JP4092084B2 - 複合加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主軸を中心に半径方向の位置を異にして複数の工具を備え、それらの工具を主軸の軸線方向に沿って移動可能に取り付けた複合加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の複合加工装置としては、例えば特開平7−112309号公報に開示されるような構成のものが知られている。この従来構成においては、主軸の先端部に工具ホルダが着脱可能に装着され、その工具ホルダには第1工具及び第2工具が主軸の軸線方向へ移動可能に取り付けられている。工具ホルダ側には、第1工具を移動させるための第1工具送り軸及び第2工具を移動させるための第2工具取付軸が配設されている。主軸側には第2工具取付軸に着脱可能に連結される第2工具送り軸が配設され、モータを含む駆動装置により主軸の軸線方向へ移動されるようになっている。第1工具送り軸と第2工具送り軸との間には、第2工具送り軸の軸線方向への移動途中の所定位置にて両送り軸を連動させるための連動機構が設けられている。
【0003】
そして、ワークの加工時には、モータにより主軸が回転されながら、駆動装置により第2工具送り軸が主軸の軸線方向に移動されて、第1工具及び第2工具が主軸の先端側に前進移動される。これにより、まずバイト等よりなる第1工具にて、ワークに対し面削り等の加工が施される。この面削り等の加工が終了すると、連動機構による第1工具送り軸と第2工具送り軸との連動が解除され、その後は第2工具送り軸の移動に伴って第2工具のみが前進移動される。これにより、リーマ等よりなる第2工具にて、ワークに対し孔内周面の仕上げ等の加工が施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の複合加工装置においては、第1工具送り軸の内周面に対し第2工具送り軸が軸線方向の相対移動可能に挿入され、前記連動機構が係止ボールと係合凹部により構成されていた。前記係止ボールと係合凹部が係合又は離脱される構造のため、第1工具と第2工具の送り動作が不確実になるという問題があった。又、第1工具送り軸の軸線方向への移動を許容するためのスペースが必要となって、工具ホルダの小型化を図ることができないという問題もあった。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、第1工具と第2工具の送り動作を簡単な構成により確実に行うことができるとともに、第1工具送り軸の収容スペースを必要最小限にして工具ホルダの小型化を図ることができる複合加工装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1及び2に記載の発明は、主軸の先端部に同軸上で着脱可能に装着された工具ホルダと、その工具ホルダに主軸の軸線方向へ移動可能に取り付けられた第1工具と、前記工具ホルダに対し所定位置において往復回動可能に設けられ、かつ第1工具を主軸の軸線方向に進退移動させる第1工具送り軸と、前記主軸に設けられ、かつ主軸の軸線方向へ移動可能に配設された第2工具と、前記主軸に設けられ、第2工具を該主軸の軸線方向に移動させる第2工具送り軸と、前記第2工具送り軸の軸線方向への移動途中の所定ストローク範囲にて前記第1工具送り軸を主軸の軸線方向に対して位置固定して回動させる回動手段とを備えたことを要旨とする。
とくに、請求項1に記載の発明は、前記第1工具送り軸の軸孔には第2工具送り軸に連結された第2工具取付軸が挿入され、前記回動手段は、前記第2工具取付軸の外周面と前記第1工具送り軸の軸孔内周面に設けられたカム機構であることを要旨とする。
とくに、請求項2に記載の発明は、前記工具ホルダには、第1工具送り軸を回動範囲の基端部側の位置に保持するための保持手段が設けられ、該保持手段は、第1工具送り軸上に設けられた係合部と、第1工具送り軸が回動範囲の基端部側に位置したとき、係合部に押圧係合して第1工具送り軸をその位置に保持するように、工具ホルダに設けられた保持部材とよりなることを要旨とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の複合加工装置において、前記第1工具送り軸と、第1工具を把持するスライダとの間には、該第1工具送り軸の回動運動を前記スライダに軸方向への進退運動として伝達するカム機構が設けられていることを要旨とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の複合加工装置において、前記第1工具送り軸の先端部外周には工具ホルダの所定位置にて回動可能に保持されるフランジ部が形成され、該フランジ部の外周縁にはテーパ面が形成され、このテーパ面にはカム溝が円周方向に、かつ半径方向の距離が変化するように傾斜して形成され、このカム溝にはスライダに取り付けたカム部材が挿入されていることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態の複合加工機においては、円筒状の主軸11が図示しない主軸ヘッド等の支持部材内に回転可能に支持され、図示しない回転用モータにより回転されるようになっている。主軸11の先端部には工具ホルダ12が同軸上で着脱可能に装着され、その先端の中心には挿通孔13が形成されるとともに、外周面には環状の把持溝14が形成されている。
【0012】
前記主軸11と工具ホルダ12との間にはクランプ機構15が配設されている。すなわち、主軸11の先端部にはボール保持筒16が取り付けられ、その周壁には複数のクランプボール17が半径方向へ移動可能に保持されている。工具ホルダ12の内周面には複数の係合孔18が形成され、この係合孔18にクランプボール17が係合されることによって、工具ホルダ12が主軸11に対する装着状態にクランプされるようになっている。
【0013】
前記主軸11内にはクランプ軸19が一体回転可能及び主軸11の軸線方向へ相対移動可能に嵌挿支持され、その先端寄り外周面には複数の嵌合凹部20が形成されている。そして、このクランプ軸19が図示しない油圧シリンダ等の駆動装置により、主軸11の先端部側に移動されたとき、嵌合凹部20がクランプボール17の内側に対向配置される。これにより、クランプボール17が係合孔18から嵌合凹部20内に退避可能になって、主軸11に対する工具ホルダ12のクランプが解除されるようになっている。
【0014】
図1に示すように、前記工具ホルダ12の先端部には、スライダ23が主軸11の軸線方向及び半径方向へ移動可能に取り付けられている。スライダ23の外面には、第1工具としてのバイト24が主軸11の軸線方向に沿って延びるように突設されている。スライダ23の内面には、カム部材25が主軸11の軸線方向に対して所定角度傾斜した方向へ延びるように突設されている。
【0015】
前記工具ホルダ12内には、第1工具送り軸としてのフランジ部26aを有する円筒状のバイト送り軸26が工具ホルダ12内で相対回転可能に、かつ軸線方向への相対移動不能(位置固定)に配設されている。バイト送り軸26のフランジ部26aにはテーパ面26bが形成され、そのテーパ面26bにはカム溝28が図5に示すようにフランジ部26aの円周方向に傾斜状態で形成されている。このカム溝28はバイト送り軸26の軸線方向に対して所定角度傾斜した方向へ延びるように凹設され、その内部には前記カム部材25が摺動可能に挿入されている。そして、バイト送り軸26が主軸11の軸線を中心として回動されることにより、カム溝28及びカム部材25を介してスライダ23が傾斜方向に移動されて、バイト24が図1に示す後退位置と図6,7に示す前進位置との間で位置切り換えされるようになっている。
【0016】
図1に示すように、前記主軸11内の中心には、第2工具としてのリーマ31が第2工具取付軸としてのリーマ取付軸32を介して一体回転可能及び軸線方向へ相対移動可能に配設され、工具ホルダ12の前記挿通孔13を通して出没されるようになっている。主軸11内においてリーマ取付軸32の基端部には第2工具送り軸としてのリーマ送り軸33が連結され、図示しない移動用モータ等の駆動装置により、ボールネジ等を介して主軸11の軸線方向へ移動されるようになっている。
【0017】
そして、ワークの加工時には、リーマ送り軸33が所定範囲内で軸線方向に移動され、リーマ31がリーマ取付軸32を介して、図1に実線で示すように挿通孔13内に没入した通常加工時の後退位置と、同図に鎖線で示すように挿通孔13から突出した前進位置との間で切り換えられるようになっている。又、主軸11に対する工具ホルダ12の脱着交換時には、リーマ送り軸33が図1に示す状態から主軸11の基端部側へさらに移動されて、図8に示すようにリーマ31が工具ホルダ12の挿通孔13内よりもさらに主軸11側に没入した位置に移動されるようになっている。
【0018】
図1及び図2に示すように、前記リーマ送り軸33とバイト送り軸26との間には回動手段としての回動機構34が設けられている。この回動機構34によって、リーマ送り軸33の軸線方向への移動途中の所定ストローク範囲で、送り軸33の直線運動がバイト送り軸26に回動運動として伝達されるようになっている。すなわち、バイト送り軸26の軸孔26cの内周面には、二つのボールカム35が半径方向へ移動不能に、かつ180度隔ててバイト送り軸26に螺合したセットボルト37により保持されている。各ボールカム35と常時係合するようにリーマ取付軸32の外周面32aには図5に示すようにカム溝36が形成されている。このカム溝36はリーマ取付軸32の軸線方向と平行で周方向に位相を異ならせた第1及び第2の平行カム溝36a,36bと、両カム溝36a,36bを接続する傾斜カム溝36cとにより構成されている。
【0019】
そして、リーマ取付軸32が後退されてリーマ31が図1に実線で示すように挿通孔13内に没入された状態では、ボールカム35が第1の平行カム溝36aの端部に係合される。そして、リーマ取付軸32が前進を開始されると、傾斜カム溝36cとボールカム35が対応して、バイト送り軸26が回動され、バイト24が前進位置に切り換えられる。さらに、リーマ取付軸32が前進されると、第2の平行カム溝36bとボールカム35が対応して、バイト送り軸26の回動が停止され、その後はリーマ31の前進動作のみが行われる。
【0020】
なお、主軸11に対する工具ホルダ12の脱着交換時に際して、送り軸33がリーマ31及びリーマ取付軸32とともに後退移動されるときには、図8に示すように、リーマ取付軸32の先端部がバイト送り軸26の後端部から離脱され、リーマ送り軸33とバイト送り軸26との係合が解除される。
【0021】
図1及び図2に示すように、前記工具ホルダ12には保持手段としての保持機構43が設けられ、この保持機構43によって、バイト送り軸26が回動範囲の基端部側の位置に保持されるようになっている。この保持機構43には、主軸11に対する工具ホルダ12の脱着交換時に、バイト送り軸26が回動範囲の基端部側の位置に保持されているのを確認させる機能も付与されている。工具ホルダ12には係合ボール44が半径方向へ移動可能に保持されている。係合ボール44と接触可能に対応するように、工具ホルダ12には確認部材45が半径方向へ移動可能に挿通支持され、バネ46により前記係合ボール44をバイト送り軸26側へ押圧するように付勢されている。
【0022】
前記係合ボール44と係合可能に対応するように、バイト送り軸26の外周面には円形状の係合凹部47が形成されている。そして、図6,図7に示すように、バイト送り軸26が回動範囲の基端部側に位置していないときには、係合ボール44が係合凹部47に係合することなく、バイト送り軸26の外周面に当接し、確認部材45が把持溝14から突出された状態になる。そのため、この状態で、図1に示すように、工具交換装置の工具交換アーム49により工具ホルダ12の把持溝14が把持されると、工具交換アーム49の工具ホルダ把持部50に設けられたセンサ48が確認部材45と非接触となり、オフ状態になる。このため、バイト送り軸26が基端部側の位置に保持されていることが確認検出される。
【0023】
これに対して、図6,図7に示すように、バイト送り軸26が回動範囲の基端部側に位置していないときには、係合ボール44が係合凹部47から離脱して、確認部材45が把持溝14に突出された状態になる。そのため、この状態で工具交換装置の工具交換アーム49により工具ホルダ12の把持溝14が把持されると、工具交換アーム49上のセンサ48が確認部材45と接触状態となり、センサ48がオン状態となるため、バイト送り軸26が基端部側に位置していないことが確認検出される。
【0024】
次に、前記のように構成された複合加工装置の動作を説明する。
さて、図1に示す状態では、バイト24及びリーマ31が通常加工時の後退限に配置されている。そして、この状態においては、回動機構34のボールカム35がカム溝36の第1の平行カム溝36aに係合され、保持機構43の係合ボール44が係合凹部47に係合されている。
【0025】
この状態で、ワークの加工が開始されると、図示しない回転用モータにより主軸11が所定速度で回転されて、バイト24及びリーマ31等が一体的に回転される。このとき、図示しない移動用モータ等の駆動装置により、ボールネジ等を介してリーマ送り軸33が主軸11の先端部側に前進移動され、リーマ31の前進移動が開始される。そしてボールカム35に傾斜カム溝36cが対応して通過する間に、バイト送り軸26が主軸11の軸線の回りで所定角度だけ回動される。これにより、カム溝28及びカム部材25を介してスライダ23が傾斜方向に移動され、バイト24が図1に示す後退限から図6に示す前進限に向かって移動されて、そのバイト24によりワークに対して面削り等の加工が施される。
【0026】
そして、図6に示すように、バイト送り軸26が回動範囲の先端部側に回動されて、バイト24が前進限に到達すると、そのバイト24によるワークの加工が終了する。このとき、バイト送り軸26の回動移動はボールカム35が第2の平行カム溝36bと係合することによって停止されるとともに、バイト24は前進限に保持される。この状態で、回転用モータの速度切換により、主軸11の回転速度が上昇される。
【0027】
その後、リーマ送り軸33がさらに前進移動されると、図7に示すように、リーマ31のみが前進移動されて、工具ホルダ12の挿通孔13内の没入状態から前方に突出され、そのリーマ31によりワークに対して孔内周面の仕上げ等の加工が施される。そして、リーマ31が前進限に到達すると、そのリーマ31によるワークの加工が終了する。
【0028】
次いで、前記移動用モータ等の駆動装置の逆転により、リーマ送り軸33が主軸11の基端部側に後退移動されると、前述した前進移動時と逆順に、リーマ31及びバイト24が図7に示す前進限から図1に示す通常加工時の後退限に復帰移動される。すなわち、リーマ31はリーマ送り軸33の後退移動に伴って、図7に示す前進限から、図6に示す位置を経て、図1に示す通常加工時の後退限に復帰移動される。バイト24は、リーマ送り軸33が図6に示す位置まで後退移動されて、ボールカム35と傾斜カム溝36cとの係合により、バイト送り軸26が逆方向に回動されて、図1に示す通常加工時の後退限に復帰移動される。そして、このバイト24及びリーマ31の進退動作が繰り返し行われることによって、複数のワークに対する加工が連続的に行われる。
【0029】
ワークの加工作業が終了して、前記主軸11に対する工具ホルダ12の交換作業を行う場合には、図1に示すようにバイト24及びリーマ31が通常加工時の後退限に配置された状態から、工具交換アーム49により、工具ホルダ12を把持する。すると、確認部材45は、把持溝14より没入しているため、センサ48がオフ状態になる。その後、移動用モータ等の駆動装置により、リーマ送り軸33が主軸11の基端部側へさらに後退移動されて、リーマ31の後退移動が開始される。
【0030】
リーマ送り軸33がさらに後退移動されると、図8に示すようにリーマ取付軸32がバイト送り軸26から離脱される。このため、リーマ送り軸33の移動に伴いリーマ31のみが後退移動されて、工具ホルダ12の挿通孔13内よりもさらに主軸11側へ没入した位置に移動配置される。
【0031】
続いて、クランプ軸19が図示しない油圧シリンダ等の駆動装置により、主軸11の先端部側に移動されて、クランプ機構15の嵌合凹部20がクランプボール17の内側に対向配置される。これにより、クランプボール17が係合孔18から嵌合凹部20内に退避可能になって、図8に示すように主軸11に対する工具ホルダ12のクランプが解除される。前述したように、この時すでに確認部材45は把持溝14内の没入位置に移動されており、バイト送り軸26が基端部側に位置していることが確認検出されている。
【0032】
そして、交換アームにより工具ホルダ12が主軸11の先端部から抜き取られるとともに、種類の異なるバイト24を備えた工具ホルダ12が主軸11に装着される。このため、リーマ31を主軸11側に残したままの状態で、バイト24のみが工具ホルダ12とともに工具交換される。
【0033】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)スライダ23及びバイト24を位置切り換えするためのバイト送り軸26を工具ホルダ12内の所定位置で回動可能に収容している。このため、バイト送り軸26を主軸の軸線方向へ移動する方式と比較して、バイト送り軸26が主軸11の軸線回りに回転するだけでスライダ23が前後に移動するからバイト24(第1工具)は確実に移動動作を行うことができる。しかもバイト送り軸26の収容スペースを小さくでき、工具ホルダ12の小型化を図ることができる。
【0034】
(2)リーマ取付軸32とバイト送り軸26との間にリーマ取付軸32の軸線方向への移動をバイト送り軸26に回動運動として伝達するためのカム方式の回動機構34を設けた。このため、一つの駆動源によって移動されるリーマ取付軸32の軸線方向の移動運動を簡単なカム方式の回動機構34によりバイト送り軸26の回動運動に変換して伝達することができる。従って、係合ボールを係合凹部から係合・離脱する方式と比較してバイト24の位置切り換え動作を確実かつ迅速に行うことができる。
【0035】
(3)前記回動機構34が、バイト送り軸26の軸孔26c内周面の所定位置に設けられたボールカム35と、そのボールカム35と係合するようにリーマ送り軸33に設けられた第1及び第2の平行カム溝36a,36bと、傾斜カム溝36cとから構成されている。このため、回動機構34の構造を簡素化して製造及び組み付け作業を容易に行いコストを低減することができる。
【0036】
(4)保持機構43を設けたので、工具ホルダ12を主軸11の先端部から取り外して工具交換を行う際に、バイト送り軸26が無闇に回動されるのを抑制することができて、バイト24を所定位置に確実に位置決め保持することができる。
【0037】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態において、保持機構43の係合ボール44に代えて、確認部材45の基端部に係合凹部47と係合可能な球面状の係合凸部を突出形成する。バネ46により確認部材45を係合凹部47と係合する方向、すなわち工具ホルダ12の把持溝14内から没入する方向へ移動付勢するように構成すること。この構成によれば、バイト送り軸26が回動範囲の基端部側の位置に移動されたとき、確認部材45の係合凸部が係合凹部47に係合して、確認部材45が把持溝14から没入した位置に移動配置される。
【0038】
・前記実施形態において、工具ホルダ12上にバイト24等の第1工具を複数設けること。
・前記実施形態において、第1工具及び第2工具として、バイト24及びリーマ31とは異なった工具を設けること。
【0039】
このように構成した場合でも、前記実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
・前記実施形態において、リーマ送り軸33とリーマ31を分離可能に構成し、工具ホルダ12の交換時にバイト24とリーマ31を同時に交換し得るようにすること。
【0040】
【発明の効果】
従って、この請求項1〜4に記載の発明によれば、第1工具送り軸が主軸の軸線回りに回転するだけで第1工具の移動が可能であり、しかも、第1工具送り軸の収容スペースを必要最小限にして工具ホルダの小型化を図ることができる。とくに、請求項1記載の発明によれば、第1工具と第2工具の送り動作を簡単な構成により確実に行うことができる。とくに、請求項2記載の発明は、第1工具送り軸を回動範囲の基端部側の位置に保持する保持手段の構成を簡素化することができる。
【0041】
請求項3又は4記載の発明は、前記第1工具送り軸と、第1工具を把持するスライダとの間には、該第1工具送り軸の回動運動を前記スライダに軸方向への往復運動として伝達するカム機構が設けられている。このため、第1工具の位置切り換えを簡単な構成により円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の複合加工装置の主軸部分においてバイト及びリーマが通常加工時の後退限に位置した状態を示す断面図。
【図2】 図1の1−1線における一部省略断面図。
【図3】 図1の2−2線における縮小断面図。
【図4】 図1の複合加工装置を工具ホルダ側からみた正面図。
【図5】 バイト送り軸とリーマ取付軸の分解斜視図。
【図6】 図1の状態からバイト及びリーマが加工のために前進されて、バイトが前進限に位置した状態を示す断面図。
【図7】 図6の状態からリーマが加工のために前進されて、前進限に位置した状態を示す断面図。
【図8】 図1の状態からリーマが工具交換のために後退限に位置し、工具ホルダのクランプが解放された状態を示す断面図。
【符号の説明】
11…主軸、12…工具ホルダ、23…スライダ、24…第1工具としてのバイト、25…カム機構を構成するカム部材、26…第1工具送り軸としてのバイト送り軸、26a…フランジ部、26b…テーパ面、28…カム機構を構成するカム溝、31…第2工具としてのリーマ、32…第2工具取付軸としてのリーマ取付軸、33…第2工具送り軸としてのリーマ送り軸、34…回動手段としての回動機構、43…保持手段としての保持機構、44…保持部材としての係合ボール、46…保持部材としてのバネ46、47…係合部としての係合凹部。
Claims (4)
- 主軸(11)の先端部に同軸上で着脱可能に装着された工具ホルダ(12)と、
その工具ホルダ(12)に主軸(11)の軸線方向へ移動可能に取り付けられた第1工具(24)と、
前記工具ホルダ(12)に対し所定位置において往復回動可能に設けられ、かつ第1工具(24)を主軸の軸線方向に進退移動させる第1工具送り軸(26)と、
前記主軸(11)に設けられ、かつ主軸(11)の軸線方向へ移動可能に配設された第2工具(31)と、
前記主軸(11)に設けられ、第2工具(31)を該主軸の軸線方向に移動させる第2工具送り軸(33)と、
前記第2工具送り軸(33)の軸線方向への移動途中の所定ストローク範囲にて前記第1工具送り軸(26)を主軸(11)の軸線方向に対して位置固定して回動させる回動手段(34)と
を備え、前記第1工具送り軸(26)の軸孔には第2工具送り軸(33)に連結された第2工具取付軸(32)が挿入され、前記回動手段(34)は、前記第2工具取付軸(32)の外周面と前記第1工具送り軸(26)の軸孔内周面に設けられたカム機構(35,36、36a,36b,36c)であることを特徴とする複合加工装置。 - 主軸(11)の先端部に同軸上で着脱可能に装着された工具ホルダ(12)と、
その工具ホルダ(12)に主軸(11)の軸線方向へ移動可能に取り付けられた第1工具(24)と、
前記工具ホルダ(12)に対し所定位置において往復回動可能に設けられ、かつ第1工具(24)を主軸の軸線方向に進退移動させる第1工具送り軸(26)と、
前記主軸(11)に設けられ、かつ主軸(11)の軸線方向へ移動可能に配設された第2工具(31)と、
前記主軸(11)に設けられ、第2工具(31)を該主軸の軸線方向に移動させる第2工具送り軸(33)と、
前記第2工具送り軸(33)の軸線方向への移動途中の所定ストローク範囲にて前記第1工具送り軸(26)を主軸(11)の軸線方向に対して位置固定して回動させる回動手段(34)と
を備え、前記工具ホルダ(12)には、第1工具送り軸(26)を回動範囲の基端部側の位置に保持するための保持手段(43,44,46,47)が設けられ、該保持手段(43,44,46,47)は、第1工具送り軸(26)上に設けられた係合部(47)と、第1工具送り軸(26)が回動範囲の基端部側に位置したとき、係合部(47)に押圧係合して第1工具送り軸(26)をその位置に保持するように、工具ホルダ(12)に設けられた保持部材(44,46)とよりなることを特徴とする複合加工装置。 - 前記第1工具送り軸(26)と、第1工具(24)を把持するスライダ(23)との間には、該第1工具送り軸(26)の回動運動を前記スライダに軸方向への進退運動として伝達するカム機構(25,28)が設けられている請求項1又は2に記載の複合加工装置。
- 前記第1工具送り軸(26)の先端部外周には工具ホルダ(12)の所定位置にて回動可能に保持されるフランジ部(26a)が形成され、該フランジ部(26a)の外周縁にはテーパ面(26b)が形成され、このテーパ面にはカム溝(28)が円周方向に、かつ半径方向の距離が変化するように傾斜して形成され、このカム溝(28)にはスライダ(23)に取り付けたカム部材(25)が挿入されている請求項3に記載の複合加工装置。
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