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JP4090964B2 - コンバインのオーガ制御装置 - Google Patents
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Description

本発明は、機体に対して旋回及び昇降自在な排出オーガを備えたコンバインのオーガ制御装置に関する。
従来、機体に対して旋回及び昇降自在な排出オーガと、該排出オーガの旋回及び昇降位置を検出する検出センサと、排出オーガを操作するオーガ操作レバー又はオーガ自動スイッチとを備え、オーガ操作レバーの操作又はオーガ自動スイッチの押操作に基づき、排出オーガを旋回及び昇降制御を行うコンバインが公知である。このようなコンバインは、例えば、排出オーガが上限位置にあるときに、オーガ自動スイッチを押操作すると、排出オーガが収納位置にあるときは、予め設定された位置まで排出オーガが自動旋回し、また、排出オーガが収納位置以外にあるときは、収納位置まで旋回して自動収納される。
一方、オーガ手動制御において、排出オーガが上限位置にないときに、排出オーガが不用意に旋回動作すると、該排出オーガが穀粒タンク等に接触するおそれがあるので、例えば排出オーガが上限位置にないときにオーガ操作レバーを操作しても、排出オーガの現在位置に応じて排出オーガがみだりに任意方向に旋回しないように、該排出オーガの旋回動作を規制する旋回規制領域を設定し、これにより穀粒タンク等に排出オーガが接触するのを回避している(例えば、特許文献1参照)。
特開2003‐79232号公報(第2頁、図3)
しかし、従来のコンバインにおいて、例えばオーガ自動制御を行う場合、オーガ自動スイッチが故障により常時オン状態となった状態のまま装置電源を投入したとすると、オペレータの意に反してオーガ自動制御が作動し、排出オーガは自動旋回又は自動収納動作を行ってしまうおそれがあった。
また、従来、例えば排出オーガの昇降位置を検出する検出センサが故障し、排出オーガの上限位置を検出できなくなった場合には、実際に排出オーガが上限位置にあったとしても、オーガ手動制御による排出オーガの動作範囲を規制する規制領域が設定されたままなので、オーガ操作レバーを操作して排出オーガを自由に動かすことができないという課題があった。
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、オーガ自動スイッチの押操作と同時に装置電源を投入した場合は、排出オーガの自動制御動作を禁止すると共に、排出オーガの動作範囲を規制する規制領域の設定を解除するようにしたコンバインのオーガ制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、穀粒タンク(16)に一時的に貯留された穀粒を機外に搬出する排出オーガ(24)と、該排出オーガ(24)を手動操作具(36)の操作に基づくオーガ手動制御又はオーガ自動スイッチ(34)の押操作に基づくオーガ自動制御にて旋回及び昇降制御する制御手段(38)と、前記排出オーガ(24)の旋回及び昇降位置を検出する検出手段(37,39)と、を備え、前記排出オーガ(24)の旋回及び昇降の動作範囲を規制する規制領域が設定されたコンバイン(10)のオーガ制御装置において、
前記制御手段(38)は、前記オーガ自動スイッチ(34)を押操作しながら装置電源を投入(23)したことを条件に、前記オーガ自動制御による前記排出オーガ(24)の旋回及び昇降制御を禁止すると共に、前記規制領域の設定を解除する、ことを特徴とする。
なお、上述した括弧内の符号は図面を参照するために示すものであって、本発明を何ら限定するものではない。
請求項1に係る発明によれば、オーガ自動スイッチを押操作しながら装置電源を投入したことを条件に、オーガ自動制御による排出オーガの旋回及び昇降制御を禁止するようにしたので、例えばオーガ自動スイッチが故障して常時オン状態となった場合において、該オーガ自動スイッチの押操作と同時に装置電源を投入すれば、排出オーガの自動制御動作を禁止することができるので、安全性の向上を図ることができる。
また、オーガ自動スイッチを押操作しながら装置電源を投入したことを条件に、排出オーガの旋回及び昇降の動作範囲を規制する規制領域の設定を解除するようにしたので、例えば排出オーガの旋回及び昇降位置を検出する検出手段が故障した場合には、オーガ自動スイッチの押操作と同時に装置電源を投入することで、前記規制領域の設定が解除されるので、該解除された後は、オーガ手動制御により排出オーガを所望の位置に旋回及び昇降制御することができ、トラブル発生時の不具合を回避することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1及び図2は、本発明が適用されたコンバインの側面図及び平面図であり、コンバイン10は、クローラ走行部20に支持された走行機体11の前方に、穀稈を刈取る前処理部12を有し、該前処理部12の後方の機体上には、刈取った穀稈を脱穀する脱穀部14と、脱穀した穀粒を揚穀筒17を介して揚上移送して一時的に貯留する穀粒タンク16と、脱穀済みの排ワラを処理する排ワラ処理部18と、座席シート19及びマルチステアリングレバー21等の各種操作具が設けられた操縦部22と、が配置されている。
穀粒タンク16の後方には、該穀粒タンク16の後面下方部から縦パイプ24aが立設され、かつ該縦パイプ24aの上端には旋回自在かつ起伏自在に排出オーガ24が横設されていて、穀粒タンク16に一時的に貯留された穀粒は、この排出オーガ24を介して機外に搬出される。穀粒タンク16の底部には、前後方向を向く横ラセン25が配設されていて、該横ラセン25により後方に移送された穀粒は、縦パイプ24aに内装された縦ラセン26に引継がれて上方に移送される。排出オーガ24は、油圧シリンダ27(図2参照)の伸縮に応じて昇降動作されると共に、縦パイプ24aを回動させるオーガ旋回モータ28の駆動に基づき旋回駆動される。
図3に示すように、操縦部22には、走行機体11の走行方向と速度を設定する主変速レバー30と、圃場の状況(穀稈の立毛、倒伏)等に応じて機体の走行速度を選択する副変速レバー31と、機体の左右旋回操作と前処理部12の昇降操作を行う前記マルチステアリングレバー21と、作業機クラッチ(図示せず)を操作する作業機クラッチレバー32と、刈取クラッチ(図示せず)を操作する刈取クラッチレバー33等が配置されている。また、マルチステアリングレバー21の基端部の近傍には、装置電源を投入するためのエンジン始動スイッチ23が配置されている。
また、座席シート19の後部には、排出オーガ24を収納位置から排出位置へ、又は排出位置から収納位置へ自動的に動作させるオーガ自動スイッチ34と、排出オーガ24の旋回、起伏動作をその動作途中で停止させるオーガ緊急停止スイッチ35と、排出オーガ24を手動で操作するための手動操作レバー36と、が配置されている。
図4に示すように、排出オーガ24を制御する制御部38の入力側には、手動操作レバー36の操作方向を検出するオーガ手動スイッチ36aと、排出オーガ24の上昇端を検出するオーガ上限リミットスイッチ37と、排出オーガ24の縦パイプ24aの回転角を検出するオーガポテンショメータ39と、前述したオーガ自動スイッチ34及びオーガ緊急停止スイッチ35とが接続されている。また、制御部38の出力側には、前記オーガ旋回モータ28と、該オーガ旋回モータ28に内蔵されたオーガ電磁ブレーキ28aと、油圧シリンダ27に作動油を供給する弁を切換えて排出オーガ24の起伏を行うオーガ昇降ソレノイド40と、オーガ自動スイッチ34が作動状態にあることを示すオーガ自動ランプ34aと、オーガ緊急停止スイッチ35が作動状態にあることを示すオーガ緊急停止ランプ35aと、が接続されている。
図5は、手動制御による排出オーガ24の旋回範囲を示しており、同図において、排出オーガ24の左旋回動作は、図の左リミット位置で機械的に規制されており、また、右旋回動作は、右リミット位置で機械的に規制されている。更に、排出オーガ24の旋回領域には、排出オーガ24を収納する収納位置Aと、座席シート19の略々真上に位置する座席位置Bと、走行機体11に対して右側方に延出する排出位置Cとが設定されていて、収納位置Aと排出位置Cとの間においては、排出オーガ24が穀粒タンク16やオペレータに接触するのを回避するために規制領域が設定された動作規制が行われている。
すなわち、この動作規制は、手動操作レバー36の操作に基づくオーガ手動制御の場合に、排出オーガ24が上限位置にある場合は、自由に旋回、昇降操作することができ、また、排出オーガ24が上限位置にない場合は、排出オーガ24の旋回位置が収納位置Aより左側又は排出位置Cより右側にある場合に、自由に旋回、昇降することができる。更に、排出オーガ24が上限位置にない場合で、かつ排出オーガ24の旋回位置が収納位置Aと座席位置Bとの間にある場合は、右旋回と下降が禁止され、更にまた、排出オーガ24が上限位置にない場合で、かつ排出オーガ24の旋回位置が座席位置Bと排出位置Cとの間にある場合は、左旋回と下降が禁止されている。
なお、オーガ自動スイッチ34の押操作に基づくオーガ自動制御では、本実施形態では上記のような動作規制は行われておらず、例えば、排出オーガ24が収納位置Aにある場合にオーガ自動スイッチ34を押操作すると、排出オーガ24は上限位置まで上昇した後、予めダイヤル(図示せず)にて設定された旋回位置まで自動的に旋回し、また、排出オーガ24が収納位置Aにない場合にオーガ自動スイッチ34を押操作すると、排出オーガ24が自動的に収納位置Aまで旋回し、その位置で下降して収納位置Aに収納される。
なお、例えば排出オーガ24が収納位置Aにない場合に、オーガ自動スイッチ34を押操作して排出オーガ24を収納する際、該排出オーガ24が自動的に収納位置Aまで旋回してきたことをセンサにて検知した後、所定の休止時間を経てから下降動作させるようにすることで、次動作への切換えが安定し操作フィーリングの向上が図られている。
本実施形態では、前記制御部38は、オーガ自動スイッチ34を押操作しながらエンジン始動スイッチ23をON操作して装置電源を投入したことを条件に、オーガ自動制御による排出オーガ24の旋回及び昇降制御を禁止すると共に、排出オーガ24の旋回及び昇降の動作範囲を規制する規制領域の設定を解除する制御を行う。
図6は、本実施形態に関するメインルーチンのフローチャートを示す図であり、同図において、S10では、オーガ自動スイッチ34を押操作(ON操作)しながらエンジン始動スイッチ23をON操作(装置電源を投入)したか否かが判断され、ON操作した場合は、S11にて排出オーガ24の旋回及び昇降の動作範囲を規制する規制領域の設定を解除する規制解除フラグを1(解除)として、S12に進み、また、押操作しない場合(OFF)は、S13にて規制解除フラグを0(非解除)として、S12に進む。そして、このS12にて初期設定がされているかどうかを確認し、次いでS14にて前処理部12におけるこぎ深さ制御、S15にて脱穀部14における選別制御、S16にて排出オーガ24におけるオーガ制御がされているかどうかを確認した後、S17にて各種制御に応じた出力を行って、S14に戻る。
図7は、オーガ制御(図6のS16)に関するフローチャートを示す図であり、同図において、S20で手動操作レバー36によるオーガの手動制御かどうかを確認し、S21では規制解除フラグが1(解除)か0(非解除)かを判断し、0(非解除)ならS22において、自動制御による制御かどうか、更にS23にて排出オーガ24の動作規制がされているか否かを確認し、S24にてその制御に応じた出力セットが行われる。
また、S21において、規制解除フラグが1(解除)なら、S25において、オーガ自動制御を禁止すると共に、排出オーガ24の旋回及び昇降の動作範囲を規制する規制領域の設定が解除された旨を報知すべく、オーガ自動ランプ34aを点滅させる。この場合は、手動操作レバー36の操作に基づくオーガ手動制御のみが可能となる。
すなわち、本実施形態によれば、オーガ自動スイッチ34を押操作しながらエンジン始動スイッチ23をON操作(装置電源を投入)したことを条件に、オーガ自動制御による排出オーガ24の旋回及び昇降制御が禁止される。このため、例えばオーガ自動スイッチ34が故障により常時オン状態となった場合には、オペレータがオーガ自動スイッチ34の押操作と同時にエンジン始動スイッチ23をON操作すれば、オーガ自動制御が禁止されると共に、排出オーガ24の旋回及び昇降の動作範囲を規制する規制領域の設定が解除されるので、この場合は、手動操作レバー36の操作に基づくオーガ手動制御により排出オーガ24の制御を行うことができ、オペレータの慎重なレバー操作により作業の安全性が確保されることになる。
また、例えば、排出オーガ24の昇降位置を検出するオーガ上限リミットスイッチ37、又は旋回位置を検出するオーガポテンショメータ39が故障した場合(例えば、排出オーガ24が上限位置にあるのにこれが検出されない場合、又は排出オーガ24の旋回位置を検出できない場合)にも、前記と同様に、オペレータがオーガ自動スイッチ34の押操作と同時にエンジン始動スイッチ23をON操作すれば、オーガ自動制御が禁止されると共に、前記規制領域の設定が解除されるので、該解除された後は、手動操作レバー36によるオーガ手動制御により排出オーガ24を所望の位置に旋回及び昇降制御することができる。
このように、オーガ自動スイッチ34を押操作しながら装置電源を投入したことで、オーガ自動制御による排出オーガ24の旋回及び昇降制御を禁止すると共に、前記規制領域の設定を解除するようにしたのは、例えばオーガポテンショメータ39が付設されたオーガ旋回モータ28を交換する場合等に、オーガ自動制御のみを禁止したとしても、排出オーガ24の動作範囲を規制する前記規制領域が設定されたままでは、オーガ手動制御により排出オーガ24を所望の位置に動作させることができない場合があるので、前記規制領域の設定を解除してオーガ手動制御による動作を可能としたものである。
本発明が適用されたコンバインの側面図である。 同上の平面図である。 操縦部の平面図である。 オーガ制御に関するブロック図である。 排出オーガの旋回範囲の規制領域を示す図である。 本実施形態に関するメインルーチンのフローチャートを示す図である。 オーガ制御に関するフローチャートを示す図である。
符号の説明
10 コンバイン
16 穀粒タンク
23 エンジン始動スイッチ
24 排出オーガ
34 オーガ自動スイッチ
36 オーガ手動操作レバー
37 オーガ上限リミットスイッチ
38 制御部
39 オーガポテンショメータ

Claims (1)

  1. 穀粒タンクに一時的に貯留された穀粒を機外に搬出する排出オーガと、該排出オーガを手動操作具の操作に基づくオーガ手動制御又はオーガ自動スイッチの押操作に基づくオーガ自動制御にて旋回及び昇降制御する制御手段と、前記排出オーガの旋回及び昇降位置を検出する検出手段と、を備え、前記排出オーガの旋回及び昇降の動作範囲を規制する規制領域が設定されたコンバインのオーガ制御装置において、
    前記制御手段は、前記オーガ自動スイッチを押操作しながら装置電源を投入したことを条件に、前記オーガ自動制御による前記排出オーガの旋回及び昇降制御を禁止すると共に、前記規制領域の設定を解除する、
    ことを特徴とするコンバインのオーガ制御装置。
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