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JP4086284B2 - 掘削土処理装置 - Google Patents
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JP4086284B2 - 掘削土処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設現場において発生した掘削土を有効利用するための処理装置であり、処理した掘削土を、埋め戻し、裏込め、空洞部への充填物として有効利用できるようにするものであると共に、所定の強度の泥土モルタルを安定的に生産できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
建設工事で発生する掘削土を有効利用する方法として図12に示すように、作業性、及び流動性を得るために掘削土に水を加え、さらにセメント等の固化剤を加えて強度を調整して泥土モルタルを製造して埋め戻し等に利用することが行なわれている(特開昭63−233115号公報)。また、図13の流れ図に示すようにベントナイト泥水を掘削土に混合して粗粒分の間に介在させ、流動状の泥土モルタルとする方法が開示されている(特許第2728846号公報)。さらに、特許第2834412号の公報には、掘削土砂に水を加えて混練して粘性を低下させ、土塊、玉石等を分離して均質化した土砂スラリーとセメントを混合して泥土モルタルを製造することが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
掘削土は、その発生場所によって土質が様々であり、性質が一定せず安定しないので、セメントを添加して製造した泥土モルタルの強度にバラツキが生じ、十分な強度が得られなかったり、必要以上に強度が発現して撤去等に手間取り、後工程に支障を与えることがあった。そのため、特許第2728846号に係る発明では、細粒分を多く含む比重を調整した泥水を掘削土に加えて品質を安定させることが提案されている。
【0004】
また、掘削土に小土塊が混入していると、小土塊は簡単に潰れるので骨材として機能せず、泥土モルタルは小土塊部分から破壊する場合があった。また、泥水工法による掘削土はベントナイト被膜が土粒子表面に形成されて集塊となり、振動篩を通過せずに廃棄されており、廃棄物量が増大するという問題があった。
【0005】
また、従来方法による流動化された掘削土は、一定粒度以下の土粒子を利用するため、放置すると粗粒分と細粒分が分離して場所によって比重が大幅に変動するため均一な泥土モルタルが得られず、流動化した掘削土を長い時間貯留することができず、流動化後は短時間のうちに使用するか、強制的に攪拌混合をしなければならなかった。
【0006】
そこで、本発明は、掘削土の性状の違いによっても解膠機で掘削土をもみすりすることにより粘性が発し、ブリージング発生も無いため泥土モルタルの強度を一定に保った高品質なものを生産でき、かつ省スペース化が図れる掘削土処理装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、細粒分と粗粒分に掘削土を分類しかつ解砕・解膠する解砕・解膠機、細粒分をスラリー状態で貯留するスラリー用アジテータ槽、粗粒分を貯留する貯留槽、スラリー用アジテータ槽の比重を測定し加水することによりほぼ一定比重のスラリー状物にする計量槽、及び泥土モルタルを製造するコンクリートミキサーからなる掘削土処理装置において、掘削土を細粒分と粗粒分に分類する篩機を複数本のロッドを所定間隔をあけて円筒状に配置してドラムを形成し、各ロッドの両端をロッドの取付具の穴で支持し、各ロッドがロッド取付具の穴内で移動し、回転するように構成し、前記計量槽とコンクリートミキサーとを一体化し、スラリー状のものの比重測定を超音波レベル計で計測して比重1.2以上のほぼ一定比重のスラリー状物とし、この一定比重のスラリー状物の一定量に対し所定のセメントをコンクリートミキサーで混練して泥土モルタルを生産するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適な実施例を図面を参照にして説明する。
【0009】
図1に示す実施例では、掘削機1(図3参照)で掘削した掘削土を解砕・解膠し、細粒分(スラリー)と粗粒分(土粒子)に選別し、次いでスラリー状のものを計量槽10Aとコンクリートミキサー10Bとが一体化した計量ミキサー装置10へ投入するようになっている。スラリー状のものは、計量槽10Aにおいて重量と容積とから比重を測定し、加水することにより比重1.2以上のほぼ一定比重のスラリー状物にし、この一定比重のスラリー状物を一定量コンクリートミキサー10Bに投入し、このコンクリートミキサー10Bに一定量のセメントを入れてスラリー状物と混練して泥土モルタルを生産する。
【0010】
前記スラリー状のものの比重測定には、超音波レベル計が用いられる。従前は、静電容量式レベル計が用いられ、1点での検知であるために、バッチ毎にスラリー状のものの比重が異なり、それ故に加水量もその都度異なっていた。そのために、バッチ毎に定比重スラリーの出来上り量が異なってしまい、セメント投入量は一定であるために、生産される泥土モルタルの比重はバッチ毎に異なっていた。これに対して、本発明のように、超音波式レベル計を採用することにより、計量槽10Aに投入されるスラリー状のものの重量と容積がリアルタイムで把握できるようになり、バッチ毎に一定量の定比重スラリー状物が計量可能となる。この一定量の定比重スラリー状物に対し一定量のセメントを混ぜるならば、生産される泥土モルタルの品質および出来上り量は一定する。
【0011】
掘削土を利用した泥土モルタルの強度は、セメント量を一定とした場合、泥土モルタルに混合するスラリー状物の比重に比例する。しかし、掘削土の性状は現場によって大きく変動するものであるから、掘削土を単にスラリー化すると、粗粒分が時間の経過と共に沈降し、タンクから吸泥ポンプでミキサーに投入すると、吸い込み口の位置によってスラリーの濃度が大きく変動し、予定する比重のものが得られない。そこで、掘削土を細粒分と粗粒分とに分け、細粒分はスラリーとして貯留して材料分離が起きないようにし、これに水を加えて一定比重に調整するのである。
【0012】
図2は、計量ミキサー装置10の個所のみを示す図であり、水槽11からポンプ12により計量槽10A(図2では計量ミキサー装置10に組込まれている)へ投入されたスラリー状のものに加水して比重1.2以上のほぼ一定比重のスラリー状物にすることを示している。また、このスラリー状物の一定量に対してセメントサイロ13からセメントを計量機14で一定量計量し、排出ゲート15から一定量のセメントを計量ミキサー装置10へ投入する。このセメントとスラリー状物とをコンクリートミキサー10Bで混練してエアシリンダー式のゲート16から生産された泥土モルタルを取出せる。
【0013】
図3は、全体の説明図を示し、まず最初に掘削機1で掘削した掘削土を篩機2に投入して径が40mm以上のものと40mm未満のものに選別する。径が40mm未満のものをベルトフィーダ3からベルトコンベア4を経て解砕・解膠機5(細粒分と粗粒分とに分級する分級機でもある)に投入する。ここで径が5mm以上のものと5mm未満のものとに選別され、5mm未満のものがスラリー状のものとしてスラリー用アジテータ槽6に投入される。このアジテータ槽6内のスラリー状のものは、ポンプ7により計量ミキサー装置10の計量槽10Aに送られる。この計量ミキサー装置10内で一定比重のスラリー状物の一定量にセメントを一定量加え、混練して泥土モルタルを生産し、ゲート16から排出された泥土モルタルはモルタルバンカー8に収容され、モルタルバンカー8内の泥土モルタルは圧送ポンプ9でモルタル打設場所へ送られる。また、比重調節装置20は、計量槽10Aの超音波レベル計21とセメント計量計22とロードセル23とに連動している。
【0014】
図4は、計量ミキサー装置10の個所を、計量槽10Aとコンクリートミキサー10Bとに説明の便宜上分けて図示したものを示す。スラリー状のものが計量槽10Aに収容されると超音波レベル計21とロードセル23で比重を測定し、所定の比重になるまで加水してほぼ一定比重のスラリー状物とし、このスラリー状物をコンクリートミキサー10Bに入れるとともに、一定量のセメントも混入して泥土モルタルを生産する。一定比重のスラリー状物をコンクリートミキサー10Bに入れる際、このスラリー状物を計量して一定量入れる。
【0015】
前記篩機2としては、粘性及び付着性のある掘削土のような原料を水分の媒介を伴わずに効率良く選別できるものが好ましい。例えば、図5ないし図7に示すように、両端が固定されていない複数本のロッド31で円筒型のドラム30を構成し、隣り合うロッド31間の間隔をほぼ40mmとし、掘削土をその径が40mm未満のものと、40mm以上のものとに選別する。このロッド31の両端は、ロッド31の径よりも大きな径の穴を有するロッド取付具32に取付けられ(支持され)、ドラム30を一方向に回転させることによりロッド31はロッド取付具32の穴内で移動し、回転する。ドラム30内へホッパー33から原料Aを投入し、ドラム30を回転させると、塊の径が40mm未満のものはロッド31の間隙から排出され(図7参照)、40mm以上のものは後部開口から排出され(図6参照)、オーバーサイズ受けベッセル24に収容される。また、ドラム30内の掘削土は、ロッド31に付着するが、ロッド31自体がロッド取付具32内において移動し、回転するので、図7に示すようにロッド31に付着したものも除去される。ロッド31間の間隙から落下したものは、ベルトフィーダ3によりベルトコンベア4へ運ばれる。このベルトコンベア4は、原料Aに散水機から散水して原料Aの泥土を落とす(図3参照)。落泥後の原料Aは、水とともに解砕・解膠機5へ投入され、解砕・解膠機5で処理されて出口から排出される原料Aは、径が5mmのドラム状のスクリーン18の個所で大きさを選別され、径5mm以下のものはアジテータ槽6へ落下させられ、径5mm以上のものはオーバーサイズ受けベッセルへ送られる(図3参照)。
【0016】
従来の回転篩機のドラム外周は、網状のものや縦横に棒材を組んだものがほとんどであり、このロッド31のように移動し、回転するようなものではなかったので、粘性及び付着性のある原料を水を使わずに選別するのは困難であった。このドラム30を用いれば、水を使わずに効率良く選別することができる。
【0017】
図8及び図9は、解砕・解膠機5の一例を示し、回転ドラム50の内周面に複数の掻き上げ羽根51を取付け、ロータ52の外周面に複数の保持羽根53を取付け、回転ドラム50とロータ52とを互いに反対方向に回転させ、図8の符号Zで示す領域で解砕・解膠する。図9は、領域Zにおける径が40mm未満の掘削土(原料A)の処理状態を示す図であり、掻き上げ羽根51は回転ドラム50の回転方向に沿って移動するので、原料Aを上方に掻き上げ、保持羽根53はロータ52の回転方向に沿って移動するので原料Aを引き降すように作用する。保持羽根53で保持された原料Aは、掻き上げ羽根51で掻き上げられていく原料Aとぶつかり合いこの個所に剪断力が作用する。また、円周方向における両羽根51,53間の間隔は領域Zで最も狭くなるので、剪断力とともに圧縮力も作用し、原料A同士が破砕・研磨される。図8で示す領域Zのスペースは掻き上げ羽根51と保持羽根53とが最も近づく個所であり、この個所における原料Aには強い圧縮力が作用している。剪断力については両羽根51,53が鋏の刃の機能を果たして原料Aの角や付着物を除去するとともに、それぞれの羽根と羽根との間に保持された原料A同士がすり合わせられて角や付着物を除去することができ、解砕・解膠の効果を最大限活用することとなる。また、ロータ52は回転ドラム50の偏心位置に設けてあるので、原料Aは場所により変化する圧縮力が繰り返し加えられることとなる。すなわち、狭いスペース内で原料Aに作用する圧縮力を変化させることができるので、原料Aをスラリー状にすることができる。
【0018】
図10は、解砕・解膠機5の他の例を示すものであり、回転ドラム50に取付けられる掻き上げ羽根51の形状が山部51Aと谷部51Bとが交互に形成され、山部51Aの頂面に小谷部51Cが形成されたものとした。また、谷部51Bの回転方向側の山部51Aの壁を急傾斜に形成してある。さらに、山部51Aの反対側の壁を緩やかな傾斜に形成してある。さらにまた、この掻き上げ羽根の軸線方向に所定間隔をおいて山部51Aとほぼ同一高さの仕切壁51Dを内周面方向に沿って設けてある。
【0019】
図10及び図11に示す保持羽根53は、低い山部53Aを備え、その頂面53Dを平滑面に形成し、回転方向に対して前位の山部53Aの頂面から谷部53Bに向けて緩やかな傾斜壁53Eを形成し、谷部53Bから後位の山部53Aの頂面53Dに向けて谷部53Bの面とほぼ直角に交わる線に沿って直壁53Fを形成してある。また、谷部53Bはその軸線方向において谷間53Cまでの高さに形成されたリブ53Gにより仕切られている。
【0020】
上述の掻き上げ羽根51を用いることにより、谷部51Bで原料Aを最適上方個所まで掻き上げることができるとともに、回転方向と反対側の壁の緩やかな傾斜により谷部51B内の原料Aのスムースな新陳代謝が図れる。また、山部51Aで原料Aを破砕・研磨するのではなく、谷部51Bと小谷部51Cで保持した原料Aの表面でロータ52側との間にある原料Aを破砕・研磨するので、山部51Aの頂面の摩耗が著しく減少し、長期間の使用にも耐え得るものとなる。また、小谷部51Cと谷部51Bとを形成することにより、原料Aに及ぼす圧力が小谷部51Cで大きく、谷部51Bで小さくなり、これらの繰り返し並びにロータ52の偏心位置の配設により原料Aへの圧縮力が変化して原料Aを十分に破砕・研磨して良好なスラリー状物とすることができる。
【0021】
前述したモルタルバンカー8と圧送ポンプ9とは一体化された構造のものとし、圧送ポンプ9の排出側を分岐配管構造とし、一方を出荷排出用ラインLとしてモルタル打設場所へ送り、他方を循環ラインLとしてモルタルバンカー8へ戻してモルタルを循環させるようにする。この循環ラインLを設けることにより、モルタルバンカー8内での泥土モルタルの固まり発生及び沈殿付着等を防止することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明は、細粒分と粗粒分に掘削土を分類しかつ解砕・解膠する解砕・解膠機、細粒分をスラリー状態で貯留するスラリー用アジテータ槽、粗粒分を貯留する貯留槽、スラリー用アジテータ槽の比重を測定し加水することによりほぼ一定比重のスラリー状物にする計量槽、及び泥土モルタルを製造するコンクリートミキサーからなる掘削土処理装置において、掘削土を細粒分と粗粒分に分類する篩機を複数本のロッドを所定間隔をあけて円筒状に配置してドラムを形成し、各ロッドの両端をロッドの取付具の穴で支持し、各ロッドがロッド取付具の穴内で移動し、回転するように構成し、前記計量槽とコンクリートミキサーとを一体化し、スラリー状のものの比重測定を超音波レベル計で計測して比重1.2以上のほぼ一定比重のスラリー状物とし、この定比重のスラリー状物の一定量に対し所定のセメントをコンクリートミキサーで混練して泥土モルタルを生産するので、安定した高品質な泥土モルタルを生産することができる。また、省スペース化が図れ、強度を一定に保った高品質な泥土モルタルを生産することができる。さらに、複数本のロッドを所定間隔をあけて円筒状に配置してドラムを形成し、各ロッドの両端をロッド取付具の穴で支持し、各ロッドがロッド取付具の穴内で移動し、回転するように構成した篩機を最初の選別工程で備えているので、粘性及び付着性のある掘削土を水を使わずに選別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る処理方法の概略を示す工程図。
【図2】計量ミキサー装置の個所を示す図。
【図3】処理方法全体の説明図。
【図4】計量ミキサー装置を処理工程順に分離して説明した図。
【図5】篩機の全体図。
【図6】篩機の概略側断面図。
【図7】篩機の概略正断面図。
【図8】解砕・解膠機の概略正断面図。
【図9】解砕・解膠機の領域Zの拡大詳細図。
【図10】解砕・解膠機の他の例を示す概略正断面図。
【図11】図10に示す解砕・解膠機の保持羽根の断面図。
【図12】従来の掘削土処理方法の説明図。
【図13】従来の掘削土処理方法のフローチャート。
【符号の説明】
2 篩機
5 解砕・解膠機
6 スラリー用アジテータ槽
10 計量ミキサー装置
10A 計量槽
10B コンクリートミキサー
11 水槽
13 セメントサイロ
21 超音波レベル計

Claims (1)

  1. 細粒分と粗粒分に掘削土を分類しかつ解砕・解膠する解砕・解膠機、細粒分をスラリー状態で貯留するスラリー用アジテータ槽、粗粒分を貯留する貯留槽、スラリー用アジテータ槽の比重を測定し加水することによりほぼ一定比重のスラリー状物にする計量槽、及び泥土モルタルを製造するコンクリートミキサーからなる掘削土処理装置において、
    掘削土を細粒分と粗粒分に分類する篩機を複数本のロッドを所定間隔をあけて円筒状に配置してドラムを形成し、各ロッドの両端をロッドの取付具の穴で支持し、各ロッドがロッド取付具の穴内で移動し、回転するように構成し、
    前記計量槽とコンクリートミキサーとを一体化し、スラリー状のものの比重測定を超音波レベル計で計測して比重1.2以上のほぼ一定比重のスラリー状物とし、
    この一定比重のスラリー状物の一定量に対し所定のセメントをコンクリートミキサーで混練して泥土モルタルを生産することを特徴とする掘削土処理装置
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