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JP4090120B2 - パンタグラフを設けたテレスコピックカバー - Google Patents
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JP4090120B2 - パンタグラフを設けたテレスコピックカバー - Google Patents

パンタグラフを設けたテレスコピックカバー Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、産業機器の主軸頭、ピストン、シリンダー等の移動機構を覆うように、産業機器に取り付けるテレスコピックカバーに関するものであり、このテレスコピックカバーに一個のパンタグラフを取り付けて、産業機器の移動機構の移動に応じて、テレスコピックカバーを直進性を持たせて摺動させることに特徴がある。
【0002】
【従来の技術】
従来、産業機器の主軸頭、ピストン、シリンダー等の移動機構が裸で露出していると、オイルが飛散して周辺が汚染する不都合がある他、作業者の手足や衣服を挟む危険がある。
【0003】
また、産業機器の移動機構およびこれによって形成される空隙部に、切り粉、スパッター等の異物や塵芥が混入、付着して移動機構のスムースな動きに支障が生じ、移動機構が摩耗するおそれがある他、産業機械としてデザイン的に問題もあった。
【0004】
従来、裸で露出している産業機器の移動機構を布やビニール製の蛇腹状のテレスコピックカバーで覆っていたが、最近においては、複数枚の金属薄板の部分カバーを順次摺動可能に重ね合わせたテレスコピックカバーが使用されている。
【0005】
しかし、このテレスコピックカバーの部分カバーは、相互に独立、分離して連結してなく、部分カバーによって部分カバーを摺動させる機構になっているために、部分カバーが均一に動かずにバラツキがあり、摺動がスムースでなく、直進性がなく、また異音を発することが多く、テレスコピックカバーとして故障し易い等の欠点があった。
【0006】
さらに、このテレスコピックカバーを改良したものとして、特公平3−21297号に記載されているように、金属製の四角の枠体の両端に金属薄板の各部分カバーを間隔を置いて架け渡すように取り付け、あたかも中央部分の底を打ち抜いた箱蓋のような部分カバー枠体を形成し、この部分カバー枠体を重箱状に重ね合わせ相互に摺動可能にするとともに、その中央の空間部に産業機器の移動機構を取り付けた構造のテレスコピックカバーもある。
【0007】
しかし、前述した複数枚の金属薄板の部分カバーを順次摺動可能に重ね合わせたテレスコピックカバーは、摺動の際に、各部分カバー枠体の四角の枠体の両側面が全面に渡って相互に接触し、接触面積が大きて、摩擦抵抗が強いために、摺動性がよくなく、金属の接触による騒音が多く、テレスコピックカバーとして故障し易く、また最近の産業機器の複雑な動きに対応できない問題があった。
【0008】
また、複数枚の金属薄板の部分カバーを順次摺動可能に重ね合わせたテレスコピックカバーには、各部分カバーの間に隙間があるものが多く、ブレードを固定していないものについては、その隙間より、切り粉、スパッター等の異物や塵芥が混入する問題があり、ブレードを固定したものについても、ゴム等のブレードを使用しており、ブレードの厚さや耐久性、耐摩耗性に問題があった。
【0009】
また、テレスコピックカバーに一列のパンタグラフを取り付け、各部分カバーの摺動を均等にする試みもなされているが、一列のパンタグラフを取り付けるだけでは、テレスコピックカバーに直進性を与えることができず、傾いて摺動する欠点があり、テレスコピックカバーの両端部が枠体の内面に衝突して金属的な異音を発し、均一に摺動しないという難点があった。
【0010】
そこで、出願人会社においては、前述した金属薄板のテレスコピックカバーについて鋭意研究を行い、パンタグラフを多列に設けたテレスコピックカバーを開発して特許出願(特願平6−331389号)を行ったが、その発明の技術内容は、「薄板状の部分カバーの複数枚を摺動可能に積層して形成したテレスコピックカバーに2列以上のパンタグラフを間隔を置いて平行に取り付け、またテレスコピックカバーの長さの一番長い部分カバーまたは長さの一番短い部分カバーの一方に産業機器の移動機構を取り付けるとともに他方に固定機構を取り付けるか、あるいは双方に産業機器の移動機構を取り付けて、テレスコピックカバーの摺動に応じてパンタグラフを摺動するもの」で、この改善によって、前述した従来のテレスコピックカバーの欠点を克服した。
【0011】
なお、最近の産業機械の中には、その主軸頭、ベッド、テーブル、コラム、ピストン、シリンダー、ATCカバー等の移動機構が小型化したり、また、これらの移動機構がスペースエコノミー等の要請から狭い個所に設置されることが多いために、これに伴って、テレスコピックカバーも小型化せざるを得なく、パンタグラフを取り付けるスペースが小さくなって、複数個のパンタグラフを取り付けることができない事情が発生し、一個のパンタグラフだけを取り付けてテレスコピックカバーとともに摺動せざるを得なくなる。
【0012】
しかし、一個のパンタグラフだけを取り付けただけでテレスコピックカバーを摺動させると、パンタグラフに直進性がないために、前述した特許出願の明細書にも記載しているように、テレスコピックカバーも振らついて直進性がなく、摺動性が安定しない欠点があった。
【0013】
また、前述したテレスコピックカバーを小型化せざるを得なくなるという事情から、このテレスコピックカバーに固定するブレードとしても、従来から使用されているゴム等のものは、前述したように、厚さや耐久性、耐摩耗性で問題があるために、薄くて、耐久性、耐摩耗性に富んだブレードも求められていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述した産業機械の移動機構に取り付ける従来のテレスコピックカバーの欠点を解決するものであり、テレスコピックカバーに一個のパンタグラフを取り付けるだけで、テレスコピックカバーの部分カバーを全体的に連動して、均等に、スムースに摺動させ、かつ、テレスコピックカバーの摺動に直進性を与え、テレスコピックカバーを摩擦抵抗と金属騒音を小さくし、安定して往復摺動させることに目的がある。
【0015】
また、本発明は、小型化せざるを得なくテレスコピックカバーに固定するブレードとして、極薄金属板の非常に薄くて 、耐久性、耐摩耗性に富んだブレードを使用して、各部分カバーの間の隙間より、切り粉、スパッター等の異物や塵芥が混入することを防止するとともに、ブレードの厚さを薄くしてテレスコピックカバー全体をコンパクト化を図り、ブレードの耐久性、耐摩耗性を向上することに目的がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一個のパンタグラフを設けたテレスコピックカバーに関するものであり、薄板状の部分カバーの複数枚を摺動可能に積層して形成したテレスコピックカバーに一個のパンタグラフを取り付けて、産業機器の移動機構の移動に応じて、テレスコピックカバーをパンタグラフと一体として摺動させるについて、テレスコピックカバーの薄板状の部分カバーの材質として厚さ0.1〜3mmの17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相との微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼を使用し、テレスコピックカバーの薄板状の部分カバーに取り付けるパンタグラフの材質として厚さ0.1〜3mmの17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相との微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼を使用し、テレスコピックカバーの薄板状の部分カバーの摺動個所に、炭素量0.03〜0.1%、クロム量10〜20%の範囲に調整した鉄鋼またはステンレス鋼の極薄金属板のブレードを固定し、パンタグラフの取付軸の一方をテレスコピックカバーの部分カバーに固定するとともに、パンタグラフの他方の取付軸を、テレスコピックカバーの部分カバーに固定したスリットプレートのスリットに摺動可能に挿填したパンタグラフを設けたことに特徴がある。
【0017】
【発明の実施形態】
本発明の多数個のブレードを設けたテレスコピックカバーの一例を産業機械に取り付けた場合について説明すると、図1に示すように、テレスコピックカバー1は、長方形の多数枚のステンレス等の厚さが0.5〜3mmの金属薄板の部分カバー2a、2b、2c、2dを摺動可能に積層して形成し、これらの各部分カバー2〜dの端部の摺動個所に、極薄金属板のブレード3を固定する。
【0018】
テレスコピックカバー1の部分カバー2aに、産業機械5の主軸頭等の移動機構4を取り付けるとともに、部分カバー2dに産業機械5の固定機構6を取り付け、これらの部分カバー2〜dの端部を摺動可能にホールダーに挿入するが、部分カバー2aに産業機械5の固定機構6を取り付け、部分カバー2dに産業機器5の移動機構4を取り付けてもかまわなく、場合によっては、部分カバー2aと部分カバー2dに、産業機器5の移動機構4を取り付けてもかまわない。
【0019】
テレスコピックカバー1には、一個のパンタグラフ7を取り付けて、テレスコピックカバー1としての直進性と摺動性を向上させるが、パンタグラフ7を取り付ける機構の一例としては、図2に示すように、パンタグラフ7の取付軸8をテレスコピックカバー1の部分カバー2a〜2dに固定するとともに、このパンタグラフ7の取付摺動軸9を、図3に示すように、テレスコピックカバー1の部分
カバー2a〜2dに固定したスリットプレート10のスリット11に摺動可能に挿填する。
【0020】
多数個の極薄金属板のブレード3を固定した各部分カバーの2a〜2dは、図4に示すように、部分カバーの2aブレード3が部分カバーの2bの被摺動面を押圧して摺動し、また、部分カバーの2bのブレード3は、部分カバーの2cの被摺動面を押圧して摺動し、以下、部分カバーの2cのブレード3は部分カバーの2dの被摺動面を、それぞれ押圧して摺動するように構成する。
【0021】
テレスコピックカバー1の作動状態を説明すると、図3はパンタグラフ7の部分カバー2a〜2dとパンタグラフ7が伸展した状態を示すものであり、産業機械5の移動機構4の移動にしたがって、テレスコピックカバー1の各部分カバー2a〜eを収縮させるとともにパンタグラフ7も収縮させるが、この際に、パンタグラフ7の取付軸8はテレスコピックカバー1の部分カバー2a〜2dに固定して動かないために、パンタグラフ7の取付摺動軸9がスリットプレート10のスリット11を下方に摺動させることによって、テレスコピックカバー1の各部分カバー2a〜eを直進性を与えて摺動させ、その先端部分に取り付けた極薄金属板のブレード3の摺動によって切り粉等を外部に排出する。
【0022】
次いで、産業機械5の移動機構4の反対方向への移動にしたがって、テレスコピックカバー1の各部分カバー2a〜eを伸展させるとともにパンタグラフ7も伸展させるが、この際に、パンタグラフ7の取付軸9はテレスコピックカバー1の部分カバー2a〜2dに固定して動かないために、パンタグラフ7の取付摺動軸9がスリットプレート10のスリット11を上方に摺動させることによって、テレスコピックカバー1の各部分カバー2a〜e直進性を与えて摺動させ、その先端部分に取り付けた極薄金属板のブレード3の摺動によって切り粉等を外部に排出し、以後、前述した操作を繰り返せばよい。
【0023】
テレスコピックカバー1の金属薄板の部分カバー2の材質としては、17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相と微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼を使用することによって、部分カバー2の物理的強度を一段と高める。
【0024】
テレスコピックカバー1の金属薄板の部分カバー2の枚数は3〜30枚でよく、また、部分カバー2の幅は5〜200cm、長さは5〜50cmが適当であり(各部分カバー2の幅と長さについては1〜10cmの差を付けてもよい)、さらに、部分カバー2の形状は前述した長方形以外に、楕円形や円形でもよい。
【0025】
パンタグラフ7の材質としては、17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相と微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼を用いることによって、パンタグラフ7の物理的強度を高める。
【0026】
また、パンタグラフ7の材質として、厚さ0.1〜3mmの17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相と微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼を2〜10枚を積層した連結バーを用いると、弾性、バネ性、物理的強度が一段と強くなり、タワミ係数も一層高くなるために、パンタグラフ7を弾力性に富んだものにすることができ、さらに、パンタグラフ7に過大な力がかかっても、薄くて、積層されたばねステンレス薄板鋼製の各連結バー12は相互にひなって、緩衝して耐え凌ぎ、曲がったり、折れたりすることはなく、パンタグラフ7の伸縮性、摺動性、直進性を一段と向上し、パンタグラフ7を一層長期間に渡ってより安定して、円滑に作動する。
【0027】
パンタグラフ7の材質として積層した各連結バーにすると、その側面の間に一度潤滑油等の油を注入すると、毛細管的作用で各連結バーの12側面間の全体に潤滑油等の油が浸透して行き、各連結バーの側面に潤滑油等の油を常に含浸状態に保持でき、パンタグラフ7が摺動する際、各連結バー12の相互のひりや緩衝性は一段と向上する。
【0028】
さらに、積層した各連結バーの側面から潤滑油の油が滲み出てきて、各連結バー12や取付軸9の周辺に、絶えず潤滑油の油を供給することになり、パンタグラフ7の伸縮性、摺動性、直進性はより一段と向上し、パンタグラフ7をより一層長期間に渡って格段に安定して、円滑に作動できるとともに、各連結バー12や取付軸9が摩耗することなく、異音や故障も発生しない。
【0029】
極薄金属板のブレード3としては、幅が0.5〜3cm、長さが1〜5cm、板厚が0.01〜0.3mmのブレード3を、部分カバーの2の端部の摺動個所の前方の1辺に、または3辺にコの字状に、4辺にロの字状に固定してもよく、さらには多数個のブレードを1〜3mmの間隔を置いて固定してもよく、この場合、ブレード3の個数としては部分カバー2の大きさによって左右されるが、通常の場合には2〜8個/10cm(部分カバー当たり)が適当である。
【0030】
ブレード3の材質としては、炭素量0.03〜0.1%、クロム量10〜20%を含む鉄鋼またはステンレス鋼(以下単に低炭素含有量で高クロム含有量のステンレス鋼という)を用い、この素材は最近開発された新素材であって、高強度(引張強さ2000〜2000N/mm2 )の優れた特性を有し、たとえば、日新製鋼(株)の高強度ステンレス鋼は、SUS631、NSSHT1770、NSSHT1960、NSSHT2000(平成9年3月頃開発)の製品番号で販売されている。
【0031】
また、低炭素含有量で高クロム含有量のステンレス鋼は、硬度(耐摩耗性)に富み、溶接による強度低下が小さいという優れた特性があって、この優れた特性を有する素材を板厚0.01〜0.3mmにして極薄で小型、軽量のブレード3に利用することに特徴がある。
【0032】
極薄金属板のブレード3として使用する低炭素含有量で高クロム含有量のステンレス鋼の炭素量が0.03%未満であると、溶接性は一段とよくなるが、ブレード3として硬度に難点が起き、また、ステンレス鋼の炭素量が0.1%超えると、ブレード3を部分カバー2に直接に溶接する際に強度低下を起して不適当である。
【0033】
また、極薄金属板のブレード3として使用する低炭素含有量で高クロム含有量のステンレス鋼のクロム量が10%未満であると、ブレード3に十分な硬度(耐摩耗性)を持たせることができず、クロム量を20%を超えると、硬度を一層増加させることはできるが弾力性に難点が発生して不適当である。
【0034】
さらに、極薄金属板のブレード3として使用する低炭素含有量で高クロム含有量のステンレス鋼の板厚を0.01〜0.3mm(望ましくは0.05〜0.1mm)の極薄金属板にすると、ブレード3として使用する際に高強度(引張強さ)、弾力性等を生かすことができ、ブレード3を薄く、小型、軽量、コンパクトにするとともに、テレスコピックカバーの被摺動面との接触面積を小さくし、摩擦抵抗を軽減して、テレスコピックカバーの摺動個所または移動機構に余分な荷重、負担をかけず、テレスコピックカバーの駆動電力を節減できる。
【0035】
極薄金属板のブレード3の一端部分を、部分カバー2の端部の摺動個所に直接に溶接し、部分カバー2より突出(0.05〜1mm)させた部分をブレードとして使用するが、ブレード3の形状としては、平板状であって、ブレード3の先端部分が部分カバー2より突出させることが可能であれば、いかなる形状でもかまわない。また、ブレード3の一端部分を部分カバー2に溶接する手段としては
、電気スポット溶接やレーザー溶接が好ましいが、これら以外の溶接方法でもよいことはいうまでもない。
【0036】
さらに、部分カバーの2の端部の摺動個所に、極薄金属板のブレード3を固定するについては、極薄金属板のブレード3を、くの字状またはへの字状に折り曲げると、ブレード3の精度が一層よくなり、ブレード3の腰が一段と強くなり、より安定した押圧性を保持し、流体や狭雑物のシール性やワイピング性を格段に向上させることができる。
【0037】
前述した多数個のブレード3を固定したテレスコピックカバー1に産業機械5の主軸頭等の移動機構4を装填する他の機構としては、テレスコピックカバー1の部分カバーの端部の2aまたは2dに、切込部を設けて、この切込部に産業機械5の主軸頭等の移動機構4を挿填してもよく、また、この切込部を向かい合わせに組み合わせて産業機械5の主軸頭等の移動機構4を挿填してもよく、さらには、テレスコピックカバー1の中央の部分カバーに、産業機械5の主軸頭等の移動機構4を装填する設置口を設けてもかまわない。
【0038】
極薄金属板のブレード3の他端を、産業機械5の被摺動面4に押圧する際の圧力は、前述した従来のばね用ステンレス、焼き入れリボン鋼製の金属薄板製のブレードの場合には、50〜600g(100mm当たり)の圧力であったが、極薄金属板の低炭素含有量で高クロム含有量の鉄鋼またはステンレス鋼製のブレード3の場合には、10〜300g(100mm当たり)の圧力であり、摩擦抵抗が少なく、ブレード3や産業機械5の被摺動面4等に余分な荷重、負担がかからず、良好なシール性とワイピング性を発揮する。
【0039】
【発明の効果】
本発明によると、複数枚の部分カバーよりなるテレスコピックカバーに一個のパンタグラフを取り付けるだけで、パンタグラフが連動することによって起こる緩衝作用、ブレーキング作用によって、各部分カバーを、同時に、連動して、等距離で、スムースに移動させることが可能であって、テレスコピックカバーを全体的に連動して、直進性を持たせて、スムースに摺動させることが可能であって
、産業機器の移動機構に切り粉等の異物や塵芥が混入することを完全に防止でき、オイル等の飛散や作業者の手足や衣服を挟む危険もなく、産業機械としてデザイン的にも奇麗になる長所もある。
【0040】
また、本発明によると、前述したパンタグラフの作用によって、テレスコピックカバーを摩擦抵抗と金属騒音を小さくし、安定して往復摺動させることも可能であり、特に最近のコンパクト化した産業機器に取り付けるスペースの少ないテレスコピックカバーとして最適な状態で使用できるという利点がある。
【0041】
また、本発明によると、テレスコピックカバーの各部分カバーを軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相との微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼で製作すると、従来のテレスコピックカバーの各部分カバーに比較して、各部分カバーを薄くすることが可能であるために、テレスコピックカバーの各部分カバーの間隔を減少でき、テレスコピックカバーを全体としてもコンパクト
にでき、テレスコピックカバーの全体重量も軽量化できる長所がある。
【0042】
さらに、本発明によると、テレスコピックカバーに取り付けるパンタグラフの材質として、軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相との微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼で製作することによって、パンタグラフを極薄状、極軽量にできるばかりか、パンタグラフの硬度、弾力性、物理的強度、耐久性等の性能も格段に向上させることができる。
【0043】
さらに、本発明によると、テレスコピックカバーの各部分カバーに固定する極薄金属板のブレードの素材として、炭素量とクロム量を所定の範囲に調整した鉄鋼またはステンレス鋼を使用すると、従来のゴム製のブレードに比較して、ブレードの厚みを飛躍的に薄くすることが可能であるために、テレスコピックカバーの各部分カバーの間隔を一段と減少でき、テレスコピックカバーを全体としてもよりコンパクトにでき、テレスコピックカバーの全体重量も一層軽量化できるという優れたメリットがある。
【0044】
また、炭素量とクロム量を所定の範囲に調整した鉄鋼またはステンレス鋼のフレードは、硬度、弾力性、物理的強度等が、従来の場合に比較して、格段と高く、かつ、薄くて、接触面積が小さく、摩擦抵抗が小さいという特性があるために、ブレードの耐久性、摺動性、シール性、スイーピング性を、従来の場合に比較して、数段に向上させることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】長方形の複数枚の部分カバーにブレードを固定した状態を示すテレスコピックカバーの説明図である。
【図2】テレスコピックカバーの部分カバーに固定したスリットプレートにパンタグラフの取付摺動軸を摺動可能に挿填した状態を示す説明図である。
【図3】長方形の複数枚の部分カバーよりなるテレスコピックカバーに一個のパンタグラフを設けて伸展した状態を示す説明図である。
【図4】テレスコピックカバーの部分カバーに固定したブレードの摺動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 テレスコピックカバー
2 部分カバー
3 ブレード
4 移動機構
5 産業機構
6 固定機構
7 パンタグラフ
8 取付軸
9 取付摺動軸
10 スリットプレート
11 スリット

Claims (1)

  1. 薄板状の部分カバーの複数枚を摺動可能に積層して形成したテレスコピックカバーに一個のパンタグラフを取り付けて、産業機器の移動機構の移動に応じて、テレスコピックカバーをパンタグラフと一体として摺動させるについて、テレスコピックカバーの薄板状の部分カバーの材質として厚さ0.5〜3mmの17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相との微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼を使用し、テレスコピックカバーの薄板状の部分カバーに取り付けるパンタグラフの材質として厚さ0.1〜3mmの17%Cr−2%Niを主成分として軟質なフェライト相と硬質なマルテンサイト相との微細混合組織を有する高強度複層組織ステンレス鋼を使用し、テレスコピックカバーの薄板状の部分カバーの摺動個所に、炭素量0.03〜0.1%、クロム量10〜20%の範囲に調整した鉄鋼またはステンレス鋼の極薄金属板のブレードを固定し、パンタグラフの取付軸の一方をテレスコピックカバーの部分カバーに固定するとともに、パンタグラフの他方の取付軸を、テレスコピックカバーの部分カバーに固定したスリットプレートのスリットに摺動可能に挿填したパンタグラフを設けたテレスコピックカバー。
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