JP4084716B2 - 有機廃棄物の処理方法 - Google Patents
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Description
そして、卵が取り出された魚本体は、その取り出した卵に多くの栄養分すなわち魚の旨味が吸収されてしまっているため食しても不味く、従って、卵が取り出された魚本体はそのまま廃棄処分されるのである。魚本体は廃棄に廻されたことで有機廃棄物と化すのである。
しかし、魚粉に加工するためには専用の加工プラントが必要であり、その加工プラントの従来の構成としては、原材料となる魚体を小さく裁断するための破砕工程と、魚体をある程度の大きさにほぐすために蒸気で煮出す加熱工程と、ほぐした魚体の水分を抜くための脱水工程と、脱水された魚体の乾燥効率を上げるための予備粉砕工程と、予備粉砕した魚粉を乾燥する乾燥工程と、魚粉の粒度を整えて完成魚粉にするための本粉砕工程とから構成されている。
この加工プラントの構築には、各工程の装置を設置するための広い敷地が必要となるのである。そして、プラント構築後の施設の維持管理、また、各装置の保守点検にも費用や手間が掛かり、さらには、プラントによる加工形態なので、各工程での処理の際に発生する臭気や工程間を搬送する際に処理物から出る臭気の漏洩や飛散防止などの対策も行わなければならないのである。時に、処理途中の原材料が工程間で停滞することもあり作業効率が悪かった。
この果菜類の堆肥化処理においては、カット屑が堆肥化の処理施設などに運搬されると共に屋内や屋外に保管され、そこから適当な数量が順次処理されて堆肥となっていくのである。しかし、カット屑からは臭気が発生するので、保管に際し、臭気の漏洩や飛散防止などの対策も行わなければならないのである。特に、雨ざらしのところでは腐敗の進行も速く臭気もきつくなるのである。
このことから、果菜類のカット屑を原材料として行われる堆肥化処理は、カット屑に対し、その保管の際にカット屑自体から臭気を発生させないようにするための処理方法が求められている。
容器とは、有機廃棄物の処理対象物を入れるものである。その容器の形状も特に限定するものではなく、容器内の処理対象物が攪拌手段によって攪拌可能であればよい。また、後で述べる攪拌手段の形態また構造などを考慮し、攪拌が効率よく行なえる形状とすればよい。具体的な形状としては、横長または縦長の立方体や円柱体などの形状、また、立方体や逆三角体の下方を湾曲させた形状などである。
そして、処理対象物を投入する投入口も容器の適宜の部位に設ければよい。例えば、容器の上方部に設けてもよく、また、投入口の形態も特に限定するものではなく、容器の天井の一部に適宜の開口を設けて投入口としたり、投入口を容器または天井部から適宜に突出させて設けてもよい。さらには、容器の上部を全て開口としてそこを投入口にしてもよい。
投入口の形状においても、処理対象物を投入できればその形状や構造などを特に限定するものではなく、断面円形や角形などの形状にしてもよい。そして、投入口には処理中に発生した臭気や処理対象物の飛散防止のために蓋体やフードなどを設けるのが望ましい。
そして、容器には処理対象物を処理する際に容器内に注入(噴出)する蒸気や乾燥用の気体による容器内圧力を調節するための調節弁などを設けてもよい。この場合、調節弁などから逃がした容器内の気体の臭気は適宜の脱臭手段によって脱臭するのが望ましい。また、前記調節弁の代わりに容器に適宜の排気口を設けてもよく、その排気口の設置部位も特に限定するものではなく、容器の上部などに適宜に設置すればよい。そして、排気口あるいは排気口から続く配管または配管出口に適宜の脱臭装置などを設けて排気を脱臭したり、また、別体で設けた脱臭装置まで排気を導き臭気を脱臭してもよい。
その攪拌手段と容器との組み合わされ形態においても特に限定するものではなく、攪拌手段と容器とを一体的に構成したり、また、単独の装置として構成された攪拌手段を容器に取り付けるようにしてもよい。その他、攪拌手段と容器とを直接的に取り付けなくとも、攪拌手段の攪拌部位のみを容器内に攪拌可能に位置させるようにしてもよい。
上述のように、処理対象物が容器の略中央に向かって動くように攪拌される形態のものは、容器に設けられる排出口の位置も処理対象物が集まる位置とほぼ同じ容器の略中央下方の部位に設けるのがよい。
蒸気は、処理対象物の処理に際し、処理対象物の温度を上昇させて攪拌し易くしたり(カット屑/魚体)、解され易くする(魚体)ために注入(噴出)されるものである。その蒸気温度も処理対象物によって適宜に設定すればよい。魚体であれば、少なくとも処理対象物が軟化し易い温度、例えば70℃〜80℃に加熱可能であればよく、また、カット屑であれば、少なくとも殺菌効果が出る温度、例えば120℃程度であればよい。そして、蒸気の発生温度は、噴射口の設置部位によって多少の温度変化を考慮して適宜に選定すればよい。例えば、100℃〜200℃程度であればよい。
乾燥用の気体は、処理対象物の水分を脱水すなわち乾燥させて、処理対象物を乾物状(カット屑)や粉末状(魚体)になどに処理するために注入(噴出)されるものである。その気体の種類も特に限定するものではなく、無害で安全に使用できるものであればよい。勿論、空気でもよい。気体温度も乾燥可能な温度であればよく、例えば80℃〜100℃程度にすればよい。
そして、蒸気また乾燥用の気体を発生させる発生装置は、本処理装置と別体で設けるようにしてもよく、発生装置からパイプ等の配管によって本処理装置の受入口に供給するようにしたり、あるいは、本処理装置に組み込んでもよい。
また、蒸気また乾燥用の気体の供給を制御するための開閉弁などを設置してもよく、その開閉弁も特に限定するものではないが、電気的に開閉する電磁弁とするのがよい。
その攪拌手段の噴出口の配設部位も特に限定するものではなく適宜の部位に適数配設すればよいが、具体的な部位としては、処理対象物の温度上昇に好適な部位、例えば、攪拌のために容器内の処理対象物の中を移動している部位や処理対象物の中に出入りする部位である。
そして、攪拌手段が少なくとも水平軸と、その水平軸に処理対象物を攪拌可能に設けられた羽根とから構成されており、その水平軸の周囲に蒸気の噴出口を適数設け、また、羽根の片面または両面に設けてもよく、さらには、水平軸と羽根の両方に設けてもよい。
その容器の噴出口の配設部位も特に限定するものではなく適宜の部位に適数配設すればよいが、具体的な部位としては、容器の上方部位に設け且つ噴出口を下方に向けて設けるようにするのが望ましい。勿論、容器の天井や側壁また底部に設けてもよい。
そして、容器内が密閉されるものは、上述の蒸気や乾燥用の気体を排出させる排出口を設け、また、その排出口は気体の流れの下流に位置する部位に設けるのが望ましい。具体的な部位としては容器の上方部がよい。
容器また攪拌手段の内部に蒸気また乾燥用の気体を通過させる場合は、容器また攪拌手段は蒸気また乾燥用の気体の温度に耐え得る素材から形成しなければならない。
その加熱手段においても、容器内の処理対象物に所定の熱を加えられるように構成されていれば加熱構造や加熱方法などを特に限定するものではなく、容器の形状などを考慮して適宜にその構造や方法などを決めればよい。
そして、加熱構造や加熱方法、容器の加熱部位の具体的な形態としては、容器外側の下方部位に蒸気パイプを熱伝導可能に配設するのがよい。また、蒸気パイプは容器の壁に埋設してもよい。蒸気の温度は100℃が適当であるが、加熱に支障がなければこの温度に限定するものではない。
容器の加熱も蒸気パイプによる以外にも、例えば、電気ヒーター、火力、鉱物/薬品による化学反応などで加熱するようにしてもよい。
次に、加熱用の蒸気が停止され、その蒸気に代わって乾燥用の気体が容器内に噴出され、且つ攪拌が続けて行われてほぐされた魚体から水分が抜け、魚体が乾燥していくと共に粉末と化す。
次に、加熱用の蒸気が停止され、その蒸気に代わって乾燥用の気体が容器内に噴出され、且つ攪拌が続けて行われてカット屑から水分が抜けカット屑が乾燥していく。
従って、カット屑の保管に際し、臭気の漏洩や飛散防止対策などを実施することなく保管することができ、環境的や経済的にも優れるものである。
(a)図は、原材料7の魚体71をほぐすための工程である。先ず、処理装置1に原材料7の魚体71が投入口21から投入され、投入口21の蓋22が閉鎖される。そして、起動スイッチ11が投入され、処理装置1が起動する。
起動により、蒸気パイプ26内に蒸気52が送られて容器2が加熱され、且つ水平軸3の蒸気噴出口32から蒸気52が噴出して容器2内の魚体71が加熱される。そして、魚体71の加熱と共に羽根4による攪拌によって魚体71の敗化が進行し、且つ攪拌によって適宜に魚体71がほぐされていく。
(b)図は、適宜にほぐされた魚体71を乾燥させ且つ粉末化する工程である。水平軸3の蒸気噴出口32から噴出する蒸気52が停止され、容器2上方の空気噴出口24から空気54が噴射される。また、蒸気パイプ26による容器2の加熱と共に羽根4による攪拌は引き続き行われる。そして、魚体71から水分が抜け、魚体71が乾燥していくと共に粉末と化す。
(c)図は、魚体71の処理が完了して処理装置1が停止され、取出口23から処理された魚粉8を取り出したところである。
(a)図は、原材料7のカット屑72を軟化させるための工程である。先ず、処理装置1に原材料7のカット屑72が投入口21から投入され、投入口21の蓋22が閉鎖される。そして、起動スイッチ11が投入され、処理装置1が起動する。
起動により、蒸気パイプ26内に蒸気52が送られて容器2が加熱され、且つ水平軸3の蒸気噴出口32から蒸気52が噴出して容器2内のカット屑72が加熱される。そして、カット屑72の加熱と共に羽根4による攪拌によってカット屑72が軟化していく。
(b)図は、適宜に軟化されたカット屑72を乾燥させる工程である。水平軸3の蒸気噴出口32から噴出する蒸気52が停止され、容器2上方の空気噴出口24から空気54が噴射される。また、蒸気パイプ26による容器2の加熱と共に羽根4による攪拌が引き続き行われる。そして、カット屑72から水分が抜け、カット屑72が乾燥していく。
(c)図は、カット屑72の処理が完了して処理装置1が停止され、取出口23から処理された乾燥屑9を取り出したところである。
4は原材料7を攪拌するための羽根、5は蒸気52の発生や乾燥用の空気54などの気体を発生または/および送風するための気体発生装置、51/51aは蒸気52の蒸気送出管、53は空気54の空気送出管、6は原材料7また処理中に発生する臭気を脱臭するための脱臭装置である。また、図中の矢印は蒸気52/空気54/臭気の流れる方向である。
Claims (8)
- 攪拌手段を備える容器に有機廃棄物の処理対象物を入れ、その容器内に蒸気を噴出させながら攪拌手段によって処理対象物を攪拌し、次いで、蒸気に換えて乾燥用の気体を前記容器内に噴出させながら適宜に攪拌し、前記攪拌手段が少なくとも水平軸と、その水平軸に処理対象物を攪拌可能に設けられた羽根とから構成されており、水平軸および/または羽根から蒸気または乾燥用の気体を噴出させることを特徴とする有機廃棄物の処理方法
- 前記蒸気を、前記容器の適宜の部位から噴出させることを特徴とする請求項1の有機廃棄物の処理方法
- 前記乾燥用の気体を、前記容器の適宜の部位から噴出させることを特徴とする請求項1の有機廃棄物の処理方法
- 前記乾燥用の気体を、前記容器内の上方部位から下方に向けて噴出させることを特徴とする請求項1または3の有機廃棄物の処理方法
- 前記攪拌手段から前記蒸気を噴出させることを特徴とする請求項1の有機廃棄物の処理方法
- 前記攪拌手段から前記乾燥用の気体を噴出させることを特徴とする請求項1の有機廃棄物の処理方法
- 前記攪拌を適宜に続けて処理対象物を乾燥体または乾燥粉末体にすることを特徴とする請求項1の有機廃棄物の処理方法
- 攪拌手段を備える容器に有機廃棄物の処理対象物を入れ、その容器内に蒸気を噴出させながら、攪拌手段によって処理対象物を攪拌し、次いで、蒸気に換えて乾燥用の気体を前記容器内に噴出させながら適宜に攪拌し、また、前記容器を適宜の加熱手段によって加熱し、その前記加熱の部位が前記容器下方であることすることを特徴とする有機廃棄物の処理方法
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