像装置では、撮像素子に金属板などの放熱器を接着するなどして、素子自身で発生した熱、あるいは周辺に実装された素子で発生した熱を放熱させる仕組みを備えている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−32307号公報
【特許文献2】
特開2001−189884号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
昨今広く普及しているデジタルカメラは形状の更なる小型化・薄型化・軽量化が強く求められている。このため、撮像素子のための放熱板を専用に設けるスペースが筐体内部に確保できないという問題が生じている。
【0006】
以上の問題を鑑み、専用の放熱器を設けずに装置の小型化、薄型化に適した固体撮像素子の放熱を行うことが本発明が解決しようとする課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様である撮像装置は、被写体像を電気信号に変換する固体撮像素子が実装されている撮像部と、記録対象若しくは再生対象である画像が表示される画像表示部を保持し、前記撮像部と熱結合される表示筐体部と、を有するように構成することによって前述した課題を解決する。
【0008】
なお、熱結合とは、熱伝達特性が良好であるように両者を結合することをいう。
上記の構成によれば、固体撮像素子で生じる熱、あるいは固体撮像素子に熱的影響を与える素子の熱が表示筐体部に伝達されて放熱され、固体撮像素子が冷却される。従って、固体撮像素子専用の放熱器を設けることなく、良好な画質の撮像画像を得ることができるようになる。
【0009】
なお、上述した本発明に係る撮像装置において、前記画像表示部の背面側であって該画像表示部と前記表示筐体部との間に設けられ、該画像表示部の照明を行う表示照明部を更に有するように構成することもできる。
この構成によれば、画像表示部として自照式ではないものを使用する場合に、周囲の環境が暗闇であってもその画像表示部に表示されている画像を視認することができるようになる。
【0010】
また、前述した本発明に係る撮像装置において、前記表示筐体部は、前記表示部に対して印加される静電気を遮蔽するように構成することもできる。
この構成によれば、画像表示部に印加される静電気に対する耐性が向上し、静電気に起因する誤動作や故障が生じ難くなる。
【0011】
また、前述した本発明に係る撮像装置において、前記表示筐体部は、前記表示部を保持することによって該表示部の物理的な強度を高めるように構成することもできる。
この構成は表示筐体部によって表示部の物理的な補強を行うというものであり、この構成によれば画像表示部に対する物理的な衝撃に対する耐性が向上する。
【0012】
また、前述した本発明に係る撮像装置において、前記撮像部は、前記固体撮像素子が実装されている基板を有し、前記基板は、前記表示筐体部と対向して配置されるように構成することもできる。
この構成によれば、基板と表示筐体部とが対向するので、熱結合させる面積を広く取ることが容易となり、撮像部から表示筐体部への熱伝達を更に良好にすることが可能となる。
【0013】
また、前述した本発明に係る撮像装置において、前記表示筐体部は、前記撮像部で発生する熱を該表示筐体部へと導く熱伝導性部材が該撮像部と該表示筐体部との間に備えられることによって該撮像部と熱結合されるように構成することもできる。
【0014】
この構成において、前記表示筐体部は、前記撮像部との間に熱伝導性部材が挟入されることで該撮像部と熱結合されるように構成することもできる。
なお、熱伝導性部材とは熱伝導特性が良好な部材を意味し、例えば、金属、あるいは良好な熱伝導特性を得る目的でシリコンを含有させた部材などがある。
【0015】
この構成によれば、固体撮像素子で生じる熱の表示筐体部への伝達が良好に行なわれる。
また、このとき、前記熱伝導性部材は弾性を有していると、撮像部と表示筐体部との物理的な位置関係にある程度の自由度を持たせることが可能となり、例えば光学的な理由により撮影部の位置を調整可能な構造としても、こうすることにより固体撮像素子で生じる熱の表示筐体部への伝達が良好に行なわれるようになる。なお、弾性を有する熱伝導性部材としては、例えば金属バネ、あるいは良好な熱伝導特性を得る目的でシリコンを含有させた熱伝導性ゴム(シリコンゴム)などがある。
【0016】
また、このとき、前記表示筐体部、前記固体撮像素子、及び前記熱伝導性部材は同一軸上に配置されるように構成することもできる。
この構成によれば、熱を発する固体撮像素子あるいは固体撮像素子に熱的影響を与える素子と、その熱を放出させる表示筐体部との物理的距離が短くなるので、放熱の効率が向上する。
【0017】
また、このとき、前記撮像部は、前記固体撮像素子が実装されている基板を有し、前記表示筐体部は、前記熱伝導性部材が前記基板と該表示筐体部との間に備えられることによって該撮像部と熱結合されるように構成することもできる。
この構成によれば、熱伝導性部材を固体撮像素子が実装されている基板と表示筐体部との間に配置するようにしたので、基板に実装されている固体撮像素子と、表示筐体部によって保持されている表示部との位置関係の自由度を高めることができる。
【0018】
また、このとき、前記表示筐体部に保持されている前記表示部が、前記基板と並置され、前記熱伝導性部材が、前記基板における前記固体撮像素子の実装面、又はその実装面の裏面に接着されているように構成することができる。
この構成によれば、固体撮像素子が実装されている基板と表示筐体部によって保持されている表示部とが並置されるので、基板と表示筐体部とを重ね合わせる配置と比べ、撮像装置の薄型化が可能となる。
【0019】
また、前述した本発明に係る撮像装置において、前記表示筐体部は、前記撮像部に実装されている前記固体撮像素子において生じる熱、あるいは固体撮像素子に熱的影響を与える素子の熱を放熱すると共に、前記撮像部に実装されている半導体素子において生じる熱の放熱を行うように構成することができる。
【0020】
この構成によれば、撮像部に実装されている半導体素子で生じ得る熱に起因した誤動作を防止することができる。
本発明の第二の態様である撮像装置は、被写体像を電気信号に変換する固体撮像素子が実装されている撮像部と、記録対象若しくは再生対象である画像が表示される画像表示部に対して印加される静電気を遮蔽し、前記撮像部と熱結合される静電気遮蔽部と、を有するように構成することによって前述した課題を解決する。
【0021】
上記の構成によれば、画像表示部に印加される静電気に対する耐性が向上させるための静電気遮蔽部に固体撮像素子で生じる熱が伝達されてそこから放熱されるので、固体撮像素子専用の放熱器が不要となる。
また、上述した本発明に係る撮像装置において、前記静電気遮蔽部は、前記撮像部との間に熱伝導性部材が挟入されることで該撮像部と熱結合されるように構成することもできる。
【0022】
この構成によれば、固体撮像素子で生じる熱の静電気遮蔽部への伝達が良好に行なわれる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を実施する撮像装置である電子カメラの電気的構成を示す図である。
【0024】
図1に示す電子カメラ(以下、「本装置」と称する)は、被写体像を撮像素子2の受光面で結像させるレンズ1、レンズ1を経て本装置内に入射する光の光量を必要に応じて制限する絞り12、合焦のためのレンズ1の移動や適切な露出のための絞り12の調整のために用いられるレンズ・絞り駆動モータ8、レンズ・絞り駆動モータ8を制御するモータドライブ回路9、レンズ1によって結像された被写体像を電気信号に変換する撮像素子2、撮像素子2から出力される電気信号の増幅・サンプルホールド・アナログ/デジタル変換・輝度/色変換等の処理を行う撮像処理回路3、映像信号処理に必要な基準信号(水平及び垂直同期信号等の各種パルス信号)を発生させるSG回路(パルス発生回路)4、不図示の映像記録・再生系へ被写体像を表現する映像信号を出力する映像記録・出力部5、撮像素子2の位置における被写体像の合焦の程度を評価するための高周波成分を映像信号における輝度信号から抽出するBPF(バンド・パス・フィルタ)回路6、CPU(中央処理装置)・ROM・RAM等により構成される演算処理回路7、演算処理回路7からの指示に応じて撮影条件等の各種情報や撮像画像を表示する表示部13、押下操作で表現される撮影者からの映像信号の記録の指示を取得するレリーズSW(スイッチ)10、及び、操作によって表現される撮影者からの撮影条件の設定変更の指示とその変更内容とを取得する操作部11を備えて構成されている。
【0025】
次に、図1に示す本装置の動作の概要について説明する。
まず、被写体光がレンズ1を経て本装置内に入射し、CCDである撮像素子2の受光面上に被写体像として結像する。撮像素子2からの出力である被写体像を表現している電気信号である映像信号は、撮像処理回路3において増幅・サンプルホールド・アナログ/デジタル変換・輝度/色変換等の処理が施され、その後に映像記録・出力部5、BPF回路6、及び演算処理回路7へと送られる。
【0026】
映像記録・出力部5に送られた映像信号は不図示の映像記録・再生系の入力部へと出力される。
また、BPF回路6では、入力された映像信号における輝度(Y)信号の周波数成分の一部である高域の成分が抽出される。この高域成分の量の大小はその映像信号で表現される映像のコントラストの高低に対応するとみなすことが可能である。更に、BPF回路6では、この高域成分量を積分する処理が行なわれ、この積分値が演算処理回路7へと出力される。
【0027】
一般に、コントラストの高い映像ほどより正確に合焦がされているとみなすことができる。そこで、演算処理回路7はモータドライブ回路9を制御してレンズ・絞り駆動モータ8を駆動させてレンズ1を撮像素子2から見て前後に移動させ、そのときにBPF回路6より得られる前述した積分値が最大となったときのレンズ1の位置を合焦位置として設定する。以上の動作が「山登り方式」などと一般に称されているAFの一方式である。
【0028】
演算処理回路7では、上述したAFの処理が行なわれる一方で、撮像処理回路3から取得した映像信号における輝度(Y)信号を積分する処理、すなわち測光処理が行なわれる。そして、その測光の結果に基づき、撮像素子2における電荷蓄積時間、すなわちいわゆる素子シャッタにおけるシャッタ速度の設定制御、及びモータドライブ回路9を制御してレンズ・絞り駆動モータ8を駆動させて行なわれる絞り12の設定制御、つまりAEの処理が行なわれる。
【0029】
更に、演算処理回路7では、その映像信号における色差(C)信号に基づいたホワイトバランス(WB)処理も行なわれる。
ここで、演算処理回路7は、SG回路4から取得される映像信号についての垂直同期(VD)信号及び水平同期(HD)信号を利用してAF、AE、WBの各制御処理の基礎となる情報を映像画面のうちのどの領域から取得するかをまず設定してから各制御処理を実行する。この設定は本装置のユーザによって変更できるように構成することも可能である。
【0030】
なお、演算処理回路7では、本装置のユーザによる操作部11への操作に応じた撮影条件の設定のための各種パラメータの変更の処理なども更に行なわれる。
次に図2について説明する。同図は本発明を実施する電子カメラの構造の概略を示している。図2において、(a)はこの電子カメラの正面図、(b)はこの電子カメラの背面図、(c)はこの電子カメラをその底面から見たときの内部の構造を透視した図である。
【0031】
なお、図2において図1に示したものと同一の構成要素には同一の符号を付している。
図2(a)に示すように、電子カメラ100の筐体正面におけるやや右寄りの中央部には鏡枠21が設けられており、鏡枠21はレンズ1を保持している。また、この筐体正面には、撮影を行わないときにレンズ1を保護するためのレンズバリア22が設けられており、このレンズバリア22は左右に移動させることができる。図2(a)ではレンズバリア22は開いた状態、すなわちレンズバリア22を筐体正面から見て左に移動させた撮影時の状態を示している。このレンズバリア22を筐体正面から見て右に移動したときにはレンズバリア22が閉じた状態となり、レンズ1が外部からの衝撃に対して保護される。
【0032】
その他、電子カメラ100の筐体上面にはレリーズSW10が筐体正面から見て左端に設けられており、更に、夜間撮影のために使用されるフラッシュ光が放射されるフラッシュ窓23が筐体正面の上部に設けられている。
また、図2(b)に示すように、電子カメラ100の筐体背面には、表示部13として機能するLCD(Liquid Crystal Display)24が設けられている。
【0033】
また、図2(c)に示すように、電子カメラ100の筐体内部の右端には電子カメラ100の電源である電池を収納する電池収納部25と、映像記録・出力部5から出力される映像信号が記録されるメモリカードを収納するメモリカード収納部26が設けられている。また、電子カメラ100の筐体内部の左端には、夜間撮影用のフラッシュの動作に必要な高い電圧を得るための昇圧回路に使用される大容量のメインコンデンサ27が配置されている。
【0034】
また、鏡枠21によって保持されているレンズ1が被写体像を結像させる位置に撮像素子2の受光面が位置するように撮像素子2が実装されている撮像部28が配置されている。更に、LCD24に対して印加される静電気を遮蔽して電子カメラ100で使用されている各種の電子部品を保護するためのシールド29がLCD24の背面を囲むように備えられている。そして、撮像部28で発生する熱を放熱して撮像素子2を冷却するための放熱器としてもシールド29を機能させるべく、撮像部28とシールド29とを熱結合させ、撮像部28で生じる熱が良好にシールド29に伝達されるように構成されている。
【0035】
以下、この撮像部28とシールド29とを熱結合させるための幾つかの手法を説明する。なお、以下の説明において図1若しくは図2に示したものと同一の構成要素には同一の符号を付している。
図3は撮像部28とシールド29とを熱結合させる第一の手法を示しており、電子カメラ100に備えられた場合において電子カメラ100の底面側から見た状態を示したもの、すなわち図2(c)における撮像部28及びシールド29の部分を拡大して詳細に示したものである。
【0036】
ここで、LCD24は光透過性を有する表示素子であり、同図に示すように、LCD24における表示画面の裏側である背面側にはLCD24の画面表示を照明するバックライト30が設けられている。そして、このバックライト30が備えられているLCD24が、凹字形状であるシールド29の内側に嵌め込まれる構造となっており、シールド29によってLCD24が保持されると共に、LCD24の物理的な衝撃に対する強度が補強される。なお、このシールド29の材料としては熱伝導性が良好な金属が好ましい。例えば、アルミニウムは熱伝導性が良好であり、また軽量且つ加工が容易であり、更には安価なことからシールド29の材料として非常に好ましいが、熱伝導性の高さを重視して例えば銅を用いるようにしてもよい。
【0037】
一方、同図においては、撮像素子2とこの撮像素子2が実装されている基板31とで撮像部28が構成されている。そして、対向して配置されている基板31とシールド29との間には熱伝導性ゴム32が挟入されており、この熱伝導性ゴム32によって撮像部28とシールド29とが熱結合される。この熱伝導性ゴム32としては、熱伝導性の高い材料、例えばシリコンゴムを用いる。なお、同図に示す例においては、熱伝導性ゴム32の特性として弾性は必ずしも必要ではないが、電子カメラ100内でのシールド29及び撮像部28の配置の誤差を吸収するためには弾性を有していることが望ましい。また、基板31の表面に絶縁特性を有する塗料を塗布するなどの絶縁加工が施されているのであれば、電気絶縁性も熱伝導性ゴム32の特性として必ずしも必要ではない。
【0038】
なお、基板31に銅配線のスルーホールを多数設けて基板31における撮像素子2の実装面からその裏面への熱伝導性を向上させるようにしてもよい。
次に図4について説明する。同図は撮像部28とシールド29とを熱結合させる第二の手法を示している。同図において、(a)は電子カメラ100に備えられた場合において撮像部28及びシールド29の配置の構造を電子カメラ100の正面側から見た状態を示したもの、(b)は同様の場合においてそれらの配置の構造を電子カメラ100の底面側から見た状態を示したものである。
【0039】
図4(a)及び(b)において図3に示した第一の手法と異なる点は、撮像部28が撮像素子2、フレキシブル基板32、及び位置決めフレーム33を有して構成されている点であり、この撮像部28とシールド29との間には熱伝導性ゴム32が挟入されており、この熱伝導性ゴム32によって撮像部28とシールド29とが熱結合される。
【0040】
ここで、フレキシブル基板36は撮像素子2の有する各種の入出力端子と電気的に接続されており、フレキシブル基板36を介することによって、撮像素子2への電力供給、及び電子カメラ100の有する電子回路との間で各種の電気信号の授受が行なわれる。
【0041】
位置決めフレーム33には撮像素子2が接着されて実装されている。位置決めフレーム33はその四隅がビス34によって鏡枠21に締着されるが、ビス34の締め付けの強さを異ならせることにより撮像素子2の受光面の鏡枠21に対する位置や向きを微調整することができる。この調整により、鏡枠21に保持されているレンズ1が結像させる被写体像をより正確に撮像素子2の受光面上で結像させることができるようになる。
【0042】
図4(b)に示すように、この第二の手法ではこのような構成の撮像部28とシールド29とを熱伝導性ゴム32によって熱結合させている。この撮像部28とシールド29に挟入される熱伝導性ゴム32も、図3の例と同様、熱伝導性の高い材料、例えばシリコンゴムを用いる。なお、図4に示す例においては、撮像部28は鏡枠21に保持され、シールド29は他の構成要素、例えば電子カメラ100の筐体に保持される。従って、上述した撮像素子2の位置決め調整に悪影響を及ぼすことが防止されるので、熱伝導性ゴム32の有する弾性は好ましい特性である。
【0043】
次に図5について説明する。同図は撮像部28とシールド29とを熱結合させる第三の手法を示している。同図において、(a)は電子カメラ100に備えられた場合において撮像部28及びシールド29の配置の構造を電子カメラ100の正面側から見た状態を示したもの、(b)は同様の場合においてそれらの配置の構造を電子カメラ100の底面側から見た状態を示したものである。
【0044】
図5(a)及び(b)において図4に示した第二の手法と異なる点は、撮像部28とシールド29との間に熱伝導性ゴム32を挟入させる代わりに、薄い金属板からなる板バネ35を挟み込んで熱結合せさる点である。このように、撮像部28とシールド29とを熱結合させるために使用する熱伝導性部材として、弾性を有する金属バネを使用することもできる。
【0045】
次に図6について説明する。同図は撮像部28とシールド29とを熱結合させる第四の手法を示している。同図において、(a)は電子カメラ100に備えられた場合において撮像部28及びシールド29の配置の構造を電子カメラ100の正面側から見た状態を示したもの、(b)は同様の場合においてそれらの配置の構造を電子カメラ100の底面側から見た状態を示したものである。
【0046】
図6に示す第四の手法を図3に示した第一の手法と比較すると、撮像素子2の実装されている基板31がシールド29と対向しており、撮像部28である基板31とシールド29との間に熱伝導性ゴム32を挟入して両者を熱結合させる点については同様である。しかし、この第四の手法は、基板31における撮像素子2の実装位置のちょうど真裏の位置から外れた位置で熱伝導性ゴム32が基板31と接触しており、撮像素子2、熱伝導性ゴム32、シールド29が同一軸上に配置されていない点において第一の手法と異なっている。
【0047】
この第四の手法は、撮像素子2に対する放熱の効率については前述した第一の手法には及ばないものの、撮像素子2の発熱量が少ない場合や撮像素子2において生じる熱を少し放熱するだけで所望の撮像特性を得ることができる場合に有効である。その一方で、第一の手法に比べて撮像素子2とLCD24とを同一直線上に配置する必要がないので、それだけ電子カメラ100の筐体デザインに高い自由度を持たせることができる。
【0048】
なお、基板31における撮像素子2の実装部分から熱伝導性ゴム32の接触部分へスルーホールを介した銅配線を設け、基板31における撮像素子2の実装部分から熱伝導性ゴム32の接触部分への熱伝導性を向上させるようにしてもよい。また、基板31における撮像素子2の実装位置のちょうど真裏の位置をも覆うような大きな導電性ゴム32を基板31とシールド29との間に挟入するようにしてもよい。
【0049】
なお、図6においては、動作時に発熱するIC(集積回路)素子37が基板31に実装されている。この図6の構成においては、撮像素子2と共にこのIC素子37の放熱をもシールド29によって行うようにしており、こうすることによってIC素子37の発熱が撮像素子2へ悪影響を及ぼすことを防止すると共に、発熱によって生じ得るIC素子37の誤動作を防止している。なお、この場合、図6のように、熱伝導性ゴム32を少なくとも撮像素子2とIC素子37との間に位置するように熱結合させれば、IC素子37から撮像素子2への熱伝導を抑えてシールド29へIC素子37での発熱を放熱させることができる。
【0050】
次に図7について説明する。同図は撮像部28とシールド29とを熱結合させる第五及び第六の手法を示している。同図において、(a)は電子カメラ100に備えられた場合においてこの第五または第六の手法が実施されたときの撮像部28及びシールド29の配置の構造を電子カメラ100の正面側から見た状態を示したもの、(b)は第五の手法を実施した場合においてそれらの配置の構造を電子カメラ100の底面側から見た状態の第一の例を示したもの、(c)は第六の手法を実施した場合においてそれらの配置の構造を電子カメラ100の底面側から見た状態の第二の例を示したものである。なお、図7(a)にはシールド29及び熱伝導性ゴム32は描かれていない。
【0051】
図6に示す第五及び第六の手法を図3に示した第一の手法と比較すると、熱伝導性ゴム32を用いて、撮像素子2の実装されている基板31とシールド29とを熱結合させる点については同様である。しかし、図7に示す第五及び第六の手法では、撮像部28である基板31(すなわち撮像素子2の撮像面)とシールド29(すなわちLCD24の表示面)とが並べて配置されており、両者が対向しないように配置されている点において第一の手法と異なっている。ここで、図7(b)に示す第五の手法では基板31における撮像素子2の実装面の裏面に熱伝導性ゴム32を接着しており、この面からシールド29へと熱を逃がすようにしている。一方、図7(c)に示す第六の手法では基板31における撮像素子2の実装面に熱伝導性ゴム32を接着しており、この実装面からシールド29へと熱を逃がすようにしている。
【0052】
この第五及び第六の手法は、撮像素子2に対する放熱の効率については前述した第一の手法には及ばないものの、撮像素子2の発熱量が少ない場合や撮像素子2において生じる熱を少し放熱するだけで所望の撮像特性を得ることができる場合に有効である。その一方で、撮像部28である基板31とシールド29によって保持されているLCD24とを並置するので、電子カメラ100の筐体の薄型化が可能となる。
【0053】
なお、第六の手法において、熱伝導性ゴム32の平面形状を図7(b)で用いていたような単なる長方形の形状とせずに凹型部分を持たせた形状とし、図8に示すように、この凹型の窪み部分に撮像素子2を配置するようにしてもよい。熱伝導性ゴム32の平面形状をこのようにすることにより、基板31と熱伝導性ゴム32との接着面積が拡大するので基板31からシールド29への熱伝導性が高まり、撮像素子2に対する放熱の効率を向上させることができる。
【0054】
なお、この第五及び第六の手法において、第四の手法と同様に、基板31に実装されているIC素子の放熱をもシールド29によって行うようにしてIC素子の誤動作を未然に防止することも可能である。
その他、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の改良・変更が可能である。
【0055】
例えば、図3から図5に示した各手法において、LCD24の背面側にはバックライト30が設けられているが、LCD24の照明を行わない場合やLCD24の代わりに自照式の表示素子を使用するのであれば、バックライト30は不要であり、LCD24若しくはそのような表示素子のみをシールド29に嵌め込んで保持させるようにしてもよい。
【0056】
また、シールド29は、LCD24に対して印加される静電気を遮蔽する効果を発揮せず、単にLCD24の物理的な衝撃に対する強度の補強のために用いられるものであってもよい。
また、上述した実施形態では電子カメラにおける本発明の実施例を説明したが、他の機器、例えば撮影機能を有する携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants :個人向け携帯型情報通信機器)、あるいはいわゆるノートブック型のパーソナルコンピュータなどで本発明を実施することも可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は、被写体像を電気信号に変換する固体撮像素子が実装されている撮像部と、記録対象若しくは再生対象である画像が表示される画像表示部を保持する表示筐体部、またはその画像表示部に対して印加される静電気を遮蔽する静電気遮蔽部、あるいは表示部の物理的な強度を高める部材とを熱結合することにより、固体撮像素子で生じる熱の表示筐体部あるいは静電気遮蔽部への伝達が良好に行なわれるようになる。その結果、専用の放熱器を設けなくても固体撮像素子の放熱が行なわれるようになるので、撮像画像の高い画質が維持されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する電子カメラの構成を示す図である。
【図2】本発明を実施する電子カメラの構造の概略を示す図である。
【図3】撮像部とシールドとを熱結合させる第一の手法を示す図である。
【図4】撮像部とシールドとを熱結合させる第二の手法を示す図である。
【図5】撮像部とシールドとを熱結合させる第三の手法を示す図である。
【図6】撮像部とシールドとを熱結合させる第四の手法を示す図である。
【図7】撮像部とシールドとを熱結合させる第五及び第六の手法を示す図である。
【図8】撮像部とシールドとを熱結合させる第六の手法の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 レンズ
2 撮像素子
3 撮像処理回路
4 SG回路
5 映像記録・出力部
6 BPF回路
7 演算処理回路
8 レンズ・絞り駆動モータ
9 モータドライブ回路
10 レリーズSW
11 操作部
12 絞り
13 表示部
21 鏡枠
22 レンズバリア
23 フラッシュ窓
24 LCD
25 電池収納部
26 メモリカード収納部
27 メインコンデンサ
28 撮像部
29 シールド
30 バックライト
31 基板
32 熱伝導性ゴム
33 位置決めフレーム
34 ビス
35 板バネ
36 フレキシブル基板
37 集積回路素子
Claims (15)
- 被写体像を電気信号に変換する固体撮像素子が実装されている撮像部と、
記録対象若しくは再生対象である画像が表示される画像表示部を保持し、前記撮像部と熱結合される表示筐体部と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記画像表示部の背面側であって該画像表示部と前記表示筐体部との間に設けられ、該画像表示部の照明を行う表示照明部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記表示筐体部は、少なくとも前記表示部に対して印加される静電気を遮蔽することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記表示筐体部は、前記表示部を保持することによって該表示部の物理的な強度を高めるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記撮像部は、前記固体撮像素子が実装されている基板を有し、
前記基板は、前記表示筐体部と対向して配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記表示筐体部は、前記撮像部で発生する熱を該表示筐体部へと導く熱伝導性部材が該撮像部と該表示筐体部との間に備えられることによって該撮像部と熱結合されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記表示筐体部は、前記撮像部との間に前記熱伝導性部材が挟入されることで該撮像部と熱結合されることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記熱伝導性部材は弾性を有することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
- 前記表示筐体部、前記固体撮像素子、及び前記熱伝導性部材は同一軸上に配置されることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記撮像部は、前記固体撮像素子が実装されている基板を有し、
前記表示筐体部は、前記熱伝導性部材が前記基板と該表示筐体部との間に備えられることによって該撮像部と熱結合される、
ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。 - 前記表示筐体部に保持されている前記表示部は、前記基板と並置され、
前記熱伝導性部材は、前記基板における前記固体撮像素子の実装面の裏面に接着されている、
ことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。 - 前記表示筐体部に保持されている前記表示部は、前記基板と並置され、
前記熱伝導性部材は、前記基板における前記固体撮像素子の実装面に接着されている、
ことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。 - 前記表示筐体部は、前記撮像部に実装されている前記固体撮像素子において生じる熱を放熱すると共に、前記撮像部に実装されている半導体素子において生じる熱の放熱を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 被写体像を電気信号に変換する固体撮像素子が実装されている撮像部と、
記録対象若しくは再生対象である画像が表示される画像表示部に対して印加される静電気を遮蔽し、前記撮像部と熱結合される静電気遮蔽部と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記静電気遮蔽部は、前記撮像部との間に熱伝導性部材が挟入されることで該撮像部と熱結合されることを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
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