以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態を具体的に説明する前に、本発明のさまざまな態様について、まず、説明する。
本発明の第1態様によれば、車両に配置されかつ車内又は車外に関する状況を検出して前記状況の変化を検出する状況検出手段と、
前記車両の移動履歴情報を蓄積する移動履歴情報蓄積手段と、
前記状況検出手段で検出された前記状況が変化したときに、前記移動履歴情報蓄積手段で蓄積されている移動履歴情報から経路を予測する行動予測手段と、
前記行動予測手段で予測された前記車両の経路に関する情報を提示する情報提示手段とを備えることを特徴とする車載情報提示装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記状況検出手段が車外の天候を検出して前記天候の変化を検出する天候検出装置である第1の態様に記載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記状況検出手段が車内の同乗者を検出して前記同乗者の変化を検出する同乗者検出手段である第1又は2の態様に記載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、車両の経路を設定する経路設定手段と、
前記車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記車両の移動履歴情報を蓄積する移動履歴情報蓄積手段と、
前記経路設定手段で設定された前記経路から前記現在位置検出手段で検出された前記現在位置との間が一定の距離を越えたときに前記移動履歴情報蓄積手段で蓄積されている前記移動履歴情報から前記車両の経路を予測する行動予測手段と、
前記行動予測手段で予測された前記車両の経路に関する情報を提示する情報提示手段とを備えることを特徴とする車載情報提示装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、車両の経路を設定する経路設定手段と、
前記車両の車内または車外に関する状況を検出する状況検出手段と、
前記経路設定手段で前記経路を設定したときの前記状況検出手段で検出した状況を蓄積する経路設定時状況蓄積手段と、
前記車両の移動履歴を蓄積する移動履歴蓄積手段と、
前記状況検出手段で検出した現在の状況と前記経路設定時状況蓄積手段で蓄積された経路設定時の状況とが異なる場合に前記移動履歴蓄積手段で蓄積された移動履歴を用いて経路設定の入力を促進する経路設定入力促進手段と、
を備えることを特徴とする車両情報提示装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、車両の目的地を設定する目的地設定手段と、
前記車両の渋滞状況を検出する渋滞状況検出手段と、
前記目的地設定手段で前記目的地を設定したときの前記渋滞状況検出手段で検出した渋滞状況を蓄積する目的地設定時渋滞状況蓄積手段と、
前記車両の移動履歴を蓄積する移動履歴蓄積手段と、
前記目的地設定時渋滞状況蓄積手段で蓄積された目的地設定時の渋滞状況と現在の渋滞状況とが異なる場合に前記移動履歴蓄積手段で蓄積された移動履歴を用いて目的地設定の入力を促進する目的地設定入力促進手段と、
を備えることを特徴とする車両情報提示装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、目的地の候補を蓄積する目的地候補蓄積手段と、
前記目的地設定時渋滞状況蓄積手段で蓄積された目的地設定時の渋滞状況と現在の渋滞状況が異なる場合に前記目的地候補蓄積手段で蓄積されている目的地を検索する代替目的地検索手段と、
をさらに備えることを特徴とする第6の態様に記載の車両情報提示装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、車両の位置情報を検出する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段で検出された前記車両の位置情報の履歴を蓄積する移動履歴蓄積手段と、
前記車両の目的地を設定する目的地設定手段と、
前記目的地設定手段で設定された前記目的地までの経路を設定する経路設定手段と、
前記位置情報取得手段で検出された前記車両の位置情報に基づき、前記設定された経路から離脱したか否かを検出する経路離脱検出手段と、
前記経路離脱検出手段で前記設定された経路から離脱したと判定したとき前記移動履歴蓄積手段で蓄積された移動履歴から目的地が変更されたか否かを判定する目的地変更判定手段と、
を備えることを特徴とする車載情報提示装置を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記目的地変更判定手段が、前記移動履歴蓄積手段で蓄積された移動履歴から前記離脱した経路の走行回数を利用して目的地が変更されたか否かを判定することを特徴とする第8の態様に記載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記目的地変更判定手段で目的地が変更されたと判定した場合に、経路設定の入力促進を行う経路設定入力促進手段と、
をさらに備えることを特徴とする第8の態様に記載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第11態様によれば、車両の経路を設定する経路設定手段と、
前記車両の車内または車外に関する状況を検出する状況検出手段と、
前記経路設定手段で前記経路を設定したときの前記状況検出手段で検出した状況を蓄積する経路設定時状況蓄積手段と、
前記状況検出手段で検出した現在の状況と前記経路設定時状況蓄積手段で蓄積された経路設定時の状況とが異なる場合に経路設定の入力を促進する経路設定入力促進手段と、
を備えることを特徴とする車載情報提示装置を提供する。
本発明の第12態様によれば、車両の目的地を設定する目的地設定手段と、
前記車両の渋滞状況を検出する渋滞状況検出手段と、
前記目的地設定手段で前記目的地を設定したときの前記渋滞状況検出手段で検出した渋滞状況を蓄積する目的地設定時渋滞状況蓄積手段と、
前記目的地設定時渋滞状況蓄積手段で蓄積された目的地設定時の渋滞状況と現在の渋滞状況が異なる場合に目的地設定の入力を促進する目的地設定入力促進手段と、
を備えることを特徴とする車両情報提示装置を提供する。
本発明の第13態様によれば、前記状況検出手段が車外の気温を検出して前記気温の変化を検出する車外温度検出装置である第1〜5,11のいずれか1つの態様に記載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第14態様によれば、前記状況検出手段が、車外の画像情報を撮像するカメラ撮像装置と、撮像された画像情報からその画像情報の変化を検出する画像情報処理手段とを備える第1〜5,11,13のいずれか1つの態様に記載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第15態様によれば、前記状況検出手段が補助タイヤの着脱を検出して前記補助タイヤの変化を検出する補助タイヤ検出装置である第1〜5,11,13,14のいずれか1つの態様に載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第16態様によれば、前記状況検出手段が車内のチャイルドシートの利用を検出して前記利用の変化を検出するチャイルドシート検出手段である第1〜5,11,13〜15のいずれか1つの態様に記載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第17態様によれば、前記状況検出手段が車内で選曲されている曲を検出して前記選曲の変化を検出する選曲検出手段である第1〜5,11,13〜16のいずれか1つの態様に記載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第18態様によれば、前記状況検出手段が車内の可変シートの利用を検出して前記利用の変化を検出する可変シート検出手段である第1〜5,11,13〜17のいずれか1つの態様に記載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第19態様によれば、前記状況検出手段が車内の設定温度を検出して前記設定温度の変化を検出する車内設定温度検出手段である第1〜5,11,13〜18のいずれか1つの態様第記載の車載情報提示装置を提供する。
本発明の第20態様によれば、車両に配置されかつ車内又は車外に関する状況を検出して前記状況の変化を状況検出手段で検出し、
前記状況検出手段で検出された前記状況が変化したときに、移動履歴情報蓄積手段に蓄積されている前記車両の移動履歴情報から経路を行動予測手段で予測し、
前記行動予測手段で予測された前記車両の経路に関する情報を情報提示手段により提示することを特徴とする車載情報提示方法を提供する。
本発明の第21態様によれば、車両の経路を経路設定手段で設定し、
前記車両の現在位置を現在位置検出手段で検出し、
前記車両の移動履歴情報を移動履歴情報蓄積手段で蓄積し、
前記経路設定手段で設定された前記経路から前記現在位置検出手段で検出された前記現在位置との間が一定の距離を越えたときに前記移動履歴情報蓄積手段で蓄積されている前記移動履歴情報から前記車両の経路を行動予測手段で予測し、
前記行動予測手段で予測された前記車両の経路に関する情報を情報提示手段で提示することを特徴とする車載情報提示方法を提供する。
本発明の第22態様によれば、車両の移動履歴情報を蓄積する移動履歴情報蓄積装置と、
前記車両の車載情報提示装置に配置されかつ車内又は車外に関する状況を検出して前記状況の変化を検出する状況検出手段で検出された前記状況が変化したときに、前記移動履歴情報蓄積手段で蓄積されている移動履歴情報から経路を予測するとともに、前記予測された前記車両の経路に関する情報を前記車両に配置された情報提示手段により提示させる行動予測手段とを備えて、前記車両の前記車載情報提示装置に接続可能なことを特徴とする車載情報提示装置用サーバを提供する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態にかかる、車載情報提示方法を実施可能な車載情報提示装置の全体構成を示すシステム構成図である。ここでは、車載情報提示装置の一例として車載されるカーナビゲーションシステムを想定する。図1において、101は車両199のワイパー操作や車両199に取り付けた雨滴感知センサにより車外の天候を検出して前記天候の変化を検出する、状況検出手段の一例としての天候検出装置、102は車両199に取り付けたGPS(Global Positioning System)センサによる車両の位置とその時刻の移動履歴情報を蓄積してユーザの現在位置までの移動履歴情報を蓄積する移動履歴情報蓄積手段、103は天候検出装置101と移動履歴情報蓄積手段102とが接続され、かつ、エンジン起動時には経路設定手段として機能しかつ天候検出装置101で天候の変化が検出されたときに、移動履歴情報蓄積手段102で蓄積されたデータを基にユーザの将来の目的地やその車両の経路を予測する行動予測手段、104は行動予測手段103に接続されかつ行動予測手段103の結果をもとにユーザに情報を提供する情報提示手段、105は行動予測手段103に接続されたキー入力装置や音声入力装置などのユーザ入力手段(入力装置)である。
前記車載情報提示装置では、行動予測手段103により、移動履歴情報蓄積手段102で蓄積されたデータを基にユーザの将来の目的地やその車両199の経路を予測し、予測した目的地やその車両199の経路を情報提示手段104でユーザに提示する。その後、天候検出装置101で車外の前記天候の変化を検出すると、前記天候の変化状態に基づき、行動予測手段103により、移動履歴情報蓄積手段102で蓄積されたデータを基にユーザの将来の目的地やその車両199の経路を再度予測し、予測した目的地やその車両199の経路を情報提示手段104でユーザに提示する。情報提示手段104でユーザに提示された情報は、ユーザ入力手段105からの入力により選択を促されて、さらなる情報を提示可能としている。
前記車両199に車載されている図1の前記車載情報提示装置のシステムの具体的なハードウエア構成を図2に示す。図2において、201は車両199の現在位置を検出する、現在位置検出手段の一例としてのGPSセンサ、202は図19に示されるように車両199の天面などに装着されて車外の雨を感知する、天候検出装置101の一例としての雨滴感知センサ、203はカーナビゲーションシステムのカーナビ本体200内に配置されかつ車載情報提示用プログラムを記憶するとともに移動履歴情報をデータとして蓄積する、移動履歴情報蓄積手段102の一例としてのデータ記憶装置であるハードディスク、204はカーナビ本体200内に配置されかつハードディスク203に記憶されていた車載情報提示用プログラムがロードされて一時的に記憶されるとともに各種情報も一時的に記憶される主記憶装置、205はカーナビ本体200内に配置されかつGPSセンサ201と雨滴感知センサ202とハードディスク203と主記憶装置204とが接続されかつ行動予測手段103の一例として機能し、かつ、主記憶装置204に記憶されたカーナビ本体200のプログラムを実行するとともにハードディスク203に記憶された移動履歴情報などを元にカーナビ本体200の演算処理を行うCPU、206はCPU205に接続されかつカーナビ本体200に接続される、情報提示手段104の一例としての液晶ディスプレイなどの表示装置、207はユーザ入力手段105の一例として機能しかつCPU205に接続されかつリモコンやタッチパネルや音声入力装置等によりユーザが情報を入力できる入力装置、208は通信手段などでCPU205などに接続可能でかつカーナビ本体200からネットワークを介して取得できる情報が蓄積されている外部情報記憶装置である。
前記雨滴感知センサ202は、所定量以上の水分を検出したとき雨が降り出したと検出し、その量により雨の量を検出することができる。
前記ハードディスク203に蓄積されているデータの一例としては、図4に示すように、出発地と目的地と天候とが関連付けられたデータであり、例えば出発地が決まれば、そのときの天候の情報により目的地を検索することができるようなデータとなっている。
前記表示装置206では、例えば、図5〜図7に示すように、出発地と、目的地と、出発地から目的地までの経路と、所要時間などが画面表示されてユーザに提示されるようにしている。ユーザは、表示装置206で表示された情報に対して入力装置207で入力してさらなる情報を表示させることもできる。また、必要に応じて、CPU205が通信手段などで外部情報記憶装置208と接続して、外部情報記憶装置208からハードディスク203とは別の情報を取得して、取得した情報とハードディスク203に記憶された移動履歴情報を元にカーナビ本体の演算処理を行って、新たな情報を表示装置206で表示させることもできる。
よって、GPSセンサ201により車両199の現在位置を検出するとともに、雨滴感知センサ202により車外の雨を感知しながら車両199の走行を行い、雨滴感知センサ202により車外の雨を感知したとき、CPU205を行動予測手段103として機能させて、目的地の変更を予測して、表示装置206で表示させることができる。
以上のように、構成された車載情報提示装置の動作を図3のフローチャート及び図5〜図7の情報提示手段によりユーザに提示される画面を用いて詳細に説明する。また、車載情報提示装置の動作におけるデータのやりとりを図21に示す。
(ステップA1)
まず、ユーザが車両199のエンジンを起動させる。
(ステップA2)
エンジンの起動により、ハードディスク203に記憶されていた車載情報提示用プログラムが主記憶装置204にロードされて記憶され、同時に、GPSセンサ201から現在位置に関する情報が取得されて主記憶装置204に記憶される。
次いで、CPU205は、行動予測手段103として機能すべく、主記憶装置204にロードされた車載情報提示用プログラムに基づき、移動履歴情報蓄積手段102の一例としてのハードディスク203内のユーザの現在までの移動履歴情報のデータと、GPSセンサ201からの現在位置データとから目的地を推測し、図22に示すように、目的地の候補がユーザに、情報提示手段104の一例としての表示装置206で提示される。ここでは、図4に示すような、出発地と目的地と天候とが関連付けられたデータがハードディスク203に蓄積されているものとする。そのため、図5に示すように、現在、自宅において車両199のエンジンを起動させると、行動予測手段103としてのCPU205により、ハードディスク203内に図4のように蓄積されているデータから、出発地が自宅のデータを検索して、目的地が「会社」、「テニスコート」、「レストラン」のうちのどれかであると推測し、図22に示されるように、前記3つの目的地の候補を表示装置206によりユーザに提示して選択を促す。
表示装置206に提示された画面に対して、ユーザが、「会社」、「テニスコート」、「レストラン」の3つの候補から、目的地として「テニスコート」を、ユーザ入力手段105の一例としての入力装置207で選択入力すると、CPU205により「テニスコート」までの経路検索を行う。
すなわち、入力装置207によるユーザの入力情報を元に、行動予測手段103としてのCPU205でハードディスク203内に蓄積されたデータを検索して「テニスコート」までの経路を探し出し、探し出した情報、例えば、図5に示すように「テニスコート」までの経路とその所要時間とを表示装置206によりユーザに提示する。
(ステップA3)
ステップA2に次いで、天候検出装置101の一例としての雨滴感知センサ202で天候に変化が無いか否か検出する。雨滴感知センサ202で天候に変化が検出されていない場合には、ステップA4へ進む。
一方、雨滴感知センサ202で天候に変化が検出された場合、例えば、車両の走行により、自宅から出発して図6に示す車両の位置にユーザが移動してきたとGPSセンサ201により検出したときに、急に雨が降り出したとする。この場合、雨滴感知センサ202により天候に変化があったと検出し、天候変化検出信号をCPU205に入力して、ステップA2へ戻る。
(ステップA2)
ステップA3の後のステップA2では、図6の車両位置において、天候変化検出信号を受け取ったCPU205は、再び、これまでの移動履歴情報が蓄積されているハードディスク203のデータを用いて、天候変化に基づいて変更されそうな移動先を予測する。すなわち、雨滴感知センサ202から雨滴が感知された情報が主記憶装置204に伝えられると同時に、GPSセンサ201から検出された現在位置情報を基に、再び、目的地予測がCPU205において開始される。例えば、過去の移動履歴情報では、図4に示すように、出発地が自宅で、天候が雨の場合には目的地として「レストラン」へ行くデータしかハードディスク203内に無い場合、又は、天候が雨の場合の目的地として「自宅」や「スーパーマーケット」や「レストラン」へ行くデータがあっても「レストラン」へ行くデータが多い場合には、急に雨が降り出したため、過去の移動履歴情報からすると、「テニスコート」ではなく「レストラン」へ行く可能性が高いとCPU205で判断し、図23に示すように表示装置206で「レストラン」への目的地変更を促す選択画面を表示する。図23の画面で目的地を「レストラン」へ変更することに対しの答えとして「はい」、「いいえ」のうちの「はい」を入力装置207で選択入力することにより、「レストラン」への目的地変更が決定される。ユーザの選択入力の後、すなわち、ユーザが、入力装置207で「レストラン」を選択すると、CPU205が目的地を「レストラン」に変更して現在位置から「レストラン」への経路を検索して、図7に示されるように、現在位置から「レストラン」までの経路とその所要時間とを表示装置206によりユーザに提示する。
なお、ユーザが車両の運転等で確認処理ができない時間が所定の時間以上に継続した場合には、CPU205により、自動的に目的地を変更してもよい。
この結果、ユーザも雨のため「テニスコート」でのテニスを楽しめないということで、雨が止むのを待つために、「レストラン」等を行く予定にしていた場合には、この機能により、表示装置206に表示された「レストラン」へ目的地を変更することが容易になる。
(ステップA4)
ステップA3で天候に変化がなく、ステップA4で、目的地に到着して車両199のエンジンが停止した場合には、ステップA5を経て、本車載情報提示装置の動作を終了する。それ以外の場合には、再びステップA3へ戻り、天候の変更が無いか否か検出し続ける。例えば、雨が降り出したために「レストラン」へ向かっていたが、その途中で雨滴感知センサ202により天候に変化があり晴れてきたと検出した場合には、再びCPU205により検索しなおして「テニスコート」へ目的地を再び変更することも可能である。
(ステップA5)
ステップA5では、エンジン始動からエンジン停止までの間、言い換えれば、前記例では自宅を出発してから目的地に到着するまでの間の移動履歴情報(例えば、出発地、天候、目的地などの情報)をCPU205によりハードディスク203に追加登録して終了する。
以上の動作により、従来まではエンジン起動時に目的地(移動先)を予測するのみで、車両走行途中で、天候状況が変化した場合に対応できていなかったが、本発明の第1実施形態にかかる車載情報提示装置により、雨滴感知センサ202で天候の状況が変化したと検出した場合には、行動予測手段103として機能するCPU205により、天候の変化に応じて再び目的地を予測し直すことができて、柔軟に移動経路を設定することが可能になる。
なお、車両の出発地、天候、車両の目的地の移動履歴情報をその日時、曜日、運転者、同乗者などの他の車両走行情報と共に移動履歴情報としてハードディスク203に記憶するようにして、曜日又は日時又は運転者又は同乗者などの車両走行情報も考慮して、天候の変化に伴う目的地の提示を行えるようにしてもよい。
なお、本発明の第1実施形態にかかる車載情報提示装置においては、天候検出装置101の例として、雨滴感知センサ202等により車外の天候を把握したが、これに代えて又はこれに追加して、ワイパーの動き等を検出するセンサを用いて車外の天候を推測することもできる。例えば、車両199のワイパーの動きが所定時間以上継続して行われるとき、雨が降り出したと検出し、その後、ワイパーの低速と高速の動作速度のうち低速から高速に切り替われば、雨がより多く降っていると検出することができる。
より詳細には、ワイパーを駆動するワイパー駆動モータのセンサ2602を用いたハードウエア構成を図25に示す。図25は、ワイパー駆動モータ用センサ2602がCPU205に接続されている以外は、基本的に図2の構成と同様であるためそれらの説明を省略する。ワイパー駆動モータ用センサ2602を天候検出装置の例として用いた場合、ワイパー駆動モータ用センサ2602からワイパーの動きの度合い(ワイパー駆動モータの駆動時間や駆動速度)の情報を検出することにより、雨量を検知することが可能になる。すなわち、例えば、ワイパー駆動モータ用センサ2602の検出により、ワイパー駆動モータが間欠的に駆動されているときは、雨が降り始めており、ワイパー駆動モータが低速で駆動されているときは、少量の雨が降っており、ワイパー駆動モータが高速で駆動されているときは、大量の雨が降っていると、CPU205により判断することができる。そこで、図26に示すように雨の量によって施設が利用できるか否かの情報を蓄積しておくことにより、CPU205により目的地として設定すべきか否かを判断することが可能になる。図26に示す、施設と雨量の関係は、ユーザが予め入力設定してもよいし、一般の公共情報を利用して第3者によって設定されたものを用いてもよい。雨量によって目的地を推測するか否かを判断する実施の形態のフローチャートを図24に示す。図24のフローチャートは、天候の変化がいるか否かを判断するステップA3と、エンジン停止を判断するステップA4との間に、目的地が天候に依存しているか否かを判断するステップA3Aを設け、目的地が天候に依存している場合にはステップA2に戻り、目的地が天候に依存していない場合にはステップA4に進むようにしている。これ以外の工程は、基本的に図3のフローチャートと同様のものである。よって、ステップA3で、ワイパー等により雨量の変化を検出し天候が変化した場合に、ステップA3Aで、CPU205により、その雨量の度合いに応じて目的地予測をし直すべきか否かを判断するようにしている。例えば、目的地が「テニスコート」であった場合、クレー(土)のテニスコートであれば、少量の雨でもコートが利用できない可能性が高いため、目的地変更を行うが、目的地が屋内のテニスコートであった場合には、雨が降ってもテニスコートが利用できるため、目的地の変更を行わないというような情報が予めハードディスク203に記憶されており、この情報を参照して、CPU205により、前記したように、雨量の度合いに応じて目的地予測をし直すべきか否かを判断する。このように、天候の情報が取得できる場合には、図4に代わり図28に示すように、出発地と目的地と関連付けて雨の量も移動履歴情報としてハードディスク203に蓄積することができる。
なお、目的地が天候に依存しているか否かを過去の移動履歴から判断してもよい。例えば、図61に示すように、車両の過去の移動履歴より各日付とその日の天候に応じた自宅以外の移動先のリストを作成する。図61の表より、図62のように天候によって移動先が異なっているか否かを判断する。図62において、×は天候が晴れのときの移動先、○は雨の日の移動先を表現している。さらに、地図上の地点にクラスタリング手法を利用することで、各移動先ごとのまとまりを生成することが可能になる。なお、クラスタリング手法については、各移動先間の地図上の距離をクラスター間の距離として定義することで適用することが可能である。次に、各クラスターにおける移動先が得られたときの天候に関する情報を取得する。その結果、各クラスターへの移動先が生じた状況を検出することができる。次に、各クラスターでの状況が十分にまとまっているか否かを判断する。例えば、クラスターAは天候が晴れのときの移動先の状況でまとまっている。一方、クラスターBは晴れのときの移動先と雨のときの移動先の状況がある。また、クラスターCは雨のときの移動先の状況でまとまっている。そこで、晴れのときの移動先の状況に対応するクラスター(例えばクラスターA)に向かって走行していると判断されたときに雨が検出された場合には、目的地の変更設定を促進する画面を表示する。また逆に、雨のときの移動先の状況に対応するクラスター(例えばクラスターC)に向かって走行していると判断されたときに晴れてきた場合に、目的地の変更設定を促進する画面を表示する。一方、天候に関係のない移動先の状況のクラスター(例えばクラスターB)に向かって走行している場合には、天候の変化があっても目的地の変更設定を促進する画面を表示しない。このようにして、過去のユーザの移動履歴から、目的地の設定を変更すべきか否かを判断し、ユーザの目的地設定を支援することが可能になる。なお、上記の例においては、天候の変化による行き先が異なる例について説明したが、天候だけでなく、車両に同乗している人数や、車両にチャイルドシート等が取り付けられたか否かの状況によって行き先の傾向が変化するか否かを判断することで、目的地設定支援の画面を表示するか否かを判断してもよい。特に、乗車人数の場合は、図63の例においては、乗車人数によって行き先の偏りがあるか否かを判断する例を示しているが、車両に同乗している人数が複数例えば家族が同乗したときの移動先と、一人で行く移動先の傾向が異なる場合が多い。家族が同乗した場合には、レストランや遊戯施設が多いが、一人の場合(例えば通勤等で車両を利用している場合)には、通勤場所へ向かうことが多い、乗車人数によらない場合としてスーパーがある等の傾向を抽出することが可能になる。
なお、上記の方法においては、行き先を統計的クラスタリング手法を用いて説明したが、図62に示すように、地図を格子状、又は、都道府県や市町村などの境界情報等を用いて分割し、各区画における状況を検出してもよい。これにより、移動履歴から、車両の状況によって行き先が変更されるか否かを判断することが可能になる。
なお、ワイパーの駆動モータで雨が降っているか否かを検出する場合、フロントガラスの汚れを取り除くためにワイパーを利用することがあるため、例えば、予め設定された所定の時間以上、ワイパーを使用した場合のみ、雨が降っているとCPU205で判断し、目的地予測を行うようにすることもできる。
なお、図5に示すように、目的地までの所要時間も推測する場合には、予め設定された雨量より多くの雨が検知された場合には、渋滞等により所要時間が変わる可能性が高いため、再び所要時間をCPU205により計算し直すことも可能である。
なお、第1実施形態では、エンジン始動時に雨が降っていない場合の例で説明したが、逆に、エンジン始動時に雨が降っていて、雨滴感知センサ202等により雨が止んだのを検出することにより、CPU205により目的地予測を行うこともできる。当然、ワイパー駆動モータ用センサ2602によりワイパーの動作を検出して雨が止んだのを検出するようにしてもよい。この場合、移動履歴情報蓄積手段102において、車両の位置とその時刻の情報だけでなく、各時刻におけるワイパーの作動状況等、車載機器のセンサから得られる情報も蓄積しておく必要がある。
特に、経路が設定されたときの状況と、現在の状況が異なる場合には、目的地が変更される場合が多く、その状況が検出されたときには、新たな目的地・経路を設定する画面を自動的に提示してもよい。例えば、図45に示すシステム構成で前記機能を実現することが可能である。図45において、5101は車載機器のセンサから車両の状況を検出する状況検出手段である。5102はGPSアンテナ(GPSセンサ)等により車両の位置情報を検出する位置情報取得手段である。5103は車載ディスプレイ等に対するユーザのリモコン操作により目的地の設定や、経路の設定を行う経路設定手段である。なお、車両の過去の移動履歴から、これから向かおうとしている目的地の設定や、経路の予測により自動的に経路が設定されてもよい。例えば、平日の昼間に最寄りのスーパーへ行く習慣のあるユーザであれば、平日の昼間に車両のエンジンがかけられた場合には、最寄りのスーパーに行くとシステム(例えば経路設定手段5103)が判断し、自動的に経路を設定することも可能である。
5104は経路設定手段5103で経路が設定されたとき、状況検出手段5101で検出された状況を蓄積する経路設定時状況蓄積手段である。例えば、車外の状況として、外気の温度や天候、路面の状態等を状況検出手段5101で検出して経路設定時状況蓄積手段5104に蓄積する。また、車内の状況としてエンジンキーやシート位置により運転者を識別し、運転者がだれであるかの情報や、各シートのセンサにより乗車人数を推定することにより、車内の状況を状況検出手段5101で検出して経路設定時状況蓄積手段5104に蓄積することが可能になる。
5105は位置情報取得手段5102で取得した位置情報の履歴を車両の移動履歴として蓄積する移動履歴蓄積手段である。なお、移動体端末の場合には、基地局の位置から移動体端末の位置情報を検出することも可能である。これらの情報を、例えば、時刻とその時刻における緯度、経度の情報として移動履歴として移動履歴蓄積手段5105に蓄積することが可能である。また、車両の場合には、交差点の識別情報とその交差点を通過した時刻の情報により、交差点の系列情報として移動履歴を移動履歴蓄積手段5105に蓄積することも可能である。また、交差点だけでなく、道路の識別情報で移動履歴を移動履歴蓄積手段5105に蓄積することも可能である。
5106は経路設定時状況蓄積手段5104で蓄積されている状況と、車両の現在の状況との差異を検出する状況差異検出手段である。経路設定を行ったときは、天候が晴れであったが、現在、雨が降ってきたときには、状況に変化があったと、その差異を状況差異検出手段5106により検出する。
5107は移動履歴蓄積手段5105で蓄積された移動履歴の情報から統計的手法を用いて、これから車両が向かう目的地を推定する目的地予測手段である。これは、前述したように、運転者の生活習慣から移動先(目的地)を目的地予測手段5107で推定する。
5108は経路設定時状況蓄積手段5104で蓄積されている経路設定時の状況に対して、現在の車両の状況が変化していると判断した場合に、目的地予測手段5107で予測された目的地の候補を出力することで、運転者に新たな目的地の設定や新たな経路の設定を促す経路設定入力促進手段である。これにより、経路設定手段5103で経路が設定されたときの状況と、現在の状況の違いにより、運転者の移動先(目的地)の変化に自動的に対応することが可能になる。
以下、図46のフローチャートを用いて、処理の流れについて説明する。
<ステップD1>
ステップD1において、位置情報取得手段5102によりGPSセンサ等から車両の位置情報を取得する。
<ステップD2>
ステップD2において、ステップD1で取得した位置情報と、取得した時刻に関する情報を対応付けて移動履歴として移動履歴蓄積手段5105に蓄積する。
<ステップD3>
ステップD3において状況検出手段5101で取得できる情報を取得する。例えば、雨滴感知センサ202を利用して天気の情報を取得する。また、シートセンサにより乗車している人数の情報を取得する。
<ステップD4>
ステップD4において、経路設定手段5103により経路が設定されたか否かを判断する。経路が設定されていない場合には、ステップD1へ戻り、移動履歴を継続して蓄積する。経路が設定されたときには、ステップD5へ進む。例えば、図47に示すように、自宅を出発するユーザが、テニスコートまでの経路を設定したものとする。ただし、テニススクール等に加入しており、定期的にテニスコートを向かうユーザであれば、自動的に経路を設定することが可能になる。
<ステップD5>
ステップD4において経路が設定された場合には、ステップD5において、ステップD2で検出された状況に関する情報を経路設定時状況蓄積手段5104に蓄積する。例えば、図47においては、状況に関する情報として、天候:晴、気温:25度、乗車人数4名というように経路設定時状況蓄積手段5104に蓄積される。
<ステップD6>
ステップD6において、ステップD3と同様に、再び、状況の検出を行う。
<ステップD7>
ステップD7において、経路設定入力促進手段5107において、経路が設定されたときに経路設定時状況蓄積手段5104に蓄積された状況と、現在の車内外の状況とを比較し、差異があるかどうかを状況差異検出手段5106により判断する。状況差異検出手段5106により状況に変化がなかったと判断された場合には、ステップD6へ戻り、再び、状況の検出を行う。逆に、状況差異検出手段5106により経路が設定されたときの状況と、現在の状況との間に変化があったと判断された場合には、ステップD8へ進む。例えば、経路設定時には、図47に示すように状況が蓄積されていたが、図48に示すように、車両がテニスコートの方向へ向かっていたが、その途中において、降雨があり雨が検出されたとする。この場合、経路設定時状況蓄積手段5104の蓄積内容と現在の状況が異なることが状況差異検出手段5106により検出され、ステップD8へ進む。
<ステップD8>
ステップD8において、移動履歴蓄積手段5105に蓄積されている、過去の移動履歴から、現在位置から過去の向かった移動先(目的地)の情報を利用して目的地の候補を目的地予測手段5107で推定する。例えば、図48の車両位置においては、過去にテニスコート以外に、「レストラン」や「自宅」へ移動した履歴が蓄積されていたとする。よって、「レストラン」や「自宅」が移動先(目的地)の候補として抽出して推定することが可能になる。
<ステップD9>
ステップD9において、経路設定入力促進手段5108により、状況が変化したときの移動先(目的地)の候補を表示し、運転者が簡単に移動先(目的地)を変更できるようにする。例えば、図49に示すように、表示装置の画面に表示された地図上にウインドウが重ねて表示され、ウインドウ内でレストランAと自宅がそれぞれ表示され、ユーザがリモコンなどの入力装置で選択することで、目的地(移動先)を簡単に変更することが可能になる。
以上の動作により、出発時においてはテニスコートに向かっていたが、降雨等の状況の変化によって目的地を変更または、自宅に帰らなければならなくなった場合には、簡単に目的地の変更を行うことができるようになる。
なお、前記実施形態においては、状況の変化として天候の変化によって目的地の変更・促進を行う例について記載している。さらに、スキー場等に向かうときに、降雪や道路の凍結を検出することで、目的地の変更を促してもよい。
なお、本発明の第1実施形態にかかる車載情報提示装置においては、目的地として「テニスコート」から「レストラン」に変更したが、CPU205などが通信手段(図示せず)により、車両外部の遊戯施設のデータベース等の外部情報記憶装置208と接続して、外部情報、例えば屋内のテニスコートのある場所などの遊戯施設の情報を入手して、これを用いることにより、雨を感知したことにより屋外テニスコートから屋内のテニスコートへ目的地を変更することも可能である。また、雨を感知することで、ハードディスク203内に移動履歴情報として記憶されておりかつユーザが以前に訪れたことのある屋外駐車場しかないスーパーと屋内駐車場のあるスーパーとの情報のうちから、屋内駐車場のあるスーパーの情報をCPU205により探し出して、「レストラン」から「屋外駐車場しかないスーパー」へ、また、「レストラン」若しくは「屋外駐車場しかないスーパー」から「屋内駐車場のあるスーパー」に目的地の変更を促すことも可能である。
また、本発明の第1実施形態にかかる車載情報提示装置において、状況検出手段として、天候検出装置101に代えて又は天候検出装置101に追加して、車外の温度を検出する車外温度検出装置とすることも可能である。これにより、例えば、スキー場等へ向かう運転の場合に、車外の温度が氷点下になるようなときには、路面が凍る可能性が高いため、ユーザが交通量の多い幹線道路を多く使っていたとする。このとき、移動履歴情報蓄積手段102では、車外温度検出装置により検出された車外温度と、出発地、天候、目的地、出発地から目的地へ移動したときに使用した幹線道路などの移動経路などの情報とを関連付けて移動履歴情報としてハードディスク203に蓄積しておけば、車外の温度が低く氷点下になりそうなときには幹線道路を利用するという移動履歴情報をデータとして多く蓄えられることになる。そこで、車外温度検出装置の検出結果として、車外の温度が、車外の温度が低く氷点下にならないような通の場合の経路で出発地から目的地へ経路案内していた場合でも、車外の温度が氷点下になったことが車外温度検出装置により検出された場合には、CPU205でユーザが幹線道路の経路を通ることを予測し、その経路での渋滞情報や沿線の情報をCPU205により表示装置206で提示することが可能になる。
また、本発明の第1実施形態にかかる車載情報提示装置において、図20(a),(b)に示されるように、状況検出手段として、天候検出装置101に代えて又は天候検出装置101に追加して、車外の状況を車外撮像カメラ118で撮像するカメラ撮像装置と、撮像された画像情報からその画像情報の変化を検出する画像情報処理手段とすることも可能である。これにより、例えば、カメラ撮像装置で撮像された画像を画像情報処理手段で処理して画像情報の変化を検出するとき車外でアイスバーンや積雪が検出された場合には、前記と同様に過去の移動履歴情報から、CPU205により、その状況においてよく利用する経路に自動的に変更する動作が可能になる。より詳細には、図20(a),(b)に車両199にカメラ撮像装置の一例としてのカメラ118を装着した図を示す。車外において積雪があった場合には、積雪前の図27(a)と比較して、図27(b)に示すようにカメラ188で撮像された画像において下半分が白くかつ同じ色で写るようになる。そのため、カメラ188で撮像された画像の下部において白に近いRGB値でかつ同色で、積雪が考えられる12月から2月(日本の本州地域の場合)であれば、画像情報処理手段により、車外において積雪があると判断することが可能である。
なお、ユーザが設定した目的地が有効な時間(営業時間等)内に到着できるか否かによって、CPU205により、目的地の候補を変更することもできる。例えば、図29に示すように、各目的地に対する営業時間や目的地に進入可能な時間とを関連付けた情報が、ネットワークと接続可能な外部情報記憶装置208内又はカーナビ本体のハードディスク203内に蓄えられており、目的地が図29の「テニスコート」であったが、渋滞等により、「テニスコート」の営業時間である18時を過ぎてしまった場合(営業時間と、CPU205に入力された現在時刻情報とのCPU205による比較の結果として営業時間を過ぎたことがCPU205により判明した場合又は営業時間を過ぎることがCPU205により判明する場合)には、CPU205によりユーザにそのことを知らせ、CPU205によりその地点から目的地の変更を促すことも可能である。また、他のテニスコートへ目的地の変更をCPU205により促すことも可能である。具体的なシステム構成を図50に示す。
図50において、5601は、道路における渋滞情報を蓄積している渋滞情報蓄積手段である。渋滞情報蓄積手段5601においては、各道路での渋滞情報とともに、現在の渋滞状況において、各交差点間での車両による走行に必要な所要時間の情報も蓄積されている。
5602は、車両で向かう遊戯施設やランドマークの位置情報、さらに、その施設のカテゴリーに関する情報が蓄積されている目的地候補蓄積手段である。例えば、「テニスコートA」に関しては、その位置情報、「テニス」「スポーツ施設」等のカテゴリーに関する情報が蓄積されている。渋滞情報蓄積手段5601と目的地候補蓄積手段5602とはサーバに備えられている。
5603は、車載端末において、車両の目的地を設定する目的地設定手段である。目的地は、目的地候補蓄積手段5602から選択してもよい。
5604は、渋滞情報蓄積手段5601に蓄積されている渋滞情報をネットワーク等を介して取得する渋滞情報検出手段である。
5605は、目的地設定手段5603で設定された目的地に到達する時間を計算する上で必要な渋滞情報を、目的地設定時に渋滞情報検出手段5604から選択・蓄積する目的地設定時渋滞情報蓄積手段である。
5606は、目的地設定時渋滞情報蓄積手段5605で蓄積された渋滞情報を監視し、目的地設定時の渋滞情報との差異を計算する渋滞状況差異検出手段である。
5607は、渋滞情報差異検出手段5606で、目的地設定時に渋滞情報検出手段5604により検出された渋滞情報に対して、大きく変化があったと判断された場合に、目的地候補蓄積手段5602からネットワークを介して代替目的地を検索する代替目的地検索手段である。
5608は、代替目的地候補検索手段5607で検索された新たな目的地を提示し、ユーザに目的地設定の入力を促進する目的地設定入力促進手段である。
前記のように構成されたシステムの動作について図51のフローチャートを用いて説明する。
<ステップF1>
ステップF1において、GPSセンサ(図示せず)等により、車両の現在位置を取得する。
<ステップF2>
次に、ステップF2において目的地が設定された場合には、ステップF3へ進む。ステップF2において目的地が設定されていない場合には、ステップF1へ戻り、再び、ステップF1で最新の車両の現在位置を取得する。ここでは、図52に示すように自宅が現在位置とし、目的地がテニスコートとなっている。
<ステップF3>
ステップF3において、渋滞情報蓄積手段5601から渋滞状況検出手段5604で最新の渋滞状況を取得する。渋滞状況検出手段5604で取得された渋滞情報をもとに、ステップF1で取得した現在位置から、ステップF2で設定された目的地までのルートの探索を渋滞状況検出手段5604で行うとともに、さらに、その所要時間を渋滞状況検出手段5604で算出し、所要時間を算出する際に利用した渋滞情報を目的地設定時渋滞情報蓄積手段5605に蓄積しておく。
図52の例においては、自宅からテニスコートへ向かうにあたり、図52の斜線で示した部分1000において渋滞が生じており、斜線で示した部分1000を通過するのに5分かかることが判明している。その結果、テニスコートまでの所要時間が30分となっている。
<ステップF4>
ステップF4において、ステップF3で利用した渋滞情報を、渋滞情報差異検出手段5606で監視すべき渋滞情報として渋滞情報差異検出手段5606に設定する。ここでは、図52の斜線部分1000の渋滞情報が、監視すべき渋滞情報として渋滞情報差異検出手段5606に設定される。
<ステップF5>
ステップF5において、渋滞状況検出手段5604により、ステップF4で設定された渋滞情報の最新情報を取得する。
<ステップF6>
ステップF6において、ステップF5で渋滞状況検出手段5604により取得した渋滞情報が、目的地設定時渋滞情報蓄積手段5605で蓄積された目的地設定時の渋滞情報より長くなっているかどうかを渋滞情報差異検出手段5606で判断する。長くなっていない場合には、ステップF5へ戻り、再び、渋滞状況検出手段5604により最新情報を取得する。なお、最新情報の取得は、1分間等の定期的な間隔をあけて情報を取得してもよい。ステップF6において渋滞が長くなっていた場合には、ステップF7へ進む。
例えば、目的地設定時の渋滞情報に対して、10分以上の差異が生じた場合には、長く変化したと判断してステップF7へ進むように渋滞情報差異検出手段5606で設定されていたとする。このとき、図53に示すように、渋滞状況検出手段5604により取得した渋滞情報に基づき、事故等により、斜線部分1000の渋滞情報が通過に30分かかることが判明したとする。この渋滞情報は、目的地設定時の渋滞情報の5分に対して25分の差異があるため、渋滞情報差異検出手段5606で長く変化したと判断されてステップF7へ進むこととなる。
<ステップF7>
ステップF7において、ステップF5で渋滞状況検出手段5604により取得した最新の渋滞情報を利用して、目的地までの所要時間の算出を再び渋滞状況検出手段5604で行う。その結果、所要時間が、あらかじめ設定された閾値より大きいと渋滞情報差異検出手段5606で判断された場合には、ステップF8へ進む。
例えば、所要時間の閾値として15分が設定されていたとする。このとき、図53の斜線部分1000の渋滞情報により、所要時間が60分に変化したとする。この所要時間は、目的地が設定されたときの所要時間の30分に対して30分長くなっており、閾値より大きくなっている。よって、ステップF8へ進み、新たな目的地の候補の検索を代替目的地検索手段5607で実行することとなる。
<ステップF8>
ステップF8において、目的地候補蓄積手段5602において蓄積されている目的地の候補から、現在、設定されている目的地の代替候補となる目的地を代替目的地検索手段5607において検索する。その結果を目的地設定入力促進手段5608で表示装置の画面においてユーザに提示する。ユーザが目的地として設定した場合には、目的地設定手段5603で入力されたものとして、新たな目的地として設定される。
あらかじめ目的地設定時に利用した目的地は、テニスコートであり、カテゴリーとしてスポーツ施設となっていた。そこで、目的地候補蓄積手段5602で蓄積されている最寄りの「スポーツ施設」を代替目的地検索手段5607で検索した結果、「スポーツジムB」が検索されたとする。そこで、図54に示すように、新たな目的地の候補として「スポーツジムB」と「自宅」へ戻ることをユーザに提案する。同時に、各目的地に対して、現在位置からの所要時間を提示することで、ユーザの行動の指針を与える上で参考となる。
以上の動作により、渋滞情報等の変化により、目的地設定時に対して所要時間等に大きな変化がでた場合には、新たな目的地の設定を促すことが可能になり、ユーザは、渋滞状況等の変化に応じて、臨機応変に目的地を変更することが可能になる。
なお、目的地設定入力促進手段5608で設定される目的地は、過去に訪問した目的地を候補として優先的に出力してもよい。過去に訪問したことがある目的地であるため、その目的地での行動を予測することができ、行動を変更する指針としやすい。例えば、テニスコートに行こうとしていたが、事故等の交通状況の変化で、到着までに多くの所要時間を要してしまう場合に、いつも通っているスポーツジムを代替候補として提示することで、そのスポーツジムでできる運動は、以前、体験したことがあるため、そのスポーツジムに変更すべきか否かを容易に判断することが可能になる。
なお、前記第1実施形態では、天候の変化によって目的地の変更をユーザに促したが、目的地が十分に離れている場合には、CPU205によりネットワークを使って目的地の天候を調べることにより、もし、車両の近辺で雨を感知しても、目的地の天気が雨でなかった場合には、目的地の変更をCPU205により促さないようにすることもできる。このためには、目的地に関する都道府県情報のテーブルと、各都道府県の天気情報をネットワークによって提供されているサービスを予め設定して、CPU205と接続可能としておく必要がある。
なお、前記第1実施形態では、ユーザとして運転者が一人である場合について述べたが、運転者毎に移動履歴情報をハードディスク203に蓄積することにより、エンジン始動時などに運転者情報を入力装置207から入力し、入力された運転者情報を元にCPU205により、各運転者に応じた目的地の予測を可能としてもよい。
なお、本発明の第1実施形態にかかる車載情報提示装置において、状況検出手段として、天候検出装置101に代えて又は天候検出装置101に追加して、補助タイヤの利用を検出する補助タイヤ利用検出手段とすることも可能である。これにより、補助タイヤを利用した場合には近くのカーショップやガソリンスタンドに行くという移動履歴情報がデータとしてハードディスク203で蓄積されていた場合には、ユーザが新たに補助タイヤを利用した場合には、CPU205により、カーショップやガソリンスタンドへ行くことを予測し、そこまでの経路の案内や、その店に関する情報を提示することが可能になる。
以上のように、雨滴感知センサ202やワイパー駆動モータ用センサ2602などの天候検出装置や車外温度検出装置やカメラ撮像装置や補助タイヤ検出装置等の車外の状況を検出する状況検出手段を備えることにより、ユーザの操作無しで、CPU205により、過去の移動履歴情報から移動先を予測したり、その経路に関する情報を提供したり、移動先までの経路を案内したりすることができるようになる。
なお、前記第1実施形態では、カーナビ本体内の移動履歴情報を蓄積しカーナビ本体のCPU205により目的地を予測するシステムの動作について述べた。しかしながら、移動履歴情報の蓄積と目的地の予測を、ネットワークを介してサーバを利用して計算してもよい。サーバ190を用いたシステムの構成を図30に示す。図30において、193はサーバ190内に配置されかつサーバ用プログラムを記憶するとともに移動履歴情報をデータとして蓄積する、移動履歴情報蓄積手段の一例としてのデータ記憶装置であるハードディスク、194はサーバ190内に配置されかつハードディスク193に記憶されていたサーバ用プログラムがロードされて一時的に記憶されるとともに各種情報も一時的に記憶される主記憶装置、195はサーバ190内に配置されかつハードディスク193と主記憶装置194とが接続され、かつ、エンジン起動時には経路設定手段として機能するとともにその後は行動予測手段の一例として機能し、かつ、主記憶装置194に記憶されたサーバ190のサーバ用プログラムを実行するとともにハードディスク193に記憶された移動履歴情報などを元にサーバ190での演算処理を行うCPU、196はサーバ190と車載のカーナビ本体200のCPU205などとを接続可能な公衆ネットワークである。よって、カーナビ本体200のCPU205は、通信手段(図示せず。)などで必要なときにサーバ190と公衆ネットワーク196を介して接続して、CPU205とCPU195との連携により、CPU195の制御の元に、車両199の移動履歴情報の蓄積をハードディスク193に行うとともに、目的地の予測をCPU195により行い、その結果を公衆ネットワーク196を介してCPU205に戻すことにより、前記ハードディスク203とCPU205などで行っていたと同様の動作を行うようにしてもよい。
(第2実施形態)
図8は本発明の第2実施形態にかかる、車載情報提示方法を実施可能な車載情報提示装置の全体構成を示すシステム構成図である。ここでも、第1実施形態と同様に、車載情報提示装置の一例として車載されるカーナビゲーションシステムを想定する。図8において、801はカーナビの経路探索機能等により目的地までの経路を設定する経路設定手段、802は車両に取り付けた一例としてのGPSセンサ等により車両の現在位置を検出する現在位置検出手段、803はGPSセンサなどの現在位置検出手段802による車両の位置とその時刻の移動履歴情報を蓄積してユーザの現在位置までの移動履歴情報を蓄積する移動履歴情報蓄積手段、804は経路設定手段801と現在位置検出手段802と移動履歴情報蓄積手段803とが接続され、かつ、経路設定手段801で設定された経路と現在位置検出手段802の現在位置との差が大きくなったときに、移動履歴情報蓄積手段803のこれまでの移動履歴情報を用いてユーザの将来の目的地やその経路を予測する行動予測手段、805は行動予測手段804の結果をもとにユーザに情報を提供する情報提示手段である。
前記車載情報提示装置では、エンジン起動時には経路設定手段801により経路を設定し、移動履歴情報蓄積手段803で蓄積されたデータを基にユーザの目的地やその車両919の経路を予測し、予測した目的地やその車両919の経路を情報提示手段805でユーザに提示する。その後、ユーザの目的地の変更を検出すると、前記現在位置検出手段802からの現在位置に基づき、行動予測手段804により、移動履歴情報蓄積手段803で蓄積されたデータを基にユーザの目的地やその車両919の経路を再度予測し、予測した目的地やその車両919の経路を情報提示手段805でユーザに提示する。
前記車両919に車載されている図8の前記車載情報提示装置のシステムの具体的なハードウエア構成を図9に示す。図9において、901は車両919の現在位置を検出する、現在位置検出手段802の一例としてのGPSセンサ、902はカーナビ本体920内に配置されかつ車載情報提示用プログラムを記憶するとともにカーナビ本体で移動履歴情報をデータとして蓄積する、移動履歴情報蓄積手段803の一例としてのデータ記憶装置であるハードディスク、903はカーナビ本体920内に配置されかつハードディスク902に記憶されていた車載情報提示用プログラムがロードされて一時的に記憶されるとともに各種情報も一時的に記憶される主記憶装置、904はカーナビ本体920内に配置されかつGPSセンサ901とハードディスク902と主記憶装置903とが接続され、かつ、経路設定手段801及び行動予測手段804の一例として機能し、かつ、主記憶装置903に記憶されたカーナビ本体920のプログラムを実行するとともにハードディスク902に記憶された移動履歴情報などを元にカーナビ本体920の演算処理を行うCPU、905はCPU904に接続されかつカーナビ本体920に接続される、情報提示手段805の一例としての液晶ディスプレイなどの表示装置、907はCPU904に接続されかつリモコンやタッチパネルや音声入力装置等によりユーザが情報を入力できる入力装置、908は通信手段などでCPU904に接続可能でかつカーナビ本体920からネットワークを介して取得できる情報が蓄えられている外部情報記憶装置である。
前記ハードディスク902に蓄積されているデータの一例としては、第1実施形態と同様に図4に示すテーブルのうちの天候情報を抜いた、出発地と目的地とが関連付けられたデータであり、例えば出発地が決まれば目的地を検索することができるようなデータとなっている。
前記表示装置905では、例えば、第1実施形態と同様に図5〜図7に示すように、出発地と、目的地と、出発地から目的地までの経路と、所要時間などが画面表示されてユーザに提示されるようにしている。ユーザは、表示装置905で表示された情報に対して入力装置907で入力してさらなる情報を表示させることもできる。また、必要に応じて、CPU904が通信手段などで外部情報記憶装置908と接続して、外部情報記憶装置908からハードディスク902とは別の情報を取得して、取得した情報とハードディスク902に記憶された移動履歴情報を元にカーナビ本体の演算処理を行って、新たな情報を表示装置905で表示させることもできる。
よって、GPSセンサ901により車両919の現在位置を検出するとともに車両919の走行を行い、車両919が目的地への経路を外れたとCPU205により判断されたとき、CPU205を行動予測手段103として機能させて、目的地の変更を予測して、表示装置206で表示させることができる。
以上のように、構成された車載情報提示装置の動作を図10のフローチャートを用いて説明する。
(ステップB1)
まず、ユーザが車両919のエンジンを起動させる。
(ステップB2)
エンジンの起動により、ハードディスク902に記憶されていた車載情報提示用プログラムが主記憶装置903にロードされて記憶され、同時に、GPSセンサ901から現在位置に関する情報が取得されて主記憶装置903に記憶される。
次いで、CPU904は、経路設定手段801として機能すべく、主記憶装置903にロードされた車載情報提示用プログラムに基づき、移動履歴情報蓄積手段803の一例としてのハードディスク902内のユーザの現在までの移動履歴情報のデータと、GPSセンサ901からの現在位置データとから目的地を推測し、第1実施形態と同様に図22に示すように、目的地の候補がユーザに、情報提示手段805の一例としての表示装置905で提示される。ここでは、第1実施形態と同様に図4に示すような、出発地と目的地と天候とが関連付けられたデータがハードディスク902に蓄積されているものとする。そのため、第1実施形態と同様に図5に示すように、現在、自宅において車両919のエンジンを起動させると、経路設定手段801としてのCPU904により、ハードディスク902内に図4のように蓄積されているデータから、出発地が自宅のデータを検索して、目的地が「会社」、「テニスコート」、「レストラン」のうちのどれかであると推測し、図22に示されるように、前記3つの目的地の候補を表示装置905によりユーザに提示して選択を促す。
表示装置905に提示された画面に対して、ユーザが、「会社」、「テニスコート」、「レストラン」の3つの候補から、目的地として「テニスコート」を、入力装置907で選択入力すると、CPU904により「テニスコート」までの経路検索を行う。すなわち、入力装置907によるユーザの入力情報を元に、行動予測手段804としてのCPU904でハードディスク902内に蓄積されたデータを検索して「テニスコート」までの経路を探し出し、探し出した情報、例えば、第1実施形態と同様に図5に示すように「テニスコート」までの経路とその所要時間とを表示装置905によりユーザに提示する。ここまでの動作は第1実施形態と同じである。
(ステップB3)
現在位置検出手段802の一例のGPSセンサ901で検出される現在位置がステップB2で設定された経路上にあるか否か検出する。検出される現在位置がステップB2で設定された経路上にあるとCPU904で判断する場合には、ステップB4へ進む。
ここで、検出される現在位置がステップB2で設定された経路上になく、ステップB2へ戻る場合について説明する。例えば、図11に示すように、エンジン起動時にユーザは「テニスコート」へ向かう予定にしていたが、昼食をとるために「レストラン」へ向かい始めたとする。このとき、システムの目的地が「テニスコート」であるにもかかわらず、車両がステップB2で設定された経路とは違う地点にいることが、GPSセンサ901で検出されたデータと前記設定された経路との比較により、CPU904で判断されることになる。このように、ステップB2で設定された経路から車両の位置がある一定の距離(例えば200m)、離れたとCPU904で判断される場合には、ステップB2へ戻る。
ここで、従来までのカーナビシステムにおいては、経路から車両の位置がある一定の距離離れると、ユーザが経路を間違えたと判断し、ユーザが手動で目的地を変更するまでは、常に、ステップB2で設定された経路へ戻すべく案内を行ってしまうだけである。
(ステップB2)
図11の車両位置において、再び、これまでの移動履歴情報が蓄積されているハードディスク902のデータを用いて、移動先を、行動予測手段804として機能するCPU904で予測する。その結果、行き先が「レストラン」であるとCPU904で判断すると、第1実施形態と同様に図23に示すように経路の変更の選択をユーザに促す。ここで、例えば、図11では、「自宅」から「テニスコート」への経路を外れて、「自宅」から「レストラン」への経路上に現在位置があるとCPU904で判断することにより(さらに追加して、「レストラン」への経路に沿って現在位置が移動しているとCPU904で判断することにより)、車両の行き先が「レストラン」であるとCPU904で判断する。
ユーザが確認した場合には、図12に示すように目的地を「レストラン」へCPU904により変更する。なお、ユーザが運転から手を離すことができない場合には、一定時間表示した後に、自動的にCPU904により経路を変更してもよい。
(ステップB4)
ステップB4で、目的地に到着して車両919のエンジンが停止した場合には、ステップB5を経て、本車載情報提示装置の動作を終了する。それ以外の場合には、再びステップB3へ戻り、経路から離れているか否か検出し続ける。例えば、「自宅」から「テニスコート」へ行き先を変更して「レストラン」へ向かっていたが、その途中で再び行き先を変更して「テニスコート」へ変更したと検出した場合には、再びCPU205により検索しなおして図32に示すように「レストラン」から「テニスコート」へ目的地を再び変更することも可能である。このとき、経路としては、現在位置から「テニスコート」への経路を表示させることが好ましい。
(ステップB5)
ステップB5では、エンジン起動からエンジン停止までの間、言い換えれば、前記例では自宅を出発してから目的地に到着するまでの間の移動履歴情報(例えば、出発地、目的地などの情報)をCPU904によりハードディスク902に追加登録して終了する。
以上の動作により、従来まではエンジン起動時に目的地や経路を設定し、車両走行途中でユーザが目的地を変更したい場合には、手動で目的地を変更しなければならなかったが、本発明の第2実施形態にかかる車載情報提示装置により、ユーザがエンジン起動時に設定した経路から外れた場合には、目的地が変更されたと判断し、自動的に目的地を変更することが可能になる。
前記第2実施形態のステップB3において、車両の現在位置がステップB2で設定された経路上にあるか否か、言い換えれば、予め設定された経路から車両919が、離れたか否か(例えば、所定の距離だけ離れたか否か)の判断(判定)について、図31を用いて説明する。
図31において、予め設定された経路上に一定の間隔でポイント(緯度・経度)を設定する。ユーザの車両919と各ポイントとの距離を計算し、最も近いポイントとの距離が所定の値を超えたとき、車両919が予め設定された経路から離れたと判定する。車両919が予め設定された経路上を走行している場合には、設定された少なくとも一つのポイントからは近い距離にある状態を維持することとなる。ユーザが経路から離れたか否かの閾値は、ユーザ毎に設定してもよい。
なお、第2実施形態においては、設定された経路から離れているか否かで目的地が変更されたか否かを検出した。しかしながら、設定された経路に対して、曲がる交差点を間違えたり、右折すべき交差点を左折してしまったりなどして経路を間違えることで、設定された経路から離れてしまうこともある。そこで、以下に、目的地が変更されたのか、経路を間違えたのかを判定することで、目的地変更をより正確に行う方法について説明する。
一般に、経路を間違えることは、過去の走行が十分にない経路であることが多い。逆に、過去の走行が十分にある経路については、周辺の施設についても熟知しており、目的地を変更する機会が多い傾向がある。そこで、経路から離脱したときに、その経路に対する過去の走行回数をもとに、経路から離脱したのか、新たな目的地が設定されたのかを自動的に判定する方法について、図55を用いて説明する。
図55において、6101は、GPSアンテナ(GPSセンサ)等により車両の位置情報を検出する位置情報取得手段である。
6102は、ユーザまたはシステムにより車両がこれから向かう目的地を設定する目的地設定手段である。
6103は、経路探索を行うための地図情報が蓄積されている地図情報蓄積手段である。
6104は、位置情報取得手段6101で取得した現在位置の情報と、目的地設定手段6102で設定された目的地の情報と、地図情報蓄積手段6103で蓄積された地図情報より、現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索手段である。
6105は、経路探索手段6104で探索された経路を蓄積する経路蓄積手段である。
6106は、経路蓄積手段6105で蓄積されている経路に対して車両の現在地点(現在位置)が、どれだけ離脱しているかを算出する(言い換えれば離脱距離を算出する)経路離脱距離算出手段(経路離脱算出手段の一例)である。
6107は、位置情報取得手段6101で取得された位置情報の履歴を移動履歴として蓄積する移動履歴蓄積手段である。移動履歴蓄積手段6107では、例えば、本車両に対する各道路の過去の通行回数等が蓄積されている。
6108は、経路離脱距離算出手段6106で算出された離脱距離と、移動履歴蓄積手段6107で蓄積されている履歴から、目的地が変更されたか否かを判定する目的地変更判定手段である。本目的地変更判定手段6108においては、離脱した経路が過去に十分に走行していた経路であるか、初めて走行するに近い経路であるかを基に、経路を間違ったのか、目的地が変更されたのかを判定する手段である。
前記の構成のシステムの動作について、図56のフローチャートを用いて説明する。
<ステップE1>
ステップE1において、位置情報取得手段6101により車両の現在位置の情報を取得する。
<ステップE2>
ステップE2において、ステップE1において位置情報取得手段6101で取得した現在位置の情報を、移動履歴蓄積手段6107において移動履歴として蓄積する。
<ステップE3>
ステップE3において、目的地設定手段6102において、ユーザによる目的地設定または、システムにより、車両がこれから移動する目的地が設定されたかどうかを検出する。目的地が設定されていない場合には、ステップE1へ戻り、現在位置の情報を取得してその情報を移動履歴として蓄積することを継続して行う。目的地が設定された場合には、ステップE4へ進む。
<ステップE4>
ステップE4において、経路探索手段6104において現在位置から目的地までの経路探索を行い、経路蓄積手段6105において目的地までの経路を記憶させる。例えば、図57に示すように「自宅」から「テニスコート」までの経路が設定されたとする。このとき、走行する経路は道路R001→道路R004→道路R003という経路が設定されている。
<ステップE5>
ステップE5において、位置情報取得手段6101で再び車両の現在位置の情報を取得する。
<ステップE6>
ステップE6において、経路離脱距離算出手段6105により、ステップE5で取得した現在位置が、ステップE4で経路蓄積手段6105に蓄積された経路から、どれだけの距離(離脱距離)があるかを計算する。
<ステップE7>
ステップE7において、ステップE6で算出された離脱距離が、あらかじめ設定された閾値を越えているかどうかを目的地変更判定手段6108により判定する。閾値を超えていなければ、設定された経路を走行していると判定し、ステップE5へ戻り、再び現在位置の監視を行う。例えば、図57に示す車両の位置の場合には、設定された経路と十分に近いところに車両の位置があることとなり、経路から離脱していないことになり、ステップE5へ戻ることになる。逆に、閾値を越えている場合は、経路から離れていると目的地変更判定手段6108により判定し、ステップE8へ進む。例えば、図58に示すように、テニスコートへの設定された経路に対して、図58の車両の位置は、経路から離脱していることとなり、ステップE8へ進むこととなる。
<ステップE8>
ステップE8において、移動履歴蓄積手段6107で蓄積されている移動履歴から、ステップE7で離脱している経路について、過去に走行した回数を算出する。図59に示すように、各道路に対する過去の通過回数を計算する。ここでは、道路R004から離脱している。そこで、道路R004に対して過去の走行回数をみると25回となっている。
<ステップE9>
ステップE9において、目的地変更判定手段6108において、過去の通行回数が閾値より小さい場合には、あまり走行したことのない道路において、経路を間違ったと判定し、ステップE10へ進む。一方、過去の通行回数が十分に大きい場合には、慣れた道路において離脱しているため、経路を間違ったと判定せず、目的地が変更されたと判定し、ステップE11へ進む。図58の例では、道路R004に対して十分に過去の走行回数が25回と多いため、道を間違えたのではなく、目的地が変更されたものと判定し、ステップE11へ進む。
<ステップE10>
ステップE10において、目的地変更判定手段6108により経路を間違ったと判定したので、目的地は同一のままで、離脱した現在位置から目的地までの経路を探索しなおす。その後、ステップE4へ戻る。
<ステップE11>
ステップE11において、目的地が変更されたと目的地変更判定手段6108により判定してステップE12にさらに進む。
<ステップE12>
ステップE12において、現在位置から過去に向かった行き先を移動履歴蓄積手段6107内で目的地設定手段6102により検索し、新たな目的地として設定する。例えば、図60に示すように、車両の現在位置から向かう移動先の候補を移動履歴蓄積手段6107から判定し、レストランAと自宅を変更された目的地の候補として提示する。
以上の動作により、あらかじめ設定された経路から離脱したときに、過去の移動履歴から道を間違ったのか、目的地が変更されたのかを判定し、目的地が変更されたと判定したときには、新たな目的地の候補を自動的に提案し、さらに経路案内を行うことが可能になる。
なお、本実施形態においては、目的地が変更されたものとして、新たな目的地の設定を促す方法について述べたが、新たな目的地が設定された時点で、設定された経路を消去するだけでもよい。これは、過去に十分走行した経路においての離脱であるため、運転者は十分に土地感があるものと判定し、新たな経路案内は必要ないと判定できるからである。
なお、本実施形態においては、過去の移動履歴から目的地を変更したのか、道に迷ったのかを判定している。さらに、目的地から離脱したときに、車両の現在位置と目的地までの距離を算出し、目的地までの距離が十分に小さいとき(十分に近いとき)には、さらなる経路案内や目的地設定を行わなくてもよい。これは、十分に目的地に近づき、他の目的地によってから、最終的な目的地に行くと判定したためである。
なお、第2実施形態では、ユーザの車両919が経路から外れたときに、新たに目的地の予測を行うが、ユーザが始めて行く目的地である場合には、過去の移動履歴情報が無いため、設定された経路から外れても目的地の予測をすることができない。そのため、新たなスーパーの開店や、新たに子供が塾に行き始めたときなどは、過去にその移動履歴情報が無いために、予め設定された経路から外れても、目的地の予測は行わない。
なお、経路から外れたときに、新たな目的地を予測するか否かを、ユーザによって区別するための目的地予測可否手段(図示せず。)(具体的には、目的地予測不要キーのオン操作により目的地予測不要通知の発信、オフ操作により目的地予測不要通知の非発信などを行う手段)をさらに、行動予測手段804に接続して備えるようにしてもよい。この目的地予測可否手段により、目的地予測が不要であることを行動予測手段804に予め通知しておくことにより、新しい目的地の多い母親や、新たな顧客を開拓している営業マンが運転している場合は、新たな目的地予測を行う機能を外しておくこともできる。また、目的地予測可否手段による行動予測手段804への目的地予測が不要であることを通知することにより、4月は新しい店舗が開店したり、新しい職場に通勤することが多いため、季節に応じて目的地予測の機能を制御してもよい。
なお、予め設定された目的地の経路から離れた場合でも、事故等により経路を変更する場合がある。その場合は、目的地を新たに予測する必要がない。そこで、予め設定された経路から車両919が離れた場合には、ネットワークを介して、設定された経路上に事故等の情報をCPU904により確認することもできる。事故・工事等により通行止めの情報が存在したとCPU904により判断した場合には、CPU904により目的地の再予測は行わないようにすることが可能である。なお、事故等の情報が提供されているURL等の情報は予めハードディスク902などに設定しておく必要がある。
なお、第2実施形態では、目的地が変更された例について述べたが、目的地は同じで、いつもと違う経路を利用しただけの場合もある。その場合は、経路から外れたとCPU904により判断した場合に、CPU904により、過去に走行した移動履歴情報があるか否かをハードディスク902内で検索し、過去に走行した移動履歴情報があれば、CPU904により、目的地が同じで、違う経路を自動的に設定することが可能になる。
なお、ユーザの車両が経路から離れた連続時間が、ある閾値を超えた場合に、あらたな経路の予測をしてもよい。例えば、図12に示すように、あらかじめ設定された経路から一定の距離離れた状態が3分以上連続して続いた場合には、目的地を予測しなおしてもよい。これにより、ユーザが目的地を変更して新たな目的地へ向かったが、その先が渋滞しており、あらかじめ設定された経路から、閾値以上の距離、離れない場合がある。このような場合、あらかじめ設定された経路から離れている連続時間で判断することにより、ユーザの目的地が変更されたと判定してもよい。この場合、図11におけるステップB3は、「経路から離れている時間が一定時間以上か」という分岐のフローとなる。
前記第2実施形態の前記行動予測手段804のより具体的な構成例としては、図37に示されるように、ナビゲーションに用いられる地図を示す内容の地図情報1103aを予め記憶している地図情報記憶部1103と、現在位置検出手段802により検出された現在位置が後述するノードに相当するか否かを判定するノード判定部1102と、移動履歴蓄積手段803に蓄積されているノードの出現頻度に基づき、後述する遷移状態情報を作成するための出現頻度の閾値を決定する閾値算出部1105と、その閾値以上の出現頻度を有するノード間の遷移に関する情報であって、その頻度やノードを走行した日時などを含む遷移状態情報を作成する遷移状態情報作成部1106と、その遷移状態情報及び履歴情報803aから所定の条件を決定する条件決定部1107と、条件決定部1107により決定された条件を用いて遷移状態情報から今後の目的地となるノードを予測する予測部1108とを備えている。
前記移動履歴蓄積手段803には、ノードであると判定された現在位置に対応するノードを履歴情報803aとして記憶するための領域を有するようにしている。
前記行動予測手段804は、特願2002−297304号の明細書等に記載された予測方法を実行するものである。
図38は、地図情報記憶部1103の地図情報1103aに含まれる内容を示す情報内容表示図である。
ここでノードとは、所定の場所とその範囲を示すものであって、例えば所定の交差点やランドマークや地区などを示す。また、固有名称を有する「○○交差点」や「△△遊園地」など以外にも、ユーザに特有の「職場」や「A子さんの家」などもノードとして表される。そして各ノードには、それぞれを識別するための識別番号たるノード番号が割り当てられている。
地図情報1103aは、図38に示すように、各ノード番号と、そのノード番号に対応するノードの種別又は名称と、そのノードの代表点の経度及び緯度により示される位置とが登録されている。
ノード番号は、例えば交差点であれば「C○○」、ランドマークであれば「L○○」、地区(エリア)であれば「A○○」などのように割り当てられている。
また、図38に示す地図情報1103aには、各ノードの位置が、それぞれの代表点の緯度及び経度のみにより登録されているが、実際には、交差点、ランドマーク、地区などそれぞれのノードに応じた範囲(代表点を中心とした半径など)を表す情報も登録されている。例えば、ノードが交差点やランドマークであれば、その代表点を中心とした半径10mの範囲を示す範囲情報を地図情報1103aに登録しても良く、地区(エリア)であれば、その代表点を中心とした半径1kmの範囲を示す範囲情報を地図情報1103aに登録しても良く、個々のノードごとにその範囲を異ならせても良い。また、緯度及び経度の代わりに住所をノードの位置として地図情報1103aに登録させても良い。
なお、地図情報1103aにはノード番号及び種別又は名称を登録させたが、各ノードが識別できればノード番号だけを登録したり、名称だけを登録しておいても良い。
そして、このような交差点やランドマーク、エリアなどのノードを特定する情報(ノード番号など)が移動履歴蓄積手段803に履歴情報803aとして蓄積される。
なお、ユーザの車両199の走行状況に応じて地図情報1103aのノードを追加登録したり、地図情報1103aからノードを削除しても良い。
例えば、交差点で、カーナビ200を搭載したユーザの車両199が2つ以上の方向に走行したことがあれば、その交差点をノードとして地図情報1103aに登録したり、ノードとて登録されていた交差点で、過去の所定の期間においてユーザが1方向にしか走行しなくなると、そのノードを地図情報1103aから削除する。また、このようなノードの設定には地図情報1103aは必ずしも必要でなく、ユーザの走行履歴のみを用いて行うことができる。
ノード判定部1102は、現在位置検出手段802により検出された現在位置を地図情報1103aから検索し、その現在位置が地図情報1103aにノードとして登録されているときには、そのノードのノード番号と、そのノードを通過した時刻とを履歴情報803aとして移動履歴蓄積手段803に登録する。
図39は、移動履歴蓄積手段803の履歴情報803aに含まれる内容を示す情報内容表示図である。
この図39に示すように、ノード判定部1102は、ノード番号とそれに対応する通過時刻とを時系列に沿って履歴情報803aとして移動履歴蓄積手段803に登録する。また、ノード判定部1102は履歴情報803aを所定のセグメントで移動履歴蓄積手段803に登録する。
図39の(a)は、エンジンのスタート(出発地)からストップ(目的地)までのセグメントで登録された2つの履歴情報803aを示し、図39の(b)は、出発地から再びその出発地に戻ってくるまでのセグメントで登録された履歴情報803aを示す。
図39の(a)に示す一方の履歴情報803aは、車両199が7月31日の8時5分にノード番号L6のノードを出発し、同日の8時6分にノード番号C8のノードを通過し、さらに同日の8時8分にノード番号C12のノードを通過したことを示している。
また、図39の(b)に示す履歴情報803aは、車両199が7月31日の8時5分にノード番号L6のノードを出発し、同日の8時6分にノード番号C8のノードを通過し、同日の21時20分にノード番号L6のノードに戻ってきたことを示している。
なお、ノード判定部1102は履歴情報803aを「同じ日付」というセグメントで蓄積しても良いし、セグメント無しに蓄積しても良い。
また、ノード判定部1102は通過時刻を「月、日、時、分」の単位で移動履歴蓄積手段803に登録したが、その他、年や秒、曜日などの単位で登録しても良いし、それらのうちの何れかの単位の組合せで登録しても良い。また、履歴情報803aが走行単位、つまりエンジンのスタートからストップまでのセグメントで登録されている場合には、ノード判定部1102はエンジンをスタートした時刻やストップした時刻をノード番号とともに移動履歴蓄積手段803に登録し、通過したノードに関してはそのノード番号のみを登録するようにしても良い。さらに、ノード判定部1102は、このような日時に関する情報だけでなく、天気あるいは運転者や同乗者に関する情報などを履歴情報803aに含めて移動履歴蓄積手段803に登録しても良い。
閾値算出部1105は、移動履歴蓄積手段803の履歴情報803aを参照して、遷移状態情報を構成するノードを選別するための出現頻度の閾値を算出する。閾値の算出方法は、様々であって、例えば、移動履歴蓄積手段803に蓄積されたデータ量に応じて算出したり、全てのノードの出現頻度の分布を求めて算出したり、全てのノードの出現頻度の平均値を求めてその値に一定数を乗じて算出したりするなどの方法であるが、どのような方法でも良い。
遷移状態情報作成部1106は、閾値算出部1105で閾値が算出されると、移動履歴蓄積手段803の履歴情報803aを利用して、閾値以上の出現頻度のノードから遷移状態情報を作成する。
図40は、遷移状態情報に含まれる内容の一例を模式的に示す情報内容表示図である。
この図40に示すように、遷移状態情報は、走行を開始したランドマークや地区などのノード(出発地)を示すノード番号L6、L128、A253、L85がルート直下の最上位に位置し、それらのノード番号を基点とした遷移状態が木構造で表現され、走行を終了したランドマークやエリアなどのノード(目的地)を示すノード番号L128、L2、A30などが各枝の最下層に位置するように、構成されている。
さらに、遷移状態情報には、各ノード番号に対応して、そのノードを出発、経過又は到着したときの状態を示す内容の状態情報が含められており(図40中では、四角内に表現されたデータ)、この状態情報を用いれば、例えば「平日の午前9時から12時までに走行したノード」などの条件を検索のキーとして、木構造の遷移状態情報を探索することが可能となっている。
なお、図40に示す遷移状態情報の状態情報は、図39の履歴情報803aにより示される日付と時刻とを含んでいるが、この他にも、上述したように運転者や同乗者に関する情報などを含んでいても良く、「晴れ、雨、曇り、雪」などの天気や、温度、降水確率などの気象情報を含んでいても良い。また、このような状態情報は、全てのノード番号にそれぞれ対応するように登録されている。
条件決定部1107は、予測部1108による予測に用いる条件として適切な条件を、自らが保持する条件テーブルを参照して決定する。
図41(a)は、前記条件テーブルの1つである休日条件テーブルに含まれる内容を示す内容表示図である。
休日条件テーブルは、休日が何月何日であって、平日が何月何日であることを示す情報を含んでいる。
即ち、条件決定部1107は、このような休日条件テーブルを参照して、今日が休日か平日かを判定する。そして例えば今日が休日であると判定したときには、条件決定部1107は、休日を条件の1つの候補として特定する。
図41(b)は、前記条件テーブルの1つである時刻条件テーブルに含まれる内容を示す内容表示図である。
時刻条件テーブルは、朝が何時から何時までであって、昼が何時から何時まであって、夜が何時から何時までであることを示す情報を含んでいる。
即ち、条件決定部1107は、このような時刻条件テーブルを参照して、今が朝か昼か夜かを判定する。そして例えば今が夜であると判定したときには、条件決定部1107は、夜を条件の1つの候補として特定する。
図41(c)は、前記条件テーブルの1つである季節条件テーブルに含まれる内容を示す内容表示図である。
季節条件テーブルは、春が何月から何月までであって、夏が何月から何月までであって、秋が何月から何月までであって、冬が何月から何月までであることを示す情報を含んでいる。
即ち、条件決定部1107は、このような季節条件テーブルを参照して、今日が春か夏か秋か冬かを判定する。そして例えば今日が春であると判定したときには、条件決定部1107は、春を条件の1つの候補として特定する。
図42は、条件決定部1107の一連の動作を示す動作フロー図である。
まず、条件決定部1107は、移動履歴蓄積手段803の履歴情報803aを参照して、現在から近い過去までの状態に関する情報を取得する。今、現在位置がノード番号C9のノードであり、ノード番号L6のノードが出発地であり、現在日時が6月3日14時とする。
条件決定部1107は、図41に示す休日条件テーブル及び時刻条件テーブル並びに季節条件テーブルを参照して、「平日」、「昼」、「夏」などの条件を抽出でき、これらの条件の中から1つの条件、例えば「平日、ノード番号C9」を選択する(ステップS100)。
そして条件決定部1107は、遷移状態情報からこの条件を満たすノードを検索する(ステップS102)。ここで、図40の遷移状態情報では、ノード番号C9のノードAが前記条件を満たすため、条件決定部1107はこのノードAを前記検索条件に該当するノードとして把握する。
次に、条件決定部1107はこのノード番号C9のノードAを基点として、今後遷移する可能性のあるノード(最下層に位置するノード)を1つ選択し(ステップS104)、そのノードへの遷移確率を計算して(ステップS106)、その値を記憶しておく(ステップS108)。
ここで、遷移確率の計算方法としては次のようなものがある。条件を「Cond」、条件「Cond」における基点(ノード番号C9のノードA)の出現頻度をFreq(C9|Cond)、遷移可能性のあるノード(Ln)において条件「Cond」を満たす頻度をFreq(Ln|Cond)とすると、遷移確率P(Ln|C9)は、遷移確率P(Ln|C9)=Freq(Ln|Cond)/Freq(C9|Cond)として求めることができる。
このように1つのノードに対して遷移確率が計算されると、この条件の基で他に遷移する可能性のあるノードがあるか否かを判定し(ステップS110)、そのノードがあれば(ステップS110のY)、そのノードに対しても遷移確率を計算してその値を記憶する。
一方、他にノードがなければ(ステップS110のN)、記憶している遷移確率に基づいて、その条件における遷移確率のエントロピーを計算し(ステップS112)、その値を条件と共に記憶する(ステップS114)。
そして条件決定部1107は、エントロピーを上述のように記憶すると、現在選択している条件のほかの条件(例えば、「平日、ノード番号C9、昼」や「平日、ノード番号L6のノードからノード番号C9のノードへ遷移、夏」など条件)があるか否かを判定し(ステップS116)、条件があれば(ステップS116のY)ステップS100からの動作を繰り返し実行する。
また条件がなければ(ステップS116のN)、条件決定部1107は既に記憶しているエントロピーの値が最も小さな値となる条件を選択して、それを最適な条件として決定する(ステップS118)。
なお、条件決定部1107が保持する条件テーブルは木構造で構成されていても良い。
図43は、木構造の条件テーブルの例を示し、(a)は木構造の条件テーブルの1つである時刻条件テーブルを示し、(b)は木構造の条件テーブルの1つである曜日条件テーブルを示し、(c)は木構造の条件テーブルの1つである天気条件テーブルを示す。
図43の(a)に示す時刻条件テーブルは、条件「6時から7時」、「8時から9時」、及び「10時から11時」が条件「朝」に属し、条件「12時から13時」、条件「14時から15時」、及び条件「16時から17時」が条件「昼」に属し、条件「18時から19時」、条件「20時から21時」、及び条件「22時から23時」が条件「夜」に属していることを示す。
図43の(b)に示す曜日条件テーブルは、条件「月曜日から木曜」と条件「金曜日」がそれぞれ条件「平日」に属し、条件「土曜日」と条件「日曜日」が条件「休日」に属することを示している。
また、図43の(c)に示す天気条件テーブルは、「晴れ」、「曇り」、及び「雨」がそれぞれ条件としてあることを示している。
例えば、現在の状態が「月曜日」且つ「14時」且つ「晴れ」であるとすると、条件決定部1107は、曜日条件テーブルを参照して現在の状態「月曜日」が条件「平日」に属すると判別し、さらに時刻条件テーブルを参照して現在の状態「14時」が条件「昼」に属すると判別する。
そこで、条件決定部1107は、条件「平日」と、条件「昼」と、条件「晴れ」とを用いて遷移状態情報を検索し、遷移確率のエントロピーが最小となる条件を決定する。例えば、その条件が「昼」であったとすると、条件決定部1107は、条件「平日」と、条件「晴れ」と、「昼」の一階層下の条件「14時から15時」とを用いて遷移状態情報を検索し、遷移確率のエントロピーが最小となる条件を決定する。今、この条件が「平日」であったとすると、条件決定部1107は、条件「昼」のエントロピーと、条件「昼」且つ「平日」のエントロピーとを比較し、前者の方が小さければ、条件「昼」を最適な条件として決定する。一方、後者の方が小さければ、条件決定部1107は、条件「晴れ」と、条件「14時から15時」と、「平日」の一階層下の条件「月曜日から木曜日」とを用いて上述と同様の動作を繰り返すことで最適な条件を決定する。
また、図41及び図43に示す条件テーブルは、ユーザごとに異なる場合と異ならない場合とがある。即ち、休日条件テーブルは、各ユーザの休日に応じて異なる場合がある一方、天気条件テーブルは、ユーザによって異なることはない。そこで、条件決定部1107は、ユーザごとの条件テーブルと、どのユーザに対しても同じ内容の汎用的な条件テーブルとを備えていても良い。例えば、条件決定部1107は各ユーザのそれぞれに対応した休日条件テーブルをユーザごとに切り換えて用い、汎用的な天気条件テーブルを全てのユーザに対して用いる。また、ユーザごとに異なる条件テーブルを随時取得する手段を、条件決定部1107に備えても良い。
予測部1108は、条件決定部1107により適切な条件の決定がなされると、決定された条件及び遷移状態情報を参照して、今後の遷移先ノード(目的地)を予測する。
遷移先ノードの予測方法としては、例えば、予測確率(遷移確率)が最も高いノードを遷移先ノードとする方法や、予測確率に応じてノードに範囲を与えておいて乱数により値を出力し、その値の属する範囲を持つノードを遷移先ノードとする方法や、所定の値以上の確率値をもつノードは全て遷移先ノードとする方法などがある。なお、遷移先ノードが予測されると、遷移状態情報を参照することにより当然、予測されたノードまでの経路も予測することが可能である。
また、前記具体的な構成例を第1実施形態に適用する場合の条件決定部1107の処理としては、次のようなものも考えられる。
条件のバリエーションとして、図43に示すような「曜日条件」、「時刻条件」、「天気条件」に関する階層化されたカテゴリ構造を考え、図44に示すフローチャートを用いて説明する。
今、現在までの経路情報を「L6→C9」、現在ノードをC9、現在の状態を「月曜日」、「14時」、「晴れ」とする。
まず、経路情報「L6→C9」を満たす現在ノードを図40に示す遷移状態情報を検索する(ステップf1)。図40では、Aに相当する。
次に、上述したのと同様な方法で、条件Condを経路情報「L6→C9」とした場合、今後遷移する可能性のあるノード(最下層に位置するノード)への遷移確率を算出してそのエントロピーを計算し、基準エントロピーとする(ステップf2)。
基準エントロピーを計算すると、図43の各条件のカテゴリのなかで、現在の状態を満たす最も抽象度の高いカテゴリ「平日」、「昼、「晴れ」の3つを条件候補として決定する(ステップf3)。
これらの条件候補の中でまず「平日」を選択し(ステップf4)、条件Condとして経路情報「L6→C9」と「平日」を満たすものについてエントロピーを算出し(ステップf5)、エントロピーを記憶しておく(ステップf7)。
ステップf3で決定された候補の中で、現在選択している「平日」以外の条件が存在するかどうかの判定を行う(ステップf6)。ここでは、「昼」、「晴れ」というカテゴリが候補として残っているので、次の条件として「昼」を選択し(ステップf4)、同様の処理を行う。
残りの条件「晴れ」についても同様の処理を行い、すべての条件候補について処理が終了すると、終了条件を満たすかどうかの判定を行う(ステップf8)。
終了条件を満たすかどうかの判定は、次の2つの判定基準で行われる。1つ目の判定基準は、3つの条件候補それぞれについて記憶されているエントロピーと、ステップf2で算出した基準エントロピーを比較して、基準エントロピーが最も小さい値を持つ場合である。2つ目の判定基準は、3つの条件候補が、図43の階層の最下層のカテゴリであり、それ以上の具象カテゴリが存在しない場合である。以上の場合は処理を終了し、現在選択されている条件を最適条件とする(ステップf9)。この場合最適条件は、経路情報「L6→C9」のみとなり、曜日や時刻などの条件は選択されないことになる。
ここで、条件候補「昼」を選択した時のエントロピーが最も小さい場合、このエントロピーの値を基準エントロピーとし(ステップf2)、「昼」カテゴリを1つ具象化して「14時〜15時」カテゴリとし、「平日」カテゴリ、「晴れ」カテゴリ、および「14時〜15時」カテゴリを新たな条件候補として決定する(ステップf3)。そしてこれら新たな条件候補について同様の処理を行う(ステップf4からステップf6)。
ここで終了条件を満たすと、最適条件は経路情報「L6→C9」と「昼」カテゴリとなり、また、終了条件を満たさず、例えば「平日」カテゴリのエントロピーが最も小さくなると、さらにステップf2からステップf8の作業を、終了条件を満たすまで繰り返す。
例えば、最適条件として「平日」、「14時〜15時」、「晴れ」というカテゴリが決定されると、図40の遷移状態情報の中で、過去に経路「L6→C9」を走行し、「平日」、「14時〜15時」、「晴れ」であったものの事例のみを対象として遷移確率を計算して、遷移先ノードを決定すればよい。
また、同じく図44のフローチャートを用いて、次のような条件決定部1107の処理も考えられる。今、現在までの経路情報を「L6→C9」、現在ノードをC9、現在の状態を「月曜日」、「14時」、「晴れ」とする。
まず、経路情報「L6→C9」を満たす現在ノードを図40に示す遷移状態情報を検索する(ステップf1)。図40では、Aに相当する。
次に、上述したのと同様な方法で、条件Condを経路情報「L6→C9」とした場合、今後遷移する可能性のあるノード(最下層に位置するノード)への遷移確率を算出してそのエントロピーを計算し、基準エントロピーとする(ステップf2)。
基準エントロピーを計算すると、図43の各条件それぞれにおいて、カテゴリ階層を「ROOT」から1段階具象化したカテゴリを条件候補とする(ステップf3)。具体的には、曜日条件において「平日」、「休日」、時刻条件において「朝」、「昼」、「夜」、天気条件において「晴れ」、「くもり」、「雨」の3種類の候補である。
これらの候補の中からまず、曜日条件を「平日」、「休日」に具象化したカテゴリを選択し(ステップf4)、図40に示す過去の走行履歴を表す遷移状態情報の中で、経路情報「L6→C9」を満たすものを対象として、「平日」および「休日」というカテゴリで分類した場合の遷移確率およびエントロピーを算出し(ステップf5)、エントロピーを記憶しておく(ステップf7)。
次に、時刻条件を「朝」、「昼」、「夜」に具象化したカテゴリを選択し(ステップf4)、図40に示す過去の走行履歴を表す遷移状態情報の中で、経路情報「L6→C9」を満たすものを対象として、「朝」、「昼」、および「夜」というカテゴリで分けた場合の遷移確率およびエントロピーを算出し(ステップf5)、エントロピーを記憶しておく(ステップf7)。
天気条件についても同様にエントロピーを計算する。
ステップf8の終了条件の判定は上述したものと同様である。
例えば、時刻条件を「朝」、「昼」、「夜」に具象化した場合のエントロピーが最も小さいとすると、次回のステップf3での条件候補としては、「平日」、「休日」というカテゴリ、「晴れ」、「くもり」、「雨」というカテゴリ、「朝」カテゴリを細分化した「6時〜7時」、「8時〜9時」、「10時〜11時」というカテゴリ、同様に「昼」、「夜」をそれぞれ具象化した2種類のカテゴリ、以上合計5通りの条件の候補についてエントロピーを計算することになる。
これら2つの条件決定部1107の違いは、前者が、図40の遷移状態情報に示す過去の走行データのうちで、曜日や時刻などの条件が、現在の状態と同一の条件を満たすもののみを対象にしてエントロピーを計算する(例えば、現在が月曜日であり曜日条件として「平日」が与えられると、過去の事例の中で同一経路であった事例のうち、「平日」であったもののみのエントロピーを計算することになる)のに対して、後者は、同一経路であった全事例を対象にしてエントロピーを計算している点である。
なお、このような条件カテゴリはユーザによって異なる(例えば、あるユーザの休日は土曜と日曜だが、別のユーザの休日は月曜と火曜であるなど)ことが考えられるので、このような条件カテゴリを取得する手段を設け、ユーザごとに異なる条件カテゴリを利用してもよい。
(第3実施形態)
図13は本発明の第3実施形態にかかる、車載情報提示方法を実施可能な車載情報提示装置の全体構成を示すシステム構成図である。ここでも、車載情報提示装置の一例として車載されるカーナビゲーションシステムを想定する。図13において、1301は車両1409のシートセンサ等により同乗者の人数等を検出する同乗者検出手段、1302はGPSセンサによる車両1409の位置とその時刻の移動履歴情報を蓄積する移動履歴情報蓄積手段、1303は同乗者検出手段1301と移動履歴情報蓄積手段1302とが接続され、かつ、エンジン起動時には経路設定手段として機能しかつ同乗者の人数等に変更があった場合に移動履歴情報蓄積手段1302のこれまでの移動履歴情報を用いてユーザの将来の目的地や車両1409の経路を予測する行動予測手段、1304は行動予測手段1303の結果をもとにユーザに情報を提供する情報提示手段である。
前記車載情報提示装置では、行動予測手段1303により、移動履歴情報蓄積手段1302で蓄積されたデータを基にユーザの将来の目的地やその車両1409の経路を予測し、予測した目的地やその車両1409の経路を情報提示手段1304でユーザに提示する。その後、同乗者検出手段1301で同乗者の変化を検出すると、前記同乗者の変化状態に基づき、行動予測手段1303により、移動履歴情報蓄積手段1302で蓄積されたデータを基にユーザの将来の目的地やその車両1409の経路を再度予測し、予測した目的地やその車両1409の経路を情報提示手段1304でユーザに提示する。
前記車両1409に車載されている図13の前記車載情報提示装置のシステムの具体的なハードウエア構成を図14に示す。図14において、1401は車両1409の現在位置を検出する、現在位置検出手段の一例としてのGPSセンサ、1402は図33に示されるように車両1409のシートの底部と背もたれ部分などに装着されて車両1409の乗車人数を検知する、同乗者検出手段1301の一例としてのシートセンサ、1403はカーナビ本体1420内に配置されかつ車載情報提示用プログラムを記憶するとともにカーナビ本体1420で移動履歴情報をデータとして蓄積する、移動履歴情報蓄積手段1302の一例としてのデータ記憶装置であるハードディスク、1404はカーナビ本体1420内に配置されかつハードディスク1403に記憶されていた車載情報提示用プログラムがロードされて一時的に記憶されるとともに各種情報も一時的に記憶される主記憶装置、1405はカーナビ本体1420内に配置されかつGPSセンサ1401とシートセンサ1402とハードディスク1403と主記憶装置1404とが接続され、かつ、行動予測手段1303の一例として機能し、かつ、主記憶装置1404に記憶されたカーナビ本体1420のプログラムを実行するとともにハードディスク1403に記憶された移動履歴情報などを元にカーナビ本体1420の演算処理を行うCPU、1406はCPU1405に接続されかつカーナビ本体1420に接続される、情報提示手段1304の一例としての液晶ディスプレイなどの表示装置、1407はCPU1405に接続されかつユーザがリモコンやタッチパネルや音声入力装置等によりユーザが情報を入力できる入力装置、1408は通信手段などでCPU1405に接続可能でかつカーナビ本体1420からネットワークを介して取得できる情報が蓄えられている外部情報記憶装置である。
車両1409への前記シートセンサ1402の装着例を図33に示す。図33では、シートの底部と背もたれ部分に荷重センサをそれぞれ装着することにより、荷物等と人が座ったか否かを判断することが可能になっている。すなわち、シートの底部の荷重センサのみが荷重を検出した場合には荷物等がシートに載せられたとCPU1405により検出し、シートの底部と背もたれ部分との両方の荷重センサが荷重を検出した場合には人がシートに座ったとCPU1405により検出するようにしてもよい。
前記ハードディスク203に蓄積されているデータの一例としては、図16に示すように、出発地と目的地と乗車人数とが関連付けられたデータであり、例えば出発地が決まれば、そのときの乗車人数の情報により目的地を検索することができるようなデータとなっている。
前記表示装置1406では、例えば、第1実施形態と同様に図5〜図7に示すように、出発地と、目的地と、出発地から目的地までの経路と、所要時間などが画面表示されてユーザに提示されるようにしている。ユーザは、表示装置1406で表示された情報に対して入力装置1407で入力してさらなる情報を表示させることもできる。また、必要に応じて、CPU1405が通信手段などで外部情報記憶装置1408と接続して、外部情報記憶装置1408からハードディスク1403とは別の情報を取得して、取得した情報とハードディスク1403に記憶された移動履歴情報を元にカーナビ本体の演算処理を行って、新たな情報を表示装置1406で表示させることもできる。
よって、GPSセンサ1401により車両1409の現在位置を検出するとともに、シートセンサ1402により車内の同乗者の状況を検出し、車両14099の走行を行い、シートセンサ1402により同乗者の人数変更を検出したとき、CPU1405を行動予測手段1303として機能させて、目的地の変更を予測して、表示装置206で表示させることができる。
以上のように、構成された車載情報提示装置の動作を図15のフローチャートを用いて説明する。
(ステップC1)
まず、ユーザが車両1409のエンジンを起動させる。
(ステップC2)
エンジンの起動により、ハードディスク203に記憶されていた車載情報提示用プログラムが主記憶装置204にロードされて記憶され、同時に、GPSセンサ201から現在位置に関する情報が取得されて主記憶装置204に記憶される。
次いで、CPU1405は、行動予測手段1303として機能すべく、主記憶装置1404にロードされた車載情報提示用プログラムに基づき、移動履歴情報蓄積手段1302の一例としてのハードディスク1403内のユーザの現在までの移動履歴情報のデータと、GPSセンサ1401からの現在位置データとシートセンサ1402からの乗車人数データとから目的地を推測し、第1実施形態と同様に図22に示すように、目的地の候補がユーザに、情報提示手段1304の一例としての表示装置1406で提示される。ここでは、図16に示すような、出発地と目的地と乗車人数とが関連付けられたデータがハードディスク1403に蓄積されているものとする。そのため、第1実施形態と同様に図5に示すように、現在、自宅において車両1409のエンジンを起動させると、行動予測手段1303としてのCPU1405により、ハードディスク1403内に図16のように蓄積されているデータから、出発地が自宅のデータを検索して、乗車人数に応じて、目的地が「会社」、「テニスコート」、「レストラン」のうちのどれかであるが、どこに向かうかはCPU1405により判断できない。そこで、予測結果をシステムが断定できないので、ユーザには何も提示しない。
(ステップC3)
ステップC2に次いで、ステップC3において、シートセンサ1402によって同乗者に変更がないか否か検出する。同乗者に変更がなかった場合には、ステップC4へ進む。
ここで、同乗者に変更があり、ステップC2へ戻る場合について説明する。例えば、図17に示すように、ユーザは「待ち合わせ場所」に向かい、そこで、家族を乗車させたとする。その場合、シートセンサ1402により、車両に乗っている人の数が1人から4人への変更が検出される。そこで、再び、ステップC2へ戻る。
(ステップC2)
図17に示す待ち合わせ場所において、エンジンは停止させていなかったが、乗車人数が4人に変更されたので、CPU1405により、再び図16の移動履歴情報を用いて予測を行う。
その結果、自宅から出発したこと、及び、乗車人数が4人であることを元に図16の移動履歴情報を検索して、CPU1405により「レストラン」へ向かうと判断し、図18に示すようにレストランまでの経路をCPU1405により表示装置1406に示し、その所要時間を提示する。さらに、「本日のおすすめ」等、そのレストランに関する情報も提示することができる。
(ステップC4)
ステップC4で、目的地に到着して車両1409のエンジンが停止した場合には、ステップC5を経て、本車載情報提示装置の動作を終了する。それ以外の場合には、再びステップC3へ戻る。
(ステップC5)
ステップC5では、エンジン起動時からエンジン停止までの間、言い換えれば、前記例では自宅を出発してから目的地に到着するまでの間の移動履歴情報(例えば、出発地、乗車人数、目的地などの情報)をCPU1405によりハードディスク1403に追加登録して終了する。
以上の動作により、従来まではエンジン起動時に目的地や経路を設定し、車両走行途中でユーザの状況に変化があった場合に、何も情報を提供しなかったが、本発明の第3実施形態にかかる車載情報提示装置により、乗車人数等の変化があった場合には、再び、過去の移動履歴情報から行き先等を予測することにより、より便利な車載端末が提供できるようになる。
なお、第3実施形態では、シートセンサ1402により車両に乗車している人数の変化により再び予測を行ったが、同乗者検出手段1301として、シートセンサ1402に限らず、携帯電話等の各ユーザが保有している端末を局所無線技術により認識する端末認識装置を備えることで、乗車している人数だけでなく、乗車している人に変化があった場合に、それをトリガーとして予測を再開することも可能である。
なお、図34に示すように、シートの折り畳み状態を検出するセンサ1430を装着することにより、乗車している人数を検出することができる。センサ1430により、シートが利用されていない状態からシートが利用されている状態に変化したときに、乗車定員に変化があったと判断し、目的地が変化する可能性があるため、CPU1405により、過去の移動履歴情報を使って目的地およびこれから進む経路を予測することも可能である。より具体的には、前記シートの折り畳み状態を検出する可変シート検出手段として機能する可変シート検出センサ1430を、車内において7人乗り乗用車の可変シート例えば3列目シートを利用しているかどうかを検出する3列目シート検出手段にすることも可能である。これにより、例えば、同乗者が増加し、3列目シートを利用したときには、過去の移動履歴情報よりファミリーレストランに行くデータが多く移動履歴情報としてハードディスク1403に蓄積されていた場合には、そのファミリーレストランに関する情報を提示したり、その近くのファミリーレストランに関する情報を提示したりすることが可能になる。
なお、本発明の第3実施形態にかかる車載情報提示装置において、同乗者検出手段1301を車内においてビルトインのチャイルドシートの設置を検出するチャイルドシート検出手段にすることも可能である。これにより、例えば、チャイルドシートを設置して行くお店の過去の移動履歴情報が「赤ちゃん専門店」や赤ちゃんメニューが豊富なレストランとしてハードディスク1403に蓄積させることができる。このとき、チャイルドシートの設置が検出された場合には、CPU1405により、ハードディスク1403に蓄えられている移動履歴情報を参照することで、赤ちゃん専門店や赤ちゃんメニューが豊富なレストランに行くとCPU1405により予測し、それらを目的地への設定をCPU1405により促したり、そこまでの経路情報をCPU1405により提供したりすることができる。
なお、本発明の第3実施形態にかかる車載情報提示装置において、同乗者検出手段1301を、車内において選曲されている曲を検出する選曲検出手段にすることも可能である。これにより、恋人等を乗車させているときに車内で選曲されている曲と、そのときに訪れることが多いレストランに関する移動履歴情報がデータとしてハードディスク1403に蓄えられる。この移動履歴情報をCPU1405により参照することで、恋人と待ち合わせを行い乗車した後、いつも恋人を乗車させたときの選曲情報を用いて、いつも訪れるレストランに行くことをCPU1405により予測し、そのレストランに関する情報をCPU1405により提供することが可能になる。
なお、本発明の第3実施形態にかかる車載情報提示装置において、同乗車検出手段1301を、車内のエアコンの設定温度を検出する車内設定温度検出手段にすることも可能である。これにより、例えば、冷房を多く利用する夏によくいくレストランへの移動履歴情報がハードディスク1403に蓄積されていることがある。このとき、エアコンのスイッチをオンにした瞬間に、設定温度検出手段で検出された設定温度を用いて、レストランに行くことをCPU1405により予測し、それに関する情報をCPU1405により提示することが可能になる。
以上のように、同乗者検出手段やチャイルドシート検出手段や選曲検出手段や3列目シート検出手段や車内設定温度検出手段等の車内の状況を検出する車内状況検出手段を備えることにより、ユーザの操作なしで、過去の移動履歴情報から移動先を予測したり、その経路に関する情報を提供したり、移動先までの経路を案内したりすることができるようになる。
なお、図33に示すシートに装着された荷重センサ1402によって、図35に示すように助手席に乗車している人の荷重を測定し、図36に示すテーブルを作成する。これにより、図33のシートの荷重センサ1402により乗車定員と誰が乗車しているかを判断することが可能になる。
前記種々の実施形態において、車外の状況の一例としては、外気の温度や天候、路面の状態等などの情報が挙げられるとともに、車内の状況の一例としては、エンジンキーやシート位置により運転者を識別し、運転者が誰であるかの情報、各シートのセンサにより乗車人数を推定する乗車人数情報、ビルトインのチャイルドシートの設置を検出するチャイルドシート使用情報、車内において選曲されている曲を検出する選曲情報と、エアコンの設定温度を検出する車内設定温度情報などが挙げられる。
なお、前記種々の実施形態において、経路又は目的地設定入力促進手段により経路又は目的地設定入力の促進を行い、一旦、設定したのち、再度、状況が変更した場合には、その都度、経路又は目的地設定手段で経路又は目的地の設定を行うこともできる。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。