JP4094943B2 - 増幅器付送信アンテナ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星波を使用して地上のサービスエリアへ情報を送信する放送システムに係わり、特に、建造物や山などの陰になるエリアでも受信端末が衛星からの情報を受信できるようにする為のギャップフィラー装置を構成する増幅器付送信アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、衛星を利用した放送システムの構築が進められている。衛星放送システムで使用される電波は、例えばSバンド(2.6GHz)といった信号であるため、直進性が強く、遠くへ飛ぶものの障害物があるとすぐに反射してしまう性質がある。受信端末が移動体の受信端末である場合、その受信端末が衛星からの直接波が届かないビル陰などに入ると、放送情報を得ることができなくなってしまう。
そこで上記放送システムの構成要素として、こうした衛星からの直接波が届かないビル陰などに向けて放送情報を送る地上用の中継装置たるギャップフィラー装置を加えることにより、地上の様々な場所に存在する受信端末に対して情報を確実に提供することができるようになる。
【0003】
図1は、最近構築されつつある放送システムの情報伝達の構成要素を示すものである(ギャップフィラー装置の具体的構成は本願発明におけるものと一部相違する)。よって図1を用いて情報伝達の構成要素を以下に説明する。1〜5は周知の構成を示し、放送システムにおいて通常用いられている構成を示す。1は衛星からの情報(Kuバンド:12GHz)を受信するための受信アンテナ、2は中間周波数帯1GHz帯の信号を出力するコンバーター、3は情報信号伝達用のケーブル、4はSバンド:2.6GHzの信号を出力する信号処理器、5は複数の送信アンテナに向けて信号を分配する分配器を示す。6は、衛星波でのSバンドによるサービスを享受できない場所に対して衛星波と同じ情報の電波を送信するための装置を示す。具体的構造としては、図1に従来より知られている例が示されており、7は、支柱9に対して支持金具50を介して根元の部分7aが装着されている細長い棒状のアンテナ部、8aは情報の信号を送出するに必要な規定の電力に増幅する為の送信用アンプで、その高出力用増幅回路を収容するケースは、支柱9に対して支持金具50の下方の位置にて固着してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の増幅器付送信アンテナ装置では、支柱9に対して、細長い棒状のアンテナ部7の根元の部分7aを装着するための取付金具について特段の配慮が必要である。特にこの種のアンテナ部はビルの屋上などの高所に配置されるため、台風等の強風に耐える丈夫な構成でなければならない。
また、ギャップフィラー効果を高める為には、アンテナ部7の上端部7bをビルの壁面から外方へ突出させるのが好ましい。その為には、支柱9に対するアンテナ部の元部7aの取付は、傾動自在に装着しなければならない。
また高出力の電力を増幅する回路を収容するケース8aは、高温となる為、冷却効果の上がる構成にしなければならない。その為には地上に載置することはできず、図1のように支柱に装着して空中に浮かさねばならず、これの取り付け方法にも別途工夫を施さねばならぬ問題点があった。
【0005】
本件出願の目的は、高所に設置した状態に於いて強風に曝された場合においても、細長い棒状のアンテナ部が垂直状の設置状態を堅固に維持することができ、いつまでも良好な高周波特性を維持して、ギャップフィラーとしての役割を果たすことができるようにした増幅器付送信アンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的は、細長い棒状のアンテナ部と、送信用アンプにおける高出力用の増幅回路を収容するケースとを一体化することによって、建造物に対しては送信用アンプのケースを装着するだけの手間で装着作業を終えることのできるようにしたギャップフィラー装置を提供しようとするものである。
他の目的は、細長い棒状のアンテナ部をやや傾斜させる状態で垂直状に樹立させた場合には、元部に対して大きな曲げ力が加わるものであるが、上記送信用アンプのケースの取付面を上下方向に長くできるような構造に形成し、アンテナ部の曲げ力に対して十分に耐えうるようにした増幅器付送信アンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的は、増幅回路を収容する為の空間の周囲においてケースの背面側に大きな側方開口部を設けて、工場における増幅回路の収容作業を容易化させると共にその側方開口部側を建造物に対する装着面として利用することにより、ギャップフィラー装置を現場に設置した後は、そこの側方開口部に付した蓋を開放して増幅回路に悪戯されることのないようにした増幅器付送信アンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的は、送信用アンプのケースには高出力の電力を増幅する回路を収容する為、高温となるのであるが、上記のように送信用アンプのケースの取付面を上下方向に長くして、アンテナ部の曲げ力に対して十分に耐えうるように形成することにより、ケースの上下方向の長さが長くなり、冷却効果が抜群に向上するようにした増幅器付送信アンテナ装置を提供しようとするものである。
さらに本件出願の目的は、高所で、かつ足場の悪い位置に置かれた送信用アンプのケース内に納める電子回路の性能を調べたり、調節したりする作業者が、危険を感じることなく作業ができるように、低い姿勢でしかも、建造物に近い位置において安全な作業ができるように構成された増幅器付送信アンテナ装置を提供しようとするものである。
さらに本件出願の目的は、棒状の送信用アンテナ部の元部と、円柱状又は角柱状の基部の頭部とが連結されることによっては、その全体形状が非常に長い柱状となるものであっても、現場搬入等取り扱いにあたってはこれらを二分してそれらを比較的短く形成し、取り扱い易いようにできる構成の増幅器付送信アンテナ装置を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明における増幅器付送信アンテナ装置は、棒状の送信用アンテナ部と、アンテナ部の下方に位置させ、かつ、アンテナ部の下方元部を自体の上方に備える固着部にて固着支持するようにしてある基部とから成り、
上記の基部における基部本体内には、上下方向に長く形成した電子機器収納空間を備えさせ、
その上下方向に長く形成した電子機器収納空間は、上部及び周囲をケース部で取り囲み、下方に開口部を具備させ、しかも、上記ケース部の周壁背面側には上下方向に長く形成した建造物装着用の装着部を備えさせ、
その上下方向に長く形成した上記建造物装着用の装着部を、棒状の送信用アンテナ部が上になる状態で建造物に連結することにより、上記棒状の送信用アンテナ部が、基部の上部から上方に向けて高い位置に自立する状態になるように構成されており、
さらにアンテナ部の下方元部と、基部の上部との連結部の機械的な結合は着脱自在の構成にし、アンテナ部と、基部内の電子機器収納空間に備えさせる電子機器との電気的な結合は、アンテナ部の下部から下方に延びる同軸導体の下端を、電子機器収納空間の下部に存在する空間における開口部の内側に備えさせる接続端子に対して着脱自在に接続するようにしてある。
【0007】
また好ましくは、上下方向に長く形成した電子機器収納空間における周囲を取り囲むケース部は、ケース部の周壁背面側に電子機器収納用の側方開口部を設け、その側方開口部には蓋体を着脱自在に被せ付け、更にケース部の周壁背面側の外面に建造物装着用の装着部材を配置し、ケース部の周壁背面側の外面を建造物に連結することにより、上記側方開口部に対して着脱自在に装着した蓋体が開放されがたくしたものであればよい。
【0008】
また好ましくは、上下方向に長く形成した電子機器収納空間の上部及び周囲を取り囲む状態に形成されている上記ケース部においては、ケース部の周壁から夫々側方に向けて突出する状態で、かつ、上下方向に長くした板状の放熱板を適当な間隔を隔てて複数並設状態で備えさせて、ケース部の周壁を通して電子機器収納空間において生じる熱を放熱するようにしてあるものでもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本願発明の実施の形態を示す図1乃至図7について説明する。図1は情報伝達の構成要素を説明する為のもので、符号1〜5は前述(段落0003)したように周知の構成を示す。図2乃至図7に記載されている増幅器付送信アンテナ装置6は本願発明に係わる構成を示し、衛星波でのSバンドによるサービスを享受できない場所に対して衛星波と同じ情報の電波を送信する為の装置を示す。9は、建造物、例えばビル屋上の床面、壁面、パラペット、手すりの側面、或いは構造物に付設する状態で樹立させた支柱等の不動物の一例として支柱を示す。この建造物としての支柱9に対して取付金具50を介して増幅器付送信アンテナ装置6の根元の部分6aが装着されている。
7は、通常知られているSバンド:2.6GHzの信号を、衛星からの直接波が届かないビルの谷間などに向けて送信する為の細長い棒状(例えば高さ:1044mm、直径:78mm)の送信用のアンテナ部を示す。
【0010】
8は、上記増幅器付送信アンテナ装置6の根元の部分6aを担当する基部材であって、アンテナ部7の下方に位置しており、アンテナ部の元部7aを自体の上方に設けてある固着具11によって支持するようにしてある円柱状又は角柱状の細長い(例えば高さ:376mm、直径:132mm)基部を示す。上記の基部8は、ダイカスト等の熱伝導が良好で、比較的軽量である硬質材料を用いて固着具11と一体状に形成してある。
固着具11は、上方が開口された有底の中空筒状体で、これには通常知られているアンテナの元部と同様に、硬質材で中空柱状に形成されているアンテナ部7の外筒部の元部7aを抜き差し自在に挿入し、かつ嵌合状態にして、周囲からは押ねじ13を図4(B)に示されるようにねじ込んで、基部8の上部とアンテナ部7の元部7aとを機械的に着脱自在に結合してある。
なお、アンテナ部7の電子部材7dと、基部8内の電子機器収納空間25に備えさせる電子機器との電気的な結合は、ケーブル収納部23に配置される同軸ケーブル(同軸導体)24で接続してある。ケーブル24の上端はアンテナ部7dの下部に設ける接続部7eに対し、下端は、図4( B )に表れているように電子機器収納空間25の下側の空間に存在する開口部26の内側に備えさせるコネクタ(接続端子)32に対し、夫々着脱自在に接続できるようにしてある。
ケーブル24の下端を、上記コネクタ(接続端子)32に対して着脱自在に接続する手段としては、同軸ケーブルのコネクタ(接続端子)32に関し、周知の、一対のコネクタ(接続端子)を用いて着脱させればよい。周知のコネクタに係わる技術としては、例えば日本放送協会編「テレビ共同受信技術」(昭和49年9月20日第1版発行)の「4.4コネクタ・106頁〜113頁記載のプラグコネクタ、レセプタクルコネクタ」、或いは「JIS c 5401・電子機器用コネクター通則のプラグコネクタ、レセプタクルコネクタ」、或いは特開平8−37062号公報、特開平7−240258号等に記載されている一対のコネクタ、ジャックコネクタ、プラグコネクタに係わる技術を任意選択的に用いると、上記ケーブル24の下端を、上記コネクタ(接続端子)32に対して着脱自在に接続することが可能になる。
またケーブル24の上端を、アンテナ部 7d の下部に対し、着脱自在に接続する手段としても、上記の接続部 7e のところでもって、上記周知に係わる一対のコネクタ、ジャックコネクタ、プラグコネクタ等を、上記コネクタ(接続端子)32の場合と同様に、任意選択的に用いることにより、着脱自在の接続が可能になる。
次に、24aは、同軸導体24の中間に設けてある雄ねじ24bに対して螺合状態で固着してある固着金具を示し、基部8の内部に浸水しないように防水構造となっている。
【0011】
上記の基部8の本体10内には、上下方向(この明細書において上下方向とは、図1、図4における図面上の上下方向と同じ方向のことをいう)に長く形成した電子機器収納空間25が形成されている。そこの内部空間25には、分配器5から増幅器入力コネクター30を通して入力された信号を送信用のアンテナ部7から所望の情報信号として送出するに必要な規定の電力に増幅する為の送信用アンプの役割を果たす高出力用増幅回路の他に、通常必要とする送信制御等の必要な全ての電子回路が収容されている(図示省略)。更に上下方向に長く形成した電子機器収納空間25の上部及び周囲は、基部8と一体材であるケース部材27a、27bで取り囲み、雨水が入らないようにケース27として構成されている。上記ケース27の内側にある内部空間25の下方には、図4(B)、図5に表れているように増幅回路等の電子回路の調節を自在にするために必要な部材を配置する下部の空間がある。
上記下部の空間に対する部材の配置としては一般に見られるように、ケース27の内部空間 25 の下方に制御部材が装着されている状態の制御部材取付板26aを着脱自在に覆着し て配置する。次に上記ケース27の下部に存在する上記下部空間には、図4(B)、図5に表れているように開口部26が備えさせてある。この開口部26は、図5に表れているように縁部38で囲まれている。この環状に構成される縁部38に対しては図4(B)に表れているように内側を凹状にした蓋41(蓋41の内側は、開口部26の内側の空間に備えさせたコネクタ32が開口部26から少しばかり盛り上がり状になっているので、それに対応させた形状になっている)の周囲を合着させることにより、後述するようにケース27の開口部26は閉鎖され、図5に表れているコンピューター接続用コネクター34、パイロット群35等は下側からは見えなくなる。従って図5に表れているコンピューター接続用コネクター34、パイロット群35等を操作する場合は、ケース27の開口部26は図5に表れているように解放される。
【0012】
この取付板26aに配置してある制御部材(操作部)において、33は、主として増幅器の出力レベルを設定するスイッチ類で、出力レベルを測定したり、出力を入切したり、制御用コンピューターのプログラムを更新するときなどに用いるスイッチが設けられている場所。34はコンピューター接続用コネクター、35はパイロット群及び36はメモリーを消去したり、CPUのリセットスイッチが配置された場所を示す。また31は上記内部空間25の増幅器からの出力コネクター、32はアンテナ7に向けて信号を送出するためのアンテナ入力コネクターを示し、両者間は、両端に夫々着脱自在にした接続部材を備える接続用ケーブル37で接続されている。図5に表れている38は開口部26の縁部を示し、周知のように深溝を環状に形成してそこに防水パッキンを埋め込んで、蓋41を図4(B)に表れているように蓋着すると、縁部38の全面は覆い尽くされ、開口縁部28で囲まれている開口部26に向けて雨水が入らないように構成してある。
【0013】
次に40は、基部8から突設させた蓋連結部で、これには基部8と同じような材料で形成した開閉蓋41の一端に設けられている蝶番部材42が回動自在に装着される。43は締付ネジ、39はネジ穴で、開口縁部38に蓋41を被せ付け、締付ねじを締めると、そこで雨水の浸入は完全に防止される。
基部8の底面に突設されている増幅器用の入力コネクター30は、図1に示されるようにケーブル3を介して分配器5に接続され、内部空間25の増幅器に信号を送ることができるようにしてある。
【0014】
上記ケース部27の周壁27bの背面側には上下方向に長く形成した建造物装着用の装着部16を備えさせてある。この装着部16には、取付金具50との関係において構成が定められる任意の係合部材としての掛金具17、当付金具18等が上下方向及び左右方向に適当な間隔を隔てて配置される。また図4(A)の基部本体10における両側面10aにも、取付金具50との関係において構成が定められる任意の固着用ねじ孔19等が上下方向及び左右方向に適当な間隔を隔てて配置される。
44は、上記電子機器収納空間25における周囲を取り囲むケース部27の周壁27bの背面側における装着部16に対して必要に応じて設ける側方開口部を示す。上記側方開口部44は、電子機器収納用空間に対して増幅回路を収容する為に図示のような大きな側方開口部44にしたもので、その側方開口部44の周縁44aには図6、図7に表れているように着脱自在の蓋体45を水密的かつ着脱自在に固着する。例えば図6,図7に表れている当付部材18を兼用する大きな頭部を備えるボルトを用いて図6,図7に表れているように固着、離脱を自在に止着する。更に側方開口部44を設けた場合には蓋体45の背面側の外面16に建造物装着用の装着部材17、18を配置する。
このような構成によればケース部27の周壁背面側の外面16を建造物19に対して任意の手段を用い連結する。例えば図2、6に示される取付金具50を用いて増幅器付送信アンテナ装置を現場に設置した後は、上記側方開口部44に対して着脱自在に装着した蓋体45は簡単には開放されがたくなる。従って蓋45を開放して増幅回路に悪戯される心配は少なくなる。
なお、基部本体10における背面および側面と、それらに対向する取付金具50の内面との間に冷却用空気の流通路を形成する為に基部本体10における周面には適当な間隔を隔て突起物18が設けられている。
【0015】
上下方向に長くし、断面形状を中空角筒状に形成した電子機器収納空間25の上部27a及び周囲27bを取り囲む状態に形成されている上記ケース部27においては、ケース部の周壁27bから側方の放射方向に向けて突出させる状態で、かつ、上下方向に長くした板状の放熱板21を適当な空気上昇用の空間21aを隔てて複数並設状態で備えさせてある。このようにして電子機器収納空間25において生じる電子回路からの熱をケース部27の周壁を通し、かつ、上下方向に長く形成することができている板状の放熱板21の間に形成される上下方向に向けて長い空気上昇用通路21aを利用して放熱するようにしてある。
【0016】
次に図2に示される上記支柱9と、上記取付金具50の関係につき説明する。ビルの屋上に設置されている支柱9の上部には取付金具50における固定部分51aが固着されている。取付金具50の構成としては、支柱9に対して基部8を固着することができれば足りるのであるが、一般には公知の傾動機能を備えた取付金具(例えば特開昭59−174001号参照)を用いる。
【0017】
図2及び図6に現れている取付金具50において、固定受金52は、座板51aと共にボルト51で支柱9の上部位置に堅固に固着される。平面形状がH字状に構成されている傾動金具53は、固定受金52に対して公知のものと同様に後方の部分53cを傾動調節自在に装着する。H字の前方の三面53a、53a、53bで囲まれる内側には、基部8が挿入され、基部8の背面装着部16が部材53bに対向合着し、基部8の両側側面10a、10aが、傾動金具側の二面53a、53aの内側に夫々空気が流通する間隔を隔てて対向する状態で装着される。なお、図6において、ボルト挿通用の透孔54と透孔54、及びボルト挿通用の透孔54と締付用のボルト51、55と、ねじ孔19等を結ぶ一点鎖線56は、上記公知の傾動機能を備えた取付金具と同様に、夫々対応させる部材相互の結合関係を示すものである。
【0018】
上記構成のものにあっては、工場における組立作業の過程において、また運送にあたっては、上記棒状の送信用アンテナ部7と、基部8とは予め分離して取り扱う。即ち、図4(B)、図5に表れているコネクタ32において、接続用ケーブル37の側と、可撓性のある同軸ケーブル24の下端とを、一対のコネクタを分離すると共に、固着部11と、アンテナ部7とを分離して取り扱う。こうすると全体が短くなり、取り扱いが便利になる。運搬コストも安くなる。次に工場出荷に先立って、或いは設置する現場においては次のようにして組立を行う。
【0019】
組立作業は、予め支柱9に対して図2のように取付金具50が装備される。一方、上記棒状の送信用アンテナ部7と、基部8とは合着一体化させる。その手段は前述した如く固着部11の中空筒状体に柱状に形成されているアンテナ部7の元部7aを挿入し、かつ嵌合状態にして、周囲に配置された複数の押ねじ13をねじ込んで、基部8の上部とアンテナ部7の元部7aとを機械的に結合する。次にアンテナ部7の元部7aの内部から下方に向けて突出している同軸ケーブル24の下端を、図4(B)、図5に表れているように電子機器収納空間の下側側方にあるコネクタ(接続端子)32において周知のようなコネクタ接続手段を用いて着脱自在に接続することにより電気的な接続を完了する。
【0020】
このようにして送信用アンテナ部7と、基部8とが電気的にも、機械的にも一体化した後の増幅器付送信アンテナ装置6は、図2から明らかなように、取付金具50を利用して支柱9に装着する。次に、取付金具50の傾動機能を利用して送信方向へ向けて上方を僅かに傾倒させる(例えば10度位傾斜させる)。その後は図5に示されるように蓋41を開け、図2に示される状態で、作業員67が身を低くして種々な電気的な調整作業する。この作業の場合、開口部26が最も低い下方にあるので、高所において強風に曝される場合でも、作業員67は建造物に身を寄せて最も安全な状態で調節作業することができる効果がある。
【0021】
このように基部8における上下方向に長く形成した装着部16を、建造物9に連結することにより、基部8における上記電子機器収納空間25のケース部27の開口部26が下側に向き、かつ、装置全体からみて低い位置になる状態で開口でき、これに反して上記棒状の送信用アンテナ部7は、基部8の上部からさらに上方に向けて高い位置に向けて自立する状態に、上記建造物9によって支持されるようになる
【0022】
【発明の効果】
以上のように本願発明は、棒状の送信用アンテナ部7と、基部8とを備えるものであっても、アンテナ部7の下方元部7aにおいては固着部11を介して両者を一体に連結し、細長い棒状のアンテナ部と、送信用の高出力用増幅回路を収容するケース27とを一体化するものであるから、建造物に対しては送信用の増幅回路を収容するケース27を装着するだけの手間で、棒状の送信用アンテナ部7の装着作業をも終えることのできる効果がある。
【0023】
さらに、上記の基部における基部本体10の内に設ける電子機器収納空間25を上下方向に長く形成することにより、上記ケース部27の周壁背面側に設ける建造物装着用の装着部16をも上下方向に長く形成できるように構成することを可能にする特長があり、それにより上下方向に長く形成できた装着部を、建造物9に連結することにより、棒状の送信用アンテナ部7からの強力な曲げ力に対して耐え、細長い棒状のアンテナ部が垂直状の設置状態を堅固に維持できるように構成できる効果がある。
【0024】
その上本願発明にあっては、棒状の送信用アンテナ部7と、基部8とを、アンテナ部7の下方元部7aが基部8の頭部に位置するように構成し、基部8の周面を取付金具50に連結するようにした構成であるから、基部8における上記電子機器収納空間のケース部の開口部を下側に向ける特長がある。このことは、高所で、かつ足場の悪い位置に置かれた送信用増幅回路のケース27内に納める電子回路の性能を調べたり、調節したりする作業者が、危険を感じることなく建造物の近くで作業ができるようにできる作業上の効果がある。
【0025】
更に本願発明にあっては、基部8の内に設ける電子機器収納空間25を上下方向に長く形成することにより、ケース部の周壁も上下方向に長く形成することができる。このことにより、ケース部27の周壁に夫々放射方向に向けて突出させる放熱板の上下方向の長さを長くすることができ、冷却効果を抜群に向上させることのできる効果がある。また、ケース部の周壁から夫々放射方向に向けて放熱板を突出させ、かつ、これを上下方向に長くすることにより、
基部本体の補強効果が向上し、アンテナ部が強風に曝されるてもそれを維持する効果が増大する。
【0026】
アンテナ部の元部と、基部の上部との連結部の結合を着脱自在の構成にし、アンテナ部と、基部内の電子機器収納空間に備えさせる電子機器との電気的な結合も夫々着脱自在に接続できるようにすることによって、全体形状が非常に長い柱状となるものであっても、現場での取り扱いにあたってはこれらを二分してそれらを比較的短くして取り扱いし易いようにできる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 受信アンテナから送信アンテナに至る系統図。
【図2】 支柱と送信アンテナとの結合関係を分離した状態で示す説明用の側面図。
【図3】 アンテナの基部を示す側面図。
【図4】 (A)図は、アンテナの基部の正面図。(B)図は、アンテナの基部の一部をb−b方向の部材が見えるように破断した側面図。
【図5】 図4(B)の図における下側から上方を見上げた図であって、蓋を開放させ、開口部が見える状態の基部の底面図。
【図6】 支柱と、傾動自在の取付金具と、基部との関係を説明する為の分解斜視図。
【図7】基部における背面の蓋を開放し、室内が見えるようにした状態の斜視図。
【符号の説明】
1・・・受信アンテナ、2・・・コンバーター、3・・・ケーブル、4・・・信号処理器、5・・・分配器、6・・・増幅器付送信アンテナ装置、7・・・アンテナ部、8・・・基部、9・・・支柱、10・・・基部本体、11・・・固着部、13・・・固着具、16・・・装着部、17・・・掛金具、18・・・当付金具、19・・・固着用ネジ穴、21・・・放熱部、23・・・ケーブル収納部、25・・・電子機器収納空間、26・・・開口窓、30・・・増幅器入力コネクター、31・・・増幅器出力コネクター、32・・・アンテナ入力コネクター、33・・・スイッチ類、34・・・コンピューター接続用コネクターパイロット群、36・・・リセットスイッチ、37・・・接続用ケーブル、38・・・開口部縁部、39・・・ネジ穴、40・・・蓋装着部、41・・・開閉蓋、42・・・蝶番、43・・・締付ネジ。
Claims (3)
- 棒状の送信用アンテナ部と、アンテナ部の下方に位置させ、かつ、アンテナ部の下方元部を自体の上方に備える固着部にて固着支持するようにしてある基部とから成り、
上記の基部における基部本体内には、上下方向に長く形成した電子機器収納空間を備えさせ、
その上下方向に長く形成した電子機器収納空間は、上部及び周囲をケース部で取り囲み、下方に開口部を具備させ、しかも、上記ケース部の周壁背面側には上下方向に長く形成した建造物装着用の装着部を備えさせ、
その上下方向に長く形成した上記建造物装着用の装着部を、棒状の送信用アンテナ部が上になる状態で建造物に連結することにより、上記棒状の送信用アンテナ部が、基部の上部から上方に向けて高い位置に自立する状態になるように構成されており、
さらにアンテナ部の下方元部と、基部の上部との連結部の機械的な結合は着脱自在の構成にし、アンテナ部と、基部内の電子機器収納空間に備えさせる電子機器との電気的な結合は、アンテナ部の下部から下方に延びる同軸導体の下端を、電子機器収納空間の下部に存在する空間における開口部の内側に備えさせる接続端子に対して着脱自在に接続するようにしてあることを特徴とする増幅器付送信アンテナ装置。 - 上下方向に長く形成した電子機器収納空間における周囲を取り囲むケース部は、ケース部の周壁背面側に電子機器収納用の側方開口部を設け、その側方開口部には蓋体を着脱自在に被せ付け、更にケース部の周壁背面側の外面に建造物装着用の装着部材を配置し、ケース部の周壁背面側の外面を建造物に連結することにより、上記側方開口部に対して着脱自在に装着した蓋体が開放されがたくしたことを特徴とする請求項1記載の増幅器付送信アンテナ装置。
- 上下方向に長く形成した電子機器収納空間の上部及び周囲を取り囲む状態に形成されている上記ケース部においては、ケース部の周壁から夫々側方に向けて突出する状態で、かつ、上下方向に長くした板状の放熱板を適当な間隔を隔てて複数並設状態で備えさせて、ケース部の周壁を通して電子機器収納空間において生じる熱を放熱するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2記載の増幅器付送信アンテナ装置
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2002361262A JP4094943B2 (ja) | 2002-12-12 | 2002-12-12 | 増幅器付送信アンテナ装置 |
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