JP4090164B2 - 多機能外科用器具及び多機能外科用ツール作動組立体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は多機能外科用器具に関し、特に、多機能外科用器具の外科用ツール作動組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、外科処置を行う際に多機能外科用器具が外科医によって用いられている。これらの多機能外科用器具は複数の外科用ツールを一つの器具内に含むため、外科医は患者に複数の器具を挿入したり取り除く必要がない。複数のツールを一つの器具に含むことによって外科医は効率よく処置を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来の多機能外科用器具には欠点がある。複数のツールが単一の器具に組み込まれているため外科用器具の機構は非常に複雑であり、これを用いる際に非効率的となっていた。そのため外科医が複数の外科用ツールが単一の器具に組み込まれることによって得られる効率は、この器具のツールを操作する際の複雑さと非効率性によって打ち消されていた。
【0004】
そのため、複数の外科用ツールを含む器具を使用する外科医によってより効率よく使用され得る多機能外科用器具を提供することが望まれる。そこで、本発明は、上記課題を解決することのできる多機能外科用器具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明の一つの形態において、多機能外科用器具が、管状部と、前記管状部にスライド可能に搭載したフィンガーリング部と、前記管状部の末端上にスライド可能に搭載した軸と、前記軸及び前記管状部上に配置され、前記フィンガーリング部に接続した第一外科用ツールと、 前記軸及び前記管状部上に配置され、前記管状部の先端に接続した第二外科用ツールと、前記管状部にスライド可能に搭載され、前記軸に取付られた作動部材と、を含むことを特徴とする。
【0006】
前記管状部が該管状部のガイド孔を規定し、前記作動部材が、前記管状部の外側に配置されるヘッド部分と、前記ヘッド部から延在し、一部分が前記管状部に配置される伸張軸部分と、前記伸張軸部分に配置され前記ガイド孔に受容されるスロットガイドと、を含んでいてもよい。
【0007】
さらに、前記スロットガイドが第一ガイドタブと第二ガイドタブとを有し、前記第一タブと前記第二タブが前記伸張軸部分の反対面に配置されてもよい。
【0008】
前記作動部材が、前記フィンガーリング部の先端に配置された連動ヘッド部分と、前記管状部の末端上に配置された軸取付部分と、前記連動ヘッド部分と前記軸取付部分とに取付られ、前記管状部内に配置された接続部と、を含んでもよい。
【0009】
さらに、多機能外科用器具は、前記管状部の中に前記管状部の先端に配置され、前記作動部材と前記フィンガーリング部の先端に位置するバイアス部分を含んでもよい。
【0010】
上記課題を達成するために、本発明の別の形態において、多機能外科用器具が、ボディ部と、前記ボディ部にスライド可能に搭載したフィンガーリング部と、前記ボディ部の末端上に取付られた軸と、前記軸及び前記ボディ部に配置され、前記フィンガーリング部に接続した第一外科用ツールと、前記ボディ部に回転可能に搭載され、前記フィンガーリング部と実施可能に連合した作動部材と、前記軸及び前記ボディ部上に配置され、前記作動部材に実施可能に接続された第二外科用ツールと、を含むことを特徴とする。
【0011】
前記作動部材が円形ギアであり、プーリケーブルが前記フィンガーリング部から前記ギアまで延在して前記ギアを前記フィンガーリング部に実施可能に連結し、前記プーリケーブルがその末端に前記ギアに噛み合う歯を含んでもよい。
【0012】
さらに、前記第二外科用ツールが、前記ボディ部中に配置され、前記ギアに噛み合う歯を持つハブを含んでもよい。
【0013】
さらに、前記作動部材が、第一端にチャンネルを規定し、第二端に歯を持つギアで、プーリケーブルが前記フィンガーリング部から前記ギアに延在して前記ギアを前記フィンガーリング部に実施可能に連結し、前記プーリケーブルが末端に止め部材を持ち、前記プーリケーブルが前記チャンネル中に受容されてもよい。
【0014】
さらに、多機能外科用器具は、前記ボディ部内に配置され、前記ギアと協動して前記ギアを第一位置にバイアスし、前記第二外科用ツールの末端が前記さやの中に配置されてバイアス部材を含んでもよい。
【0015】
さらに、前記作動部材材が前記ボディ部の前記フィンガーリング部の先端に搭載され、前記作動部材がツール取付部分と連動部分とを含み、前記第二外科用ツールが前記ツール取付部分に取付られ、前記連動部分が前記フィンガーリング部と連合してもよい。
【0016】
さらに、前記ツール取付部分が第一アーム部材と第二アーム部材とを有し、前記第一アーム部材及び前記第二アーム部材の両方が開き口を有し、前記ツール取付部分が第一長軸を持ち、前記連動部分が第二長軸を持ち、前記第一長軸は前記第二長軸からずれていてもよい。
【0017】
上記課題を達成するために、本発明の別の形態において、多機能外科用器具は、ボディ部と、前記ボディ部の末端に取付られたハウジングと、前記ボディ部にスライド可能に搭載したフィンガーリング部と、前記ボディ部の末端上に取付られた軸と、前記ボディ部に配置され、前記ハウジング中に延在し、前記フィンガーリング部に接続し、連結手を持つ第一外科用ツールと、前記軸及び前記ハウジング内に回転可能に搭載された第二外科用ツールと、を含み、前記第一外科用ツールが前記ハウジング内を遠位方向に移動する時、前記連結手が前記第二外科用ツールと連動することを特徴とする。
【0018】
さらに、多機能外科用器具は、前記ハウジングに配置されるバイアス部材を含んでもよい。
【0019】
さらに、前記第二外科用ツールがハブを含み、前記連結手が前記ハブと連動してもよい。
【0020】
さらに、前記ハブがチャンネルを含み、前記第一外科用ツールが前記チャンネル中に含んでもよい。
【0021】
上記課題を達成するために、本発明の別の形態において、多機能外科用器具は、ボディ部と、前記ボディ部内にスライド可能に配置された第一ハブ器具と、
前記ボディ部内にスライド可能に配置された第二ハブ器具と、前記ボディ部にスライド可能に搭載されたフィンガーリング部と、及び前記フィンガーリング部内に搭載され、前記第一及び第二ハブ器具と選択的に連動可能な外科用ツール作動組立体と、を含むことを特徴とする。
【0022】
前記外科用ツール作動組立体が前記フィンガーリング部内に回転可能に搭載され、トップスイッチ部材とボトムスイッチ部材を含み、前記トップスイッチ部材と前記ボトムスイッチ部材は、前記トップスイッチ部材がユーザーによって手動で回転され、前記第一及び第二ハブ器具の中の一つと噛み合うとき、前記ボトムスイッチ部材が自動的に回転して前記第一及び第二ハブ器具の中の他の一つと噛み合うように互いに連動してもよい。
【0023】
さらに、前記トップスイッチ部材がハブ器具作動部材と、ボトムスイッチ部材連動タブとを含み、前記ハブ器具作動部材と前記ボトムスイッチ部材連動タブが前記トップスイッチ部材の第一面に取付られ、前記フィンガーリング部内に配置されてもよい。
【0024】
さらに、前記ボトムスイッチ部材がハブ器具ロック部材とトップスイッチ連動部材とを含んでもよい。
【0025】
さらに、前記フィンガーリング部が、第一ハウジングと第二ハウジングを含み、前記外科用ツール作動組立体が、前記第一ハウジング内にスライド可能に配置された第一作動ボタンと、前記第二ハウジング内にスライド可能に配置された第二作動ボタンと、を含んでもよい。
【0026】
さらに、前記第一ハブ器具が前記第一作動ボタンと連動可能な第一ハブ連動部材を含み、前記第二ハブ器具が前記第二作動ボタンと連動可能な第二ハブ連動部材を含んでもよい。
【0027】
さらに、前記外科用ツール作動組立体がガイド構造と、前記ガイド構造に配置される作動タブとを含んでもよい。
【0028】
さらに、前記ガイド構造が第一長軸を持つ第一ガイド孔と、第二長軸を持つ第二ガイド孔とを規定してもよい。
【0029】
さらに多機能外科用器具が、前記ボディ部の末端に取付られた軸圧力解放部材を含んでもよい。
【0030】
さらに、前記フィンガーリング部が指を入れる作動ガイド構造を含み、前記ガイド構造が前記指を入れる作動ガイド構造内に受容されてもよい。
【0031】
さらに、前記ボディ部が、前記第一及び第二ガイド孔に受容されるガイド棒を含んでもよい。
【0032】
上記課題を達成するために、本発明の別の形態において、外科用ツール作動組立体第一ツールが、受容部材と、第二ツール受容部材とを含むボディ部と、前記ボディ部に回転可能に搭載され、前記第一ツール受容部材と前記第二ツール受容部材と選択的に連動可能なツールロックアウトスイッチと、を含み、前記ツールロックアウトスイッチが前記第一又は第二ツール受容部材の中の1つと連動するとき、連動している前記ツール受容部材中に配置された外科用ツールがそのツールを使用するユーザーの使用を停止することを特徴とする。
【0033】
前記ツールロックアウトスイッチが、前記ボディ部に搭載されたハブと、前記ハブと前記第一ツール受容部材との間に配置された第一ロック部材と、前記ハブと前記第二ツール受容部材との間に配置された第二ロック部材とを含んでもよい。
【0034】
さらに、前記ハブがその部分に貫通部を有してもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]
図1には本発明の基本理念に基づき、外科用ツール作動組立体の第一実施例を示す。本発明は多機能外科用ツールが外科用器具に含まれる場合、外科用器具の種々の異なる構成で実行され得、本発明は多機能器具それ自身の特定の実施に実行されることには限られない。本発明の多機能外科用器具の第一実施例及びツール作用部の第一実施例を図1に示している。
【0036】
図1に示したように、外科用器具100は多機能外科用器具で、シュリンゲである第一外科用ツール150と、図1の実地例では注射針として示されている第二外科用ツール160とを含む。図1に見られるように、外科用器具100は軸又はさや120と、フィンガーリング130と、作動ボタン170とを含む。シュリンゲ150と針160は、作動位置にないとき、さや120内に配置される。シュリンゲ150と針160は種々のどのような公知のツールであってもよく、本発明はシュリンゲや針の特定の実施例には限られない。さらに、前述したように、本発明は第一外科用ツール150がシュリンゲで、第二外科用ルール160が針である実施例には限定されない。本発明は、例えばブラシ、つかみ、バルーン、焼灼器、バスケットなどの、種々のどのようなツールであってもよい。
【0037】
ボディ部110は、一般的には管状部材で、ボディ部の末端112A内にガイド孔114を含み、先端112Bに親指リング140を含む。ボディ部110には、針160中から患者の体に注入するために液体を外科用器具100に供給するのに用いられる注射口132が含まれる。ガイド孔114はボディ部110の反対面に形成された開口からなり、その開口はボディ部110中に延在する。作動ボタン170はボディ部110内をスライドするようにボディ部110内に配置される。このように、作動ボタン170はヘッド部分172と、伸張軸部分174と、スロットガイド176とを含む。スロットガイド176は、伸張軸部分174の反対面に配置され、ボディ部110のガイド孔114に受容される2つのガイドタブからなる。このように作動ボタン170はボディ部110内にボディ部110に対してスライドするように配置されている。さらに、作動ボタン170はさや120に精密に取付られ、ボディ部110に対してスライドするようにボディ部110内に配置されている。作動ボタン170はさや120の一部をボディ部110内に収容するために用いられる。さらに述べるように、さや120がボディ部110に収容されると針160の末端162がさや120の末端122から露出する。
【0038】
図1〜4の実施例、本明細書で後述する実施例、又は当業者によって考えられる実施例におけるさや又は軸120は、剛直な構造でも柔軟な構造でもどちらであってもよい。本発明はさや又は軸120の特定の物理的構造には限定されず、この構造は本発明が用いられる外科用器具の種類によって決定される。
【0039】
フィンガーリング部130はボディ部110上に、ボディ部110をスライドするために配置されている。以下にさらに述べるように、フィンガーリング部130はシュリンゲ150に取付られ、シュリンゲ150がさや120に収容される動きと、さや120の末端122からシュリンゲ150が伸張する動きとを制御する。
【0040】
図2は、図1の外科用器具100の断面図であり、外科用器具100中のシュリンゲ150と、針160と、及びさや120との内部結合を示す。図2に見られるように、針160は固定長を持つ針で、その先端164で注射口132に精密に取付られている。シュリンゲ150はフィンガーリング部130のシュリンゲ取付部材134に精密に取付られている。シュリンゲ取付部材134はその中に延在する開き口135を持っており、そのため針160がシュリンゲ取付部材134中に延在することができる。
【0041】
図2ではまた、さや120が作動ボタン170に取付られれている。さや120の先端124は作動ボタン170に精密に取付られている。そのため、さや120はボディ部110内に配置されているが、ボディ部110に直接取付られていないため、ユーザーが作動ボタン170をボディ部110のガイド孔114内でスライドさせることにより、さや120はボディ部110の中に収容されたりボディ部110から伸張したりできる。針160をボディ部110に(注射口への取付を介して)、シュリンゲ150を取付部材134に、そして作動ボタン170をさや120に取付る方法は、どのような方法であってもよく、本発明は特定の取付方法に限定されない。例えば、各部材は対応する取付部材に接着剤で取付られてもよく、ねじやリベットなどの取付金具を用いて取付られてもよい。
【0042】
外科用器具100の各ツールの作用を以下に示す。図1は、シュリンゲ150と針160がさや120の中に完全に入っている配置を示している。
【0043】
ここで見られるように、この配置では、シュリンゲ150と針160がさや120内に配置されており、フィンガーリング部130がボディ部110の先端112Bに配置されており、作動ボタン170がガイド孔114の末端114Aに配置される。
【0044】
図3は、針160がさや120の末端112から露出した外科用器具100の配置を示す。ここで見られるように、作動ボタン170をガイド孔114内をボディ部110に対して先端方向に移動する。さや120が作動ボタン170に精密に取付られているため、作動ボタン170がボディ部110に沿って先端方向に移動すると、さや120もボディ部110に沿って先端方向に移動し、ボディ部110部内に引っ込む。この結果、ボディ部110の末端112Aから延在するさや120の効果的な長さが短くなる。針160が固定長を持ち、その長さはさや120が完全に伸張したとき、針160の末端162がさや120内に配置される長さに選択されているため、さや120がボディ部110部内に引っ込むと、針160の末端162が、さや120の末端122から露出する。そのため、針160をさや120から露出させるためには、針160はボディ部110に対して動かされず、しかしさや120をボディ部110に対して移動させる。このようにすると、針160の末端162がさや120の末端122から露出する。このように、外科医は、外科用器具100のさや120の動きを制御する作動ボタン170を容易に操作することによって外科用器具から針160の伸張と収縮を制御することができる。
【0045】
図4は、シュリンゲ150の作用を示す。図4からわかるように、フィンガーリング部130はここでは第二位置にあるように、フィンガーリング部130をボディ部110に沿って末端方向にスライドする。シュリンゲ150がフィンガーリング部130に精密に取付られているため、ボディ部110に対してフィンガーリング部130が動くと、どのような動きであっても、シュリンゲ150はフィンガーリング部が動く距離と同じ長さだけ動く。そのため、フィンガーリング部130がボディ部110に対して末端方向に動きその第二位置に動くと、シュリンゲ150の作動部分である末端152は、さや120の末端122の外側に配置される。前述したように、シュリンゲ150をフィンガーリング部130に取付るシュリンゲ取付部材134は開き口135を含み、フィンガーリング部130は針160の動きに影響を与えることなく、ボディ部110上を動くことができる。針160がシュリンゲ取付部材の開き口135上に配置されるとき、フィンガーリング部130及び取付部材134は、針160をただ通過させる。そのためフィンガーリング部130の操作によるシュリンゲ150の動き及び作用は、作動ボタン170による針160の動き及び作用からは独立する。
【0046】
そのため、本発明の図1〜4に示された実施例は、第一外科用ツール及び第二外科用ツールの独立の作用を与え、各ツールの容易な作用機構を与える。
【0047】
そのため、針160を作動する作用機構のために図1〜4の実施例に含まれ得る付加的な特徴は、さや120がボディ部110から完全に伸張した第一位置に作動ボタン170を偏向させるバイアス手段と、作動ボタンがボディ部110内にさや120を引っ込めて針160をさや120から露出させる第二位置に作動ボタンを固定するロック装置とである。これらの付加的な特徴は本発明を実施する際に必ずしも必要ではないが、ユーザーがこのツールを操作するのをより容易にするために提供されてもよい。
【0048】
これらの特徴は特定の実施例には限られず、これらの特徴を実行するために種々の機構が用いられ得る。例えば、作動ボタン170をその第一位置に偏向させるために作動ボタン170と連動するバイアスバネがボディ部110内に提供され得る。ユーザーが作動ボタン170をその第二位置に動かしたいときは、ユーザーは、作動ボタン170をその第一位置に偏向する偏向力に打ち勝つ十分な圧力を作動ボタン170に与えるだけでよい。固定する特徴が必要なときは、ボディ部110上に与えられるロック孔と協動できるロックタブが作動ボタン170上に与えられる。作動ボタン170がガイド孔114内を先端方向に動かされるとき、ロックタブは上にあがり、ロック孔と連動するカム表面にあがり、ロックタブがカム表面上を移動すると、ロックタブはボディ部110に含まれるスロット内で連動することができる。ユーザーが作動ボタン170をボディ部110に沿って、末端方向に動かして、その第一位置に戻したいとき、ユーザーは手動で作動ボタン170を持ち上げ、ボディ部上の孔からはずし、そのためロックタブとロック孔との連動がなくなり作動ボタンはその第一位置に戻る。再度、本発明はこれらの特徴と共に実行される必要はなく、これらの特徴が組み込まれた場合、本発明はこれらの特徴を実行する特定の機構には限定されない。
【0049】
[第2実施例]
図5〜8は、本発明の外科用作動ツールの第2実施例を示す。後述するように、図5〜8に実施された本発明は、図1〜4に実施された実施例と同様の方法で作用し、多機能外科用器具200のボディ部分210内にさや220が収容される作用機構は異なる構造からなる。
【0050】
図1〜4に示された外科用器具と同様に、図5の外科用器具200は、ボディ部分210と、ボディ部分210の末端内に部分的に配置された収縮可能なさや220と、ボディ部分上を移動するようにボディ部分210上に配置されたスライドフィンガーリング部230とを含む。外科用器具200は図1〜4の実施例のシュリンゲとして示された第一外科用ツール250と、図1〜4のツールと同様に針として示された第二外科用ツール260とを含む。また、本発明は、種々の異なるツールを外科用器具200と共に用いることによって実行されてもよい。
【0051】
外科用ツール200はまた収縮部材270を含む。以下に述べるように、収縮部材270はボディ部分210の内部で、さや220の先端224に精密に取付られる。収縮部材270は外科用器具200の先端212Bに配置された連動ヘッド部分272と、外科用器具200の末端212Aでボディ部分210内に配置されたさや取付部分274とを含む。さや取付部分274は、その反対面に配置されたスロットガイド276を含む。図1〜4の実施例と同様に、スロットガイド276は、外科用器具200の末端212Aでボディ部分210に含まれるガイド孔214内に受容される。
【0052】
図6は、図5の外科用器具200の断面図であり、シュリンゲ250と針260とさや220の外科用器具200への取付を示す。図1〜4の実施例と同様、針260は固定長の部材からなり、外科用器具200の先端212Bに配置された注射口230に精密に取付られる。注射口230は、患者の体内に注入される液体を注射針260に供給するために用いられる。図1〜4の実施例について前述したように、シュリンゲ250はスライドフィンガー部に含まれるシュリンゲ取付部材234に精密に取付られる。シュリンゲ取付部材は、針260が注射口230に精密に取付られるよう、シュリンゲ取付部材234内にを通り抜けられるように、その中を完全に延在する第一開き口235を含む。さや220は、収縮部材270のさや取付部分274に精密に取付られる。収縮部材270のさや取付部分274は収縮接続部材278によって、収縮部材270の連動ヘッド部分272に接続される。収縮接続部材278はさや取付部分274を連動ヘッド部分272に精密に取付る延長部材である。収縮接続部材278は外科用器具200の中空ボディ部分210内に配置される。シュリンゲ取付部材234は収縮接続部材278がその中に延在する第二開き口236を含む。
【0053】
図6に見られるように収縮部材270の連動ヘッド部分272は外科用器具200のボディ部分210上からスライドフィンガーリング部230に含まれる二つのフィンガーリング238の後部までの間に配置される。バイアス部材280が外科用器具200のボディ部分210内に配置され、以下に説明するように、さや220が外科用器具200のボディ部分210から完全に伸張する第一位置に収縮部材270を偏向するのに用いられる。
【0054】
外科用器具200の作用について以下に説明する。
【0055】
図5に示すようにシュリンゲ250及び針260は外科用器具200のさや220内に完全に収縮される。このようにスライドフィンガーリング部230はボディ部分210と収縮部材270の先端212Bで第一位置にあり、その結果収縮部材270のスロットガイド276はスロットガイド276がボディ部分210中のガイド孔214の末端214Aに位置する第一位置にある。このように収縮部材270の第一位置では、さや220は外科用器具200のボディ部分210から完全に伸張する。
【0056】
図7は針260がさや220から露出している外科用器具200の配置を示す。ここで見られるように針260の末端262はさや220の末端222から伸張する。針260の末端262をさや220から伸張させるためにユーザーは、スライドフィンガーリング部230を外科用器具200のボディ部分210に沿って先端方向に動かす。スライドフィンガーリング部230を先端方向に動かすとフィンガーリング部230と収縮部材270の連動ヘッド部分272とが連動する。フィンガーリング部230がボディ部分210に沿って先端方向への動きを続けると、フィンガーリング部230が収縮部材270をボディ部分210に沿って先端方向に動かす。ユーザーがスライドフィンガーリング部230をボディ部分210に沿って先端方向に動かすと収縮部材270をその第一位置に偏向しているバイアス部材280による力に逆らって収縮部材270がボディ部分210に沿って先端方向に押される。
【0057】
さや取付部分274は収縮接続部材278を介して収縮部材270の連動ヘッド272に接続されているが、収縮部材270をボディ部分210に沿って先端方向に動かすと、そのさや取付部分274もまたボディ部分210のガイド孔214内で先端方向に動かされる。さや220はさや取付部分274に精密に取付られているため、さや取付部分274を先端方向に動かすと、さや220がボディ部分210内に収容される距離だけ露出したさやの距離が短くなる。さや220をボディ部分210内に収縮させると、針260の末端262がさや220の末端222から露出する。そのためスライドフィンガーリング部230の先端方向への動きにより収縮部材270はボディ部分210に対して先端方向に動かされ、そうしてさや220がボディ部分210内に収縮する。さや220がボディ部分210内に収縮することにより、針260の末端262がさや220の末端222から露出する。ユーザーがスライドフィンガーリング部をボディ部分210に沿って先端方向に動かしている力をスライドフィンガーリング部230から除くとバイアス部材280が収縮部材270を偏向しその第一位置に戻す。それからそこではさや220がボディ部分210から完全に伸張し針260の末端262をさや220内に配置させる。
【0058】
図5〜8の実施例のシュリンゲ250は針260から独立して操作される。図5はシュリンゲ250がさや220内に完全に収容されている外科用器具200の配置を示す。この配置ではフィンガーリング部230は、ボディ部分210の先端212Bに位置する第一位置にある。図8に示したようにシュリンゲ250の作動部分であるシュリンゲ250の末端部分252をさや220から伸張させるためにユーザーはスライドフィンガーリング部230をボディ部分210に沿って末端方向に動かす。スライドフィンガーリング部230を末端方向に動かすとシュリンゲ250も末端方向に動き、そのためシュリンゲ250の末端部分252がさや220から伸張する。シュリンゲ取付部材234に開き口が与えられているため、フィンガーリング部230はボディ部分210に沿ってスライドすることができ針260の動きに影響を与えない。
【0059】
そのため、図5〜8の作動ツールの実施例は多機能外科用器具の個々のツールに独立した作用を与え、また各ツールを作動するユーザーに容易な作用機構を与える。
【0060】
[第3実施例]
図9〜12には本発明の作動ツールの第3実施例を示す。図9及び10からわかるように外科用器具300は、ボディ部分310と、ハウジング320と、シュリンゲとして示される第一外科用ツール350と、注射針として示される第二外科用ツール360と、を含む。ボディ部分310上には、その上をスライドするスライドフィンガーリング部330が配置されている。ハウジング320はボディ部分310と一体で形成されてもよく、また連結ジョイント315として示されたオスメス連結ネジを用いるなどして取り外し可能にボディ部分310に接続されてもよい。連結ジョイント315はボディ部分310の末端310Bに配置されたオスネジ部分を含む。このオスネジ部分はハウジング320の先端に含まれるメスネジ部分の内部に受容される。しかしながら前述したように本発明はハウジング部分320をボディ部分310に連結する特定の配置には限られない。
【0061】
図9に示したようにハウジング320は第一チャンネル322と第二チャンネル324を含む。第一チャンネル322にはプーリケーブル323が配置され、第二チャンネル324にはニードルハブ362が配置される。プーリケーブル323は歯部分323Bを含み、その先端323Aでスライドフィンガーリング部330またはシュリンゲ350のどちらかに精密に取付られる。上述したように、プーリケーブル323の先端323Aはスライドフィンガーリング部330またはシュリンゲ350のどちらかに精密に取付られることができ、本発明はプーリケーブル323の先端323Aが取付られる特定の点には限定されない。スライドフィンガーリング部330がボディ部分310に沿って末端方向に動かされるとき、プーリケーブル323もまた末端方向に動かされるように、プーリケーブル323がスライドフィンガーリング部330に直接または直接でなくても取付られることが必要である。以下に述べるように、プーリケーブル323の歯部分323Bはギア370と連動する。プーリケーブル323は、力が及ぼされているときプーリケーブルがその力に応じて剛直体として動くように剛直部材である。
【0062】
第二チャンネル324内にはニードルハブ362が配置されている。以下に説明するように、ニードルハブ362はギア370とかみ合う歯364を含む。注射針360はニードルハブ362に精密に取付られる。ニードルハブ362は第二チャンネル324内をスライドするように配置される。ここで見られるように、ニードルハブ362には注射口366が与えられている。この注射口366は患者の体内に注入される液体を針360に供給するためである。図10に見られるようにハウジング320にはニードルハブ362がハウジング320内をスライドして動けるように孔320Aが与えられている。
【0063】
ハウジング320内にはシュリンゲ装置である第二外科用ツール350が配置され、第二外科用ツール350はボディ部分310内に延在し、スライドフィンガー部330に精密に取付られている。このようにシュリンゲ350はニードルハブ362に与えられている孔362Aを通る。ニードルハブ362内の孔362Aが図10に示されている。シュリンゲ350の末端部分350Bと針360の末端部分360Bはこれらのツールが非作用位置にあるとき、さや328内に配置される。
【0064】
本発明の図9〜12に実施された作動ツールの作用について以下に述べる。
【0065】
図9及び10はシュリンゲ350と注射針360の両方が外科用器具300のさや328内に完全に位置するときの外科用器具300の配置を示す。図11は針360が外科用器具300のさや328から伸張するときの外科用器具300の配置を示す。図11に示すように、針360をさや328の末端328Aから伸張するために、ユーザーはフィンガーリング部330をボディ部分310の先端310Aにボディ部分310に沿って先端方向にスライドする。プーリケーブル323が上述したように、直接または直接でなくともフィンガーリング部330に精密に接続されているため、フィンガーリング部330を先端方向にスライドすることにより、プーリケーブル323もまた先端方向に動かされる。このプーリケーブル323の先端方向への動きにより、プーリケーブル323の連動歯323Bがギア370とかみ合う。歯323Bが先端方向に動くと、ギア370がハウジング320内で反時計方向に回転する。ギア370はまたニードルハブ362に含まれる歯364とかみ合うため、ギア370が反時計方向に回転すると、このギア370の反時計方向の回転によりニードルハブ362が第二チャンネル324で末端方向に動く。針360がニードルハブ362の末端に精密に取付られているため、第二チャンネル324内のニードルハブ362の末端方向への動きにより、針360の末端360Bがさや328の末端328Aから伸張する。そのためフィンガーリング部330の先端方向への動きによりプーリケーブル323の歯323B、ギア370及びニードルハブ362の歯364との内部動作により針360がさや328から伸張する。
【0066】
針360をさや328に収縮するためには、スライドフィンガーリング部330はボディ部分310に沿って末端方向に動かされ、図9及び10に示したようにシュリンゲ350がさや328内にまだ収縮されている状態の最初の位置に戻る。スライドフィンガーリング部330がこの位置まで末端方向に動かされるとプーリ歯323Bはギア370とかみ合い、ギア370を時計方向に回転しそのためニードルハブ362が先端方向に動き針360をさや328の中に収縮して戻す。
【0067】
図12はシュリンゲ350がさや328の外側に伸張したときの外科用器具300の配置を示す。シュリンゲ350をさや328から伸張させるためには、ユーザーはフィンガーリング部330をボディ部分310に沿って末端方向にスライドし、図9及び図10に示した位置を越えてボディ部分310に沿って末端方向にスライドする。図12に示したようにフィンガーリング部330はユーザーによってボディ部分310の末端310Bに動かされる。フィンガーリング部330をボディ部分310に沿って末端方向に動かすと、プーリケーブル323の連動歯323Bがギア370を越えてそしてハウジング320の末端に与えられた開き口を通って延在する。このようにプーリケーブル323はもはやギア370とかみ合わず、ギア370を回転しない。フィンガーリング部330がボディ部分310に沿って末端方向に動かされるとき、ギア370がニードルハブ362と連動していないため、またギア370がプーリケーブル323によって回転されていないため、ニードルハブ362そして結果的に針360はスライドフィンガーリング部330がボディ部分310に沿って末端方向に動かされるときに動かされない。しかしシュリンゲ350は剛直でありスライドフィンガーリング部330に直接取付られているため、フィンガーリング部330がボディ部分310に沿って末端方向に動くときシュリンゲ350も末端方向に動き、シュリンゲの作動端であるシュリンゲ350の末端350Aをさや328の末端328Aから露出する。このようにフィンガーリング部330のボディ部分310に沿った末端方向への動きにより、シュリンゲ350が外科用器具300のさや328から露出する。
【0068】
シュリンゲ350をさや328に収縮して戻すため、ユーザーはフィンガーリング部330をボディ部分310に沿って先端方向にスライドし図9及び10に示した位置までスライドする。
【0069】
[第4実施例]
図13〜16は本発明の作動ツールの第四実施例を示す。ここで見られるように、図13〜16の作動部は図9〜12に開示された作動部と同様の方法で作用する。図13〜16の実施例ではプーリケーブルと連動ギアの配置が変更されている。外科用器具400の外科用ツール中のシュリンゲと針の取付に対する配置は図13〜16に示した第四実施例でも同様である。
【0070】
図13に見られるように、外科用器具400もまた、ボディ部分410とハウジング420とを有す。ハウジング420は図9〜12の実施例で示したのと同様のボディ部分410に連結ジョイント415を介して取付られている。ボディ部分410にはフィンガーリング部430がスライド可能に搭載される。ハウジング420は第一チャンネル及び第二チャンネルを含む。プーリケーブル423が第一チャンネル422内に配置される。プーリケーブル423は直接的または直接的でなくフィンガーリング部430と連動して動くようにフィンガーリング部430に精密に取付られる。プーリケーブル423はプーリケーブル423の末端に配置されたストップ部材423Bを含む。
【0071】
第二チャンネル424内にはニードルハブ462が配置される。ニードルハブ462は連動歯464と注射口466とを含む。ニードルハブ462には注射針460が精密に取付られている。注射針460はその先端460Aでニードルハブ462に精密に取付られ、注射針460の末端460Bはさや428内に配置される。また針460の末端460Bは非作用位置にあるとき、ハウジング420の末端に含まれる。シュリンゲ450はハウジング420内で先端方向に延在し、その先端450Aがスライドフィンガーリング部430に精密に取付られる。シュリンゲ450はチャンネル424内でハウジング420を通り、そのためニードルハブ462は、シュリンゲ450がチャンネル424をニードルハブ462の動きに影響を与えないように通る孔462Aを含む。シュリンゲ450が作用位置にあるとき、シュリンゲ450の末端450Bはさや428の末端から伸張する。
【0072】
ハウジング420内にはギア470が含まれる。図13〜16の実施例ではギア470は図9〜12の実施例のギアがそうであったように、円形のギアとしては配列されない。しかしギア470は図9〜12のギアの同様の機能を有し、同様の作用を実現する。ギア470はハウジング420内に配置されたピン421A上に搭載される。このようにギア470はピン421Aの廻りを回転することができる。ギア470はニードルハブ462に含まれる連動歯464と協動する連動歯472を含む。ギア470はまた、プーリケーブル423が通過するチャンネル473を含む。プーリケーブル423のストップ部材423Bはギア470内のチャンネル473の末端面に配置される。このようにプーリケーブル423はチャンネル473から完全には収縮できない。プーリケーブル423はストップ部材423Bと、チャンネル473を規定するギア470の構造との相互作用によりギア470から完全に収縮することを防ぐ。
【0073】
ギア470にはピン474が含まれる。以下に述べるように、ピン474はバイアス部材480と協動する。さらに述べるように、バイアス部材480は、ピン474とピン421Bと協動し、ハウジング420内に配置されるが、針460がさや428内に収容される第一位置にギア470を偏向する。
【0074】
図13〜16の実施例のツール作動組立体の作用について以下に述べる。
【0075】
図13及び14は針460とシュリンゲ450がさや428内に完全に収容されている外科用器具400の配置を示す。図15は注射針460がさや428から伸張したときの外科用ツール400の配置を示す。
【0076】
針460をさや428中から伸張するためユーザーはフィンガーリング部430をボディ部410に沿って先端方向に図15に示す位置にスライドする。プーリケーブル423は直接または直接でなくフィンガーリング部430に精密に取付られているため、フィンガーリング部430がボディ部410に沿って先端方向に動くとき、プーリケーブル423も先端方向に動く。プーリケーブル423が先端方向に動かされるとき、ストップ部材423Bがギア470とかみ合い、ギア470をピボットピン421Aの回りに反時計方向に回転させる。ストップ部材423Bはギア470内に形成されたチャンネル473を完全に通り抜けられない大きさであるため、プーリケーブル423が先端方向に移動するとき、ギア470がストップ部材423Bと、チャンネル473を規定する構造との相互作用によりギア470が反時計方向に回転する。スライドフィンガーリング部430はギア470がバイアス部材480によってギア470に及ぼされている偏向力に逆らってギア470を反時計方向に回転する十分な力で、ボディ部分410に沿って先端方向に動かされなければならない。ギア470がピボットピン421Aの回りを反時計回りに回転するとき、ギア470の連動歯472はニードルハブ462の歯464とかみ合う。ギア470が反時計方向に連続的に回転するとき、歯472と歯474との相互作用によりニードルハブ462がハウジング420のチャンネル424内を末端方向に動かされる。針460がニードルハブ462に精密に取付られているため、ニードルハブ462が末端方向に動くと、さや428内の針460の末端460Bも末端方向に動き、そのため針460の末端460Bがさや428の末端428Aを越えて伸張する。
【0077】
ユーザーがフィンガーリング部430に及ぼす力を解除したとき、バイアス部材480はギア470を時計方向に動かすように働きハブ462をハウジング420内のチャンネル424内で先端方向に動かす。そのためユーザーがフィンガーリング部430への力を解除したとき、このバイアス部材480がギア470を時計方向に回転するように作用する力のために注射針は自動的にさや428内に収縮する。ギア470の時計方向への回転はチャンネル424内でニードルハブ462を先端方向に動かし、そのため、さや428内に針460を収縮する。
【0078】
図16はシュリンゲ450がさや428から露出したときの外科用器具400の配置を示す。シュリンゲ450をさや428から伸張するためにユーザーがフィンガーリング部430をボディ部410に沿って末端方向にスライドする。図16はフィンガーリング部がボディ部410の末端410Bに動かされた後の図を示す。フィンガーリング部430はボディ部410内を末端方向に動かされ、プーリケーブル423がギア470中に与えられたチャンネル473中を通る。ストップ部材423Bがハウジング420内のチャンネル422の末端部分を通り、プーリケーブル423の最も末端の部分が、ハウジング420の末端部分に配置されたハウジング420中の開き口を通って伸張する。そのためプーリケーブル423とギア470との間の相互作用が無くなる。プーリケーブル423はただギア470を通る。そのためフィンガーリング部430の末端方向への動きはギア470の回転を与えない。しかしながらシュリンゲ450がスライドフィンガーリング部430に精密に取付られているため、スライドフィンガーリング部430が末端方向に動かされるとシュリンゲもさや428の末端428Aから伸張するように末端方向に動かされる。ニードルハブ462中に孔462Aが与えられているため、シュリンゲ450はニードルハブ462がチャンネル424で動かないように通過する。このように図16はシュリンゲ450の作動端であるシュリンゲ450の末端450Bがさや428から伸張したときの配置を示す。
【0079】
シュリンゲ450をさや428内に収容するため、ユーザーはフィンガーリング部430をボディ部410に沿って先端方向にスライドし図13及び14で示した位置に戻す。
【0080】
[第5実施例]
図17は本発明のツール作動組立体の第五実施例を示す。ここで見られるように、外科用器具500はボディ部分510とハウジング部分520とを含む。ボディ部分510は中空の円柱部材で第一外科用ツール550をその内部に含む。図示するために第一ツール550はシュリンゲとして説明されるが、しかし第一外科用ツール550はどのような種々の異なる外科用ツールであってもよい。フィンガーリング部530がボディ部510上にスライド可能に配置されている。フィンガーリング部530はボディ部510に沿って先端方向及び末端方向に移動可能に配置される。シュリンゲ550はシュリンゲ550の先端550Bでフィンガーリング部530に精密に取付られる。そのためスライドフィンガーリング部530がボディ部510に沿って動かされるとき、シュリンゲ550もボディ部510内で動く。シュリンゲ550には連結手552が取付られている。連結手552はシュリンゲ550に精密に取付られ、ボディ部510内に配置される。ボディ部510の末端510Aはオス型ネジ部分を含み、そのため内部にメス型ネジ部分を含むハウジング520と連結することができる。ボディ部510はハウジング520と接続ジョイント515で連結される。
【0081】
ハウジング520は第二外科用ツールを含み第二外科用ツールは図示する目的のため注射針560として説明される。図17に示したようにハウジング520はニードルハブ564とニードルハブ564に接続した針560とを含む。患者の体内に注入するための液体を注射針560に与えるために、注射口562がニードルハブ564に公知の技術に従い設置される。ニードルハブ564はハウジング520内に形成されたチャンネル522内に配置される。そのためニードルハブ564はハウジング520内を末端方向及び先端方向に移動可能である。ハウジング520には孔524が形成され、注射口562がハウジング520内に延在できまたハウジング520内でニードルハブ564に沿って注射口562が動くことができる。
【0082】
ハウジング520にはバイアス部材525が与えられる。バイアス部材525はチャンネル522の末端に配置され、ニードルハブ564をハウジング520の先端方向へ偏向する。ニードルハブ564がハウジング520内で先端方向に偏向されるとき、針560の末端560Aはさや(図17には示していない。)の末端部分を超えては伸張しない。さやはハウジング520の最も末端520Aに取付られており、針560とシュリンゲ550が収縮位置にあるときに、この二つのツールの末端部分を収容している。
【0083】
図17に見られるように針部分を含むハウジング520は公知のシュリンゲツールをこのシュリンゲ器具それ自体に変更を加えることなく、注射力に付加的な機能を与えることができるように公知のシュリンゲ器具を配置換えすることができる。ハウジング520はシュリンゲ器具の偏向を必要とすることなくシュリンゲ器具に取付られる。多機能外科用器具500の作用について以下に説明する。
【0084】
シュリンゲ550をハウジング520に取付られシュリンゲ550を囲むさやから伸張するために、ユーザーはフィンガーリング部530をボディ部510に沿って末端方向にスライドする。フィンガーリング部530を末端方向に動かすと、さやの末端からシュリンゲ550の末端550Aが伸張するように末端550Aがさや中で末端方向に動く。このようにフィンガーリング部530の末端方向への動きにより外科用器具500のさやからシュリンゲ550が伸張する。ニードルハブ564にはシュリンゲ550がハウジング520内をニードルハブ564によって妨げられることなく動くために孔566が形成されている。以下に説明するようにシュリンゲ550の末端方向への動きにより針560がさやから伸張する。そのためフィンガーリング部530のボディ部510に沿った末端方向の動きにより、シュリンゲ550と針560が外科用器具500のさやから伸張する。
【0085】
シュリンゲ550がボディ部510内を末端方向に動くとき、ボディ部510内でシュリンゲ550に精密に取付られた連結手552もまたボディ部510内で末端方向に動く。シュリンゲ550がボディ部510内を末端方向に動き続けると連結手552はボディ部510の末端510Aに含まれる孔を通って外に出る。連結手552がハウジング520の先端に入ると連結手552はニードルハブ564の先端構造568と連動する。連結手552はニードルハブ564に形成されたチャンネル566よりも大きいサイズであるため、チャンネル566をハブ564によってただ通過するだけでなくニードルハブ564の先端の構造568と連動する。連結手552がシュリンゲ550に沿って末端方向への動きを続けると、連結手552とニードルハブ564の連動によってハウジング520内でニードルハブ564が末端方向に動く。ニードルハブ564がハウジング520内でバイアス部材525によって与えられるバイアス力に逆らって動くように十分な力がシュリンゲ550とまた連結手552に加えられなければならない。ニードルハブ564がハウジング520内を末端方向に動くとき、ニードルハブ564に取付られた針560もまたハウジング520に対して末端方向に動く。この針560の末端方向への動きによって針560の末端560Aが針を囲うさやの末端から伸張する。このようにこの方法によって、シュリンゲ550の末端方向への動きによって針560が末端方向に動き、シュリンゲ550と針560が外科用器具500から伸張する。
【0086】
シュリンゲ550と針560を外科用器具500のさやの中に収縮して戻すため、ユーザーはフィンガーリング部530をボディ部510に沿って先端方向に動かす。フィンガーリング部530をボディ部510に沿って先端方向に動かすと、シュリンゲ550もボディ部510に対して先端方向に動く。シュリンゲ550を先端方向に続けて動かすと、シュリンゲ550の末端550Aが外科用器具500のさや内に収縮する。シュリンゲ550が外科用器具500内で先端方向に動くと、ニードルハブ564には連結手552による前方向への圧力が加えられなくなる。ニードルハブ564から前方向の圧力が除去されるとバイアス部材525はニードルハブ564を押圧しハウジング520内のチャンネル522中で先端方向に動かす。バイアス部材の偏向力によってニードルハブ564がチャンネル522内で先端方向に動くと、針560の末端560Aを外科用器具500のさや内に収縮する。
【0087】
[第6実施例]
図18〜24は本発明のツール作動組立体の第6実施例を示す。図18に見られるように、外科用器具600は注射針として示される第一ツール650(破線で示される。)と、シュリンゲとして示される第二ツール660(これもまた破線で示される。)とを含む。また前述の実施例でも述べたように、第一及び第二ツールはどのような種々のツールであってもよく、図18〜24に実施例として示される本発明は、外科用ツールが針とシュリンゲである実施例には限定されない。図18から見られるように外科用器具600はボディ部分610と、ボディ部分610にスライド可能に搭載されボディ部分610上で先端方向及び末端方向の両方に移動するフィンガーリング部630と、ツール作動部材620と、及び注射調整口670とを含む。第二ツール660はフィンガーリング部632に取付られ、そのためこの動きはフィンガーリング部630によって制御される。フィンガーリング部630がボディ部610の末端610方向へ動くと、第二ツール660の末端660A、ここでこの末端はシュリンゲループ(図示していない)を含むが、ボディ部610の末端610Aから伸張する。同様にフィンガーリング部630がボディ部610の先端610Bへ動くとボディ部610の末端610A中に第二ツール660の末端660Aが収縮する。
【0088】
以下に説明するように、針650の作動はフィンガーリング部630とツール作動部材620との相互作用によって制御される。ツール作動部材620はボディ部610の先端610Bに回転可能にボディ部610に取付られている。ボディ部610の先端610Bはボディ部610に精密に取付られたピボットピン615を含む。ツール作動部材620はピボットピン615に回転可能に搭載されている。針650が外科用器具600のボディ部610内に配置され針650の先端部分650Bはツール作動部材620に精密に取付られている。ツール作動部材620は針取付部分622を含む。針の先端部分650Bはツール作動部材620の針取付部分622に取付られている。
【0089】
さらにツール作動部材620について説明すると、図19にはツール作動部材が示されている。ここで見られるように、ツール作動部材620は針取付部分622と連動部分626とを含む。針取付部分622は第一アーム部材623と第二アーム部材624とを含む。第一アーム部材623と第二アーム部材624とによって孔625が規定される。第一アーム部材623には開き口623Aが含まれ第二アーム部材624には開き口624Aが含まれる。取付ピン629(図21には示されているが図19には示されていない。)が針650を作動部材620に取付るのに用いられる。針の先端部分650Bは孔625に受容される。針の先端部分650Bは取付ピン629をその中に受容する開き口を含む。針の先端部分650Bによって規定される開き口は針取付部分622中で開き口623Aと624Aと並んでいる。取付ピン629は開き口623Aを通って配置され、この開き口は針の先端650Bと開き口624Aとによって規定される。そのため針650は針取付部分622に取付られる。
【0090】
ツール作動部材620の連動部分626は開き口626Aを規定する。開き口626Aはボディ部分610内でボディ部分610に取付られているピボットピン615を受容する。そのためツール作動部材620は開き口626A内に受容されたピボットピン615を介してボディ部610に回転可能に搭載されることができる。図19に見られるように針取付部分622の長軸X1は連動部分626の長軸X2からずれている。付け加えると、針取付部分622の長さL1は連動部分626の長さL2よりも長い。針取付部分622と連動部分626の軸がずれていること及びその長さが異なる理由については以下に示したツール作動部材620の作用により明確になる。
【0091】
外科用器具600のボディ部610の先端610Bが図20に示されている。ここで見られるようにボディ部610の先端610Bはピボットピン615を含む。以上前述したようにピボットピン615はツール作動部材620の開き口626A内に受容され、ボディ610上に作動部材620を回転可能に搭載する。ボディ部610の先端610Bはまた、親指リング617を含む。
【0092】
ツール作動部材620を説明すると、図18はツール作動部材620が針650の末端650Aが外科用器具600内に収縮している第一位置にある時を示す。このツール作動部材620が第一位置にあるときの詳細な図が図21に示されている。図21からわかるように、針取付部分622がボディ部610に対して先端方向に位置する。針650が針取付部分622上で作動部材620に取付られているため、針650は外科用器具600のボディ部610に対して先端方向に動く。図21からさらに見られるように、フィンガーリング部630はツール作動部材620の連動部分626の隣に位置するが、連動部分626にどのような力も加えていない。
【0093】
図22は針650の末端650Aがボディ部610の末端610から伸張している第二位置に作動部材620が回転された後の図を示している。針650が外科用器具600から伸張する第二位置にある時の作動部材620の配置の詳細図が図23に見られる。図23に見られるようにフィンガーリング部630はフィンガーリング部630の構造が作動部材620の連動部分626と連動するようにボディ部610に沿って先端方向に動かされる。フィンガーリング部630がボディ部610に沿って先端方向に動かし続けられるとき、作動部材620の連動部分626に加えられた力によって作動部材620がピボットピン615の回りを反時計方向に回転する。この作動部材620のピボットピン615の回りを回転する動きによって、針取付部分622がボディ部610に対して末端方向に移動する。針取付部分622が末端方向に移動すると、ボディ部610内の針650が末端方向に動く。作動部材620はピボットピン615の回りの針650の末端650Aがボディ部610の末端部分610Aから伸張するように、取付部分622を末端方向に動かすくらい十分に回転する。そのため針650の末端650Aは外科用器具600から伸張し、患者の体内に液体を注入する。
【0094】
前述したように取付部分622の長軸は、連動部分626の長軸からずれている。さらに針取付部分622の長さは連動部分626の長さよりも長い。これらの作動部材620のふたつの部分の違いは、針650をボディ部610内で作動部材620を回転することによって末端方向に動かす際に機械的な利点を与える。言い換えると、作動部材620がスライドフィンガーリング部630の先端方向への動きとの相互作用によって反時計方向に回転することによって起こる作動部材620の連動部分626の先端方向への動きによって、ツール作動部材620の針取付部分622の末端方向への長い距離への動きが長い距離となる。そのためフィンガーリング部630が先端方向に相対的にわずかに動いたときでも針650が末端方向に非常に大きく動くことになる。
【0095】
針が患者に液体を注入するのに用いられると外科用器具600は患者から取り除かれ針650は器具のユーザーによる作動部材620を手動で回転することによって外科用器具600内に収縮する。針650を外科用器具600内に収縮させることは、針を伸張させる操作に比べたら重要ではない。なぜならば針を伸張させる工程は器具が患者の体内にあるときに起こり患者の体内に器具があるときに効率よく器具を動かすことが重要だからである。逆に針が患者に液体を注入するために用いられた後は、外科用器具は患者から除去されることができ、針は処理が行われた後に外科医によって器具内に手動で収縮される。
【0096】
図24は図18〜24に示した外科用器具の実施に用いられる注射調整口670を示す。注射調整口670は注射調整口670を外科用器具600のボディ部610に取付るために用いられる取付部分672を含む。注射調整口670はその取付部分672に内部ネジを含んでいてもよく、この内部ネジはボディ部610の末端に含まれる外部オスネジ部分と協動して注射調整口670をボディ部610に取付る。注射調整口670の末端674は注射針650の末端650Aが注射調整口670から伸張できるように開き口を含む。注射調整口670は調整部分672から末端674に伸張する孔676を規定する。この孔676には注射針650の末端650Aに含まれる注射口655Aが受容される。
【0097】
[第7実施例]
図25〜41は本発明のツール作動組立体の7番目の実施例を示す。図25及び26に見られるように外科用器具700はボディ部分710と、スライドフィンガーリング部730と、ツール選択ロックスイッチ760と、及び第一及び第二ハブ器具それぞれ740及び750と、を含む。第一外科用ツール(図25及び29には示していない)は第一ハブ器具740と協動し、第二外科用ツール(図25及び26には図示していない)は第二ハブ器具750と協動する。以下に説明するように、外科用器具700を使用する外科医はツール選択ロックスイッチ760を第一ハブ器具740または第二ハブ器具750とのいずれと連動させるかを選択することにより、第一外科用ツールと第二外科用ツールのどちらを使用するかを選択する。外科用器具700の図25〜41の実施例は特定のツールには限定されず、器具に組み込まれてもよい。しかしながら図示する目的のために第一ハブ器具740は注射針と連動し、第二器具750はシュリンゲ装置と連動する。
【0098】
外科用装置700についてさらに説明すると、図25及び26に見られるように、外科用器具700はボディ部分710を含む。ボディ部分710は中心ハブ713と外側フレーム部材712と外側フレーム部材714とを含む。中心ハブ713と外側フレーム部材712は第一チャンネル712Aを規定し、中心ハブ713と外側フレーム部材714は第二チャンネル714Aを規定する。カテーテルまたは同様の構造を、その中を外科用器具700と連動する外科用ツールが通るボディ部分710への取付るさや取付部分716は、ボディ部分710から伸張する。
【0099】
スライドフィンガーリング部730はボディ部710上にスライド可能に搭載される。本明細書中で後述するように、スライドフィンガーリング部730はツール選択ロックスイッチ760と第一及び第二ハブ器具それぞれ740及び750と連動する。第一ハブ器具740はボディ部710に対してスライドするように第一チャンネル712内に搭載され、第二ハブ器具750は同様にボディ部710に対してスライドするように第二チャンネル714A内に搭載される。ツール選択ロックスイッチ760はトップスイッチ部材770とボトムスイッチ部材780と(図25及び26には示していない。)からなっている。ツール選択ロックスイッチ760は第一ハブ器具740と第二ハブ器具750と相互作用し、ハブ器具を使用するためにトップスイッチ部材と、そして結果的にそのハブと連動する外科用ツールとをハブ器具の一つと連動する。そしてボトムスイッチ部材780と連動するそのハブ器具と、そのハブ器具と連動する外科用ツールが使用されないようロックする。ツール選択ロックスイッチ760の作用及びその第一及び第二ハブ器具740及び750との相互作用について本明細書でさらに説明する。図25及び26はツール選択ロックスイッチ760が、第一ハブ器具740と連動する外科用ツールを使用するためにトップスイッチ部材770によって連動される第一位置にあり、第二ハブ器具750は第二ハブ器具750が外科用器具700のユーザによって使用されないようロックするためにボトムスイッチ部材780と連動している図を示している。
【0100】
図27及び28はツール選択ロックスイッチ760のトップスイッチ部材770を示し図29及び30はツール選択ロックスイッチ760のボトムスイッチ部材780を示す。最初にトップスイッチ部材770について説明すると、図27はトップスイッチ部材770の側面図であり、図28はトップスイッチ部材770の底面図である。ここで見られるように、トップスイッチ部材770は平らな円形平面部材772からなる。円形平面部材772の上部には、トップスイッチ部材770がスライドフィンガーリング部730内に搭載されたときスライドフィンガーリング部730上に伸張するフィンガーグリップ774が取付られている。平面部材772の底面部分にはハブ器具作動部材775及びボトムスイッチ部材連動タブ776が取付られている。ハブ器具作動部材775及びボトムスイッチ部材連動タブ776は平面部材772の底面部に配置され、これらはスライドフィンガーリング部730内とボディ部710内に伸張し、第一及び第二ハブ器具740及び750及びボトムスイッチ部材780とそれぞれ連動する。ハブ器具作動部材775は円柱円形部材であり平面部材772から伸張する。ボトムスイッチ部材連動タブ776もまた円柱部材であり、平面部材772から下に伸張するが、ボトムスイッチ部材連動タブ776はV型の連動部分777をも含み、これは図28に示されている。この連動部分777はボトムスイッチ部材780と連動するためのものである。以下に説明するように、ハブ器具作動部材775はハブ器具740及び750と連動し、ボトムスイッチ部材連動タブ776はボトムスイッチ部材780と連動する。
【0101】
図29及び30はボトムスイッチ部材780を示す。図29はボトムスイッチ部材780の斜視図であり、図30はボトムスイッチ部材780の上面図である。ここで見られるようにボトムスイッチ部材780は円形ベース782と、ハブ器具ロック部材784と、トップスイッチ部材連動タブ786とからなる。トップスイッチ部材連動タブ786はV型の溝786Bを規定し、この溝はV型のトップスイッチ部材770の連動部分777をその中に受容するように形成されている。ボトムスイッチ部材780はボディ部710内で回転するようにボディ部710内に配置される。以下に述べるように、ハブ器具ロック部材784の目的はハブ器具740及び750を連動したハブ器具との作用をロックアウトすることである。トップスイッチ部材連動タブ786は、トップスイッチ部材770と連動するように設計される。この連動により、第一又は第二ハブ器具740又は750の一方がハブ器具作動部材775と連動するためにトップスイッチ部材770が回転され、連動したハブ器具が用いられるよう選択されるとき、このトップスイッチ部材770がハブ器具と連動して用いられるように回転する動きがボトムスイッチ部材780をも回転し、ボトムスイッチ部材780のハブ器具ロック部材784がもう一方のハブ器具と連動してそのハブ器具が作動しないようロックされる。
【0102】
図31はツール選択ロックスイッチ760のトップスイッチ部材770と、ボトムスイッチ部材780とを、これらが外科用器具700内のボディ部分710とスライドフィンガーリング部730(図示していない)内で互いに対して配置されている図を示している。ここでわかるように、トップスイッチ部材770のボトムスイッチ部材連動タブ776はボトムスイッチ部材780のトップスイッチ部材連動タブ786と前述したとおりのトップスイッチ部材770とボトムスイッチ部材780のV型の連動部分を用いて連動する。そのためこれからわかるように、ボトムスイッチ部材連動タブ776とトップスイッチ部材連動タブ786との相互作用によりトップスイッチ部材770が回転するとボトムスイッチ部材780も回転する。
【0103】
図32〜34はスライドフィンガーリング部730を示す。図32はスライドフィンガーリング部730の上面図であり図33はフィンガーリング部730の後部分の図であり、図34はスライドフィンガーリング部730の底面図である。これからわかるように、スライドフィンガーリング部730はフィンガーリング731A及び731Bとボディ部分732とからなる。ボディ部分732は中空構造であり、トップボディ部分732Aとボトムボディ部分732Bとから規定される。このように外科用器具700のボディ部分710は図33に示されたように、フィンガーリング部730のトップボディ部分732Aとボトムボディ部分732Bによって規定される外科用器具ボディ開き口737に受容される。このようにフィンガーリング部730は外科用器具700のボディ部分710に沿ってスライド可能に移動できる。
【0104】
フィンガーリング部730のトップボディ部分732Aはトップスイッチ部材受容開き口733と、ハブ器具作動部材開き口734と、ハブ器具ロック部材開き口735と、及びハブ器具伸張開き口736とを規定する。トップスイッチ部材770の平面部材772はフィンガーリング部730のトップスイッチ部材受容開き口733内に受容される。このようにトップスイッチ部材770はスライドフィンガーリング部730内で回転して動くように搭載される。トップスイッチ部材770がスライドフィンガーリング部内を回転して動くようにスライドフィンガーリング部730内に配置されるとき、トップスイッチ部材770のボトムスイッチ部材連動タブ776はスライドフィンガーリング部730によって規定されるハブ器具ロック部材開き口735内に延在し、トップスイッチ部材770のハブ器具作動部材775はスライドフィンガーリング部730によって規定されるハブ器具作動部材開き口734内に延在する。このように前述したように、トップスイッチ部材770はフィンガーリング部730内で回転して動くように搭載され、トップスイッチ部材770のスライドフィンガーリング部730内での回転する動きは、ハブ器具作動部材開き口734内のハブ器具作動部材775の動きによって限定される。
【0105】
そのため図31に戻ると、トップスイッチ部材770のボトムスイッチ部材連動タブ776と、ボトムスイッチ部材780のトップスイッチ部材連動タブ786との間の結合はスライドフィンガーリング部730内のハブ器具ロック部材開き口735に延在する。またトップスイッチ部材770のハブ器具作動部材775はスライドフィンガーリング部730中のハブ器具作動部材開き口734内に受容される。
【0106】
スライドフィンガーリング部730中のハブ器具伸張開き口736はスライドフィンガーリング部730中のトップボディ部分732Aを完全に通り延在し、ハブ器具740とハブ器具750からのハブ器具によって運ばれる外科用ツールと連動するどのような伸張をも受容する。たとえば図25及び26に見られるように、第一ハブ器具740はハブ器具と連動する注射針に液体をハブ器具を介して供給するために用いられる液体口742を含む。同様に第二ハブ器具750は第二ハブ器具750によって運ばれるシュリンゲ器具と連動する電気焼灼挿入部752を含む。そのためスライドフィンガーリング部730はハブ器具伸張開き口736とともに提供され、ハブ器具からのどのような伸張であってもスライドフィンガーリング部730に受容される。
【0107】
図35〜38は第一ハブ器具740を示す。第二ハブ器具はハブからの伸張がハブ器具と連動する特定の外科用ツールを受容するようにハブからの伸張が異なって形成されているという点を除いては第一ハブ器具740と同様に形成されているため、第一ハブ器具740についてのみ詳細に説明する。第一ハブ器具740はトップ部分744とボトム部分746とからなる。第一ハブ器具740が前述したように注射針とともに用いられる場合に用いられる液体口742がトップ部分744に取付られている。トップ部分744はハブ器具作動孔744Aを規定する。ハブ器具作動孔744Aはその中にトップスイッチ部材770のハブ器具作動部材775を受容するように設計される。ハブ器具作動部材775が回転されて第一ハブ器具740のハブ器具作動孔774A内に受容されるとき、第一ハブ器具740はトップスイッチ部材770と連動し、そのためスライドフィンガーリング部730が外科用器具700のボディ部分710に沿って末端方向に移動するとき、第一ハブ器具740もボディ部710に沿って末端方向に移動する。そうして第一ハブ器具740と連動する外科用ツールは外科用器具700のボディ部710に沿って末端方向に動かされ、外科用ツールの末端が外科用器具700のさや取付部分716に取付られたさやから伸張し、そのためこの外科用器具700を用いている外科医によって外科用ツールが用いられる。
【0108】
ハブ器具740についてさらに説明すると、ハブ器具740はボトム部分746を含む。ボトム部分746はハブ器具ロック孔746Aを規定する。ボトムスイッチ部材780のハブ器具ロック部材784は、ハブ器具740のハブ器具ロック孔746Aに受容される。そのためツールスイッチ部材770のハブ器具作動部材775が第一ハブ器具740のハブ器具作動孔744Aと連動するとき、ハブ器具ロック部材784は外科用器具700の他のハブ器具のハブ器具ロック孔と連動する。そのためトップスイッチ部材770の回転を介してハブ器具の中の一つはトップスイッチ部材770に使用のために連動し、もう一つのハブ器具はボトムスイッチ部材780によって作用しないようロックされる。前述したように、トップスイッチ部材770とボトムスイッチ部材780との間のV型の溝の配置により、トップスイッチ部材770が外科用器具のユーザーにより回転されるとボトムスイッチ部材780も回転する。
【0109】
また第一ハブ器具740にはボディ連動部分748が関連する。ボディ連動部分748はボディ連動部分748から外側に延在する保持レール748Aを含む。この保持レール748Aは第一ハブ器具740を外科用器具700のボディ部710内に規定された第一チャンネル712A内に第一ハブ器具をガイドして保持するように働く。
【0110】
図39及び40はツール選択ロックスイッチ760が第一ハブ器具740と第二ハブ器具750と組み合わされて用いられたときの図を示す。図示する目的でツール選択ロックスイッチ760と第一ハブ器具740と第二ハブ器具750はスライドフィンガーリング部730が無いように示されている。トップスイッチ部材770はハブ器具作動部材775(図39には示されていない。)が第一ハブ器具740のハブ器具作動孔744A内に受容されるように回転される。図39及び42では見られないが、前述した記載からトップスイッチ部材770が第一ハブ器具740と連動するように回転されると、ボトムスイッチ部材780も回転され、第二ハブ器具の作用をロックアウトするために第二ハブ器具750のロック孔に連動する。
【0111】
図41は外科用器具700を図26の41−41のラインで切断した断面図である。ここで見られるように第一ハブ器具740は第一チャンネル712A内に配置され、第二ハブ器具750は第二チャンネル714A内に配置され、トップスイッチ部材770はスライドフィンガーリング部730内に配置される。
【0112】
操作時には、第一ハブ器具740と連動する第一外科用ツールを用いたいと望む外科医はトップスイッチ部材770をトップスイッチ部材770が第一ハブ器具740と連動するように回転する。トップスイッチ部材770が回転するとボトムスイッチ部材780もまた回転しボトムスイッチ部材780は第二ハブ器具750と連動する第二外科用ツールが操作されないようにボトムスイッチ部材780が第二ハブ器具750と連動する。トップスイッチ部材770が図25に示した第一位置、つまりトップスイッチ部材770が第一ハブ器具740と連動する第一位置、まで回転されると、スライドフィンガーリング部730が外科用器具700のボディ部710に沿って末端方向に動かされ、そのため第一ハブ器具740がボディ部710に沿って末端方向に動かされる。そのため第一ハブ器具740と連動する外科用ツールは外科用器具700から伸張できる。スライドフィンガーリング部730と、トップスイッチ部材770と、第一ハブ器具740とが全て構造的に合致しているため、スライドフィンガーリング部730がスライドして動くと、第一ハブ器具740がスライドフィンガーリング部730に沿って動く。ボトムスイッチ部材780が外科用器具700のボディ部710に回転可能に搭載されているため、ボトムスイッチ部材780と第二ハブ器具750との連動は第二ハブ器具750の動きを阻止し、そのため第二ハブ器具750と連動している外科用ツールの作用を止める。
【0113】
外科医が第二ハブ器具750と連動している第二外科用ツールを用いたいと望む場合は、外科医はトップスイッチ部材770が第二ハブ器具750と連動するようにトップスイッチ部材770を回転する。トップスイッチ部材770を第二ハブ器具750と連動するように回転すると、ボトムスイッチ部材780はここで第一ハブ器具740と連動する。そのためスライドフィンガーリング部730の動きにより、第二ハブ器具750がスライドフィンガーリング部730に沿って動く。さらに第一ハブ器具740と、ここでは第一ハブ器具740と連動しているボトムスイッチ部材780は第一ハブ器具740が操作されないようにロックアウトする。
【0114】
このように上述したように、ツール選択ロックスイッチ760は特定のハブ器具をそのハブ器具と連動したツールの操作を行うために連動し、第二ハブ器具と連動している第二外科ツールが操作されないようにロックする。この方法で外科用器具700のユーザーは使用する特定の器具を選択し器具に含まれる使用しないツールを使用しないように下げる。
【0115】
[第8実施例]
図42〜50は本発明によるツール作動組立体の第8実施例である。図42及び45からわかるように、外科用器具800は、ボディ部分810と、スライド可能なフィンガーリング部830と、第一ハブ器具840と、第二ハブ器具850と、及び第一及び第二作動ボタンそれぞれ860及び862とを含む。第一ハブ器具840は第一外科ツール(図示していない)と連動し、第二ハブ器具850は第二外科用ツール(図示していない)と連動する。第一及び第二ツールはどのような種々のツールであってもよく、本発明は外科用器具800に用いられ得る外科用ツールの特定の実施例には限定されない。この明細書中で後述するように、第一外科用ツールはハブ器具840を外科用器具800に沿ってスライドすることにより外科用ツール800から伸張し、またはその中に収縮する。そして第二外科用ツールも外科用器具800中の第二ハブ器具850をスライドすることにより外科用器具800から伸張しまたは収縮する。後に詳述するように第一作動ボタン860及び第二作動ボタン862はフィンガーリング部830をスライドさせることによって、どちらのハブ器具が連動するかを選択するために用いられ、選択されたハブ器具と連動する外科用ツールは外科用器具800から伸張しまたはその中に収縮することができる。
【0116】
外科用器具800についてさらに説明すると、ボディ部分810は外側フレーム部材812と及び外側フレーム部材814とを含む。中心ハブ813が外側フレーム部材812と外側フレーム部材814との間に配置されている。このように中心ハブ813と外側フレーム部材812は第一チャンネルを規定し、中心ハブ813と外側フレーム部材814は第二チャンネル816を規定する。外側フレーム部材812にはボディ部分810の全長にわたって延在する孔812Aが配置されている。同様に外側フレーム部材814は孔814Aを含む。本明細書中で後にまた説明するように、第一作動ボタン860は孔812Aを通って伸張し、第二作動ボタン862は孔814Aを通って伸張する。
【0117】
ボディ部810の末端810Aにはさや取付部分816がある。さや取付部分816はさやが外科用器具800に接続され患者の体内に液体を注入するために用いられるように供給される。図42には図示していないがボディ部810の末端810Aには開き口が延在し、第一外科用ツール及び第二外科用ツールが外科用器具800から伸張できるようになっている。
【0118】
スライドフィンガーリング部830がボディ部810に対してスライドして動くようにボディ部810上に配置される。スライドフィンガーリング部830は第一フィンガーリング831Aと第二フィンガーリング831Bを含む。フィンガーリング部830のボディ部832は中空で円形の部材であり外科用器具800のボディ部810をその中に受容する。フィンガーリング部830のボディ部832の両端には作動ボタンハウジング834及び835が配置される。図からわかるように、第一作動ボタンハウジング834は第一作動ボタン860をその中に受容し、第二作動ボタンハウジング835は第二作動ボタン862をその中に受容する。図42及び47からわかるように第一作動ボタンハウジング834は第一作動ボタンガイドピン834Aをその中に含み、第二作動ボタンハウジング835は第二作動ボタンガイドピン835Aをその中に含む。第一作動ボタンガイドピン834Aは第一作動ボタン860のガイド孔860A中に配置され、第二作動ボタンガイドピン835Aは第二作動ボタン862のガイド孔862A内に配置される。各作動ボタンハウジング中の作動ボタンガイドピンはハウジングに精密に取付られている。このように各作動ボタンのガイドスロットと連動して作動ボタンガイドピンは作動ボタンハウジング834及び835にそれぞれある作動ボタン860と862の動きをガイドし、または制限するように働く。
【0119】
図43は第一及び第二作動ボタン860及び862(図示していない。)とスライドフィンガーリング部830と第一及び第二ハブ器具840及び850とを集合した配置を示している。図示する目的のために図43は前述した構成要素の相互作用を示し、外科用器具800のボディ部分810については示していない。第一ハブ器具840と、第二ハブ器具850と、フィンガーリング部830と、第一作動ボタン860と、及び第二作動ボタン862との相互作用をさらに説明するために第一ハブ器具840と第二ハブ器具850について詳細に説明する。
【0120】
図43に見られるように、第一ハブ器具840は、第一ハブ器具伸張部材841と、第一ツール取付部材842と、及び第一ハブ連動部材844とを含む。第一ツール取付部材842は中空体で外科用器具800に組み込まれる第一外科用ツールを取付る機構として働く。外科用ツールは第一ツール取付部材842の末端842Aに取付られる。第一ハブ器具伸張部材841は第一ツール取付部材842と一体で形成され得る。第一ハブ器具840は第一ハブ連動部材844を含む。第一ハブ連動部材844は連動部分845Aとオープン部分845Bとを含む連動孔845を規定する。第一ハブ連動部材844はまた取付孔846(図44及び47に示している。)をその中に含む。取付孔846はハブ取付ピン847(図47に示している。)をその中に含む。ハブ取付ピン847は第一ツール取付部材842から取付孔846を通って伸張する。このように第一ハブ連動部材844は第一ツール取付部材842にスライド可能に搭載され、第一ツール取付部材842の長軸方向に垂直な方向、つまりボディ部810内の第一ハブ器具840の動く方向を横切る方向に第一ツール取付部材842に対して動く。スライドフィンガーリング部830のボディ部832から下方向には第一フィンガーリング連動ピン836が延在する。第一フィンガーリング連動ピン836はスライドフィンガーリング部830に精密に取付られ第一ハブ連動部材844の連動孔845に受容される。
【0121】
同様に第二ハブ器具830もまたその末端852Aに第二外科用ツールを取付る第二ツール取付部材852を含む。第二ツール取付部材852とともに第二ハブ器具伸張部材851が形成されている。また連動孔855と取付孔856を規定する第二ハブ連動部材854が第二ツール取付部材852上にスライド可能に搭載される。連動孔855は連動部分855Aとオープン部分855Bとを含む。さらにハブ取付ピン857が第二ツール取付部材852上に配置され、取付孔856に受容される。第二フィンガーリング連動ピン837がスライドフィンガーリング部830のボディ部分832に精密に取付られ、ボディ部分832から下方に延在する。第二フィンガーリング連動ピン837は第二ハブ連動部材854の連動孔855に受容される。
【0122】
図44は第一及び第二作動ボタン860及び862と、第一ハブ連動部材844と、及び第二ハブ連動部材854との配置を示す。明確に説明するために、フィンガーリング部830は図44に示されていない。しかしピンと連動する部材の構造的配置が明確にわかるように、スライドフィンガーリング部830に精密に取付られている第一フィンガーリング連動ピン836と、第二フィンガーリング連動ピン837と、第一作動ボタンガイドピン834Aと、及び第二作動ボタン835Aとは示されている。図44からわかるように外科用器具800のボディ部分810は開き口811を含み、その中を通ってハブ連動部材844及び854がボディ部810に対して横切るようにボディ部810内を動く。これについて以下に説明する。
【0123】
図46〜50は外科用器具800を図45を用いて断面した様々な断面図を示す。図42〜50の実施例にしたがってツール作動組立体の作用を説明する際に特に図43へも言及する。図43からわかるように、第二作動ボタン862(図示していない。)は下へ押され、そのため第二作動ボタンは第二作動ボタンハウジング835の中に完全に延在する。第二作動ボタン862のハウジング835内での動きは第二作動ボタン862のガイド孔862A中の作動ボタンガイドピン835Aとの連動により規制される。第二作動ボタン862が第二作動ボタンハウジング835中に押されると、第二作動ボタン862は第二ハブ連動部材854を外科用器具800の中心に向かって動かす。第二ハブ連動部材854がこの方向に動かされると第二フィンガーリング連動ピン837は連動孔855中に位置し第二フィンガーリング連動ピン837は連動孔855のオープン部分855Bに位置する。
【0124】
第二作動ボタン862と第二ハブ連動部材854の動きは第一ハブ連動部材844と第一作動ボタン860とを同じ方向に押圧する。この第一ハブ連動部材844の動きにより第一フィンガーリング連動ピン836が連動孔845の連動部分845A中に位置するようになる。さらにこの位置では第一ハブ連動部材844はボディ部810に含まれる開き口811から完全に飛び出す。そのため第一ハブ連動部材844はボディ部810によってボディ部810に沿って末端方向へ動かされることはない。第一ハブ連動部材844の動きにより、第一作動ボタン860が第一作動ボタンハウジング834から飛び出すように押圧される。
【0125】
そのため、スライドフィンガーリング部830がボディ部810に沿って末端方向に動かされたとき、第二作動ボタン862が第二作動ボタンハウジング835中に完全に押し込まれているこの位置で、第一ハブ連動部材844と連動しているフィンガーリング部830は、第一フィンガーリング連動リングピン836を介して第一ハブ器具840を外科用器具800のボディ部810に沿って末端方向に動かす。ここで第二フィンガーリング連動ピン837は第二ハブ連動部材854の連動孔855のオープン部分855B中に受容されているため、フィンガーリング部830がボディ部810に沿って末端方向に動かされるとき第二フィンガーリング連動ピン837はハブ連動部材854からはずれて動き、そのため第二ハブ連動部材854と連動しない。ここで第二ハブ器具がスライドフィンガーリング部830に沿って動くようには選択されない。第二ハブ連動部材854がボディ部810内の開き口811に受容されているため第二ハブ器具850は外科用器具800に沿った末端方向の動きをしないようにロックされる。
【0126】
第二ハブ器具850をスライドフィンガーリング部830に沿って動かすように選択するためには、上述したのと同様の手順が行われる。このように第二ハブ器具850、そしてつまり第二ハブ器具850と連動する第二外科用ツールをフィンガーリング部830とスライドさせるように選択するには、ユーザーは第一作動ボタン860をそれが第一作動ボタンハウジング834に完全に受容されるように押し込む。この第一作動ボタン860のこの方向の動きにより第一フィンガーリング連動ピン836は第一ハブ連動部材844中の連動孔845のオープン部分845Bに受容される。さらにこの第一作動ボタン860の動きにより第二フィンガーリング連動ピン837が連動孔855と第二ハブ連動部材854の連動孔855の連動部分855Aに受容されるよう第二リング連動ピン837を押圧する。そのためスライドフィンガーリング部830が外科用器具800のボディ部810に沿って末端方向に動かされると、第二フィンガーリング連動ピン837と第二ハブ連動部材854との相互作用により第二ハブ器具850もボディ部810に対して末端方向に動かされる。
【0127】
このように図42〜50に示した作動組立体は外科用器具800中の外科用ツールが連動する選択性を与える。使用するように選択されなかった外科用ツールは外科用器具800のボディ部810内の位置に固定され、外科用器具800から使用されないようにする。
【0128】
[第9実施例]
図51〜75は本発明のツール作動組立体の第9実施例を示す。以下に述べるように、また以下から明らかになるように、図51〜75の外科用器具900は前述した実施例に作動部に連動するふたつのハブ器具を含むという点で同様である。しかし作動部とハブ器具の配置は前述した実施例と本実施例とは異なる。
【0129】
図51及び52は外科用器具900を示す。ここからわかるように外科用器具900はボディ部910と、ガイド棒920と、スライドフィンガーリング部930と、第一ハブ器具940と、第二ハブ器具950(図51には図示していない)と、及びハブ作動部960とを含む。外科用器具900と連動するこれらの各成分について以下に詳細に説明する。
【0130】
実施例7及び8について前述したように外科用器具900もまた第一外科用ツール及び第二外科用ツール(図51〜75には示していない。)を含む。このように第一外科用ツールは第一ハブ器具940と連動し、第二外科用ツールは第二ハブ器具950と連動する。本発明は第一外科用ツール及び第二外科用ツールとしてどのような種々の装置を用いてもよく、本発明は外科用ツールの特定の実施例には限定されない。さらに説明すると、第一及び第二外科用ツールは第一ハブ器具及び第二ハブ器具の外科用器具900のボディ部910に対する動きによって外科用器具900から伸張し、またその中に収縮することが可能である。
【0131】
ボディ部910の末端910Aにはさや圧力解放部材980が取付られている。さやは患者の体内に注入されるためにさや圧力解放部材980に取付られ、第一及び第二外科用ツールは患者の体内に挿入されるためにさやの中を通って延在する。
【0132】
図53〜58は外科用器具900のガイド棒920を示す。これからわかるようにガイド棒920は外側フレーム部材921と、外側フレーム部材922と、中心ハブ923とを含む。外側フレーム部材921と中心ハブ923は第一チャンネル920Aを規定し、外側フレーム部材922と中心ハブ部材923は第二チャンネル920Bを規定する。本明細書中で後述して説明するように、第一ハブ器具940は第一チャンネル920A中にスライド可能に配置され、第二ハブ器具950は第二チャンネル920内にスライド可能に配置される。中心ハブ923は平らな平面部材であるハブガイド部材926を含む。作動ガイド部材924がハブガイド部材926の下面でそこから直角方向に延在している。作動ガイド部材924は作動タブ孔925Aと作動ガイド構造孔925Bとを含む開き口925を規定する。以下に説明するように作動タブスロット925Aは作動ガイド部材924に開口を与え、ハブ作動部960と協動している作動タブがハブ器具の一つとの連動によって作動ガイド部材924中を回転してもう一つのハブ器具と連動する。作動ガイド構造孔925Bは作動ガイド部材924に空間を与え、ハブ作動部960と協動するガイド構造のために空間を与える。またさらに作動ガイド部材924はハブ作動部960とスライドフィンガーリング部930が外科用器具900に沿って動きをガイドする。
【0133】
図59〜63は第一ハブ器具940と第二ハブ器具950を示す。第一ハブ器具940は第二ハブ器具950と同様に形成されているため詳細な説明は第二ハブ器具950のみについてされ、第二ハブ器具950は図59〜63に示されている。第二ハブ器具950はボディ部分952とガイド部分954とからなる。ボディ部分952は延長した長方形型に形成されている。ガイド部分954はボディ部分952の底面から延在し、ガイド孔954Aと作動タブ連動孔954Bとを規定している。図60に明確に示されたようにガイド孔954Aはガイド部分954の両端に形成され、作動タブ連動孔954はガイド部分954を完全に横切るように延在する。ガイド孔954Aはガイド部分954Aの一方側にガイドバー920の外側フレーム部材922をその中に受容し、またガイド部分954のもう一方の側に中心ハブ923のハブガイド平面部材926を受容する。そのため第二ハブ器具950は外科用器具900中でガイド棒920にスライド可能に配置されている。外科用器具900のユーザーが第二ハブ器具950と協動するツールを使用するように選択するとき作動タブ連動孔954Bはその中にハブ器具ハブ作動部960を受容する。
【0134】
上述したように第一ハブ器具940は第二ハブ器具950と同様に形成されているため第一ハブ器具940については簡単にしか説明しない。第一ハブ器具940もまたボディ部分942とガイド部分944とからなる。ガイド部分944はガイド孔944Aと作動タブ連動孔944Bとを規定する。ガイド孔944Aはガイド部分944の両側に形成されており、そのため第一ハブ器具940のガイド部分944はガイド棒920の第一チャンネル920Aに受容され第一ハブ器具940はガイド棒920上にスライド可能に配置される。外科用器具900のユーザーが第一ハブ器具940と協動するツールを使用するように選択したとき、作動タブ連動孔944Bはその中にハブ作動部960を受容する。
【0135】
図64〜66はスライドフィンガーリング部930を示す。ここで見られるように、スライドフィンガーリング部930はボディ部分931と、ボディ部分931の両側に取付られる第一及び第二フィンガーリング931A及び931Bとからなる。ボディ部分931の中には開き口934Aを規定するガイド934が配置される。ガイド934の末端には作動ガイド構造受容リング935が取付られる。ボディ部分931の上部分とガイド934はハブ器具受容開き口932を規定する。この開き口932の目的はハブ器具940と950をフィンガーリング部930に受容することであり、ハブ作動部960がハブ器具の一つと連動することができ、そのためハブ器具がボディ部910に沿ってフィンガーリング部930の動きとともにボディ部910に沿ってスライドする。ガイド934とボディ部分931の下側部分は外科用器具ボディ部分受容開き口933を規定し、これは外科用器具900の下側部分をその中に受容する。そのためスライドフィンガーリング部930は外科用器具900のボディ部910に沿って動くことができる。本明細書中で後に明確となるが、作動ガイド構造受容リング935はその中にハブ作動部960の一部を受容する。そのためハブ作動部960はフィンガーリング部930と構造的に連動し、フィンガーリング部930の作動ガイド構造受容リング935中で回転することができる。
【0136】
図67はハブ作動部960を示す。ここで見られるようにハブ作動部960は、フィンガーグリップ961と、作動タブ962と、及びガイド構造964とを含む。ガイド構造964は外側円形円周を持ち、第一ガイド孔964Aと第二ガイド孔964Bとを規定する。また後に明確となるように第一及び第二ガイド孔は交互にガイド棒920の作動ガイド部材924を受容する。ハブ作動部960がハブ器具の一つと連動するように回転するとガイド孔の一つの長軸が作動ガイド部材924の長軸と同一直線に並ぶ。そのためハブ作動部960はガイド構造964によって規定されたガイド孔の一つに作動ガイド部材924を配置することによってガイド棒920に沿って動くことができる。ハブ作動部960が回転すると、ハブ作動部がハブ器具のもう一方と連動しガイド孔のもう一方が作動ガイド部材924と長軸方向に同一となり、ハブ作動部がまたガイド部材924に沿って動くことができる。そのためハブ作動部960が外科用器具900のハブ器具の一つと連動するとき第一及び第二ガイド孔はハブ作動部960をガイド棒920に沿ってガイドするために用いられる。
【0137】
ガイド構造964上には作動タブ962が配置される。作動タブ962はガイド構造964から伸張し、ガイド構造964の最も上部部分の水平面上に配置される。作動タブ962はハブ器具940と950の一方内に受容され、外科用器具900のユーザーが使用する特定のハブ器具を選択する。ハブ作動部960がフィンガーリング部930内に回転可能に搭載されているためハブ器具の一方または他方と連動するために作動タブ962は回転可能である。前述したようにガイド棒920の作動ガイド部材924は作動タブ孔925Aをその内部に含む。作動タブ962が作動ガイド部材924内を通過し、ハブ器具940と950のそれぞれと連動できるのは作動タブ孔925Aを通るからである。またさらに前述したように作動ガイド部材924は作動ガイド構造孔925Bを含む。作動ガイド構造孔925Bはその中にハブ作動部960のガイド構造964を含む。そのためハブ作動部960のガイド構造964は作動ガイド部材924の影響を受けることなく回転可能である。
【0138】
図68はハブ作動部960とフィンガーリング部930を組み合わせた配置を示す。明確にするためスライドするハブ器具及びガイド棒920は示されていない。ここで見られるようにハブ作動部960のガイド構造964はフィンガーリング部930の作動ガイド構造受容リング935内に受容される。このようにハブ作動部960はスライドフィンガーリング部930と構造的に連動し、ハブ作動部960はスライドフィンガーリング部930内で回転可能である。図68にはもしこの図中に第一ハブ器具940が描かれていたら第一ハブ器具940と連動して回転するハブ作動部960が示されている。このハブ作動部960の位置からわかるようにハブ作動部960の第一ガイド孔964Aはスライドフィンガーリング部930のガイド934内に形成された開き口934Aと一列に並ぶ。そのためガイド棒920の作動ガイド部材924は一直線に並んだ開き口934Aと孔964Aに受容され、スライドフィンガーリング部930とハブ作動部960が外科用器具900のガイド棒920の作動ガイド部材924に沿って移動可能となる。このように理解されるように、もしハブ作動部960が作動タブ962が第二ハブ器具950と連動するように回転されたら第二ガイド棒964Bはスライドフィンガーリング部930内で開き口934Aと同一直線上に並び、ハブ作動部960とスライドフィンガーリング部930の両方がガイド棒920の作動ガイド部材924に沿って動くことができる。
【0139】
図69はハブ器具とガイド棒とハブ作動部との相互作用を示すためにハブ作動部960とガイド棒920と第一ハブ器具940と第二ハブ器具950を組み合わせた配置を示す。明確にするためにスライドフィンガーリング部930とボディ部910は図69には示されていない。ここで見られるように第一ハブ器具940のガイド部分944内で形成された作動タブ連動孔944Bを介してハブ作動部960は作動タブ962が第一ハブ器具940と連動するように回転する。図69からまたわかるように第一ハブ器具940のガイド部分944によって規定されるガイド孔944A内にガイド棒920を配置することによって第一ハブ器具940はガイド棒920上にスライド可能に配置される。ハブ作動部960がこの位置にあるときハブ作動部960のガイド構造964中に形成された第一ガイド孔964Aがガイド棒920の作動ガイド部材924と同軸上になり、ハブ作動部960はガイド棒920に沿って動くことができる。そのためハブ作動部960とスライドフィンガーリング部930(図68に示されており、前述している。)との間に構造的な接続があるためスライドフィンガーリング部930が外科用器具900のボディ部分910に沿って動くとき、ハブ器具940もまたスライドフィンガーリング部930に沿って動く。このとき第二ハブ器具950とスライドフィンガーリング部930とはハブ作動部960を介した構造的接続がないため、第二ハブ器具950はスライドフィンガーリング部930とともにボディ部910に沿っては動かない。
【0140】
図70及び71は外科用器具900の組み合わせた配置の断面図を示す。図70は外科用器具900の図52の70−70線で切断したの断面図である。そして図71は外科用器具900を図52の71−71線で切断した断面図である。図70及び71のどちらともハブ作動部960が第一ハブ器具940と連動している図を示している。
【0141】
図72〜75は本実施例のさや圧力解放部材980を示す。ここでわかるようにさや圧力解放部材980は円錐形部分982と円形部分984とを含む。円形部分984と円錐形部分982の一部は図70に見られるようにボディ部分910の末端910Aに搭載されている。円錐部分982には切り込み部986が形成されておりこの切り込み部はボディ部910の末端910Aの構造と協動し、圧力解放部材980(つまり圧力解放部材980の円錐部分982に取付られるさや)とボディ部910との構造的な接続時の圧力を解放する。ここで見られるようにさや圧力解放部材980内には開き口が延在し、ボディ部910の末端910Aに含まれる開き口と同軸上に並ぶ。そのため外科用器具900と協動する外科用ツールはボディ部910内とさやストレス解放部材980とその外科用器具の末端に取付られるさや内に伸張できるようになる。
【0142】
操作時には外科用器具900のユーザーは作動タブ960を回転し、ハブ器具940及び950の一つと連動させハブ器具と連動して用いられるツールを選択する。ハブ器具をハブ作動部960と連動させることによってスライドフィンガーリング部930がボディ部910に沿って動かされるとき選択されたハブ器具は外科用器具900のボディ部910に沿って動かされる。ハブ器具のもう一方を使用するために選ぶとき、外科用器具900のユーザーはハブ作動部960を回転させてそれがそのハブ器具と連動するようにする。そのため外科用器具900のユーザーは外科用器具900内で使用する外科用ツールを選択的に連動させることができる。ここで連動されていないハブ器具が使用されないようにロックされているためそのハブ器具はスライドフィンガーリング部930の動きを通じても外科用器具900のボディ部910に沿って動くことができない。
【0143】
[第10実施例]
図76〜79は本発明によるツール作動組立体の第10の実施例を示す。図76及び77はツール作動組立体1000を示す。図76からわかるように、ツール作動組立体1000は、ボディ部1010と、第一ツール受容部材1040と、第二ツール受容部材1050と、及びツールロックアウトスイッチ1030とを含む。ツール作動組立体1000はまた、ツール作動組立体1000の末端1010Aに取付られるカテーテル1020を含む。
【0144】
ボディ部1010は図76では注射針1070として示されている第一外科用ツールと図76ではシュリンゲ1060として示されている第二外科用ツールとを受容する中空構造である。注射針1070は作用位置で注射針1070のニードルチップ1074がカテーテル1020の末端1020Aから伸張するとき、第一ツール受容部材1040内に受容されボディ部1010とカテーテル1020から伸張する。注射針1070は公知の方法に用いられる注射口1072を含む。注射針1070は手動で図76に示した方向に動かされることができ、ニードルチップ1074がカテーテル1020から伸張し、またカテーテル1020内に収縮する。
【0145】
第二ツール受容部材1050はその先端1052の内部にネジが施されている。このように公知のシュリンゲであるシュリンゲ器具1060はツール受容部材1050内にネジ止めされる。このようにシュリンゲ器具1060の末端1060Aは第二ツール受容部材1050に受容されるように外部にネジ山が形成されている。シュリンゲ器具1060のシュリンゲロッド1062はシュリンゲ器具1060から第二ツール受容部材1050とツール作動組立体1000のボディ部1010を通って伸張する。そのためシュリンゲロッド1062の末端1062Aに配置されたシュリンゲループ1064はカテーテル1020から伸張し、またカテーテル1020内に収縮することができる。
【0146】
シュリンゲロッド1062はシュリンゲ器具1060のスライドフィンガーリング部1066に取付られており、スライドフィンガーリング部1066を図76に示したようにシュリンゲ器具1060のボディ部に沿ってスライドして動かすことによってカテーテル1020から伸張し、またカテーテル1020内に収縮することができる。また以下に説明するようにボディ部1010上に回転可能に搭載されボディ部1010内に延在するツールロックアウトスイッチ1030が一つの外科用ツールが外科医によって使用されているときもう一方の外科用ツールが使用されないようにロックするために用いられる。
【0147】
図76はツール作動組立体1000が注射針1070とシュリンゲ器具1060とともに用いられている図を示しているが、本発明はこれらのふたつの特定のツールを使用する実施例には限定されない。ツール作動組立体1000は公知のどのような外科用ツールとともに用いることもでき一方の外科用ツールが外科医によって使用されているとき他方のツールが使用されないようにロックすることができる。
【0148】
図78はツール作動組立体1000の内部の作動構成要素を示す。ここで見られるようにボディ部1010内でロックアウトスイッチ1030はハブ1030の外側円周部分に延在する通孔1034を含むハブ1032を含む。通孔によって通孔が位置するハブの部分の半径が減少する。この通孔1034の目的について説明する。第一ロック部材1036と第二ロック部材1038がツールロックアウトスイッチ1030と協動する。第一及び第二ロック部材1030と1038の両方がボール構造として示される。これらのロック部材はボディ部1010内に形成されたチャンネル中に位置する。このように第一ロック部材1036は第一ボディチャンネル1037内に含まれ第二ロック部材1038は第二ボディチャンネル1039内に含まれる。第一ロック部材1036は注射針1070とハブ1032の間に配置され、第二ロック部材1038はシュリンゲロッド1062とハブ1032との間に配置される。そのため第一ロック部材1036は注射針1070とハブ1032と操作的に連動し、第二ロック部材1038はシュリンゲロッド1062とハブ1032と操作的に連動する。
【0149】
図79はさらに針1070と、第一ロック部材1036と、ハブ1032との組み合わせた配置を詳細に示す。図79に見られるように針1070はその中にジョイント1078を含む。ニードルジョイント1078によりジョイントの中心部分の半径がニードル軸に沿った針の半径より減少する。シュリンゲロッド1062はまた図78のシュリンゲジョイント1068として示される同様のジョイントを含む。
【0150】
操作時にはロック部材をツール軸のジョイントで関連するツール軸と連動させることによってツールロックアウトスイッチ1030はツール作動組立体1000内に延在する外科用ツールの一つが操作されないようにロックする。ツール軸のジョイントの減少した半径によってロック部材がこの部分に位置し、ツール軸がツール作動組立体1000内をそれ以上伸張せずまたカテーテル1020の末端1020Aから伸張しないようにする。ハブ1032に通孔1034を形成しているためロック部材の一つがそれと関連するツールと連動し、そのツールの操作をロックしているとき、もう一方のロック部材はハブ1032の通孔1034に位置し、そのためハブ1032によって関連するツールの軸に押圧されない。そのため第二外科用ツールは簡単にボディ部1010内を末端方向及び先端方向に動かされこのツールは外科医によって用いられる。
【0151】
図78は注射針1070が第一ロック部材1036によって操作できないようロックされたときのロックアウトスイッチ1030の位置を示す。ここで見られるように第一ロック部材1036は第一ロック部材1036とハブ1032の外側円周1032Aとの接触を介してニードルジョイント1078と連動するよう押圧される。また同様に見られるように、ロックアウトスイッチ1030がこの位置にあるとき第二ロック部材1038はハブ1032の通孔1034内に受容される。そのため第二ロック部材1038はシュリンゲロッド1062と連動しておらず、そのためシュリンゲロッド1062はボディ部1010内で自由に動くことができる。ここで理解されるように図78において、もしハブ1032が時計方向に回転されたらこのハブ1032の時計方向の回転により第一ロック部材1036が通孔1034内に配置され、第二ロック部材1038は通孔1034内から外れるようになり、そのためハブ1034の外側円周1032Aの反対側に位置する。このハブ1032の時計方向の回転の後、第一ロック部材1036は注射針1070と接触せず、そのため注射針1070はここでボディ部1010内を自由に動くことができ、カテーテル1020から伸張し、又はその中に収縮することができる。同様に理解されるようにここで第二ロック部材1038はシュリンゲロッド1062とその接続ジョイント1068で精密に接触するように押され、そのためこの第二ロック部材1038とシュリンゲジョイント1060との間の剛直な接触のためシュリンゲロッド1062はボディ部1010内を自由に動くことができない。このように、ハブ1032が時計方向に回転されると注射針1070は外科医によって処理中に自由に使用されるがシュリンゲ1060は外科医による使用がされないようにロックされる。通孔1034の末端領域1034A及び1034Bはカム表面として形成されておりロック部材がハブ1032が一つのロックアウト位置から別のロックアウト位置に回転するときロック部材が容易に通孔1034から外されるようになっている。
【0152】
【発明の効果】
本発明に係る多機能外科用器具は、管状部と、管状部にスライド可能に搭載したフィンガーリング部と、管状部の末端上にスライド可能に搭載した軸と、軸及び管状部上に配置され、フィンガーリング部に接続した第一外科用ツールと、軸及び管状部上に配置され、管状部の先端に接続した第二外科用ツールと、管状部にスライド可能に搭載され、軸に取付られた作動部材と、を含むため、複数の外科用ツールを含む器具を使用する外科医によってより効率よく使用され得る多機能外科用器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るツール作動組立体の第一実施例を組み入れた多機能外科用器具の側面図である。
【図2】図1の多機能外科用器具とツール作動組立体との断面図である。
【図3】針がさやから露出した状態の図1の外科用器具の側面図である。
【図4】シュリンゲループがさやから露出した状態の図1の外科用器具の側面図である。
【図5】本発明に係るツール作動組立体の第二実施例を組み入れた多機能外科用器具の側面図である。
【図6】図5の多機能外科用器具とツール作動組立体との断面図である。
【図7】針がさやから露出した状態の図5の外科用器具の側面図である。
【図8】シュリンゲループがさやから露出した状態の図5の外科用器具の側面図である。
【図9】本発明に係るツール作動組立体の第三実施例を組み入れた多機能外科用器具の上面図である。
【図10】シュリンゲと注射針がさや内に配置された図9の多機能外科用器具の側面図である。
【図11】針がさやから露出した状態の図9の外科用器具の上面図である。
【図12】シュリンゲループがさやから露出した状態の図9の外科用器具の上面図である。
【図13】本発明に係るツール作動組立体の第四実施例を組み入れた多機能外科用器具の上面図である。
【図14】シュリンゲと注射針がさや内に配置された図13の多機能外科用器具の側面図である。
【図15】針がさやから露出した状態の図13の外科用器具の上面図である。
【図16】シュリンゲループがさやから露出した状態の図13の外科用器具の上面図である。
【図17】本発明に係るツール作動組立体の第五実施例を組み入れた多機能外科用器具の側面図である。
【図18】本発明に係るツール作動組立体の第六実施例を組み入れた多機能外科用器具の側面図である。
【図19】図18の実施例の作動ツール部材を示す図である。
【図20】図18の外科用器具の先端を示す図である。
【図21】図18の実施例の作動ツール部材が注射針の末端が作動位置にない第一位置にある図である。
【図22】図18の実施例の作動ツール部材が注射針の末端が外科用器具から伸張した第二位置にある図である。
【図23】図18の実施例の作動ツール部材が第二位置にある図である。
【図24】図18に示した多機能外科用器具と用いられ得る注射調整口を示す図である。
【図25】本発明に係るツール作動組立体の第七実施例を組み入れた多機能外科用器具の斜視図である。
【図26】図25の多機能外科用器具の側面図である。
【図27】図25の実施例の上部スイッチ部材の側面図である。
【図28】図27の上部スイッチ部材の底面図である。
【図29】図25の実施例の下部スイッチ部材の斜視図である。
【図30】図29の実施例の下部スイッチ部材の上面図である。
【図31】図27〜30の上部スイッチ部材と下部スイッチ部材が作動配置にあるときの側面図である。
【図32】図25の実施例のスライドフィンガーリング組立体の上面図である。
【図33】図32のスライドフィンガーリング組立体の背面図である。
【図34】図32のスライドフィンガーリング組立体の底面図である。
【図35】図25の実施例の第一ハブ器具の側面図である。
【図36】図35の第一ハブ器具の上面図である。
【図37】図35の第一ハブ器具の底面図である。
【図38】図35の第一ハブ器具の背面図である。
【図39】図25の実施例の第一及び第二ハブ器具とツール選択ロックスイッチが作動配置にある時の側面図である。
【図40】図39のツール選択ロックスイッチの側面図である。
【図41】図26の41−41線で切断した図25の外科用器具の断面図である。
【図42】本発明に係るツール作動組立体の第八実施例を組み入れた多機能外科用器具の斜視図である。
【図43】図42の実施例の第一及び第二作動ボタンと、スライドフィンガーリング組立体と、第一及び第二ハブ器具の作動配置を示した斜視図である。
【図44】図42の実施例の第一及び第二作動ボタンと、第一及び第二ハブ連動部材の作動配置を示した斜視図である。
【図45】図42の多機能外科用器具の背面図である。
【図46】図45の46−46線で切断した図42の外科用器具の断面図である。
【図47】図45の47−47線で切断した図42の外科用器具の断面図である。
【図48】図47の48−48線で切断した図42の外科用器具の断面図である。
【図49】図45の49−49線で切断した図42の外科用器具の断面図である。
【図50】図49の50−50線で切断した図42の外科用器具の断面図である。
【図51】本発明に係るツール作動組立体の第九実施例を組み入れた多機能外科用器具の斜視図である。
【図52】図51の多機能外科用器具の上面図である。
【図53】図51の実施例のガイド棒の斜視である。
【図54】図53のガイド棒の上面図である。
【図55】図53のガイド棒の側面図である。
【図56】図53のガイド棒の前面図である。
【図57】図53のガイド棒の底面図である。
【図58】図57の58−58線で切断した図53のガイド棒の断面図である。
【図59】図51の実施例の第一及び第二ハブ器具の斜視図である。
【図60】図59の実施例の第一及び第二ハブ器具の前面図である。
【図61】図59の実施例の第一及び第二ハブ器具の側面図である。
【図62】図59の実施例の第一及び第二ハブ器具の底面図である。
【図63】図59の実施例の第一及び第二ハブ器具の背面図である。
【図64】図51の実施例のスライドフィンガーリング組立体の斜視図である。
【図65】図64の実施例のスライドフィンガーリング組立体の前面図である。
【図66】図64の実施例のスライドフィンガーリング組立体の上面図である。
【図67】図51の実施例のハブ作動部の斜視図である。
【図68】図51の実施例のフィンガーリング組立体とハブ作動部をディスプレイ上に表示した中間調画像の写真である。
【図69】図51の実施例のハブ作動部と、ガイド棒と、第一及び第二ハブ器具をディスプレイ上に表示した中間調画像の写真である。
【図70】図52の70−70線で切断した図51の外科用器具の断面図である。
【図71】図52の71−71線で切断した図51の外科用器具の断面図である。
【図72】図51の多機能外科用器具と共に用いられ得るさや圧力解放部材の斜視図である。
【図73】図72のさや圧力解放部材の側面図である。
【図74】図72のさや圧力解放部材の前面図である。
【図75】図74の75−75線で切断した図72のさや圧力解放部材の断面図である。
【図76】本発明のツール作動組立体の第十実施例の側面図である。
【図77】図76のツール作動組立体の斜視図である。
【図78】図76のツール作動組立体の内部の作動構成要素を示す図である。
【図79】図78のツール作動組立体の針と、第一ロック部材と、ハブとを示す図である。
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000・・・外科用器具、110、210、310、410、510、610、710、810、910、1010・・・ボディ部、130、230、330、430、530、630、730、830、930、1030・・・フィンガーリング部、150、250、350、450、550、560、1070・・・第一外科用ツール、160、260、360、460、560、660、1060・・・第二外科用ツール、740、840、940・・・第一ハブ器具、750、850、950・・・第二ハブ器具、760・・・ツール選択ロックスイッチ、860・・・第一作動ボタン、862・・・第二作動ボタン、960・・・ハブ作動部
Claims (5)
- 多機能外科用器具であって、
管状部と、
前記管状部にスライド可能に搭載したフィンガーリング部と、
前記管状部の末端内にスライド可能に搭載した軸と、
前記軸及び前記管状部内に配置され、前記フィンガーリング部に接続した第一外科用ツールと、
前記軸及び前記管状部内に配置され、前記管状部の先端に接続した第二外科用ツールと、
前記管状部にスライド可能に搭載され、前記軸に取付られた作動部材と、を含むことを特徴とする多機能外科用器具。 - 前記管状部が該管状部のガイド孔を規定し、
前記作動部材が、
前記管状部の外側に配置されるヘッド部分と、
前記ヘッド部から延在し、一部分が前記管状部に配置される伸張軸部分と、
前記伸張軸部分に配置され前記ガイド孔に受容されるスロットガイドと、を含む請求項1に記載の多機能外科用器具。 - 前記スロットガイドが第一ガイドタブと第二ガイドタブとを有し、前記第一タブと前記第二タブが前記伸張軸部分の反対面に配置される請求項2に記載の多機能外科用器具。
- 前記作動部材が、
前記フィンガーリング部の先端に配置された連動ヘッド部分と、
前記管状部の末端上に配置された軸取付部分と、
前記連動ヘッド部分と前記軸取付部分とに取付られ、前記管状部内に配置された接続部と、を含む請求項1に記載の多機能外科用器具。 - さらに、前記管状部の中に前記管状部の先端に配置され、前記作動部材と前記フィンガーリング部の先端に位置するバイアス部分を含む、請求項4に記載の多機能外科用器具。
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