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JP4088203B2 - 製材の接合構造 - Google Patents
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JP4088203B2 - 製材の接合構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は引っ張りに対しての耐力に優れる製材の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ドームなどの大規模な木造建築物が建てられているが、それらの多くは集成材が用いられている。
集成材は接着剤で木材を貼り合わせて構成されており、建物完成後にホルムアルデヒドなどのVOCが放出される。
近年、建材に含まれるVOCが建物完成後に徐々に放出され、室内の空気環境を悪化させ、シックハウス症候群など、人体に影響を及ぼす事態となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、集成材ではなく製材(原木を鋸引きしたもの)を用いれば、VOCの問題を解決できると考えられる。
しかしながら、集成材を製材に置き換えると他の不具合が生じる。
すなわち、大規模な木造建築物の場合、多数の箇所において製材の端部が突き付けられて接合されるが、製材が突き付けられて接合されると次のような不具合が生じる。
第1に、製材は使用される際に自然乾燥および人工乾燥が行なわれるが、この乾燥の過程で木材にひびが入ることは不可避である。割れは木口からみると、木材の年輪の中心から外周部に向けて年輪と直交する方向に入ることが多い。そのため、突き付けられた箇所に力が加わると、木を引き裂く方向(引っ張り方向)に力が働き、この時木材に割れが存在すると、耐力の低下が大きい。また、割れが存在しなくても、木材の引っ張りに対する耐力は、圧縮に対する耐力などと比較して元々小さい。
【0004】
第2に、突き付けられた箇所では、木材の切断を精度良く行なったとしても、その後の木材の膨張、収縮、曲げ、反りなどの変形により、木材どうしの接触面に隙間ができてしまう場合が多い。その隙間に対し、エポキシ樹脂などを注入することが一般的に行なわれているが、前述のVOCの観点から問題が残る。
第3に、従来の製材の接合技術では、圧縮に対する耐力に優れるものの、引っ張りに対して耐力に優れたものがない。(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−025810号公報
【特許文献1】
特開平10−025812号公報
【特許文献1】
特開2002−115339号公報
【特許文献1】
特開2002−038591号公報
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、引っ張りに対する耐力に優れ、製材を用いて大規模な木造建築物を建てる場合に有利な製材の接合構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、2本の製材の長手方向の端部を突き合わせて接合する構造であって、2本の製材の端部の平坦な端面を突き合わせ、これら突き合わされた2つの端面を通り双方の製材の内部にわたって埋め込まれた金属板と、2本の製材の各端面寄り箇所において、前記金属板をその厚さ方向に貫通して前記製材に配設された主ドリフトピンと、2本の製材の各端面寄り箇所において、前記金属板の厚さ方向の一方の面側と他方の面側で前記主ドリフトピンと直交する方向に延在しそれぞれ前記端面寄りに位置する主ドリフトピン箇所に接するように配設された副ドリフトピンとを備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態の接合構造から説明する。
図1(A)は第1の実施の形態の接合構造の平面図、(B)は同正面図、(C)は断面側面図、図2は第1の実施の形態の接合構造の斜視図を示す。
第1の実施の形態の接合構造12により、1枚の金属板16と、2本の主ドリフトピン18と、4本の副ドリフトピン20を用いて2本の製材14の長手方向の端部が接合されている。
2本の製材14は断面が矩形の同一断面形状を有しており、長手方向の端部に平坦な端面1402が形成されている。
2本の製材14の端部の端面1402は、2本の製材14が連続状に延在するように、より詳細には、2本の製材の上下の端面が連続するように、かつ、2本の製材の左右の側面が連続するようにそれらの端面1402が突き合わされている。
【0009】
金属板16は、これら突き合わされた2つの端面1402を通り双方の製材14の内部にわたって埋め込まれている。
金属板16は、厚さと、この厚さよりも大きい寸法の幅と、この幅よりも大きい寸法の長さとを有する矩形板状に形成され、金属板16としては、例えば、鉄やステンレス合金、アルミ合金などが用いられる。
金属板16は、各製材14の幅方向の中央を通りその両面が製材14の高さ方向に沿いつつ製材14の長手方向に延在するように配設されている。
なお、金属板16は、例えば、各製材14に形成されたスリット状の溝に端面1402から挿入されることで配設される。
【0010】
主ドリフトピン18は、2本の製材14の各端面1402寄り箇所において、製材14の高さ方向の中央箇所を通って幅方向に沿って延在し金属板16をほぼ直角に貫通して配設されている。
副ドリフトピン20は、2本の製材14の各端面1402寄り箇所において、金属板16の厚さ方向の一方の面側と他方の面側で主ドリフトピン18と直交する方向に延在し、言い換えると、金属板16の厚さ方向の一方の面側と他方の面側で高さ方向に沿って延在し、それぞれ端面1402寄りに位置する主ドリフトピン18箇所に接するように配設されている。
なお、主ドリフトピン18と副ドリフトピン20は、金属製、あるいは合成樹脂製であり、予め製材14に形成された孔に挿通して用いられ、断面形状は円形に限定されない。
【0011】
第1の実施の形態の接合構造12に外力としての引っ張り力が作用した場合、金属板16から主ドリフトピン18に力が伝わり、主ドリフトピン18から製材14に支圧で力が伝わる。
そして、主ドリフトピン18から製材14に支圧で力が伝わるのみではなく、主ドリフトピン18から副ドリフトピン20に力が伝わり、副ドリフトピン20からも製材14に支圧で力が伝わる。
したがって、力の伝わりが分散され、製材14の支圧面積が大きくなり、接合部としての耐力を大きくすることができる。
本実施の形態によれば、引っ張りに対して耐力に優れた製材の接合構造が得られ、したがって、ドームなどのような大規模な木造建築物を製材を用いて構築できるようになり、VOCの問題も解消することができる。
【0012】
次に、参考例1の接合構造について説明する。
図3(A)は参考例1の接合構造の平面図、(B)は同正面図、(C)は断面側面図、図4は参考例1の接合構造の斜視図、図5は突起部分の拡大図を示す。
第1の実施の形態と同様な箇所、部材に同一の符号を付して説明すると、参考例1の接合構造22により、2つの突き付け治具24を用いて2本の製材14の長手方向の端部が接合されている。
各製材14の端部寄り箇所には、製材14の両側面に開口するように製材14の幅方向に貫通する孔1412が設けられている。
突き付け治具24は、製材14の側面に合わされる金属板26と、金属板26に設けられ孔1412に挿入可能な2つの突起28とで構成されている。本参考例では、突起28は、孔1412よりも直径の小さい円柱で形成され、その先端には、孔1412に突起28が円滑に挿入されるように、先端に至るにつれて次第に直径が小さくなるテーパ部が形成されている。
【0013】
突起28は、2本の製材14の端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で、各製材14に形成された孔1412のピッチよりも小さい寸法のピッチで金属板26に固設されている。また、突起28の突出長さは、製材14の幅のほぼ1/4程度の寸法で形成されている。
そして、2本の製材14は、各製材14の端部の平坦な端面1402が突き合わされ、製材14の両側面に金属板26が合わされ、かつ、突起28が孔1412に挿入され、図5に示すように、これにより2本の製材14の平坦な端面1402が突き合わされた状態に維持されるように突起28が機能し、2本の製材14の端部は接合されている。
なお、孔1412に突起28の側面が押し付けられることで突き付け治具24は製材14の側面に装着されるが、この装着をより確実にするため、金属板26から製材14に向けて釘を打ち付けてもよく、あるいは、突き付け治具24を含む製材14の周囲にベルトなどを巻き付けるようにしてもよい。
【0014】
参考例1の接合構造22に外力としての引っ張り力が作用した場合、突起28から製材14に支圧で力が伝わる。
したがって、力の伝わりが分散され、製材14の支圧面積が大きくなり、接合部としての耐力を大きくすることができる。
また、切断の精度にばらつきがあっても、あるいは、木材に変形などが生じても、各製材14の端部の平坦な端面1402は、突起28により突き合わされた状態に維持されるので、各製材14の端部の平坦な端面1402間に隙間が生じることが防止される。
【0015】
図6は、突き付け治具24の変形例を示している。
この変形例の治具24では、製材14の側面に合わされる金属板26と、金属板26に設けられ孔1412に挿入可能な2つの突起28とで構成されているが、これら金属板26と2つの突起28とは図3、図4に示されるもののように一体に形成されておらず、別体である。
突起28は、孔1412よりも直径の小さい円柱状に形成され、突起28の突出長さは、孔1412の全長にわたって延在する寸法、すなわち、製材14の幅とほぼ同じ寸法で形成されている。
突起28の先端には、孔1412に突起28が円滑に挿入されるように、先端に至るにつれて次第に直径が小さくなるテーパ部が形成されている。
【0016】
金属板26には、2つの突起28がそれぞれ挿入される孔2602が形成され、これら2つの孔2602は、2本の製材14の端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で、各製材14に形成された孔1412のピッチよりも小さい寸法のピッチで形成されている。
そして、2本の製材14は、各製材14の端部の平坦な端面1402が突き合わされ、製材14の両側面に金属板26が合わされ、かつ、突起28が金属板26の孔2602から孔1412に挿入され、これにより2本の製材14の平坦な端面1402が突き合わされた状態に維持されるように突起28が機能し、2本の製材14の端部は接合されている。
このような変形例に係る突き付け治具24を用いても、参考例1と同様な効果が奏される。
【0017】
次に、参考例2の接合構造について説明する。
図7は参考例2の接合構造の説明図を示す。
参考例2の接合構造32により、突き付け治具34を用いて2本の製材14の長手方向の端部が接合されている。
2本の製材14は、これら2本の製材14の端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で互いに同一面上を延在する側面1422を有している。
そして、各製材14の側面1422に、それぞれ内周面を有する円形の凹部1424が設けられている。
【0018】
突き付け治具34は、各製材14の側面に合わされる金属板36と、金属板36に設けられ凹部1424に挿入可能な2つの突起38とで構成されている。
突起38は、凹部1424の内径よりも小さい外径の円筒面を有する円筒壁で構成され、円筒壁の先部には、その先端に至るにつれて外径が小さくなるテーパ部が形成されている。
突起38は、2本の製材14の端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で、各製材14に形成された凹部1424のピッチよりも小さい寸法のピッチで金属板36に固設されている。本参考例では、突起38は円形の基板3802の外周から起立するように設けられており、この基板3802は、例えば、ボルトB、ナットNにより金属板36に固定される。
そして、2本の製材14は、各製材14の端部の平坦な端面1402が突き合わされ、製材14の側面1422に金属板36が合わされ、かつ、突起38が凹部1424に挿入され、これにより2本の製材14の端部の平坦な端面1402は突き合わされた状態に維持されて接合されている。
【0019】
参考例2の接合構造32に外力としての引っ張り力が作用した場合、突起38から製材14に支圧で力が伝わる。
したがって、力の伝わりが分散され、製材14の支圧面積が大きくなり、接合部としての耐力を大きくすることができる。
また、切断の精度にばらつきがあっても、あるいは、木材に変形などが生じても、各製材14の端部の平坦な端面1402は、突起38により突き合わされた状態に維持されるので、各製材14の端部の平坦な端面1402間に隙間が生じることが防止される。
【0020】
図8は参考例2の変形例の説明図を示す。
図8に示す変形例では、突き付け治具34Aを用いて4本の製材14の長手方向の端部が接合されている。
4本の製材14のうちの2本ずつの製材14は、それぞれ互いに同軸上に延在するように配置される。説明の便宜上、同軸上に配置される一方の2本の製材14を14Aとし、他方の2本の製材14を14Bとすると、一方の2本の製材14Aは、これら製材14Aの端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で互いに同一面上を延在する側面1422を有し、また、他方の2本の製材14Bも、これら製材14Bの端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で互いに同一面上を延在する側面1422を有し、これら一方の製材14Aの側面1422と他方の製材14Bの側面1422は対向している。
各製材14A、14Bの側面1422に、それぞれ内周面を有する円形の凹部1424が設けられている。
【0021】
突き付け治具34Aは、その両面が製材14A、14Bの側面に合わされる金属板36と、金属板36の両面に設けられ凹部1424に挿入可能な4つの突起38とで構成されている。
突起38は、凹部1424の内径よりも小さい外径の円筒面を有する円筒壁で構成され、円筒壁の先部には、その先端に至るにつれて外径が小さくなるテーパ部が形成されている。
突起38は、製材14(より詳細には14A、14A、14B、14B)の端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で、各製材14(より詳細には14A、14B)に形成された凹部1424のピッチよりも小さい寸法のピッチで金属板36に固設されている。本変形例では、突起38は円形の基板3802の外周から起立するように設けられており、この基板3802は、例えば、ボルトB、ナットNにより金属板36の両面に固定される。
そして、2本の製材14A、14Bは、各製材14の端部の平坦な端面1402が突き合わされ、製材14A、14Bの側面1422に金属板36の両面が合わされ、かつ、突起38が凹部1424に挿入され、これにより2本の製材14A、14Bの端部の平坦な端面1402は突き合わされた状態に維持されて接合されている。
このような変形例によっても、参考例2の接合構造32と同様な効果が奏される。
【0022】
図9は参考例2の他の変形例の説明図を示す。
図8に示す変形例では、一つの突き付け治具34Bと、2本の主ドリフトピン40、4本の副ドリフトピン42を用いて4本の製材14の長手方向の端部が接合されている。
4本の製材14のうちの2本ずつの製材14は、それぞれ互いに同軸上に延在するように配置される。説明の便宜上、同軸上に配置される一方の2本の製材14を14Aとし、他方の2本の製材14を14Bとすると、一方の2本の製材14Aは、これら製材14Aの端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で互いに同一面上を延在する側面1422を有し、また、他方の2本の製材14Bも、これら製材14Bの端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で互いに同一面上を延在する側面1422を有し、これら一方の製材14Aの側面1422と他方の製材14Bの側面1422は対向している。
各製材14A、14Bの側面1422に、それぞれ内周面を有する円形の凹部1424が設けられている。
【0023】
突き付け治具34Bは、その両面が製材14A、14Bの側面に合わされる金属板36と、金属板36の両面に設けられ凹部1424に挿入可能な4つの突起38とで構成されている。
突起38は、凹部1424の内径よりも小さい外径の円筒面を有し、円筒面の先部には、その先端に至るにつれて外径が小さくなるテーパ部が形成されている。
突起38は、製材14(より詳細には14A、14A、14B、14B)の端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で、各製材14(より詳細には14A、14B)に形成された凹部1424のピッチよりも小さい寸法のピッチで金属板36に固設されている。本変形例では、突起38は円形の基板3802の外周から起立するように設けられており、この基板3802の中央および金属板36に主ドリフトピン40を挿通する挿通孔が形成されている。
【0024】
そして、2本の製材14A、14Bは、各製材14の端部の平坦な端面1402が突き合わされ、製材14A、14Bの側面1422に金属板36の両面が合わされ、かつ、突起38が凹部1424に挿入され、さらに、主ドリフトピン40が基板3802の中央および金属板36を貫通して互いに対向する製材14A、14Bに挿通されている。
また、主ドリフトピン40と直交するように副ドリフトピン42が用いられ、副ドリフトピン42は、各製材14の端面1402寄り箇所において、それぞれ端面1402寄りの主ドリフトピン40箇所に接するように配設されている。
なお、主ドリフトピン18と副ドリフトピン20は、金属製、あるいは合成樹脂製であり、予め製材14に形成された孔に挿通して用いられる。
このような変形例によっても、第1の実施の形態の接合構造12および参考例2の接合構造32と同様な効果が奏される。
【0025】
図10は参考例3の接合構造42の説明図を示す。
参考例3の接合構造42により、突き付け治具34Cを用いて2本の製材14の長手方向の端部が接合されている。
2本の製材14は、これら2本の製材14の端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で互いに同一面上を延在する側面1422を有している。
突き付け治具34は、2本の製材14の両側面にわたって合わされる金属板36と、金属板36の両側にそれぞれ設けられた2つの突起部44とで構成されている。
突起部44は、金属製の円形の基板4402と、この基板4402の外周の周方向に間隔をおいた複数箇所から突設された金属製の複数の円柱状の突起4404とから構成されている。各突起4404は、その先端が基端に対して、反対側の突起部44から離れる方向に変位するように傾斜して設けられている。基板4402は、例えば、ボルトB、ナットNにより金属板36に固定される。なお、突起4404の形状は、製材の側面に挿入される(打ち込める)形状であれば良く、円柱状に限定されず、例えば、板状などであってもよい。
そして、2本の製材14は、各製材14の端部の平坦な端面1402が突き合わされ、2本の製材14の側面1422に金属板36が合わされ、かつ、各突起部44の複数の突起4404が製材14の側面1422に挿入され(打ち込まれ)、このように傾斜した複数の突起4404により、2本の製材14の端部の平坦な端面1402は突き合わされた状態に維持されて接合されている。
【0026】
参考例3の接合構造42に外力としての引っ張り力が作用した場合、突起4404から製材14に支圧で力が伝わる。
したがって、力の伝わりが分散され、製材14の支圧面積が大きくなり、接合部としての耐力を大きくすることができる。
また、切断の精度にばらつきがあっても、あるいは、木材に変形などが生じても、各製材14の端部の平坦な端面1402は、突起4404により突き合わされた状態に維持されるので、各製材14の端部の平坦な端面1402間に隙間が生じることが防止される。
【0027】
図11に示す変形例では、突き付け治具34Dを用いて4本の製材14の長手方向の端部が接合されている。
4本の製材14のうちの2本ずつの製材14は、それぞれ互いに同軸上に延在するように配置される。説明の便宜上、同軸上に配置される一方の2本の製材14を14Aとし、他方の2本の製材14を14Bとすると、一方の2本の製材14Aは、これら製材14Aの端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で互いに同一面上を延在する側面1422を有し、また、他方の2本の製材14Bも、これら製材14Bの端部の平坦な端面1402を突き合わせた状態で互いに同一面上を延在する側面1422を有し、これら一方の製材14Aの側面1422と他方の製材14Bの側面1422は対向している。
【0028】
突き付け治具34Dは、その両面が製材14A、14Bの側面に合わされる金属板36と、金属板36の両面の両側に設けられた4つの突起部34とで構成されている。
突起部44は、金属製の円形の基板4402と、この基板4402の外周の周方向に間隔をおいた複数箇所から突設された金属製の複数の突起4404とから構成され、突起4404は、その先端が基端に対して、反対側の突起部44から離れる方向に変位するように傾斜して設けられている。基板4402は、例えば、ボルトB、ナットNにより金属板36に固定される。
そして、2本の製材14A、14Bは、各製材14の端部の平坦な端面1402が突き合わされ、製材14A、14Bの側面1422に金属板36の両面が合わされ、かつ、複数の突起4404が側面1422に挿入され(打ち込まれ)、これらの傾斜した複数の突起4404により、4本の製材14の端部の平坦な端面1402は突き合わされた状態に維持されて接合されている。
このような変形例によっても、参考例3の接合構造42と同様な効果が奏される。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、引っ張りに対する耐力に優れ、製材を用いて大規模な木造建築物を建てる場合に有利な製材の接合構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は第1の実施の形態の接合構造の平面図、(B)は同正面図、(C)は断面側面図である。
【図2】 第1の実施の形態の接合構造の斜視図である。
【図3】 (A)は参考例1の接合構造の平面図、(B)は同正面図、(C)は断面側面図である。
【図4】 参考例1の接合構造の斜視図である。
【図5】 突起部分の拡大図である。
【図6】 参考例1で用いた突き付け治具の変形例の説明図である。
【図7】 参考例2の接合構造の説明図である。
【図8】 参考例2の変形例の説明図である。
【図9】 参考例2の他の変形例の説明図である。
【図10】 参考例3の接合構造の斜視図である。
【図11】 参考例3の変形例の説明図である。
【符号の説明】
14 製材
16、26、36 金属板
18、40 主ドリフトピン
20、42 副ドリフトピン
28、38 突起
44 突起部

Claims (2)

  1. 2本の製材の長手方向の端部を突き合わせて接合する構造であって、
    2本の製材の端部の平坦な端面を突き合わせ、これら突き合わされた2つの端面を通り双方の製材の内部にわたって埋め込まれた金属板と、
    2本の製材の各端面寄り箇所において、前記金属板をその厚さ方向に貫通して前記製材に配設された主ドリフトピンと、
    2本の製材の各端面寄り箇所において、前記金属板の厚さ方向の一方の面側と他方の面側で前記主ドリフトピンと直交する方向に延在しそれぞれ前記端面寄りに位置する主ドリフトピン箇所に接するように配設された副ドリフトピンと、
    を備えることを特徴とする製材の接合構造。
  2. 前記2本の製材は幅と高さを有する断面が矩形であり、前記金属板は、厚さと、この厚さよりも大きい寸法の幅と、この幅よりも大きい寸法の長さとを有する矩形板状に形成され、前記金属板は、各製材の幅方向の中央を通りその両面が製材の高さ方向に沿いつつ製材の長手方向に延在するように配設され、前記主ドリフトピンは、2本の製材の各端面寄り箇所において、製材の幅方向に延在し前記金属板をほぼ直角に貫通して配設され、前記副ドリフトピンは、2本の製材の各端面寄り箇所において、前記製材の高さ方向に沿って延在していることを特徴とする請求項1記載の製材の接合構造。
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