JP4094181B2 - 毛染液塗布用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛染液塗布用具、とくに二液を収容混合し、混合液を吐出するようにした櫛付の毛染液塗布用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器内で毛染め用の二液混合液を調整し、容器口部に塗布用櫛体を取り付け、毛染液を塗布するようにした毛染液塗布用具は、従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の塗布用具は、一回の毛染めに必要とする二液を二つの容器に別個に収納し、使用にあたって、一方の液を収容した容器に他方の液を入れて混合し、該容器に櫛体を取着して毛髪に塗布するようにしていた。
毛染液の塗布にあたっては、容器を押圧して毛染液を櫛歯の吐出口から吐出させるようにしている。
その際、容器の押圧時には毛染液が吐出するが、押圧を解くと容器が復元して櫛の吐出口から空気が入り、次の押出しにあたって、毛染液は空気を排除した後に吐出されるので、塗布効率がよくないという問題があった。
【0004】
また、櫛体は、使用後は洗滌して再度使用できるが、各容器は一回の毛染めに必要な量が収容されており、一旦混合するとその混合液は、時間の経過とともにガスが発生し効果もなくなるので、塗布終了後には、残った混合液をそのまま捨てなければならず、毛染液が無駄になるという問題があった。
さらにまた、使用後の容器は、そのまま廃棄されていたのでプラスチック廃棄物の増加にもなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決することを課題として、二液混合タイプの毛染用具において、それぞれの容器から所要量の毛染液をピストン部材を装着したシリンダー兼用の容器本体内に入れて混合し、該容器本体に頂壁上面に櫛体を形成した櫛付キャップを被嵌し、容器本体を把持し操作部材を押圧することによって、櫛歯の吐出口から毛染液を吐出するようにした毛染液塗布用具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、毛染液塗布用具として、シリンダー兼用の容器本体と、該容器本体内に摺動可能として装着され操作部材を介して外部より押圧操作可能とされたピストン部材と、容器本体を被嵌する櫛付キャップとを備えた毛染液塗布用具であって、容器本体は、シリンダーを構成する側筒壁と、該側筒壁の外側に配設され外周にねじを螺設した螺着筒、およびピストン案内筒を連設した底壁とを具備し、ピストン案内筒の下部分に設けた突出リングに切欠けを形成し、切欠けの一方の側に接するよう位置して前記底壁に挿入孔を穿設しており、ピストン部材は、ピストンと、ピストン案内筒に摺動自在に嵌挿された一定の径を有するピストン摺動筒と、該ピストン摺動筒に嵌挿された係合筒と、端面が平坦な操作板とからなる操作部材とを具備し、ピストン摺動筒外周に前記挿入孔に挿入可能な係止板を付設し、廻動操作により係止板を挿入孔に挿入または底壁に係止するようにしており、櫛付キャップは、キャップ本体と櫛体とからなり、キャップ本体は、櫛体を連設した頂壁と、内周にねじを螺設した側筒壁を具備し、櫛体は、キャップ本体の頂壁に立設され、内部にシリンダー室内に連通する流通孔が穿設され、先端側部に吐出口を設けた櫛歯を具備していることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
毛染液塗布用具の別実施例として、リンダー兼用の容器本体と、該容器本体内に摺動可能として装着され、操作部材を介して外部より押圧操作可能とされたピストン部材と、容器本体を被嵌する櫛付キャップとを備えた毛染液塗布用具であって、容器本体は、シリンダーを構成する側筒壁と、該側筒壁の外側に配設され内周にねじを螺設した螺着筒、およびピストン案内筒を連設した段部を具えた底壁とを具備しており、底壁の段部に円弧状の挿入孔を穿設し、該挿入孔の一端部に接して一方のストッパーを設け、挿入孔を挟んで孔端より一定の距離を置いて、他方のストッパーが設けられており、ピストン部材は、ピストンと前記ピストン案内筒に摺動自在に嵌挿された一定の径を有するピストン摺動筒と、ピストン摺動筒に嵌挿された係合筒と、端面が平坦な操作板とからなる操作部材とを具備し、操作板の外周に沿って、前記円弧状の挿入孔に挿入される係止板が設けられ、廻動操作により係止板を挿入孔に挿入または底壁段部に係止するようにしており、櫛付キャップは、キャップ本体と櫛体とからなり、キャップ本体は、櫛体を連設した頂壁と、外周にねじを螺設した側筒壁を具備しており、櫛体は、内部にシリンダー室内に連通する流通孔が穿設され、先端側部に吐出口を設けた櫛歯を具備していることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
櫛付キャップの実施例として、櫛付キャップの櫛体が、キャップ本体の頂壁に連設された取付体と、該取付体に取着される櫛歯体とからなり、櫛歯の方向が横方向に延びる櫛体であることを特徴とする構成を採用する。
【0009】
櫛付キャップの別実施例として、櫛付キャップの櫛体が、キャップ本体の頂壁に立設され、櫛歯の方向が縦方向に延びる櫛体であることを特徴とする構成を採用する。
【0010】
櫛付キャップの他の実施例として、櫛付キャップとして、横方向に延びる櫛体を有する櫛付キャップと、縦方向に延びる櫛体を有するキャップとの二種類の櫛付キャップを取りそろえ、交換可能としたことを特徴とする構成を採用する。
【0011】
計量のための実施例として、シリンダーの外周に二つの縮径段部を設け、計量ラインとしたことを特徴とする構成を採用する。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1,2において、Aはシリンダーを兼用する容器本体、Bは容器本体A内に嵌挿され、外側に操作部材を装着したピストン部材、Cは容器本体に被嵌される櫛付キャップであり、いずれも合成樹脂によって成形されている。
【0013】
図3に示すように、容器本体Aは、環状の底壁1と側筒壁2とを具えており、底壁1の内周縁には、ピストンの案内筒3が上下に延びるように連設され、その底壁1から突出する下方部分は突出リング4となっている。
該突出リング4には、図2、図3(b)に示すように、一定角度範囲を有する切欠け5が設けられ、切欠け5の一方の側に沿って、底壁1に板状体の挿入孔6が穿設されている。
【0014】
側筒壁2は、シリンダーを構成しており、外周の定位置には傾斜フランジ7が突設され、該傾斜フランジ7の中間部には、外周にねじ8を螺設した螺着筒9が立設されており、傾斜フランジ7の周辺部上面は、櫛付キャップCのための支持台7aとなっている。
【0015】
図4に示すように、ピストン部材Bは、ピストンB1と該ピストンB1に装着された操作部材B2とからなり、ピストンB1は、ピストン頂壁10と該ピストン頂壁10の周縁に垂設されたピストン側周壁11とを具えており、ピストン側周壁11には、シリンダーに弾接する弾性摺動筒12が連設されている。
【0016】
ピストン頂壁10の中央部下面には、ピストン摺動筒13が垂設され、その内側には嵌合筒14が垂設されており、ピストン頂壁10中央部上面には、凹み面15が形成されている。
【0017】
前記ピストン摺動筒13の外周は、容器本体Aの案内筒3に摺動自在に嵌合されるようになっており、定位置に縦方向に延びる係止板16が付設されている。該係止板16は、前記容器本体Aの挿入孔6に嵌挿され、ピストンB1のストロークエンドで定方向に廻動されることによって底壁1の表面に衝接係止されるようになっている。
【0018】
ピストン摺動筒13内周には、その下部に拡径部17が形成されている。
ピストン頂壁10とピストン側周壁11との間には、案内筒3の内端に衝接しストロークエンドを規定する位置決め部18を具えたリブ19が連設されている。
【0019】
操作部材B2は、操作板20と該操作板20に立設された係合筒21とからなっており、操作板20の上面には、矢印22が刻印され、それぞれの方向に「OPEN」「CLOSE」の表示23a,bが付されている。
係合筒21外周の下端近くには膨出環24が突設されており、係合筒21は前記ピストン摺動筒13とその内側の嵌合筒14との間に嵌挿され、膨出環24によって一定の締め代をもってピストン摺動筒13内周の拡径部17に嵌合するようにされている。
【0020】
図5に示すように、櫛付キャップCは、キャップ本体C1と、その上面に立設された櫛体C2とからなっている。
キャップ本体C1は、頂壁30と側筒壁31とを具えており、頂壁30下面の中央部にはピストン頂壁10上面の凹み面15に係合する凸面32が形成され、周辺部には、図1に示すように容器本体Aのシリンダー内周に係合し、シリンダー、ピストンB1とキャップ本体C1によって形成されるシリンダー室2aを密封する密封リング33が垂設されている。
【0021】
側筒壁31の内周には、容器本体Aの螺着筒9に螺合するねじ34が螺設されており、螺着時には、図1に示すように、密封リング33の外側の頂壁30下面が容器本体Aの側筒壁2上端に衝接して、密封リング33によってシリンダー室2a内が密封される。
【0022】
櫛体C2は、櫛付キャップCの頂壁30の周辺近くに配設され、根本部35とその上面に立設された櫛歯列36とからなっている。
図6に示すように、根本部35内部には、シリンダー室2aに続く液溜室37が形成されており、櫛歯列36は、中央部に位置し毛染液を櫛歯先端の両側に吐出する複数の櫛歯38と、両端に位置する中実の櫛歯39とからなっている。
【0023】
櫛歯38には、図6(b)に示すように、前記液溜室37に通じる流通孔40が穿孔されており、櫛歯38の先端部の両側面には切込み41が形成されている。
櫛歯38の先端は、流通孔40に交差する封鎖部42となっており、流通孔40から側方に開口する吐出口43が形成されている。
【0024】
次に、本実施形態の毛染液塗布用具の組立について簡単に説明する。
まず、容器本体Aにピストン部材Bを取り付け、次いで、容器本体Aに櫛付キャップCを取着する。
容器本体Aとピストン部材Bとの取着にあたっては、容器本体Aの案内筒3に中側からピストンB1のピストン摺動筒13を嵌挿し、外側から操作部材B2の係合筒21を嵌挿する。
【0025】
その際、ピストン摺動筒13の係止板16を底壁1の挿入孔6に挿入し、ピストンB1のリブ19の位置決め部18を案内筒3の内端に衝接させストロークエンドに位置させるまで押し込み、次いで、ピストン摺動筒13を廻動させると、係止板16の端部が底壁1に衝接係止され、ピストン部材Bはストロークエンドに維持され、操作部材B2の取着が容易にできる。
【0026】
操作部材B2は、操作板20の矢印22の中央を係止板16の位置に合わせて、係合筒21をピストン摺動筒13内に押し込んでいくと、係合筒21は、ピストンB1のピストン摺動筒13内と嵌合筒14に嵌挿され、係合筒21の膨出環24がピストン摺動筒13内周の拡径部17に締め代をもって嵌着される。
【0027】
次に、容器本体Aの螺着筒9にキャップ本体C1の側筒壁31を螺合すると、キャップ本体C1の頂壁30下面が容器本体Aの側筒壁2上端に衝接するまで閉じられ、シリンダー室2aを密封するようにして櫛付キャップCが取着される。
かくして、塗布用具が組み立てられることになる。
【0028】
次に、本実施形態の毛染液塗布用具の使用態様と作用効果について説明する。毛染液は、二種の液が別々の容器に入れられ、本塗布用具と別添の計量カップとともに市販される。
毛染液の使用にあたっては、まず、櫛付キャップCを開くとともに操作部材B2を「CLOSE」の方向に廻動してピストン部材Bをストロークエンドに係止させる。
次に、容器本体Aに毛染液の第1液を計量カップで計量して入れ、次いで、同量の第二液を計量して入れて、櫛付キャップCを閉じ、塗布用具を振って混合させる。
【0029】
次に、操作板20を「OPEN」の方向に廻動すると係止状態が解かれ、係止板16が挿入孔6に挿入されピストン部材Bを上下動可能とする。
キャップ本体C1の頂壁30と操作部材B2の操作板20を挟持するようにして塗布用具を保持し、櫛体C2の櫛歯先端を所望する部分に当て、操作板20を容器本体Aに押しつけると、ピストンB1が押し下げられ、毛染液がシリンダー室2aから液溜室37、流通孔40を通って櫛歯38の吐出口43から吐出され、毛髪に塗布することができる。
【0030】
塗布にあたって、吐出口43が櫛歯38の先端側部に設けられているので、毛染液は横方向に吐出し、櫛体C2の両側には中実の櫛歯39があるので、毛染液はまず櫛歯38の先端部に溜まることになる。
塗布用具を動かすと、一定巾に塗布することができ、容器本体Aと操作部材B2とを押しつけながら動かすと、連続して均一に吐出することもできる。
また、塗布用具の押圧操作に応じて毛染液は直ちに櫛歯から吐出されるので、所望する塗布個所に毛染液を効率的に塗布することができる。
【0031】
毛髪の生え際等に毛染液を塗布する場合には、別に添付したブラシに櫛歯38から吐出された混合液を付着させブラシによって塗布する。
したがって、狭い範囲にもブラシによって細かく塗布することができる。
【0032】
上記第1実施形態では、一定量の毛染液を使用するようにしているが、混合液の使用量について髪の長さ、毛髪の厚薄等によって個人差があるので、使用説明書に髪の長さ、毛髪の厚薄等に応じて利用者に適用される使用量を記載し、それに応じて計量カップを用いて指定された目盛線まで毛染液を入れ計量するようにしてもよい。
【0033】
使用後に、容器本体Aから櫛付キャップCを取り外す。
その際、キャップ本体C1は、容器本体Aに螺合されているので、キャップ本体C1を廻動し、キャップ本体C1の頂壁30と容器本体Aの側筒壁2との密封を解くと、ねじ8の部分から大気がシリンダー室2a内に入り、ピストンB1は容易に押し下げることができる。
【0034】
櫛付キャップCとピストン部材Bを取着した容器本体Aとを分離し洗滌すると、再び塗布用具として使用することができ、二液の容器は、数回分の容液を入れておけるので、容器を従来のように毛染めの都度捨てなくてもよい。
そしてまた、部分的な白髪染め等、少量の毛染液で済む場合には、容器に収納された毛染液を何度にも分けて使えるので、毛染液の無駄がなく経済的である。
【0035】
次に本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態は、前実施形態における容器本体の構成を変更するとともに、櫛付キャップを取り換え、容器本体に対する櫛歯の方向を横方向とした櫛横向きタイプ、或いは櫛歯を縦方向とした櫛縦向きタイプのいずれのものでも交換使用できるようにしたものである。
【0036】
まず、櫛横向きタイプの櫛付キャップを具えた実施例について説明すると、図7において、Aaはシリンダーを兼用する容器本体、Baは容器本体A内に嵌挿され、外側に操作部材を装着したピストン部材、Caは容器本体に被嵌される櫛付キャップであり、いずれも合成樹脂によって成形されている。
【0037】
図7〜9に示すように、容器本体Aaは、底壁50と側筒壁51と螺着筒52を具えており、底壁50の中央部には、段部53が設けられ、該段部53の内周縁には、ピストンの案内筒54が上下に延びるように連設されている。
前記段部53には、図8、図9(b)に示すように、一定角度範囲をおいてストッパー55a,55bが設けられ、一方のストッパー55aに接して円弧状の挿入孔56が穿設されている。
【0038】
側筒壁51は、シリンダーを構成しており、外周面には上下二つの縮径段部が形成され、該縮径段部は計量目盛の役割を果たし、下方の縮径段部は第1計量ライン57、上方の縮径段部は第2計量ライン58となっている。
螺着筒52の内周には、ねじ59が螺設されており、櫛付キャップCaを取着するようにしている。
【0039】
図10,11に示すように、ピストン部材Baは、ピストンB1aと該ピストンB1aに装着された操作部材B2aとからなり、ピストンB1aは、ピストン頂壁60と該ピストン頂壁60の周縁に垂接されたピストン側周壁61とを具えており、ピストン側周壁61には、シリンダーに弾接する弾性摺動筒62が連設されている。
ピストン頂壁60の中央部下面には、ピストン摺動筒63が垂設され、その内側には嵌合筒64が垂設されている。
【0040】
前記ピストン摺動筒63の外周は、容器本体Aaの案内筒54に摺動自在に嵌合されるようになっており、ピストン摺動筒63内周には、その下方部に拡径部65が形成されている。
ピストン頂壁60とピストン側周壁61との間には、容器本体Aaの段部53の内面に衝接しストロークエンドを規定する位置決め部66を具えたリブ67が連設されている。
【0041】
操作部材B2aは、操作板68と該操作板68に立設された係合筒69とからなっており、操作板68の上面には、矢印70が刻印され、それぞれの方向に「OPEN」「CLOSE」の表示71a,bが付されている。
操作板68の周縁には、縦方向に延びる一対の円弧状の係止板72が立設されており、該係止板72は、前記容器本体Aaの挿入孔56に嵌挿され、ピストンB1aのストロークエンドで一定方向に廻動されることによって底壁50の段部53表面に衝接係止されるようになっている。
【0042】
係合筒69外周の下端近くには膨出環73が突設されており、係合筒69は前記ピストン摺動筒63とその内側の嵌合筒64との間に嵌挿され、膨出環73によって一定の締め代をもってピストン摺動筒63内周の拡径部65に嵌合するようにされている。
【0043】
図12に示すように、櫛付キャップCaは、キャップ本体C1aと、該キャップ本体C1aに連設された櫛体C2aとからなっている。
キャップ本体C1aは、頂壁80と側筒壁81とを具えており、頂壁80上面には、滑り止めのためローレットが刻設されており、下面には、容器本体Aaのシリンダー内周に係合する密封リング82が垂設されている。
【0044】
側筒壁81の外周には、容器本体Aaの螺着筒52の上端に接合する係止フランジ83と螺着筒52のねじ59に螺合するねじ84が設けられており、螺着時には、図7に示すように、密封リング82の外側の頂壁80下面が容器本体Aaの側筒壁51上端に衝接して、密封リング82によってシリンダー室51a内が密封される。
【0045】
櫛体C2aは、キャップ本体C1aの頂壁80の周辺近くに配設され、横方向の延びる取付体85と、該取付体85に取着された櫛歯体86とからなっている。
取付体85は、流れ方向を横方向に変える液案内部87と、取付端部88とを具えている。
液案内部87は、頂壁80に設けられた開口89を被う覆板90と側板91、頂壁80および頂壁80から延びる下板92とからなり、開口89に続く広巾の液流路93を形成している。
【0046】
取付端部88は、覆板90、側板91、下板92に連設された上下左右の傾斜板94によって液案内部87に接続され、両側に円弧を有する広巾断面の筒体95によって櫛体の取付部が形成されている。
筒体95の内側は、液溜室96となっており、筒体95の外周の根本部には、外周をめぐる突出板97が形成され、中央部には、膨出部98が設けられている。
【0047】
図13に示すように、櫛歯体86は、取付部99と該取付部99に連設された櫛歯列100とからなり、取付部99は、前記筒体95に嵌合する側筒壁101と頂壁102を具えている。
側筒壁101の端部内周には、前記膨出部98に係合する膨出部103が設けられており、側筒壁101の内周に前記筒体95の内周に嵌合する密封板104が垂設されている。
櫛歯列100は、中央部に位置し毛染液を櫛歯先端の両側に吐出する複数の櫛歯105と、両端に位置する中実の櫛歯106とからなっている。
【0048】
櫛歯105には、図13(b)に示すように、前記液溜室96に通じる流通孔107が穿孔されており、櫛歯105の先端部の両側面には切込み108が形成されている。
櫛歯105の先端は、流通孔107に交差する封鎖部109となっており、流通孔107から側方に開口する吐出口110が形成されている。
【0049】
以上は、第2実施形態における櫛歯が横方向に延びる櫛横向きタイプの櫛付キャップに関するものであるが、次に櫛歯が縦方向に延びる櫛縦向きタイプの実施例について説明する。
本実施例は、必要に応じて櫛横向きタイプのものと交換できるようにしたもので、容器本体Aa、ピストン部材Baは同一であるので、説明は省略する。
【0050】
図14〜16において、櫛付キャップCbは、キャップ本体C1bと櫛体C2bとからなり、キャップ本体C1bは、頂壁120と側筒壁121を具えており、頂壁120の下面には、密封リング122が垂設されている。
側筒壁121外周には、係止フランジ123と容器本体Aa螺着筒52のねじ59に螺合するねじ124が設けられている。
【0051】
櫛体C2bは、キャップ本体C1bの頂壁120の周辺近くに配設され、根本部125とその上面に立設された櫛歯列126とからなっている。
根本部125内部には、シリンダー室51aに続く液溜室127が形成されており、櫛歯列126は、中央部に位置し毛染液を櫛歯先端の両側に吐出する複数の櫛歯128と、両端に位置する中実の櫛歯129とからなっている。
【0052】
櫛歯128には、図14〜16に示すように、前記液溜室127に通じる流通孔130が穿孔されており、櫛歯128の先端部の両側面には切込み131が形成されている。
櫛歯128の先端は、流通孔130に交差する封鎖部132となっており、流通孔130から側方に開口する吐出口133が形成されている。
【0053】
次に、第2実施形態の毛染液塗布用具の組立について簡単に説明する。
まず、容器本体Aaにピストン部材Baを取り付け、次いで、容器本体Aaに櫛付キャップCaまたは櫛付キャップCbを取着する。
容器本体Aaとピストン部材Baとの取着にあたっては、容器本体Aaの案内筒54に中側からピストンB1aのピストン摺動筒63を嵌挿し、外側から操作部材B2aの係合筒69を嵌挿する。
【0054】
その際、ピストンB1aを、そのリブ67の位置決め部66が案内筒54の内端に衝接させストロークエンドに位置させるまで押し込む。
次いで、操作部材B2aを、係止板72が底壁50の挿入孔56に挿入するよう位置合わせして、係合筒69をピストン摺動筒63内に押し込んでいくと、係合筒69は、ピストンB1aのピストン摺動筒63内と嵌合筒64に嵌挿され、係合筒69の膨出環73がピストン摺動筒63内周の拡径部65に締め代をもって嵌着される。
【0055】
次に、容器本体Aaの螺着筒52に、櫛歯体86を取付体85に取着した櫛体C2aが横方向に延びる櫛横向きタイプのキャップ本体C1aの側筒壁81、または櫛体C2aが縦方向に延びる櫛縦向きタイプのキャップ本体C1bの側筒壁121を螺合すると、キャップ本体C1aの頂壁80下面が容器本体Aaの側筒壁51上端に衝接するまで閉じられ、シリンダー室51aを密封するようにして櫛付キャップCaまたは櫛付キャップCbが取着される。
かくして、塗布用具が組み立てられることになる。
【0056】
次に、第2実施形態毛染液塗布用具の使用態様と作用効果について説明する。毛染液は、二種の液が別々の容器に入れられ、二種類の櫛付キャップを具えた本塗布用具とともに市販される。
毛染液の使用にあたっては、まず、櫛付キャップを開くとともに操作部材B2aを「CLOSE」の方向に廻動して、ピストン部材Baをストロークエンドに係止させる。
【0057】
次に、容器本体Aaに毛染液の第1液を第1計量ライン57まで入れ、次いで、同量の第二液を第2計量ライン58まで入れて、櫛付キャップCaまたは櫛付キャップCbを閉じ、塗布用具を振って混合させる。
【0058】
次に、操作板68を「OPEN」の方向に廻動すると係止状態が解かれ、円弧状の係止板72が挿入孔56に挿入され、ピストン部材Baを上下動可能とする。
キャップ本体C1a,C1bの頂壁80,120と操作部材B2aの操作板68を挟持するようにして塗布用具を保持し、櫛体C2a,C2bの櫛歯先端を所望する部分に当て、操作板68を容器本体Aaに押しつけると、ピストンB1aが押し下げられ、毛染液がシリンダー室51aから液溜室96,127、流通孔107,130を通って櫛歯105,128の吐出口110,133から吐出され、毛髪に塗布することができる。
【0059】
塗布にあたって、吐出口110,133が櫛歯105,128の先端側部に設けられているので、毛染液は横方向に吐出し、櫛体の両側には中実の櫛歯106,129があるので、毛染液はまず櫛歯105,128の先端部に溜まることになる。
塗布用具を動かすと、一定巾に塗布することができ、容器本体Aaと操作部材B2aとを押しつけながら動かすと、連続して均一に吐出することもできる。
また、塗布用具の押圧操作に応じて毛染液は直ちに櫛歯から吐出されるので、所望する塗布個所に毛染液を効率的に塗布することができる。
【0060】
櫛付キャップとして、二つのタイプがあるが、櫛横向きタイプの場合には、塗布用具を把持する手先の方向と櫛歯の方向が同一となるので、微細に動かすことができ、操作が容易となる。
そのため、毛髪全体に均一に塗布する場合には、より便利である。
【0061】
櫛縦向きタイプの場合は、手先の方向と櫛歯の方向が直角となるため、均一に塗布するためには注意しなければならないが、頭の頂部の毛髪に塗布する場合には、操作が容易であるので、毛髪の根本部に部分的に塗布する場合には、極めて便利である。
【0062】
上記の第2実施形態では、計量ラインまで毛染液を入れ一定量使用するようにしているが、混合液の使用量について髪の長さ、毛髪の厚薄等によって個人差があるので、第1実施形態と同様に、使用説明書に髪の長さ、毛髪の厚薄等に応じて利用者に適用される使用量を記載し、それに応じて計量カップを用いて指定された目盛線まで毛染液を入れ計量するようにしてもよい。
【0063】
また上記第2実施形態では、ピストンの頂壁およびキャップ本体の頂壁をフラットにしているが、第1実施形態と同様にそれぞれの頂壁に凹部を設けてもよく、キャップ本体の頂壁に凹部を設けることによって把持し易くすることができる。
【0064】
また第2実施形態では、櫛横向きタイプと縦向きタイプの二つの櫛付キャップを取りそろえ交換可能としているが、いずれか一方のみであってもよい。
【0065】
上記各実施形態の塗布用具は、毛染液用であるが、所要量のクリーム状毛染剤を容器本体に入れて混合し塗布することもできるので、クリーム状毛染剤の塗布用具としても利用することもできる。
【0066】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
毛染液の混合は、各液の容器から大径の内径を有する容器本体内に入れるので、液容器からの移し換えが容易となり、また、片手で塗布用具を持って操作部材を押圧するだけで直ぐに毛染液が吐出されるので、所望個所に効率的に塗布することができる。
【0067】
使用後に、塗布用具を洗滌すると、再度使用することができ、毛染液の容器は、数回分の容液を入れておけるので、従来の毛染液塗布用具のように一回の毛染めの都度捨てなくてもよく、省資源、廃棄物減量に役立たせることができる。
【0068】
櫛横向きタイプと縦向きタイプの二つの櫛付キャップを取りそろえ、交換可能とした場合には、使い易さに応じていずれかを選択できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態塗布用具の一部断面正面図である。
【図2】塗布用具の左側面図である。
【図3】容器本体の説明図で、(a)はシリンダー兼用の容器本体の一部断面正面図、(b)は底面図である。
【図4】ピストン部材の説明図で、(a)は断面図、(b)は図(a)のA−A線における底面図である。
【図5】櫛付キャップの説明図で、(a)は一部断面正面図、(b)は上面図である。
【図6】 櫛歯列の説明図で、(a)は一部断面側面図、(b)は図5(b)のA−A線における断面図である。
【図7】第2実施形態塗布用具の断面正面図である。
【図8】塗布用具の一部断面右側面図である。
【図9】容器本体の説明図で、(a)はシリンダー兼用の容器本体の一部断面正面図、(b)は底面図である。
【図10】ピストン部材の一部断面正面図である。
【図11】ピストン部材の説明図で、(a)は図10のA−A線における断面図、(b)は底面図である。
【図12】櫛横向きタイプの櫛付キャップの説明図で、(a)は一部断面正面図、(b)は櫛体を一部断面とした上面図である。
【図13】 櫛歯列の説明図で、(a)は右側面図、(b)は図(a)のA−A線における断面図、(c)は左側面図である。
【図14】 櫛縦向きタイプの櫛付キャップの説明図で、(a)は上面図、(b)は一部断面正面図である。
【図15】 櫛付キャップの一部断面側面図である。
【図16】 櫛歯の説明図で、図14(a)のA−A線における断面図である。
【符号の説明】
A、Aa 容器本体
B、Ba ピストン部材
B1、B1a ピストン
B2、B2a 操作部材
C、Ca、Cb 櫛付キャップ
C1、C1a、C1b キャップ本体
C2、C2a、C2b 櫛体
1、50 底壁
2、51 側筒壁
3、54 案内筒
4 突出リング
5 切欠け
6、56 挿入孔
10、60 ピストン頂壁
12、62 弾性摺動筒
13、63 ピストン摺動筒
16、72 係止板
20、68 操作板
21、69 係合筒
30、80、120 頂壁
35、125 根本部
36、100、126 櫛歯列
37、96、127 液溜室
38,39、105,106、128,129 櫛歯
40、107、130 流通孔
41、108、131 切込み
42、109、132 封鎖部
43、110、133 吐出口
55a,b ストッパー
Claims (6)
- シリンダー兼用の容器本体と、該容器本体内に摺動可能として装着され操作部材を介して外部より押圧操作可能とされたピストン部材と、容器本体を被嵌する櫛付キャップとを備えた毛染液塗布用具であって、
容器本体は、シリンダーを構成する側筒壁と、該側筒壁の外側に配設され外周にねじを螺設した螺着筒、およびピストン案内筒を連設した底壁とを具備し、
ピストン案内筒の下部分に設けた突出リングに切欠けを形成し、切欠けの一方の側に接するよう位置して前記底壁に挿入孔を穿設しており、
ピストン部材は、ピストンと、ピストン案内筒に摺動自在に嵌挿された一定の径を有するピストン摺動筒と、該ピストン摺動筒に嵌挿された係合筒と、端面が平坦な操作板とからなる操作部材とを具備し、
ピストン摺動筒外周に前記挿入孔に挿入可能な係止板を付設し、廻動操作により係止板を挿入孔に挿入または底壁に係止するようにしており、
櫛付キャップは、キャップ本体と櫛体とからなり、
キャップ本体は、櫛体を連設した頂壁と、内周にねじを螺設した側筒壁を具備し、
櫛体は、キャップ本体の頂壁に立設され、内部にシリンダー室内に連通する流通孔が穿設され、先端側部に吐出口を設けた櫛歯を具備していることを特徴とする毛染液塗布用具。 - シリンダー兼用の容器本体と、該容器本体内に摺動可能として装着され、操作部材を介して外部より押圧操作可能とされたピストン部材と、容器本体を被嵌する櫛付キャップとを備えた毛染液塗布用具であって、
容器本体は、シリンダーを構成する側筒壁と、該側筒壁の外側に配設され内周にねじを螺設した螺着筒、およびピストン案内筒を連設した段部を具えた底壁とを具備しており、
底壁の段部に円弧状の挿入孔を穿設し、該挿入孔の一端部に接して一方のストッパーを設け、挿入孔を挟んで孔端より一定の距離を置いて、他方のストッパーが設けられており、
ピストン部材は、ピストンと前記ピストン案内筒に摺動自在に嵌挿された一定の径を有するピストン摺動筒と、ピストン摺動筒に嵌挿された係合筒と、端面が平坦な操作板とからなる操作部材とを具備し、
操作板の外周に沿って、前記円弧状の挿入孔に挿入される係止板が設けられ、廻動操作により係止板を挿入孔に挿入または底壁段部に係止するようにしており、
櫛付キャップは、キャップ本体と櫛体とからなり、
キャップ本体は、櫛体を連設した頂壁と、外周にねじを螺設した側筒壁を具備しており、
櫛体は、内部にシリンダー室内に連通する流通孔が穿設され、先端側部に吐出口を設けた櫛歯を具備していることを特徴とする毛染液塗布用具。 - 櫛付キャップの櫛体が、キャップ本体の頂壁に連設された取付体と、該取付体に取着される櫛歯体とからなり、櫛歯の方向が横方向に延びる櫛体であることを特徴とする請求項2記載の毛染液塗布用具。
- 櫛付キャップの櫛体が、キャップ本体の頂壁に立設され、櫛歯の方向が縦方向に延びる櫛体であることを特徴とする請求項1または2記載の毛染液塗布用具。
- 櫛付キャップとして、横方向に延びる櫛体を有する櫛付キャップと、縦方向に延びる櫛体を有するキャップとの二種類の櫛付キャップを取りそろえ、交換可能としたことを特徴とする請求項2記載の毛染液塗布用具。
- シリンダーの外周に二つの縮径段部を設け、計量ラインとしたことを特徴とする請求項2記載の毛染液塗布用具。
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