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JP4084982B2 - ブラシレスモータの駆動装置及び駆動方法 - Google Patents
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JP4084982B2 - ブラシレスモータの駆動装置及び駆動方法 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置及び駆動方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ブラシレスモータの駆動装置及び駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブラシレスモータは、通常、回転自在にされ異なる磁極が回転方向に形成された表面を有するロータ部と、そのロータ部の表面に対向して120度間隔で形成され、例えば、Y結線された3つのコイルを有するステータ部とを有している。ブラシレスモータを回転させるためには、ロータ部の現在の回転角度をホール素子の如き磁気検出素子によって検出してその現在の開度位置に応じて3つのコイルのうちの2つのコイルに駆動電流を選択的に供給し、ロータ部が所定の角度回転する毎にその駆動電流を供給する2つのコイルを切り替えることが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のブラシレスモータでは、60度の如き所定の角度間隔でロータ部の位置を制御することしかできないという欠点があった。このことは、例えば、車載内燃エンジンの電子スロットル弁の開度制御のためにブラシレスモータを機構部に用いた場合には、高精度の制御ができないことになる。ブラシレスモータのロータ部の回転比をギアで1/2の如く減少させたとしても限界があり、高精度の制御は困難であった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、回転角度を所望の角度位置に高精度で制御することができるブラシレスモータの駆動装置及び駆動方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のブラシレスモータの駆動装置は、回転自在にされ異なる磁極が回転方向に形成された表面を有するロータ部と、前記ロータ部の表面に対向して等角度間隔で形成され互いに結線された少なくとも3つのコイルを有するステータ部と、前記ロータ部の現在の回転角度を検出する検出手段と、を備えたブラシレスモータの駆動装置であって、前記ロータ部の所定の角度毎の回転角度において前記3つのコイル各々に個別に流すべき駆動電流の値に対応した駆動データを記憶した記憶手段と、前記現在の角度位置と前記ロータ部の目標角度とが同一の角度ステージに属するか否かを判別する手段と、前記現在の角度位置と前記目標角度とが同一の角度ステージに属しない場合には、前記現在の角度位置に応じて前記3つのコイルのうちの2のコイルを選択し、その選択した2つのコイルに所定の駆動電流を流すべく前記駆動信号を生成し、前記現在の角度位置と前記目標角度とが同一の角度ステージに属する場合には、前記目標角度に対応した駆動データを前記記憶手段から読み出してその駆動データに対応した前記駆動信号を生成する駆動制御手段と、前記駆動信号に応じて前記3つのコイル各々に流れる駆動電流を制御する駆動回路と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
本発明のブラシレスモータの駆動方法は、回転自在にされ異なる磁極が回転方向に形成された表面を有するロータ部と、前記ロータ部の表面に対向して等角度間隔で形成され互いに結線された少なくとも3つのコイルを有するステータ部と、前記ロータ部の現在の回転角度を検出する検出手段と、を備えたブラシレスモータの駆動方法であって、前記ロータ部の所定の角度毎の回転角度において前記3つのコイル各々に個別に流すべき駆動電流の値に対応した駆動データを記憶手段に予め記憶し、前記現在の角度位置と前記ロータ部の目標角度とが同一の角度ステージに属するか否かを判別し、前記現在の角度位置と前記目標角度とが同一の角度ステージに属しない場合には、前記現在の角度位置に応じて前記3つのコイルのうちの2のコイルを選択し、その選択した2つのコイルに所定の駆動電流を流すべく前記駆動信号を生成し、前記現在の角度位置と前記目標回転角度とが同一の角度ステージに属する場合には、前記目標角度に対応した駆動データを前記記憶手段から読み出してその駆動データに対応した前記駆動信号を生成し、前記駆動信号に応じて前記3つのコイル各々に流れる駆動電流を制御することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明のブラシレスモータの駆動装置を示している。この駆動装置は、図1に示すように、ブラシレスモータ1を回転駆動する装置であって、具体的には、車載内燃エンジンの電子スロットル弁(図示せず)の開度をアクセルペダル(図示せず)の踏み込み位置に応じてブラシレスモータ1を介して制御する装置である。駆動装置は、ブラシレスモータ1を回転駆動するために制御回路2及び駆動回路を構成するFET(電界効果トランジスタ)3〜8を備えている。
【0008】
ブラシレスモータ1は、図2に示すように、ステータ(固定子)部21とロータ(回転子)部22とを円筒形状のケース23内に備えている。ステータ部21は3つのコイル24〜26が鉄心27の突出部28〜30に形成されている。コイル24〜26は互いに図1に示すようにY結線されている。鉄心27は円環状に形成され、内側に120度間隔で3つのコアをなす突出部28〜30を備えている。すなわち、3つのコイル24〜26が120度間隔で配置されている。ロータ部22はケース23に設けられた図示しない軸受に回転自在に支持される回転シャフト31を有し、回転シャフト31の周囲には磁石32が固定されており、磁石32の表面は回転方向においてS極とN極とが各々180度の範囲で位置している。磁石32はロータ部22の突出部28〜30に対面するように位置されている。
【0009】
制御回路2は、マイクロコンピュータからなり、6つの出力端子UH,VH,WH,UL,VL,WLを有している。出力端子UH,VH,WH,UL,VL,WLの各々にはFET3〜8のいずれか1のゲートが接続されている。すなわち、出力端子UHはFET3のゲートに接続され、出力端子VHはFET4のゲートに接続され、出力端子WHはFET5のゲートに接続されている。また、出力端子ULはFET6のゲートに接続され、出力端子VLはFET7のゲートに接続され、出力端子WLはFET8のゲートに接続されている。FET3〜5各々のドレインは共通接続され、その共通接続ラインには電圧+Bが供給される。FET3のソースはFET6のドレインに接続され、その接続ラインはコイル24の一端に接続されている。同様に、FET4のソースはFET7のドレインに接続され、その接続ラインはコイル25の一端に接続されている。FET5のソースはFET8のドレインに接続され、その接続ラインはコイル26の一端に接続されている。FET6〜8各々のソースはアース接続されている。
【0010】
ロータ部22の外周に対面して60度間隔でホール素子9〜11が設けられており、ホール素子9〜11各々には電圧Vccが印加される。ホール素子9〜11各々はロータ部22の回転による磁気変化に応じたパルス信号を発生する。ホール素子9〜11各々の出力信号は制御回路2に供給されるようになっている。制御回路2はホール素子9〜11各々の出力信号に応じてFET3〜8に出力端子UH,VH,WH,UL,VL,WLを介して駆動信号を供給する。駆動信号はFET3〜8のうちのオンさせるべきFETを指定する信号である。FET3〜8各々はドレイン・ソース間において駆動信号に応じてオン(飽和状態)、オフ(遮断状態)及び能動状態のいずれか1の状態をとる。
【0011】
かかる構成の駆動装置において、制御回路2は駆動制御動作を数msec毎に繰り返し行う。駆動制御動作において制御回路2は、図3に示すように、先ず、目標角度θtを取り込み(ステップS1)、更に、現在の回転角度θcを取り込む(ステップS2)。目標角度θtは、アクセルペダルの踏み込み位置に応じてブラシレスモータ1が5回転する範囲0°〜1800°の間で1°間隔で設定される。範囲0°〜1800°は60°間隔で角度ステージとして区分けされている。
【0012】
現在の回転角度θcは、ブラシレスモータ1の現在の回転角度であり、ホール素子9〜11から出力されるパルス信号に応じて制御回路2にて60°の単位で判断される。ホール素子9〜11から出力されるパルス信号は図4に示すように60°の位相ずれで180°の幅を有する。そのパルス信号の発生順序は、正回転時にはホール素子9の出力パルス信号、ホール素子10の出力パルス信号、そしてホール素子11の出力パルス信号の順であり、逆回転時にはホール素子11の出力パルス信号、ホール素子10の出力パルス信号、そしてホール素子9の出力パルス信号の順である。
【0013】
制御回路2は、カウンタ(図示せず)を有し、例えば、ホール素子9のパルス信号を計数することによってブラシレスモータ1の回転が5回転のうちのどの回転目n(nは0〜4のいずれか)を判断し、更に、その回転目nの360°のうちの角度θpをホール素子9〜11の各出力信号の状態から判断する。また、ブラシレスモータ1の回転方向がホール素子9〜11のパルス信号の発生順序から判断され、その回転方向に応じて上記のカウンタの計数方向(アップダウン)が決定される。判断された回転ステージn及び角度θpによって現在の回転角度θcはθc=360°×n+θpで表すことができる。
【0014】
制御回路2は、ステップS2の実行後、現在の回転角度θcが目標角度θtを含む角度ステージに属するか否かを判別する(ステップS3)。すなわち、現在の回転角度θcと目標角度θtとが同一の角度ステージにあるか否かが判別される。同一の角度ステージにない場合には、120°通電制御を実行する(ステップS4)。一方、同一の角度ステージにある場合には、分流通電制御(高分解能制御)を実行する(ステップS5)。ステップS4又はS5の制御による駆動信号をFET3〜8に出力端子UH,VH,WH,UL,VL,WLを介して出力する(ステップS6)。
【0015】
120°通電制御では、現在の回転角度θcと目標角度θtとの差θc−θtに応じた駆動信号が発生される。駆動信号は現在の回転角度θcの角度ステージが目標角度θtの角度ステージと等しくなるように発生される。例えば、現在の回転角度θcの角度ステージと目標角度θtの角度ステージとが360°以上異なる場合にはブラシレスモータ1を目標角度θtの方向へ少なくとも360°回転させるように駆動信号は発生される。
【0016】
駆動信号によりブラシレスモータ1の正回転駆動時には、図4に示すように、ホール素子9の出力パルス信号が発生すると、FET3がオンとなり、そのとき既にオンのFET7とによってブラシレスモータ1の駆動電流はFET3、コイル24、コイル25、そしてFET7と流れる。それによってブラシレスモータ1のロータ部22が60°回転すると、ホール素子10の出力パルス信号が発生する。ホール素子10の出力パルス信号の発生と同時にFET7がオフとなり、代わってFET8がオンとなる。ブラシレスモータ1の駆動電流はFET3、コイル24、コイル26、そしてFET8と流れる。それによってブラシレスモータ1のロータ部22が更に60°回転すると、ホール素子11の出力パルス信号が発生する。ホール素子11の出力パルス信号の発生と同時にFET3がオフとなり、代わってFET4がオンとなる。ブラシレスモータ1の駆動電流はFET4、コイル25、コイル26、そしてFET8と流れ、ロータ部22を回転させることになる。
【0017】
ブラシレスモータ1のロータ部22が更に60°回転すると、ホール素子9の出力パルス信号が消滅する。ホール素子9の出力パルス信号の消滅と同時にFET8がオフとなり、代わってFET6がオンとなる。ブラシレスモータ1の駆動電流はFET4、コイル25、コイル24、そしてFET6と流れ、ロータ部22を回転させることになる。ブラシレスモータ1のロータ部22が更に60°回転すると、ホール素子10の出力パルス信号が消滅する。ホール素子10の出力パルス信号の消滅と同時にFET4がオフとなり、代わってFET5がオンとなる。ブラシレスモータ1の駆動電流はFET5、コイル26、コイル24、そしてFET6と流れ、ロータ部22を回転させることになる。ブラシレスモータ1のロータ部22が更に60°回転すると、ホール素子11の出力パルス信号が消滅する。ホール素子11の出力パルス信号の消滅と同時にFET6がオフとなり、代わってFET7がオンとなる。ブラシレスモータ1の駆動電流はFET5、コイル26、コイル25、そしてFET7と流れ、ロータ部22を回転させることになる。これによってブラシレスモータ1のロータ部22は360°回転することになる。以上の駆動動作を繰り返すことによってブラシレスモータ1は正回転を連続的に行うことができる。
【0018】
駆動信号によりブラシレスモータ1の逆回転駆動時には、ホール素子9〜11の出力パルス信号に応じて上記の正回転駆動時とは逆にFET3〜8のオンオフが行われる。
かかる120°通電制御は現在の回転角度θcが目標角度θtを含む角度ステージに属するまで行われる。現在の回転角度θcの角度ステージが目標角度θtの角度ステージに所定のステージ数だけ近づいてくると、ロータ部22の回転速度を低下させるためにFETに流れる電流値を低下させることが行われる。
【0019】
上記したように、ステップS3にて現在の回転角度θcと目標角度θtとが同一の角度ステージにあることが判別された場合には、ステップS5に進んで分流通電制御が実行される。
分流通電制御では、目標角度θtに応じてFET3〜8各々に対する駆動信号が発生される。制御回路2はブラシレスモータ1の1°間隔で360°の範囲の駆動信号に対応した駆動データをデータマップとして内部メモリ2aに備えており、各駆動データは電流値を示している。目標角度θtに対応した駆動データをそのメモリ2aのデータマップから読み出してそれを駆動信号としてFET3〜8に出力する。図5はデータマップ内の各駆動データが示す電流レベルの変化を360°の角度範囲において示している。
【0020】
目標角度θtが0°〜59°までの範囲(ステージ)では、FET4,6,8は完全にオフとなる。FET3,5,7は駆動信号に応じた能動状態となる。ただし、目標角度θtが0°ではFET3はオフである。FET3を流れる電流値IUHはIUH=A・sinθtとなり、FET5を流れる電流値IWHはIWH=A・sin(θt+120°)となり、FET7を流れる電流値IVLはIVL=A・sin(θt−120°)となる。Aは最大電流値である。目標角度θtが0°ではブラシレスモータ1の駆動電流はFET5、コイル26、コイル25、そしてFET7と流れ、ロータ部22を目標角度θtまで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。目標角度θtが1°〜59°では一方の駆動電流がFET3及びコイル24を介して流れると共に他方の駆動電流がFET5及びコイル26を介して流れ、その双方の駆動電流がY結線の共通接続点で合流してコイル25、そしてFET7と流れ、ロータ部22を目標角度θtまで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。
【0021】
目標角度θtが60°〜119°までの範囲では、FET4,5,6は完全にオフとなる。FET3,7,8は駆動信号に応じた能動状態となる。ただし、目標角度θtが60°ではFET8はオフである。FET3を流れる電流値IUHはIUH=A・sinθtとなり、FET7を流れる電流値IVLはIVL=A・sin(θt−120°)となり、FET8を流れる電流値IWLはIWL=A・sin(θt+120°)となる。目標角度θtが60°ではブラシレスモータ1の駆動電流はFET3、コイル24、コイル25、そしてFET7と流れ、ロータ部22を目標角度θtまで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。目標角度θtが61°〜119°では駆動電流がFET3及びコイル24を介して流れ、駆動電流がY結線の共通接続点で分流して一方の分流電流はコイル25、そしてFET7を流れ、他方の分流電流はコイル26、そしてFET8を流れ、ロータ部22を目標角度θtまで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。
【0022】
目標角度θtが120°〜179°までの範囲では、FET5,6,7は完全にオフとなる。FET3,4,8は駆動信号に応じた能動状態となる。ただし、目標角度θtが120°ではFET4はオフである。FET3を流れる電流値IUHはIUH=A・sinθtとなり、FET4を流れる電流値IVHはIVH=A・sin(θt−120°)となり、FET8を流れる電流値IWLはIWL=A・sin(θt+120°)となる。目標角度θtが120°ではブラシレスモータ1の駆動電流はFET3、コイル24、コイル26、そしてFET8と流れ、ロータ部22を目標角度θtまで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。目標角度θtが121°〜179°では一方の駆動電流がFET3及びコイル24を介して流れると共に他方の駆動電流がFET4及びコイル25を介して流れ、その双方の駆動電流がY結線の共通接続点で合流してコイル26、そしてFET8と流れ、ロータ部22を目標角度θtまで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。
【0023】
目標角度θtが180°〜239°までの範囲では、FET3,5,7は完全にオフとなる。FET4,6,8は駆動信号に応じた能動状態となる。ただし、目標角度θtが180°ではFET6はオフである。FET4を流れる電流値IVHはIVH=A・sin(θt−120°)となり、FET6を流れる電流値IULはIUL=A・sinθtとなり、FET8を流れる電流値IWLはIWL=A・sin(θt+120°)となる。目標角度θtが180°ではブラシレスモータ1の駆動電流はFET4、コイル25、コイル26、そしてFET8と流れ、ロータ部22を目標角度θt=180°まで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。目標角度θtが181°〜239°では駆動電流がFET4及びコイル25を介して流れ、その駆動電流はY結線の共通接続点で分流して一方の分流電流はコイル24、そしてFET6を流れ、他方の分流電流はコイル26、そしてFET8を流れ、ロータ部22を目標角度θtまで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。
【0024】
目標角度θtが240°〜299°までの範囲では、FET3,7,8は完全にオフとなる。FET4,5,6は駆動信号に応じた能動状態となる。ただし、目標角度θtが240°ではFET5はオフである。FET4を流れる電流値IVHはIVH=A・sin(θt−120°)となり、FET5を流れる電流値IWHはIWH=A・sin(θt+120°)となり、FET6を流れる電流値IULはIUL=A・sinθtとなる。目標角度θtが240°ではブラシレスモータ1の駆動電流はFET4、コイル25、コイル24、そしてFET6と流れ、ロータ部22を目標角度θt=240°まで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。目標角度θtが241°〜299°では一方の駆動電流がFET4及びコイル25を介して流れると共に他方の駆動電流がFET5及びコイル26を介して流れ、その双方の駆動電流がY結線の共通接続点で合流してコイル24、そしてFET6と流れ、ロータ部22を目標角度θtまで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。
【0025】
目標角度θtが300°〜359°までの範囲では、FET3,4,8は完全にオフとなる。FET5,6,7は駆動信号に応じた能動状態となる。ただし、目標角度θtが300°ではFET7はオフである。FET5を流れる電流値IWHはIWH=A・sin(θt+120°)となり、FET6を流れる電流値IULはIUL=A・sinθtとなり、FET7を流れる電流値IVLはIVL=A・sin(θt−120°)となる。目標角度θtが300°ではブラシレスモータ1の駆動電流はFET5、コイル26、コイル24、そしてFET6と流れ、ロータ部22を目標角度θt=300°まで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。目標角度θtが301°〜359°では駆動電流がFET5及びコイル26を介して流れ、その駆動電流はY結線の共通接続点で分流して一方の分流電流はコイル24、そしてFET6を流れ、他方の分流電流はコイル25、そしてFET7を流れ、ロータ部22を目標角度θtまで回転させてその目標角度θtで停止させることになる。
【0026】
よって、分流通電制御では、120°通電制御による制御角度(60°)より小さい角度(1°)の間隔でロータ部22の回転角度を制御することができる。この結果、ロータ部22の回転に連動する電子スロットル弁を目標角度θtに対応した所望の開度に高精度で制御することができる。
なお、上記した実施例において、電流値Aの電流がコイルに流れる時点にはそのコイルに接続されたFETはオン状態でも良いし、能動状態でも良い。
【0027】
また、上記した実施例においては、ステップS3にて現在の回転角度θcと目標角度θtとが同一の角度ステージにない場合には、120°通電制御を行うが、分流通電制御によってロータ部22を例えば、30°間隔で回転させるようにしても良い。
上記した実施例においては、ブラシレスモータの駆動装置を電子スロットル弁に適用した場合を説明したが、パワースライドドアやパワーウインドウ等の機構で用いられるブラシレスモータの駆動装置に本発明を適用することもできる。
【0028】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、ブラシレスモータの回転角度を高分解能で制御することができる。これによってブラシレスモータを用いた電子スロットル弁等の角度制御機構では、所望の角度位置に高精度で制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブラシレスモータの駆動装置を示す回路図である。
【図2】図1のブラシレスモータの構造を示す図である。
【図3】図1の装置中の制御回路の駆動制御動作を示すフローチャートである。
【図4】120°通電制御による各FETのオンオフを示す図である。
【図5】分流通電制御による各FETを流れる電流を示す図である。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ
3〜8 FET
9〜11 ホール素子
21 ステータ部
22 ロータ部
23 ケース
24〜26 コイル
31 回転シャフト

Claims (3)

  1. 回転自在にされ異なる磁極が回転方向に形成された表面を有するロータ部と、前記ロータ部の表面に対向して等角度間隔で形成され互いに結線された少なくとも3つのコイルを有するステータ部と、前記ロータ部の現在の回転角度を検出する検出手段と、を備えたブラシレスモータの駆動装置であって、
    前記ロータ部の所定の角度毎の回転角度において前記3つのコイル各々に個別に流すべき駆動電流の値に対応した駆動データを記憶した記憶手段と、
    前記現在の角度位置と前記ロータ部の目標角度とが同一の角度ステージに属するか否かを判別する手段と、
    前記現在の角度位置と前記目標角度とが同一の角度ステージに属しない場合には、前記現在の角度位置に応じて前記3つのコイルのうちの2のコイルを選択し、その選択した2つのコイルに所定の駆動電流を流すべく前記駆動信号を生成し、前記現在の角度位置と前記目標角度とが同一の角度ステージに属する場合には、前記目標角度に対応した駆動データを前記記憶手段から読み出してその駆動データに対応した前記駆動信号を生成する駆動制御手段と、
    前記駆動信号に応じて前記3つのコイル各々に流れる駆動電流を制御する駆動回路と、を備えたことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記角度ステージは60度間隔のステージであることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 回転自在にされ異なる磁極が回転方向に形成された表面を有するロータ部と、前記ロータ部の表面に対向して等角度間隔で形成され互いに結線された少なくとも3つのコイルを有するステータ部と、前記ロータ部の現在の回転角度を検出する検出手段と、を備えたブラシレスモータの駆動方法であって、
    前記ロータ部の所定の角度毎の回転角度において前記3つのコイル各々に個別に流すべき駆動電流の値に対応した駆動データを記憶手段に予め記憶し、
    前記現在の角度位置と前記ロータ部の目標角度とが同一の角度ステージに属するか否かを判別し、
    前記現在の角度位置と前記目標角度とが同一の角度ステージに属しない場合には、前記現在の角度位置に応じて前記3つのコイルのうちの2のコイルを選択し、その選択した2つのコイルに所定の駆動電流を流すべく前記駆動信号を生成し、
    前記現在の角度位置と前記目標回転角度とが同一の角度ステージに属する場合には、前記目標角度に対応した駆動データを前記記憶手段から読み出してその駆動データに対応した前記駆動信号を生成し、
    前記駆動信号に応じて前記3つのコイル各々に流れる駆動電流を制御することを特徴とする駆動方法。
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