JP4093668B2 - 移送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定経路に沿って移動可能な状態に固定部に支持された可動部と、固定部から前記可動部に渡って配され該可動部に駆動力を送るラインとを備えた移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
移送装置として、例えば、電子基板に接着剤を塗布するディスペンサーや、電子基板上に電子部品を搭載するチップマウンタなどに備わる移送装置がある。これらの移送装置は、接着剤を吐出するディスペンサヘッドや、電子部品を保持/開放するマウントヘッドなどを、例えばX−Y方向に移動させるものであり、固定部に対しY方向に移動可能なY可動部と、Y可動部に対しX方向に移動可能なX可動部とを有するX−Yテーブルに、Y可動部をY方向に駆動するY駆動モータやX可動部をX方向に駆動するX駆動モータ等を備えてなる。
移送装置には、上記のX駆動モータやY駆動モータに電力を供給したり、移送するヘッド部(例えばディスペンサヘッドやマウントヘッド)に電力やエアーを供給するため、電線やエアー配管などの複数のラインを固定部からX可動部やY可動部およびヘッド部まで配する必要がある。
【0003】
従来、ラインの配線には、可撓性を有しX可動部やY可動部の移動に追従して変形すると共にラインをガイドするケーブルウェア(ラインガイド体)を使用し、このケーブルウェアにラインを通して配線することで、可動部の移動に追従させてラインを移動させると共に、ラインが他の機構に引っ掛かるのを防止している。
更に、外部から導いたラインの端部を、Y可動部のケーブルウェアの入口近傍で固定部に固定すると共に、Y可動部のケーブルウェアから出てきたライン(電線の場合)をコネクタ等を介して外部から導いたラインに接続することで、外部と装置内との配線接続を行なっている。上記コネクタは、専用の固定されたブラケットに取り付けられるか、ケーブルのみ固定され自由な状態にあるかの何れかであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成の移送装置では、X移動部やY移動部の移動によりケーブルウェアが移動した際に、ケーブルウェアに通されたラインが僅かに移動してケーブルウェアの入口から僅かに伸縮すると云う現象が生じた。
この現象により、固定部に固定されたラインとケーブルウェアの入口から出たラインとの間で負荷が生じ、コネクタがブラケット上に固定されたタイプのものでは、コネクタの破損や断線又は接続不良を発生させたり、また、コネクタが自由な状態にあるタイプのものでは、コネクタに加わる負荷は小さいもののライン自体に負荷がかかりラインの疲労を早め断線の原因となる。
【0005】
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、移送装置の可動部に配線するライン(電線やエアー配管など)やそのコネクタ部の負荷を少なくして、コネクタの破損や接続不良、ラインの断線等の不具合の発生を解消することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、所定経路に沿って移動可能な状態に固定部に支持された可動部と、固定部から前記可動部に渡って配され該可動部に駆動力を送るライン(電線、ケーブル、エアー配管等)とを備えた移送装置において、前記ラインをガイドすると共に前記可動部の移動に追従して変形するラインガイド体と、前記固定部における前記ラインガイド体のライン導入口の手前に取り付けられ前記ラインを固定するライン固定枠と、該ライン固定枠を取付け箇所に対して配置変動可能とする可動機構とを備え、さらに、前記ライン固定枠には、前記ラインのうち外部に連なる固定部側の電線と可動部側の電線とを電気的に接続する配線接続用の基板、および、該基板に取り付けられて前記電線を接続するコネクタが設けられている構成とした。
【0007】
この請求項1記載の発明によれば、ラインが多少引っ張られたり押されたりした場合でも、ライン固定枠が配置変動してこのラインの伸縮移動を吸収する。従って、ラインの伸縮移動によりラインにかけられる負荷が減少して、ラインの断線又はライン同士を接続するコネクタ部の破損や接続不良を防ぐことが出来る。
【0008】
また、前記ライン固定枠を、前記固定部における前記ラインガイド体のライン導入口の手前に取り付けることで、ラインガイド体から出たラインがすぐに固定されてラインに不必要な遊びができず、他の機構にラインが引っかかると云った不都合を防ぐことが出来ると同時に、ラインの遊びをなくした場合に最もラインに負荷がかかり安いラインガイド体のライン導入口の手前近傍のラインの負荷を減少することが出来る。
【0010】
また、外部のラインと移送装置内のラインとの接続が、ライン固定枠に設けられた配線接続用の基板とコネクタを介して行なえるので、移送装置の搬送・設置、並びに配線作業を容易にする。更に、このコネクタや配線接続用の基盤を有したライン固定枠が配置変動可能なので、ラインの伸縮移動による負荷がコネクタ部にかかるといった不都合が回避され、コネクタの破損や接続不良などの不具合が防止される。
【0011】
また、例えば、前記可動部として、Y方向に移動可能な状態に固定部に支持されたY可動部、および、X方向に移動可能な状態に前記Y可動部に支持されたX可動部と、前記ラインガイド体として前記Y可動部の移動に追従して変形するY機構ラインガイド体とを備えた移送装置に適用することで、X可動部とY可動部とを有する装置において、ライン固定枠が最も配置し易く、且つ、最もラインを負荷から保護する必要のある箇所への配置、すなわち、ライン固定枠の最適な配置となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図1〜図3の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の移送装置1を備えたチップマウンタ100の斜視図である。
このチップマウンタ100は、主に、電子部品を実装するマウントヘッド2、X可動部3およびY可動部4を備えた移送装置1、および、電子基板を実装位置まで搬入し部品実装後に外部に搬出する基板搬送部5、装置全体を覆う固定部である機枠6等から構成される。
マウントヘッド2は、電子部品を保持/解放すると共に昇降駆動し、供給された電子部品を基板上の所定位置に搭載する。
【0013】
移送装置1は、固定台7に支持されたY方向レール41,41に沿って移動可能なY可動部4、Y可動部4を駆動するY駆動モータ42、一端側がY可動部4に追従し他端側が機枠6に固定された可撓性を有するYケーブルウェア(ラインガイド体:プラレールとも云う)43、Y可動部4に支持されたX方向レール31に沿って移動可能なX可動部3、X可動部3を駆動するX駆動モータ32、一端側がX可動部3に追従し他端側がY可動部4に固定された可撓性を有するXケーブルウェア(ラインガイド体:プラレールとも云う)33、並びに、配線S…固定用のブラケット(ライン固定枠)8等を備えてなる。
【0014】
移送装置1に配される配線(ライン)S…には、電力供給用の電線やケーブル、エアピストン等のアクチュエータを駆動するためのエアーチューブなどがある。これらの配線S…は、外部から機枠6を伝ってブラケット8までまず配設される。配線S…は固定用バンド等で機枠6に固定されている。そして、ブラケット8からYケーブルウェア43、Xケーブルウェア33を通過して、Y可動部4の各種センサ、X駆動モータ32、X可動部3の各種センサ、マウントヘッド2の各種センサやアクチュエータ等まで配線される。
【0015】
図2は、チップマウンタ100においてケーブル固定用のブラケット8の部分を拡大した斜視図である。
ブラケット8は、外部から移送装置1に配される複数の配線S…を束ねて固定すると共に、幾つかの電気的な配線S…については、外部から配された配線S…と移送装置1側に配される配線S…とを接続する役割も担っている。ブラケット8の中央には配線接続用の基板83と、配線S…を接続するコネクタ82…とが設けられている。ブラケット8を通過する配線S…は結束バンド等によりブラケット8に固定される。
ブラケット8は、Yケーブルウェア43の入り口の手前に配置され、機枠6の天井に取り付けられている。更に、ブラケット8は、可動機構としてのヒンジ81を介して機枠6に取り付けられており、Yケーブルウェア43の入り口からブラケット8まで伸びる配線S…と同方向に配置変動可能になっている。
【0016】
この実施の形態の移送装置1によれば、X可動部3やY可動部4が移動してXケーブルウェア33やYケーブルウェア43の中で配線S…がずれ、Yケーブルウェア43の入り口からブラケット8側に伸びる配線S…が引っ張られたり押し込まれたりした場合でも、ブラケット8がヒンジ81を介して配置変動するので、このブラケット8の配置変動により配線S…に掛かる負荷が減少される。従って、配線S…の断線又は配線S…同士を接続するコネクタの破損や接続不良を防ぐことが出来る。
【0017】
また、ブラケット8を、固定部である機枠6の、Yケーブルウェア43の導入口の手前に取り付けることで、Yケーブルウェア43から出た配線S…がすぐに固定されて配線S…に不必要な遊びができず、他の機構に配線S…が引っかかると云った不都合を防ぐことが出来ると同時に、配線S…の遊びをなくした場合に最も配線S…に負荷がかかり安いYケーブルウェア43の導入口の手前近傍の配線S…において負荷を減少することが出来る。
【0018】
また、外部に連なる配線S…と移送装置1内の配線S…との接続が、ブラケット8に設けられたコネクタを介して行なえるので、移送装置1の搬送・設置、並びに配線作業を容易にすることに加え、このコネクタを有したブラケット8が配置変動可能なので、配線S…の伸縮移動による負荷がコネクタ部にかかるといった不都合が回避され、コネクタの破損や接続不良などの不具合が防止される。
また、ブラケット8を機枠6のYケーブルウェア43の導入口の手前に取り付けることで、X可動部3とY可動部4とを有する移送装置1において、ブラケット8が最も配置し易く、且つ、最も配線S…を負荷から保護する必要のある箇所への配置、すなわち、ブラケット8の最適な配置を実現している。
【0019】
なお、本発明は、この実施の形態の移送装置1に限られず、例えば、可動機構を備えたブラケットの配置は、ライン(配線)の引っ張りや押し出しが生じるような箇所で、且つ、ラインの遊びを設けたくない箇所等であれば、様々な箇所に取り付けることで同様の効果を得ることができる。また、本発明の可動部の構成は、X−Y方向に移動可能な構成に限られず、X方向のみに移動可能な構成でも良い。また、本発明の移送機構が適用される装置は、チップマウンタの他、ディスペンサなど、様々な装置に適用可能なのは云うまでもない。
【0020】
図3は、ケーブル固定用のブラケットを配置変動可能とする可動機構のその他の例を示す斜視図である。
また、ライン固定枠を配置変動可能とする可動機構の構成についても、この実施の形態で示したヒンジ81による構成に限られず、図3に示すようにレール84,84を介して取り付けることによりブラケット8Aを平行移動可能な構成など、種々の構成がありえる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ラインが多少引っ張られたり押されたりした場合でも、ライン固定枠が配置変動してこのラインの伸縮移動を吸収する。従って、ラインの伸縮移動によりラインにかけられる負荷が減少して、ラインの断線又はライン同士を接続するコネクタ部の破損や接続不良を防ぐことが出来る。
【0022】
さらに、ライン固定枠が、前記固定部における前記ラインガイド体のライン導入口の手前に取り付けられているので、ラインガイド体から出たラインがすぐに固定されてラインに不必要な遊びができず、他の機構にラインが引っかかると云った不都合を防ぐことが出来ると同時に、ラインの遊びをなくした場合に最もラインに負荷がかかり安いラインガイド体のライン導入口の手前近傍のラインの負荷を減少することが出来る。
【0023】
また、外部のラインと移送装置内のラインとの接続が、ライン固定枠に設けられたコネクタと配線接続用の基板を介して行なえるので、移送装置の搬送・設置、並びに配線作業を容易にする。更に、このコネクタと配線接続用の基板とを有したライン固定枠が配置変動可能なので、ラインの伸縮移動による負荷がコネクタ部にかかるといった不都合が回避され、コネクタの破損や接続不良などの不具合が防止される。
【0024】
また、例えば、前記可動部として、Y方向に移動可能な状態に固定部に支持されたY可動部、および、X方向に移動可能な状態に前記Y可動部に支持されたX可動部と、前記ラインガイド体として前記Y可動部の移動に追従して変形するY機構ラインガイド体とを備えた移送装置に適用すれば、ライン固定枠が、固定部におけるY機構ラインガイド体のライン導入口の手前に取り付けられることで、X可動部とY可動部とを有する装置において、ライン固定枠が最も配置し易く、且つ、最もラインを負荷から保護する必要のある箇所への配置、すなわち、ライン固定枠の最適な配置を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の移送装置を備えたチップマウンタを示す斜視図である。
【図2】同、チップマウンタにおいてケーブル固定用のブラケットの部分を拡大した斜視図である。
【図3】ケーブル固定用のブラケットを配置変動可能とする可動機構のその他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 移送装置
2 マウントヘッド
3 X可動部
4 Y可動部
5 基板搬送部
6 機枠(固定部)
7 固定台(固定部)
8 ブラケット(ライン固定枠)
8A ブラケット(ライン固定枠のその他の実施の形態)
31 X方向レール
32 X駆動モータ32
33 Xケーブルウェア(ラインガイド体)
41,41 Y方向レール
42 Y駆動モータ
43 Yケーブルウェア(ラインガイド体)
81 ヒンジ(可動機構)
84,84 レール(可動機構)
100 チップマウンタ
S… 配線
Claims (1)
- 所定経路に沿って移動可能な状態に固定部に支持された可動部と、固定部から前記可動部に渡って配され該可動部に駆動力を送るラインとを備えた移送装置において、
前記ラインをガイドすると共に前記可動部の移動に追従して変形するラインガイド体と、
前記固定部における前記ラインガイド体のライン導入口の手前に取り付けられ前記ラインを固定するライン固定枠と、
該ライン固定枠を取付け箇所に対して配置変動可能とする可動機構とを備え、
さらに、
前記ライン固定枠には、
前記ラインのうち外部に連なる固定部側の電線と可動部側の電線とを電気的に接続する配線接続用の基板、および、該基板に取り付けられて前記電線を接続するコネクタが設けられていることを特徴とする移送装置。
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