JP4094304B2 - 指紋認証開錠システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋データ検知装置を配設するには不適切な振動や衝撃を発する機器に対しても有効な、指紋認証によって該機器の使用人物を特定する指紋認証開錠システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、指紋認証による本人認証を目的として例えばパーソナルコンピュータ当の機器に直接指紋センサを取り付けたり、あるいは重要な建物の出入りを許可されている人物を認証するためにその建物の扉などに直接指紋センサと指紋認証モジュールを取り付けたものが知られている。
【0003】
上記のような指紋センサは、外部から提示される指紋を検知するものであるから、本質的に常に外部に曝されている。したがって、事故や不正行為などによって破壊されやすい傾向が強い。
また、建物の扉などに取り付けた指紋センサや指紋認証モジュールは、停電になると機能を停止するから、取り付けの設計の段階で、停電時の補助電源を配設するようにしなければならない。したがって全体として構成が複雑になり且つコスト面からみても高価な装置となる。
【0004】
また、本人認証について言えば指紋による方法が極めて間違いがなく確実であるため、本人認証を必要とする種々の方面で指紋による本人認証方法の使用が検討されている。しかし上述した指紋センサや認証モジュールは、振動や衝撃にきわめて敏感であり、そのれらの振動や衝撃で容易に破壊され易い。したがって、例えば、自動車や銃器類のように使用時に振動や衝撃の発生する機器には取り付けることが危ぶまれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、指紋センサや指紋認証モジュールを配設するには不適切な振動や衝撃を発する機器に対しても、指紋認証によって当該機器の使用人物を有効確実に特定できる指紋認証開錠システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
先ず、請求項1記載の発明の指紋認証開錠装置は、機器を使用不可能な状態に施錠し、該施錠を所定の電気信号によってのみ開錠する錠前装置を備えた上記機器内に埋設可能に構成され、該機器の使用を許容された人物を特定する特定データを記憶する記憶装置と、外部の指紋照合装置と接続し該指紋照合装置の電源から電力を受給し且つ該指紋照合装置と信号の入出力を行うための接続部と、該接続部を介して上記指紋照合装置から供給される電力により動作し、上記接続部を介して入力する上記指紋照合装置からの要求に基づいて上記記憶装置から読み出した上記特定データの中の指紋データを上記接続部を介して上記指紋照合装置に出力し、上記指紋照合装置から上記指紋データが認証されたことを示す信号を上記接続部を介して受け取ったとき、上記所定の電気信号を上記錠前装置に出力する制御装置と、を備えて構成される。
【0007】
上記制御装置は、例えば請求項2記載のように、所定の他機から上記接続部を介して入力される上記特定データを上記記憶装置に上書き又は追加して格納するように構成される。
次に、請求項3記載の発明の指紋照合装置は、電源と、他機の接続部に接続して上記他機に上記電源の電力を供給し且つ上記他機と信号の入出力を行うための自機の接続部と、所定の人物の指紋データを検知する指紋データ検知装置と、該指紋データ検知装置により検知された指紋データと上記自機の接続部を介して上記他機から入力された指紋データとを照合し、両指紋データが一致したとき上記他機から入力された指紋データが認証されたことを示す信号を上記自機の接続部を介して上記他機に出力する制御装置と、を備えて構成される。
【0008】
この指紋照合装置は、例えば請求項4記載のように、携帯可能な小型機器で構成される。
更に、請求項5記載の発明の指紋登録装置は、電源と、他機の接続部に接続して上記他機に上記電源の電力を供給し且つ上記他機と信号の入出力を行うための自機の接続部と、所定の人物の指紋データを検知する指紋データ検知装置と、外部のホスト機器と接続するためのホスト接続部と、上記指紋データ検知装置により検知された指紋データと上記ホスト接続部を介して上記ホスト機器から入力されたデータとを上記自機の接続部を介して上記他機に出力する制御装置と、を備えて構成される。
【0009】
上記ホスト接続部を介して入力されるデータは、例えば請求項6記載のように、少なくとも上記指紋データ検知装置により指紋データを検知された人物のID番号と上記他機のID番号を含んで構成される。
最後に、請求項7記載の発明の指紋認証開錠システムは、機器と該機器の接続部に接続する自機の接続部を備えた指紋認証開錠装置とから成る指紋認証開錠システムであって、上記機器は、自機内部に埋設され、自機を使用不可能な状態に施錠し、該施錠を所定の電気信号によってのみ開錠する錠前装置と、自機内部に埋設され、自機の使用を許容された人物の指紋データを記憶する記憶装置と、一方では上記錠前装置及び上記記憶装置に接続され、他方では上記指紋認証開錠装置と接続すべく設けられた接続部と、を備え、上記指紋認証装置は、上記機器の上記接続部に接続する自機の接続部と、人物の指紋データを検知する指紋データ検知装置と、上記自機接続部を介し上記機器の上記記憶装置を制御して該記憶装置から指紋データを読み出し、該読み出した指紋データと上記指紋データ検知装置により検知された指紋データとを照合し、両指紋データが一致したとき、上記錠前装置の施錠を開錠する所定の電気信号を上記自機の接続部を介して上記機器の接続部に出力する制御装置と、を備えて構成される。
【0010】
この指紋認証開錠システムは、例えば請求項8記載のように、指紋登録装置を更にそなえ、該指紋登録装置は、電源と、上記機器の上記接続部に接続して上記機器に上記電源の電力を供給し且つ上記機器と信号の入出力を行うための自機の接続部と、人物の指紋データを検知する指紋データ検知装置と、外部のホスト機器と接続するためのホスト接続部と、該指紋データ検知装置により検知された指紋データと上記ホスト接続部を介して上記ホスト機器から入力されたデータとを上記自機の接続部を介して上記機器の上記記憶装置に上書き又は追加して格納するように制御する制御装置と、を備えて構成される。
【0011】
これにより、指紋センサや指紋認証モジュールを配設するには不適切な振動や衝撃を発する機器に対しても、指紋認証によって該機器の使用人物を有効確実に特定できる指紋認証開錠システムを提供することができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1(a) は、第1の実施の形態における指紋認証開錠システムの指紋認証開錠装置の構成を模式的に示すブロック図であり、同図(b) は、上記指紋認証開錠装置に対応する指紋照合装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【0013】
同図(a) に示すように、一方の指紋認証開錠装置1は、この指紋認証開錠装置1の取り付け対象となる機器2に対して、容易に取り外すことの出来ない構造で取り付けられる。すなわち、外部との接続部分を除き、他の部分は機器2に一体的に埋設されて構成される。また、上記の機器2は、この機器2を使用不可能な状態に施錠し、その施錠を所定の電気信号によってのみ開錠する錠前装置3を備えている。
【0014】
上記の指紋認証開錠装置1は、この機器2の使用を許容されている人物を特定する特定データを記憶する記憶装置4と、全体を制御する制御装置5と、外部の同図(b) に示す指紋照合装置10と接続するための接続部6を有している。接続部6は、指紋照合装置10と接続したとき指紋照合装置10の電源11から電力を受給するための一対の電力受給端子7と、指紋照合装置10と信号の入出力を行うための複数の信号入出力端子8を備えている。
【0015】
上記の制御装置5は、特には図示しないがMPU(マイクロプロセッサユニット)と内蔵のメモリを有し、メモリは、制御プログラムが格納されている領域と一時的にデータの出し入れが行われるワーク領域とを備えている。
この制御装置5は、接続部6を介して指紋照合装置10から供給される電力により動作し、接続部6を介して入力する指紋照合装置10からの要求に基づいて記憶装置4から読み出した詳しくは後述する上記特定データの中の指紋データを、接続部6を介して指紋照合装置10に出力する。
【0016】
そして、指紋照合装置10から上記出力した指紋データが認証されたことを示す信号を接続部6を介して受け取ったとき、所定の電気信号を錠前装置3に出力する。これによって錠前装置3による機器2の施錠が開錠される。
なお、制御装置5は、上記のように指紋照合装置10と通信を行って錠前装置3の施錠を開錠させる処理だけではなく、所定の他の機器、つまり後述する指紋登録装置とも接続部6を介して通信を行って、指紋登録装置から入力される特定データに基づいて、記憶装置4の特定データを上書きし、又は追加して、特定データの新規登録、編集、削除、書換えなどの更新処理も行う。
【0017】
そして、他方の指紋照合装置10は、同図(b) に示すように、上述した電源11を備えている。そして、この指紋照合装置10は、制御装置12と、指紋検知モジュール13、指紋認証開錠装置1の接続部6と接続するための自機の接続部14を備えている。
【0018】
なお、この指紋照合装置10は、携帯型の小型装置であるので、電源11は充電式または交換式の電池で構成されていることが好ましい。また、電池の残量把握のため、蓄電残量表示計器を配設することが好ましい。
この指紋照合装置10の接続部14には、指紋認証開錠装置1に対し、接続部6の電力受給端子7を介して電源11の電力を供給するための電力供給端子15が備えられており、更に指紋認証開錠装置1と、信号入出力端子8を介して信号をやりとりするため信号入出力端子16が備えられている。
【0019】
上記の制御装置12は、この指紋照合装置10が同図(a) の指紋認証開錠装置1に接続されたとき、電源11の電力を電力供給端子15を介して指紋認証開錠装置1に供給すると共に、指紋認証開錠装置1の制御装置5に、記憶装置4に記憶されている特定データの中の指紋データの送信を依頼する。
【0020】
そして、制御装置12は、信号入出力端子16を介して指紋認証開錠装置1から受け取った指紋データと、指紋検知モジュール13によって検知した指紋データとを照合し、両指紋データが一致したとき、上記指紋認証開錠装置1から入力された指紋データが、上記の機器2を使用すべき正当な人物の指紋であると認証されたことを示す信号を、信号入出力端子16を介して指紋認証開錠装置1に出力する。
【0021】
なお、両指紋データが一致しなかったときは、制御装置12は、他に登録されている指紋データが有るか否かを指紋認証開錠装置1の制御装置1に問い合わせ、他に登録されている指紋データがあれば、それらの登録指紋データを順次送信させて、上記指紋検知モジュール13によって検知した指紋データと順次照合する。そして、一致する指紋データがあったときは、上記の指紋検知モジュール13によって検知した指紋データは、機器2を使用すべき複数の正当な人物の指紋の中の一つであったのであり、この場合も、制御装置12は、機器2を使用すべき正当な人物の指紋であると認証されたことを示す信号を、信号入出力端子16を介して指紋認証開錠装置1に出力する。
【0022】
上記指紋認証開錠装置1と指紋照合装置10の具体的構成及び動作の例を更に説明すれば、例えば機器2が銃器である場合は、銃の例えば銃把又は銃床等に、外部との接続部である接続部6のみが露出する状態で、且つ容易には分解して取り出し出来ない状態で紋認証開錠装置1を埋設する。銃の安全器の錠前装置3は、人為的操作による施錠のみが可能であり開錠機構は内部に封印されていて上述した制御装置5から出力される特定の電気信号によってのみ開錠可能である。
【0023】
この銃の使用が認可されている正規の使用者は、指紋照合装置10の接続部14を銃の指紋認証開錠装置1の接続部6に接続し、指紋照合装置10の指紋検知モジュール13によって自己の指紋データを入力する。これによって指紋照合装置10と指紋認証開錠装置1との間に上述した処理が実行され、銃の安全器の施錠が開錠される。
【0024】
この場合、銃使用人物の予め登録されている指紋データは銃側(記憶装置4)にあり、指紋照合装置10は、提示される指紋データの検知と、指紋認証開錠装置1から送信されたきた指紋データとの照合と、一致したとき認証を示す信号を出力するだけであるので、指紋照合装置10を特定する必要はない。すなわち、指紋照合装置10の所持を忘れた場合などには、近隣の人の指紋照合装置10を借用して、自己の銃の安全器の開錠を行うことができる。
【0025】
いずれの場合も、安全器開錠後は指紋照合装置10を銃から取り外し、銃の使用が可能となる。また、銃の使用終了、中止、休止等の際には、使用者が人為的操作により安全器の施錠を行う。これにより、再度使用するときには上述したと同一の方法以外では銃を使用することは出来ない。すなわち、無関係な第3者がこの銃を使用しようとしても使用することはできない。なお、銃は、拳銃、ライフル銃、自動小銃、その他いかなる種類の銃にも適用可能である。
【0026】
また、機器2が、自動車などの場合は、錠前装置3に代えてエンジンの始動機構としてもよい。この場合は、自動車の使用が容認されている正規の使用者が、運転席の近傍に容易には分解も取り出しも出来ない状態で配設されている指紋認証開錠装置1の外部に露出する接続部6に、自己が携帯している指紋照合装置10の接続部14を接続する。
【0027】
指紋認証開錠装置1の制御装置5は、指紋照合装置10から供給される電力により起動する。
運転者が、指紋登録装置10の指紋検知モジュール13に自己の指紋データを読み取らせることにより、記憶装置4の登録指紋データと指紋検知モジュール13から読み込まれた指紋データとの照合が行われ、両指紋データの一致が検出され、指紋認証開錠装置1へ認証信号が通知され、指紋認証開錠装置1の制御装置1は、錠前装置3への出力に代わって、エンジン始動機構に駆動信号を出力し、これにより、この自動車のエンジンが始動されることになる。自動車の使用を終了、中止、または休止する時は、使用者は人為的操作によってエンジンを停止させる。
【0028】
なお、上記実施の形態では、指紋検知モジュール13によって検知された指紋データと、指紋認証開錠装置1の記憶装置4から読み出された指紋データとの照合を、指紋照合装置10で行っているが、この指紋照合を指紋認証開錠装置1で行うようにしてもよい。その場合は指紋認証開錠装置1は、指紋照合認証開錠装置とでも言うべきものとなり、指紋照合装置10は、指紋読取・電力供給装置とでも言うべきものとなる。
【0029】
図2は、上記指紋認証開錠装置1に機器2の正規の使用人物の指紋データを予め登録するための指紋登録装置の構成を模式的に示すブロック図である。なお、この指紋登録装置20は、法的許認可を必要とする機器に対して用いられる場合は、機器販売許可者に対して提供され、一般販売機器に対して用いられる場合は、通常の市販品として提供される。
【0030】
ただし、前述したように、指紋認証開錠装置1と接続する外部接続端子の構造は、機器販売許可者に対して提供される指紋登録装置と一般に市販される指紋登録装置では、それぞれ異なっている。したがって、販売店で指紋登録を行って銃器等の機器を購入した後には、一般市販品の指紋登録装置を用いて上記購入機器の登録指紋を変更する等のことはできない。
【0031】
同図に示すように、この指紋登録装置20は、制御装置21と、この制御装置21に接続された指紋検知モジュール22、ホスト機器との接続部としてのコネクタ23、電源24、指紋認証開錠装置1の接続部6と接続するための自機の接続部25を備えている。
【0032】
上記の接続部25には、指紋認証開錠装置1に対し、接続部6の電力受給端子7を介して電源11の電力を供給するための電力供給端子26が備えられ、更に指紋認証開錠装置1と、信号入出力端子8を介して信号やデータをやりとりするため入出力端子27が備えられている。
【0033】
なお、この指紋登録装置20は、一回の指紋データ登録処理に使用されるだけであるので携帯型である必要はない。したがって、電源24は敢えて充電式または交換式の電池で構成される必要はない。商用電源のコンセントに接続するプラグを持ったA/D変換器等であってもよい。また、同図のコネクタ23は、例えばパーソナルコンピュータ等のホスト機器に接続して信号やデータを遣り取りするためのホスト接続部である。
【0034】
この指紋登録装置20は機器の管理者又は販売者によって運用される。この指紋登録装置20の機器の管理者による運用は、機器が例えば自動車、LAN端末機、部材格納庫等のように一般に販売される機器に埋設されている指紋認証開錠装置に対して指紋登録を行う場合であり、この場合、管理者は例えば機器の購入責任者である。
【0035】
他方、指紋登録装置20の機器の販売者による運用は、機器が例えばその使用に当たって法的許認可を必要とする銃器類等に埋設されている指紋認証開錠装置に対して指紋登録を行う場合である。
また、このように一般に販売される機器に埋設される指紋認証開錠装置と法的許認可の対象となる機器に埋設される指紋認証開錠装置とでは、外部接続端子の構造をそれぞれ異ならせるようにすることが好ましい。
【0036】
上記の機器管理者又は機器販売者は、指紋登録装置20を、コネクタ23によって不図示のホスト機器に接続し、更に接続部14によって指紋認証開錠装置1に接続する。この操作により指紋認証開錠装置1の制御装置5及び記憶装置4に電力が供給され、指紋データ等の登録作業の準備が完了する。
【0037】
機器管理者又は機器販売者は、機器の使用者に、指紋登録装置20の指紋検知モジュール22によって機器使用者の指紋データを読み取らせることによって、指紋認証開錠装置1の記憶装置4に機器使用者の指紋データを登録する。
また、これと同時に、機器管理者又は機器販売者は、例えばホスト機器側で予め作成しておいた上記機器使用者の個人データ等も、指紋登録装置20のコネクタ23、制御装置21、接続部25を介して指紋認証開錠装置1に送信して、これらのデータを、上記いま登録した指紋データと関連付けて指紋認証開錠装置1の記憶装置4に登録する。以後この指紋データと関連データとは、当該機器に登録された総合個人データとなる。
【0038】
また、上記指紋登録装置20は、上記のようにホスト機器及び指紋認証開錠装置1と接続した状態において、記憶装置4にすでに登録されている指紋データや関連データからなる上記の総合個人データの削除/修正等の編集を行うこともできる。
【0039】
上記総合個人データとして登録指紋データと関連付けて登録する関連データは、上述したように機器2が一般市販品である場合と、法的許認可を必要とする機器である場合とではデータの内容がやや異なる。
図3は、上記記憶装置4に記憶されるデータのデータ構成の例を示す図である。同図に示すように、記憶装置4に指紋データと関連付けて記憶されるデータは▲1▼ID番号、▲2▼氏名、▲3▼対象機器の種別、▲4▼管理者情報、▲5▼使用容認フラグ、及び▲6▼指紋データとなっている。
【0040】
上記の「ID番号」は、指紋登録者の識別番号であり例えば予め設定された英文字や数値からなる所定桁の文字・数字列データからなり、関連データとして必須な構成である。また、「氏名」は、指紋登録者の氏名である。「対象機器の種別」は、単に管理対象の機器の種別のみでなく、この機器が法的許認可が必要な機器の場合は工場製造時又は出荷時に刻印された機器番号等である。また、この機器が一般の販売機器である場合はパスワードなどを設定するようにしてもよい。この「対象機器の種別」データも関連データとして必須な構成である。
【0041】
次に「管理者情報」は、この機器が法的許認可が必要な機器の場合は、機器の販売店を特定する情報と指紋登録装置20の機器番号等とが必要となる。また、この機器が一般の販売機器である場合は、機器の管理責任者を示す情報となる。また、「使用容認フラグ」は、使用許可取り消し等の期間中に使用不許可を示すために設定されるフラグである。この場合、この不許可に関わる総合個人データ全体を消去するようにすれば「使用容認フラグ」は不要である。しかし、使用許可取り消し後、再度使用が許可される場合があると予想される場合は、総合個人データ全体を消去してしまっては再登録が手数である。そのような場合は、「使用容認フラグ」があると、いったん使用不許可にしたフラグを使用許可に変更すればよいだけであるので便利である。
【0042】
そして、上記の関連データが関連する最後の「指紋データ」は、いうまでもなく上記の「ID番号」及び「対象機器の種別」と共に必須のデータである。
なお、機器2が一般市販機器の場合、他人の指紋登録装置によって自己機器の情報が書き換えられないようにするため、ホスト機器で運用される指紋登録ソフト側の管理情報と記憶装置4の上述した必須情報又は他の防御情報等とを照合する機能を指紋認証開錠装置1側に設けて、指紋登録ソフト側の情報と記録装置4側の情報とが不一致のとき以後の接続を拒否する防御機能を指紋認証開錠装置1に付加しておくことが好ましい。
【0043】
図4(a)は、第2の実施形態における指紋認証開錠システムの認証指紋記憶装置の構成を模式的に示すブロック図であり、同図(b) は、上記認証指紋記憶装置に対応する指紋認証開錠装置の構成を模式的に示すブロック図である。
同図(a) に示すように、本例における機器2は、自機を使用不可能な状態に施錠し、その施錠を所定の電気信号によってのみ開錠する錠前装置3を自機内部に埋設されている。更に機器2は、自機の使用を許容された人物の指紋データを記憶する記憶装置4と、一方では錠前装置3及び記憶装置4に接続され、他方では同図(b) に示す指紋認証開錠装置35と接続すべく設けられた接続部28とから成る認証指紋記憶装置30を自機内部に埋設されている。上記の接続部28の外部との接続面のみは外部に露出している。
【0044】
上記の接続部28は、同図(b) に示す指紋認証開錠装置35と接続したとき指紋認証開錠装置35の電源36から電力を受給するための一対の電力受給端子31と、指紋認証開錠装置35と信号の入出力を行うための複数の信号入出力端子32を備えている。
【0045】
同図(b) に示す他方の指紋認証開錠装置35は、機器2の接続部つまり認証指紋記憶装置30の接続部28に接続する自機の接続部37と、人物の指紋データを検知する指紋データ検知装置としての指紋検知モジュール38と、制御装置39を備えている。
【0046】
上記の接続部37は、認証指紋記憶装置30に対し接続部28の電力受給端子31を介して電源36の電力を供給するための電力供給端子41と、認証指紋記憶装置30と信号入出力端子32を介して信号をやりとりするため信号入出力端子42を備えている。
【0047】
上記指紋認証開錠装置35の制御装置39は、自機の接続部37を介し機器2の記憶装置すなわち認証指紋記憶装置30の記憶装置4を制御して、記憶装置4から、登録されている指紋データを読み出し、この読み出した指紋データと、指紋検知モジュール38から読み込まれた指紋データとを照合する。
【0048】
そして、両指紋データが一致したとき、自機の接続部37を介して、錠前装置3の施錠を開錠する所定の電気信号を機器2の接続部つまり認証指紋記憶装置30の接続部28に出力する。これにより、記憶装置4に予め登録されている指紋データと指紋検知モジュール38から読み込まれた指紋データとが一致したとき機器2の施錠が開錠される。
【0049】
上記指紋認証開錠システムも、第1の実施の形態の場合と同様に、各種の機器とその使用者の管理に適用される。
なお、特には図示しないが、上記認証指紋記憶装置30の記憶装置4に所望の指紋データや関連データを登録したり、登録した指紋データや関連データを変更、削除、追加等の編集を行う指紋登録装置は、図2に示した指紋登録装置20の構成とほぼ同様である。
【0050】
ただし、本例の場合は、指紋登録装置の制御装置は、指紋検知モジュール38により読み取られた指紋データとホスト機器から入力された関連データとを、自機の接続部37及び認証指紋記憶装置30の接続部28を介して、機器2つまり認証指紋記憶装置30の記憶装置4を直接制御して、記憶装置4に上書き又は追加して格納するように構成される。
【0051】
このように、本発明の指紋認証開錠システムは、使用の管理対象となる機器側には認証に必要な指紋データを記憶する記憶装置と(又は更に制御装置と)、施錠された錠前の開錠機構に開錠動作を駆動する電気信号を伝達する回路だけを、外部から分解や取り外しが容易に出来ない状態で配設する。
【0052】
そして、認証に必要な指紋データを外部から読み込ませる指紋検知モジュールは小型で携帯型の装置として、必要な都度、機器側に接続して指紋データを読み込ませ認証を行い、機器の施錠を開錠するようにする。
したがって、振動、衝撃、不正操作等に敏感で破壊され易い指紋検知モジュールを、振動や衝撃が発生し易いあるいは不正操作の行われ易い機器に設けることなく、その機器の開錠を、指紋読み取りによる本人認証によって行うことができる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、振動、衝撃、不正操作等の行われ易い機器の開錠に指紋認証を用いる管理システムでありながら、指紋検知モジュールの破損を容易に防止することができると共に、従来、振動、衝撃、不正操作等の行われ易い機器であるため指紋認証による開錠システムを応用できなかった機器に対しても、指紋認証による開錠を適用でき、使用者の確実な本人認証による安全な機器の使用が保障されるようになって便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) は第1の実施の形態における指紋認証開錠システムの指紋認証開錠装置の構成を模式的に示すブロック図、(b) は指紋認証開錠装置に対応する指紋照合装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態における指紋認証開錠システムの指紋認証開錠装置に機器の正規の使用人物の指紋データを予め登録するための指紋登録装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における指紋認証開錠システムの指紋認証開錠装置の記憶装置に記憶されるデータのデータ構成例を示す図である。
【図4】 (a)は第2の実施形態における指紋認証開錠システムの認証指紋記憶装置の構成を模式的に示すブロック図、(b) は認証指紋記憶装置に対応する指紋認証開錠装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【符号の説明】
1 指紋認証開錠装置
2 機器
3 錠前装置
4 記憶装置
5 制御装置
6 接続部
7 電力受給端子
8 信号入出力端子
10 指紋照合装置
11 電源
12 制御装置
13 指紋検知モジュール
14 接続部
15 電力供給端子
16 信号入出力端子
20 指紋登録装置
21 制御装置
22 指紋検知モジュール
23 コネクタ
24 電源
25 接続部
26 電力供給端子
27 入出力端子
28 接続部
30 認証指紋記憶装置
31 電力受給端子
32 信号入出力端子
35 指紋認証開錠装置
36 電源
37 接続部
38 指紋検知モジュール
39 制御装置
41 電力供給端子
42 信号入出力端子
Claims (5)
- 機器を使用不可能な状態に施錠し、該施錠を所定の電気信号によってのみ開錠する錠前装置を備えた前記機器内に埋設可能に構成され、
該機器の使用を許容された人物を特定する特定データを記憶する記憶装置と、
外部の指紋照合装置と接続し該指紋照合装置の電源から電力を受給し且つ該指紋照合装置と信号の入出力を行うための接続部と、
該接続部を介して前記指紋照合装置から供給される電力により動作し、前記接続部を介して入力する前記指紋照合装置からの要求に基づいて前記記憶装置から読み出した前記特定データの中の指紋データを前記接続部を介して前記指紋照合装置に出力し、前記指紋照合装置から前記指紋データが認証されたことを示す信号を前記接続部を介して受け取ったとき、前記所定の電気信号を前記錠前装置に出力する開錠側制御装置と、
を備えた指紋認証開錠装置と、
携帯可能な小型機器から成り、前記機器との関係を一義的に特定されることなく独立に存在可能であり、
電源と、
前記機器の前記開錠側制御装置の接続部に接続して前記開錠側制御装置に前記電源の電力を供給し且つ前記開錠側制御装置と信号の入出力を行うための自機の接続部と、
所定の人物の指紋データを検知する指紋データ検知装置と、
該指紋データ検知装置により検知された指紋データと前記自機の接続部を介して前記開錠側制御装置から入力された指紋データとを照合し、両指紋データが一致したとき前記開錠側制御装置から入力された指紋データが認証されたことを示す信号を前記自機の接続部を介して前記開錠側制御装置に出力する照合側制御装置と、
を備えた前記指紋照合装置と、
を有することを特徴とする指紋認証開錠システム。 - 前記開錠側制御装置は、所定の他機から前記接続部を介して入力される前記特定データを前記記憶装置に上書き又は追加して格納する、ことを特徴とする請求項1記載の指紋認証開錠システム。
- 前記機器との関係を一義的に特定されることなく独立に存在可能であり、
電源と、
前記機器の前記開錠側制御装置の接続部に接続して前記開錠側制御装置に前記電源の電力を供給し且つ前記開錠側制御装置と信号の入出力を行うための自機の接続部と、
所定の人物の指紋データを検知する指紋データ検知装置と、
該指紋データ検知装置により検知された指紋データを、前記開錠側制御装置により前記記憶装置に登録可能なように、前記自機の接続部を介して前記開錠側制御装置に出力する指紋データ出力装置と、
を備えた指紋登録装置を有する、ことを特徴とする請求項1記載の指紋認証開錠システム。 - 外部のホスト機器と接続するためのホスト接続部と、
前記指紋データ検知装置により検知された指紋データと前記ホスト接続部を介して前記ホスト機器から入力されたデータとを前記自機の接続部を介して前記開錠側制御装置に出力するデータ出力装置を有する、ことを特徴とする請求項3記載の指紋登録装置。 - 前記ホスト接続部を介して入力されるデータは、少なくとも前記指紋データ検知装置により指紋データを検知された人物のID番号と前記機器のID番号を含んでいることを特徴とする請求項4記載の指紋登録装置。
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