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JP4089181B2 - 光学活性体の絶対配置決定法 - Google Patents
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JP4089181B2 - 光学活性体の絶対配置決定法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学活性な医薬品や農薬およびこれらの光学活性な合成中間体として有用な光学活性trans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類、アリール基またはアラルキル基を有する光学活性2級アルコール類および光学活性2級アミン類の絶対配置の決定法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光学活性アルコール類の絶対構造の決定は、X線結晶構造解析もしくは改良モッシャー(Mosher)法等のH NMR測定を用いた手法により行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、X線結晶構造解析において絶対構造を決めるためには、対象となる化合物は結晶性の物質であること、さらに単結晶であることが要求される。そのためこの方法では結晶性の無い化合物の絶対構造の決定は困難である。一方、改良Mosher法等のH NMRを用いた手法で絶対構造を決めるためには、(R )−体および(S)−体由来のジアステレオメリックなMTPAエステルを調製した後、これらの各H NMRスペクトルデータを取る必要があるため、試料に余裕が無い場合は本手法の適用は困難である。
【0004】
本発明は、上述したような問題を解決することができる光学活性体の新規絶対配置決定法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光学活性trans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類、アリール基またはアラルキル基を有する光学活性2級アルコール類および光学活性2級アミン類の絶対配置を、これらの特定の誘導体のH NMRを測定することにより決定する方法に関するものである。
【0006】
その原理は、一般式[I]で示されるtrans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類、一般式[VI]で示されるアリール基またはアラルキル基を有する2級アルコール類、または一般式[VIII]で示される2級アミン類と、一般式[II]で示される光学活性カルボン酸との縮合体である一般式[III]、[VII]または[IX]で示されるジアステレオマーにおいて、分子内CH/π相互作用が一方のエナンチオマーから誘導されたジアステレオマーにのみ発現することによるものと考えられる。この分子内CH/π相互作用が発現した場合、環状骨格上2位のメチル基の顕著な高磁場シフトが生じ、このH NMRスペクトルを観測することが絶対配置の決定を可能にしている。
【0007】
本発明による第1の発明は、一般式[I]
【化16】
Figure 0004089181
【0008】
(Arは置換基を有していてもよい芳香族炭素環基または芳香族複素環基もしくはアラルキル基を表し、nは3〜5の整数を表す。)
で示される光学活性trans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類と、
一般式[II]
【化17】
Figure 0004089181
【0009】
(式中、1位のカルボキシル基またはその誘導基と2位のメチル基の立体配置はcis であり、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R およびR は、同一または異なって、置換基を有していてもよいアルキル基を表す。R およびR は、互いに結合して、炭素−炭素二重結合を有していてもよい単環または縮合環を形成する炭化水素基であってもよい。)
で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体とをエステル化反応により縮合し、一般式[III]
【化18】
Figure 0004089181
【0010】
(式中、R 、R 、Arおよびnは上記式のものと同じ意味を表す。)
で示される縮合体を得、該化合物[III] のH NMR分析により環状骨格上2位のメチル基のケミカルシフトを測定することにより光学活性trans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類の絶対立体配置を決めることを特徴とする光学活性シクロアルカノール類の絶対立体配置決定法である。
【0011】
本発明による第2の発明は、一般式[VI]
【化19】
Figure 0004089181
【0012】
(R は置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Arは置換基を有していてもよい芳香族炭素環基または芳香族複素環基もしくはアラルキル基を表す。)で示される光学活性2級アルコール類と
一般式[II]
【化20】
Figure 0004089181
【0013】
(式中、1位のカルボキシル基またはその誘導基と2位のメチル基の立体配置はcis であり、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R およびR は、同一または異なって、置換基を有していてもよいアルキル基を表す。R およびR は、互いに結合して、炭素−炭素二重結合を有していてもよい単環または縮合環を形成する炭化水素基であってもよい。)
で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体とをエステル化反応により縮合し、一般式[VII]
【化21】
Figure 0004089181
【0014】
(式中、R 、R 、R およびArは上記式のものと同じ意味を表す。)で示される縮合体を得、該化合物[VII] のH NMR分析により環状骨格上2位のメチル基のケミカルシフトを測定することにより光学活性2級アルコール類の絶対立体配置を決めることを特徴とする光学活性2級アルコール類の絶対立体配置決定法である。
【0015】
本発明による第3の発明は、一般式[VIII]
【化22】
Figure 0004089181
【0016】
(Arは置換基を有していてもよい芳香族炭素環基または芳香族複素環基もしくはアラルキル基を表し、R は置換基を有していてもよいアルキル基またはカルボキシル基を表す。)
で示されるアリール基を有する光学活性2級アミン類と、
一般式[II]
【化23】
Figure 0004089181
【0017】
(式中、1位のカルボキシル基またはその誘導基と2位のメチル基の立体配置はcis であり、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R およびR は、同一または異なって、置換基を有していてもよいアルキル基を表す。R およびR は、互いに結合して、炭素−炭素二重結合を有していてもよい単環または縮合環を形成する炭化水素基であってもよい。)
で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体とをアミド化反応により縮合し、一般式[IX]
【化24】
Figure 0004089181
【0018】
(式中、R 、R 、R およびArは上記式のものと同じ意味を表す。)
で示される縮合体を得、該化合物[IX] のH NMR分析により環状骨格上2位のメチル基のケミカルシフトを測定することにより光学活性2級アミン類の絶対立体配置を決めることを特徴とする光学活性2級アミン類の絶対立体配置決定法である。
【0019】
【発明の実施の形態】
第1発明において構造を決定すべきラセミ体はtrans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類[I]である。同アルコール類[I]において、nは3〜5の整数を表し、好ましくは4である。一般式[I]中のArのうち、置換基を有していてもよい芳香族炭素環または芳香族複素環の例としては、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基などが挙げられ、Arのうちアラルキル基としてはベンジル基、フェネチル基などが挙げられる。フェニル基の置換基の例としては、例えばC 〜C のような低級アルキル基、C 〜C のような低級アルコキシル基、ハロゲン原子が挙げられ、メチル基、メトキシ基または塩素が好ましい。置換基は好ましくはベンゼン環のパラ位に位置する。一般式[I]中のArとしては、フェニル基、トリル基、メトキシフェニル基、クロロフェニル基、ナフチル基またはピリジル基が好ましく、p−トリル基、p−メトキシフェニル基、p−クロロフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基または2−ピリジル基がより好ましい。
【0020】
第2発明において構造を決定すべきラセミ体はアリール基またはアラルキル基を有する2級アルコール類[VI]である。同アルコール類[VI]中のArのうち、置換基を有していてもよい芳香族炭素環または芳香族複素環の例としては、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基などが挙げられ、Arのうちアラルキル基としてはベンジル基、フェネチル基などが挙げられる。フェニル基の置換基の例としては、例えばC 〜C のような低級アルキル基、C 〜C のような低級アルコキシル基、ハロゲン原子が挙げられ、メチル基、メトキシ基または塩素が好ましい。置換基は好ましくはベンゼン環のパラ位に位置する。一般式[VI]中のArとしては、フェニル基、トリル基、メトキシフェニル基、クロロフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ベンジル基またはフェネチル基が好ましく、p−トリル基、p−メトキシフェニル基、p−クロロフェニル基、2−ナフチル基またはベンジル基がより好ましい。置換基を有していてもよいアルキル基(R )は例えばC 〜C の低級アルキル基が好ましく、特に好ましくはメチル基とエチル基である。
【0021】
第3発明において構造を決定すべきラセミ体は2級アミン類[VIII]である。同アミン類[VIII]において、R が置換基を有していてもよいアルキル基である場合、その例としては例えばC 〜C のような低級アルキル基が挙げられ、特に好ましくはメチル基とエチル基である。R がカルボキシル基である場合、2級アミン類[VIII]はα−アミノ酸である。一般式[VIII]中のArのうち、置換基を有していてもよい芳香族炭素環または芳香族複素環の例としては、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基などが挙げられ、Arのうちアラルキル基としてはベンジル基、フェネチル基などが挙げられる。フェニル基の置換基の例としては、例えばC 〜C のような低級アルキル基、C 〜C のような低級アルコキシル基、ハロゲン原子が挙げられ、メチル基、メトキシ基または臭素が好ましい。置換基は好ましくはベンゼン環のパラ位に位置する。一般式[VIII]中のArとしては、フェニル基、トリル基、メトキシフェニル基、ブロモフェニル基、ナフチル基またはピリジル基が好ましく、p−トリル基、p−メトキシフェニル基、p−ブロモフェニル基または2−ナフチル基がより好ましい。
【0022】
第1、第2および第3発明において、ジアステレオマーを形成するために用いる光学活性体としては、上記一般式[II]で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体であり、好ましくは一般式[IV]
【化25】
Figure 0004089181
【0023】
(式中、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。13位のメチル基と17位のカルボキシル基またはその誘導基の立体配置はcis であり、13位および17位以外の環形成炭素原子は置換基を有していてもよく隣接炭素間に二重結合を有していてもよい。)
で示されるステロイド骨格を有する絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体であり、さらに好ましくは一般式[V]
【化26】
Figure 0004089181
【0024】
(式中、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。)
で示される3β−アセトキシ−Δ5−エチオコレン酸(3β-acetoxy-Δ5-etiocholenic acid)またはその誘導体である。
【0025】
一般式[I]で示されるtrans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類、一般式[VI]で示されるアリール基またはアラルキル基を有する2級アルコール類、または一般式[VIII]で示される2級アミン類と、一般式[II]で示される光学活性カルボン酸とを縮合させる方法は特に制限されず、例えばtrans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類[I]、アリール基またはアラルキル基を有する2級アルコール類[VI]、または2級アミン類[VIII]とカルボン酸の酸塩化物とを塩基性条件下で、またはカルボジイミド類等の脱水縮合剤の存在下で、エステル化反応またはアミド化反応させることにより縮合する方法等がある。
【0026】
【実施例】
以下の実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0027】
実施例1
ラセミ体のtrans −2−フェニルシクロヘキサン−1−オール(0.20g,0.94mmol)をピリジン(13mL)中に溶解し、この溶液に3β−アセトキシ−Δ5−エチオコレン酸クロライド(0.57g,1.58mmol)を加え、全体を室温で21時間撹拌した。反応液に3M塩酸水溶液(35mL)を氷水で冷却しながら加え、析出した結晶を濾取した。これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン=1/4)により精製し、縮合体[(1S,2R)−trans −2−フェニルシクロヘキシル−Δ5−3β−アセトキシエチオコレン酸エステルと、(1R,2S)−trans −2−フェニルシクロヘキシル−Δ5−3β−アセトキシエチオコレン酸エステルの混合物を0.27g(55.7%)得た。
【0028】
絶対配置は、得られた縮合体のステロイド環上13位にあるβ−メチル基のδ値を測定することにより決定した。0.04の場合は(1S,2R)−体、0.45の場合は(1R,2S)−体である。
【0029】
(1S,2R)−trans −2−フェニルシクロヘキシル−Δ5−3β−アセトキシエチオコレン酸エステル:
白色結晶;
H NMR:0.04(s,3H),0.82−2.32(m,28H),0.95(s,3H),2.03(s,3H),2.68(m,1H),4.58(m,1H),5.05(dt,1H,J=4.2,10.8Hz),5.32(m,1H),7.14−7.24(m,5H)
【0030】
(1R,2S)−trans −2−フェニルシクロヘキシル−Δ5−3β−アセトキシエチオコレン酸エステル:
白色結晶;
H NMR:0.45(s,3H),0.82−2.32(m,28H),0.99(s,3H),2.03(s,3H),2.68(m,1H),4.58(m,1H),5.05(m,1H),4.93(dt,1H,J=4.8,10.8Hz),5.35(m,1H),7.14−7.24(m,5H)
【0031】
実施例2〜7
trans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類[I]として、表1に示すものを用い、その他の点は実施例1と同様の操作を行い、各化合物の絶対配置を決定した。
【0032】
【表1】
Figure 0004089181
【0033】
実施例8
ラセミ体の1−フェニルエタノール(0.12g,1.00mmol)を塩化メチレン(16mL)に溶解し、この溶液に3β−アセトキシ−Δ5−エチオコレン酸クロライド(0.40g,1.11mmol)およびトリエチルアミン(0.40mL)を加え、全体を室温で25時間撹拌した。反応液を水洗した後、塩化メチレンを留去して得られた残査をカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン=1/4)により精製し、縮合体(フェニルエチル−Δ5−3β−アセトキシエチオコレン酸エステルを0.29g(63.5%)得た。
【0034】
絶対配置は、得られた縮合体のステロイド環上13位にあるβ−メチル基のδ値を測定することにより決定した。0.51の場合は(S)−体、0.71の場合は(R)−体である。
【0035】
実施例9〜14
一般式[VI]で示されるアリール基またはアラルキル基を有する2級アルコール類として、表2に示すものを用い、その他の点は実施例8と同様の操作を行い、各化合物の絶対配置を決定した。
【0036】
【表2】
Figure 0004089181
【0037】
実施例15
絶対配置未知の1−フェニルエチルアミン(0.12g,0.98mmol)を塩化メチレン(15mL)に溶解し、この溶液に3β−アセトキシ−Δ5−エチオコレン酸クロライド(0.40g,1.11mmol) およびトリエチルアミン(0.60mL)を加え、全体を室温で20時間撹拌した。反応液を水洗した後、塩化メチレンを留去して得られた残査をカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン=1/3)により精製し、縮合体アミド(N−フェニルエチル−3β−アセトキシ−Δ5−エチオコレニルカルボキサミド)を0.32g(70.6%)得た。
【0038】
絶対配置は、得られた縮合体のステロイド環上13位にあるβ−メチル基のδ値を測定することにより決定した。0.61の場合は(S)−体、0.73の場合は(R)−体である。
【0039】
実施例16〜20
一般式[VIII]で示される2級アミン類として、表3に示すものを用い、その他の点は実施例15と同様の操作を行い、各化合物の絶対配置を決定した。
【0040】
【表3】
Figure 0004089181

Claims (9)

  1. 一般式[I]
    Figure 0004089181
    (Arは置換基を有していてもよい芳香族炭素環基または芳香族複素環基もしくはアラルキル基を表し、nは3〜5の整数を表す。)
    で示される光学活性trans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類と、
    一般式[II]
    Figure 0004089181
    (式中、1位のカルボキシル基またはその誘導基と2位のメチル基の立体配置はcis であり、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R およびR は、同一または異なって、置換基を有していてもよいアルキル基を表す。R およびR は、互いに結合して、炭素−炭素二重結合を有していてもよい単環または縮合環を形成する炭化水素基であってもよい。)
    で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体とをエステル化反応により縮合し、一般式[III]
    Figure 0004089181
    (式中、R 、R 、Arおよびnは上記式のものと同じ意味を表す。)
    で示される縮合体を得、該化合物[III] のH NMR分析により環状骨格上2位のメチル基のケミカルシフトを測定することにより光学活性trans −2−アリールシクロアルカン−1−オール類の絶対立体配置を決めることを特徴とする光学活性シクロアルカノール類の絶対立体配置決定法。
  2. 一般式[II]で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体が一般式[IV]
    Figure 0004089181
    (式中、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。13位のメチル基と17位のカルボキシル基またはその誘導基の立体配置はcis であり、13位および17位以外の環形成炭素原子は置換基を有していてもよく隣接炭素間に二重結合を有していてもよい。)
    で示されるステロイド骨格を有する化合物である請求項1に記載の光学活性シクロアルカノール類の絶対立体配置決定法。
  3. 一般式[II]で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体が一般式[V]
    Figure 0004089181
    (式中、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。)
    で示される3β−アセトキシ−Δ5−エチオコレン酸またはその誘導体である請求項1に記載の光学活性シクロアルカノール類の絶対配置決定法。
  4. 一般式[VI]
    Figure 0004089181
    (R は置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Arは置換基を有していてもよい芳香族炭素環基または芳香族複素環基もしくはアラルキル基を表す。)で示される光学活性2級アルコール類と
    一般式[II]
    Figure 0004089181
    (式中、1位のカルボキシル基またはその誘導基と2位のメチル基の立体配置はcis であり、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R およびR は、同一または異なって、置換基を有していてもよいアルキル基を表す。R およびR は、互いに結合して、炭素−炭素二重結合を有していてもよい単環または縮合環を形成する炭化水素基であってもよい。)
    で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体とをエステル化反応により縮合し、一般式[VII]
    Figure 0004089181
    (式中、R 、R 、R およびArは上記式のものと同じ意味を表す。)
    で示される縮合体を得、該化合物[VII] のH NMR分析により環状骨格上2位のメチル基のケミカルシフトを測定することにより光学活性2級アルコール類の絶対立体配置を決めることを特徴とする光学活性2級アルコール類の絶対立体配置決定法。
  5. 一般式[II]で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体が一般式[IV]
    Figure 0004089181
    (式中、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。13位のメチル基と17位のカルボキシル基またはその誘導基の立体配置はcis であり、13位および17位以外の環形成炭素原子は置換基を有していてもよく隣接炭素間に二重結合を有していてもよい。)
    で示されるステロイド骨格を有する化合物である請求項4に記載の光学活性2級アルコール類の絶対立体配置決定法。
  6. 一般式[II]で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体が一般式[V]
    Figure 0004089181
    (式中、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。)
    で示される3β−アセトキシ−Δ5−エチオコレン酸またはその誘導体である請求項4に記載の光学活性2級アルコール類の絶対立体配置決定法。
  7. 一般式[VIII]
    Figure 0004089181
    (Arは置換基を有していてもよい芳香族炭素環基または芳香族複素環基もしくはアラルキル基を表し、R は置換基を有していてもよいアルキル基またはカルボキシル基を表す。)
    で示されるアリール基を有する光学活性2級アミン類と、
    一般式[II]
    Figure 0004089181
    (式中、1位のカルボキシル基またはその誘導基と2位のメチル基の立体配置はcis であり、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R およびR は、同一または異なって、置換基を有していてもよいアルキル基を表す。R およびR は、互いに結合して、炭素−炭素二重結合を有していてもよい単環または縮合環を形成する炭化水素基であってもよい。)
    で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体とをアミド化反応により縮合し、一般式[IX]
    Figure 0004089181
    (式中、R 、R 、R およびArは上記式のものと同じ意味を表す。)
    で示される縮合体を得、該化合物[IX] のH NMR分析により環状骨格上2位のメチル基のケミカルシフトを測定することにより光学活性2級アミン類の絶対立体配置を決めることを特徴とする光学活性2級アミン類の絶対立体配置決定法。
  8. 一般式[II]で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体が一般式[IV]
    Figure 0004089181
    (式中、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。13位のメチル基と17位のカルボキシル基またはその誘導基の立体配置はcis であり、13位および17位以外の環形成炭素原子は置換基を有していてもよく隣接炭素間に二重結合を有していてもよい。)
    で示されるステロイド骨格を有する化合物である請求項7に記載の光学活性2級アミン類の絶対立体配置決定法。
  9. 一般式[II]で示される絶対配置既知の光学活性カルボン酸またはその誘導体が一般式[V]
    Figure 0004089181
    (式中、Xは水酸基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。)
    で示される3β−アセトキシ−Δ5−エチオコレン酸またはその誘導体である請求項7に記載の光学活性2級アミン類の絶対配置決定法。
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