JP4086566B2 - シェア住宅および介護対応防犯住宅 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に働いている独身子女など、子が親と同居しつつ独立した生活を営むことができ、また子が働きながら親世帯の介護を可能とするよう工夫された住宅及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、働いている独身子女が自己のマンションを購入し、親から独立して生活するといった事例が増加している。一方、自宅を所有している親は、高齢者となったときに備えて、訪問介護や車椅子生活などに対応した住宅に建て替えるといった事例が増加している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
働いている独身子女は、自己のマンションあるいは住宅を購入することにより、親から干渉を受けず、自分のライフスタイルに合った生活を営むことができるものの、親が特に高齢者となると、親との同居が現実化することになる。しかし仕事をもっているため、留守がちとなり、その結果訪問介護等昨今の福祉行政制度の利用も満足にできないこととなる。さらに、防犯面からも問題で、現状の住宅では対応していないといえる。
【0004】
そこで本発明は、働いている独身子女など、子が親と同居しつつ独立した生活を営むことができ(シェア住宅)、また仕事を持ちつつ、親の訪問介護や車椅子生活などに対応することができるようにした住宅(介護防犯住宅)を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の介護対応防犯住宅は、親世帯が住居として使用するために必要な機能を有した部屋を設けたメインゾーンと、働いている独身子女あるいは子世帯が、親と同居しつつ、メインゾーンとは独立して生活を行うことのできる機能を有する設備が備えられたサブゾーンとが、玄関を共通とするように組み合された、外部のホームヘルパーによる訪問介護に対応した住宅であって、メインゾーンは、玄関と、該玄関に隣接するとともに、リビングルームが配置され、貴重品が置かれる外部者非進入エリアと、該玄関には隣接せず該外部者非進入エリアに隣接するとともに、浴室、トイレ、寝室が配置され、該玄関とは異なった入り口としての勝手口が設けられた外部者進入可能エリアと、により構成されており、施錠により完全に住宅内において、該外部者進入可能エリアより該外部者非進入エリアへのホームヘルパーの立ち入りが分断されるとともに、ホームヘルパーは該勝手口のみから出入可能とされ、該外部者進入可能エリア内でのみ仕事をするようになされ、1階をメインゾーン、2階をサブゾーンとし、両ゾーンの連絡方法である屋内階段を勝手口近傍に設けるとともに、2階のサブゾーンにも、キッチンが配置された外部者進入可能エリアおよび外部者非進入エリアを設け、該階段を1階の外部者進入可能エリア内から2階の外部者進入可能エリア内にかけて配置して、ホームヘルパーが、該階段を使用して、上下階の外部者進入可能エリアを行き来することができるようになされていることを要旨とする。
【0006】
また、請求項2に記載の介護対応防犯住宅は、請求項1に記載の構成において、メインゾーンの浴室、トイレ、寝室が、並んであるいは近接して配置されていることを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明において、メインゾーンとは、2世代同居の場合の主に親世帯の使用を想定しており、サブゾーンは、主に子世帯の使用を想定しているが、これに限定されるわけではない。また、メインゾーンとサブゾーンの構成形態は、上下階が多いであろうが、これに限定されるわけではなく、同一平面でのシェアでも良いし、それぞれ一定割合で上下階をシェアしていても良い。両者は独立性を維持しつつ連携可能となっていれば良い。
【0013】
メインゾーンは、さらに、外部者進入可能エリアと外部者非進入エリアに分けられ、両者は施錠等の方法で完全分離されている。また、外部者進入可能エリアには、勝手口等で玄関とは異なった入り口が設けられている。
【0014】
さらに、住宅を建てる地形に応じて、メインゾーン10を2階、サブゾーン20を1階とすることや、勝手口18付きの高層集合住宅とすることができる。
【0015】
また、複数の子が同居しつつ独立した生活を営むことができるように、本発明の住宅は、サブゾーン20を複数階設け、あるいは一つの階に複数のサブゾーン20を設け、さらには1階にメインゾーン10とともに複数のサブゾーン20を平面的に配置することもできる。そして、サブゾーン20の寝室25は、フリースペース21の一部を利用するのではなく、個室とすることができる。さらに、この住宅には、働いている独身子女など、子と親以外の関係の人物も住むことができることはいうまでもない。この場合は、屋内の連絡通路は閉鎖(施錠)し、外部連絡口のみ仕様するようにすれば、両者の独立性が完全に保たれる。
【0016】
【実施例1】
本発明の住宅を図1を参照しながら説明する。
【0017】
なお図2は、本発明の異なる実施例であるが、基本的な構成は同一であるため、ここで両実施例に共通する基本的な構成について説明する。
【0018】
本発明の住宅は基本的に、親が主に生活するメインゾーン10と、働いている独身子女など、子が生活するサブゾーン20とを組み合せた構成となっている。メインゾーン10は、玄関11、リビングルーム12、メインキッチン13、浴室14、トイレ15及び寝室16などが備えられている。サブゾーン20は、フリースペース21、小さなキッチン22、サニタリールーム23などが備えられている。
【0019】
本発明の住宅は、メインゾーン10が1階、サブゾーン20が2階の戸建住宅として設計され、メインゾーン10とサブゾーン20は、屋内階段1によって行き来できるようにされている。屋内階段1は、玄関11に配置され、メインゾーン10とサブゾーン20は玄関のみ共通となっている。
【0020】
メインゾーン10は、片側に玄関11や屋内階段1、屋内階段1の下に設けられた納戸2が配置され、奥には外部者進入可能エリアSとして浴室14、洗面所兼脱衣室17a、洗濯室17b、トイレ15及び寝室16が集約的あるいは直線状に配置され、中央にはそれ以外の部屋が外部者非進入エリアCとして、リビングルーム12やメインキッチン13などが配置されている。各部屋間は段差がなく、車椅子がスムーズに移動できるようにされている。さらに、少なくとも奥の排泄や洗面等のため、移動が必須の各部屋は、天井走行リフト(図示せず)を敷設しておくこともできる。
また、洗濯室17bには、ホームヘルパーも出入りする勝手口18が設けられている。
【0021】
屋内階段1の下に設けられた納戸2は、鍵付きとされ、又は内部に金庫が設置される。このように貴重品は外部者非進入エリアC内に置くようにし、扉3を施錠すれば、ホームヘルパーが外部者非進入エリアCの方へ行くことができなくなり、防犯上好ましい。
【0022】
一方、サブゾーン20は、子がフリースペース21を自由に設計する。例えば、フリースペース21の一部を家具28などで仕切ることによって、寝室25が設けられる。また、サブゾーン20の一部はウオークインクロゼット26とされ、その後ウオークインクロゼット26を将来、バスルームに改造することもでき、あるいは、最初からバスルームを設けておくこともできる。 以上が共通の仕様であり、以下実施例1に特有の特徴を説明する。
この住宅は、リビングルーム12と寝室16が廊下19aを介して離れて配置され、寝室16が玄関11の方へ突出するように外部者進入可能エリアSがL字形に設計され、メインゾーン10の中心に屋根のないコートヤード19bが設けられている。このコートヤード19bにはテーブルなどが置かれ、リビングルーム12及び寝室16から出入りすることができるように、リビングルーム12及び寝室16には出入口4が設けられている。そして、コートヤード19bのほぼ半分が寝室16によって、道路Rから遮られ、コートヤード19bでの状況が通行人から見られにくいようにされている。
【0023】
また、玄関11が少し奥まって、しかもコートヤード側に玄関扉が開くように設計されている。こうすることで、通行人に玄関の位置がわかりにくく、玄関を開いた場合にも内部が見にくく、さらに、以下に示すように駐車している車に関係なく、玄関扉を開くことができる。玄関11と道路Rとの間のスペースが自動車を縦方向に駐車できるようにするカーポートPとして使用されている。寝室16と道路Rとの間にスペースがあるときは、このスペースもカーポートPとすることができる。玄関11の扉11aは、玄関11側のカーポートPに自動車が駐車していても開閉できるように、コートヤード19bの方に開く開き戸とされている。
【0024】
そして、この住宅にあっては、少なくともリビングルーム12と廊下19aとの間の扉3に鍵が取り付けられている。
【0025】
サブゾーン20はメインゾーン10よりも小さく、メインゾーン10の寝室16の上階にはサブゾーンの部屋を設けないようにしている。こうすることで、子女が夜遅く帰宅したり、または夜中の仕事、あるいは早朝の出勤等の騒音が下階に響かず、親の安眠や闘病生活を乱すことがない。また、部屋を全く設けないのではなく、バルコニー27として使用する方法もある。バルコニーは常時使用する場所でもないため、親の安眠を妨げる確率が低いものと思われ、また、上階においては、上階の利点を生かして、景色を眺めるためのバルコニーや日光浴等の利用に活用できるからである。
【0026】
【実施例2】
次に、図2に示す住宅の特徴について説明する。この住宅は、玄関11及び屋内階段1と外部者非進入エリアCと外部者進入可能エリアSが3列に平行に配列され、玄関11が道路Rからやや奥まって設けられ、リビングルーム12に隣接して、外部者非進入エリアCの道路R側にサンルームテラス19cが設けられている。サンルームテラス19cは、上部吹き抜けとされ、屋内にいながら屋外の気分を楽しむことができるようにされている。そして、この住宅では、リビングルーム12と洗濯室17b及び寝室16との間に扉3が設けられ、これらの扉3に鍵が取り付けられている。また、外部者進入可能エリアSに隣接して、2台の自動車を縦列駐車することができるカーポートP,Pが設けられている。
【0027】
【実施例3】
次に、図3に示す住宅の特徴について説明する。この住宅は、1階をメインゾーン、2階をサブゾーンとしていることは実施例1,2と共通であるが、両ゾーンの連絡方法である屋内階段1を勝手口近傍に設け、2階にも、外部者進入可能エリアSおよび外部者非進入エリアCを設けている点が異なる。このような構造とすることで、ホームヘルパーは、該階段を使用して、上下階の外部者進入可能エリアを行き来することができるようになり、2階のキッチンを使用して、食事の世話を含めた親の介護をすることができ、また、親の食事を作る手間で同時に子女用の食事を準備するあるいは、子世帯のごみ出し等の作業も可能となる。この場合、子女は勝手口を出入り口としてもよいし、玄関から親世帯の施錠を解放して屋内階段を利用しても良い。なお、実施例1および2においても、親の寝室16内にミニキッチン24を設けておけば、簡単な食事の世話を含めた介護は可能となる。
【0028】
なお本発明は、前記実施の形態に限定することなく、特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内において変更することができる。
【0029】
次に、本発明の住宅でのライフスタイルについて説明する。図1〜図3のどちらの住宅であっても、ライフスタイルは当然、自由であり、子は親からほとんど独立して生活し、お互い干渉しないように生活することができる。すなわち、子と親は玄関11あるいは勝手口18を共有するだけで、子はサブゾーン20の小さなキッチン22で食事を作り、親はメインゾーン10のメインキッチン13で食事を作り、子と親は別々に食事を摂ることができる。ただし、子は朝や帰宅が早いとき、さらに休日にメインゾーン10のリビングルーム12で親と食事を摂るようにすることもできる。さらに、子は随時、メインゾーン10のリビングルーム12で親と団欒することができる。
【0030】
また、サブゾーン20にバスルームが設けられていないときは、子はメインゾーン10のバスルームを使用する。そして、子はメインゾーン10の洗濯室17bで洗濯することもできる。しかし、基本的に子は親から独立して生活し、サブゾーン20のフリースペース21で自由に過す。
【0031】
一方、親は、外部者進入可能エリアSに浴室14、トイレ15、寝室16などが接近して、あるいは直線状に配置されていることから、機能的に生活することができる。また、不測の事態が生じたときは、2階のサブゾーン20で生活している子がすぐに駆けつけることができる。
【0032】
そして、親が介護の必要な状態となったときは、子は随時、親の世話をすることができる。
【0033】
親が訪問介護を受けるときは、ホームヘルパーは勝手口18から出入りし、メインゾーン10の外部者進入可能エリアS内でのみ仕事をする。外部者進入可能エリアS内には、浴室14やトイレ15、寝室16などが近接してあるいは直線状に並んで配置されているため、ホームヘルパーは無駄な動線を移動することなく、効率的に仕事することができる。また、外部者進入可能エリアSと外部者非進入エリアCとの間の扉3を施錠することで、ホームヘルパーが貴重品を置いている部屋内に入ることができないようにすることができる。したがって、子供は安心して出勤でき、親も安心して、訪問介護者を家に呼ぶことができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の住宅によれば、それぞれ独立して生活することのできるメインゾーンとサブゾーンが屋内および/または屋外連絡口により連絡可能となっているため、サブゾーン使用者とメインゾーン使用者は、ほぼ独立した生活を営みつつ、互いの状態の把握も可能となる。両者が親子のような場合は、両ゾーンの連絡に屋内階段や屋内連絡口を使用し、外部の者に貸す、あるいは住み込みの使用人を置くような場合は、内部連絡口を閉鎖あるいは施錠し、外部連絡口を使用するようライフスタイルの変化に応じて対応することができる。
【0035】
また、昨今の訪問介護制度の普及に対応するため、外部の者が入り込めないエリアを住宅内に確保することで、仕事を持つ子女が親あるいは身内の介護を安心して外部の者に任せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の住宅の平面図であり、(a)は1階の平面図、(b)は2階の平面図である。
【図2】実施例2の住宅の平面図であり、(a)は1階の平面図、(b)は2階の平面図である。
【図3】本発明の実施例3の住宅の平面図であり、(a)は1階の平面図、(b)は2階の平面図である。
【符号の説明】
1……屋内階段
3……扉
10……メインゾーン
11……玄関
12……リビングルーム
13……メインキッチン
14……浴室
15……トイレ
16……寝室
18……勝手口
20……サブゾーン
21……フリースペース
22……小さなキッチン
23……サニタリールーム
24……ミニキッチン
25……寝室
28……家具
Claims (2)
- 親世帯が住居として使用するために必要な機能を有した部屋を設けたメインゾーンと、
働いている独身子女あるいは子世帯が、親と同居しつつ、メインゾーンとは独立して生活を行うことのできる機能を有する設備が備えられたサブゾーンとが、玄関を共通とするように組み合された、外部のホームヘルパーによる訪問介護に対応した住宅であって、
メインゾーンは、
玄関と、
該玄関に隣接するとともに、リビングルームが配置され、貴重品が置かれる外部者非進入エリアと、
該玄関には隣接せず該外部者非進入エリアに隣接するとともに、浴室、トイレ、寝室が配置され、該玄関とは異なった入り口としての勝手口が設けられた外部者進入可能エリアと、により構成されており、
施錠により完全に住宅内において、該外部者進入可能エリアより該外部者非進入エリアへのホームヘルパーの立ち入りが分断されるとともに、ホームヘルパーは該勝手口のみから出入可能とされ、該外部者進入可能エリア内でのみ仕事をするようになされ、
1階をメインゾーン、2階をサブゾーンとし、
両ゾーンの連絡方法である屋内階段を勝手口近傍に設けるとともに、2階のサブゾーンにも、キッチンが配置された外部者進入可能エリアおよび外部者非進入エリアを設け、
該階段を1階の外部者進入可能エリア内から2階の外部者進入可能エリア内にかけて配置して、
ホームヘルパーが、該階段を使用して、上下階の外部者進入可能エリアを行き来することができるようになされていることを特徴とする介護対応防犯住宅。 - メインゾーンの浴室、トイレ、寝室が、並んであるいは近接して配置されている請求項1に記載の介護対応防犯住宅。
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