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JP4095572B2 - 巾木の取付構造 - Google Patents
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Description

この発明は、各種作業用の足場や支保工を組み立てる仮設構造物において、特に足場板の長手方向に取付けられる巾木の取付構造に関するものである。
本出願人は仮設構造物について、作業員や資材の落下を防止するための手摺り枠に関する技術を既に開示している(例えば、特許文献1、2)。
特開2003−41766号公報 特開2003−97055号公報
上記手摺り枠は、主として作業員の落下防止を目的としており、これより小さい工具や資材については落下防止は期しがたい。また、単なる平板状の足場板だけでは、作業員が足を踏み外すことも考えられる。
そこで、従来から足場板の左右縁には作業員の膝下程度の高さの巾木を取付けて、工具や資材の落下を防止し、作業員が誤って足を踏み外さないような構造を採用することがある。
こうした背景に鑑み、本発明の目的とするところは、簡易に取付けられ、しかも取り付け後、ぐらつきや不用意な脱落もなく、また小物も確実に落下防止を図ることができる巾木の取付構造を開示することである。
上述した目的を達成するために本発明では、足場板の長手方向に沿って巾木を取付ける構造であって、足場板は隅角部付近の上面および側面に係合孔を設けてなる一方、巾木は立ち上がり板と、該立ち上がり板の下方に位置して設けられ、足場板の前記隅角部と合致するように水平部と垂直部からなる屈曲部材の前記水平部および垂直部それぞれに前記係合孔と嵌合可能な係合片を設けてなる取付金具とから巾木の取付構造を構成した。本発明によれば、90度の関係にある係合片によって巾木を取付けるものであるから、両者が共働で双方の抜け止め機能を発揮する。
係合孔は足場板の長手方向に向かって長孔に形成されると共に、巾木の少なくとも一方の係合片はその下端を長手方向に90度屈曲してなる抜け止め爪を具備し、当該係合片を前記係合孔に差し込み後、スライドさせることにより係合孔から抜脱不能とすることによって、抜け止め爪がより確実な抜け止め機能を発揮する。
巾木の取付金具は、その屈曲部材の垂直部に足場板の側面に向かって弾発的に付勢されたピン部材を有すると共に、足場板の側面には前記スライドした状態で、ピン部材が嵌合する丸孔を設けることによって、ピン部材が丸孔に嵌合したとき、そのクリック音によってスライドにより抜け止め爪が係合孔に係合したことを知ることができる。
巾木の立ち上がり板は、屈曲部材の垂直部から水平部に向かって内側に折曲されたチャンネル部を介して、取付金具から上方部分が足場板の側面と同一線上若しくはこれよりも内側より立ち上がるように構成することによって、立ち上がり板は足場板の側面よりも内寄りに位置することになる。
上述したように本発明によれば、巾木を足場板の上面および側面に同時に係合させ得る取付金具を採用したので、簡易に取付けが可能でありながら、ぐらつきや不用意な脱落がなく、巾木を足場板に取付けることができる。このとき、本発明の巾木は、下段の足場板から一つ上の足場板に先行して取付けることができるため、安全に巾木の取付作業を行うことができる。また、係合片を係合孔に嵌合した後、スライドさせて抜け止め爪を係合孔に係合する構造を採用したので、係合片の係合孔からの抜脱機能が高まり、より強固に巾木を取付けることができる。また、弾発的に丸孔に嵌合するピン部材のクリック音により、上記スライドによる抜け止め爪の係合を知ることができるので、作業性を向上させることができる。
さらに、巾木の立ち上がり板の取付金具から上方部分を足場板の側面と同一線上若しくはこれよりも内側より立ち上がるように構成したので、足場板の側面と立ち上がり板の間に隙間が生ぜず、小物の落下をより確実に防止することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1、2は、本発明の一実施形態に係る巾木を示したものであり、図中、1は横長の立ち上がり板、2はその下方数カ所(本実施形態では3箇所)に設けられた取付金具である。取付金具2は90度に折曲してなる略逆L字状の屈曲部材3の水平部4先端および垂直部5下端をさらに90度折曲して、係合片6・7を形成している。この取付金具2は、屈曲部3の垂直部5背面を溶接等により立ち上がり板1の下方に固定しているのであるが、ここで立ち上がり板1は取付金具2の固定箇所から屈曲部材3の水平部4に沿って内側に折曲してチャンネル部1aを形成し、立ち上がり板1の取付金具2よりも上方部分が屈曲部材3の垂直部5よりも内側に位置するように構成されている。また、立ち上がり板1の下方部分はコ字状に折曲され受け部1bを形成し、該受け部1bにはJ字状(受け部の深さによってはU字状でも可)の板バネ8が収容され、該板バネ8によりピン部材9を弾発的に突出するように付勢している。さらに、取付金具2の係合片6・7は、図2において円で囲った拡大図に示すように、その先端を巾木の長手方向に向かって90度に折曲して抜け止め爪10a・10bを形成している。この実施形態では双方の係合片6・7に抜け止め爪10a・10bを形成することとしたが、何れか一方の係合片6・7のみに形成することも可能である。
これに対して足場板は、図3に示すように、隅角部11に近傍する上面12および側面13の3箇所に、取付金具2に対応した間隔で、前記係合片6・7が嵌合可能な係合孔14・15が形成されている。該係合孔14・15は抜け止め爪10a・10bをも差し込むことができるように、長手方向に向かって長孔に形成されている。即ち、当該構成により、係合片6・7を係合孔14・15に差し込んだ後、巾木をスライドさせることによって、抜け止め爪10a・10bが足場板の内部において係合孔14・15に係合して、取付金具2がロックされることとなる。さらに、足場板の側面13には、前記スライド後に、ピン部材9が嵌合する丸孔16が形成されており、ピン部材9が該丸孔16に嵌合したときに発生するクリック音によって取付金具2がロックされたことを知ることができる。
上記構成の巾木を足場板に取付けるには、図4〜6に示したように、先ず巾木を斜めに倒した状態として、足場板の上面12側係合孔14に取付金具2の水平部4側係合片6を差し込む(図4)。なお、足場板はもちろん、本発明の巾木も、下階からの作業により上階に先行取り付けすることができるから、作業性の安全が確保される。そして、立ち上がり板1が起立するように、巾木全体を回転させ(図5)、取付金具2の垂直部5側係合片7を足場板の側面13側係合孔15に差し込む(図6)。ここで、各係合片6・7に抜け止め爪10a・10bを形成していなかったとしても、水平部4側係合片6の抜けは垂直部5側係合片7によって、垂直部5側係合片7の抜けは水平部4側係合片6によって、それぞれ規制されるから、巾木の不用意な脱落はある程度防止することができる。
しかし、本実施形態では各係合片6・7の先端に抜け止め爪10a・10bを形成し、上記差し込み後に巾木をスライドさせることによって、足場板の裏側において抜け止め爪10a・10bを係合孔14・15に係合するようにしているため、より確実に巾木のぐらつきや不用意な脱落を防止することができる。図6においては、当該スライド前の状態を示しているから、ピン部材9は足場板側面13の丸孔16と合致せず、足場板の側面13と当接して、板バネ8の付勢力に抗し後退した状態にあるが、この状態から巾木を図面の紙面奥に向かってスライドさせることによりピン部材9が丸孔16に弾発的に嵌合することはもちろんである。
さらに、図6から明らかなように、本実施形態では、巾木の取り付け後、立ち上がり板1のチャンネル部1aが取付金具2の垂直部5の厚みを吸収して、立ち上がり板1の取付金具2よりも上方部分は足場板の側面13よりも内側から立ち上がることになるため、足場板の側面13と立ち上がり板1の間に隙間が生ぜず、小物の落下も確実に防止することができる。ここで、チャンネル部1aの幅を大きく確保すると、足場板の上面の有効面積が減少するため、その幅は巾木を取付けた後に足場板の側面13と隙間ができない最小限の幅に設定することが好ましい。
なお、この実施形態では、巾木と足場板を3箇所において取付けるようにしたが、取付金具2や係合孔14・15の数はこれに限らず、例えば、それぞれ巾木および足場板の中央1箇所または前後2箇所に設けることであってもよいし、4箇所以上に設けることであってもよい。また、取付金具2と係合孔14・15の数も必ずしも同数とすることはなく、取付金具2の数を係合孔14・15よりも少なくすることも可能である。
さらに、一枚の足場板により足場を構築する場合は、その左右側面および両隅角部の上面に係合孔14・15を形成する必要があるが、図7に示したように、足場板を複数並設する場合(図7は2枚の足場板を並設)は、最も外側に位置する足場板の一方側面および片側の隅角部上面に係合孔14・15を形成することで足りる。
本発明の一実施形態に係る巾木の側面図 同巾木の正面図 同実施形態に係る足場板の平面図および正面図 巾木の取付手順を示した端面図(第一工程) 同(第二工程) 同(第三工程) 他の実施形態に係る取付構造を示した平面図
符号の説明
1 立ち上がり板
1a チャンネル部
1b 受け部
2 取付金具
3 屈曲部材
4 屈曲部材の水平部
5 屈曲部材の垂直部
6 水平部側係合片
7 垂直部側係合片
8 板バネ8
9 ピン部材
10a 水平部側係合片の抜け止め爪
10b 垂直部側係合片の抜け止め爪
11 足場板の隅角部
12 足場板の上面
13 足場板の側面
14 上面側係合孔
15 側面側係合孔
16 丸孔

Claims (4)

  1. 足場板の長手方向に沿って巾木を取付ける構造であって、足場板は隅角部付近の上面および側面に係合孔を設けてなる一方、巾木は立ち上がり板と、該立ち上がり板の下方に位置して設けられ、足場板の前記隅角部と合致するように水平部と垂直部からなる屈曲部材の前記水平部および垂直部それぞれに前記係合孔と嵌合可能な係合片を設けてなる取付金具とからなることを特徴とする巾木の取付構造。
  2. 係合孔は足場板の長手方向に向かって長孔に形成されると共に、巾木の少なくとも一方の係合片はその下端を長手方向に90度屈曲してなる抜け止め爪を具備し、当該係合片を前記係合孔に差し込み後、スライドさせることにより係合孔から抜脱不能とした請求項1記載の巾木の取付構造。
  3. 巾木の取付金具は、その屈曲部材の垂直部に足場板の側面に向かって弾発的に付勢されたピン部材を有すると共に、足場板の側面には前記スライドした状態で、ピン部材が嵌合する丸孔を設けた請求項2記載の巾木の取付構造。
  4. 巾木の立ち上がり板は、屈曲部材の垂直部から水平部に向かって内側に折曲されたチャンネル部を介して、取付金具から上方部分が足場板の側面と同一線上若しくはこれよりも内側より立ち上がるように構成した請求項1、2または3記載の巾木の取付構造。
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