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JP4094882B2 - 広いヂオプター焦点距離範囲を有する高性能ビューファインダ接眼レンズ - Google Patents
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JP4094882B2 - 広いヂオプター焦点距離範囲を有する高性能ビューファインダ接眼レンズ - Google Patents

広いヂオプター焦点距離範囲を有する高性能ビューファインダ接眼レンズ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオ信号タップを有するカメラ用のビューファインダに関し、特に、高解像度(HD)ビデオカメラのようなカメラのビューファインダにおける陰極線管(CRT)や液晶装置(LCD)等のディスプレイ装置を見るためのビューファインダ接眼レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子ニュース取材(ENG)に用いたり、携帯電子機器によるスタジオ外での制作(EFP)に用いたり、これまで通りスタジオで用いたりする専門家用のビデオカメラは、比較的小型のビューファインダを使用する。このビューファインダはカメラの前部から側部に在って、カメラマンが肩で支持するときは、使い勝手をよくするように後方に少し伸びる。従来型のビューファインダには、横方向に面する小さなCRTがあって、カメラマンは、CRTを、CRT上に表示された像を反射するために45度に配置されたミラーを通して見る。高解像度ビデオカメラを、三脚やドリーやクレーン或いはその他のカメラ支持物上で長い間使用するときは、短い距離しか伸びない従来型のビューファインダを使用するのは不便なものとなり、恰もカメラマンの肩で担ぐかのようにカメラマンの頭をカメラに隣接させなければならない。したがって、従来型のビューファインダには、今では、付加的光学要素を有する光学エキステンションが通常設けられていて、高解像度ビデオカメラが三脚等の上に支持されるときに、観察位置を後方のより使い勝手のよい位置に移動させる。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来型のビューファインダ内のCRTは、カメラの前部でミラーに対して横方向に対向しているので、上記光学エクステンションは、従来の非延長型ビューファインダの接眼レンズよりも長い距離でCRTを観察するために、接眼レンズとして適当な光学要素を含まなければならない。そして、これらの光学要素は、異なる長さの各光学エクステンションに対して異なるものでなければならない。これによって、異なるカメラマンの好みに合せるための異なる長さの光学エキステンションセットのコストは増大する。さらに、光学エクステンションを使用する際に観察位置からCRTまでの距離が増大するので、カメラマンが見る像の品質が低下する。さらに、従来の接眼レンズは、カメラマンの視力に適応させるために、限定されたヂオプター焦点距離範囲を有し、通常約ゼロから+3ヂオプターである。しかし、この範囲は、近眼(近視)の人や極度の遠眼(遠視)の人には不十分である。
【0004】
したがって、本発明の主要な目的は、上記問題および従来型のビデオカメラビューファインダの欠点を解決するビデオタップ付きカメラ用の新しいビューファインダを提供することにある。具体的には、本発明の目的は、光学接眼レンズに直接接続されている表示装置部を観察モジュールが備えたカメラビューファインダを提供することである。そのモジュールは、ビューファインダを伸縮するための構造非光学的エキステンションの有無に拘わらず、ユニットとして再配置される。これによってカメラマンが観察する表示は最適且つ同一となる。
【0005】
本発明のもう1つの目的は、ビデオタップを有するカメラ用のビューファインダの観察モジュールであって、ヂオプター焦点距離の広い範囲に渡って、焦点を調整できる光学接眼レンズを含んだ観察モジュールを提供することである。
【0006】
さらにもう1つの目的は、接眼レンズが光学軸上での3つの倍率レンズまたはレンズ群から成り、焦点を合わせるために、中央のレンズまたはレンズ群のみが移動でき、これによって、ヂオプター焦点距離調整の全体に渡って接眼レンズの長さが変化しない観察モジュールを提供することである。
【0007】
本発明の別の目的は、ビデオタップを有するカメラの観察モジュールであって、3つのレンズまたはレンズ群が、CRTあるいはLCDなどの画像表示装置に隣接する負倍率レンズと、中央の正倍率レンズと、観察者の眼に隣接する正倍率レンズとから成る観察モジュールを提供することである。
【0008】
本発明のその他の目的は、観察者に安堵感を与えるために、大きな人眼レリーフ(苦痛除去)距離を持つビューファインダ接眼レンズを提供することである。
【0009】
本発明のその他の目的および詳細な目的と利点とは、添付の図面に関連した本発明の好ましい実施形態に関する下記説明から当業者には明らかとなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明のビューファインダ接眼レンズは、ビューファインダ内の表示装置を観察するためのビデオ信号タップを有するカメラ用のビューファインダ接眼レンズであって、上記表示装置に隣接する光学軸上の負倍率レンズと、上記負倍率レンズから間隔が開いていると共に上記接眼レンズの人眼観察用端に在る光学軸上の第1正倍率レンズと、上記負倍率レンズと上記第1正倍率レンズとの間の光学軸上に配置された第2正倍率レンズとを備え、上記第2正倍率レンズは、上記接眼レンズを通して上記表示装置上に焦点を調節し合わせるために上記負倍率のレンズと上記第1正倍率のレンズとの間の空間内の上記光学軸に沿って移動可能であることを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
請求項の発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムは、ビューファインダ内の表示装置の表示画面を観察するためのビデオ信号タップを有するカメラのビューファインダ接眼レンズ光学システムであって、下の表に記載された光学設計事項を有する第1レンズ1と第2レンズ2と第3レンズ3とを備え、上記レンズは上記表の第1欄にそれぞれ項目1、2、3として識別され、上記表において、物体平面の項目は表示装置の表示画面の位置であり、絞りの項目は光学絞りの位置であり、人眼瞳孔位置の項目は表示画面上の像を観察するための射出瞳の位置であり、完全アイレンズの項目は焦点距離が22.5mmの完全アイレンズに匹敵する表面位置であり、像平面の項目は観察する人の網膜に相当する位置の平坦な像平面であり、表面の項目は上述した項目の表面を識別し、分離の項目は1つの表面から次の表面への距離を示し、曲率半径の項目は表面の半径を示し、材料の種類の項目は表面から次の表面の間の材料を識別し、最大開口直径の項目は上記表面を通過する光線のメートル法表示の最大直径を示すことを特徴としている。
【表3】
Figure 0004094882
【0039】
請求項の発明のビューファインダ接眼は、請求項に記載のビューファインダにおいて、上記第1レンズ1と、上記第2レンズ2と上記第3レンズ3とが同じガラスで作られていることを特徴としている。
【0040】
請求項の発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムは、ビューファインダ内の表示装置の表示画面を観察するためのビデオ信号タップを有するカメラのビューファインダ接眼レンズ光学システムであって、下の表に記載された光学設計事項を有する第1レンズ1と第2レンズ2と第3レンズ3とを備え、上記レンズは上記表の第1欄にそれぞれ項目1、2、3として識別され、上記表において、物体平面の項目は表示装置の表示画面の位置であり、絞りの項目は光学絞りの位置であり、人眼瞳孔位置の項目は表示画面上の像を観察するための射出瞳の位置であり、完全アイレンズの項目は焦点距離が22.5mmの完全アイレンズに匹敵する表面位置であり、像平面の項目は観察する人の網膜に相当する位置の平坦な像平面であり、表面の項目は上述した項目の表面を識別し、分離の項目は1つの表面から次の表面への距離を示し、曲率半径の項目は表面の半径を示し、材料の種類の項目は、表面から次表面の間の材料を識別し、最大開口直径の項目は上記表面を通過する光線のメートル法表示の最大直径を示すことを特徴としている。
【表4】
Figure 0004094882
【0041】
【0042】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、本発明を具体化し遍く10で示されたビューファインダセンブリは、SONY−HDWF900モデルのような従来型高解像度ビデオカメラ(図示せず)に取付けるのに特に適した構造で示されている。しかしながら、本発明が、本発明のビューファインダを使用し得るビデオ信号タップを含む他の型式の職業用ビデオカメラや職業用フィルムカメラに同様に適用できることは、当業者には容易に理解される。ビューファインダセンブリ10は、ドーブテイル(あり継)部材12を含んでいて、カメラ前部の頭部にドーブテイル(図示せず)に係合させて滑動可能に取付けている。これによって、ビューファインダセンブリ10は、従来のように、横方向に伸び、次にカメラの側部に沿って後方に伸びる。ビューファインダセンブリ10は、従来のように、フィルムカメラあるいはビデオカメラのタップソケット(図示せず)に接続するために、プラグ16付きのビデオ信号ケーブル14を含んでいる。ビューファインダ10はエルボーすなわちナックル18を有し、その上にはドーブテイル部材12が取付けられている。ナックル18は前方に伸び、次に横方向に伸びて、ビューファインダセンブリ10の旋回部材20に旋回可能に接続する。このことによって、ナックル18に対して横に伸びる軸の周りに旋回部材20が旋回できる。ナックル18と旋回部材20との間には旋回ロック機構22が設けられていて、旋回ロック機構22の外側リング24を回転させることによって、ナックル18に対して望まれる位置に選択的に固定することができる。
【0043】
遍く26で表わされる観察モジュールは、バヨネット(差込み)式ロック機構27によって、取り外すことができるように旋回部材20に取付けられている。そして、観察モジュール26は、図示されているように、少しの距離だけ後方に伸びてアイカップ28が配置されており、従来のようにカメラマンがカメラを肩で支持しながら使用するのに適したものになっている。なお、ここで注意すべきことは、カメラがカメラマンの肩の上で担がれるのではなく三脚等の上に取付けられるときは、従来のビューファインダのアイカップ28はカメラ側部に隣接した不便な位置にあたので、使い勝手のよいように、適当な長さの光学エクステンションをビューファインダのベースに付け加えて、観察位置をカメラの後方に移動させることが通常行なわれていた。従来型のビューファインダではCRTがビューファインダのベースにあり、CRTは横の方向を向いて本質的にはナックル18の位置に在るので、光学エクステンションはアイカップとCRTとの間に実質的な距離を生じさせ、これにより観察する像が劣化する。
【0044】
アセンブリ10の部分断面図である図2を参照すると、旋回部材20と観察モジュール26との間の分離線Lにける接続が概略に示されている。その接続の詳細は本発明の創意の一局面を呈するものではないが、簡単に説明する。観察モジュール26は、旋回部材20に軸方向に滑動して係合し、他の同等の取付け法が使用されてもよいがバヨネット式ロック機構によって、それらの間で回転することなく旋回部材20に固定される。旋回部材20と観察モジュール26とは、電気接触結合アセンブリ30を有する。電気接触結合アセンブリ30によって、ビデオ信号や電力などが旋回部材20から観察モジュール26に供給される。すなわち、観察モジュール26は、ケーブル14からナックル18を通って旋回部材20に供給されたこれらのビデオ信号や電力などを受ける。観察モジュール26には、管状の観察モジュール26内で後方に面している陰極線管(CRT)40が設けられている。もっとも、どのような表示装置が使用されてもよい。上記観察モジュール26は、表示装置CRT40用の従来型の操作制御部品42を全て含んでいる。制御ノブ44と制御ボタン46(図1を参照)が、観察モジュール26側に設けられていて、ピーク調整、コントラスト、輝度、表示相、オンオフなどのCRT特性を制御する。上記ノブ44とボタン46は、見たり手を伸ばしたりするのに便利な位置に在る。それらの位置は、カメラマンがアイカップ28に対峙したとき、カメラマンの顔に対して変化することはない。つまり、上述したエクステンション部材が付加されたときのような位置変化がなく、従来型のビューファインダの前部で、同じ制御を、不便かつ変化する距離位置で行なうのは対照的である。
【0045】
観察モジュール26の接眼レンズ部について述べる前に、図3を参照して、エクステンションが本発明ではどのように使用されるかについて述べる。管状のエクステンション32が、旋回部材20と観察モジュール26の間に挿間される。これは、バイオネット式ロック機構27を開放し、分離線Lで旋回部材20と観察モジュール26とを分離することによって行なわれる。上述した電気接触結合アセンブリ30は、旋回部材20上のソケット30aと観察モジュール26上のプラグ30bとを含み、上記ソケット30aとプラグ30bとは、図2に示すように、組立てられるときに接続されて、作動できるようになる。エクステンション32は前部に電気接触プラグ34bを有し、上記電気接触プラグ34bは、旋回部材20上のソケット30aに接続するために、観察モジュール26の前部のプラグ30bと同じものである。同様に、エクステンション32の後端部は、旋回部材20上のソケット30aと等しい電気ソケット34aを有していて、観察部材がエクステンション32に接続されるときに、観察部材26の前端部上のプラグ30bを収容する。上記プラグ34bは、エクステンション32の中空中心部を通って延在するケーブル36によってソケット34aに接続され、エクステンション32の一端から他端にビデオ信号や電気出力などを導通する。同様に、ベイオネット式ロック機構がエクステンション32の前端部と後端部との設けられており、ベイオネット式ロック機構27と係合して、図1に示すように、観察モジュール26を旋回部材20に結合し固定する。このように、エクステンション32が旋回部材20と観察モジュール26との間に取付けられとき、堅固なビューファインダ構造が作られ、エクステンションが存在しない場合と同じように、全てのビデオ信号や電力などが伝えられる。エクステンション32は、所望の長さのものであるか、或いは、例えば、2つ以上の中空の入れ子式部材と、入れ子の全調整範囲に適応するケーブル36とを備えることによって、長さの調整ができるものであってもよい。さらに、下に詳述されるが、エキステンション32が無いことは(図1と図2)或いはエキステンション32を含むことは(図3)、観察モジュール26によってカメラマンに与えられる観察特性を変化させない。これは、観察モジュールが移動させられたときに観察システムに変化が起こらないからである。実際、観察モジュール26は、ハンドヘルド(手持ち)モジュールでも使用することができる。これは、ソケット30a,34aと同様のソケットの付いたケーブルを観察モジュール26前部のプラグ30bに接続し、次に、ケーブルを、ケーブル14のプラグ16のようなカメラビデオタップ(図示せず)に直接接続するか、或いは、旋回部材20のソケット30aに接続することによって行なうことができる。
【0046】
図2を再度参照すると、観察モジュール26には、遍く50で示されたビューファインダ接眼レンズが設けられていて、上記ビューファインダ接眼レンズ50はCRT40から後方にアイカップ28まで延在する。接眼レンズ50は、シングレット(一重状態)として図示されている3つのレンズを含み、好ましい実施形態ではそのように記載される。しかし、1つ或いはそれ以上のシングレットが、本発明から逸脱することなく、2つ以上のレンズによって形成され得ることは当業者には自明であろう。負倍率の第1レンズ1が、固定位置にあるCRT40の像表示画面すなわちスクリーン40aに隣接して、設けられている。正倍率の第2レンズ2は、ビューファインダ接眼レンズ50の中央に取付けられ、第1レンズと第3レンズとの間において、光学軸に沿って軸方向に調整可能に移動できる。上記第3レンズはビューファインダ接眼レンズ50の後部に取付けられている。レンズ2を支持するレンズ支持キャリッジ52は、ビューファインダ接眼レンズ50内側に滑動可能に取付けられていて、何らかの便利なやり方で、例えば、従来の螺旋スロットおよびピンアレンジメント(ピン装置)を使用することによって、外部スリーブの回転時にレンズ2を長手方向に移動させる。好ましくは、第3のレンズ3には加熱要素(電熱線)56が設けられていて、コネクター58を介して電力が供給されて第3レンズが曇るのを従来の方法で防止する。また、上記第3のレンズは曇り止め特性を高めるために比較的薄くなっている。ビューファインダ接眼レンズ50内における第2レンズの長手方向の動きによって、焦点の調整が行なわれ、カメラマンはCRT40のスクリーン40a上に焦点を結ぶことができる。そして、観察モジュール26またはビューファインダ接眼レンズ50の長さを変化させることなく、また、アイカップ28からCRT40のスクリーン40aまでの距離を変化させることなく、カメラマンの近視と遠視(それぞれ近眼と遠眼)に適合する。なお、本発明の好ましい実施形態では、陰極線管40を使用して説明されているが、カメラマンが観察するスクリーン40aの位置に像を表示できる装置であるなら如何なる表示装置も使用できることは、当業者には自明であろう。したがって、ここでは、このような表示装置を全てCRTと呼ぶ。
【0047】
さて、ビューファインダ接眼レンズ50のレンズシステムの好ましい実施形態の光学図である図4(A),4(B),4(C)を参照すると、移動可能な第2レンズ2は、3つの異なる位置で示されている。すなわち、最も左の位置と、中間の位置と、最も右の位置において示されている。しかし、上記第2レンズ2は、上記2つの最端位置の間の何処かに選択的に配置され得ることは、当業者には容易に理解される。具体的には、図4(A)は極端に近視の人のための第2レンズ2の位置を示し、上記位置は約−5ヂオプターの視力を持つ人に適合させるために約+0.5ヂオプターの補正を行なう。図4(B)は、一般的に通常の視力と考えられる−0.5ヂオプターの視力を持つ人に、+0.5ヂオプターの補正をするための第2レンズ2の位置を示す。図4(C)は、約+3.0ヂオプターの視力を持つ遠視の人を約−3.0ヂオプターの補正を行なうための第2レンズ2の位置を示す。上述したように、第1レンズ1と第3レンズ3の位置は変化しない。それは、第2レンズを移動するときに図4(A),4(B),4(C)を比較することによって観察できる。各レンズ要素1、2、3の一般的形状は図の中に描かれているが、各レンズ表面の実際の半径は、下記表5と表6に記載され、後に説明される。光学軸Oに沿ったレンズ表面と重要な位置および平面は、「S」とそれに続く数字S11からS11によって識別されている。そして、これらのレンズ表面と位置と平面とは、下記の表5と表6では、同一の数字S1〜S11が使用されている。位置S1は光学システムの物体表面であり、接眼レンズが焦点を合わせるCRT40のスクリーン40aの位置と一致する。3つのレンズ1,2,3の6つの表面は、図4(B)に示すように、番号が左から右へ表面S2〜S7と付けられている。光学絞りS8と瞳孔位置S9とこの光学システムの完全アイレンズS10とは、光学軸に沿って全て同じ位置に在る。光学軸上の平坦な像表面S11は、ビューファインダ光学システム50を使用する人の人眼網膜の位置に等しい。
【0048】
下記の表5と表6は、それぞれ、本発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムの好ましい実施形態と代替え実施形態の光学設計仕様を提供する。具体的には、表5は、白黒CRTのような単色の像表示を見るために適した光学設計であり、表6は、3色CRTのような単色と多色の両方の像表示に適した光学設計である。表5と表6の光学設計システム上の唯一の相違点は第2レンズ2に在って、上記第2レンズ2は、2設計に対して、ガラスが異なるとともに表面S4とS5とで異なる曲率半径を有する。両表において、「項目」と題する第1欄は、同一数字(1,2,3)によってレンズ要素を記載し、「物体平面」「絞り」などの標識によって光学軸に沿った重要な位置を記載している。「表面」で標識される各表の第2欄は、図4(A)〜4(C)で識別される表面番号と、表面を備えていない重要位置の一覧である。「焦点位置」と題する次の欄は、前欄で識別された「表面」の位置を、図4(A),4(B),4(C)に示される3つの焦点位置の各々に対して、それぞれ焦点位置「A」,「B」,「C」として記載している。焦点位置「全」は、その表面から右の隣接する表面への間隔すなわち分離距離が変化しないことを示す。すなわち、「分離」は第2レンズ2の「全ての」焦点位置に対して同じままである。レンズ設計の通常のやり方に依ると、次欄に記載された「分離」は、表のその行に記載された表面から次に記載された表面(図4(A)〜4(C)ではその右の表面)までの測定距離である。例えば、S4からS5の分離距離は、8.20mmである。これは、光学軸O上で測定された第2レンズの厚みである。そして、この距離は第2レンズ2の「全」位置に対して明らかに同じである。一方、レンズ2の右手表面S5とレンズ3の左手表面S6との間の分離距離は、レンズ2の位置が変化するので、焦点位置A(図4(A))では69.85mmであり、焦点位置B(図4(B))では20.40mmであり、焦点位置C(図4(C))では0.50mmである。各表の次欄は、レンズの「曲率半径」または平面である。各表の次の3つの欄は、種類と記号と材料名によってその要素の「材料」を識別している。一表面から次表面の「材料」が空気の空間であるとき、「空気」として識別されている。各表の最終欄は、各表面での光線の最大開口直径を示す。本発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムの好ましい実施形態の設計仕様が、表5に示されている。このシステムは特に単色像観察に適している。
【表5】
Figure 0004094882
【0049】
本発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムの代替実施形態に対する光学設計仕様が表6に示されている。この接眼レンズ光学システムは、第2レンズのガラスの価格がかなり高いので、表5の光学システムよりも高価になるが、特に多色像観察に適している。
【表6】
Figure 0004094882
【0050】
さて、図5(A)〜5(E)、図6(A)〜6(E)、図7(A)〜7(E)を参照すると、これらの図は、それぞれ、図4(A)〜4(C)および表5に示すビューファインダ接眼レンズ光学システムに対する光線収差グラフである。各グラフは(図11(A)〜11(E)、図12(A)〜12(E)、図13(A)〜13(E)の光線収差を含む)、各頁に示されているように、3つの波長すなわち486.1nmと546.1nmと643.8nmの波長に対するものを含んでいる。図5(A)〜5(E)は、図4(A)に示された第2レンズ2の位置に対するグラフであり、図6(A)〜6(E)は、図4(B)に示された第2レンズ2の位置に対するグラフであり、図7(A)〜7(E)は、図4(C)に示された第2レンズ2の位置に対するグラフである。例えば図5(A)〜5(E)のような同一の図面番号を持つ5つの光線収差グルラフは、それぞれ、5つの異なる位置に対するものであって、これらの位置は、射出瞳すなわち人眼瞳孔位置S9に存在するビューファインダ接眼レンズの視野を対角線上に横切る。この光学システムは16対9(すなわち横16ユニットと縦6ユニット)の所謂「レターボックス」の形態に設計されているので、隅から隅の対角は約26.6度である。各組の光線収差グラフの例えば図5(A)のような「A」図は、観察可能な映像の隅にあって、すなわち、光学軸から最も遠い距離にあって、図5(A)の中央部分に示されているように、その隅が13.3度の角度で表される。「A」図の3つのグラフ線の広がりは、横の色(lateral color)を示す。「相対視野高さ」の直前の数値は、図5(A)では「1.00」であるが、光軸の中心から隅への対角線上の距離比を表し、最大距離によって割られる実際の距離である。したがって、「1.00」は最大距離に等しい。同様に、(B),(C),(D),(E)の図は、光線収差グラフを示しているが、次第に小さくなる角度と相対視野値を持つ。「B]図は像の側部に相当するものを表し、「C」図は中間距離におけるものであり、「D」図は像の頂部に相当するものを表し、「E]図は光学軸Oの収差グラフを表す。光線収差グラフ図5(A)〜5(E),図6(A)〜6(E),図7(A)〜7(E)と、表6の実施形態に関する下記の図11(A)〜11(E),図12(A)〜12(E),図13(A)〜13(E)とは、米国カリフォルニア州パサデナのOptical Research Associates, Inc.から入手可能なコードV(CODE V:登録商標)光学設計ソフトウェアによって作成されたものである。これらの光線収差グラフは、図5(A)〜5(E)、図6(A)〜6(E)、図7(A)〜7(E)によって表される移動可能第2レンズ2の各3位置の(A)〜(E)図によって表される各5位置に対して、残留収差が非常に小さいことを立証しており、これによってカメラマンが見るのに非常に高品質の像が作られることは、当業者には明らかである。さらに、本発明の光学システムは良好な人眼レリーフ特性を与えること、すなわち、認識できるほど像観察の質を損失することなく、ビューファインダに対して非常に広範囲に人眼を縦横に動かすことができることも当業者には明らかである。具体的には、表5と表6を参照すると、人眼レリーフは(レンズ3の右側の)「表面」5から絞りまたは人眼瞳孔位置までの「分離」40.00mmによって表されることがわかる。この人眼レリーフは大概のビューファインダよりも十分大きい。
【0051】
図8(A)〜8(B)、図9(A)〜9(B)、図10(A)〜10(B)を参照すると、それぞれ、図4(A),4(B),4(C)に示される移動可能第2レンズ2の3位置の各々に対して、焦点と歪のグラフが示されている。図8(A)のような「A」の各図は、サジタル(sagittal)を表す実線Sと接線(tangential)を表す破線Tとを持つ非点収差視野曲線を示している。「A」の各図の垂直方向の次元は光学軸からの角度であり、光学軸からの最大間隔を示す頂部では、8.95度である。さらに、「A」の各図では、第2レンズ2の位置に対する焦点補正の大きさをヂオプターで表している。例えば、−5.0ヂオプターの視力を持つ近視の人に対して、図8(A)で示す+5.0ヂオプターの補正を行なう。同様に、図9(A)は+0.5ヂオプターの補正の大きさを示し、図10(A)は、遠視の人のための−3.0ヂオプターの大きさの補正を示す。図8(B)〜10(B)の各「B」図は、度で測定された光学軸からの距離におけるパーセント歪を表し、図8(A)〜10(A)の「A」におけるように、頂部で最大距離となる。「A」図で用いられる選択された焦点各値(ヂオプター)での垂直グラフ線と、「B」図でのゼロのパーセント歪とが完全な品質を示すが、図8(A)〜10(B)における理想垂直線からグラフ曲線の離脱が比較的小さく、これによって非常に良好な観察システムとなっていることは、当業者には明らかである。再度述べるが、図8(A)〜10(B)を形成するグラフは、表5に記載の光学設計仕様に基づいて、米国カリフォルニア州パサデナのOptical Research Associates, Inc.のコードV(登録商標)光学設計ソフトウェアによって作成されている。表5と表6のデータの全てと、図に示めされたグラフと曲線の全ては、摂氏20度(華氏68度)の温度と標準大気圧(760mmHg)で与えられたものである。
【0052】
図11(A)〜11(E)と図12(A)〜12(E)と図13(A)〜13(E)とを参照すると、これら図面は、それぞれ、図4(A)〜4(C)および表6に示すビューファインダ接眼レンズ光学システムの光線収差グラフである。再度述べるが、図5(A)〜5(E), 図6(A)〜6(E), 図7(A)〜7(E)の場合と同じく、図11(A)〜11(E)は、図4(A)に示す第2レンズ2の位置に対するグラフであり、図12(A)〜12(E)は、図4(B)に示す第2レンズ2の位置に対するグラフであり、図13(A)〜13(E)は、図4(C)に示す第2レンズ2の位置に対するグラフである。例えば図11(A)〜11(E)のような同じ図面番号(数値)を持つ5つの光線収差グラフは、前述した表5の光学設計に対する光線収差グラフの場合と同じように、それぞれ5つの異なる位置に対するものであって、これらの位置は、射出瞳すなわち人眼瞳孔位置S9に存在するビューファインダ接眼レンズの視野を横切る。図11(A),12(A),13(A)をそれぞれ図5(A),6(A),7(A)と比較すると、3つのグラフ線の広がり即ち横の色(lateral color)が小さく、表6の接眼レンズの色彩特性が向上したことを示している。
【0053】
さて、図14(A),14(B),15(A),15(B),16(A),16(B)を参照すると、図4(A),4(B),4(C)に示された移動可能第2レンズ2の3つの位置の各々対して、焦点と歪のグラフが示されている。再度のべるが、上述した図8(A),8(B),9(A),9(B),10(A),10(B)の場合と同様に、図14(A)のような「A」の各図は、サジタルを表す実線Sと接線を表す破線Tとを持つ非点収差フィールド曲線を示している。各「A」図の垂直方向の次元は光学軸からの角度であり、光学軸からの最大間隔を示す頂部では、8.95度である。また、「A」の各図は第2レンズ2の位置に対する焦点補正の大きさをヂオプターで表し、例えば、約−5.0ヂオプターの視力を持つ近視の人に対して、図14(A)で示す約+5.0ヂオプターの補正を行なう。同様に、図15(A)と16(A)とは、それぞれ、約−0.5ヂオプターと+3.0ヂオプターの補正を示す。図14(B),15(B),16(B)の「B」の各図は、度で測定された光学軸からの距離のパーセント歪を表し、図14(A),15(A),16(A)の「A」におけるように、頂部で最大距離となる。「A」図で使用される選択された各焦点値(ヂオプター)における垂直グラフ線と、「B」図でのゼロのパーセント歪とが、完全な品質を示すが、図14(A)〜16(B)における理想垂直線からグラフ曲線の離脱の大きさが比較的小さく、これによって非常に良好な観察システムとなることは、当業者には明らかであろう。
【0054】
要約すると、本発明を完全に開示するために、本発明の好ましい実施形態が特に詳細に記載され図示されている。これらの詳細な説明から数多くの変形や修正が、本発明の範囲を逸脱することなく為され得ることは、当業者には容易に理解できる。例えば、同一の目的を達成するためではあるが、大きな焦点ヂオプター範囲や透明度といったシステム特性に適応させるために、レンズ要素は1要素以上のグループであってもよく、また、異なる材料や曲率半径から形成されてもよい。或いは、トロイダル、円筒形、アスフェリック(非球面形)、トロイダルアスフェリック、回転対称、非回転対称のような1以上の非球形レンズを含んでいてもよい。あるいは、物理的配置を変えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、ビューファインダが装着されるビデオタップを有するカメラから分離された本発明のカメラビューファインダの斜視図である。
【図2】 図2は、図1に示す実質的に2-2線上で取られた本発明のビューファインダの観察モジュールと取付けベースの断面図である。
【図3】 図3は、充分な距離が引き離されて間にエクステンションを配置している図2に示す観察モジュールと取付けベースの分解断面図である。
【図4】 図4(A),4(B),4(C)は、3つの異なる焦点調整位置における本発明のビューファインダの光学接眼レンズ位置の好ましい実施形態の光学図である。
【図5】 図5(A)〜5(E)は、図4(A)に示された焦点調整の位置における本発明の好ましい実施形態のビューファインダ接眼レンズ光学システムの性能を示す光線収差グラフである。
【図6】 図6(A)〜6(E)は、図4(B)に示された焦点調整の位置における本発明の好ましい実施形態のビューファインダ接眼レンズ光学システムの性能を示す光線収差グラフである。
【図7】 図7(A)〜7(E)は、図4(C)に示された焦点調整の位置における本発明の好ましい実施形態のビューファインダ接眼レンズ光学システムの性能を示す光線収差グラフである。
【図8】 図8(A)と8(B)は、それぞれ、図4(A)における焦点調整位置における本発明の好ましい実施形態のビューファインダ接眼レンズ光学システムに対する非点収差特性と歪曲特性のグラフである。
【図9】 図9(A)と9(B)は、それぞれ、図4(B)における焦点調整位置における本発明の好ましい実施形態のビューファインダ接眼レンズ光学システムに対する非点収差特性と歪曲特性のグラフである。
【図10】 図10(A)と10(B)は、それぞれ、図4(C)における焦点調整位置における本発明の好ましい実施形態のビューファインダ接眼レンズ光学システムに対する非点収差特性と歪曲特性のグラフである。
【図11】 図11(A)〜11(E)は、図4(A)に示された焦点調整位置における本発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムの代替え実施形態の性能を示す光線収差グラフである。
【図12】 図12(A)〜12(E)は、図4(B)に示された焦点調整位置における本発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムの代替え実施形態の性能を示す光線収差グラフである。
【図13】 図13(A)〜13(E)は、図4(C)に示された焦点調整位置における本発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムの代替え実施形態の性能を示す光線収差グラフである。
【図14】 図14(A)と14(B)とは、それぞれ、図4(A)に示す調整位置における本発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムの代替え実施形態に対する非点収差特性と歪曲特性のグラフである。
【図15】 図15(A)と15(B)とは、それぞれ、図4(B)に示す調整位置における本発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムの代替え実施形態に対する非点収差特性と歪曲特性のグラフである。
【図16】 図16(A)と16(B)とは、それぞれ、図4(C)に示す調整位置における本発明のビューファインダ接眼レンズ光学システムの代替え実施形態に対する非点収差特性と歪曲特性のグラフである。
【符号の説明】
1…第1レンズ、
2…第2レンズ、
3…第3レンズ
40…CRT、
40a…表示画面、
50…ビューファインダ接眼レンズ。

Claims (3)

  1. ビューファインダ内の表示装置の表示画面を観察するためのビデオ信号タップを有するカメラのビューファインダ接眼レンズ光学システムであって、
    下の表に記載された光学設計事項を有する第1レンズ1と第2レンズ2と第3レンズ3とを備え、上記レンズは上記表の第1欄にそれぞれ項目1、2、3として識別され、
    上記表において、物体平面の項目は表示装置の表示画面の位置であり、絞りの項目は光学絞りの位置であり、人眼瞳孔位置の項目は表示画面上の像を観察するための射出瞳の位置であり、完全アイレンズの項目は焦点距離が22.5mmの完全アイレンズに匹敵する表面位置であり、像平面の項目は観察する人の網膜に相当する位置の平坦な像平面であり、表面の項目は上述した項目の表面を識別し、分離の項目は1つの表面から次の表面への距離を示し、曲率半径の項目は表面の半径を示し、材料の種類の項目は表面から次の表面の間の材料を識別し、最大開口直径の項目は上記表面を通過する光線のメートル法表示の最大直径を示すことを特徴とするビューファインダ接眼レンズ光学システム。
    Figure 0004094882
  2. 請求項に記載のビューファインダにおいて、
    上記第1レンズ1と、上記第2レンズ2と上記第3レンズ3とが同じガラスで作られていることを特徴とするビューファインダ。
  3. ビューファインダ内の表示装置の表示画面を観察するためのビデオ信号タップを有するカメラのビューファインダ接眼レンズ光学システムであって、
    下の表に記載された光学設計事項を有する第1レンズ1と第2レンズ2と第3レンズ3とを備え、上記レンズは上記表の第1欄にそれぞれ項目1、2、3として識別され、
    上記表において、物体平面の項目は表示装置の表示画面の位置であり、絞りの項目は光学絞りの位置であり、人眼瞳孔位置の項目は表示画面上の像を観察するための射出瞳の位置であり、完全アイレンズの項目は焦点距離が22.5mmの完全アイレンズに匹敵する表面位置であり、像平面の項目は観察する人の網膜に相当する位置の平坦な像平面であり、表面の項目は上述した項目の表面を識別し、分離の項目は1つの表面から次の表面への距離を示し、曲率半径の項目は表面の半径を示し、材料の種類の項目は、表面から次表面の間の材料を識別し、最大開口直径の項目は上記表面を通過する光線のメートル法表示の最大直径を示すことを特徴とするビューファインダ接眼レンズ光学システム。
    Figure 0004094882
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