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JP4094524B2 - 配電線系統表示システム - Google Patents
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JP4094524B2 - 配電線系統表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、配電線系統表示システムに関し、更に詳しくは、配電線系統を地図上に重ねて表示する街路図表示機能と、配電線系統をスケルトン形式で表示するスケルトン表示機能とを備えた配電線系統表示システムに関する。
電力会社では、配電線設備を監視し、障害発生等の状況変化に応じて配電線系統を遠隔制御によって切替えている。このように配電線設備を監視し、遠隔制御するシステム(配電線系統管理システム)においては、監視対象となる配電線区間を選択し、監視対象区間の状態を表示するための配電線系統表示機能が必要となる。配電線系統の状態表示は、例えば、オペレータが指定した配電線区間を地図上に重ねて表示する街路図表示方式、または、指定配電線区間の論理的な構成をスケルトン図形として表示するスケルトン表示方式によって行われる。
従来の配電線系統の監視・制御用システムには、街路図用のデータベースと街路図表示用計算機とからなる街路図表示専用の配電線系統表示システムを備えたものと、スケルトン表示用のデータベースとスケルトン表示用計算機とからなるスケルトン表示専用の配電線系統表示システムを備えたものとがある。
特になし。
配電線系統の街路図表示は、監視対象となる配電線区間の物理的な配置を地図上で確認できるため、障害範囲や系の切替えによる影響範囲を直感的に把握できる利点がある。しかしながら、街路図表示では、配電線系統が地図上に重ねて表示されるため、広範囲におよぶ配電線系統を画面上に表示しようとすると、表示画面サイズ、地図の縮小度と精細度、地勢的な制約等の理由から、指定配電線系統の全体を同一表示画面内で確認することが困難となる。従って、注目すべき配電線部分が表示画面から外れていた場合は、画面の切替えやスクロールによって目標設備や区間を探し出す操作が必要となる。
街路図表示方式は、比較的狭い範囲に配電設備が密集して配置される都市部の配電線監視に適した監視・制御システムとして普及してきたが、建物が密集した地域で障害が発生した時、不慣れなオペレータにとっては、街路図表示画面上での目標設備の探索に時間を要する場合があるため、スケルトン表示との併用が望まれている。
これに対して、スケルトン表示では、配電線系統の物理的な拡がりに制約されることなく、指定配電線系統区間を論理的な構成図にまとめて表示できるため、広範囲に及ぶ配電線系統の全体構成や、局所的な配電線区間の詳細を表示画面上に容易に表示できる利点がある。そのため、スケルトン表示方式は、配電設備が広い範囲に比較的離散して配置される地域の配電線監視に適した監視・制御システムとして普及している。しかしながら、スケルトン表示方式を採用した場合にも、監視対象区間の状況に応じて、街路図表示による配電設備の物理的配置の把握が望まれている。
配電線系統の監視・制御システムにおいて、従来の方式によって街路図表示とスケルトン表示の利点を兼ね備えようとすると、街路図表示専用システムとスケルトン表示専用システムの両方を備える必要があり、システム規模が大型化し、配電線系統の変更に伴うデータベースのメンテナンスに手数を要すると言う問題がある。また、仮に、街路図表示用計算機とスケルトン表示用計算機とを兼用し、画面の切替えによって街路図表示とスケルトン表示を実現しようとした場合でも、従来の方式では、街路図データベースとスケルトン表示用データベースの両方を備える必要があるため、データベースが大型化し、それらのメンテナンスに手数を要するという問題がある。
本発明の目的は、システム規模を大型化することなく、街路図表示画面とスケルトン表示画面を提供できる配電線系統表示システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、街路図表示機能と、配電設備の地勢的な位置関係を加味したスケルトン表示機能とを備えた配電線系統表示システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、表示装置を備えたオペレータ操作端末と、配電線系統の制御に利用される配電設備情報を蓄積した設備データベースと、配電線系統の街路図表示に必要な情報を蓄積した街路図用データベースと、配電線系統のスケルトン表示用情報を蓄積するための記憶装置と、配電線系統表示用計算機とを備えた配電線系統表示システムにおいて、上記配電線系統表示用の計算機が、配電線区間を指定した上記オペレータ操作端末からの街路図表示指令に応答して、上記街路図用データベースの蓄積情報に基づいて指定配電線区間の街路図表示用データを生成する第1手段と、配電線区間を指定した上記オペレータ操作端末からのスケルトン表示指令に応答して、上記設備データベースの蓄積情報に基づいて指定配電線区間のスケルトン表示画面の作成に必要なデータファイルを生成し、上記記憶装置に蓄積する第2手段と、上記記憶装置に記憶されたデータファイルを使用して、指定配電線区間のスケルトン表示用のデータを生成する第3手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい実施例では、第2手段が、設備データベースと街路図用データベースの両方の蓄積情報に基づいてスケルトン表示用のデータファイルを生成することを特徴とする。具体的には、第2手段は、街路図用データベースから指定配電線区間の構成要素となる配電設備の座標情報を取得し、スケルトン表示画面における各配電設備の配置に上記座標情報を反映させてスケルトン表示用のデータファイルを生成する。
本発明の配電線系統表示システムの他の特徴は、上記第2手段によってスケルトン表示用データファイルの生成が完了した時、第3手段を自動的に起動することによって、オペレータからのスケルトン表示指令に応答して、スケルトン表示用のデータファイルの生成と、これを利用したスケルトン表示用の画面データの生成とが連続的に実行されるようにしたことにある。
本発明の1実施例では、第2手段が、スケルトン表示指令で指定された配電線区間のスケルトン表示用データが記憶装置に既に存在するか否かを判定し、存在した場合は新たなデータファイルを生成することなく第3手段を起動し、存在しなかった場合は、上記記憶装置の存在するスケルトン表示用のデータファイルを無効にして新たなデータファイルを生成し、データファイルの生成後に上記第3手段を起動することを特徴とする。
本発明によれば、街路図表示用の計算機とスケルトン表示用の計算機を兼用し、必要に応じてスケルトン表示用のデータファイルを自動的に生成するようにしているため、配電線系統表示システムのハードウェア規模を小型化できる。また、スケルトン表示用のデータファイルを自動的に生成しているため、配電線系統に変更や拡張が発生した場合でも、設備データベースと街路図用データベースを変更すれば済み、データメンテナンスが容易になる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明による配電線系統表示システムの1実施例を示すプロック図である。
本実施例の配電線系統表示システムは、配電系統管理システムに適用され、配電線系統の監視・制御用計算機1と、配電線系統表示用計算機2と、表示装置4を備えたオペレータ操作端末(操作卓)3とからなる。これらの装置はLAN等のネットワーク5によって相互接続されている。
ネットワーク5には、配電線系統の構成情報と状態情報とを含む各種データを蓄積した設備データベース6と、配電線系統を地図上に重ねて街路図として表示するために必要な各種データを蓄積した街路図データベース7と、配電線系統をスケルトン形式で表示する際に必要となるスケルトン表示用データを蓄積する記憶装置8とが接続されている。
監視・制御用計算機1は、図示しない通信装置を介して配電線システムと接続されており、例えば、変電所等の配電設備に障害が発生した時、操作卓3を介して表示装置4にアラーム情報を出力すると共に、設備データベース6に蓄積された障害設備に該当するデータエントリに障害状態を登録する。
配電線系統表示用計算機2は、オペレータが操作卓3から配電線区間(配電線名)を指定して街路図表示指令を入力した時、設備データベース6と街路図データベース7の蓄積情報に基づいて配電線系統の街路図表示用の画面データを生成し、操作卓3を介して表示装置4に出力するための街路図表示ルーチン10と、操作卓3から配電線名を指定してスケルトン表示指令があった時、設備データベース6と街路図データベース7の蓄積情報に基づいて指定配電線区間のスケルトン表示用データファイルを自動的に生成し、記憶装置8に蓄積するスケルトン表示用データファイル生成ルーチン20と、上記スケルトン表示用データファイルに基づいて、指定配電線区間の配電線系統スケルトン表示用の画面データを生成し、操作卓3を介して表示装置4に出力するためのスケルトン表示ルーチン30とを備えている。
図2は、表示装置4に出力される配電線系統選択画面40の1例を示す。
配電線系統選択画面(ウインドウ)40は、街路図表示またはスケルトン表示すべき配電線名を指定するための配電線名リスト41と、配電線名リスト41の表示内容をスクロールするためのスクロールバー42と、街路図表示指定ボタン43と、スケルトン表示指定ボタン44とを含んでいる。オペレータは、配電線名リスト41に表示された複数の配電線名の中から、例えば、マウス操作によって、観察対象となる特定の配電線名を選択(指定)した後、街路図表示指定ボタン43とスケルトン表示指定ボタン44の何れかをクリックする。
図3は、オペレータが配電線系統選択画面40で街路図表示指定ボタン43を選択した時に発生する街路図表示指令に応答して、配電線系統表示用計算機2が街路図表示ルーチン10を実行して表示装置4に出力する街路図表示画面50の1例を示す。また、図4は、スケルトン表示指定ボタン44が選択された時に発生するスケルトン表示指令に応答して、配電線系統表示用計算機2がスケルトン表示ルーチン30を実行して表示装置4に出力するスケルトン表示画面55の1例を示す。
街路図表示画面50は、配電線名リスト41から選択された特定の配電線名Aをもつ配電線区間の配電設備の接続関係を地図上での配置図として表示したものであり、街路図表示画面50には、スケルトン表示画面55への切替えを指示するためのスケルトン表示切替えボタン51と、元の画面、例えば、図2に示した配電線系統選択画面40への切替えを指示するための戻りボタン52とが用意されている。尚、実際のシステムは、表示内容の拡大/縮小、モード切替、スクロール用などキーを備えているが、これらは簡単化のために図面では省略されている。
街路図表示画面50は、設備データベース6と街路図データベース7に用意された地図情報および配電線系統図データとに基づいて生成される。地図は複数のメッシュ領域からなり、街路図データベース7には、各メッシュ領域と対応して、一般的な地図の形成に必要とされる基板レイヤ情報と、配電線系統図の表示に必要とされる固有レイヤ情報とが蓄積されている。
基板レイヤ情報は、例えば、道路、街区、行政区域の境界、鉄道、河川、家型、それらに付随する名称、シンボルなど、地図の構成要素毎に分けた複数のレイヤからなる。街路図表示には、これらの基板レイヤ情報のうち、配電線系統の背景に適したレイヤの情報が選択的に利用される。基板レイヤ情報と同様に、固有レイヤ情報も、配電線系統を構成する電線や開閉器等の設備シンボル、各シンボルに付随する文字列、座標値などの情報が複数のレイヤに分けて蓄積されている。
ここに示した例では、配電線名Aをもつ配電線区間は、幹線開閉器(黒三角マーク)SW1〜SW4と、別の配電線名をもった隣接配電線区間との接続点となる連係開閉器(白抜き四角マーク)SW21、SW31と、これらの開閉器間を接続する配電線とによって表されている。設備データベース6から障害状態にあると判明した要素は、例えば、色を変えて他の要素と区別できるように表示される。ここでは、監視・制御計算機1から遠隔操作可能な自動開閉器のみを示し、自動開閉器間に実在する手動切替え型の開閉器は表示対象から外してあるが、実際のシステムでは、表示モードの切替えによって、手動切替え型開閉器を含む詳細な配電線構造の表示も可能である。
以下の説明では、互いに隣接する複数の幹線開閉器間、または互いに隣接する幹線開閉器と連係開閉器との間の配電線区間を「幹線区間」と称し、手動開閉器を含めた配電線区間構成における隣接開閉器間の配電線区間を「最小区間」と称することにする。各幹線区間と最小区間には、それぞれの識別子として幹線区間システム番号と最小区間システム番号とが割当てられている。
図4に示したスケルトン表示画面55は、配電線名リスト41から選択された特定の配電線名をもつ配電線区間の構成要素(SW1〜SW31)の接続関係をスケルトン形式で表示したものである。スケルトン表示画面55には、街路図表示画面50への切替えを指示するための街路図表示切替えボタン56と、元の画面への切替えを指示するための戻りボタン57とが用意されている。本発明の配電線系統表示システムでは、要素種別と地図上での位置関係を考慮し、スケルトン表示画面55上では、主要幹線上の構成要素群(図4ではSW1、SW2、SW4、SW41)を水平方向の基準軸上に配置し、主要幹線から分岐した各区間の構成要素(SW3、SW31、SW21)を基準軸に対して内側から外側に優先度順に配列する形式で各構成要素(SW1〜SW31)の表示位置を決定している。
図5は、設備データベース6の構成の1例を示す。本実施例では、設備データベース6には、配電線内開閉器一覧ファイル61と、開閉器設備オブジェクトファイル62と、最小区間設備オブジェクトファイル63と、幹線区間番号状態ファイル64と、その他の情報ファイル65とが用意されている。
配電線内開閉器一覧ファイル61には、例えば、図6に示すように、配電線システム番号610(610−1〜610−n)と対応して、複数の開閉器システム番号611(611−1〜611−m)が定義されている。配電線システム番号610は、前述した配電線名リスト41で選択される配電線名と対応しており、開閉器システム番号611−1〜611−mは、配電線名リストで指定された配電線区間の構成要素となる複数の開閉器(手動開閉器を含む)のシステム番号を示している。
開閉器設備オブジェクトファイル62は、例えば、図7に示すように、開閉器システム番号620(620−1〜620−i)に対応して、開閉器種別621と、電源側最小区間システム番号622と、負荷側最小区間システム番号623と、状態情報等のその他の情報629を示している。開閉器種別621は、その開閉器が指定配電線区間の開始位置にある立ち上がり開閉器、幹線開閉器、連係開閉器、その他の開閉器(手動開閉器等の)等の区別を示している。尚、開閉器システム番号620−1〜620−iは、配電線内開閉器一覧ファイル61に登録された各開閉器システム番号611と対応している。
最小区間設備オブジェクトファイル63は、例えば、図8に示すように、最小区間システム番号630(630−1〜630−j)に対応して、区間種別631と、所属配電線番号632と、隣接開閉器システム番号633(633−1〜633−p)と、所属幹線区間番号634を示している。ここで、区間種別631は、その最小区間が配電線の本線か、一般家庭への引込線か等の区別を示している。
幹線区間番号状態ファイル64は、例えば、図9に示すように、開閉器システム番号640(640−1〜640−i)と対応して、負荷側幹線区間番号641とその他の情報642を定義している。ここで、開閉器システム番号640(640−1〜640−i)は、開閉器設備オブジェクトファイル62に登録されている開閉器システム番号620(620−1〜620−i)に対応している。
図10は、操作卓3からスケルトン表示指令を受けた時、スケルトン表示ルーチン30の実行に先立って配電線系統表示用計算機2が実行するスケルトン表示用データファイル生成ルーチン20の1実施例を示す。
スケルトン表示用データファイル生成ルーチン20では、配電線系統選択画面40で指定された配電線名と対応する配電線システム番号(以下、指定配電線番号と言う)を特定(ステップ200)した後、上記指定配電線番号をもつスケルトン表示用のデータファイルが記憶装置8に既に作成済みか否かを判定する(201)。記憶装置8に指定配電線番号のデータファイルが既に作成済みの場合は、スケルトン表示ルーチン30を起動して(213)、このルーチン20を終了する。
記憶装置8に指定配電線番号をもつスケルトン表示用データファイルがなかった場合は、記憶装置8に存在する不要データファイルをクリア(202)した後、図6に示した配電線内開閉器一覧ファイル61を参照して、上記指定配電線番号と対応する開閉器システム番号を取得する(203)。この後、図7に示した開閉器設備オブジェクトファイル62を参照して、各開閉器システム番号と対応する電源側および負荷側の最小区間システム番号を特定する(204)。
指定配電線番号をもつ配電線区間として、例えば、図11に示すように、立ち上がり開閉器SW1と、幹線開閉器SW2〜SW6と、連係開閉器SW31〜SW61と、手動開閉器MS11〜MS22からなる区間を想定する。この場合、指定配電線区間は、幹線区間S1〜S6からなる。また、幹線区間S1は、最小区間M11、M12、M13からなり、幹線区間S2は、最小区間M21、M22からなっている。実際には、他の幹線区間S3〜S6にも手動開閉器を含むが、ここでは、簡単化のために省略してある。この場合、例えば、開閉器SW2に着目すると、開閉器SW2と手動開閉器MS12との間の区間M13が電源側最小区間となり、開閉器SW2と手動開閉器MS21との間の区間M21が負荷側の最小区間となる。
スケルトン表示用データファイル生成ルーチン20では、上記ステップ204で特定された最小区間システム番号に基づいて、図8に示した最小区間設備オブジェクトファイル63を参照し、各開閉器の電源側、負荷側に隣接する開閉器のシステム番号と、所属幹線区間番号を特定する(205)。
例えば、図11の開閉器SW2に着目した場合、最小区間設備オブジェクトファイル63から、電源側最小区間M13のシステム番号に基づいて、電源側の隣接開閉器MS12のシステム番号が判明し、負荷側の最小区間M21のシステム番号に基づいて、負荷側の隣接開閉器MS21のシステム番号が判明する。この後、図9に示した幹線区間番号状態ファイル64を参照し、各開閉器の負荷側幹線区間番号を特定する(206)。
以上の処理によって、指定配電線区間に含まれる各開閉器の番号611(611−1〜611−m)に付随して、隣接する開閉器群および隣接区間の識別情報を示す図14のデータブロック600が得られる。
本実施例では、これらのデータブロック600が示す幹線区間番号634、641に基づいて、開閉器システム番号611−1〜611−mをグルーピングし、図15に示すように、幹線区間番号81(81−1〜81−n)毎に、開閉器システム番号82(82−1、82−2、…)を番号順に配列し、各開閉器システム番号に開閉器種別821〜その他の情報829を含むデータエントリを付随させた形式のデータファイル80を作成し、これを記憶装置8に格納する(207)。
次に、街路図データベース7の固有レイヤから、各開閉器のシステム番号82と対応する地図上での座標情報を検索し、これを座標情報830としてデータファイル80に追加する(208)。また、各開閉器の負荷側に接続された幹線開閉器の個数をカウントして、データファイル80に負荷側接続幹線開閉器数831として追加する(209)。例えば、図11に示した配電線区間において、幹線開閉器SW1に着目すると、負荷側接続幹線開閉器はSW2〜SW6の5個であり、幹線開閉器SW2の負荷側接続幹線開閉器はSW3とSW4の2個、幹線開閉器SW5の負荷側接続幹線開閉器はSW6の1個となる。
次に、各幹線開閉器の座標情報830を利用して、幹線区間毎に、電源側開閉器を基点とする各幹線開閉器のベクトルを算出し、それらの合成ベクトルを各幹線区間の基準ベクトルとする(210)。例えば、図12に示すように、幹線区間S1が開閉器SW1、SW2、SW5によって形成されていた場合、幹線区間S1の基準ベクトルは、電源側開閉器SW1を基点として求めた開閉器SW2のベクトルV12と、開閉器SW5のベクトルV15との合成ベクトルV1となる。
本実施例では、幹線開閉器毎に、各開閉器のベクトル(例えば、V12、V15)と基準ベクトル(例えば、V1)との相対的な角度を求め、これを相対角度832としてデータファイル80に追加する(211)。この後、以下に述べるスケルトン表示規則に従って各区間(開閉器)の優先度を決定し、優先度に従って幹線区間に所属する開閉器システム番号のデータエントリを並べ替える(212)。これによって、スケルトン表示用のデータファイルが自動生成が完了するため、スケルトン表示ルーチン30を起動(213)して、このデータファイル生成ルーチン20を終了する。
図13は、優先度とスケルトン画面上での配置との関係を示す。
本実施例では、スケルトン画面で、立ち上がり開閉器SW01を基点とする水平方向の基準軸上に主要幹線区間の開閉器SW04、…を配列した時、優先度の高い開閉器群(または幹線区間)は基準軸に近く、優先度が低くなるに従って基準軸から離れるように、各表示要素の優先度を決定する。また、本実施例では、各幹線区間に所属する幹線開閉器群を相対角度832によって、基準軸の上部側と下部側に振り分ける。
各幹線区間において、例えば、基準ベクトルより左側(反時計方向)に位置した開閉器は基準軸の上部側、基準ベクトルより右側(時計方向)に位置した開閉器は基準軸の下部側に振り分け、上部側に属した開閉器のうちで最も優先度の高い開閉器を基準軸上に配置する。基準軸に対する上部側、下部側の振り分け結果は、例えば、図15に示す配列判定ビット820として、データファイル80の各データエントリに登録される。
各開閉器の優先度の決定には、末端区間以外の区間では、例えば、次の規則(1)〜(7)を適用し、末端区間では規則(1)と(5)〜(7)を適用する。
(1)基準ベクトルに対する相対角度の小さい方を優先
(2)その開閉器に接続される区間数(負荷側接続幹線開閉器数)の多い方を優先
(3)幹線開閉器>SVR>区分用開閉器
(4)時限小>時限大
(5)自動開閉器>手動開閉器
(6)開閉器システム番号の小さい方を優先
(7)架空開閉器>地中開閉器
図16は、街路図表示画面で地図に重ねて表示される指定配電線区間の構成を示し、図17は、スケルトン表示ルーチン30が上述したスケルトン表示用データファイル80に従って生成するスケルトン表示画面の1例を示す。
図16において、丸で囲んだ数字1〜4は幹線区間番号、V1〜V4は、各幹線区間における基準ベクトルを意味している。幹線区間1では、幹線開閉器SW2とSW3が存在しているが、基準ベクトルV1に対する相対角度の小さい幹線開閉器SW2の方が優先するため、図17に示すように、幹線開閉器SW2が基準軸上に配置される。また、基準ベクトルに対する相対角度の値から、幹線開閉器SW3と連係開閉器SW11は基準軸の上側に振り分けられ、規則(2)によって、幹線開閉器SW3が連係開閉器SW11よりも優先した位置に配置される。
幹線開閉器SW2を基点とする幹線区間2では、規則(2)に従って幹線開閉器SW4が基準軸上に配置され、基準ベクトルに対する相対角度の値から、連係開閉器SW21は基準軸の下側に配置される。幹線開閉器SW4を基点とする幹線区間4では、該当する開閉器が一個しかないため、連係開閉器SW41が基準軸上に配置される。同様に、幹線開閉器SW3を基点とする幹線区間3でも、該当する開閉器が連係開閉器SW31のみとなっているため、連係開閉器SW41が幹線開閉器SW3と同一軸上に配置される。
上記配電線区間の場合、記憶装置8に用意されるデータファイル80は、幹線区間1に付随して、開閉器SW2、SW3、SW11の順で開閉器システム番号とデータエントリを記憶しており、これらのデータエントリの配列判定ビット820には、基準軸の上部側に配列すべきことを示すビット値をが付与されている。また、幹線区間2に付随して、開閉器SW4、SW21の順で開閉器システム番号とデータエントリを記憶し、開閉器SW4の配列判定ビット820には上部側、開閉器SW21の配列判定ビット820には下部側を示すビット値が付与されている。幹線区間3、4に付随する開閉器SW31、SW41のデータエントリでは、配列判定ビット820に上部側を示すビット値が付与されている。
上述した本発明の最適実施例では、スケルトン表示用データファイルの生成ルーチン20が、街路図データベース7から指定配電線区間に含まれる開閉器の座標情報を取得し、座標情報が示す各開閉器の物理的な位置関係を考慮した形で、スケルトン表示画面における各開閉器および区間の表示位置を決定したが、本発明において各開閉器の位置座標は必須の要件ではない。すなわち、スケルトン表示用のデータファイルを設備データベース6のみに基づいて生成し、(1)を除く優先度決定規則(2)〜(7)に従って各開閉器および区間の優先度(表示位置)を決定してもよい。この場合、データファイル80からは配列判定ビット820がなくなるため、スケルトン表示画面は、後続する区間数が最も多い幹線区間を基準軸上に配置し、その下部側(または上部側)に優先度順に他の区間の開閉器を分岐した要素配列となる。
また、実施例では、スケルトン表示用データファイル生成ルーチン20の最終ステップ213でスケルトン表示ルーチン30を起動するものとして説明したが、データファイル生成ルーチン20が終了した時、これら2つのルーチンを制御する別のルーチンにスケルトン表示ルーチン30を起動させてもよい。
本発明による配電線系統表示システムの1実施例を示すブロック図。 表示装置4に出力される配電線系統選択画面40の1例を示す図。 表示装置4に出力される街路図表示画面50の1例を示す図。 表示装置4に出力されるスケルトン表示画面55の1例を示す図。 設備データベース6の構成の1例を示す図。 設備データベース6に含まれる配電線内開閉器一覧ファイル61の1実施例を示す図。 設備データベース6に含まれる開閉器設備オブジェクトファイル62の1実施例を示す図。 設備データベース6に含まれる最小区間設備オブジェクトファイル63の1実施例を示す図。 設備データベース6に含まれる幹線区間番号状態ファイル64の1実施例を示す図。 スケルトン表示用データファイル生成ルーチン20の1実施例を示すフローチャート。 指定配電線区間の構成の1例を示す図。 幹線区間の基準ベクトルの算出方法を説明するための図。 スケルトン表示画面における開閉器の優先順位を説明するための図。 スケルトン表示用データファイル生成ルーチン20が生成するデータブロック600の1例を示す図。 スケルトン表示用データファイル生成ルーチン20が生成するデータファイル80の1例を示す図。 街路図表示画面で地図上に表示される指定配電線区間の構成の1例を示す図。 図16の街路図表示画面と対応するスケルトン表示画面の1例を示す図。
符号の説明
1:監視・制御用計算機、2:配電線系統表示用計算機、3:操作卓、4:表示装置、
5:ネットワーク、6:設備データベース、7:街路図データベース、8:記憶装置、
10:街路図表示ルーチン、20:スケルトン表示用データファイル生成ルーチン、
30:スケルトン表示ルーチン、61:配電線内開閉器一覧ファイル、
62:開閉器設備オブジェクトファイル、63:最小区間設備オブジェクトファイル、
64:幹線区間番号状態ファイル。

Claims (7)

  1. 表示装置を備えたオペレータ操作端末と、配電線系統の制御に利用される配電設備情報を蓄積した設備データベースと、配電線系統の街路図表示に必要な情報を蓄積した街路図用データベースと、配電線系統のスケルトン表示用情報を蓄積するための記憶装置と、配電線系統表示用計算機とを備えた配電線系統表示システムにおいて、
    上記配電線系統表示用の計算機が、
    配電線区間を指定した上記オペレータ操作端末からの街路図表示指令に応答して、上記街路図用データベースの蓄積情報に基づいて指定配電線区間の街路図表示用データを生成する第1手段と、
    配電線区間を指定した上記オペレータ操作端末からのスケルトン表示指令に応答して、上記設備データベースの蓄積情報に基づいて指定配電線区間のスケルトン表示画面の作成に必要なデータファイルを生成し、上記記憶装置に蓄積する第2手段と、
    上記記憶装置に記憶されたデータファイルを使用して、指定配電線区間のスケルトン表示用のデータを生成する第3手段とを備えたことを特徴とする配電線系統表示システム。
  2. 前記第2手段が、前記設備データベースと街路図用データベースの蓄積情報とに基づいて前記スケルトン表示画面の作成に必要なデータファイルを生成することを特徴とする請求項1に記載の配電線系統表示システム。
  3. 前記第2手段が、前記街路図用データベースから前記指定配電線区間の構成要素となる配電設備の座標情報を取得し、スケルトン表示画面における各配電設備の配置に上記座標情報を反映させて前記データファイルを生成することを特徴とする請求項2に記載の配電線系統表示システム。
  4. 前記第2手段による前記データファイル生成が完了した時、前記第3手段が起動されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の配電線系統表示システム。
  5. 前記第2手段が、前記スケルトン表示指令で指定された配電線区間のスケルトン表示用データが前記記憶装置に存在するか否かを判定し、存在した場合は新たなデータファイルを生成することなく前記第3手段を起動し、存在しなかった場合は、該記憶装置の存在するスケルトン表示用のデータファイルを無効にして新たなデータファイルを生成し、データファイルの生成後に前記第3手段を起動することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の配電線系統表示システム。
  6. 前記第1手段によって生成された街路図表示用データの表示画面が、スケルトン表示指令入力用の操作領域を含むことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の配電線系統表示システム。
  7. 前記第3手段によって生成されたスケルトン表示用データの表示画面が、街路図表示指令入力用の操作領域を含むことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の配電線系統表示システム。
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